排水管のつまりは、基本的に業者に依頼することをおすすめします。しかし、急な排水管のつまりは、ご自身で対処したい人もいるでしょう。
そこで今回は、排水管つまりの原因や対処法について解説します。
業者に依頼した場合の料金相場や業者の選び方についても解説するので、排水管のつまりにお困りの際は、ぜひ参考にしてください。
また、ご自身でできる解消法も解説するので、軽度のつまりであれば実践してみましょう。
【箇所別】排水管つまりの原因
排水管つまりの原因といっても、つまりの箇所によって異なります。
以下では5つの箇所別に原因を解説するので、排水管のつまりを予防するための参考にしてください。
台所の排水管つまりの原因
台所の排水管の主なつまりの原因は、以下の3つです。
- 油汚れ
- 食べ物のカス
- 洗剤の溶け残り
台所の排水管つまりの原因はいくつかありますが、主な原因は油です。
油は粘度が高く、排水管にへばりついてしまいます。さらに油が食べ物のカスなどを吸着してしまうため、つまりの大きな原因となってしまうのです。
お風呂場の排水管つまりの原因
お風呂場の排水管の主なつまりの原因は、以下の3つです。
- 髪の毛
- 石鹸カス
- 皮脂
主な原因となるのは、髪の毛類です。もしも直接排水口に毛を流すようなことがあれば、排水管のなかで絡まってつまりの原因になり得ます。
ネットなどを使っていれば簡単に予防できるので、つまる前に取り除くようにするのも大事です。
洗面所の排水管つまりの原因
洗面所の排水管の主なつまりの原因は、以下の2つです。
- 髪の毛類
- 小さい固形物
洗面所の排水管つまりの原因は、主に髪の毛です。
また、洗面所はボトルキャップのような、小さい固形物をうっかり落としてしまう場所でもあります。固形物を流した際には、排水管を取り外す作業が必要になるため、注意すべき部分です。
洗濯機の排水管つまりの原因
洗濯機の排水管の主なつまりの原因は、以下の4つです。
- 糸くず
- 洗剤カス
- 髪の毛
- カビ
洗濯機は、排水管がつまる原因の多い場所です。糸くずや繊維などと洗剤カスが混じり、ヘドロ状態となって排水管をつまらせます。
放置すると臭いの原因にもなるので、早い段階で対処した方が良いでしょう。
トイレの排水管つまりの原因
トイレの排水管の主なつまりの原因は、以下の3つです。
- 大量のトイレットペーパー
- 固形物
- 溶けにくい紙やペットの砂
トイレは、大量のトイレットペーパーでも、つまりの原因となってしまいます。その他、主なつまりの原因となるのが、お掃除シートなどの溶けにくい紙類やペットの砂です。
基本的に排泄物やトイレットペーパー以外のものは溶けにくいため、少しの不注意でつまらせてしまう可能性があります。
自分でできる排水管つまり解消法
排水管つまりの症状は、自力で直すことも十分可能です。家庭で主に活用されるつまり解消グッズには、下記5つがあります。
- ワイヤーブラシ
- お湯
- ペットボトル
- ラバーカップ(スッポン)
- 真空式パイプクリーナー
ここでは、各グッズを用いた具体的な直し方をご紹介します。排水管つまりに直面した際、試してみてください。
ワイヤーブラシで排水管つまりを解消
排水管つまりの解消には、家庭用ワイヤーブラシが有効です。価格は2,000〜3,000円程度で、ホームセンターなどで手軽に購入できます。
具体的な使い方を以下にまとめました。
- 壁や床の汚れ防止に養生
- ワイヤーブラシを行き止まりまで差し込む
- ブラシが止まった部分で、回転・前後させて汚れを除去
- 貫通したらブラシを引き抜く
- 水を流し、詰まりが解消されたことを確認
排水管がビニール素材の「蛇腹ホース」である場合、穴が開いてしまう恐れがあるので、ブラシは使用できません。
商品選びでは、強度と長さを重視しましょう。長ければ奥のつまりも解消しやすく、強度があればS字・P字などのカーブで折れてしまう心配がありません。
お湯とタオルで排水管つまりを解消
お湯とタオルを使い、排水管つまりを解消する手もあります。タオルは、横に長いサイズを用意するのがおすすめです。
作業は以下の流れで進めます。
- 排水口奥のトラップを外し、タオルの片端を中に押し込む
- お湯をシンクの6~8割程度まで溜めた後、勢いよくタオルを引き抜く
- パイプクリーナーなどの洗剤を使い、排水管内に残った汚れを掃除する
