すっぽん(ラバーカップ)を使えば、多くのトイレつまりを解消できます。しかし、すっぽんを使う機会は少なく、正しい使い方はあまり知られていません。

 

そこで今回は、すっぽんを使用したトイレつまりの直し方を、イラスト付きで分かりやすくご紹介します。

 

すっぽんの種類やお手入れ方法、すっぽんでトイレつまりが直らないときの対処法もお伝えするので、ぜひご覧ください。

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すっぽんの使用OKのトイレつまり

トイレつまりを直すアイテムといえば「すっぽん」ですが、全てのトイレつまりをすっぽんで直せるわけではありません。

 

すっぽんで直せるトイレつまりの原因は、次の5つです。

  • トイレットペーパー
  • ティッシュペーパー
  • 排泄物
  • 嘔吐物
  • 流せる〇〇(シートなど)

水に溶ける物やトイレに流しても良いとされているものがつまった場合は、スッポンで直せる可能性が高いでしょう。

 

ただし、ティッシュペーパーや嘔吐物は本来トイレに流すものではないので、すっぽんで直らないかもしれません。少量であれば、直る可能性があります。

すっぽんの使用NGのトイレつまり

以下の異物を流してトイレつまりが起きた場合、すっぽんでは直りません。

  • おむつ
  • 生理用品
  • スマホ
  • おもちゃ
  • その他の固形物

すっぽんで無理にトイレつまりを直そうとすると、異物がさらに奥へ移動する可能性があります。異物が便器に当たって壊れる恐れもあるため、すっぽんを使うのは控えてください。

 

トイレつまりの原因が分からない状態ですっぽんを使うのも避けましょう。専門業者に相談することをおすすめします。

⇒クリーンライフにトイレ水漏れ・つまりトラブルの相談をしてみる

すっぽん(ラバーカップ)の種類は3つ

 

すっぽんの正式名称は「ラバーカップ」です。地域によっては、「吸引カップ」や「バキューム」とも呼ばれ、英語では「トイレプランジャー(Toilet Plunger)」とも言います。

 

トイレに適したすっぽんを選ばなければ、トイレつまりは直りません。

 

すっぽんには3種類あります。

  1. 和式トイレ用
  2. 洋式トイレ用
  3. 節水型トイレ用

すっぽんはホームセンターやドン・キホーテなどのディスカウントショップ、ドラッグストア、ネットショップなどで購入できます。価格は1,000円~2,000円ほどです。

 

必ずお使いのトイレに適したすっぽんを用意しましょう。

和式トイレ用

多くの方がイメージする一般的なすっぽんは、和式トイレ用です。

ゴム部分はお椀のような半円形になっています。底に出っ張りはありません。

洋式トイレ用

洋式トイレ用のすっぽんは、ゴム部分に出っ張りがあるのが特徴です。

 

和式トイレに比べて、洋式トイレの排水口は小さくなっています。排水口に合わせて、大・小などのサイズが用意されているため、なるべくお使いのトイレに合うすっぽんを選びましょう。

節水型トイレ用

節水型トイレ用のすっぽんには出っ張りがありません。和式トイレ用のすっぽんに、帽子のつばが付いたような形をしています。

すっぽんでトイレつまりを直す前の準備

すっぽんでトイレつまりを直す前に、用意する物と準備を確認しておきましょう。

準備する物

すっぽんを使う前に、次のものを用意しましょう。

  1. すっぽん
  2. ビニール袋
  3. 新聞紙
  4. ゴム手袋
  5. バケツまたは灯油ポンプ

床が汚れないように、新聞紙やビニール袋を敷いておくと良いでしょう。ビニール袋は便器を覆うときにも使い、その方法は後ほどお伝えします。

 

バケツまたは灯油ポンプは、便器の水を汲みだすために使用します。

トイレの止水栓を閉める

トイレつまりが起きている状態で水を流してしまうと、水が溢れる可能性があります。止水栓は閉めておきましょう。

トイレタンクの構造

便器の後ろや横に、壁または床から伸びている給水管があります。止水栓は給水管に付いています。

 

止水栓は大きく分けると次の2つがあり、どちらも時計回りで閉まります。

  • マイナスドライバーで閉める「ドライバー式」
  • 手で閉める「ハンドル式」

止水栓の場所が分からない場合は、水道の元栓を閉めましょう。

 

水道の元栓は、水道メーターの横に付いています。戸建住宅は外、集合住宅は玄関横のメーターボックスにあるはずです。水道の元栓も時計回りで閉まります。

 

止水栓の場所や役割は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

水道の元栓については、次の記事でまとめました。元栓の場所、開閉方法などを載せています。

ビニール袋や新聞紙でトイレ内の汚れを防ぐ

すっぽんを使うと、便器内の水やトイレットペーパーなどが飛び散る可能性があります。床にビニール袋や新聞紙などを敷き、汚れを防ぎましょう。

 

また、ビニール袋に穴を開け、穴にすっぽんの柄を通して使うと、洋服に汚れが付くのを防げます。ビニール袋で便器を覆うとより安心です。

ゴム部分が隠れるように便器内の水位を調整する

トイレつまりで便器から水が溢れそうな状態ですっぽんを使うと、汚水が流れ出てしまいます。

 

