ついトイレ掃除をさぼっていると現れる、しぶとい黒ずみ汚れ。便器の水面付近にできる黒ずみの形から「さぼったリング」ともいいますね。しつこいトイレの黒ずみは、原因によって効果的な掃除の方法が異なります。
今回は、トイレの黒ずみの原因を解説し、原因別に適切な掃除方法・使う洗剤などをお伝えします。また、簡単にできて効果的な黒ずみの予防策や、専門業者に依頼する際の料金目安、注意事項についても丁寧に解説します。
トイレの黒ずみの原因は一体何?
トイレの黒ずみを掃除する前に、まずは黒ずみの原因が何なのかをきちんと理解しておきましょう。
黒ずみの原因は、「カビ」「尿石」「水垢」のどれか、もしくはこれらの組み合わせです。
カビ
便器の中の水たまりの上部や、便座のフチにできることの多い黒ずみ。黒ずみは「カビ」などの微生物が原因になっていることが多いです。
カビは、温度・湿度・汚れを好み、カビにとって全ての理想的な条件が揃っているのが便器の中です。トイレはカビの温床にぴったりで、雑菌が繁殖しやすい環境なのです。
尿石
尿に含まれるたんぱく質が蓄積した尿石も、黒ずみの原因となります。
液体だった尿とは異なり、尿石はかなりしぶとい汚れとなり、なかなか落とせなくなってしまうので、早めの対策が必要です。
水垢
水道水に含まれるケイ酸塩が蓄積して固まってできる水垢も、黒ずみの原因になります。浴槽にできる水垢の原因も、同じ仕組みです。
複合的な汚れ
トイレの黒ずみの原因は、何か1つだけというよりは、カビや尿石などが複合的に付着することが多いです。
便器やその周辺には、どうしても日頃から汚れが付着しやすいので、複合的に混ざり合い、より頑固な黒ずみを作り出してしまうのです。
黒ずみ汚れの原因と落とし方
トイレの黒ずみを落とすためには、カビ・尿石・水垢の3つを除去する必要があります。
トイレの黒ずみを落とすための道具は、数多く販売されています。大切なのは、原因や目的、汚れの程度などにあわせて、使う洗剤や掃除用具を適宜変えることです。
黒ずみの落とし方は「溶かす」か「削る」
トイレの黒ずみの掃除方法は、大きく分けると下記の2通りです。
- 洗剤を使って黒ずみを溶かして落とす
- 洗剤を使って黒ずみを削り落とす
黒ずみを削り落とす場合、便器への負担が大きくなってしまうので、まずは洗剤で溶かす方法を試みるのが一般的な手順となっています。
汚れの種類にあわせて洗剤を使い分ける
汚れには性質があり、「酸性の汚れ」と「アルカリ性の汚れ」があります。 酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤が効果的で、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤が効果的です。
原因別の掃除方法を確認する前に、先ほど挙げた3つの汚れは何性なのか、またそれぞれに有効な対策とは何なのか、下記の表にまとめました。チェックしておきましょう。
汚れの原因 | 性質 | 有効な対策 |
カビ | 酸性 | 塩素系漂白剤を使う |
尿石 | アルカリ性 | 酸性洗剤・酸素系漂白剤を使う |
水垢 | アルカリ性 | クレンザーを使う |
複合的な汚れ | – | 重曹・クエン酸を使う |
黒ずみの原因は見た目では判断できない
黒ずみ汚れの原因は、3種類あると説明しましたが、実は原因を見た目で判断することはできません。原因別に適した掃除方法はあるのですが、見た目だけでどの方法が最適か判断することは難しいのです。
そのため、汚れの落ち具合を確認しながら、少しずつ強力な方法を試していきます。黒ずみの原因問わず、基本的に手順は同じです。
原因別!トイレの黒ずみの落とし方
トイレの黒ずみは性質の違いにより、原因ごとに効果的な洗剤が変わってきます。
