蛇口を交換する方法、注意点を解説していきます。まずは、どのようなタイプの蛇口なら交換可能なのかを、説明します。

 

単水栓、ワンホールタイプやツーホール混合水栓、壁付けタイプや台付けタイプなど、同じ蛇口の種類の方が交換しやすいので、種類の見分け方も説明します。

 

万が一、途中で業者に蛇口交換を依頼したい場合のために、費用目安もお伝えするので参考にしてみてください。

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交換できる蛇口のチェックポイント

POINT

今、設置している蛇口と同じ種類なら、初めての方も交換できる可能性が比較的高いです。

 

ただし、古い蛇口の場合、形や設置方法が同じに見えても、規格が異なるかもしれません。微妙に設置箇所の大きさが違うと、設置用の穴を開け直す必要があるため、業者への相談がおすすめです。

 

どんな蛇口なら交換できるのか、以下をチェックしましょう。

単水栓か混合水栓か

単水栓は、水かお湯の一方だけが出る蛇口です。学校の水飲み場や庭の散水栓、洗濯機(一部の洗濯機は希望により混合水栓にする場合も)で利用されています。

 

一方、混合水栓はお湯と水が両方出てくる蛇口です。主に以下の3つの種類があります。

  • ツーハンドル混合水栓
  • シングルレバー混合水栓
  • サーモスタット混合水栓

2つのハンドル、または1つのレバーで温度の調節をします。サーモスタット混合水栓は、温度調整バルブが搭載されてお湯の温度を一定に保つ蛇口です。

ホールの数と大きさ

蛇口を設置する穴(ホール)の数と大きさ(穴径)を確認する必要があります。

 

ホールの数は1つ(ワンホール)、または2つ(ツーホール)です。ツーホールの場合は、ホールとホールの距離も大切です。ホール間の距離は「取付ピッチ」と呼ばれます。

 

例えば、キッチンのツーホールタイプの取付ピッチは、どのメーカーも共通で203mmです。ただし、古いタイプの蛇口は、規格が異なるので設置するときに注意してください。

蛇口が設置されている場所

蛇口の設置の仕方は、次の2種類です。

  • 壁付き
  • 台付き

壁付きはツーホール、台付きはワンホールとツーホールの場合があります。

洗面所の蛇口は排水栓の種類もチェック

洗面所の蛇口の場合は、排水栓の開閉方式の確認も必要です。以下のような種類があるので、同じ種類の蛇口を選びましょう。

  • ポップアップ式
  • ワンプッシュ式
  • ゴム栓式

ポップアップ式からワンプッシュ式へ交換する場合は排水金具を交換しなくてはならないので、ご自分での対応は難しいでしょう。ゴム栓式なら、シンプルな構造なので簡単に交換可能です。

水道の蛇口交換の基本的な知識

蛇口

蛇口交換を始める前に、おおまかなやり方を知っておきましょう。必要な道具と作業の流れを説明するので、ご自分で交換ができるかどうかの参考にご覧ください。

蛇口交換に必要な道具

蛇口の交換には、以下の道具が必要です。

  • 新しく設置する蛇口
  • マイナスドライバー・プラスドライバー
  • 六角レンチ
  • ウォーターポンププライヤー
  • モンキーレンチ(単水栓の場合は不要)
  • 立水栓取付レンチ(台付けタイプの場合)
  • シールテープ(壁付きタイプの場合)
  • バケツ
  • 雑巾
  • 古い歯ブラシ
  • 懐中電灯
  • 軍手

マイナスドライバーは、止水栓の開閉に使います。古い歯ブラシは、古い蛇口を外した箇所の掃除用です。

蛇口交換の流れ

蛇口の種類によって交換作業の方法は異なりますが、だいたいの流れは以下のとおりです。

  1. 止水栓を止める
  2. 古い蛇口を取り外す
  3. 接続部分の配管内部等を掃除をする
  4. 新しい蛇口を取り付ける
  5. 止水栓を開けて水漏れがないかを確認する

蛇口の交換作業を始める前に、必ず止水栓を閉めましょう止水栓は水回り箇所ごとに設置されています。止水栓を閉めていないと、古い蛇口を取り外した際に水があふれてしまうためです。

 

