排水口にお湯を一気に流す正しいやり方と、効果が期待できるケースを解説します。

 

排水口のつまりや悪臭が、お湯を一気に流すだけで解消する場合があります。お湯の温度と水圧で、汚れを除去する解消方法です。

 

お湯を一気に流す方法を3つ解説するので、やりやすい方法、水回り箇所にあった方法でトラブルを解決してみてください。

 

最後に、お湯では解決しない場合の解消法も説明します。

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排水口にお湯を一気に流すやり方

鍋でお湯を用意

用意するお湯の温度は、50℃〜60℃です。

 

熱湯は、絶対に使わないでください。熱湯を使うと、以下のようなトラブルの原因になります。

  • 排水管の接続部分に使われている接着剤が溶けて、水漏れが生じる
  • 塩化ビニル管そのものが変形して、トラブルが生じる

 

50℃〜60℃のお湯は、沸騰したお湯と水を同量混ぜると用意できます。手を入れて「熱い」と感じながら、10秒程度我慢できるお湯が50℃〜60℃です。

バケツを使う方法

バケツに用意したお湯を、少し高いところから排水口に向かって一気に流す方法です。お湯が周りに飛び散る可能性があるので、濡れても大丈夫なように養生しておきましょう。

 

大きめのタオルやビニールシートを敷いておくと安心です。お湯の量は、つまりの状態やお湯を注ぐ箇所によります。あふれ出てしまわないように、量を調整してください。

 

少し高い位置から、バケツに入れた50℃〜60℃のお湯を排水口めがけて注ぎます。洗面所やキッチンで注ぐ際は、ボウルやシンクからあふれないように、量をコントロールしましょう。

 

約30分放置したあとで、つまりが解消したかどうか、水を注いで確認して完了です。

タオルを使う方法

タオルを使って排水口を塞ぎ、お湯をシンクやボウルにたっぷり入れてタオルを勢いよく引き抜く方法です。タオルが排水口をしっかり塞ぐように、フェイスタオルなど小ぶりのタオルを使いましょう。

 

【タオルを使ったお湯を一気に流す方法】

  1. 排水口のフタやゴミ受けなど、着脱可能な部品を取り外す
  2. 排水口にタオルを押し込んで、栓をする
  3. シンク・ボウルにお湯を8分目程度まで入れる
  4. タオルを一気に引き抜く

つまりが取れたかどうか、ぬるま湯を少しずつ流して確認しましょう。まだ、つまりがあれば、2〜3回繰り返します。

 

タオルを引っ張り出しやすいように、シンクやボウルの端に出しておくと、熱いお湯に手を入れる必要がありません。

ビニール袋を使う方法

ビニール袋をタオルの代わりに利用します。ビニール袋が排水口に入ると、さらにつまりが悪化するので注意が必要です。排水口に入り込まない大きめのゴミ袋等を利用してください。

 

【ビニール袋を使ったお湯を一気に流す方法】

  1. 排水口のフタやゴミ受けなど、着脱可能な部品を取り外す
  2. ビニール袋を排水口にきっちりと詰める
  3. 50〜60℃のお湯を、シンク・ボウルの8分目程度入れる
  4. ビニール袋を引っ張って、一気に抜く

1回でつまりが解消できない場合は、2〜3回繰り返してください。つまり解消を確認する際も、ぬるま湯を利用しましょう。冷たい水を流すと、お湯を流したことで柔らかくなっている汚れが固まります。

 

お湯を使ったトイレつまり解消法は、下記の記事を参考にしてみてください。1時間ほど放置することで、効果が出てきます。

排水口にお湯を一気に流す効果

やかんでお湯をわかす

排水口にお湯を一気に流す方法は、以下のような効果が期待できます。

  • 軽微なつまりの解消やつまり予防
  • 悪臭の解消や予防

お湯を一気に流す効果について、さらに詳しく解説します。

軽微なつまり解消・予防

排水口にお湯を一気に流すと、以下のような汚れの蓄積を抑えることが可能です。

  • 油汚れ
  • 石鹸成分
  • 垢・皮脂
  • 水に溶けるもの(トイレットペーパー、水に流せるティッシュペーパーなど)

溶けきれなかった石鹸成分がお湯で溶けて、水圧で流れていきます。しかし、排水管に石鹸成分が残ると、皮脂や水のミネラルと結合して「石鹸カス」という物質になります。

 

