給湯器の電源が入らない原因は、給湯器本体の故障だけではありません。給湯器や配管の凍結、安全装置の作動など、いくつかの原因が考えられます。

 

そこで今回は、給湯器の電源が入らない原因と対処法を分かりやすく解説していきます。

 

原因によっては、業者に頼らず自分で対処できることもありますので、この記事を参考にお試しください。

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給湯器の電源が入らないときに確認すること

給湯器の電源が入らないときは、最初に以下の点を確認してください。

状況 原因
リモコンがつかない ・リモコンの電源が入っていない
・リモコンが故障している
落雷した ・安全装置が作動した
気温が低い ・給湯器や配管が凍結した
地震が起きた ・ガスの供給が止まっている
水量が少ない ・水圧が不足している
給湯器本体の故障 ・経年劣化
・部品の破損
・給湯器や配管の凍結
水漏れ・ガス漏れ ・施工不良
・凍結による破損
・経年劣化
液晶パネルがつかない ・液晶パネルの故障

状況によって原因、対処法が異なるため、適切に対処できるよう確認しておきましょう。

給湯器の電源が入らない原因・対処法

チェックポイント

給湯器の電源が入らない原因は、給湯器の故障だけではありません。

 

原因別に対処法を紹介するので、参考に対処してみてください。単純な原因で電源がつかないのであれば、すぐに自分で対処できます。

リモコンの電源が入っていない

電源が入らないときは、最初にリモコンを確認してみましょう。リモコンの表示パネルの電源がオフになっているかもしれません。

 

また、エコモードに自動で切り替わっていると、消費電力を抑えるために電源がオフになっている可能性もあります。

 

リモコンが切れているときは電源スイッチを押し、電源が入ることを確認しましょう。

リモコンが故障している

リモコンの電源スイッチを押してもオンにならないときは、リモコンが故障している可能性があります。

 

リモコンが経年劣化や配線不良で故障すると、アラーム音が鳴らなかったり、リモコンのパネルが表示されなくなるケースがあります。

 

リモコン本体の故障が原因であれば、リモコンを交換することになるでしょう。その際は、専門業者に修理・交換を依頼しましょう。

落雷で安全装置が作動した

落雷で電流が過剰に発生した場合、安全装置が作動して給湯器が使えなくなることがあります。

 

近くで落雷があったときは、以下の対処法をお試しください。

  • 給湯器のコンセントを抜き、10秒後に差し込む
  • リモコンの電源を切り、入れ直す

上記の方法を試しても直らないときは、落雷によって給湯器の伝送基盤がダメージを受けている可能性があります。その場合、修理業者に修理を依頼してください。

給湯器・配管が凍結している

給湯器や配管は、外気温が0度を下回ると凍結することがあります。給湯器・配管が凍結すると、水が流れないため給湯器は作動しません。

 

給湯器の凍結には、以下の対処法が有効です。

  • 自然解凍を待つ
  • 配管にぬるま湯を掛ける

配管に熱湯をかけると破損する恐れがありますので、必ず40度程度のぬるま湯を使用してください。

 

給湯器の凍結については、以下の記事が参考になります。凍結の対処法を詳しくまとめていますので、お困りの方は参考にしてください。

ガスの供給が止まっている

地震が起きたりガスを長時間使い続けていたりすると、ガスの供給が停止することがあります。

 

ガスコンロを点火して付かないときは、ガスの供給が止まっている可能性が高いでしょう。ガスメーターを確認し、赤いランプが点滅していないか確かめてください。

  1. ガスの元栓を全て閉める
  2. ガスメーターの復帰ボタンを外す
  3. 復帰ボタンを数秒押し込んで離す
  4. 赤いランプが点灯したら、点滅に変わるのを待つ
  5. 赤いランプの点滅が消えたら復帰完了

上記の手順で、ガスの供給を復帰できます。

 

上記の方法を試しても直らないときは、業者に調査を依頼しましょう。

水圧が不足している

給湯器には点火に必要な水量が設定されており、水量が少ないとお湯が出ません。水圧が不足している可能性がある場合は、給水バルブを全開にして水圧を高めましょう。

 

あわせて、給湯器の水抜き栓フィルターも確認してください。フィルターがつまっていると水圧が低下するので、フィルターを水洗いしてつまりを解消してください。

給湯器本体が故障している

給湯器本体が故障していると、電源が入りません。

 

給湯器本体の故障は、以下の原因が考えられます。

  • 電装基板などの部品の故障
  • 経年劣化による故障
  • 凍結による破損

このような原因で故障している場合、修理または給湯器の交換が必要です。

 

給湯器の故障の原因と対処法については、以下の記事で詳しくまとめていますので参考にしてください。

水漏れ・ガス漏れが発生している

給湯器や配管で水漏れ・ガス漏れが発生していると、給湯器の電源が入らない場合があります。

 

給湯器の周辺を確認し、水漏れやガス漏れが発生していないか確かめましょう。シューッと音がするときやガスの臭いがするときは、ガス漏れしている可能性があります。

 