もし止水栓の場所がわからない場合は、水道メーターの横に設置された元栓を閉めてください。

【種類別】蛇口交換のやり方

モンキーレンチ

それでは、具体的に蛇口の交換方法を見ていきましょう。交換前に必ず、止水栓・元栓を閉めてください。

  • 単水栓の交換方法
  • ワンホール台付きタイプの蛇口交換方法
  • ツーホール台付きタイプの蛇口交換方法
  • ツーホール壁付きタイプの蛇口交換方法

以上の種類の順に説明します。

単水栓の交換方法

単水栓は、蛇口の交換方法の中で最も簡単です。まずは、単水栓の交換方法から説明します。

 

今回紹介するのは、壁付けタイプの単水栓の交換方法です。

  1. 止水栓・元栓を閉めて給水を止める
  2. 給水を止めても水が残っているので、蛇口のハンドルを回して残留水を出し切る
  3. 古い蛇口の本体を反時計回りに回して、取り外す
  4. 給水管内に残ったシールテープの残骸を、古い歯ブラシでこそげ落とす
  5. 新しい蛇口にシールテープを巻き付ける(時計回りに7~12回程度)
  6. 蛇口本体を時計回りに回しながら、取り付ける
  7. 水道の元栓を開けて、蛇口から水を出してみる

水漏れがなければ、完了です。

ワンホール台付きタイプの蛇口交換方法

ワンホール台付きタイプのシングルレバー蛇口の交換方法を説明します。

 

まずは、作業しやすいように、余計なものを移動しておきましょう。キッチンや洗面台の場合は、シンク下や洗面ボウル下の物入れの中も空っぽにしておくと、スムーズです。

  1. 止水栓を閉めた後で、蛇口をひねって残留水を出し切っておく
  2. 止水栓をモンキーレンチで固定して、給湯管・給水管からホースを外す
  3. 台の下側からナットを外して、古い蛇口を取り外す
  4. 蛇口の設置されていた場所を古い歯ブラシ等で掃除する
  5. 新しい蛇口本体を六角レンチで設置する
  6. 逆止弁付きソケットを給水・給湯管の止水栓に接続する
  7. 逆止弁付きソケットにホースを取り付ける
  8. 止水栓・元栓を開ける

ソケットにホースを取り付ける方式は、次の2種類があります。」

  • ワンタッチ方式
  • クイックファスナー方式

説明書を確認して、設置してください。止水栓を開けたあとに蛇口を開けて水を出し、水漏れの有無を確認して終了です。

ツーホール台付きタイプの蛇口交換方法

ツーホール台付きタイプの蛇口交換は、ワンホールタイプより難易度が高い作業です。特に、配管が見えない場所に設置されている場合は、難易度が高すぎるので業者への依頼をおすすめします。

  1. 止水栓・元栓を閉めて、蛇口を開けて残留水を出し切る
    (ツーハンドルの場合は両方のハンドルを開ける)
  2. 止水栓の蛇口側のナットを緩めてホースを取り外す
    (止水栓が回らないように、モンキーレンチで固定する)
  3. 立水栓取付レンチで蛇口を設置した台の下にある固定金具を緩めて外す
  4. 蛇口本体を引き抜くようにして取り外す
  5. 取付穴や天板周辺を掃除する
    (水垢などがついている可能性があるので、酸性洗剤を使用)
  6. 新しい蛇口を取り付ける
    (下側から固定金具を立水栓取付レンチで締め付ける)
  7. 止水栓をモンキーレンチで固定して給水・給湯配管を接続する
  8. 止水栓・元栓を開けて、蛇口を開けて水を出してみる

水漏れがなければ、終了です。

ツーホール壁付きタイプの蛇口交換方法

壁付きタイプは、壁に固定するためのクランク(脚部)で設置されています。クランクは設置が若干難しいのですが、アジャストクランクがおすすめです。

 

アジャストクランクは設置したあとに5㎜程度動かせるので、初心者でも合わせやすい仕様です。それでは、蛇口の設置方法の説明をします。

  1. 止水栓・元栓を閉めて給水を止め、蛇口をひらいて残留水を取り除く
  2. モンキーレンチで蛇口のナットを緩めて、クランクから蛇口を取り外す
  3. 反時計回りに回して、クランクを取り外す
  4. クランクを設置していた箇所を掃除する
  5. コーキングしていた場合は、カッターナイフなどで取り除く
  6. 新しいクランクにシールテープを時計回りに5〜9回程度巻きつける
  7. シールテープを指で馴染ませて、金属配管用シール材を塗る
  8. クランクを設置する(2つが同じように設置できるように調整する)
  9. 蛇口本体をクランクに設置する
  10. 止水栓・元栓を開けて、水を出してみる