ミネラルや金属イオン成分が反応してできた石鹸カスは「金属石鹸」と呼ばれ、水に溶けにくい物質です。お湯を流すことで、石鹸カスの生成を予防し、結果的につまりの予防ができます。

 

排水管はこまめに洗浄して、つまりが蓄積しないようにしましょう以下の記事で、紹介した以外の排水管の洗浄方法を解説しているので参考にしてください。

悪臭の解消・予防

排水口の悪臭の原因は、雑菌やカビです。雑菌やカビの増殖の原因となる汚れはそのまま蓄積され、ぬめりになって排水口・排水管に残りがち。

 

こまめに排水口へお湯を一気に注いで、汚れの蓄積を防止すると悪臭も抑えられます。シャワーのみ使っていると、臭いが気になるケースが見られます。

 

日常のちょっとしたことで悪臭を予防できます。以下の記事で、排水口・排水管の悪臭の原因や解消方法をお伝えしています。悪臭解消に便利なアイテムも紹介しているので、参考にしてください。

排水口にお湯を一気に流す頻度

排水口にお湯を一気に流すのは簡単にできる方法なので、以下のような頻度でときどき実行しましょう。

  • キッチンなら、洗い物が終わるたびにお湯を注ぐ
  • シャワーが中心のご家庭は、週に1回
  • 洗面所は週に1回、ボウルを洗うついでにお湯を注ぐ
  • 洗濯機の排水口は月に1度

こまめにお湯を流して、排水口のつまりや悪臭を防ぎましょう。

排水口にお湯を一気に流しても効果のないケース

排水口にお湯を一気に流す方法が効果があるのは、軽微なつまりや汚れが蓄積し始めた頃です。

 

以下のような場合は、お湯を一気に流しても効果を期待できません。

  • つまりが排水管の奥の方にある
  • 固形物が原因で詰まっている
  • 汚水枡が詰まっている

それぞれについて、説明します。

つまりが排水管の奥の方にある

つまりが排水口近くなら、お湯を一気に流すと直接アプローチできます。

 

しかし、つまりが排水管の奥の方にあると、つまりに到着する前にお湯の温度が下がり、水圧も低くなっているので、効果が半減します。

固形物が原因で詰まっている

つまりの原因が固形物の場合は、お湯を流してもほぐれません。また、固形物が詰まっているときにラバーカップや真空式パイプクリーナーを使うと、排水管にダメージを与える可能性があります。

 

固形物が原因のつまりは、対処がとても難しいので、業者への相談がおすすめです。

外にある汚水桝が詰まっている

戸建てにお住まいなら、汚水桝がつまりの原因の可能性もあります。汚水桝は外にあり、汚水桝のつまりが原因で流れが悪くなっているなら、排水口や排水管を掃除しても効果が期待できません。

 

汚水桝に悪臭が発生していないか、確認しましょう。汚水桝は、敷地内の地面にフタが設置してあります。水回りの数だけあるので、つまりのある箇所の汚水桝を点検してみてください。

 

汚水桝のつまり箇所を見つける方法については、以下の記事でわかりやすく説明しています。

排水口にお湯を一気に流してもつまりが解消しないときの解消法

お湯を流した後は汚れが取れやすい状態になっているので、次の方法がさらに効果を高める可能性があります。

  • ラバーカップを使う
  • 真空式パイプクリーナーを使う
  • 洗剤を注ぐ

トイレを養生する

ラバーカップ・真空式パイプクリーナーを使う場合は、水が飛び散って周辺がぬれる可能性があるので、養生が必要です。タオルやビニールシートなどを敷いておきましょう。

 

それぞれの方法を、順に説明します。

ラバーカップを使う

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洗濯機などの電化製品が設置されている箇所の排水口のつまりを解消するときは、コンセントを抜いてから作業を始めてください。

 

また、洗面所には、蛇口の下あたりのオーバーフロー口を雑巾等で塞ぎます。オーバーフロー口は、蛇口の下あたりに空いている穴です。

 

【ラバーカップによる排水口洗浄方法】

  1. 排水口のゴミ受け、わん型トラップなど着脱できる部品を外す
  2. 排水口にラバーカップを密着し、カップが隠れるくらいまで水位調整する
  3. ゆっくり押す
  4. 勢いよく引っ張る

