この記事では、トイレつまりを洗剤で直す方法について徹底解説します。

 

トイレつまりを洗剤で直せれば、専用の道具を使うより安く済みます。ただ、洗剤はどのようなつまりに有効なのか、注意点は何なのかを知らないと、最悪の場合は命に関わります。

 

この記事を参考に、正しい使い方と注意点を把握しましょう。

 

記事後半では、おすすめの洗剤についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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洗剤が効果的なトイレつまりの原因

洗剤は、軽度なトイレつまりに効果を発揮します。軽度なトイレつまりとは、水の流れが悪い程度です。

 

軽度なトイレつまりの主な原因は、以下のとおりです。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物
  • 尿石
  • 排水管の汚れ

洗剤には水に溶けやすい性質の物質を溶かしたり、尿石やぬめりなどの汚れを落としたりする効果があります。

 

そのため、トイレに流せるとされているものが原因の場合は、洗剤の効果が期待できます。

洗剤では解消が難しいトイレつまりの原因

軽度なトイレつまり以外では、洗剤での解消は難しいでしょう。

 

洗剤での解消が難しいトイレつまりの原因は、以下のとおりです。

  • 大量の異物
  • スマートフォンやおもちゃなどの水に溶けない異物
  • 排水管の劣化・破損
  • 排水管の奥でのつまり

水に溶けない異物、洗剤では溶かしきれない大量の異物がつまっていると、洗剤の効果は期待できません。洗剤以外でも対処は難しいため、業者に修理してもらうのが賢明です。

 

また、原因に心当たりがないときも洗剤で対処せず、水道修理業者に修理を依頼しましょう。排水管が破損しているなど、思わぬ原因でトイレが詰まっている場合もあります。

 

水道修理業者の選び方は、以下の記事を参考にしてください。依頼前の準備や、安く頼む方法を解説しています。

トイレつまりを洗剤で直すときの注意点

洗剤

トイレつまり解消のために洗剤を使うときは、注意点を知っておきましょう。注意点を知らないと、最悪の場合は命に関わるケースがあります。

 

トイレつまりを洗剤で直すときの主な注意点は、以下の3つです。

  • 酸性洗剤とアルカリ性洗剤は同時に使わない
  • 洗剤を使っても問題ないか確認する
  • 換気をしてから作業を始める

それぞれなぜ注意が必要なのか、詳しく見ていきましょう。

酸性洗剤とアルカリ性洗剤は同時に使わない

酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜない

酸性洗剤とアルカリ性洗剤は同時に使うと、有毒ガスが発生してとても危険です。

 

例えば、酸性トイレ洗剤(酸性)と塩素系漂白剤(アルカリ性)を混ぜると、有毒な塩素ガスが発生します。

 

酸性トイレ洗剤に含まれる塩酸(HCl)と、塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の反応式は、以下のとおりです。

 

NaClO + 2HCl → NaCl + H2O +Cl2↑

 

また、塩素ガスを吸い込むと、人体へ以下の影響があります。

吸引レベル 影響
微量 のど・鼻への刺激

目の痛み
中程度 呼吸困難
めまい
頭痛
吐き気
高濃度 肺水腫
呼吸困難
最悪の場合は命に関わる中毒事故

最悪の場合は命に関わるため、酸性洗剤とアルカリ性洗剤は絶対に同時に使わないでください。

洗剤を使っても問題ないか確認する

すべてのトイレに、無条件で洗剤が使えるわけではありません。つまりを直す前に、自宅のトイレに洗剤が使えるか確認しておきましょう。

 

例えば、古い建物では配管に塩化ビニル管が使用されている場合があり、強酸性の洗剤を使うと配管が劣化する可能性があります。

 

特に、賃貸物件だと配管の材質を知る機会は少ないため、管理者に確認後、洗剤を選ぶとよいでしょう。

 

また、水圧調整機能付きのトイレも、内部パーツが劣化する可能性があるため、強力な洗剤はおすすめしません。中性洗剤を使うか、水道修理業者に相談しましょう。

換気をしてから作業を始める

トイレつまり解消で洗剤を使うときは、必ず換気をしてから作業を始めましょう。洗剤によってはニオイがきつく、気分が悪くなる場合があります。人体への悪影響を防ぐため、換気しましょう。

