洗濯機から水漏れした際、適切な修理方法は発生箇所ごとに異なります。

 

自分で直すのが難しいケースもありますが、放置すると被害が拡大して近隣住民に迷惑をかける恐れがあるので、早期対処に努めることが重要です。

 

今回は、洗濯機の水漏れ箇所別の修理方法や完全復旧までにかかる費用相場、日頃から実践できる5つの対策などを紹介します。洗濯機の水漏れでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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洗濯機の水漏れ箇所と原因

洗濯機

洗濯機の水漏れへの対処の仕方は、発生箇所ごとに異なります。まずは水がどこから漏れているかを確認し、原因を突き止めましょう。特に水漏れが発生しやすい箇所は、次の4つです。

  • 蛇口
  • 給水ホース
  • 排水ホース
  • 洗濯機本体

本項では、4ヶ所それぞれの水漏れ原因について解説します。

蛇口から水漏れ

洗濯機へ送水する役割を持ち、頻繁に水圧がかかっている蛇口は最も水漏れしやすい箇所。より細かく分けると、次の3部分いずれかでトラブルが生じています。

  • 蛇口本体
  • ニップル
  • 壁とのつなぎ目

部位別の水漏れ原因をまとめたので、適切な対処法を見極めるうえで参考にしてみてください。

蛇口本体

ハンドルやパイプの接続部分など、蛇口本体からの水漏れは内蔵されたパッキンの劣化、もしくはナットのゆるみが原因である可能性が高いです。

 

修理でハンドルを外すことになる場合は、慎重な作業が要されます。

ニップル

ニップルとは、蛇口と給水ホースを接続する役割を持つ部品のこと。ニップルには次の2種類が存在し、タイプごとに水漏れの原因が異なります。

  • 4つネジタイプ
  • 蛇口一体タイプ

蛇口側を4つのネジで固定する「4つネジタイプ」から水漏れしている場合、内部のパッキンが劣化しているか固定用のネジがゆるんでいる恐れがあります。

 

「蛇口一体タイプ」の場合は、ナットの締まりが悪くなっていないか確認してみてください。

壁とのつなぎ目

洗濯機に通じる蛇口は壁内の給水管と繋がっており、接続部分から水が漏れてしまうケースもあります。

 

原因として考えられるのは、シールテープの劣化。長期間使っているうちに脆くなった壁から水がしみ出し、水漏れを引き起こしている可能性が高いです。

給水ホースから水漏れ

蛇口と洗濯機を繋げる給水ホースも、水漏れしやすいポイントの一つ。主に、次の2つの部位から水が漏れやすく、それぞれ原因は異なります。

給水ホース本体

長く使っていると給水ホース本体が劣化で割れてしまい、水漏れしてしまうケースもあります。

 

主に、10年前後使い続けた給水ホースに見られがち。あまり使っていない場合も誤って踏んでしまったり、上に重いものを乗せたりしてしまうとヒビが入り、水漏れに繋がる恐れがあるので注意が必要です。

接続部分

蛇口と洗濯機の接続部分から水漏れしているときは、内蔵されたゴムパッキンが劣化している可能性を疑いましょう。また、給水ホース内の汚れの蓄積により、水漏れが引き起こされることもあります。

排水ホースから水漏れ

洗濯機から水を排出する排水ホースから水漏れした場合も、具体的なトラブルの発生箇所によって原因が異なります。

排水ホース本体

排水ホース自体から水漏れしているようであれば、劣化が理由で本体のどこかにヒビが入っているかもしれません。給水ホース同様、外部からのダメージによって割れてしまう場合もあります。

接続部分

洗濯機や延長ホースとの接続部分で水漏れが発生した場合は、接続が上手くできているかどうかチェックしましょう。

 

