水出しっぱなしで凍結を予防する方法を詳しく解説します。

 

凍結防止で蛇口から水を流しっぱなしにする際には、次の2点を知っておきましょう。

  • 蛇口からどのくらいの水を出すのか
  • 住宅内のどの蛇口を出しっぱなしにするのか

また、水を出しっぱなしにしてどのくらい水道料金がかかるのかもお伝えするので、実行するか迷っている方は参考にしてみてください。

トイレつまり・水回りのトラブルにお困りですか?
cta tel woman
自分で直すもしくは依頼する? まずはお気軽にご相談ください!
電話アイコン0120-423-152
24時間年中無休 相談・見積もりは無料!
クリーンライフのサービス・料金はこちら

水出しっぱなしで水道管の凍結を防止する方法

28391321

水出しっぱなしにして水道管の凍結を予防する方法は、昔からよく利用されています。しかし、どのくらいの水を出せばいいのか、知らない方も多くいらっしゃるでしょう。

 

水出しっぱなしで凍結を効率的に予防できるように、ここではさまざまな疑問に答えながら説明していきます。

どのくらいの量の水を流すべき?

まず、どのくらいの量の水を出しっぱなしにすべきなのかを説明します。「できればあまり水を無駄にしたくない」とポタポタとしずくが落ちる程度ですと、あまり効果がありません。

 

水量の目安は、爪楊枝の太さ、または鉛筆の芯の太さ程度(直径2〜3mmくらい)の水が途切れない一本線になっていることです。毎分500ml程度の水が流れることになります。

 

水出しっぱなしの時間帯は、最低温度がマイナス4度近くまで下がる夜間から朝方にかけてです。寝る前に出しっぱなしにして、朝起きて蛇口を閉めましょう。1日につき合計6〜8時間程度です。

水出しっぱなしにする蛇口の数

次に、どの蛇口から水出しっぱなしにするのかを説明します。水道メーター近くの蛇口を1つだけ水出しっぱなしにしても、他の蛇口が凍結する可能性があります。

 

できれば、ご自宅の蛇口すべてを水出しっぱなしにしておきましょう。キッチン・バスルーム・洗面所に設置してあるすべての水栓を開いておいてください。

 

洗濯機の水栓も、忘れないようにしましょう。洗濯機を屋外に設置している場合は、さらに凍結しやすいので保温材で包むようにしておくと安心です。

 

寒冷地にお住まいの方は、庭に設置されている屋外栓を冬の間は水抜きをしておくと、凍結の可能性が抑えられます。

何日くらい水出しっぱなしにすべき?

基本的に夜間に凍結の恐れのあるときは、常に水出しっぱなしにしておきましょう。凍結の恐れがあるのは、主に次のような状況です。

  • 最低気温がマイナス4度まで下がる
  • 冬日が数日続く

冬日とは、最低気温が0度以下の日です。

 

凍結の可能性のある日は月にどのくらいあるのかを、国内でも比較的寒冷地とされる山形市の2020年1月の気象庁のデータで確認してみましょう。1月は、山形市で1年間で最も寒い月とされています。

 

最低気温が0度を下回った日数は13日間、そのうちマイナス4度以下は0日、マイナス3度以下は4日でした。冬日が続いた日にちとマイナス3度以下の日の合計10日間は、凍結予防のために水出しっぱなしにすべきでしょう。

凍結しやすい水道管

マイナス4度にならなくても、凍結しやすい水道管の条件は以下の通りです。

  • 築20年以上の家
  • 剥き出しの水道管
  • 屋外水栓
  • 北側で日中も日が当たらない

築20年以上の住宅では水道管にトラブルがあった際に、引き直しで壁の外に設置した可能性があるためです。

 

凍結しやすい水道管は保温材など、他の凍結防止の対策も併用しておきましょう。

お湯も出しっぱなしにすべき?

お湯が流れる水道管も凍結の恐れがあるので、水出しっぱなしがおすすめです。

 

ただし、お湯を出し続けようとしても、何時間もお湯を出し続けていると、給湯器は異常を感じてガスの配給を止めてしまいます。

 

また、鉛筆の芯程度の太さの水を出していても、給湯器が機能しない仕組みになっているので、お湯は出てきません。お湯を出しっぱなしにするのではなく、お湯の通る給水管から水を出しっぱなしにします。

水出しっぱなしで水道管を凍結防止できる理由

水道管の凍結を防止するために水出しっぱなしにすることが有効な理由は、流れている水は凍結しにくい性質だからです。

 

普通、水は0度になると凍結し始めます。しかし、川のように流れている水は、凍結していないことがほとんどです。川が凍結するためには、気温がマイナス10度程度まで下がる必要があります。

 

以上のことから、水出しっぱなしにすれば、マイナス10度程度まで凍結の心配はないといえます。ただし、剥き出しになった水道管が濡れていて冷たい風が吹くと、凍結する恐れがあるので注意が必要です。

凍結防止で水出しっぱなしにしたときの料金

水道修理 電卓 料金

水出しっぱなしにしたときの水道料金が、どのくらいになるのかを解説します。

1ヶ所で水出しっぱなしにした際の料金

幅が2mm程度の量で水を流している場合、1分間に0.5L(500ml)の水が消費されます。1ヶ所の蛇口から流れる水の量は、1時間で30L、8時間出し続けるとして240Lです。

 

1Lあたりの水道料金は、以下のような条件で異なります。

  • メーター口径(水道メーターの給水管部分の大きさ)
  • 使用量
  • お住まいの自治体

ここでは、大阪市の一般的な家庭で使われる水道料金を参考にして計算します。1立方mの水道料金は、税込で約106円です。1立方mは1,000Lなので、1Lの水は0.106円。