まずは準備からスタートし、カビ・尿石・水垢・複合汚れの順番で、効果的な黒ずみの落とし方を解説します。
黒ずみ掃除の準備
黒ずみを落とす前に行わないといけない準備が、便器内の水抜きです。どの洗剤を使うにしても、しっかりと黒ずみの汚れ部分に浸透させるために、水で薄まることを避ける必要があります。
あらかじめ便器内の水位を下げておきましょう。
<トイレの水抜きの方法>
- バケツで便器に水を追加する
- ラバーカップを使う
1.バケツで便器に水を追加する
まずは、便器の電源コンセントを抜き、バケツに半分程度の水をため、便器内に流し入れましょう。
こうすることで、タンク内の水分量を調整するために排水口の水が引き、便器内の水位がちょうどよいくらいに下がってくれます。
2.ラバーカップを使う
もう一つの方法が、ラバーカップを使って水位を下げる方法です。
ラバーカップで何度か押し引きを繰り返すと、便器内の水を奥に押し込むことができます。すると排水を促進し、水位を下げることができます。
どちらかやりやすい方で便器内の水位を下げてから、黒ずみの掃除を始めましょう。
1.カビの黒ずみには塩素系漂白剤を使う
まず、カビが原因の黒ずみには、「塩素系漂白剤」を使うのがおすすめです。ドラッグストアやスーパーなどで売っている市販のものでOKです。
カビが原因の黒ずみは酸性なので、アルカリ性の塩素系漂白剤で中和させるのが効果的です。
■用意するもの
- 塩素系漂白剤
2.そのまま2~3分放置する
3.水を流して完了
これが今回最も簡単な掃除方法です。
比較的軽度の黒ずみであれば、これだけでも十分に汚れを落とすことができます。 仕上げにトイレブラシで磨けば、より効果的です。
2.尿石の黒ずみには酸性洗剤を使う
残念ながら塩素系漂白剤では汚れをキレイに落とせなかった場合、黒ずみの原因はカビではない可能性があります。
次に考えられる原因が、アルカリ性の性質をもった「尿石」です。尿石を除去するためには、酸性洗剤を使った掃除方法がおすすめです。
■用意するもの
- 酸性洗剤
- トイレブラシ
- トイレットペーパー
2.トイレットペーパーに酸性洗剤をかけて数分間放置する
3.トイレットペーパーごとまとめてトイレブラシでこする
4.水を流して完了
便器のフチにも黒ずみが付いている場合は、フチ裏にも黒ずみが広がっている可能性が高いです。フチ裏にもトイレットペーパーを詰めて、酸性洗剤をしみ込ませましょう。
注意!混ぜるな危険
黒ずみを掃除する手順は、塩素系漂白剤→酸性洗剤です。
しかし、塩素系漂白剤と酸性洗剤の2種類を絶対に一緒に使ったり、混ぜたりしてはいけません!有毒ガスが発生し、重大な事故に繋がる危険があるので厳禁です。
塩素系漂白剤を使ったあとは、念のため1日あけた翌日に酸性洗剤を使うなど、細心の注意を配りましょう。
つけ置きなら酸素系漂白剤
尿石が原因の頑固な黒ずみには、酸素系漂白剤のつけ置きも効果的です。
こちらもとても簡単にできますので、酸性洗剤では効き目が薄かった場合は、試してみてください。
■用意するもの
- 酸素系漂白剤(スプーン1杯程度)
- お湯(2L程度)
- バケツ
- 泡だて器
2.泡だて器を使ってかき混ぜ、泡立てる
3.便器内に漂白剤を溶かしたお湯を流し入れる
4.30分~6時間程度放置する(※放置時間は黒ずみ汚れの程度による)
5.水を流して完了
ポイントは熱いお湯を使うことです。 酸素系漂白剤は、温度が高いほど泡立ちがよくなり、洗浄効果もUPする特徴があります。
ただし熱湯は、陶器でできた便器を割ってしまう可能性があるのでNGです。
3.水垢の黒ずみはクレンザーで落とす
頑固な黒ずみの場合、塩素系漂白剤も、酸性洗剤も、酸素系漂白剤を試しても完全に落としきれないケースもあります。
