トイレつまりが起きると焦って対処しがちですが、適切な対処法を知らずに直そうとするのは危険です。

 

そこで今回は、自分でできるトイレつまりの解消法を分かりやすく解説します。

 

間違った対処をすると事態が悪化することもありますので、そうならないためにも正しい対処法を把握しておきましょう。

 

しかし、自分では解消できないトイレつまりもあります。業者に依頼すべきトイレつまりのケースもお伝えしますので、判断が難しいときの参考にしてみてください。

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トイレつまり発生時のNG行動

トイレつまり発生時のNG行動

トイレつまりが発生したとき、最初の行動を間違えるとつまりが悪化する恐れがあります。

 

「トイレがつまったかも」と思ったときのNG行動をお伝えします。

トイレが詰まったまま放置する

トイレつまりは早めに対処

トイレつまりには放置して直るケースと、直らないケースがあります。

 

トイレットペーパーがつまったときは時間の経過とともに直る場合もありますが、配管の破損や固形物のつまりは、放置しても自然に直ることはありません。

 

むしろつまりが悪化する可能性が高いので、つまりが起きたらすぐに対処しましょう。つまりの原因が分からないときも、放置せず業者に相談するなどして対処してください。

 

トイレつまりが自然に直るケースについては、以下の記事で紹介しています。トイレが少しずつ流れる状態であれば、参考にしてみてください。

水を流してつまりの原因を押し流す

トイレがつまると、慌てて水を流してしまうケースがあります。つまっているときに水を流すと、水の行き場がなくなり、便器からあふれてしまうので注意してください。

 

便器からあふれた水は衛生的に問題があり、悪臭の原因になります。また、床やクロスの腐食につながる恐れもありますので、注意しましょう。

 

水を流すことでつまりの原因になるものが奥に押し流されてしまうと、取り除くのは難しくなってしまいます。トイレつまりが起きたら慌てて水を流さず、適切に対処してください。

熱湯を便器に流す

軽度のトイレつまりの解消にお湯を使用する方法がありますが、流してよいのは50℃程度のぬるま湯です。

 

熱湯をトイレに流すと便器や配管が破損し、ヒビや亀裂が入る可能性があります。便器や配管の交換になると、トイレつまりの除去よりも高額な費用が発生します。

 

水漏れの原因にもなりますので、熱湯は流さないように注意しましょう。

トイレつまりを解消する前に確認すべき症状

トイレつまりを解消する前に確認すべき症状

トイレつまりを解消する前に、確認しておきたいことがいくつかあります。

 

どのようなトイレつまりなのかを確かめるために、次の症状を確認しておきましょう。

水がスムーズに流れない

トイレの水がスムーズに流れない場合は、排水管や便器の奥でつまっている可能性があります。

 

スムーズに水が流れないときに考えられるのは、次の原因です。

  • タンクに不具合が生じている
  • タンクの水量が少ない
  • 節水モードになっている
  • 便器の排水口などがつまっている
  • 便器の奥でつまっている
  • 排水管がつまっている

タンクの水量が少なかったり、節水モードになっていたりすると、流す水が不足してスムーズに流れないケースがあります。確認してみましょう。

 

タンクや節水モードに原因がなければ、排水口や排水管のつまりだと予想できるでしょう。

便器内の水位が上昇する

便器内の水位上昇に注意

便器や排水口がつまっていると、便器内の水位が上昇します。

 

上昇した水は時間の経過とともに引くことがありますが、トイレがつまりかけている軽度のつまりには変わりありません。早めに対処する必要があります。

便器内の水が減っている

毛細管現象

便器内の水が減っているときは、以下の原因が考えられます。

  • トイレの排水管や排水口がつまっている
  • 通気不良

トイレットペーパーが排水管に詰まっていると、排水口に溜まった水(封水)を吸い上げてしまい、便器の水が減ることがあります。

 

排水管が詰まっていると水や空気の流れが悪くなり、通気不良でトイレつまりが起きることも。

 

便器の水が減ると悪臭の原因にもなりますので、つまりを解消させる必要があります。

異音がする

トイレの水を流したときに「ゴポゴポ」と異音がする場合も、トイレつまりの可能性があります。

 

異音とあわせて、以下の症状がないかチェックしてみましょう。

  • 水の流れが悪い
  • 以前にはない音がする

排水口や排水管に異物がつまると、水が空気を取り込んで異音が聞こえることがあります。

 

