人気のタンクレストイレはメリットが多いですが、デメリットもあります。

 

デザイン性からタンクレストイレを選ぶ人も多いですが、トラブルも把握した上で、タンクレストイレの設置を考えてみましょう。

 

そこで今回は、設置後に後悔しないために、タンクレストイレのデメリットやよくあるトラブルといった注意点を解説します。

 

タンクレストイレとタンク付トイレの違いの比較や、タンクレストイレ設置前に知っておくべきポイントについても解説するので、参考にしてください。

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タンクレストイレの特徴

タンクレストイレで水が流れる仕組み

タンクレストイレは、名前のとおりタンクのないトイレです。

 

タンク式のトイレは、便器の後ろに洗浄用の水を溜めておくタンクがあり、溜めておいた水を流すシステムです。

 

一方、タンクレストイレはタンクそのものがなく、水道直結式で給水管から直接水を流します。タンクに水を溜める必要がないため、連続して何度も水を流せます。朝、次々とトイレを使用する人数の多いご家族でも、快適です。

 

また、デザイン的にも優れています。タンクがないため、スッキリした印象でコンパクト、スタイリッシュな見た目です。

タンクレストイレのメリット4つ

タンクレストイレ
タンクレストイレのメリットは、主に以下の4つです。

  • 節水効果が高い
  • デザイン性に優れている
  • お掃除が簡単
  • トイレ内のスペースが広くなる

コンパクトだからこそのメリットがあります。

 

なぜタンクレストイレでそれぞれのメリットが生じるのかを、以下で解説します。

節水効果が高い

タンクレストイレは、節水効果が高いです。

 

節水機能が高く、1回の洗浄に使う水の量をタンクレストイレとタンク式トイレで比べると、以下のようになります。

  • タンク式トイレ…約13リットル
  • タンクレストイレ…約3.3リットル

タンクレストイレはタンク式トイレと比べて、約3分の1の水量で洗浄を行えるのです。

 

金額にすると、年間約15,000円お得になります。

デザイン性に優れている

タンクレストイレを選ぶ人は、デザイン性の点から選んでいる人が多いです。

 

タンクレストイレはタンク式トイレに比べて一回り小さく、スッキリしています。

 

さらに、カラーも豊富(メーカーによって異なる)でスタイリッシュなので、トイレをおしゃれで広々した空間にできるのです。

 

インテリアと合わせて設置するなど、これまでのトイレのイメージを一新できます。

お掃除が簡単

タンクレストイレは、日々のお掃除が簡単にできます。

 

従来のタンク式トイレでは手の届かないトイレの後ろ側や横も、簡単に手が届く設計です。

 

タンク式トイレでは、タンクの下にほこりなどがたまりやすいですが、タンクレストイレならその心配もありません。単純に表面積が狭く汚れにくいので、清潔で掃除の時間を減らせるでしょう。

トイレ内のスペースが広くなる

タンク付きトイレ・タンクレストイレのスペースの違い

タンクレストイレはタンクがない分、省スペースで奥行きが10~20cmほど広く使えます。空間ができた部分に、独立した手洗い場や収納棚の設置も可能です。

 

便器そのものも流線型でデザイン性に富んでいるので、トイレが広く贅沢なスペースに感じるでしょう。

タンクレストイレのデメリット6選

タンクレストイレにはさまざまなデメリットがあり、主に6つのデメリットがあります。どのようなデメリットがあるのかを知った上で、選びましょう。

 

それぞれのデメリットを参考に、タンクレストイレの設置を検討してください。

停電時に使用できない

タンクレストイレは、停電時の使用ができません。タンクレストイレの仕組みでは、電気を使用しているからです。

 

もし停電になった場合、メーカーによって異なりますが、隠れた場所のレバーを引いたり水を流したりなど、手間がかかります。

 

タンク式トイレはタンクに水があればレバーで水を流せるため、タンク式トイレと比べると、タンクレストイレは不便に感じるでしょう。

手洗いができない

タンクレストイレは手洗いがついていないため、多少の不便が生じます。

 