排水管つまりの原因が固形物の場合、効果が得られない可能性もあります。作業後に症状が改善されなければ、別の対処法を試してみるといいでしょう。
お湯は温度が約50℃のものを用意してください。熱湯を流すと、排水口内を損傷させる恐れがあります。
大きめペットボトルで排水管つまりを解消
特別な道具が用意できないときは、ペットボトルを活用するといいでしょう。1.5~2L程度の大きめサイズほど、トラブル解消につながる可能性が高いです。
具体的な対処法を順を追って解説します。
- 排水口のフタと排水トラップを外す
- 排水管の上部分にペットボトルの口をはめる
- ペットボトルを勢いよく押し、空気を送る
つまり解消を目的に作られたわけではないため、どうしても排水管との間に隙間が生まれてしまう点には注意が必要です。できるだけ隙間をつくらないように意識し、最大限の効果が得られるようにしましょう。
ラバーカップ(スッポン)で排水管つまりを解消
柄の先にゴム製のカップが付いたラバーカップ(スッポン)は、代表的なつまり解消グッズ。つまりの原因が、比較的手前にある場合ほど大きな効果を発揮します。
使い方は以下の通りです。
- 排水口のフタ・ゴミ受け・トラップを外す
- 排水口の全面をラバーカップで覆う
- シンク10cmほどの高さまで、水またはお湯を張る
- ラバーカップをゆっくり押し付けた後、一気に引き上げる
1回で完結するケースもあれば、2~5回程度同じ作業を繰り返すとつまりを解消できることもあります。
まずは、手応えを感じるまで根気よく続けてみてください。万が一、問題が解決できなければ、別の対処法を検討しましょう。
真空式パイプクリーナーで排水管つまりを解消
真空式パイプクリーナーもラバーカップ同様、つまり解消に特化したグッズです。ラバーカップ以上の圧をかけることができ、酷いつまりの症状が改善されたケースも多数存在します。
作業の手順は、以下の通りです。
- ラバーカップ同様、排水口を覆うようにセットする
- ゆっくりとハンドルを押し、水圧をかけていく
- 勢いよくハンドルを引き上げる
1~3回程度試して変化が見られなければ、別の方法に移行しましょう。
排水管つまりを業者に依頼した場合の料金相場
排水管のつまり解消をプロの業者に依頼した場合、気になってくるのが修理料金。
料金は業者によって異なりますが、『クリーンライフ』の場合は以下の料金設定となっています。
作業内容 | 料金目安 |
軽度の排水管つまり | 5,500円 |
中度の排水管つまり | 16,500円 |
高度の排水管つまり | 27,500円 |
以下では、排水管の調査料金、高圧洗浄機を使用した場合の料金相場などについて解説します。
排水管の調査の料金相場
排水管のつまり修理を業者に依頼すると、つまりの有無や現状を調査する場合があります。その際には「調査費用」がかかります。
調査費用は内容によって異なりますが、平均8,000円~10,000円です。
さらに、漏水調査や専用機材を使った調査を行う場合は、10,000円以上かかる場合があります。不安な場合は、調査前に見積もりを出してもらってください。
高圧洗浄機を使用した場合の料金相場
排水管のつまり解消で高圧洗浄機を使用する場合は、10,000円~30,000円が相場です。
ただし、マンションや戸建ての2階、つまりがひどい場合には、10万円を超える可能性もあるので、必ず見積もりをとっておきましょう。
参考として『クリーンライフ』の事例では、以下のようになります。
基本料金 | 3,300円 |
作業料金 | 27,500円 |
部品代 | 0円 |
合計 | 30,800円(Web割引適用で27,800円) |
作業内容によって大きく料金が異なるので、事前に業者と相談しておきましょう。
トーラーを使用した場合の料金相場
トーラーというのは、業者用のワイヤーブラシのようなものです。ワイヤーの先端に金具がついており、つまりの原因を削ったり取り除いたりします。
トーラーを使った際の料金相場は、10,000円~30,000円程度です。ただし、排水管の長さによって料金は変動します。
つまりが起きている箇所までの距離が長くなると、距離に応じて1,000円~3,000円の追加料金がかかってしまいます。事前に、追加料金についても確認しておいたほうが良いでしょう。
排水管つまりを頼む業者の選び方
排水管がつまったときに業者に依頼する際には、業者の選び方にも注意してください。排水管のつまりを修理してくれる水道修理業者を検索すればいくつも出てきますが、なかには悪質な業者もいます。
