排水管のつまりを自分で解消する方法ごとに、手順を分かりやすく紹介します。

 

ただし、排水管が詰まった原因によっては、自分で対処できません。トイレやキッチン、洗面所などの場所別に、自分で直せるのかどうかを解説します。

 

また、排水管のつまりを自分で直すときには、熱湯を流してはいけないなどの注意点もあります。NG行動もお伝えするので、自分でつまりを解消する前に確認しましょう。

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【場所別】排水管つまりの原因・自分で直せるケース

キッチンの排水管

排水管のつまり全てを、自分で直せるとは限りません。

 

ここではトイレや浴室など5つの場所別に、排水管のつまりの原因と、自分で直せるケースを紹介します。

トイレ

トイレの排水管が原因の場合

トイレの排水管は曲がっており、特につまりやすい場所です。

 

【トイレの排水管つまりの主な原因】

  • 大量のトイレットペーパーや排泄物
  • 「トイレに流せる」と記された猫砂やお掃除シート
  • ティッシュペーパー
  • おむつ、生理用品
  • タオル、ハンカチ
  • スマートフォンやおもちゃなどの固形物

トイレの排水管つまりの原因は他にもありますが、自分で直せるのはトイレットペーパーと排泄物、トイレに流せる製品だけです。

 

トイレに流せるもの以外が原因の場合は、水道修理業者に修理を依頼しましょう。

 

トイレのつまりを自分で解決したい方は以下の記事で試せる方法を探してみてください。

キッチン

油を排水管に流さない

キッチンの排水管がつまる原因の多くは、食材です。食材カスやお皿に付いた油などが排水管に流れると、つまってしまいます。

 

【キッチンの排水管つまりの主な原因】

  • 油が冷えて固まっている
  • 食材カス、ぬめりやヘドロが溜まっている
  • フタやスポンジなどの固形物が落ちている

キッチンの排水管がつまっているときは、原因を特定することが大切です。たとえば、固形物が原因の際に掃除しても、つまりは直りません。

 

キッチンの排水管つまりを自力で解消する方法は、以下でさらに詳しく解説しています。

浴室

お風呂の排水口・排水管の構造

浴室の排水管がつまると、排水口や浴槽から水が逆流し、お風呂場全体にぬめりや悪臭が広がる場合があります。

 

【浴室の排水管つまりの主な原因】

  • 髪の毛
  • 石けんカスやボディソープ
  • 皮脂、垢
  • ぬめり
  • 袋の切れ端、カミソリの刃などの固形物

排水管の手前につまりの原因があれば、自分で対処可能です。しかし、排水管の奥に何かが引っかかっていると対処するのは難しいため、業者に相談しましょう。

 

なお、お風呂場は室温も湿度も高くなりやすいため、つまった場所にカビが発生する恐れがあります。

 

浴室の排水管つまりを解決する方法について、以下の記事でさらに詳しく調べてみてください。

洗面所

洗顔や手洗い、身じたくなど、洗面所を使う頻度は多くあります。多く使う分、さまざまなものがつまりやすいため、注意が必要です。

 

【洗面所の排水管つまりの主な原因】

  • 髪の毛、ヒゲ
  • 石けんカス
  • 水垢
  • ぬめり
  • アクセサリーやフタなどの固形物

洗面所の排水管は他の水回りよりも細く、途中で曲がっているため、つまりやすいのも特徴です。床よりも上部の排水管でつまっているなら、自分で対応できます。

 

洗面所のつまりの原因は以下で詳しく解説しているので、原因に心当たりがない方は参考にご覧ください。

洗濯機

洗濯機の排水管がつまる大きな理由は、洗濯物です。洗濯物に含まれる髪の毛や土などが排水と一緒に流れると、排水管がつまります。

 

【洗濯機の排水管つまりの主な原因】

  • 髪の毛
  • 糸くず
  • ほこり
  • 洗剤カス
  • 泥、土

洗濯機には糸くずフィルターがあるものの、少量の糸くずやほこりなどが流れ出る場合があります。

 

