この記事では、トイレの黒ずみの原因について徹底解説します。

 

トイレの黒ずみが発生する原因は、大きく分けて3つです。黒ずみの原因によって対処法が変わるため、自宅のトイレの状況と照らし合わせながら見ていきましょう。

 

記事後半では、トイレの黒ずみを落とす方法についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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トイレの黒ずみとは?

トイレの黒ずみ
そもそも、トイレの黒ずみとは、便器の中やフタなどにつく黒っぽい汚れのことです。

 

トイレを掃除していないと、さまざまな汚れが混ざり合って黒ずみになり、放置すると頑固な汚れになります。

 

黒ずみの原因によって、汚れがアルカリ性か酸性かは異なります。

トイレで黒ずみが発生しやすい場所

便器の汚れやすい場所

トイレで黒ずみが発生しやすい場所は、以下のとおりです。

  • 便器の水面付近
  • 便器のふち裏
  • 便座の裏側
  • 便座の背もたれ下
  • タンクの中
  • 壁や床
  • 男性用トイレ(小便器)の目皿付近

水面付近は水が常に溜まっている場所なので、カビや菌が繁殖しやすく、掃除していないとすぐに黒ずみになります。輪っかの黒ずみができることから、「サボったリング」と呼ばれています。

 

また、便器のふち裏や便座の裏側は尿が飛び散りやすいため、黒ずみができやすい場所です。男性用トイレ(小便器)の尿が落ちてくる目皿付近も、黒ずみになりやすいため掃除が必要です。

 

さらに、タンクの中や壁・床は、湿気がこもるとカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。そのため、黒ずみには常に意識を向ける必要があります。

トイレの黒ずみの原因は主に3つ

トイレの黒ずみの主な原因は、以下の3つです。

  • 繁殖した「カビ」
  • 水や雑菌などが混ざった「水垢」
  • 尿に含まれる物質が固まった「尿石」

それぞれなぜ黒ずみになりやすいのか、詳しく見ていきましょう。

繁殖した「カビ」

トイレ内にカビが繁殖すると、黒ずみになって現れるケースがあります。カビが繁殖しやすいのは、以下の条件です。

  • 温度が15℃~30℃
  • 湿度が70%以上
  • 汚れがある

トイレにはエアコンがない場合が多いため、真夏や真冬でなければ、温度は15℃~30℃の間に収まりやすい傾向があります。

 

また、便器やタンクには常に水が溜まっているため、湿度は高くなりやすく、尿や便などで汚れも溜まりやすい環境です。

 

つまり、トイレはカビが繁殖するのにピッタリの場所といえます。カビは悪臭や害虫にもつながるため、早期の対処が必要です。

 

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水や雑菌などが混ざった「水垢」

便器の水面付近や水が流れる部分に発生する黒ずみは、水垢が原因です。水垢は、水道水に含まれるミネラル成分がホコリや雑菌と混ざり、固まるとできます。

 

できたばかりの水垢であれば、ブラシでこすると落ちます。しかし、放置すると頑固な汚れになるため、洗剤を使って落としましょう。

 

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尿に含まれる物質が固まった「尿石」

尿が飛び散りやすい場所

床や便座の裏側など、尿が飛び散りやすい場所にある黒ずみは、尿石が原因と考えられます。尿石は、尿の中に含まれるミネラルやカルシウムが細菌と反応し、固まると発生します。

 

トイレの使用後に水を流しただけでは、尿の汚れは取り切れないケースがあるため、尿石による黒ずみが発生するのです。

 

悪臭が発生したり、カビや水垢と合わさって頑固な汚れになったりする場合もあります。

 

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トイレの黒ずみを落とすときの注意点

トイレの黒ずみを落とすときの注意点は、以下の3つです。

  • 便器内の水を抜く
  • 酸性洗剤と塩素系漂白剤を同時に使わない
  • 掃除後は洗剤をしっかりと流す

注意点を知らないと、効果が薄まったり健康被害が起きたりします。詳しく見ていきましょう。

便器内の水を抜く

トイレの止水栓

トイレの黒ずみを落とす前に、便器内の水を抜いておきましょう。なぜなら、掃除しやすくなり、洗剤が薄まるのを防げるからです。

 

便器内の水を抜く主な方法は、以下のとおりです。紙コップや灯油ポンプなど、使う道具はすべて100円均一ショップで購入できます。

 

【紙コップを使う方法】

  1. ゴム手袋をはめる
  2. 紙コップで便器内の水をすくう
  3. バケツに水を移す

 