実際に事前の見積もりよりも高額な請求をされたケースなどもあるので、注意しましょう。
その他、優良な業者を見つけるためには、以下のポイントを参考にしてください。
- 相見積もりをとる
- スピーディーに駆けつけてくれる業者を選ぶ
- 安心できる業者を選ぶ
なぜそれぞれのポイントが重要なのか、以下で解説します。
相見積もりをとる
業者に依頼する際には、いくつかの業者から相見積もりをとっておきましょう。必ずしもすぐに一つの業者に決める必要はありません。
相見積もりをとった上で、一番安かったり料金に納得できたりする業者に決めましょう。
ただし「安い」だけで選ぶと、追加オプションなどで高額請求されるケースもあるので、細かく内訳などについて説明してくれる業者を選ぶと良いです。
スピーディーに駆けつけてくれる業者を選ぶ
排水管のつまりは、いつ起きるかわかりません。早朝や夜中など、急につまりが発生する場合もあります。
そのため、迅速に対応してくれる業者を選びましょう。また、その際には、早朝料金や深夜料金、休日料金などが設定されているか確認してください。場合によっては、時間外料金だけで高額になる可能性があります。
さらに、最短の対応時間についても確認しておくと良いでしょう。基本的には修理業者の公式サイトに記載されています。
安心できる業者を選ぶ
水道修理業者には悪質な業者もいるので、安心できる業者を選びましょう。
安心できる業者を見つけるためには、以下のポイントをしっかり確認してください。
- 水道局指定工事店か
- 実績
- 口コミ
それぞれを確認しておけば、悪質な業者を避けられるでしょう。なお、水道局指定工事店とは、給水装置工事を適切に行えると認められた業者のことです。
ただし、口コミについては、個人の感想による悪評もあるので、参考程度としてください。
排水管つまりを予防する方法
排水管つまりは、対策で発生自体を防ぐことが可能です。具体的な予防策は、以下の3つがあります。
- 水切りネットを装着する
- 油や固形物を流さない
- 日常的な清掃を心がける
以下では、各方法の詳細を解説します。
水切りネットを装着する
1つ目の予防策は、水切りネットを活用する方法です。
網目が細かい水切りネットならば、排水口のゴミ受けの隙間をかいくぐった髪の毛、食材カスなどもキャッチできます。排水口のゴミ捨ての手間も楽になり、一石二鳥です。
最近は、100均やコンビニといった身近な場所で販売されている商品も多数。買い足すのも楽ちんで、大変便利なアイテムです。
油や固形物を流さない
つまりトラブルは、日常生活で使用した油や固形物の蓄積によって発生するケースも多数。予防にあたり、以下の2点を意識しましょう。
- 調理器具や食器に付着した油は拭き取る
- 排水口の周辺に固形物を置かない
多少の油分が流れることは避けられませんが、できる限りつまりの元を流さない配慮が重要です。
日常的な清掃を心がける
排水口のこまめな清掃も、つまりの予防に有効です。多少手間ですが、定期的な掃除は頑固な汚れの発生を防ぐことにもつながります。
排水管つまりの掃除効率をアップさせるべく、毎日少しずつのお手入れを習慣化しましょう。
排水管のつまりを業者に依頼するなら
排水管のつまりを業者に依頼するなら、安心でき、かつスピーディーに対応してくれる業者を選びましょう。排水管のつまりはすぐに対処しないと、どんどん悪化してしまいます。
私たち『クリーンライフ』は、24時間365日駆けつける、水道局指定工事店の業者です。
最短30分で駆けつけ、高度なつまりの解消にも対応。急な排水管のトラブルでお悩みの際は、ぜひクリーンライフにご相談ください。
FAQ 排水管のつまりでよくある質問
-
Q排水管のつまりは自分で対処できますか?
主にワイヤーブラシを使ってつまりの原因を除去できます。その他にも、ラバーカップや薬剤などを用いて除去できる可能性があります。
-
Q排水管のつまりを業者に依頼した場合の料金相場はいくらですか?
つまりの程度によって異なりますが、1~3万円が相場です。調査が必要な場合や高度な技術が必要な場合は、追加料金がかかる可能性があります。
-
Q排水管のつまりは、どんな業者に依頼すべきですか?
迅速かつ、いつでも駆けつけてくれる水道局指定工事店をおすすめします。
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