給湯器を交換する際は、リモコンをそのままにせず、同時交換がおすすめです。
リモコンをそのままにすれば、交換時の費用を削減できると考えられがちですが、実際は多くのデメリットがあります。
本記事では、給湯器の交換時にリモコンをそのままにすると起こるトラブルやそのまま再利用できるケースについて解説するので、ぜひご活用ください。
リモコンをそのままにしてはいけない理由や再利用できる条件を確認すれば、給湯器を交換する際に適切な判断ができます。
給湯器のリモコンは基本的にそのまま使えない
給湯器を交換した際、リモコンは基本的にそのままでは使えません。
同じメーカーでも型番や発売年が異なると、通信規格やシステム制御が変更されているケースがあります。
しかし、リモコンをそのまま再利用できる場合もあるので、ここで確認して給湯器交換の際に活用しましょう。
通信規格やシステム制御が異なる
給湯器のリモコンがそのまま使えない理由は、メーカー独自の通信規格やシステム制御プロトコルが採用されているためです。
メーカーは新しい機種を発売する際に、制御信号やプロトコルを更新する場合があり、世代が異なる給湯器とリモコンでは通信規格が合わない可能性があります。
たとえば、同じメーカーの製品であっても、型番や製造年が異なると通信方式が変更されているケースがあるため、注意が必要です。
通信規格が合わないリモコンを接続すると、電源が入らなかったり温度調整ができなかったりするほか、エラーが表示されてしまう不具合が発生します。
そのままリモコンを再利用できるケース
そのままリモコンを再利用できるケースは、次の条件を満たしている場合のみです。
- 給湯器本体のメーカーが同一であること
- 給湯器の機種が同一であること
- リモコンの型番が完全に一致していること
- メーカーの公式な互換性の確認にて適合していること
給湯器とリモコンの間に完全な互換性がある場合に限り、既存のリモコンをそのまま使用できます。
ただし、互換性があったとしても、新しい給湯器の新機能にリモコンが対応していなかったり、保証が適用されなかったりするため、専門業者に相談したうえで決定しましょう。
給湯器交換でリモコンをそのままにすると起こるトラブル
給湯器の交換でリモコンをそのままにすると、次のようなトラブルが考えられます。
確実に互換性が認められているものでない限りは、トラブルにつながるので注意しましょう。
電源が入らない・動作が不安定になる
給湯器を交換した際にリモコンをそのままにすると、電源が入らなかったり動作が不安定になったりする可能性があります。
通信規格が一致しない場合には、リモコンを操作しても給湯器が作動しないケースも少なくありません。
また、リモコンで操作した内容が正しく反映されず、誤作動する可能性もあります。
そのため、基本的には給湯器の交換と同時にリモコンも交換しましょう。
正しく温度調整できない
リモコンをそのままにして互換性がない場合は、正しく温度調節ができないトラブルにもつながりかねません。
たとえば、リモコンでは設定した温度が反映されず、全く温度調整できなくなったり、 または温度が大きくずれてしまうような不具合が生じるでしょう。
また、風呂とキッチンのリモコンが異なるような場合では、優先設定が機能しなくなる恐れもあります。
同時に使用した際の温度が調整できなくなることもあるため、リモコンはそのままにせず給湯器本体の交換と同時に交換しましょう。
自動湯張りや追い焚き・予約機能が使えない
給湯器交換の際にリモコンをそのままにすると、自動湯張りや追い焚きなどの便利機能が使えなくなる可能性があります。
新しい給湯器に自動湯張りや追い焚き、予約機能などが搭載されていたとしても、リモコンがそのままだと使用できない可能性が高いため、注意が必要です。
せっかくの便利な機能を活用できないだけでなく、日常生活の利便性も損なわれるので、給湯器交換の際には、必ずリモコンも同時に交換しましょう。
または、新しい給湯器を購入する際に、現在使用しているリモコンとの互換性をメーカーに確認したうえで選定してください。
給湯器交換時にリモコンを一緒に交換すべき理由
給湯器の交換時にリモコンを一緒に交換すべき理由には、次のものが挙げられます。
互換性の問題だけでなく、保証や寿命の観点からもさまざまなリスクが生じる可能性があるので、同時交換すべき理由を把握して、一緒に交換しましょう。
不具合のリスクを最小限に抑えられる
給湯器の本体と同時にリモコンを交換すれば、互換性の問題による不具合のリスクを最小限に抑えられます。
リモコンをそのままにすると、通信やシステム制御などによるトラブルが考えられますが、交換する給湯器に付属するリモコンを設置すれば、安定した動作を確保可能です。
故障や施工不良などのトラブルは避けようがないものの、不具合のリスクを最小限に抑えられる観点から、給湯器のリモコンはそのままにせず一緒に交換しましょう。
メーカー保証が適用される
メーカーの保証が適用される点は、給湯器と同時にリモコンも交換すべき理由といえるでしょう。
給湯器メーカーは、本体と指定のリモコンをセットで使用する状況を前提に、製品を設計および製造しています。
そのため、互換性のないリモコンや旧型のリモコンを組み合わせて使用した場合、故障や不具合が生じたときに保証が適用されない可能性が高いでしょう。
保証を確実に受けるためにも、給湯器とリモコンの同時交換が最も安全な選択肢です。
給湯器とリモコンの寿命を統一できる
給湯器本体とリモコンの寿命を統一できる点も、同時に交換すべき理由の一つです。
給湯器本体の寿命は、一般的に約10~15年になります。
一方、リモコンの寿命は約5~10年程度と、給湯器本体より短い場合が多いため、そのままにした場合は、給湯器本体の寿命を迎える前に故障し、再度工事が必要になる可能性があります。