ホースを外せるなら、排水管を自分で掃除可能です。洗濯機を移動するのが難しいなど、自分で作業するのが難しそうなら、業者に相談してみましょう。

 

洗濯機の排水管から下水の臭いが漂うときは、以下の記事が参考になります。

排水管つまりを自分で解消する方法

キッチンの排水管や排水口の掃除

ここからは、排水管のつまりを自分で解消する方法を紹介します。

 

排水管のつまりが軽度であれば、自分で対処できます。しかし、「この作業は難しい」と感じたら、水道修理業者に相談してください。

部品を外して掃除する

キッチンの排水口

ゴミ受けやフタなどの部品を外して、掃除する方法です。排水管の手前の汚れを取り除き、排水管のつまりが解消するか確認しましょう。

 

【部品を外して掃除する方法】

  1. フタなど、外せる部品を取り外す
  2. 部品や排水口を水で掃除する
  3. 汚れが取れないときは、ブラシやつまようじなどで掃除する
  4. 部品を元に戻す

ゴミ受けや排水口を掃除してもつまりが解消しないときは、排水管の奥でつまっている可能性があります。以降で紹介する、他のつまり解消法を試しましょう。

お湯を排水管に注ぐ

排水溝にお湯を流す

お湯を排水管に注ぐ方法は、以下の場所で効果的です。

  • 排泄物やトイレットペーパーがつまったトイレの排水管
  • 油がつまったキッチンの排水管

場所を問わず、排水管に熱湯は流さないでください。排水管が破損、変形する恐れがあります。耐熱性が低いものが多いため、部品にも熱湯をかけないでください。

 

お湯を使ったトイレつまりの方法

【トイレの排水管にお湯を注ぐ方法】

  1. 便器内の水をできる限り減らす
  2. 45〜60℃程度のお湯を便器に注ぐ
  3. 1時間程度そのまま放置する
  4. バケツなどで水を流し、つまりが直ったか確認する

トイレットペーパーや排泄物がお湯でほぐれ、つまりを解消しやすくする方法です。

 

キッチンの排水管に油がつまってお湯を注ぐ方法は、以下で紹介します。

シンクは排水管をふさいでお湯を溜める

キッチンの排水管の油つまりは、排水口にタオルを入れてからお湯を注ぐ方法がおすすめです。

 

ただし、食材カスやフタなどの異物がつまっていると、排水管の奥に移動してしまうため、お湯を流さないでください。

 

【シンクにお湯を注ぐ方法】

  1. フタなど、外せる部品を取り外す
  2. 排水口をタオルでふさぐ
    ※タオルの片端は、シンクの外に出す
  3. シンクに60℃程度のお湯を溜める
  4. タオルを勢いよく引っ張る
  5. 水を流し、つまりが直ったか確認する

水圧とお湯で油を溶かし、つまりを解消させます。熱湯は排水管の破損につながるため、絶対に流さないでください。

 

キッチンの排水管を掃除する方法は、以下にまとめています。お湯以外の方法を知りたい方は、ぜひご覧ください。

市販の液体パイプクリーナーを流し込む

市販の排水管用の液体パイプクリーナーで髪の毛や水垢などを溶かし、つまりを解消する方法です。

 

【おすすめの液体パイプクリーナー】

  • パイプユニッシュ
  • パイプハイター高粘度ジェル
  • 濃効パイプマン

いずれもトイレを除いた、キッチン・浴室・洗面所・洗濯機の排水管つまり解消におすすめです。

 

【液体パイプクリーナーを使う方法】

  1. フタなどの部品を外し、ゴミがあれば取り除く
  2. 排水口に、液体パイプクリーナーを適量流す
  3. 説明書通りの時間、放置する
  4. 水を流し、つまりが直ったか確認する

製品によって、使用量や放置する時間が異なります。必ず説明書を確認してから使用しましょう。

 

排水口にパイプクリーナーを流す方法は、以下で詳細を解説しています。

ラバーカップで原因のものを吸引する

排水溝でラバーカップを使う

ラバーカップはトイレをはじめ、キッチンや浴室の排水管つまりを解消するときにおすすめです。

 