設置当初は問題なくとも、使っているうちに洗濯中の振動などで徐々に外れてしまうことがあります。水漏れに気付き次第、しっかりはめ直してください。

排水口

排水口の水漏れ時には、ゴミがつまって水の流れが悪くなっている可能性が高いです。周辺の掃除をしてつまりを解消し、水漏れの原因を断ち切りましょう。

洗濯機本体の底から水漏れ

洗濯機本体の底から水漏れしている場合、具体的には下記3つの部位でトラブルが発生しているケースが多いです。

  • 洗濯槽
  • 洗剤ケース
  • ゴミ取りフィルター

原因によっては自分で直すことが困難となり、水道修理業者やメーカーへの依頼を検討する必要が生じます。

洗濯槽

洗濯槽が劣化して水漏れを引き起こしているときは、復旧までに複雑な修理を要する可能性が高いです。

 

むやみに直そうとして被害を拡大してしまわないよう、水回りのプロである水道修理業者やメーカーに相談することをおすすめします。

 

ある程度まとまった費用は必要になるものの、最適な対処によって水漏れトラブルを早期解決することが可能です。

洗剤ケース

同じ洗濯機を長年使っていると、溶け切らなかった洗剤が洗剤ケースの中に少しずつ溜まり、水漏れの発生要因となることがあります。

 

通常水の通り道となる部分が洗剤の残りカスでせき止められ、流れ切らなかった分の水が漏れてしまうのです。洗剤の残りカスを溜めないためには、日頃の手入れを丁寧に行う必要があります。

ゴミ取りフィルター

ゴミ取りフィルターも洗剤ケース同様、ゴミの蓄積によって水の流れを悪くしてしまう恐れがあります。水漏れ自体は、フィルター内におさまり切らなかったゴミが洗濯機、排水ホースなどにつまることによって発生する仕組みです。

 

ドラム式洗濯機を使用中の方は、本体下に設置されている排水フィルターの内部を確認する必要があります。ゴミがつまっていたら取り除き、排水がスムーズにできる状態を維持しましょう。

【場所別】洗濯機の水漏れ修理の方法

前項では洗濯機の水漏れが起こりやすい箇所、発生原因などの情報を解説しました。

 

本項では、具体的な水漏れ修理の方法を紹介します。水漏れが発生している箇所別にまとめているので、該当する修理方法をチェックしてみてください。

蛇口から水漏れした場合

初めに紹介するのは、蛇口から水漏れした場合の修理方法です。水漏れ原因によって適切な対処法は異なるため、状況に合わせて最適な修理を施す必要があります。

 

具体的な修理の手順を、原因別に見ていきましょう。

ハンドル・パイプ内部のパッキンを交換

ハンドル・パイプの接続部分など、蛇口本体から水漏れしているときはパッキン交換とナットの締め直しを行います。作業は次のように進めてください。

  1. モンキーレンチでナットをゆるめ、ハンドルやパイプ部分を取り外す
  2. 内蔵されたパッキンを新しいものに交換する
  3. ハンドルやパイプ部分を再度取り付けた後、しっかりとナットを締める

水漏れを頻発させないよう、最後にナットをしっかりと締め直すことが重要です。

ニップル内部のパッキンを交換

ニップルの水漏れ修理の方法は、「4つネジタイプ」か「蛇口一体タイプ」かで変化します。

 

「4つネジタイプ」の水漏れ原因は、ネジのゆるみかパッキンの劣化。ネジのゆるみが原因の場合、ネジの締め直しで容易に修理を完結させることが可能です。

 

パッキンの劣化が原因であれば、次の流れで新しいものに交換する必要があります。

  1. 蛇口からニップルを取り外す
  2. 接続部分のパッキンを外し、新しいものを取り付ける
  3. 再度蛇口とニップルを接続する

「蛇口一体タイプ」の水漏れの多くは、ナットのゆるみが原因。モンキーレンチを使い、時計回りにしっかりとナットを締め直すことが肝心です。

劣化したシールテープを交換

壁とのつなぎ目から水漏れしているようならば、蛇口と給水管の接続部分に巻かれたシールテープを取り替える必要があります。交換時は蛇口を取り外す作業が必要なので、水栓レンチを用意してください。

 