異音はトイレつまりの前兆ですので、放置せず素早く対処しましょう。

トイレつまりの主な原因5つ

トイレつまりの主な原因5つ

トイレつまりの原因はいくつかありますが、主な原因は以下の5つです。

  • 大量のトイレットペーパーや排泄物
  • ティッシュペーパーや猫砂などの水に流せる製品
  • おもちゃやアクセサリーなどの固形物
  • 尿石や汚れ
  • 水圧不足

以上の原因について詳しくお伝えしますので、心当たりがないかご覧ください。

大量のトイレットペーパーや排泄物

トイレつまりの原因で多いのが、大量のトイレットペーパーや排泄物を流したことによるものです。

 

トイレットペーパーは水に溶けやすく作られていますが、大量に流すと排水口や排水管につまってしまいます。

 

メーカーによって差はありますが、1回のトイレットペーパーの使用量は、大便の場合は3mほど、小便の場合で1.5mほどまでといわれています。目安の使用量であれば、トイレにスムーズに流すことが可能です。

 

これ以上の量を使用するのであれば、数回に分けてトイレを流すと良いでしょう。

ティッシュペーパーや猫砂などの水に流せる製品

以下のような「水に流せる」とされている製品でも、トイレをつまらせる原因になることがあります。

  • ティッシュペーパー
  • 猫砂
  • お掃除シート
  • おしりふき
  • トイレブラシ

これらの製品の中には「トイレに流せる」と謳うものもありますが、溶けきらずに詰まるケースもあるので注意してください。

 

つまりを予防する観点では、トイレットペーパー以外はゴミとして処分することをおすすめします。

おもちゃやアクセサリーなどの固形物

うっかり固形物を落としてしまい、トイレつまりが発生するケースもあります。

  • おもちゃ
  • スマホ
  • ハンカチ
  • おもちゃ
  • アクセサリー
  • その他、水に溶けない異物

これらのものは、水に溶けないうえに、排水管内で引っかかりつまりの原因になります。つまようじや指輪などの小さなものでもつまる可能性はありますので、トイレを使う際は注意しましょう。

 

固形物のつまりは自分で解消するのは難しいので、業者に相談してください。

 

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尿石や汚れ

尿石とは尿に含まれているタンパク質やカルシウムなどが反応し、石化したものです。便器にできた黄ばみは、尿石と考えられます。

 

尿石や汚れがトイレに蓄積していると、トイレの流れが悪くなり、つまりやすくなるので注意してください。

  • 長い間トイレ掃除をしていない
  • トイレの臭いがどんどん強くなっている
  • 黄ばみが落ちない

このような場合は尿石や汚れが止まっているサインですので、汚れを落としましょう。軽度の汚れであれば、自分で対処できます。

 

尿石の落とし方は、以下の記事が参考になります。取れない黄ばみの落とし方も紹介していますので、ご覧ください。

水圧不足

トイレの水圧不足も、トイレつまりの原因の一つです。水圧・水量が適切でなければ、トイレットペーパーや排泄物が流れ切らずつまりの原因になります。

 

以下をすると水圧・水量が少なくなるため、避けましょう。

  • トイレは常に「小」で流す
  • タンクの中にペットボトルなど節水用品を入れている
  • 節水モードで使っている

節水のつもりでトイレを使っていると、つまりが発生し、高額な修理費用がかかる可能性があります。

 

トイレのメーカーはテストを行った上でタンクの水量や水流などを決定していますので、過剰な節水はしないようにしてください。

トイレつまりを自分で解消する方法5選

ここからは、自分でできるトイレつまりの解消法を5つ紹介します。

 

軽度のつまりなら直せる可能性がありますので、ぜひお試しください。

【基本的な対処法】ラバーカップ(すっぽん)で解消する

ラバーカップの使い方

基本的なトイレつまりの解消法といえば、ラバーカップ(すっぽん)を使う方法です。ラバーカップは先端のカップ内で真空状態を作り、引っ張ることでつまりの原因を引き出します。

 

【ラバーカップの使用手順】

  • 便器に溜まった水をくみ出し、ラバーカップのゴムにかぶるくらいに調節する
  • 柄を持ってゆっくり押し込む
  • 勢いよく引き戻す

ラバーカップでつまりを直すポイントは、ゆっくり押して勢いよく引く動作です。一度で解消できない場合は、押して引く動作を何度か繰り返しましょう。

 

ラバーカップ(すっぽん)の使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。注意点やラバーカップの選び方も紹介していますので、ご覧ください。