【灯油ポンプを使う方法】

  1. 灯油ポンプの先を水の中に入れる
  2. ポンプを手で押し、水を吸い上げる
  3. バケツに水を移す

 

【止水栓を閉める方法】

  1. 止水栓を時計回りに回して閉める
  2. レバーを回し、水を抜く

掃除後に元の水量に戻しやすいように、止水栓を閉める際はどのくらい回したか覚えておきましょう

酸性洗剤と塩素系漂白剤を同時に使わない

酸性洗剤と塩素系漂白剤を同時に使うと、有毒ガスが発生する可能性があります。絶対に一緒に使わないでください。

 

有毒ガスを吸い込むと、重い呼吸器障害を引き起こす可能性があり、大変危険です。

 

例えば、酸性洗剤はトイレ用洗剤やクエン酸、塩素系漂白剤はカビ取り用洗剤やハイターなどです。「まぜるな危険」の表記がある製品は、同時に使わないでください。

掃除後は洗剤をしっかりと流す

黒ずみを掃除した後は、洗剤をしっかりと流すのが鉄則です。なぜなら、洗剤といえど、便器内に残っているとカビが発生する原因になるからです。

 

そのため、掃除後は数回水を流して、洗剤が残らないくらいきれいにしましょう。

トイレの黒ずみを落とす方法

トイレ
トイレの黒ずみを落とす際は、原因に適した洗剤を使いましょう。理由は、洗剤といってもさまざまな種類があり、含まれる成分が異なるからです。

 

トイレの黒ずみの原因と適した洗剤を、以下にまとめました。

原因 適した洗剤
カビ 塩素系漂白剤
尿石 酸性洗剤
水垢 クレンザー
複合的な汚れ 重曹・クエン酸

原因がわからないときは、塩素系漂白剤から順に試していくとよいでしょう。以下で、使い方を詳しく紹介します。

カビには塩素系漂白剤を使用する

カビは酸性汚れのため、アルカリ性の塩素系漂白剤が効果的です。塩素系漂白剤には、具体的に以下の製品があります。

  • 除菌洗浄トイレハイター | 花王
  • ドメスト|ユニリーバ・ジャパン
  • スクラビングバブル 超強力トイレクリーナー|ジョンソン

塩素系漂白剤は、ドラッグストアやホームセンターで数百円ほどで購入できます。塩素系漂白剤を使った後に汚れを落とすための掃除ブラシも数百円ほどで買えるため、一緒に手に入れておきましょう。

 

【塩素系漂白剤の使い方】

  1. 黒ずみに塩素系漂白剤を吹き付ける
  2. 説明書きに従って放置する
  3. 水を流してブラシで軽くこする

説明書きに記載のある時間より長く放置すると、便器や配管を傷める可能性があります。使用時は、説明書きに従いましょう。

尿石には酸性洗剤を使用する

尿石はアルカリ性汚れのため、酸性洗剤が効果を発揮します。酸性洗剤には、具体的に以下の製品があります。

  • トイレルック|ライオン
  • サンポール|金鳥
  • トイレ職人|允・セサミ

酸性洗剤は、ドラッグストアやホームセンターへ行けば数百円ほどで購入可能です。掃除ブラシも数百円で売っているので、買っておくとよいでしょう。

 

サンポールで男子トイレを掃除する

酸性洗剤は、以下のように使用します。

  1. 黒ずみに酸性洗剤を吹き付ける
  2. 説明書きに従って放置する
  3. 掃除ブラシでこする
  4. 水を流す

尿石のトイレ掃除については、以下の記事も参考にしてください。軽度~重度に分けて、詳しい掃除方法を解説しています。

水垢にはクレンザーを使用する

塩素系漂白剤や酸性洗剤で落ちない水垢による黒ずみは、クレンザーで削り落としましょう。クレンザーには研磨剤が含まれているので、頑固な水垢や黒ずみにも効果的です。

 

クレンザーは、ドラッグストアやホームセンターで数百円あれば購入できます。掃除ブラシも数百円なので、購入しておきましょう。

 

【クレンザーの使い方】

  1. 黒ずみにクレンザーをかける
  2. 掃除ブラシでこする
  3. 水を流す

クレンザーだけでは十分に黒ずみを落とせないので、掃除ブラシでこするのが重要です。

 

トイレの水垢を落とす際は、以下の記事もぜひご覧ください。クレンザー以外の落とし方や、水垢と間違いやすい汚れがわかります。

複合的な汚れは重曹・クエン酸を使用する

複合的な汚れとは、「カビと尿石」「水垢と尿石」が混ざっているなど、黒ずみの原因が一つではない状態です。

 