具体的な修理手順は、下記の通りです。

  1. 水道の元栓を閉める
  2. 水栓レンチで蛇口を取り外す
  3. つなぎ目を歯ブラシで綺麗にする
  4. シールテープをはがし、新しいものを巻き直す
  5. 水栓レンチで再度蛇口を取り付ける
  6. 水道の元栓を開ける

修理前には、元栓を閉め忘れないように注意しましょう。

給水ホースから水漏れした場合

洗濯機の給水ホースから水漏れした場合、主な修理方法は2つあります。水漏れしている部位や原因別に適切な対処法を紹介するので、適切な方法を見極めてトラブルの解消を目指してください。

給水ホースを交換する

給水ホース本体のヒビや穴から水漏れしている場合は、ホース自体を交換してください。交換せずに使い続けてしまうと、損傷箇所が大きくなると同時に、水漏れの被害が拡大する恐れがあります。

 

応急処置としては、損傷部分に防水テープを貼る方法が有効です。ただ、あくまでも一時的な対処法であることを念頭に置いておきましょう。

給水ホースを掃除する

給水ホースに汚れがつまっている際は、一度ホースを取り外し、内部を綺麗に掃除してください。汚れはしっかり洗って取り除かないと、給水ホースを損傷させてしまう恐れがあります。

 

また、接続部分にゆるみが見られる場合は「カチッ」と音がするまで締め直せば、容易にトラブルを解消することが可能です。

排水ホースから水漏れした場合

排水ホースの水漏れ修理は、下記3つのいずれかの方法をもとに進めていくケースが多いです。

排水ホースを交換する

排水ホースも給水ホースと同じく、古くなるとヒビや穴ができてしまう可能性があります。

 

傷んだ状態で放置し続けた場合、損傷部分から水漏れするリスクが高まるため、ホース自体を新しいものに交換して被害を最小限に抑えることが重要です。

 

すぐに対処できなければ、防水テープやパテを使って応急処置を行いましょう。

排水ホースを掃除する

排水ホース内でつまりが発生していれば、洗濯機から取り外して汚れを掃除してください。後々つまりが深刻化し、ホースを損傷することがないよう、しっかりとゴミやサビを洗い落とす必要があります。

 

掃除終了後に接続する際は、「カチッ」と音が鳴るまではめ込みましょう。接続部分のゆるみが原因で、再度水漏れが発生してしまっては元も子もありません。

排水口のつまりを解消する

洗濯機との接続部分がつまっている際は、排水口の清掃が必要です。修理は次の流れで進めてください。

  1. 排水口に設置された部品を取り外す
  2. パイプクリーナーで排水管内を清掃する
  3. 取り外した部品を50℃程度のお湯に10分ほど浸け置きし、残った汚れは歯ブラシで落とす

最後は排水管・部品ともよく洗い流し、元の位置に取り付けます。

洗濯機本体の底から水漏れした場合

洗濯機本体の底から水漏れしたときは、自分で直せるケースと直せないケースが存在します。

洗剤ケース・ゴミ取りフィルターを掃除する

洗剤ケースやゴミ取りフィルターのつまりや汚れが原因ならば、自分で修理できる可能性が高いです。それぞれを綺麗に掃除し、水漏れトラブルの解消に繋げましょう。

 

洗剤カスやゴミは、洗濯機を使うほどに蓄積。日頃から手入れする習慣をつけておくと安心です。

洗濯槽が原因ならメーカーや業者に相談

洗濯槽の劣化が水漏れを引き起こしている場合は、自身での修理が難しくなります。ある程度の出費を見越し、水道修理業者やメーカーへの依頼を検討してください。

 

修理を待つ間は洗濯機の使用を控えましょう。蛇口をしっかりと締めた後にコンセントを抜き、水が漏れない状態にしておくのがベストです。

洗濯機の水漏れを放置するのは危険

危険

洗濯機の水漏れを放置してしまうと、次の2つのリスクに直面する危険性が高まります。場合によっては近隣住民にも悪影響を及ぼす可能性があるので、よく確認してリスクを未然に防ぎましょう。