 

トイレの換気は、以下の方法でできます。

  • 窓を開ける
  • 換気扇を回す
  • トイレの扉を開ける
  • 扇風機で風の流れを作る

トイレに窓がなくても換気はできるので、忘れずにしておきましょう。

パイプユニッシュはトイレつまりには向かない

排水口や排水管の汚れに効果的なパイプユニッシュですが、トイレつまりの解消には向いていません。パイプユニッシュの公式サイトには、以下のような記載があります。

トイレのつまりの原因となるペーパーなどは、「パイプユニッシュ」/「パイプユニッシュ プロ」で分解することはむずかしいので、ラバーカップ(棒の先にゴム製のお椀状のものがついたもの)等で物理的に取り除いた方が効果的です。
引用元:よくあるご質問 – パイプユニッシュ|ジョンソン株式会社

トイレつまり解消が目的で洗剤を使う場合は、トイレつまりに効果がある洗剤を選びましょう。

トイレつまりを洗剤で直す方法

洗剤

トイレつまりに有効な洗剤は主に3種類あり、効果的な原因はそれぞれ以下のとおりです。

洗剤の種類 効果的な原因
中性洗剤 トイレットペーパー
排泄物・嘔吐物
(水の流れが悪い程度の軽度なつまり)
酸性洗剤 尿石
アルカリ性洗剤 トイレットペーパー
排泄物・嘔吐物
(逆流する・水が流れないなどの重度なつまり)

それぞれの洗剤の使い方を詳しく見ていきましょう。

中性洗剤を使う

中性洗剤は、ほかの洗剤より安全に使えるのが特徴です。劇的な効果は期待できませんが、軽度なつまりには効果を発揮します。

 

中性洗剤が効くのは、以下のものが原因で軽度なつまりが起きているときです。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物・嘔吐物

一般的な中性洗剤はドラッグストアで数百円あれば手に入れられるため、使い方を知り、すぐに実践してみましょう。

食器用洗剤の使い方

食器用液体洗剤の使い方

中性の食器用洗剤の例は、以下のとおりです。

  • ジョイ|P&Gジャパン
  • ウタマロクリーナー|株式会社東邦
  • キュキュット|花王株式会社

食器用洗剤は、以下の手順で使用してください。

  1. 水位が高いときは、便器内の水をバケツや給油ポンプで汲み出す
  2. 食器用洗剤100mlを便器に流し込む
  3. 50℃~60℃のお湯をゆっくり便器内に注ぐ
  4. 20分~30分ほど放置する
  5. 水を流してつまりが解消したか確認する

便器内の水が多いと、洗剤が薄まって効果が薄くなるため、まずはバケツや給油ポンプで水を汲み出しておきましょう。

 

また、便器内に熱湯を流すと破損する可能性があるので、50℃~60℃の温度設定は守ってください。

ロービックK-97JDの使い方

ロービックK-97JDは、アメリカのロービック社が開発したバイオ排水管クリーナーです。通販サイトから2,000円ほどで購入できます。

 

劇薬を使っていないので、配管や人体に優しいのが特徴です。トイレットペーパーや排水管の汚れなどを、天然バクテリアのはたらきで水と二酸化炭素に分解します。

 

ロービックK-97JDの使い方は、以下のとおりです。

  1. 水位が高いときは、便器内の水をバケツや給油ポンプで汲み出す
  2. 230ml~240ml(ボトル1/4)程度を便器内に注ぐ
  3. 6~7時間放置する
  4. 水を流してつまりが解消したか確認する

ロービックK-97JDを便器に注いだ後、6~7時間放置する必要があるので、外出前や就寝前に使うとよいでしょう。

酸性洗剤を使う

酸性洗剤は、アルカリ性汚れの尿石に効果的です。便器内の黄ばみや黒ずみは尿石の可能性が高いため、酸性洗剤を試してみましょう。

 

ただ、酸性洗剤は強力なので、使用するときはゴム手袋やマスクをつけるのがおすすめです。100円均一ショップやホームセンターで購入しておきましょう。

サンポールの使い方

サンポールでパック

サンポールは強力な酸性洗剤で、酸とマイナスイオンの相乗効果で黄ばみ・尿石を化学分解して落とします。

 