ただし、固形物がつまったときは、使わないでください。固形物が奥に流れ、つまりが悪化します。

 

ラバーカップはホームセンターやネット通販などで購入でき、1,000円〜1,500円前後です。圧力をかけやすいように排水口より小さすぎる・大きすぎるものは避けて、排水口に密着しやすいサイズを選びましょう。

 

【ラバーカップを使う方法】

  1. カップを覆うくらい、水を溜める
  2. ラバーカップを排水口にゆっくり押し込み、密着させる
  3. ラバーカップを勢いよく引く
  4. 水を流し、つまりが直ったか確認する

ラバーカップはしっかり密着させて真空状態を作り、勢いよく引いて、原因のものを吸引するのがコツです。

真空式パイプクリーナーで汚れを引き上げる

排水溝で真空式パイプクリーナーを使う

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも吸引力が強いアイテムです。ホームセンターの他、ネット通販や一部のディスカウントショップで販売されています。

 

真空式パイプクリーナーのカップは、排水口よりも少し大きいサイズが適切です。1,500円〜2,500円が相場といえます。

 

【真空式パイプクリーナーを使う方法】

  1. カップを覆うくらい、水を溜める
  2. 真空式パイプクリーナーをゆっくり押し込み、密着させる
  3. レバーを約10回上げ下げする
  4. 水を流し、つまりが直ったか確認する

もしつまりが直っていないときは、同じ作業を数回繰り返してみてください。

ワイヤーブラシで汚れを取り除く

排水溝でワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシは、ワイヤー(針金)の先にブラシが付いた道具です。排水管に入れ、詰まったものを削ります。

 

ワイヤーブラシは100円ショップ、ホームセンターやネットショップなどで購入可能です。長さや強度などで値段が異なり、100円〜2,000円前後と幅があります。

 

長すぎると動かしにくいため、5m以下のものがおすすめです。

 

【ワイヤーブラシを使う方法】

  1. フタなど、外せる部品を取り外す
  2. ワイヤーブラシを排水管に入れる
  3. 異物に当たったら、ブラシを回転させる
  4. 異物に当たる感覚がなくなったら、ブラシを出す
  5. 水を流し、つまりが直ったか確認する

ブラシをうまく動かせないときは無理をせず、取り出してください。

 

以下の記事で、ワイヤーブラシの使い方をより詳しくお伝えしています。

建物外にある汚水桝を掃除する

汚水枡の役割

これまで紹介した方法で排水管のつまりが解消されないときは、外にある汚水桝が原因かもしれません。

 

汚水桝は建物の外にあり、キッチンやトイレなどから流れる排水が溜まっています。汚水桝に汚れが溜まっていると、逆流して排水管がつまるケースがあります。

 

汚水桝の汚れを取り除く

【汚水桝の掃除方法】

  1. 汚水桝のフタを開ける
    ※フタによっては、マイナスドライバーが必要
  2. 汚水桝内に浮いているものを取り除く
  3. エルボ(L字型の部品)を外す
    ※外れないときは、4に進む
  4. 汚水桝内に沈んだ汚れやゴミを、スコップなどですくい出す
  5. 排水管の中の汚れをホースで落とす
  6. エルボ・フタを元に戻す

汚水桝の掃除は重労働なため、自分でできそうにないときは業者に相談しましょう。

排水管つまりを自分で対処するときのNG行動・理由

NG行動

排水管のつまりを自分で直すときには、注意すべき行動があります。

 

ここではつまり対処時のNG行動と、NGの理由について解説します。

薬剤を大量に使うと排水管が劣化する

薬剤を排水管へ大量に流すと、劣化しやすいため注意が必要です。

 

薬剤を使ってつまりを直したいときは、必ず説明書に記載された量を守りましょう。

 

また、放置する時間を長くした場合も、排水管の劣化につながります。放置時間も、薬剤の説明書に書かれた時間までにしてください。

強引につまりを解決しようとすると悪化する

ラバーカップやワイヤーブラシなどの道具を使うときに、強引に動かして排水管つまりを直そうとするのはやめましょう。

 

