古い蛇口の種類やよくあるトラブル、交換方法を解説します。古い蛇口にトラブルがあってそのまま使っていると、さらに大きなトラブルに繋がります。

 

古い蛇口では、以下のようなトラブルが多い傾向です。

  • 内部のサビ
  • 水漏れ

蛇口の寿命や交換方法もあわせて解説するので、参考にしてみてください。

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古い蛇口の種類

外にある蛇口

古い蛇口の種類は、大きく分けると次の2種類です。

  • 単水栓
  • 混合水栓

それぞれの種類の特徴や構造、どのような蛇口があるのかを解説します。

単水栓

単水栓とは、水、またはお湯のみが出てくる蛇口です。以下のような種類があります。

  • 横水栓
  • 万能ホーム水栓
  • 自在水栓
  • 横形自在水栓
  • 立形自在水栓
  • 立水栓
  • 衛生水栓
  • カップリング付横水栓
  • 双口水栓
  • 散水栓
  • 水のみ水栓

単水栓のほとんどの種類は、主に庭や公園、公共の場所の手洗い場、食堂の厨房などで使われています。住宅内でも使用されているのは、現在では万能ホーム水栓くらいでしょう。

 

万能ホーム水栓は、吐水口のついたスタウトが上下に動くタイプです。家庭では洗濯機に使われていますが、現在ではもっと利用しやすい洗濯機専用水栓の使用が増えました。

混合水栓

混合水栓は、1つの水栓からお湯・水、どちらも出せるタイプです。お湯と水の量を調整して、適切な温度にできます。

 

混合水栓は給湯管と給水管につながっており、設置する箇所の穴の数によって、以下の2種類に大きく分けられます。

  • ワンホール混合栓
  • ツーホール混合栓

1つの穴の蛇口と2つの穴の蛇口、それぞれにどのような種類の水栓があるのかを見ていきましょう。

ワンホール混合水栓

1つの穴に設置するタイプのワンホール混合栓で、現在使われているのは以下の種類です。

  • 台付きシングルレバー混合水栓

台付きシングルレバー混合水栓は、キッチンでよく利用されている蛇口の種類です。ハンドルレバーを左右・上下に動かして、温度と水量を調節します。片手で温度・水量を調節しやすいので、使いやすいタイプです。

 

このタイプの古い蛇口は、レバーを下げると水が出るものが多い傾向でした。しかし、阪神・淡路大震災の際にレバーが事故的に下がって、水浸しになった例が多く発生しました。そのため、2000年にJIS(日本工業規格)で、レバーを上げると水が出るタイプのみに限定されています。

ツーホール混合栓

2つの穴に設置するタイプの蛇口には、主に次の種類があります。

  • 台付きツーハンドル
  • 壁付きツーハンドル
  • 壁付きシングルレバータイプ

ツーハンドルタイプは、ハンドルが2つ設置されており、それぞれ水とお湯の調整に使用されます。ハンドルにお湯は赤、水はブルーのキャップがついているものが多い傾向です。

 

また、シングルレバータイプの混合水栓も壁付けタイプがあります。壁付けタイプは壁に2つの穴が空いていますが、構造はワンホールタイプのシングルレバータイプと同様、1つのレバーで水量・温度を調整します。

 

また、サーモスタット付き混合水栓も、ツーホール混合栓の1種です。サーモスタット付き混合水栓は、温度を自動的に調整する機能がついています。設定温度のお湯を常に配給するため、シャワーが快適で、浴室で主に使われます。

古い蛇口でよくあるトラブル

水が出ている蛇口

古い蛇口をそのまま使い続け、起こりうるトラブルは主に次の3つです。

  • サビが水に混入する
  • 水漏れしやすい
  • ハンドルが動きにくい

それぞれの注意点を含めて説明します。

サビが水に混入する

古い蛇口は、金属部分が錆びてしまいます。内部のサビが増えていくと、水に混入してしまう可能性が。サビの色がついていないか確認してみましょう。白いカップに入れてみるとわかりやすいです。

 

サビの混じった水を常飲していると健康に影響があるので、特に小さなお子さんがいるご家庭ではすぐに交換しましょう。

水漏れしやすい

古い蛇口の水漏れの原因は、主に内部部品の劣化です。しかし、内部部品を交換しても水漏れが続くケースがあります。蛇口本体の劣化で、金属部分がすり減って水漏れしているのかもしれません。

 

特にスパウトと本体などの接続部分は、パッキンを交換しても緩みやすくなります。

ハンドルが動きにくい

ハンドルとの接続部分が錆びついたり、古くなって癒着したりしてハンドルが動きにくくなります。動きにくいハンドルを無理に動かそうとすると、蛇口本体や給水管等にダメージを与えてしまう可能性も。

 

水漏れ修理でパッキン交換のために、古い蛇口のハンドル部分を外そうとして、蛇口本体を壊してしまう可能性もあるので注意が必要です。

蛇口の耐用年数

蛇口の耐用年数は、10~15年といわれています。中には、住宅を建築してからずっと長年使っていらっしゃる方もいますが、古い蛇口は不具合が出やすいので交換を検討しましょう。

 

内部が錆びたり、カビ・水苔などが生えたりします。そのため、衛生的な観点からいえば、機能に問題なくても10年をすぎたら交換がおすすめです。

 

また、新しい蛇口は、さまざまな機能付きが増えている点も魅力といえます。

古い蛇口の交換方法

洗面台

古い蛇口は、ご自分での交換が可能です。ただし、交換する際に注意したいことがあります。

 