サンポールは、ドラッグストアやホームセンターで200~300円ほどで手に入れられます。使い方は、以下のとおりです。

  1. 水位が高いときは、便器内の水をバケツや給油ポンプで汲み出す
  2. 便器内に規定量たらす
  3. 規定時間放置する
  4. ブラシで尿石や汚れをこする
  5. 水を流してつまりが解消したか確認する

便器を傷める可能性があるため、投入量や放置時間は説明書きに従ってください。

 

また、絶対に塩素系の製品と混ぜないでください。有毒なガスが出てとても危険です。

 

サンポールの使い方については、詳しい掃除方法や注意点が分かる以下の記事もぜひ参考にしてください。

デオライトLの使い方

デオライトLの使い方

デオライトLは尿石に特化した洗浄性能をもっているため、強力な酸の力で汚れを溶かしてくれます。

 

また、デオライトLは「医療用外劇物」に指定されていないため、手軽に購入できるのも特徴です。ホームセンターで1,000円~1,500円ほどで購入できます。

 

使い方は、以下のとおりです。

  1. 水位が高いときは、便器内の水をバケツや給油ポンプで汲み出す
  2. 便器内に規定量たらす
  3. 15分ほど放置する
  4. 水を流してつまりが解消したか確認する
  5. 中和剤(ピーピースカット)や水で中和処理する

デオライトLもサンポール同様、説明書きに従い、塩素系の製品とは絶対に混ぜないでください。

 

デオライトLの使い方に関しては、以下の記事が参考になります。注意点や中和手順を確認しておきましょう。

アルカリ性洗剤を使う

アルカリ性洗剤は、以下のトイレつまりに効果的です。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物・嘔吐物

中性洗剤は軽度なつまりに効果的でしたが、アルカリ性洗剤は重度なつまりにも使えます。

 

逆流する、水が流れないなどの重度なつまりが発生している場合には、アルカリ性洗剤を使ってみましょう。

トイレハイターの使い方

トイレハイターは粘度が高く、汚れを落としやすいのが特徴です。つまりの原因にも絡みついて除去してくれます。

 

トイレハイターはドラッグストアやホームセンターに行けば、200~300円ほどで購入可能です。

 

使い方は、以下のとおりです。トイレハイターは強力なアルカリ性のため、使用時はゴム手袋をつけましょう。

  1. 水位が高いときは、便器内の水をバケツや給油ポンプで汲み出す
  2. 便器内に規定量たらす
  3. 規定時間放置する
  4. 水を流してつまりが解消したか確認する

トイレハイターは酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するため、使用時は十分に注意してください。

ピーピースルーKの使い方

ピーピースルーKは、排水管つまりを解消するための業務用洗浄剤です。業務用のため洗浄力が高く、つまりの原因を除去してくれます。

 

通販サイトから2,000~3,000円ほどで購入できますが、医薬用外劇物に指定されているため、購入の際は「医薬用外劇物譲受書」の送付が必要です。コンビニエンスストアで印刷したり、郵送で取り寄せたりして、準備しましょう。

 

使い方は、以下のとおりです。

  1. 換気してゴム手袋や保護メガネ、マスクを着用する
  2. 排水口付近の水分を拭き取る
  3. 規定量を排水口周りにたらす
  4. 薬剤の外側から静かに規定量の水をそそぐ
  5. 規定時間放置する
  6. 水を流してつまりが解消したか確認する

お湯を流すと、急に熱反応が起こり危険なため、必ず水を使用してください。

洗剤でトイレつまりが直らないときの対処法

洗剤でトイレつまりが直らないときの対処法

洗剤でトイレつまりが解消しないときは、以下の方法を試してみましょう。

  • ラバーカップ(すっぽん)を使う
  • 真空式パイプクリーナーを使う
  • ワイヤーブラシを使う

詳しい使い方を見ていきます。

ラバーカップ(すっぽん)を使う

ラバーカップの使い方

ラバーカップは真空状態を作り出し、つまりの原因を除去するアイテムです。

 