タンク式トイレのほとんどには手洗いがついているため、トイレと手洗いを分ける必要がありません。

 

しかし、タンクレストイレの場合、別途手洗い場を設置しなければいけないのです。トイレと洗面所が近い家なら良いですが、トイレと洗面所が遠い場合は不便に感じるでしょう。

設置できない可能性がある

タンクレストイレの設置には、一定以上の水圧が必要です。水圧の強さはメーカーによって異なりますが、シャワーを使用して最も水量を多くした状態で、強すぎると感じるかどうかで確認できます。

 

マンションなら1階と2階、さらに3階と上階になるほど水圧は低くなります。水圧が低いお宅では、ブースター(加圧装置)付きのタンクレストイレを検討しましょう。

 

ただし、ブースターが付いているタイプの方が少し高額になります。一方、タンク式トイレはどんな家にも設置可能です。

部分交換ができない

タンクレストイレは、部分交換できない可能性があります。

 

なぜなら、多くのタンクレストイレは、ウォシュレットと一体型になっているからです。そのため、ウォシュレットだけ交換したい場合も、便器全体を修理しなければいけない可能性があります。

 

当然修理の時間もかかるため、タンクレストイレの大きなデメリットといえます。

価格が高い

タンクレストイレはタンク式トイレと比べて、価格が高い傾向です。

 

一般的なタンクレストイレとタンク式トイレを比べた場合、10万円ほどの差があります。

 

また、前述したようにタンクレストイレは一部が破損した場合、全体の修理が必要です。そのため、タンク式トイレと比べると、修理代も高くなります。

トラブル時に自分で対応できない

タンクレストイレは、トラブルに対して自分で対応できない場合が多くあります。

 

タンクレストイレはタンク式トイレと比べて、多くの電子部品が使われているからです。

 

また、タンク式トイレなら見えるバルブやポンプも、タンクレストイレでは見えない部分に装着されています。よって、小さなトラブルでも自分で解決できず、ほとんどの場合は業者に依頼しなければいけません。

タンクレストイレのよくあるトラブル

悩んでいる女性

タンクレストイレはタンク式トイレと比べると、トラブルが起こりやすいのもデメリットです。

 

トイレつまりや水漏れなど、タンク式トイレでよくあるトラブルはもちろん、タンクレストイレならではの電気系統の故障などもあります。

 

以下では、タンクレストイレでよくあるトラブルを紹介します。

トイレつまり

タンクレストイレはタンク式トイレと比べて、トイレつまりを起こしやすい傾向があります。

 

なぜなら、タンク式トイレと比べて水圧が弱いからです。とくに、元々水圧の弱い家の場合は、トイレつまりが起こりやすいといえます。

 

したがって、水圧の弱い家の場合は、つまりに気を付けながらタンクレストイレを使わなければいけません。

電気系統の故障

タンクレストイレは、電気系統の故障に注意しなければいけません。

 

タンクレストイレの電気系統やバルブは、見えにくい部分についているため、軽度の故障でも気づかずに使い続けてしまう場合があるのです。

 

結果的に故障が重度となり、大きなトラブルにつながります。

水漏れ

タンクレストイレでは、ウォシュレットやトイレ下の配管から水漏れする場合が多いです。

 

多くの場合、原因は水道管と便器につないでいる給水管から起こります。また、排水管自体が破裂しているケースも考えられるでしょう。

 

タンクレストイレの水漏れに関しては、業者に依頼する以外の方法はありません。

タンクレストイレとタンク式トイレの比較

タンクレストイレとタンク式トイレの特徴を、以下の表にまとめました。

タンクレストイレ タンク式トイレ
デザイン性
水道代
利便性
修理費用
普段の手入れ

それぞれ5つの項目について、以下で具体的に解説します。

デザイン性

デザイン性に関しては、タンクレストイレの方が良いといえます。

 

タンクレストイレは、コンパクトでおしゃれなデザインが多いです。近年ではおしゃれなタンク式トイレもありますが、タンクレストイレはスペースを取らないメリットもあります。

 

総合的に比較すると、デザイン性ではタンクレストイレの方が良いでしょう。

水道代

水道代は、圧倒的にタンクレストイレの方が安いです。

 

