トイレつまりを薬剤で直す際は、つまりの原因をよく理解したうえで効果的な薬剤を選ぶことが重要です。

 

トイレットペーパーや排泄物など、水に流せるものによるつまりであれば、薬剤を使用して解消できます。

 

しかし、スマホやメガネなどの水に溶けないものを誤って落とした場合には、薬剤では解消できません。

 

本記事では、トイレつまりを薬剤で直す方法を解説するとともに、おすすめの薬剤を紹介します。

 

正しい使い方を把握すればトイレつまりを薬剤で解決できるので、ぜひ参考にしてみてください。

トイレつまり・水回りのトラブルにお困りですか?
cta tel woman
自分で直すもしくは依頼する? まずはお気軽にご相談ください!
電話アイコン0120-423-152
24時間年中無休 相談・見積もりは無料!
クリーンライフのサービス・料金はこちら

トイレつまりに薬剤を使用する前の準備

トイレつまりに薬剤を使用する前の準備

トイレつまりに薬剤を使用する際は、安全かつ効果的に作業を進めるための準備が必要です。使用前の準備には、次のものがあります。

準備を怠ると作業中に水が溢れたり感電したりする危険性があるので、入念に準備をして安全にトイレつまりを解消しましょう。

止水栓を閉める

薬剤を使用してトイレつまりを解消する際は、必ず止水栓を閉めましょう。

 

誤ってレバーを引いてしまった際に水が流れることを防ぎ、便器から汚水や投入した薬剤があふれる事態を防げます。

 

止水栓の位置はトイレのタイプにより異なるので、作業前に確認してください。

  • タンク付きトイレ:トイレタンクにつながる給水管についている
  • タンクレストイレ:便器の台座部分や内部についている

止水栓を閉める際は、時計回りに回してください。種類によりマイナスドライバーが必要な止水栓もあるので、用意しましょう。

 

下記の記事では、止水栓の位置だけでなくハンドルの種類や元栓との違いを解説しているので、あわせて読んでみてください。

コンセントから電源を抜く

ウォシュレットや暖房便座など、トイレ室内でコンセントを利用している場合は作業前に電源プラグを抜きましょう。

 

電源を落としただけでは、感電のリスクを完全に防げないので、電源プラグを抜いてから作業してください。

 

電源プラグを抜く際は、次の点に注意しましょう。

  • 濡れた手で触らない
  • コード部分を引っ張らない
  • 作業が終わるまで差し込まない

薬剤を使用する作業では、水がはねてコンセントや電源プラグにかかる可能性があるので、パイオランテープやビニール袋などで養生しておきましょう。

十分に換気する

薬剤を使用する際は、窓やドアを開けて十分に換気しましょう。換気扇が設置されている場合は、作業開始から終了まで回し続けてください。

 

トイレつまりを解消するために使用する薬剤のなかには、独特な刺激臭を放つものも多くあり、鼻が利かなくなったり呼吸器系に悪影響を及ぼしたりします。

 

密閉した空間で薬剤を使用すると、気分が悪くなったり健康被害を受けたりする危険もあるので、常に新鮮な空気を取り入れることを意識してください。

 

また、十分に換気するのみではなく、マスクや手袋、保護メガネの着用も安全に作業するために必要なため、あわせて準備しましょう。

トイレつまりにおすすめの薬剤5選|原因別の選び方

トイレつまりにおすすめの薬剤5選|原因別の選び方

トイレつまりを薬剤で解消するためには、原因にあわせて効果的な薬剤を選ぶことが大切です。

 

ここでは、おすすめの薬剤として次の5つを紹介します。

選び方だけではなく、それぞれの薬剤の使い方や購入場所なども解説するので、参考にしてください。

【トイレットペーパーや排泄物】重曹+クエン酸

重曹とクエン酸の組み合わせれば二酸化炭素の泡が発生するので、トイレットペーパーや排泄物による軽度なつまり解消に効果的です。

 