水垢や酸化した鉄分などは長期間放置すると、便器にこべりついてしまいます。こうなってしまうと、薬剤で溶かすだけではなく、物理的に削り落とす必要が出てきます。
■用意するもの
- 研磨剤が入ったクレンザー
- トイレブラシ
2.水で濡らしたトイレブラシで黒ずみを直接こする
この方法は、長年蓄積されたしつこい黒ずみ汚れにも効果的である一方、リスクもあります。
削り落とす過程で、便器を傷つけてしまう可能性があるのです。トイレメーカーによっては、研磨剤入りのクレンザーで磨くことを禁止しているところもあるくらいです。
高い効果は期待できますが、慎重に扱わなければいけないので、不安がある方は後ほど紹介する、水道修理業者に依頼するのも一つの手です。
4.複合的な汚れには重曹とクエン酸を使う
これまで、カビ・尿石・水垢など、特定の原因に効果的な掃除方法をお伝えしましたが、トイレの黒ずみはこれらの原因が複合的に混ざり合っているケースも少なくありません。
落としづらい複合汚れには、重曹とクエン酸を組み合わせた方法を試してみてください。重曹には「高い洗浄力が、クエン酸には「重曹の洗浄力を高める力」があります。100均などで安く手に入る点も嬉しいですね。
■用意するもの
- 重曹(適量)
- クエン酸(小さじ1~2杯程度)
- 水(500ml程度)
- トイレブラシ
- スプレーボトル(100均のものでOK)
- トイレットペーパー
2.スプレーボトルに水とクエン酸を入れて混ぜる
3.重曹の上からスプレーを吹きかける
4.泡が発生するので、そこにトイレットペーパーを被せる
5.1~2時間程度放置する
6.トイレットペーパーを外し、最後にトイレブラシで擦る
7.水を流して完了
重曹とクエン酸を使った落とし方は、どんな黒ずみの原因にも広く効果が期待できる一方、汚れ落とし専用の洗剤や漂白剤を使ったときと比較すると、効果が少なくなってしまいます。
そのため、「洗剤や漂白剤が家にはないけど、重曹やクエン酸は家事でも使うから持っている!」という方は、最初に試してみると良いでしょう。
しつこいトイレの黒ずみは専門業者へ
- 今回紹介した方法を試したにも関わらず、黒ずみ汚れが落ちない…
- これ以上自分でやると、便器を傷つけてしまう気がして心配…
このように自力で対処するには限界を感じる方は、水回りの専門業者に依頼することを考えてみましょう。
専門業者ならではの薬剤で汚れを落とすことはもちろん、汚れ防止のコーティングや古い器具の交換なども依頼できます。
専門業者に依頼したときの料金事例
当然、専門業者にトイレの黒ずみ掃除を依頼した場合、作業料などがかかります。
今回はご参考までに、『クリーンライフ』のトイレ洗浄に関する料金事例を紹介します。
作業内容 | 修理時間目安 | 修理料金目安 |
薬品洗浄 | 30~60分 | 8,800円 |
依頼する業者によって、作業内容・作業料金は異なるので、必ず事前に確認しましょう。
専門業者に依頼する時の注意事項
専門業者であれば、自力では落とせなかったトイレの黒ずみもキレイにできる可能性が高まります。しかし、どの業者に依頼してもよいわけではありません。いくつか注意点をお伝えします。
複数社から相見積もりをとって比較
ホームページで料金プランの確認はできますが、必ず見積もりをもらうことが大切です。さらに、見積もりは複数社に相見積もりを依頼しましょう。
具体的な金額や作業内容を比較・検討するためにも、最低3社くらいがおすすめです。
料金体系は明快か?
見積もりをもらった後は、料金の内訳までしっかり確認しましょう。
- 見積もりの金額以外にかかる費用はないのか?
- 作業後に追加費用は発生しないのか?
- 余計な追加オプションが勝手につけられていないか?
などを確認し、不明点は必ず作業開始前に確認しましょう。
口コミ・評判は問題ないか?