複合的な汚れは、重曹とクエン酸を使って対処しましょう。重曹とクエン酸は100円均一ショップのほか、ドラッグストアでも数百円で購入できます。掃除ブラシも数百円ほどなので、購入しておくとよいでしょう。

 

【重曹とクエン酸の使い方】

  1. 黒ずみに重曹を振りかける
  2. 重曹の上にクエン酸を吹きかける
  3. 発泡したらトイレットペーパーをかぶせて、1~2時間放置する
  4. トイレットペーパーをはがして、掃除ブラシでこする
  5. 水を流す

手元にあるクエン酸が粉末の場合は、水200mlに対して小さじ1杯のクエン酸を溶かして、クエン酸スプレーを作りましょう。

トイレの黒ずみを防ぐ方法

トイレを掃除する人物

トイレの黒ずみを防ぐ主な方法は、以下の5つです。

  • トイレは定期的に水を流す
  • トイレスタンプ・トイレ洗浄剤を利用する
  • セスキ炭酸ソーダを吹きかける
  • 便器をこまめに掃除する
  • トイレタンクも掃除する

それぞれどのような方法なのか、見ていきましょう。

トイレは定期的に水を流す

定期的にトイレの水を流すと、黒ずみの原因になる尿石や水垢が溜まるのを防げます。

 

逆に、トイレの使用後に水を流さなかったり、使用頻度が少なかったりすると、汚れが流れずに溜まってしまいます。

 

軽い汚れなら水を流すだけで落ちるので、意識して定期的にトイレの水を流しましょう。

トイレスタンプ・トイレ洗浄剤を利用する

トイレスタンプは、便器内に直接ジェルをスタンプすることで、水を流すたびに洗浄成分が便器内に行き渡ります。

 

トイレ洗浄剤は、手洗いタンクに置くだけで成分が水に溶けだし、汚れを落としてくれます。

 

いずれもドラッグストアやホームセンターで数百円ほどで売られているため、すぐに試しやすいでしょう。具体的には、以下の製品があります。

 

【トイレスタンプ】

  • スクラビングバブル トイレスタンプ|ジョンソン
  • ブルーレットスタンピー|小林製薬

【トイレ洗浄剤】

  • 液体ブルーレットおくだけ|小林製薬
  • トイレマジックリン 流すだけで勝手にキレイ|花王

簡単に導入できるため、日々の黒ずみ対策としておすすめです。

セスキ炭酸ソーダを吹きかける

セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ソーダの中間の性質を持つアルカリ剤で、雑菌やカビの増殖を予防できます。

 

100円均一ショップやドラッグストアで購入でき、ドラッグストアだと相場は200円~500円です。

 

セスキ炭酸ソーダはそのままではなく、スプレーにして吹きかけて使います。セスキ炭酸ソーダスプレーの作り方は、以下のとおりです。

  1. スプレーボトルに入った水500mlに、小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを入れる
  2. よく振って混ぜる

スプレーボトルは100円均一ショップに売っているので、セスキ炭酸ソーダとあわせて購入しておき、スプレーを作りましょう。

便器をこまめに掃除する

便器をこまめに掃除するのは、黒ずみ予防に非常に効果的です。1週間に1回ほどトイレ掃除をすれば、黒ずみになる前に汚れを落とせるでしょう。

 

掃除ブラシでこすり洗いができれば理想ですが、トイレクリーナーでの拭き掃除でも大丈夫です。一拭きするだけでも汚れや雑菌が溜まるのを防げるため、こまめな掃除を心がけてみてください。

トイレタンクも掃除する

便器内だけでなく、トイレタンクも掃除すると、黒ずみを予防できます。トイレタンク内は湿度が高くなりやすいため、カビが増殖しやすく、そのまま便器内にカビを流してしまう可能性があるのです。

 

見落としがちですが、1ヶ月に1回程度はトイレタンクを掃除しておくと、便器内に黒ずみが発生しにくくなります。

 

トイレタンクの掃除には、100円均一ショップやドラッグストアで数百円程度で入手できる重曹を使います。トイレタンクの掃除方法は、以下のとおりです。

  1. トイレタンク内にカップ1杯の重曹を入れる
  2. 約6時間放置する
  3. 水を流す

約6時間放置するため、就寝前や外出前に入れておくとよいでしょう。

トイレの黒ずみをすぐに落としたいときは

トイレに黒ずみがあるときは、まず原因を特定し、原因に合った対処をしましょう。原因がわからないときや、早くきれいに落としたい場合は、すぐに修理業者へ依頼するのがおすすめです。

 

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原因がわからない場合でも対応いたしますので、お困りの場合はぜひお問い合わせください。

 

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