急なトイレつまりが起きたときに、パイプユニッシュを使って解決できるのかどうかを解説します。

 

主に排水管などのつまりや悪臭を解消するために使われる、パイプユニッシュ。トイレつまりにもパイプユニッシュは効果があるのか、本来の役割などを紹介します。

 

今回は、トイレつまりに効果的な解決法や、トイレつまりの原因についてもまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

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トイレつまりはパイプユニッシュで解消できるのか

トイレつまり

そもそもパイプユニッシュは、トイレつまり解消の効果をほとんど発揮しません。

 

トイレつまりの主な原因には、以下のようなものが該当します。

  • 汚物やトイレットペーパーを大量に流してしまった
  • 小物を落としてしまった

パイプユニッシュは、つまりの原因となるものを溶かせないため、効果が得られないとされています。実際の役割は、髪の毛や油汚れなどを溶かし、排水口の臭いやヌメリを軽減させることです。

 

使い方次第では、逆にトイレつまりの原因となり得ます。本項でお伝えする注意点には、必ず目を通しておきましょう。

排水管がつまる

パイプユニッシュを使用するときは、薬剤を注いだあと15~20分程度しばらく放置し、十分な水で流します。

 

放置時間を守らず長時間放置してしまうと、取り除かれた汚れがパイプ内に溜まり、つまりの原因となります。そのため、用法用量を守って正しく使用してください。

トイレつまりの解消方法

掃除道具

続いて、いざトイレつまりが発生した際に実践すべき、対処法についてお伝えします。

 

まずは、トイレつまりの解消方法を試す前に準備をしてください。トイレつまりを解消するために必要なものは、以下の通りです。

  • バケツ
  • 灯油ポンプ
  • ビニールシートや新聞紙
  • ゴム手袋
  • マイナスドライバー
  • ぞうきん

トイレつまりの解消を行う前に必要な作業は、次の通りです。

  1. 電源プラグを外す
  2. 止水栓を閉める
  3. 床にビニールシートや新聞紙を敷く

電源プラグを外すときは、衛生面だけでなく感電予防のためにもゴム手袋を使用してください。濡れた手で触ってしまうと感電の恐れがあるので、作業中にも電源プラグに水がかからないように注意が必要です。

ラバーカップを使用する

トイレつまりの解消方法ですぐに思い浮ぶものは、ラバーカップが多いのではないでしょうか。スッポンとも呼ばれるラバーカップは、トイレやキッチンなどの排水口のつまりを解消するための道具です。

 

軽度のつまりであれば、自力で解消できる場合が多く、ホームセンターなどで1,000円前後で販売されています。業者に依頼するよりも安く済むので、もしなければ用意しておくことをおすすめします。

 

ただし、ラバーカップで解消できるのは、つまりの原因が水に溶けるものとわかっているケースのみです。また、ラバーカップには種類があるので、用途にあったものを選んでください。引き続き、選び方を説明していきます。

ラバーカップの選び方

ラバーカップの種類

ラバーカップには、3種類のタイプがあります。便座のタイプに適したものを選んでください。

  • 和式トイレ・排水口用:カップの底が平
  • 洋式トイレ用:カップの底が出っ張っている
  • 節水トイレ用:ツバがついている

排水口よりも少し大きめのサイズを選んでください。購入する前には、必ず種類や大きさを確認した上で、各家庭のトイレにあったものを選びましょう。

ラバーカップの使用手順

ラバーカップの使い方

次に、ラバーカップの使用手順について解説します。軽度のトイレつまりに効果的なラバーカップですが、手順を間違えてしまうと逆効果になる可能性もあります。

 

正しい手順で、トイレつまりを解消しましょう。

  1. 便器の水位の調整
  2. ビニールシートで便器をカバーする
  3. ラバーカップを押したり引いたりし、つまりを解消する
  4. バケツ等で水を流す

軽度のつまりであれば、ラバーカップを使ってつまりを解消するのは簡単です。ただし、使用方法を間違えてしまうと、症状を悪化させてしまったり、さらなるトラブルを引き起こしてしまったりする可能性があります。

 

上記の手順でトイレつまりが解消されないときは、水回りのプロである水道修理業者に相談してみてください。

サンポールを使用する

サンポールは、軽度の尿石によるトイレつまりや黄ばみを取り除くための洗剤です。酸性洗剤で、スーパーマーケットなどで安く購入できます。

 

使用手順は次の通りです。

  1. 便器内の水を汲みとる
  2. 汚れを落とした部分にトイレットペーパーを敷き、サンポールを染みこませる
  3. 2~3分放置する(汚れがひどい場合は30分~1時間程度)
  4. ブラシでこすり、水を流す

使用の際の注意事項として、酸性洗剤は塩素系の洗剤と混ざると有毒ガスが発生しますので、絶対に混ぜないでください。

 