業者のホームページや口コミサイトで、自分と同じような作業をした人の口コミ・評判もチェックしておきましょう。コメントだけではなく、作業前後の写真を参考にするのもおすすめです。
簡単&効果抜群なトイレの黒ずみ予防法6選
最後に、トイレの黒ずみの予防方法について解説します。 一度キレイに掃除できたなら、今度はそのキレイな状態を維持することが重要です。特殊な洗剤や器具を使うのではなく、大切なのは日頃から常に意識することです。
1.1日1回トイレクリーナーで拭き掃除
便器に汚れや雑菌が溜まることを防ぎ、黒ずみが発生しやすい環境を作らないために、1日1回の拭き掃除が効果的です。
とにかくトイレをキレイに保てば、黒ずみ発生のリスクは大幅に抑えることができます。寝る前のタイミングがおすすめです。
2.置型のトイレ洗浄剤をおく
市販されている置型のトイレ洗浄剤も、トイレの黒ずみ防止に効果的です。
自宅のトイレにタンクがあるなら、手洗い用の水が出るところに置くタイプの洗浄剤を使いましょう。
3.トイレスタンプを便器に付ける
タンクがない場合は、便器の壁面にセットするトイレスタンプの洗浄剤がおすすめです。
もちろん、手洗い用の置型トイレ洗浄剤と併用してもOKです。
4.週1回のパックを続ける
「尿石の黒ずみ対策」で紹介した、酸性洗剤をかけたトイレットペーパーを被せて放置することを、週1回のペースで行っても効果的です。黒ずみ除去と同様、黒ずみの予防にも有効です。
5.トイレタンク内に重曹を入れる
黒ずみの原因の一つであるカビが一番発生しやすい場所は、湿度の高いタンクの中です。
タンク内でカビが繁殖・増殖してしまうと、水を流す度に便器内へカビが流れ入ってきて、黒ずみの発生を促してしまいます。
そんなタンク内を洗浄するために、カップ1杯の重曹をタンクに入れましょう。6時間程度放置して、水を流せば完了です。 とても簡単なので、月1回のペースで、夜寝る前に洗浄するとよいでしょう。
6.セスキ炭酸ソーダを吹きかける
便器内の細菌の増殖を抑えるためには、セスキ炭酸ソーダもおすすめです。
トイレを使ったあとに便器内にスプレーで吹きかけるだけで、黒ずみの予防になります。粉末タイプのものが市販されているので、スプレーボトルの中で水に溶かして、使用しましょう。
ただ、セスキ炭酸ソーダはそこまで殺菌・除菌作用が強力ではないので、他の予防策と並行して行うのがおすすめです。
頑固なトイレの黒ずみにお悩みの方へ
トイレの黒ずみの原因はいくつかありますが、ある日突然発生するものではありません。日頃から意識的に掃除・予防すれば、ある程度の黒ずみを防ぐことは可能です。
ただし、無理に削ろうとしたり、強い薬剤を使ったりすると、便器を傷つけてしまうリスクもあります。
どうしても頑固な黒ずみが落ちない、安全に対処したい場合は、『クリーンライフ』へご相談ください。
『クリーンライフ』は24時間365日対応可能で、最短30分でご自宅まで駆けつけます。現地調査・見積もりは無料ですので、ぜひお気軽にお声かけください。
FAQ トイレの黒ずみでよくある質問
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Qトイレの黒ずみに効く洗剤って何ですか?
黒ずみの原因は、カビ・尿石・水垢などがあり、原因によって使う洗剤を使い分ける必要があります。
基本的に、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使うと効果的です。 -
Q黒ずみを落とす前に必要な準備はありますか?
洗剤や漂白剤を使う前に、便器内の水位を下げましょう。
洗剤などが水で薄まってしまうのを防ぐためです。 -
Q黒ずみが頑固すぎて落とせない場合は、どうすればよいですか?
無理に黒ずみを削り落とそうとすると、便器を傷つけてしまう可能性があります。
自力では対処できないと感じたら無理をせず、水道修理業者に依頼するのがおすすめです。