ゆっくり押す、勢いよく引っ張るを数回繰り返してください。つまりが取れたかどうか、水を流して確認しましょう。

 

ラバーカップの使い方は、以下の記事にてイラスト付きでより詳しく解説しています。

洗面所のオーバーフロー口については、以下の記事を参考にしてください。

真空式パイプクリーナーを使う

排水溝で真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップをさらに強力にしたつまり解消グッズ
です。先端に接続しているカップを交換でき、排水口の大きさに合わせられるため、効果が期待できます。

 

【真空式パイプクリーナーによるつまり解消方法】

  1. 排水口の目皿やヘアーキャッチャーなど、着脱可能な部品を取り外す
  2. カップを排水口に密着させ、カップが浸かるくらい水をためる
  3. ハンドルを少しずつ押す
  4. 一気にハンドルを引き上げる

ハンドルを押す、引き上げるの動作を繰り返してください。排水管の奥で、つまりが取れたような音がしたら、水を流してつまりが解消したか確認します。

 

下記の記事で、真空式パイプクリーナーを使う場合の注意事項や選び方などを解説しています。

洗剤を使う

キッチンの排水口

排水管の奥を液体パイプクリーナーなどの洗剤を使って、洗浄する方法です。お湯を一気に流すことで、汚れが落ちやすい状態になっています。

 

【液体パイプクリーナーを使った排水口・排水管の洗浄方法】

  1. 排水口のフタ・目皿・ゴミ受け・排水トラップを取り外す
  2. 液体パイプクリーナーを規定量注ぐ
  3. 規定時間を確認して、放置する

最後に水をたっぷり流して、つまりが解消できたかを確認して終了です。

 

規定時間より長く放置しても、効果が出るわけではありません。むしろ、落ちた汚れが固まってしまう可能性があるので、規定時間を守りましょう。

 

塩素系に酸性の洗剤を混ぜると、有毒ガスが発生するので絶対に一緒に使わないでください。

 

排水口のつまり解消の費用相場

費用相場

以下のような場合は、排水口のつまり解消を業者に相談するのがおすすめです。

  • 排水口のつまりが解消できない
  • 排水口のつまりの原因がわからない
  • 排水口のつまりの原因が固形物

無理に排水口のつまりを解消しようとして、悪化させてしまうかもしれません。お湯やラバーカップなど、紹介した方法でつまりを解消できないときは、水道修理業者に相談しましょう。

 

水道修理業者に排水口のつまり解消を依頼したときの料金目安は、以下のとおりです。

作業内容 費用相場
軽度のつまり除去 5,000円〜8,000円
中度のつまり除去 12,000円~25,000円
重度のつまり除去 30,000円〜50,000円

トイレの便器の着脱や、キッチンの排水管分解といった作業が入ると高額になるケースがあります。

 

また、作業料金以外に、基本料金や早朝・深夜・休日の割増料金など、業者によっては別途加算されます。

 

以下の記事で、水道修理業者の料金目安や料金のシステムをわかりやすく説明しているので、参考にしてください。

排水口のつまり解消を頼む業者の選び方

安易に水道修理業者を選ぶと、高額請求や手抜き作業といったトラブルが起きる可能性があります。

 

排水口や排水管の洗浄で業者を選ぶ際に、以下のポイントを押さえて信頼できる業者を選んでください。

  • 水道局指定工事店に登録されている
  • アフターサービスが充実している
  • 3社以上の業者に相見積もりをして、比較して選ぶ

水道局指定工事店は自治体に認められた業者で、信頼性が高いためおすすめです。見積書を確認して不明点があれば、業者に質問してみましょう。

 

以下の記事で、業者の選び方をわかりやすく解説しています。参考にして、希望に合った業者を選びましょう。

排水口にお湯を一気に流しても効果がないなら

排水口にお湯を一気に流すつまり解消法を解説しました。気軽にできて、排水口のつまりや悪臭の予防にもおすすめです。

 

ただし、本格的なつまりや原因不明の悪臭でお悩みなら、私たち『クリーンライフ』にぜひご相談ください。クリーンライフは全国300以上の自治体で水道局指定工事店に登録され、排水口のさまざまな悩みに応じている業者です。

 

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