トイレが臭い原因は、便器の汚れだけではありません。床や壁、便器の隙間部分など、さまざまな場所の原因が考えられます。

 

トイレの臭いを解消するには、原因を知って対処することが大切です。そこで今回は、トイレが臭い9つの原因と対処法を紹介します。

 

簡単な対処法を分かりやすく解説していきますので、トイレの臭いでお困りの方は参考にしてください。

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トイレの臭いを除去するときの注意点

トイレの臭いを除去する際、安全のための注意点があります。

 

トイレ掃除の際に洗剤を使用する場合、酸素系洗剤と塩素系洗剤は一緒に使わないようにしましょう。

 

一緒に使用すると塩素ガスが発生し、頭が痛くなったり、気分が悪くなったりする恐れがあります。

 

酸素系と塩素系ではそれぞれ使用目的が異なりますので、どちらも使いたいときは、片方を別の日に使用してください。

トイレが臭い9つの原因・対処法

トイレの臭いを嫌がる様子

トイレが臭い9つの原因と対処法を紹介します。

 

原因は便器だけでなく壁や床にもある可能性がありますので、ご確認ください。

壁や床に染み込んだ尿

尿が飛び散りやすい場所
トイレの壁や床には、見えにくいですが尿が飛び散り、染み込んでいます。

 

尿が飛び散りやすいのは、便座の周りの床部分と、便座の横の壁です。飛び散った尿を放置すると壁に染み込んでしまい、臭いのもとになります。

 

とくに男性が用を足す場合、立って使うと飛び散りやすいので注意が必要です。

対処法:トイレの壁・床を掃除する

トイレの壁・床はこまめに掃除をし、汚れを溜めないようにしましょう。

 

【掃除手順】

  1. お掃除シートで壁の上から下に向かって拭く
  2. 壁と床のすき間を拭く
  3. 新しいシートで床を拭く

便座の高さより下の位置は、特に汚れやすい場所です。汚れを残さないように、丁寧に拭きましょう。

 

壁と床の隙間も尿が溜まることがあるので、隅から隅までしっかり拭いてください。

 

最後に、落ちたホコリや尿を取り除くために、床をシートで拭きあげます。

便器内の水が減少して下水臭い

封水が蒸発して水位が下がる

便器の中に溜まった水が減少していると、下水の臭いが上がってきてトイレが臭います。

 

便器の中に溜まった水を「封水」といい、封水は下水の臭いや虫が排水管から上がってくるのを防ぐ役割があります。

 

封水は通常一定の量が溜まっていますが、以下の原因によって減少することがあります。

  • 気温が高く、蒸発した
  • 長期間トイレを使用していなかった
  • 排水管内の気圧が変化した
  • キッチンの換気扇を使って気圧が下がった

これらの原因によって封水がなくなると、トイレが臭くなります。

 

ここで紹介した原因で水が減少したときは、便器に水を溜めて様子を見ましょう。それでも封水が減るときや、封水が減る原因が思い当たらないときは、トイレつまりの可能性があります。

 

封水が減ったときの対処法は、以下の記事で分かりやすく紹介しています。トイレの下水臭の対処法をまとめていますので、参考にしてください。

対処法:ラバーカップを使用する

ラバーカップの使い方

トイレつまりが原因のときは、ラバーカップを使ってつまりの原因を取り除きましょう。

 

ラバーカップはホームセンター(カインズやコメリ)、イオンなどの大型スーパーなどで、1,000円程度で売られています。

 

【ラバーカップを使う手順】

  1. ゴムの部分を便器の水たまりの部分に入れる
  2. ゴミと便器を密着させる
  3. ラバーカップをぐっと押し込む
  4. 勢いよく引く
  5. 何度か繰り返す

押して引く作業を何度か繰り返すと、ゴポゴポと音がして水が流れていきます。

 

ラバーカップを使うときは、勢いよく引っ張るのがポインです。

マット・便器カバー・スリッパの臭い

マット・便器カバー・スリッパにも、トイレの臭いの原因があります。

 

これらのアイテムには尿が飛び散りやすいため、定期的に洗う、または交換が必要です。洗わずに使い続けると、臭いや汚れがどんどん溜まってしまいます。

 

マットや便器カバー、スリッパが臭い状態だと、便器や壁をいくら掃除しても臭いが消えません。

対処法:マット・カバー・スリッパを洗う

トイレで使用しているマット、カバーやスリッパは1週間に一度は洗い、清潔な状態を維持しましょう。洗濯すると蓄積した汚れが落ち、臭いを抑えられます。

 

しかし、長い間洗濯していない場合は、洗濯で汚れや臭いが落ちないかもしれません。臭いが取れないときは、新しいものに買い替えることをおすすめします。

床の隙間

トイレと床の間にある隙間から臭うケースもあります。

 