衛生的にも悪いため、灯油ポンプやバケツなどで水を減らしましょう。水位は、すっぽんのゴム部分が全て水に浸かっている状態が目安です。

 

もし水が少なければ、ゴム部分が水に浸かるまで水を足してください。

すっぽん(ラバーカップ)を使ってトイレつまりを直す方法

すっぽんを以下の手順で使用し、トイレつまりを直しましょう。

  1. すっぽんを密着させる
  2. すっぽんを押す・引く
  3. 排水されたら水を少しずつ流す

手順を一つずつ解説していきます。

1.すっぽんを密着させる

すっぽんはトイレの排水口と水平になるように、ゴム部分を密着させます。なるべく隙間がないように密着させましょう。

 

隙間があると引っ張る力が弱まり、トイレつまりがなかなか解消されません。すっぽんを密着させた後に、上から水を足してさらに密着させるのもおすすめです。

2.すっぽんを押す・引く

すっぽんをゆっくりと押し込みます。押し込めない状態になったら、引っ張りましょう。

 

すっぽんは押し込むのではなく、勢いよく引っ張るのがポイントです。つまりを一気に引っ張り出すようなイメージで、すっぽんを引きましょう。

 

トイレつまりが直るまで、すっぽんの押し引きを繰り返します。

3.排水されたら水を少しずつ流す

「ゴポゴポ」と音がしたら、排水の合図です。しかし、「トイレつまりが直った」と思っても、いきなり水を流すと溢れる可能性があります。

 

バケツで水を少しずつ流し、トイレつまりが解消したか確認しましょう。スムーズに水が流れて水位が上昇しないか、確認します。

 

バケツで水が流れるようなら、止水栓や元栓を開け、「小」でも水を流してみます。通常の水位に戻ったら、トイレつまりは直ったと考えて良いでしょう。

すっぽんを使った後のお手入れ方法

すっぽんを使い終わったら水で汚れを落とし、洗い流します。洗わずにケースなどで収納すると臭いの原因になる上、非常に不衛生です。

 

ただし、すっぽんは洗剤や漂白剤で洗わないでください。ゴム部分が傷んでしまう恐れがあります。

 

すっぽんを洗ったら、天日干しでしっかり乾燥させましょう。よく乾かした後、保管します。

 

洗って保管するのに抵抗がある場合には、100均でもすっぽんを購入できます。ただし、100均のラバーカップは手に入りにくいのが難点です。ホームセンターでも比較的安く購入できますので、ストックしておくと安心です。

 

購入する際には、トイレの形に合ったすっぽんかを必ず確認しましょう。

すっぽんでトイレつまりが直らないときの対処法

すっぽんでトイレつまりが直らないときは、次の方法を試してみましょう。

お湯をトイレに流し込む

お湯とバケツの使い方

お湯を使い、トイレつまりを直す方法もあります。お湯ならすっぽんなどの道具を用意する必要がないので、すぐに試せます。

 

お湯を使ったトイレつまりの解消は、以下の手順で行います。

  1. 止水栓を閉める
  2. 便器に溜まった水をバケツなどで抜いておく
  3. 45℃程度のぬるま湯を少し高い位置から注ぐ
  4. 1時間ほど放置する
  5. 排水されていれば完了

便器に注ぐお湯に熱湯は厳禁です。沸騰したお湯と同量の水を混ぜて、40℃~50℃程度のぬるま湯を用意してください。

 

以下のページでお湯を使ったトイレつまりの解消法を詳しく解説していますので、参考にしてください。

真空式パイプクリーナーを使う

パイプクリーナーの使い方

真空式パイプクリーナーは、すっぽんと同じ原理でトイレつまりを直します。すっぽんよりも吸引力が強いのが特徴です。

 

すっぽんでトイレつまりを直せず、他の道具も試してみたい方におすすめの方法です。

  1. パイプクリーナーを排水口に密着させる
  2. レバーを引き上げる
  3. レバーを押し下げる
  4. 引いて押す作業を繰り返す

パイプクリーナーならすっぽんよりも強い力でトイレつまりを直せて、扱うのも簡単です。

 

パイプクリーナーを使った直し方は、以下のページを参考にしてください。詳しく解説しています。

専門業者にトイレつまりの修理を依頼する

すっぽんでも真空式パイプクリーナーでもトイレつまりが直らないときは、専門業者に修理を依頼しましょう。

 

強引にすっぽんでトイレつまりを解消しようとすると、便器が壊れる可能性もあり、注意が必要です。

 

無理はせず、自分でトイレつまりを直せないときは専門業者に相談しましょう。

 

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トイレつまりをすぐに解消したいときは

すっぽんの使い方を間違ってしまうと効果を発揮できず、トイレつまりは思うように解消しません。トイレつまりが悪化しないように、正しい使い方ですっぽんを使いましょう。

 

もしすっぽんでトイレつまりが直らないときは無理をせず、専門業者に相談することをおすすめします。

 

私たち『クリーンライフ』では、トイレつまりの相談を24時間365日受け付けています。

 

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