水道管が凍結しやすい気温や場所、おすすめの予防対策をお伝えしていきます。

 

「うちは雪も降らない地域だから大丈夫では?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、水道管の凍結は豪雪エリアでなくとも起こる、案外身近なトラブルです。

 

対策が十分でないと、大きな出費につながるかもしれません。何より、凍結してしまうとライフラインの水が使えず、非常に不便します。

 

水道管が凍結・破裂した際の対処法もお伝えするので、お困りの際はそちらも参考にしてみてください。

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水道管の凍結を予防する方法

排水管凍結が起こる環境

水道管の凍結を予防する、主な対策は以下の通りです。

  • 水をチョロチョロ出しっぱなしにする
  • 保温材を巻きつける
  • 水抜栓で水抜きを済ませておく
  • 布などでメーターボックスを保温する
  • 約35℃で追い焚きし続ける

対策する場所に合ったものを、ご自身の予算・手間に応じて選択しましょう。

 

引き続き、各予防法の詳細についてお伝えします。

水をチョロチョロ出しっぱなしにする

道具不要で手軽に実践できるのが、水をチョロチョロ出しっぱなしにする方法です。蛇口から絶えず糸状の水を流し続けるだけで、給水管や排水管の凍結対策が講じられます。

 

当然ながら水道代がかかるので、気になるようなら蛇口の下にバケツなどの受け皿を置いておきましょう。翌日、食器洗いや洗濯に活用することで、余計な出費を回避できます。

 

なお、流量0.5L/分「ちょろちょろ」、22時〜8時まで出しっぱなし、上下水道料金それぞれ200円/㎥とすると、1晩120円程度です。

 

水は流動していないと凍りやすくなるため、水道を使わない夜間ほど効果的です。ただし、寒冷地や大寒波の襲来が見込まれる際には、流れ出る水ごと凍結してしまう恐れもあります。

 

急激な気温低下が予想される場合は、別の凍結対策を検討しましょう。

保温材を巻きつける

市販の保温材をはじめ、以下のアイテムを使って水道管を保温する手もあります。

  • 凍結防止ヒーター(凍結防止帯)
  • タオル
  • 毛布

凍結防止ヒーターとは、主に寒冷地の住宅に設置されているもの。ホームセンターなどで販売されており、ご自身でも容易に設置できます。約1500円〜3万円/mが相場です。

 

タオルや毛布の巻き付け方は、以下の通りです。

  1. 乾いたタオルを水道管に巻き付ける
  2. 上からビニール袋や防水テープなどで覆う

排水管の凍結対策では、不凍液(凍結防止剤)が役立ちます。相場はおよそ600円/Lです。

 

不凍液とは、冬場の寒冷地で氷点下になっても凍結しないよう、開発された液体のこと。特に凍結しやすい排水トラップ部分には、事前にコップ1杯ほどの不凍液を流し入れておくと安心です。

水抜栓で水抜きを済ませておく

蛇口の内部に水がなければ、当然凍結することはありません。翌日に凍結が予想される際は、水抜栓で水抜きを済ませてから寝るのがおすすめです。

 

水抜栓の設置箇所は、住宅によってさまざま。事前にどこにあるか、確認しておきましょう。

 

以下では、一般的な水抜きの方法・手順についてまとめています。

  1. 宅内すべての蛇口を閉める
  2. 水抜栓を時計回りに回し切る
  3. 蛇口を開けて水を出し切る
  4. 空気が吸い込まれているか確認する
  5. 宅内すべての蛇口を閉める

寒冷地や新築住宅では、電子式の水抜栓を採用するケースも多数。中には外気の気温を感知し、自動で水抜きしてくれるタイプもあります。

布などでメーターボックスを保温する

強い寒波の到来前は、メーターボックスの防寒対策も欠かさず行いましょう。

 

メーターボックス内は空洞で、水道管がむき出しになっている場合が多いです。一般的な水道管と同じで、普段よりも冷え込む日は凍結・破裂の危険性が高まります。

 

代表的なのが、メーターボックス内に布切れや発泡スチロールを敷き詰める方法。雨雪で濡れて保温効果が損なわれないよう、ビニール袋を被せるなどの工夫を凝らす必要もあります。

 

最後にフタを閉めれば、防寒対策は完了です。メーター部分が見えるように配慮すると、検針の際も支障が出にくいでしょう。

約35℃で追い焚きし続ける

風呂温度を約35℃に設定し、追い焚きし続けることでボイラー周辺の配管や給湯器の凍結予防につながります。事前に循環口より少し上の位置まで、水を張っておくことも重要です。