たとえば、ラバーカップや真空式パイプクリーナーを強引に押し引きすると、つまったものがさらに移動し、状況が悪化してしまいます。

 

また、ワイヤーブラシが異物に届かず、排水管の奥に強引に押し込もうとすると、排水管に傷がつきやすいため、注意が必要です。傷に髪の毛やホコリなどが引っかかると、余計につまりが起こりやすくなります。

排水管つまりの再発防止策

排水管のつまりを自分で直したら、再発しないように防止しましょう。再発防止策を、以下で紹介します。

排水管に余計なものは流さない

排水管のつまりを防止する上で重要なのは、余計なものを流さないことです。

 

特に、以下のものは流さないように注意しましょう。

場所 流してはいけないもの
トイレ ティッシュペーパー、固形物など、トイレに流すのはNGなもの
キッチン ・油
・食材カス
・固形物
浴室・洗面所 ・髪の毛
・固形物
洗濯機 ・ポケットに入れたティッシュペーパーなど
・固形物

キッチンで洗い物をする前に、お皿やフライパンなどに付いた油をキッチンペーパーで拭きましょう。

髪の毛やゴミを取るネット・シールを設置する

お風呂場や洗面所に、髪の毛やゴミを取るネット、シールを設置するのもおすすめです。排水口に流れるゴミを減らし、排水管のつまりを簡単に防げます。

 

100円均一ショップでも購入できるので、気軽に試してみてください。

定期的に排水管を掃除する

3年に1回は排水管洗浄
定期的に排水管を掃除すると、頑固な汚れになるのを防止できます。キッチンは1日の終わりに、キッチンを除く水回りは週に1回は掃除しましょう。

 

液体パイプクリーナーでこまめに掃除すれば、汚れは軽度なため、短時間で掃除が終わります。3年に一度は業者に排水管の洗浄を頼むと、より安心です。

 

また、つまりの再発防止策として、お湯を定期的に流す方法も良いでしょう。お湯を流すと油汚れやぬめりが落ちやすく、つまりを防げます。

 

ただし、熱湯は排水管を傷める原因になるため、50〜60℃のお湯にしてください。

排水管つまりを業者に頼むタイミング

排水管を点検する水道修理業者

排水管のつまりを自分で修理するのではなく、業者に頼むタイミングは以下のとおりです。

  • 固形物を排水管に落とした
  • 自分で対処してもつまりが直らない
  • 排水管から水漏れしている

排水管のさまざまなトラブルを解決してきた水道修理業者なら、つまりも的確に修理してくれます。

 

固形物が原因のつまり、自分で直せないつまりは重度の可能性が高いため、業者に相談しましょう。また、水漏れしている排水管は交換が必要なため、業者に依頼した方が賢明です。

排水管の修理業者を選ぶポイント

排水管の修理業者は、以下をポイントに選びましょう。

  • 水道局から指定を受けているか
  • 口コミで高く評価されているか
  • 見積もりは適切か

水道局から指定された業者(指定給水装置工事事業者)は非指定業者よりも技術力が高く、排水管のつまり修理を安心して依頼できます。

 

口コミの評価が高い水道局指定業者を3社ほど見つけ、見積もりで料金を確認しましょう。見積もりが高すぎたり、安すぎたりする業者を避けると、信頼性の高い業者を選べます。

 

なお、見積もりが安すぎると、修理後に高額請求される恐れがあり、注意が必要です。

排水管つまり解消の費用相場

排水管つまりを解消する際の費用相場は、5,000円〜5万円程度です。排水管のつまりが軽度なほど安く、重度なほど高くなります。

 

排水管のつまり解消時の詳しい料金相場は、以下の記事をご覧ください。

排水管のつまりを自分で解決できなかったときは

排水管のつまりを自分で解消する方法を紹介しました。

 

ワイヤーブラシや真空式パイプクリーナーを使ってもつまりが解消しないときは、重度のつまりかもしれません。自分でつまりを解決できないときは、水道修理業者に頼りましょう。

 

クリーンライフ』は施工実績30万件で、排水管のトラブルも多数解決してきました。技術力が高いスタッフが丁寧に対応しますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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