【すぐに試せる】中性洗剤で解消する

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軽いトイレつまりであれば、中性洗剤(食器用洗剤)を試しましょう。中性洗剤の成分とぬるま湯によって、トイレットペーパーなどを分解してつまりを解消させます。

 

【中性洗剤の使用手順】

  1. 水位が高い場合は、便器から水をくみ出しておく
  2. 食器用洗剤を100mlほど便器に入れる
  3. 便器の半分程度のぬるま湯(50℃程度)を入れ、20分ほど放置する
  4. 水位が下がったら再度ぬるま湯を入れ、スムーズに水が流れるか確認する

トイレットペーパーや排泄物によるつまりであれば、上記の手順で解消できるでしょう。洗剤にも弱酸性や弱アルカリ性のものもあるため、表記をよく確認してください。

 

以下の記事で、おすすめの洗剤を使ったトイレつまりの直し方を紹介していますので、参考にしてみてください。

【吸引力が強い】真空式パイプクリーナーで解消する

パイプクリーナーの使い方

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップ(すっぽん)と同じ原理でつまりを解消する道具です。ラバーカップよりも吸引力が高いため、ラバーカップでは直せないつまりも直せる可能性があります。

 

【真空式パイプクリーナーの使用手順】

  • 真空式パイプクリーナーを排水口に押し付ける
  • 真空式パイプクリーナーのハンドルを勢いよく引き上げる
  • 3~4回押したり引いたりを繰り返す
  • 水が引いたらバケツなどで水を流す

何度か繰り返して、ゴポゴポと音がしたらつまりが解消されたサインです。バケツなどを使って、少しずつ水を流し、つまりが解消されたのを確認しましょう。

 

真空式パイプクリーナーについては、以下の記事でも解説しています。選び方から事前準備の方法までわかりやすくまとめていますので、ご覧ください。

【道具がない場合】ペットボトルで解消する

真空式パイプクリーナーなどの道具がすぐ用意できないときは、ペットボトルで代用できます。ペットボトルなら自動販売機やコンビニですぐに手に入るので、道具がないときにすぐ試せて便利です。

 

ペットボトルを準備する際に、けがをしないように注意してください。必ずゴム手袋をはめて、作業しましょう。

 

水が飛び散る可能性がありますので、床が濡れないようにシートを敷いておくと安心です。

 

【ペットボトルの使用手順】

  1. ペットボトルの底から2~3cm程度をハサミやカッターで切り取る
  2. ペットボトルの口に親指を入れて、切った下部を排水口に差し込む
  3. ペットボトルを押したり引いたりする
  4. 水が流れるまで押し引きを繰り返す
  5. バケツなどで水を流し、流れるか確認する

ラバーカップの要領で押したり引いたりを繰り返し、水が流れるのを確認してください。

 

以下の記事では、ペットボトルを使ったつまり解消法を紹介しています。イラスト付きで分かりやすくまとめていますので、ぜひご確認ください。

【尿石に効果的】サンポールで解消する

サンポールでパック

尿石によるつまりには、サンポールを使った方法が適しています。尿石はアルカリ性の汚れなので、酸性洗剤のサンポールが汚れの除去におすすめです。

 

臭いや成分で気分が悪くなることもありますので、しっかり換気して使ってください。

 

【サンポールの使用手順】

  1. 便器の水を汲み出して、水位を低くする
  2. トイレットペーパーを便器のフチや排水口などに敷き詰める
  3. サンポールをしっかりかける
  4. 3分〜5分ほど放置する
  5. ブラシでこすって汚れを落とし、水を流す

サンポールは塩素系洗剤と混ぜるのは禁止です。有毒なガスが発生しますので、必ず別のタイミングで使用してください。

 

サンポールを使った掃除方法については、以下の記事が参考になります。記事内の注意点をよく読み、安全に使用してください。

トイレつまり解消を業者に頼む判断基準・タイミング

トイレつまり解消を業者に頼む判断基準・タイミング

トイレつまりは軽度であれば、上記で紹介した方法で解消できます。

 

しかし、つまりの状態や原因によっては、自分では対処できないケースもあります。自分で直すのが難しいときは、業者に修理を依頼しなければなりません。

 

ここからは、トイレつまり解消を業者に頼む判断基準と、タイミングを紹介します。

解消法を試してもトイレつまりが直らないとき

ここで紹介した解消法を試してもトイレつまりが直らないときは、すぐに業者に相談してください。

 