次の手順で実践してみましょう。

  1. 便器内の水を汲み出す
  2. 重曹を150~200g便器に入れる
  3. クエン酸を100~200g入れる
  4. 40~60℃のお湯を溢れない程度に注ぐ
  5. 30分程度放置する
  6. バケツで水を流してトイレが流れるか確認する

重曹とクエン酸の割合は 3:1 から 1:1 まで幅広く推奨されているため、それぞれ試してみてください。また、クエン酸がない場合は酢でも代用できます。

 

ただし、汚れが原因のトイレつまりに対して使用する際は、重曹とクエン酸それぞれを単体で使用するほうが効果的です。

 

下記の記事では手順の詳細だけでなく、注意点や代用品についても紹介しているので、あわせて確認してみてください。

【トイレットペーパーや排泄物】トイレハイター

トイレハイターは、花王が販売する塩素系のトイレ用洗剤です。

 

主成分の次亜塩素酸ナトリウムが排泄物やトイレットペーパーを分解するので、重度のつまりでも解消できる効果があります。

 

使用手順は、次のとおりです。

  1. 便器内の水位を下げる
  2. トイレハイターを40ml入れる
  3. 30分程度放置する
  4. バケツで水を流してつまりが解消されたか確認する

より効果を高める際は、40~60℃のお湯で流すことがおすすめです。

 

また、放置時間が長すぎても洗浄力は変わらないため、一晩放置しても問題ありません。日常的な掃除にも活用できるので、常備しておくと便利です。

【排水管汚れ】ピーピースルーK

ピーピースルーKは、和協産業が販売する業務用の強力な排水管洗浄剤です。

 

水と反応して発熱、発泡してトイレットペーパーや排泄物などの有機物を分解します。ピーピースルーKの使い方は、次のとおりです。

  1. バケツに1Lの水を入れる
  2. ピーピースルーKを約250g少しずつ溶かしながらバケツに加える
  3. 発熱が落ち着いてから便器に注ぎ入れる
  4. 10~30分放置する
  5. バケツで水を流して確認する

ピーピースルーKは、医薬用外劇物に指定されているので、購入する際には譲受書と呼ばれる氏名や住所などを記載した書類が必要になります。

 

効果は絶大ですが、プロ仕様の薬剤なため、使用には十分注意しましょう。

【尿石】デオライトL

デオライトLは、和協産業が販売する業務用の尿石除去剤です。酸性液体タイプで、蓄積した尿石汚れを分解してトイレつまりを解消します。

 

デオライトLの使用方法は、次のとおりです。

  1. 便器内の水を可能な限り汲み出す
  2. デオライトLを約250ml便器に注ぐ
  3. 15分程度放置する
  4. バケツで水を流してつまりが解消されたか確認する

デオライトLは短時間で尿石を溶かせるので、頑固な尿石によるつまりや悪臭にも高い効果を発揮します。

 

下記の記事では、ほかのデオライトシリーズの使い方も解説しているので、あわせて読んでみてください。

【尿石】オキシクリーン

オキシクリーンは、酸素系漂白剤を主成分とする粉末タイプの洗剤です。

 

弱アルカリ性で過炭酸ナトリウムや炭酸ナトリウムが含まれており、軽度の尿石汚れや黄ばみを分解する効果があります。

 

オキシクリーンを使用したトイレつまりの解消手順は、次のとおりです。

  1. 便器内の水位を調整する
  2. バケツに40~60℃のお湯を入れる
  3. オキシクリーンを約200gバケツに入れて溶かす
  4. 便器内に注ぎ入れて1時間ほど放置する
  5. 水を流して効果を確認する

解消されないときは、放置時間を延ばして試してみてください。

 