また、使用するときは、皮膚や目を守るためにゴム手袋や保護メガネを着用しましょう。酸性洗剤を長時間放置すると、便器を痛めてしまうので気をつけてください。

針金ハンガーを使用する

針金ハンガーの使い方

多くの家庭にある針金ハンガーを用いて、トイレつまりを解消できる場合もあります。生理用品やおむつなどが原因のトイレつまりに効果的です。

 

針金ハンガーの使用手順は、次の通りです。

  1. ハンガーの取っ手部分のねじれをほどく(ほどけない場合は、ペンチでカットする)
  2. 片側の先端を丸める
  3. 丸めたハンガーを排水口に入れ、つまりを少しずつ崩す
  4. つまりが取れたら、水を流す

針金ハンガーはワイヤーブラシの代用品として使えます。ただし、固いハンガーだと便器を傷つけてしまう恐れがあるため、曲げやすく、やわらかいハンガーを使用するとよいでしょう。

重曹を使用する

家庭によくある重曹を使い、つまりの解消することもできます。以下の順に、便器に投入していくことが重要です。

  1. 重曹
  2. クエン酸
  3. お湯

重曹には洗浄作用があり、それをより発揮させるのがクエン酸の役割に当たります。お湯は、お風呂の温度ほどのぬるま湯を用意してください。

 

上記をすべて投入後、約1時間浸け置きしてつまりの原因が溶けるまで待ちましょう。

 

浸け置く時間が短いと、十分な洗浄効果が得られない恐れもあります。トイレつまりをスムーズに解消するためにも、十分な時間放置するように注意してください。

業者に依頼する

自分での対処が難しいトイレつまりは、水道修理業者に依頼してください。もちろん、最初から業者に依頼するのもよいでしょう。

 

自分で解決しようと試行錯誤した結果、トイレつまりが悪化してしまうと、費用が高くなる可能性があります。軽度のうちに業者に依頼すれば、数千円で解決可能です。

 

軽度のトイレつまりであっても、自分で解決するのが不安な方は、気軽に業者に相談してみてください。

パイプユニッシュ本来の役割

パイプユニッシュ本来の役割は、キッチンや浴室の排水溝、排水管などの臭いやつまりを予防・解消することです。主な成分は「水酸化ナトリウム」と「次亜塩素酸塩」の2つで、それぞれに役割があります。

 

また、使うときには、次の4つの注意点があげられます。

  • 長時間浸けない
  • 固形物は溶かせない
  • 酸素系の洗剤と混ぜない
  • トイレつまりの解消には効果がない

それぞれの成分の役割について、詳しく解説します。

髪の毛や石鹸カスを溶かせる

水酸化ナトリウムには、髪の毛や石鹸カスを溶かす作用があります。主にタンパク質でできている髪の毛などは、水酸化ナトリウムの含有量が多ければ多いほど分解されやすく、つまり解消に効果的です。

 

一般的に市販のカビ取り剤に含まれる水酸化ナトリウムの割合は0.5%ですが、パイプユニッシュは1.8%と3倍ほど高いので、より効果が高いといえるでしょう。

排水管の異臭解消

次亜塩素酸塩には、排水管の異臭解消の役割があります。

 

排水管にこびりついたカビやバクテリアなどを殺菌し、ニオイの元を取り除いてくれます。また、次亜塩素酸塩は強い漂白効果もあり、1ヶ月に1度程度の利用が目安です。

 

異臭が気になるときには、パイプユニッシュを利用してみてください。

酸素系の薬剤・洗剤と混ざると有毒ガスが発生

パイプユニッシュを使用するときには、有毒ガスの発生に気をつけなければなりません。商品にも「混ぜるな危険」と記載されているように、他の薬剤と混ざってしまうと有毒ガスが発生してしまう可能性があります。

 

パイプユニッシュは塩素系の洗剤なので、特に酸性系の薬剤や洗剤と混ざると危険です。また、故意ではなくても他の薬剤と混ざってしまう場合もあるので、使用する際は必ず換気を充分おこなってください。

 

また、塩素系の薬剤であるパイプユニッシュは、熱湯を使用すると分解されるスピードがあがります。薬剤を使用しない場合でも、分解スピードがあがることで有毒ガスが発生するので、注意が必要です。

トイレつまりの原因

トイレつまりがどうして起こるのか、原因について解説します。さまざまな要因が考えられますが、一般的にトイレつまりの原因は、次の3つがあげられます。

流せない異物

トイレつまりの原因で多いのは、流せない異物を流してしまった場合です。

 

水に溶けないものは、高い確率でトイレつまりが起こります。故意ではなくても、思いがけず落としてしまうこともあるので、注意してください。

 

便器に落としてしまいやすい異物として挙げられるのは、次の通りです。

  • ティッシュペーパー
  • ハンカチ
  • ボールペン
  • スマートフォン
  • 生理用品
  • 尿漏れシート
  • おもちゃ

トイレを使用するときには、なるべく不要なものは持ち込まないようにしましょう。

トイレットペーパーや排泄物

トイレでは、トイレットペーパーや排泄物しか流しません。しかし、大量のトイレットペーパーや排泄物が多い場合、トイレつまりの原因となることがあります。

 