設置面には少し隙間があり、隙間に尿が飛び散ると、嫌な臭いが発生します。

 

トイレの設置不良によって隙間があり、下水の臭いが漏れているケースもあります。設置不良が原因の場合は、施工業者や水道修理業者に相談しなければなりません。

対処法:床の隙間を掃除する

床の隙間に汚れが溜まっているときは、掃除をしてきれいにすれば臭いが軽減されます。

 

隙間の掃除には、ダイソーなどで売られているヘラ付きの小さなブラシがおすすめです。

 

【掃除手順】

  1. ブラシ付きのヘラのヘラ部分で隙間の汚れを掻き出す
  2. ブラシ部分で汚れを掻き出す
  3. ヘラにお掃除シートをかぶせ、隙間に差し込む
  4. 汚れがシートにつかなくなるまで拭く

掃除はそれほど難しくありませんが、隙間に汚れが溜まるのはストレスです。トイレの床の隙間を埋める便利なアイテムもありますので、利用してみてください。

 

トイレが下水臭いときには、以下の記事も参考になります。

手洗い場の隙間

トイレに手洗い場が設置されている場合、排水管の接続部分から下水の臭いが漏れている可能性もあります。

 

防臭キャップは劣化しますので、劣化している場合は新しいものと交換しましょう。

対処法:手洗い場の防臭キャップを交換する

防臭キャップの劣化によって臭いが漏れているときは、新しいものと交換すれば臭いを解消できます。

 

【交換手順】

  1. 排水ホースを排水管から外す
  2. 防臭キャップを外す
  3. 新しいものを取り付ける
  4. 排水ホースを元の状態に戻す

樹脂製であれば自分で交換できますが、金属製の場合は交換が難しいため、専門業者に依頼することをおすすめします。

 

水漏れなどが心配な場合も、業者に依頼したほうが安心です。

便器に溜まった尿石

便器には尿の汚れが蓄積してできる「尿石」ができやすく、尿石が溜まると臭いの原因になります。

 

尿石が溜まりやすいのは、以下の箇所です。

  • 便器の裏
  • 便器のフチ
  • ウォシュレットのノズル

見えにくい場所に溜まる傾向がありますので、隅々までの掃除を心がけましょう。

対処法:尿石を酸性洗剤で除去する

サンポールで男子トイレを掃除する

アルカリ性の汚れの尿石には、酸性洗剤を使用するのがおすすめです。

 

【尿石汚れにおすすめの酸性洗剤】

  • サンポール
  • キバミおちーるNEO
  • トイレ職人

これらの商品は500円~1,000円ほどで、ドラッグストア(ウエルシア・キリン堂など)や、ホームセンター(カインズ・コーナンなど)で購入できます。

 

【手順】

  1. 酸性洗剤を汚れが気になる部分にかける
  2. 2~3分放置する
  3. ブラシで汚れをこする
  4. 水をたっぷり流す

放置する時間は洗剤の種類によって異なりますので、必ず使用方法を確認してください。

 

尿石汚れが気になる方は、以下のページもご覧ください。尿石落としに効果的な方法を、まとめて紹介しています。

カビや黒ずみ

水回りで湿度が高いトイレは、カビが発生しやすい環境です。トイレはタンクや便器に水が常に入っているため、カビが発生しやすいといえます。

  • 換気をしていない
  • 窓がない
  • 熱がこもりやすい

このような環境にあるトイレは、カビが特に生えやすいので要注意です。

 

カビや汚れが繁殖して黒ずみになると、トイレが臭う場合があります。

対処法1:黒ずみをトイレ用洗剤で除去する

トイレ用洗剤を使って、黒ずみを除去する方法を紹介します。

 

黒ずみ汚れには、以下のような酸性洗剤がおすすめです。

  • トイレのルック
  • サンポール
  • デオライト

これらの商品は、カインズなどのホームセンターや、Amazonなどのインターネットで購入可能です。

 

【手順】

  1. 洗剤を黒ずみ部分にかける
  2. 既定の時間放置する
  3. トイレブラシでこする
  4. たっぷりの水を流す

商品によって放置時間や注意事項が異なりますので、使用の前にしっかり確認してください。

 

汚れがしつこいときは、同じ作業を何度か繰り返してみましょう。

 

酸性洗剤を使う以外の方法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

対処法2:トイレタンクの中を掃除する

トイレタンクの構造

常に水が溜まっているトイレタンクの中も、カビや黒ずみが発生しやすい場所です。

 

定期的に点検をして、汚れていたら掃除をしましょう。

 

【掃除手順】

  1. トイレの止水栓を時計回り閉めて水を止める
  2. タンクのフタを開ける
  3. トイレタンク内に中性洗剤を吹き付ける
  4. スポンジと歯ブラシを使って洗う
  5. 止水栓を開ける
  6. トイレの水を流して、洗剤をしっかり流す