加えて、薬剤でトイレつまりが解消できないときは、無理に自分で解決しようとせずに専門の業者に相談してください。

トイレつまりにおすすめの薬剤の価格相場と購入場所

トイレつまりにおすすめの薬剤の価格相場と購入場所

トイレつまりにおすすめの薬剤の価格相場と購入場所は、次のとおりです。

商品名 価格相場 購入場所
重曹+クエン酸 重曹:100~600円
クエン酸:200~700円
ドラッグストア・スーパー・ホームセンター・100均・通販
除菌トイレハイター 200~400円 ドラッグストア・スーパー・ホームセンター・通販
ピーピースルーK 2,000~3,000円 通販
デオライトL 1,000~1,700円 ホームセンター・通販
オキシクリーン 500~1,500円 ドラッグストア・スーパー・ホームセンター・通販

重曹やクエン酸、トイレハイター、オキシクリーンなどは購入できる場所も多く、安価な薬剤なので入手しやすいでしょう。

 

しかし、重度なトイレつまりを薬剤ですぐに解決したい場合には、ピーピースルーKやデオライトLがおすすめです。

 

通販での購入がおすすめですが、自宅に届くまで最低でも1日以上はかかります。

 

今すぐトイレつまりを解消したい場合にはトイレハイターやオキシクリーンなどを購入してみてください。

トイレつまりに薬剤を使用する際の危険な組み合わせと注意点

トイレつまりに薬剤を使用する際の危険な組み合わせと注意点

トイレつまりに薬剤を使用する際は、安全面での注意点を守る必要があります。

 

とくに薬剤を混ぜてしまうと有毒ガスが発生し、重大な健康被害につながりかねません。

 

ここではトイレつまりに薬剤を使用する際の注意点を解説するので、使用前に確認しましょう。

酸性と塩素系漂白剤は絶対に混ぜない

酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜると、人体に有害な塩素ガスが発生するため、絶対に混ぜないでください。

 

塩素ガスは強い腐食性を持っており、吸い込むと鼻や口、呼吸器などに甚大な被害を与えます。

 

薬剤の多くには、「混ぜるな危険」が記載されているので、製品ごとの表示を必ず確認したうえで使用してください。

 

仮に別の薬剤を使用する場合は、直前に使用した薬剤を十分な水で洗い流して1日以上空けてから使用しましょう。

 

また、「混ぜるな危険」の表記がない薬剤でも、酸性と塩素系の組み合わせは非常に危険です。

浄化槽使用時は中和が必要な場合がある

浄化槽を使用している場合に、強力な酸性やアルカリ性の薬剤を使用すると、浄化槽内のバクテリアを死滅させる恐れがあるので、中和が必要な場合もあります。

 

そのため、浄化槽を使用している場合には、次の点に注意しましょう。

  • 強力な薬剤の使用後は中和剤を投入する
  • 薬剤使用前に製品の説明書を確認する
  • 浄化槽対応の薬剤を選ぶ
  • 規定の使用量を守り過剰に使わない

とくにデオライトLやピーピースルーKなどの業務用薬剤は強力なので、注意しましょう。

 

たとえば、デオライトLを使用した場合には、同じ和協産業が販売するピーピースカットを便器に注いで中和する必要があります。

配管の素材を把握したうえで使用する

特定の薬剤は配管を傷める可能性があるので、配管の素材を把握したうえで使用しましょう。

 

とくに築年数が長い建物は、金属製の配管が使用されている場合もあり、酸性やアルカリ性の強い薬剤を使用すると、配管を腐食させる危険性があります。

 

配管素材ごとの注意点は、次のとおりです。

  • 金属製の配管:強い酸性・アルカリ性の薬剤を避ける
  • 塩ビ製の配管:熱湯の使用、発熱性の薬剤を避ける
  • 古い配管:劣化している可能性があるため慎重に使用する

配管の素材が不明なときは、腐食性のない重曹とクエン酸の組み合わせから試してみましょう。

 

ピーピースルーKやデオライトLを使用する際は、配管への影響を把握したうえで使用してください。

トイレつまりを薬剤で解消できないときは業者に依頼する

トイレつまりを薬剤で解消できないときは業者に依頼する

トイレつまりを薬剤で解消できないときは、業者への依頼がおすすめです。

 