道具を使っても直せないのであれば、以下に当てはまるかもしれません。

  • つまりの状態がひどい
  • トイレには流せない固形物が詰まっている

排水管内でトラブルが起きている可能性もありますので、業者にしっかり調査・修理をしてもらいましょう。

固形物を便器に流したとき

トイレの排水管が原因の場合

トイレつまりの原因が明らかに固形物だとわかっているのであれば、最初から業者に相談すべきです。

 

例えば、スマホなどの固形物が詰まっていると、自分で取り出すのは困難です。オムツなどの吸水性の高いものの場合、放置するとどんどん水を吸って膨らんでしまいます。

 

固形物が原因のトイレつまりは放置しても直ることはなく、取り出すのも難しいので、できるだけ早く業者に依頼してください。

トイレつまりの原因が分からないとき

トイレつまりの原因が分からないときも、業者に相談しましょう。

 

トイレつまりは原因によって、対処法が異なります。つまりの原因が固形物なのにラバーカップを使ってしまうと、さらに奥に行ってしまい、取り出せなくなることも。

 

つまりが悪化することにもなりかねませんので、自分で判断して対処するのは危険です。つまりの原因が明確でないときは、調査も含めて業者に相談してください。

 

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トイレつまりを再発させないための対策・習慣

トイレつまりを再発させないための対策・習慣

トイレつまりが発生すると、解消する手間も時間もかかってしまいます。

 

トイレつまりは予防できますので、以下の3つの方法をお試しください。

  1. トイレをこまめに掃除する
  2. トイレつまりを招く行動はしない
  3. 節水対策はしない

これら3つの予防法について、詳しく解説していきます。

トイレをこまめに掃除する

汚れの蓄積を防ぐためにも、トイレはこまめに掃除することが大切です。

 

しかし、こまめに掃除をしていても、尿石やカビなどの汚れは溜まっていきます。

 

汚れの種類に合わせて、以下の洗剤を使用するのがおすすめです。

  • 水垢・黄ばみ・尿石には、酸素系のトイレ用洗剤
  • カビ・黒ずみには、塩素系のトイレ用洗剤

酸素系と塩素系の洗剤を混ぜてしまうと、有毒ガスが発生しますので、同時に使わないよう注意して使用してください。

 

掃除はできれば、簡単にでもよいので毎日行うのがおすすめです。ウォシュレットなど細かな部分の掃除は、週に1回を目途に行いましょう。

トイレつまりを招く行動はしない

トイレつまりが起きるのには、必ず原因があります。

 

トイレの使い方を間違えるとつまりやすくなるので、つまりを招く使い方は避けましょう。以下のように、トイレつまりを招く行動はしないでください。

  • 1度に大量のトイレットペーパーを流さない
    ※1回の目安は3mまで
  • スマホをトイレに持ち込まない
  • 子どもをトイレで遊ばせない
    ※おもちゃの持ち込みを防ぐ
  • トイレに流せるもの以外は流さない
    ※ティッシュペーパーなど

排泄後にトイレットペーパーを大量に使用する場合は、こまめに水を流すようにしてください。

 

ポケットに入れている小銭、ハンカチも落としやすいので注意しましょう。小さなものでも、トイレつまりの原因になります。

節水対策はしない

タンクにペットボトルを入れない

過剰な節水対策は、トイレつまりを招く原因になります。

 

よくある節水対策で、トイレつまりの原因になるのは以下のような対策です。

  • 節水モードで常に使っている
  • 常にレバーの「小」でトイレを流す
  • ペットボトルなどをトイレタンクに入れる

水の量を少なくし過ぎていると、排泄物やトイレットペーパーがしっかり流れずに詰まりやすくなるので注意してください。

 

「小」では水量・水圧が不足するケースもありますので、詰まりやすい場合は「大」で流してみましょう。

 

ペットボトルなどをトイレタンクに入れる節水対策もありますが、つまりだけでなく他の部品の不具合にもつながるため、タンクにペットボトルや節水用品を入れるのはやめましょう。

トイレつまりをすぐに解消したいときは業者に無料相談

トイレつまりは、原因やつまりの状態によっては、自分で解消できます。ラバーカップなどの道具がなくてもできる方法もありますので、お困りの際は実践してみてください。

 

ただし、原因が分からないときや、試してみても直らないときには、無理に直そうとせず業者に相談することをおすすめします。

 

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