放置すると、引火や一酸化炭素中毒などの重大な事故につながる恐れもありますので、すぐに換気をして業者に連絡してください。

 

給湯器の水漏れについては、以下の記事で原因と対処法を紹介しています。修理費用の相場もまとめていますので、ぜひご覧ください。

液晶パネルで不具合が起きている

液晶パネルの不具合が原因の場合、以下のケースが考えられます。

  • 節電・エコモードになっている
  • パネルの故障や配線不良

消費電力を抑えるために節電モードになっている場合は、電源スイッチを押すかお湯を使えばパネルが付きます。それでもパネルがつかない場合は、パネルの故障や配線不良が考えられます。

 

お湯が出るのにパネルがつかない場合も故障が予想されるので、業者に連絡をして修理または交換をしましょう。

マンションで給湯器の電源が入らない時の対処法

マンションで給湯器の電源が入らないときは、まず上記で紹介した対処法を試してください。

 

それでも電源が入らないときは、業者に連絡する前に、管理会社または大家さんに連絡をしましょう。

 

とくに賃貸の場合、物件の管理者は管理会社や大家さんになります。管理会社を通じて修理業者に修理を依頼できるケースもあるので、自身で判断する前に相談するのが適切です。

 

賃貸物件の場合は基本的に、管理会社やオーナーが修理費用を負担することになるので、必ず管理会社を通して対応しましょう。

給湯器を自分では直せないケースと対処法

給湯器の故障には、自分で直せないケースもあります。

 

以下のケースの場合、自分で直すのは困難です。

  • 液晶パネルが表示されない
  • リモコンコードがダメージを受けている
  • 給湯器本体が故障している

このようなケースで自分で対処できないときは、業者に相談するのが適切です。

 

とくに、給湯器の使用年数が長い場合は、本体を交換しなければならない可能性があります。

 

給湯器の耐用年数や交換時期については、以下の記事を参考に対処してください。

給湯器の修理費用の相場

PRICE

給湯器の修理は、以下の料金が相場です。

 

部品の交換 5,000円~10,000円
リモコンの修理 15,000円~30,000円
安全装置の修理 10,000円~50,000円
精密機器の修理 30,000円~50,000円
ガス漏れの修理 5,000円~30,000円
配管の修理 10,000円~50,000円
給湯器本体の交換 150,000円~350,000円

リモコン修理や液晶パネルの部品交換であれば、それほど高額にはなりません。

 

しかし、給湯器本体を交換するとなると高額になることもありますので、まずは見積りを依頼しましょう。

 

給湯器の交換にかかる費用は、以下のページで詳細をまとめています。業者の選び方も解説していますので、修理を依頼する前にご覧ください。

修理か交換か迷ったときの判断基準

給湯器を修理か交換か迷ったときは、以下の基準を参考に判断してください。

 

【給湯器を修理するケース】

  • メーカーの保証期間内である
  • 使用年数が短い

【給湯器を交換すべきケース】

  • 耐用年数を超えて使用している
  • 保証期間を過ぎている

メーカーの保証期間内であれば無償で対応してもらえるので、修理を依頼するのが合理的です。

 

しかし、耐用年数を超えて使用している場合や、保証期間を過ぎている場合は、交換になる可能性が高いでしょう。

 

古い給湯器は修理をしても故障を繰り返す可能性が高いので、交換を視野に入れて相談するのがおすすめです。

 

給湯器の修理の依頼先で迷ったときは、以下の記事を参考にしてください。業者の選び方や費用について、分かりやすく解説しています。

給湯器の修理業者の選び方

給湯器の修理業者を選ぶときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 水回りの修理に対応できる業者を選ぶ
  • アフターフォローが充実している業者を選ぶ
  • 対応スピードの早い業者を選ぶ

水回りの修理に対応できる業者に依頼すれば、水漏れ修理などにも迅速な対応が期待できます。

 

また、給湯器の修理は早い方が良いので、対応スピードの早い業者がおすすめです。

 

信頼できる業者を見極めるためにも、必ず複数の業者で見積もりを取って比較しましょう。

 

給湯器の修理の依頼先

給湯器の修理の依頼先は、主に以下の4つです。

  • 水道修理業者
  • 給湯器メーカー
  • ガス会社
  • 住宅メーカーなどの施工会社

保証期間内であれば給湯器メーカーや施工会社、水漏れを伴う場合は水道修理業者に相談するなど、ケースにあわせて依頼すると良いでしょう。

 

それぞれにメリットデメリットがありますので、以下のページで詳細をご確認ください。各業者の違いや特徴を分かりやすく解説しています。

給湯器の電源が入らなくてお困りのときは

給湯器の電源が入らない原因には、自分で直せるケースと、業者に修理を依頼すべきケースがあります。

 

こちらで紹介した対処法を試しても直せないときや、対処法が分からず困ったときは、迷わず修理業者に修理を依頼しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でも、給湯器の修理や交換を行っています。安心して給湯器を使用していただけるよう対応いたしますので、お困りの際は気軽にご相談ください。

 

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