トイレタンクの中にある部品を壊さないように、慎重に掃除してください。

 

より詳しい手順は、以下の記事で紹介しています。注意点もお伝えしますので、お掃除の前にご一読ください。

換気扇の汚れ

トイレの換気扇も、汚れが溜まりやすく臭いの原因になる場所です。

  • カビ
  • ほこり

これらの汚れが付いたまま換気扇を回すと、換気扇を回していてもトイレの臭いが解消されません。

対処法:換気扇を掃除する

換気扇の汚れがひどいときは、掃除をすれば臭いの解消につながります。

 

【掃除手順】

  1. 換気扇の電源を落とす
  2. カバーのほこりを取る
  3. カバーとファンを外す
  4. ファンを中性洗剤で洗う
  5. 換気扇の内部を乾いた歯ブラシで掃除する
  6. ファンとカバーを元に戻す

部品を外して掃除をしたら、元の状態に戻して完了です。

 

なかには取り外せない換気扇もありますので、その場合は専門の業者に相談しましょう。

便から漂うガス

便から漂うガスで、トイレが臭う可能性もあります。最近は少なくなりましたが、和式トイレで多い現象です。

 

洋式トイレの場合はすぐに便が水のなかに落ちていきますが、和式トイレの場合は便が空気と触れてガスが広がるため、洋式よりも臭いやすい傾向があります。

 

臭いが気になるときは、便の後はすぐに水を流すなど、使い方に工夫が必要です。

トイレが臭いときに業者へ依頼するケース

トイレ修理

トイレが臭いときは、汚れ以外にもトラブルが起きている可能性があります。

 

【業者に相談すべきケース】

  • 掃除しても臭いが消えない
  • トイレが詰まっている
  • 配管に水漏れなどのトラブルがある
  • 施工ミスで臭いが漏れている

このようなケースの場合、業者に修理を依頼すべきです。

 

自分で対処が難しいときは、迷わず業者に調査・修理を依頼しましょう。

トイレの臭いを簡単に防ぐ方法

トイレを掃除

トイレの臭いを防ぐには、普段からトイレの使い方に工夫が必要です。

 

ここでは、臭いを簡単に防ぐ方法を4つ紹介します。

座って用を足す

尿の飛び散りを防ぐために、トイレは座って用を足しましょう。

 

座ってトイレを使うだけで、壁や床に汚れが飛び散るのを大幅に軽減できます。

 

とくに男性がいる家庭では立って使うことも多いので、臭いが気になるときは座って用を足すように意識してみてください。

 

また、水を流す際にも尿は飛び散りますので、ふたを閉めて水を流すことも大切です。

節水はしない

タンクにペットボトルを入れない

尿や便が便器に残ると汚れや臭いの原因になるので、水はしっかり流す必要があります。

 

流し残しをしないためにも、節水をするのは止めましょう。尿だけのときでも「大」のレバーで水を流すと、汚れや尿石の予防に効果的です。

 

また、節水のためにタンクにペットボトルなどを入れている方は、出しましょう。節水すると汚れが残りやすく、嫌な臭いにつながります。タンク内の部品を傷つけやすいことからも、節水グッズをタンクに入れるのはおすすめしません。

置き型・スタンプ型の洗剤を利用する

毎日の掃除が難しい人は、置き型・スタンプ型の洗剤を利用するのがおすすめです。

 

水を流すたびに洗剤が解けて流れるアイテムで、便器に汚れが付着するのを防いでくれます。

 

【置き型・スタンプ型の洗剤】

  • 液体ブルーレットおくだけ
  • スクラビングバブル トイレスタンプ
  • トイレマジックリン 流すだけで勝手にキレイ

置いておくだけで掃除を楽にしてくれるので、おすすめのアイテムです。

 

ドラッグストア(マツモトキヨシ・ウエルシアなど)で販売されており、1,000円程で購入できます。

トイレをこまめに掃除する

汚れが臭いの原因になっている場合は、汚れを溜めないようにすることで臭いを防げます。

 

汚れは蓄積するほど落としにくくなりますので、こまめな掃除を心がけましょう。簡単な掃除は毎日するのがおすすめです。

 

トイレの床や壁などの掃除は、週に1回は行うと臭いを予防できます。

トイレの臭いが掃除しても取れないときは

トイレの臭いの原因は、尿の汚れやトイレつまり、換気扇の汚れなどさまざまです。

 

自分で解決できる原因も多いですが、なかには設置不良など、素人では対処できない原因もあります。

 

自分で対処しても臭いが解消できないときは、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。

 

電話やLINE、メールでの相談を24時間受け付けています。最短30分で駆けつけられますので、気軽にご相談ください。

 

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