ここでは、交換前にチェックしたいポイントや交換方法を説明するので、参考にしてみてください。

古い蛇口のチェックポイント

古い蛇口と新しい蛇口がほぼ同じ仕様になっているなら、ご自分での蛇口交換が可能です。単水栓から混合栓にする場合は、新たに給水管(給湯管)を引く必要があるため、ご自分ではできません。

 

同じ混合栓、単水栓で交換する場合も以下の点を確認してください。

  • ホールの外径
  • ツーホールならホールとホールの距離
  • ワンホールかツーホールか

ホールの大きさが違うと、蛇口の接続部が穴に入らなかったり、設置後にぐらついたりします。

 

ホール間の距離は、ある程度の差は許容されます。しかし、あまりにも違うと設置できません。特に古い蛇口は仕様が異なるケースがあるので、注意が必要です。

 

ワンホール水栓の後にツーホール水栓を設置したい場合は、新たにホールを作る必要があります。また、反対にツーホール水栓をワンホール水栓にしたい場合は、ホールを閉じる(見えないようにする)工事が必要です。

古い蛇口の交換で用意するもの

古い蛇口の交換作業を始める前に、必要なものをチェックして全て揃えておきましょう。

  • 交換するための新しい蛇口
  • シールテープ:配管のすき間を埋めるため
  • ドライバー(プラスとマイナス)
  • モンキーレンチ
  • 古い歯ブラシ:蛇口を外したときに、配管を掃除するため
  • 雑巾

シンク下や洗面台下から固定するタイプの蛇口なら、立水栓取付レンチも必要です。

蛇口交換のやり方

蛇口交換のやり方を紹介します。

 

交換を検討する際は、蛇口交換をご自分でするリスクを知っておきましょう。以下のようなリスクがあります。

  • 取り外すときに力を入れすぎると、蛇口本体や給水管を破損する
  • なんとか取り付けても水漏れが始まる

失敗しないように、蛇口交換の作業は慎重に行なってください。

ワンホール混合栓の交換方法

ワンホール混合栓の交換方法は、以下の流れです。

  1. 止水栓、または元栓を閉めて給水を止める
  2. 止水栓に接続しているナットと逆止弁を取り外す
  3. ワンホール混合栓を固定しているナットをモンキーレンチで取り外す
  4. 混合水栓を引き抜いて、取り外す
  5. ワンホール水栓の付属品のアダプターを設置する
  6. 新しい蛇口を差し込み、ネジでしっかり固定する
  7. 給水管や給湯管に、逆止弁を取り付けてスパナでしっかり締め付ける
  8. 止水栓を開けて、動作確認する

アダプターは、ギーギーと音が聞こえてくるまでしっかり押し込みます。しっかり設置しないと、蛇口を設置しても、ぐらついたり、水漏れしたりするので注意が必要です。

ツーホール混合栓の交換方法

ツーホール混合栓を交換する流れは、以下の通りです。

  1. 止水栓、または元栓を閉めて水の流れを止める
  2. 給水・給湯管の袋ナットをモンキーレンチで取り外す
  3. 古い蛇口を固定しているネジを取り外す
  4. 古い蛇口を引き抜いて取り外す
  5. 新しい蛇口を設置し、パッキン・座金・ナットを取り付ける
  6. 給水管・給湯管と接続する(ナットを時計回りに回して固定する)
  7. 止水栓を開いて、動作確認する

パッキンの設置忘れに気をつけましょう。パッキンを設置していないと、水漏れします。

 

また、カウンター上に設置するタイプの蛇口は、カウンター下からナットを閉めます。カウンター下からは作業しにくいので、立水栓取り付けレンチの利用がおすすめです。

古い蛇口は業者への交換依頼がおすすめの理由

蛇口をチェックする水道修理業者

蛇口の交換をご自分でする方法を紹介しました。しかし、水道修理業者に依頼した方が良い場合も多いです。

 

業者への依頼がおすすめの理由は、以下の通りです。

  • 現代の規格にあわないと交換が難しい
  • 給水管の接続部が壊れると修理代が高額になる
  • 新機能付きの蛇口と交換できる

それぞれについて、詳しく解説します。

現代の規格にあわないと交換が難しい

古い蛇口は、現行の蛇口と規格が異なるケースがあります。特に次の点が異なると、ご自分での対応は難しいです。

  • ホールの大きさが違う
  • ホールとホールの距離が極端に違う

以上のようなケースは、ホールを作り直す必要があるため、業者への依頼がおすすめです。

給水管の接続部が壊れると修理代が高額になる

古い蛇口が錆び付いて、給水管にくっついてしまっているケースがあります。無理やりに取り外そうとすると、給水管が壊れてしまうことも。

 

給水管の修理は高額です。無理に古い蛇口を取り外そうとせずに、すぐに業者に相談してください。

新機能付きの蛇口と交換できる

新しい蛇口には、以下のようなさまざまな機能がついています。 

  • タッチ水栓
  • タッチレス水栓
  • 音声認識水栓
  • 泡沫吐水
  • プルアウト蛇口
  • デュアルハンドル蛇口

タッチレス水栓は、節水にもなる点がおすすめポイント。ただし、電源が必要なため、ご自分での設置は難しいでしょう。

 

機能だけではなく、グースネックなどおしゃれなデザインの蛇口も選べます。

古い蛇口を交換したいなら

古い蛇口の種類や、起きやすいトラブルについて解説しました。古い蛇口にトラブルがあったら、放置せずに交換がおすすめです。

 

ご自分での交換も可能ですが、古い蛇口は仕様が現在販売されている蛇口と異なるケースが多いので、水道修理業者への依頼をおすすめします。

 

業者選びにお困りの方は、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。経験豊かなスタッフが揃っており、ベストな方法をご一緒に考えていきます。

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