 

0.106円×240L(8時間出しっぱなしの水の量)=25.44円

 

1ヶ所あたりの水道料金は約25円です。

水道管が凍結した場合の修理料金より安い

1ヶ所あたりの水道料金に、水出しっぱなしにする箇所の数値をかけると、一晩に必要な水道料金がわかります。

 

4ヶ所(キッチン・洗面所・浴室・洗濯機)の水を出しっぱなしにしたとしても、一晩で約102円。毎晩出しっぱなしにしたとしても、3,000円ほどです。

 

凍結の可能性のある夜だけに限ってすれば、地域によりますが10日以内で済むので、1,000円程度と考えられます。

 

水道管が凍結してトラブルになり業者に依頼すると、数千円〜数万円の修理料金が必要となるので、ずっと経済的といえるでしょう。

凍結予防のために水出しっぱなしにするメリット・デメリット

メリットやデメリット

水出しっぱなしにすると、凍結予防に効果的だということがわかりました。迷っている方に、水出しっぱなしのメリットとデメリットをご紹介します。

 

水出しっぱなしで凍結を予防するかどうかを検討する際、参考にしてみてください。

メリット

水出しっぱなしで凍結を予防する方法の最大のメリットは、何も用意していなくてもすぐ取り入れられる手軽さです。

 

普段あまり寒くならない地域で、水抜き栓といった設備や凍結防止ヒーターなどの凍結防止グッズを用意していないお宅でも、すぐに試せます。

デメリット

水出しっぱなしで凍結防止するデメリットは以下の通りです。

  • 水道代がかかる
  • 極寒では効果がない場合もある
  • 長期で留守にするときは利用できない

凍結して水道管にトラブルがあると、修理代に数万円かかる可能性があります。水道代がかかるとはいえ、水出しっぱなしの水道代は修理代と比較すると激安です。

 

また、効果が見られない場合や、留守にする際は別の方法を選びましょう。例えば、滝でもマイナス10〜30度になると、凍結する『結氷』という現象が起きてしまいます。そのため極寒地域では、効果がない場合もあります。

 

長期間家を空ける際は、ずっと水を出しっぱなしにしておくわけにもいきません。極寒の日も含めて、水抜きをしておくと安心です。

水出しっぱなしでも凍結した際の対処法

対処法

水出しっぱなしで凍結防止の対策をしていても、凍結してしまうことがあります。蛇口のハンドルが凍結している場合は無理に動かそうとせずに、まずは水道管を解凍しましょう。

 

解凍したい場合は、以下の方法を試してみてください。

  • 自然解凍する
  • ぬるま湯やドライヤー・カイロで解凍する
  • 水道修理業者に相談する

それでは、それぞれについて説明します。

自然解凍する

自然解凍は、気温の上昇を利用して解凍する方法です。自然解凍が、最も水道管への負担が少なく、水道管が破裂するなどといったトラブルになる可能性を抑えられます。

 

日中に2度以上の状態が続くのであれば、自然解凍を待ちましょう。水出しっぱなしで凍結したのであれば、水が流れ始めると解凍したことがわかります。

 

ただし、自然解凍は時間がかかる方法です。暖房で室温を高めると、解凍までの時間を短縮できるかもしれません。すぐに水が必要な場合は、以下の方法で解凍してください。

ぬるま湯やドライヤー・カイロで解凍する

自然解凍は時間がかかるので、すぐに解凍したい場合は、ぬるま湯やドライヤー、カイロを使って人工的に水道管を温めて解凍しましょう。

 

ぬるま湯を使う場合は水道管にタオルを巻いて、少しずつ50度前後のお湯をかけていきます。ぬるま湯がタオルに残り、余熱で水道管を温め続けられます。

 

「早く解凍したいから」と以下のような方法を取ると、水道管が破裂する可能性があるので、絶対にしないでください。

  • ぬるま湯ではなく熱湯を使う
  • バーナーなど火器を使う

もし水道管の凍結で水が全く使えない場合は、ドライヤーや使い捨てカイロで水道管を温めます。ドライヤーは温風状態で少しずつ温めてください。

 

カイロは、水道管にガムテープ等で貼り付けて放置できます。数箇所で作業するときはカイロが便利です。

水道修理業者に相談する

水道修理業者に依頼すると、以下のような方法で凍結した水道管を解凍します。

  • 電気解氷
  • 蒸気解氷

電気解氷は、電気を通すことで発生した熱を利用した方法です。熱が伝導しやすい金属管のみで利用できる方法なので、樹脂製の水道管には利用できません。凍結範囲によりますが、30分程度の作業で解凍できます。

 

蒸気解氷は、蒸気解氷機を利用して蒸気を作り、蒸気で水道管を温めて凍結した水道管を解氷する方法です。電気解氷に比べると少し時間がかかりますが、金属製の水道管以外も解凍できます。

水出しっぱなしでも凍結したら

水出しっぱなしで凍結防止する方法を詳しく解説しました。温暖な地域で、普段は凍結の心配がない地域でも、特別な道具が不要なのでおすすめの方法です。

 

しかし、万が一凍結してしまって水道管に何らかのトラブルがあるようなら、すぐに水道修理業者に相してください。水道管トラブルの対応は、水道局指定工事店がおすすめです。

 

クリーンライフ』は、全国で300以上の市区町村で水道局指定工事店に指定されています。電話やLINE、メールでいつでも相談できるので、お気軽にご連絡ください。

 

⇒クリーンライフに水道管の凍結について無料相談してみる