流せるティッシュやシート類であっても、一度に大量に流してしまうとつまりの原因となるので、注意が必要です。また、適量のトイレットペーパーであっても、節水で水量が少なければ、つまってしまう場合もあります。

水量不足

大便やトイレットペーパーを流すときに、水量不足がトイレつまりの原因になる場合があります。

 

水量が少ないと勢いが弱まってしまい、うまく流れません。節水をしていると水量が少ないので、小便でも「大洗浄」を使用するなどの工夫が必要です。

 

大便やトイレットペーパーの使用量が多いときは、水の勢いが大切なので「大洗浄」を利用してください。また、トイレットペーパーの使用量を減らすために、ウォシュレットを使用するのもおすすめです。

 

トイレつまりを起こさないためにも、流すためには十分な水量が必要なのです。

トイレつまりの修理費用

修理費用

トイレつまりで修理業者に依頼するときに、必要な修理費用について解説します。

作業内容 作業料金
軽度のトイレつまり除去
(紙つまりなど)
5,000円~
トイレつまり除去
(専門道具・薬剤の使用)
7,000円〜
小便器のつまり・尿石除去 8,000円~
高圧洗浄 15,000円〜
便器着脱作業 10,000円〜
便器交換 30,000円〜

上記のように、軽度のトイレつまりであれば数千円の修理費用です。症状が悪化し重度のトラブルになれば、数万円以上かかります。

 

自分で解決できないときは、なるべく早く水道修理業者に相談してみてください。

トイレつまりの4つの予防法

トイレつまりが起こってしまうと、日常生活に支障をきたしてしまいます。そのため、普段からトイレつまりを起こさないための4つの予防法を紹介します。

1.異物を流さない

トイレつまりを予防するためには、異物を流さないことが大前提です。トイレットペーパーや排泄物以外を流してしまうと、高い確率でトイレつまりが発生します。

 

そもそもトイレ内にはできるだけ、不要なものを持ち込まないのがコツ。ポケットに文房具などを入れたままにしていると、不意に落としてしまうこともあるので、注意が必要です。

 

特に小さなお子さまのいる家庭では、トイレつまりを避けるためにも次のような工夫をしてみてください。

  • 不要なものをおかない
  • おもちゃを持ち込ませない
  • カギをかけておく

小さなお子さまは、予期せぬ行動をとってしまう場合があるので、上記のような対策が効果的といえるでしょう。

2.トイレットペーパーの使用量を控える

トイレットペーパーを一度に大量に流すと、トイレつまりの原因となりますそのため、トイレットペーパーの使用量が多い方は、注意が必要です。使用量にあったレバーを選んで、水を流してください。

 

トイレットペーパーの量が多いのに、小洗浄で流してしまった場合はつまりの原因となることがあるので、気をつけてください。1回で流せるトイレットペーパーの目安は次の通りです。

  • 小洗浄:2m程度まで
  • 大洗浄:5m程度まで

シングルとダブルで量は異なりますが、目安の長さを参考にしてみてください。

 

万が一、排泄後に拭き足らずトイレットペーパーの量が増えてしまうときは、水を数回に分けて流すとよいでしょう。

3.ウォシュレットを使用する

トイレットペーパーの使用量が増えすぎるとトイレつまりの原因となるため、ウォシュレットの使用をおすすめします。ウォシュレットを使えば、トイレットペーパーの使用量を減らせるでしょう。

 

そのため、トイレットペーパーの使い過ぎによるトイレつまりを防げます。

4.定期的に掃除する

トイレつまりには、こまめなトイレ掃除が効果的です。トイレの汚れや尿石などが原因でつまる場合もあるので、トイレ掃除は怠らず、定期的におこなってください。

 

万が一、長期間トイレ掃除をしていない場合は、パイプユニッシュを使用するとよいでしょう。ただし、塩素系と酸素系の洗剤を同時に使用すると、有毒ガスが発生してしまうので、同じ日の使用は決してしないでください。

 

洗剤の種類は、どのような汚れに対応しているかで異なります。

  • カビ・黒ずみには、塩素系トイレ洗剤
  • 水垢・黄ばみ・尿石には、酸素系トイレ洗剤

どちらの洗剤も使用する場合は、必ずそれぞれ別の日に使いましょう。

トイレつまりでお困りのときは

トイレを掃除する男性

トイレつまりはパイプユニッシュでは解消できません。本来の役割がトイレつまり解消のためのものではないからです。

 

万が一、トイレつまりでお困りのときは、私たち『クリーンライフ』にお気軽にご連絡ください。軽度から重度のトイレつまりまで、トラブルを素早く解決に導きます。

 

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