床下浸水で床材が腐る

1つ目は、漏れた水が床下浸水を引き起こしてしまうリスクです。浸水した状態のままでいると床材が腐り、カビやシロアリが発生。フローリングが傷む原因となってしまいます。

 

水漏れに気付き次第、床の水気をしっかりと拭き取りましょう。

下の階に被害を及ぼす

マンションやアパートに住んでいる方は、下の階への浸水に要注意。以下のケースは、賠償金を請求される恐れがあります。

  • 家電製品を故障させた
  • 天井や壁にシミをつくった

万が一、水漏れによって近隣住民とのトラブルに発展してしまった際は、不動産の管理会社や大家さん、保険会社に直ちに連絡してください。

洗濯機の水漏れ修理の費用相場

洗濯機の水漏れ修理にかかる費用は、どのような手段で直すかによって大幅に変化します。

 

本項では下記3つのケースに分けて修理費用の相場をお伝えするので、おおまかな予算を知りたいときにご活用ください。

  • 自分で修理
  • メーカーに依頼
  • 業者に依頼

自分で修理するときの修理代

パッキン交換やホース交換など、比較的簡単な修理は自分で対応可能。修理に必要な部品や工具は、ホームセンターや通販で手軽に購入できます。

 

作業料金がかからないため、各部品代として発生する1,000円~の出費で済むことが多いです。

メーカーに依頼するときの修理代

洗濯機の製造を手掛けるメーカーに修理してもらえば、より安心です。保証期間内であれば、無償で修理に対応してくれるケースもあるため、一度保証書の内容を確認してみてください。

 

保証期間切れの場合は、メーカーごとに定められた修理代が発生します。例えば、ホースの水漏れ修理をTOSHIBAやHITACHI、SHARPなどの大手メーカーに依頼するときの費用相場は、7,000円~27,000円です。

 

また、SHARPで排水口のつまりや排水ホースのつぶれに対処してもらう場合、11,000円~22,000円程度の出費が見込まれます。

業者に依頼するときの修理代

水道修理業者に水漏れトラブルの解消をお願いする場合、主な修理内容別の費用相場は下記のようになります。

パッキン交換やナットのゆるみ調整 5,000円~
ホースの交換・修理 5,000円~
ニップルの交換 13,000円~

外部に水漏れ修理を委託するときは、一般的にメーカーよりも業者の方が安価な出費で済むケースが多いです。

洗濯機の水漏れ対策5つ

洗濯機

突然洗濯機が水漏れし、慌てないためには日頃の対策が欠かせません。ちょっとした心がけで深刻な被害を防げるので、普段から意識的に取り組むことをおすすめします。

洗濯物の入れすぎに注意する

洗濯機には、それぞれ洗濯可能容量が定められています。規定より多くの洗濯物を洗ってしまうと、振動が増えてモーターに負担がかかり、故障を招く恐れがあるので注意が必要です。

 

洗濯機本体だけでなく、洗濯時に使われるホース類や部品の劣化に繋がる可能性もあります。

洗濯後に蛇口を締める

洗濯機を使い終わった後は、毎度忘れずに蛇口を締めましょう。

 

使用時以外も蛇口を開きっ放しにすると、蛇口内部のパッキンや給水ホースなど、各部品への負担が増えて寿命を縮めてしまう恐れがあります。

洗濯槽をこまめに掃除する

洗濯槽には、知らず知らずのうちに洗剤の残りカス、洗濯物に付着していたゴミなどが蓄積しているので、普段からこまめな掃除を徹底しましょう。

 

あわせて部品同士の接続がゆるくなっていないかもチェックし、水漏れの原因となり得る要素を減らすように努めてください。

洗濯機の水漏れで困ったら

使用頻度が高く、知らず知らずのうちに劣化する洗濯機。時に発生し得る水漏れは、症状の悪化を防ぐためにも水道修理業者やメーカーを頼ると安心です。

 

依頼先に悩む場合は、私たちクリーンライフにお任せください。洗濯機の蛇口交換・給水ホースの交換作業をはじめ、水漏れ・つまりといった水回りのトラブルにも早急に対応し、被害を最小限に抑えています。

 

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