寿命を統一すれば、次回の交換時期も明確に把握でき、計画的なメンテナンスが可能です。
保証期間も揃えられるので、管理しやすくなる点もメリットといえるでしょう。
最新リモコンに搭載されている機能が使える
給湯器とともにリモコンも交換すれば、最新リモコンに搭載されている便利な機能が活用できます。
最新モデルの給湯器には多彩な機能が搭載されており、無線LAN対応によるスマホとの連携にて、外出先からお湯張りや温度設定の操作が可能です。
また、省エネ運転をサポートするエコガイド機能やインターホン機能による浴室との通話など、さまざまな機能があります。
最新リモコンの導入により、日常の利便性が大幅に向上するので、快適な給湯環境を実現できるでしょう。
給湯器の交換にかかる費用内訳
給湯器の交換にかかる費用内訳は、次のとおりです。
ここでは、給湯器の交換にかかる費用の解説と、リモコンをそのままにした場合の費用について解説します。
給湯器の本体価格
給湯器を交換する際は、本体の購入費が必要です。タイプや号数により価格が異なるので、相場を把握しましょう。
給湯器の価格相場は、次のとおりです。
| 給湯器の種類 | 価格相場 |
|---|---|
| タンク式給湯器 | 10万~25万円程度 |
| 貯湯式給湯器 | 20万~40万円程度 |
| 従来型コンビネーションボイラー | 30万~60万円程度 |
| エコジョーズタイプコンビネーションボイラー | 40万~100万円程度 |
| オンデマンド式給湯器 | 15万~30万円程度 |
| 浴室暖房乾燥機付き給湯器 | 20万~60万円程度 |
給湯器の交換にかかる費用を事前に把握すれば、計画的な設備投資ができるほか、給湯器が壊れたときの予算も立てやすくなります。
給湯器交換の工事費用
給湯器の交換にかかる工事費用の相場は、3万~5万円です。
工事費用は、現在の給湯器の取付状況や業者により異なります。
作業人数や配管の結び替えなど、ほかにも費用が変わる内容が多いため、必ず見積もりを取ったうえで依頼しましょう。
見積もりを取る際は、1社のみではなく3社程度から相見積もりを取り、最も費用が安い業者を選ぶことがおすすめです。
リモコンをそのままにしても割引は期待できない
給湯器交換の工事費用を少しでも安くしたいと考え、リモコンをそのままにしようとするケースが考えられますが、実際は割引への期待は難しいでしょう。
一般的な工事費の中には、既設給湯器の撤去作業と新規給湯器の設置作業に加えて、必要な作業費が含まれており、リモコン設置による追加費用はかかりません。
なかにはリモコンの交換工事費用として5,000~1万円を含む業者もいますが、基本的にはそのままにしても交換しても金額に大差はないため、リモコン交換費用の節約は困難です。
下記の記事では、給湯器の交換にかかる費用に加えて、給湯器の選び方から交換の際に確認すべきポイントまで解説しているので、あわせて読んでみてください。
失敗しない給湯器の交換業者の選び方
給湯器の交換業者を選ぶ際は、失敗しないためにも次の選び方がおすすめです。
適切な業者を選べば、安心して給湯器の交換を任せられます。
専門性の高い業者を選ぶ
給湯器の交換業者を選ぶ際は、専門性と実績が豊富な業者を選ぶことがおすすめです。
交換作業には、ガス配管や電気配線、給水設備の専門知識が求められるため、それぞれ有資格者が在籍している業者を選びましょう。
また、年間の施工実績が豊富な業者なら、さまざまな設置環境や機種に対応できる経験があるので、信頼できます。
業者のホームページで施工実績や保有資格を確認し、口コミ評価も参考にしてください。
見積もり内容を明示してくれる業者を選ぶ
見積もり内容を詳細まで明示してくれる業者を選ぶことも大切です。
不明瞭な「一式」と表記される項目が多い見積もりは、あとから追加費用を請求されるリスクがあるため注意しましょう。
信頼できる業者は、配管工事の範囲から古い給湯器の撤去費用など、作業内容ごとに金額を分けて提示してくれます。
また、見積もりの段階で保証内容や工事日程についても明記している業者であれば、より安心して依頼できるでしょう。
複数の業者から相見積もりを取る場合も、内訳が明確であれば比較検討がしやすくなります。
保証やアフターサービスが充実した業者を選ぶ
給湯器交換を依頼する際は、保証内容とアフターサービスが充実している業者を選びましょう。
給湯器の保証は、主に製品本体を対象とした商品保証と、施工不良を対象とした工事保証の2種類です。
商品保証はメーカーが提供する標準保証が1~3年程度ですが、優良業者では7~10年の無料延長保証を付帯しているケースもあります。
工事保証は多くの業者で10年程度の期間を提供しており、施工箇所の不具合による故障を無償で修理してもらえるような内容が主です。
充実した保証とアフターサービスを提供する業者を選ぶことで、給湯器を長期間安心して使用できます。
ただし、保証内容は業者により期間や適用条件が異なるので、依頼前に必ず確認しましょう。
給湯器の交換ならクリーンライフにお任せ!
給湯器の交換を検討する際は、全国各地で水道局指定工事店に認定されている『クリーンライフ』がおすすめです。
見積もりや出張料金が無料なだけでなく、早朝や夜間、休日などの割増料金も無料なので、お得な料金で給湯器を交換できます。
また、作業時間の目安が30~60分と迅速かつ丁寧に交換できる点も特徴です。
リモコンをそのままにせず、最新の省エネモデルに変えることもできるため、ぜひ検討してみてください。







































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