もし蛇口とクランクに隙間があれば、コーキングガン等で隙間を埋めましょう。

蛇口交換の注意点

注意点

蛇口の交換をする際に、注意点を確認しておきましょう。注意点は、以下の4つです。

  • 蛇口を修理できる可能性もある
  • 賃貸の場合は勝手に交換しない
  • 失敗のリスクもある
  • 持ち込み水栓を設置する業者を見つけておく

それぞれについて説明します。

蛇口を修理できる可能性もある

「蛇口が壊れた」と思ってすぐに交換を考える前に、修理ができないかを検討してください。一般的に蛇口の寿命は、10年程度といわれています。

 

一方、蛇口内部に設置されたパッキンやカートリッジは、使い方によっては5年程度で摩耗してしまうことも。パッキンやカートリッジを交換するだけで、使えるようになる可能性があります。

 

部品交換の方が、ずっと簡単です。修理業者に依頼したとしても安価なので、設置して5年程度の蛇口は修理を検討してください。

 賃貸の場合は勝手に交換しない

賃貸住宅で蛇口の交換をする場合は、大家さんや管理会社に相談してください。不具合が原因なら、交換費用は大家さんが負担します。

 

賃貸住宅は退去の際に、原状回復の義務があります。借りる契約時と同じ状態にしなくてはいけないので、再度もともと設置された蛇口にしなくてはいけません。

 

また、自分で交換して給水管等にダメージを与えると、高額の修理費用を負担する必要があります。

失敗のリスクもある

どんなにDIYに慣れていても、蛇口の交換は状況によってはかなり難しいため、失敗する可能性があります。

 

例えば、古くなった蛇口は、給水管との接続部分が錆びているかもしれません。錆びついており、取り外しが難しくて力を入れすぎると、給水管が壊れてしまうことも。

 

DIYに慣れていても、古くなっている蛇口の場合は、上記のような予期せぬ状況が考えられます。少しでも不安になったら、無理に継続せずに水道修理業者に設置を依頼してください。

持ち込み水栓(蛇口)を設置する業者を見つけておく

蛇口の交換作業の途中で、設置できるかどうか不安になったら水道修理業者への依頼がおすすめです。しかし、全ての業者が持ち込み部品の設置を請け負っているわけではありません。

 

中には業者から購入した蛇口しか対応していないので、注意が必要です。持ち込みの蛇口を設置する業者をチェックしておきましょう。

蛇口交換を業者に依頼した際の費用相場

費用相場

蛇口交換を水道修理業者に依頼した場合の費用相場をご紹介します。費用には、蛇口の本体価格は含まれていません。

作業項目 費用相場
ワンホール混合栓の交換 7,000~11,000円
ツーホール混合栓の交換 10,000〜13,000円
壁付き混合栓の交換 7,000~10,000円
単水栓の交換 6,000〜10,000円
部品交換 3,000〜8,000円

シャワー付きやタッチレスなどは、電気工事など別の工事が必要になる可能性があります。必ず見積もりをして、依頼してください。

 

また、上記以外に業者によっては、以下のような料金が発生します。

料金項目 相場料金
見積もり料金 0円〜
基本料金 0円〜5,000円
出張費用 0円〜4,000円
早朝・深夜・休日の割増料金 0円〜8,000円
キャンセル料金 キャンセルする時期により変動

業者ごとに決められた料金で、作業に関係なく一定です。問い合わせ時に確認しておきましょう。

蛇口交換を検討中なら

蛇口交換の方法を紹介しました。元々設置している蛇口と同じ種類で、道具が揃っているなら、スムーズにできるでしょう。

 

しかし、少しでも不安があれば、途中からでもプロの水道修理業者へ依頼することをおすすめします。無理に設置しようとして、給水管にダメージを与えると大変です。

 

私たち『クリーンライフ』は、お持ちの蛇口の交換にも対応しています。もちろん、どの蛇口に交換するか迷われている方も、お気軽にご相談ください。

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