ドラッグストアやホームセンターで、1,000円ほどで購入できます。洋式トイレに使う場合は、底が出っ張っているタイプを選びましょう。

 

使い方は、以下のとおりです。

  1. 水位が高いときは、便器内の水をバケツや給油ポンプで汲み出す
  2. 水が溜まっている部分にラバーカップを被せる
  3. ゆっくり押し込んでカップをへこませる
  4. 勢いをつけてすばやく引き戻す

ラバーカップは、勢いよく引くのがポイントです。つまりの原因を押し込むわけではないため、注意しましょう。

 

詳しいラバーカップの選び方や準備について解説しているので、以下の記事もぜひご覧ください。

真空式パイプクリーナーを使う

パイプクリーナーの使い方

真空式パイプクリーナーはラバーカップ同様、つまりの原因を除去するアイテムですが、ラバーカップより吸引力が高いのが特徴です。

 

ドラッグストアやホームセンターで2,000~3,000円ほどで購入可能です。洋式トイレ用は、先端に突起がついています。

 

使い方は、以下のとおりです。

  1. 水位が高いときは、便器内の水をバケツや給油ポンプで汲み出す
  2. 便器の水が溜まっている部分に真空式パイプクリーナーをかぶせる
  3. ハンドルを引き上げた後に押し下げる

一度でつまりが解消されない場合は、押し引きを繰り返しましょう。

 

以下の記事では、真空式パイプクリーナーの選び方や準備を解説しています。こちらもぜひご覧ください。

ワイヤーブラシを使う

ワイヤーの使い方

ワイヤーブラシは、つまりの原因に先端をひっかけて除去するアイテムです。100円均一ショップのほか、ドラッグストアやホームセンターで1,000円あれば手に入ります。

 

トイレで使うなら、長さ5m以下のワイヤーブラシがおすすめです。使い方は、以下のとおりです。

  1. 便器にワイヤーブラシを差し込む
  2. 引っかかったら前後させてつまりを解消する

使用時は排水管を傷つけないよう、あまり奥まで差し込みすぎないでください。古い排水管や樹脂製の排水管は、破損する可能性があります。

 

傷つけないか不安な場合は、ワイヤーブラシを使わないのが賢明です。

トイレつまりを業者に頼む判断基準

トイレの修理業者

以下の状況になったら、トイレつまり解消は修理業者に依頼したほうがよいでしょう。

  • 自力で対処してもトイレつまりが改善されない
  • 自力で対処できる自信がない
  • すぐにトイレつまりを解消したい
  • 原因がわからない

市販の洗剤で解決できなかった場合でも、業者向けの洗剤・薬品は効果が高いため、トイレつまりを解決できる可能性があります。

 

早く依頼したほうが費用・時間ともに少なくて済むため、迷ったらまずは相談してみましょう。

トイレつまりの修理料金の相場

トイレつまりの修理料金の相場は、以下のとおりです。

作業内容 料金相場
トイレつまりの解消(専用器具使用) 7,000円~10,000円
尿石の除去 8,000円~10,000円
配管つまりの解消 8,000円〜15,000円
便器の着脱 10,000円~15,000円
排水管の洗浄 10,000円〜35,000円
高圧洗浄 15,000円~50,000円

症状が軽いほうが料金は安く済むため、なるべく早く依頼するのがおすすめです。

 

また、修理業者によっては、以下のような料金がかかります。

作業内容 料金相場
基本料金 0〜4,000円
出張費 0~4,000円
夜間・深夜料金 0~8,000円

出張費や深夜料金は0円で済む場合もあるので、事前にホームページや電話などで確認しておきましょう。

 

詳しいトイレつまりの料金相場については、以下の記事をご覧ください。安く頼む方法や高額請求されない方法がわかります。

トイレつまりをすぐに解消したいときは

水の流れが悪い程度の軽度なトイレつまりなら、洗剤は効果的です。ただ、すぐに直したい場合やなかなか状況が改善しない場合は、修理業者に依頼しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』は、依頼を受けてから最短30分で駆けつけ、状況に合わせて的確に対応いたします。休日・深夜の割増料金はなく、出張・見積もり費用も無料です。

 

トイレつまりの原因がわからない場合でも調査いたしますので、お気軽にご連絡ください。

 

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