ここでは、業者への依頼にあたり把握しておくべき次の内容を解説します。

固形物によるつまりや排水管の奥でつまっている場合は、薬剤を使用しても解消できないケースが多くあります。

 

業者に依頼すれば、つまりを悪化させることなく迅速に解決できるので、それぞれ確認しましょう。

業者依頼の判断基準

トイレつまりを業者に依頼すべきかどうかは、つまりの原因と症状で判断できます。

 

自力で無理に対処しようとするとつまりが悪化するので、次の状況に該当する際は業者に依頼しましょう。

  • 固形物を落とした(スマホ、おもちゃ、アクセサリー、ライター、メガネなど)
  • 吸水性製品を流した(おむつ、生理用品、ペットシーツなど)
  • 便器から水が逆流している
  • 下水臭が消えない
  • 自力で対処しても改善されない
  • 3時間以上放置しても水位が下がらない

水に溶けないものがつまると自然に解消されることはないため、早めに業者へ依頼しましょう。

 

また、薬剤やラバーカップの使用など、トイレつまりの対処法を実践しても効果がないときは、排水管の奥でつまっている可能性があります。

 

解消するためには、スコープ調査や高圧洗浄など、専門の機材が必要です。

トイレつまりの修理費用の相場

トイレつまりの修理費用は、つまりの程度や作業内容により異なります。

 

軽度なつまりであれば5,000円程度で済むものの、高圧洗浄機を使用するような場合は、3万円程度が相場です。

 

修理にかかる費用の相場を下記にまとめたので、参考にしてみてください。

修理内容 費用相場
軽度なトイレつまり 5,000円~
高圧ポンプの使用 5,000円~
土連クリーナーの使用 15,000円~
高圧洗浄機の使用 25,000円~

上記は作業料金の目安ですが、ほかにも基本料金や出張料金などがかかる場合もあります。

 

それぞれ3,000~5,000円の費用が加算される形となるので、軽度なつまりの修理でも1万円はかかると想定しましょう。

 

トイレの修理費用については下記の記事でも費用を解説しているので、あわせて読んでみてください。

信頼できる業者の選び方

業者に依頼する際は、適正価格で確実な修理を受けるためにも、事前に業者の信頼性をチェックしましょう。

 

信頼できる業者の選び方は、次のとおりです。

  • 水道局指定工事店かどうか確認する
  • 公式サイトや口コミで評判を確認する
  • 料金が明確に記載されているか確認する
  • アフターフォローや保証の有無を確認する
  • 過去の実績を確認する

それぞれの内容を確認すれば、ぼったくりのような被害を避けられます。

 

適正価格で確実な修理を受けるためには、水道局指定工事店への依頼がおすすめです。

 

また、複数の業者から見積もりを取ることで料金やサービス内容を比較して選べます。

 

ぼったくりを回避する水道業者の選び方は、下記の記事にて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

トイレつまりを薬剤で解消できないときは「クリーンライフ」へ

トイレつまりを自力で解消できないときは、迷わず専門業者に依頼しましょう。

 

トイレつまりは、原因を把握して最適な薬剤を使用すれば解消可能です。

 

しかし、つまりの原因や状況により、自力では解決できないケースも多々あります。

 

いくつか解消方法を試しても解決できないときは、スムーズにトイレつまりを解消できる『クリーンライフ』に相談してみましょう。

 

確かな技術を有する水道局指定工事店のため、迅速かつ確実にトイレつまりを解消できます。

トイレつまりをクリーンライフに相談する

編集担当

ヤマシタキヨタカ

株式会社クリーンライフ / WEBディレクター兼ライター

ヤマシタキヨタカ

2018年からSEO、コンテンツマーケティングに従事。多ジャンルの記事の執筆、編集を担当。水道関連の記事執筆経験は300記事以上。