タンクレストイレは節水効果が高いため、タンク式トイレと比べて水道代がかかりません。タンクレストイレとタンク式トイレの水道代の差は、年間で約15,000円です。

 

タンク式トイレでも、最新のものであれば水道代を抑えられますが、タンクレストイレの方が節約効果は高いといえるでしょう。

利便性

利便性に関しては、性能の高いタンク式トイレの方が勝っているといえます。

 

タンクレストイレは自身でトラブルを対処できない上に、修理に時間も手間もかかってしまうためです。

 

一方でタンク式トイレなら、軽度のトラブルであれば、自身でも対応できます。修理の時間も費用も抑えられるため、利便性が高いといえるでしょう。

 

自分でトイレトラブルを対処する場合には、以下の記事も参考にしてください。

修理費用

修理費用は、タンク式トイレの方が確実に安いです。

 

それぞれのよくあるトイレトラブルの修理費用の相場を、以下にまとめました。

タンクレストイレ タンク式トイレ
トイレのつまり 8,000~15,000円 5,500円~
トイレの水漏れ 最安値で12,000~15,000円 3,300円~
トイレの破損 総取り替えになる場合100,000~250,000円 50,000円~

上記のように、タンクレストイレは一つひとつの修理費用が高額です。

 

修理費用の安さで選ぶなら、タンク式トイレを選ぶべきでしょう。

普段の手入れ

普段の手入れはどちらかというと、タンクレストイレの方が良いです。

 

普段の掃除などはタンク式トイレと比べて、タンクレストイレの方がスムーズでしょう。しかし、タンクがない分、中身の手入れまでは行き届かないデメリットがあります。

 

そのため、普段の手入れをどの程度行うかを考慮して選びましょう。

タンクレストイレを設置する際のポイント

タンクレストイレ

タンクレストイレを設置する際は、費用や期間を知っておきましょう。

 

基本的には、タンク式トイレの方が設置費用が安く、設置期間も短いです。

 

以下で、タンクレストイレの設置に関するポイントを解説します。

タンクレストイレ設置の費用相場

タンクレストイレ設置の費用相場は、工事費込みで、約125,000円~です。

 

一方で、タンク式トイレの設置費用は、工事費込みで約100,000円~となっています。

 

メーカーによって異なりますが、設置費用だけでも大きな差です。基本的にはタンクレストイレ設置の費用は、高額になると考えておきましょう。

タンクレストイレ設置にかかる期間

タンクレストイレ設置にかかる期間は、業者や製品によって異なりますが、約1~3日です。長くても10日以内には工事が完了します。

 

また、タンク式トイレからタンクレストイレにリフォームする場合は、大体1~2日です。

 

トイレの設置期間に関しては、タンク式トイレもタンクレストイレも、大きな差はありません。

タンクレストイレに必要な水圧

タンクレストイレは、設置に必要な水圧があります。目安は、0.05MPa~0.10MPaの水圧です。

 

水圧の計測は水圧計測装置を使うのがおすすめですが、以下の方法でも測定できます。

  1. 止水栓にホースを取り付ける
  2. 10秒間バケツへ放水する
  3. 止水栓が床にある場合、4リットル以上の水量、止水栓が壁にある場合は4.5リットル以上の水量であれば0.05Mpa

タンクレストイレを設置する際は、事前に水圧を計測しておきましょう。水圧が低い場合は、ブースター付きのタンクレスを選ぶ必要があります。

タンクレストイレはデメリットを理解した上で設置

タンクレストイレ

タンクレストイレはメリットもありますが、トラブルが生じやすく修理が必要になりやすい傾向です。

 

また、タンクレストイレでトラブルが起きた際には自身での対応が難しく、業者に依頼しなければいけないので、タンクレストイレの修理が可能な業者を見つけておきましょう。

 

私たち『クリーンライフ』は、タンクレストイレの修理も可能です。

 

もし現在タンクレストイレの修理またはタンクレストイレの設置を検討しているのであれば、ぜひかかりつけ業者として、私たちにお任せください。

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