 

準備ができたら、そのまま一晩中追い焚き状態にしておきます。お湯が使えないと日常生活に多大な影響が及ぼされるので、天気予報やニュースで凍結情報を見かけたら早めの対策を心がけましょう。

 

ただ、この方法が実践できるのは、追い焚き機能付きの浴槽をお使いのご家庭のみ。追い焚き機能がなければ、蛇口から水を出しっぱなしにする予防法がおすすめです。

水道管が凍結しやすい条件

水道管

水はマイナス4度程度になると凍ることが知られていますが、実際の水道管凍結トラブルを見ると、マイナス4度より高いときに凍結することもあります。

 

それは、水道管の内部を流れる水が、配管周りの状況に大きく左右されるからです。天気予報の気温が高めの日でも、水道管の中が凍る可能性は十分にあるといえます。

 

以下では、水道管が凍結しやすい条件についてまとめました。

水道管が凍結しやすい気温

以下は、一般的に水道管が凍結しやすいとされる気温条件です。

  • 気温がマイナス4℃を下回る
  • 真冬日(氷点下)が数日続く

冬場は寒冷地でなくとも、気温が零下になる日は少なくありません。

 

水道管が凍結してしまうと、酷い場合には破裂し、高額な出費を伴うケースもあるので注意しましょう。寒波の襲来前には、前もって何かしらの凍結対策を施しておくと安心です。

 

北海道をはじめ、もともと水道管を凍結させるような外気温の地域では、水道に水抜き栓が付いていたり、凍結しにくい場所に配管が通してあるなど、あらかじめ対策して設計されていることが一般的です。

 

そのため、外気温が通常凍結するほど低くなく、つい安心してしまう地域こそ危険だといえます。予報にまどわされず、凍結対策をして真冬を迎えましょう。

水道管が凍結しやすい場所

同じ家の中や同じ家の周囲でも、日差しや風など細かな条件によって、気温や物の表面温度が全く違ってきます。配管のおかれた環境によって、そこを流れる水の温度は全く変わってきます。

 

水道管の凍結しやすい場所、凍結防止すべき場所の代表例を表にまとめました。

 

<凍結しやすい場所>

建物北側の日陰 真南向きの建物の反対側は、一日中陽が当たらないことも
冷たい風の吹き付けている場所 風の温度変化で凍結と氷解を繰り返すと破裂しやすい
地底であっても十分に深くない部分 地表に近ければ近いほど凍りやすい。地域や標高により基準が全く異なる
配管が地表でむき出しになっている場所 古い建物ではよくあるが最近の建物ではまずない。屋外の蛇口・立水栓には注意
屋内であっても壁穴で冷気が遮断できていない部分 古い建物では、台所の蛇口根元が外気に触れていることも

 

このように配管の位置や構造など、細かな条件の組合せにより配管の凍結や破裂が発生しやすい場所があります。

 

家の北側が冷え込むのは体感でも分かりますが、室内にいると気づかないことも多い「風の吹き付け」には要注意です。

水道管の凍結や破裂が発生したときの対処法

水道修理業者

水道管が凍結・破裂した際は応急処置を済ませ、なるべく早く対処することが大切です。

応急処置を施す

応急処置の方法を、水道管の凍結の場合と破裂の場合に分けてご紹介します。

水道管が凍結した場合

凍結した水が自然に溶けるのを待つ。これが一番配管に負担の少ない方法ではあります。

 

ただ、なるべく早く凍結を解消したいなら、ぬるま湯を使う方法が効果的。蛇口を開けたうえでタオルで水道管を覆い、上からゆっくりぬるま湯をかけます。

 

ほかには部屋の温度を上げたり、軽くドライヤーをかける方法もあります。この際、直接熱風や熱湯をかけるのは厳禁です。配管を傷めてしまいます。

 

特に、賃貸やアパート・マンションの共用部分で誤った対策を講じてしまうと、思わぬトラブルにつながりかねません。管理会社に問い合わせるなどして、慎重に対応しましょう。

水道管が破裂した場合

まず、破裂箇所近くの止水栓か、メーターボックス内の水道メーター横にある元栓を閉めます。

 

それでも溜まった水などが破裂部分から漏れてくる場合は、発生箇所をタオルなどでしっかり縛って、バケツなどで水を受けます。

 

破裂した水道管を放置すると、周囲が水浸しになって床や家具を傷めてしまうことはもちろん、部屋の壁紙やキッチンの紙製品をダメにしてしまう場合もあります。

 

たとえば、トイレの水浸しを放置して、床材まで被害を拡大させてしまうケースはよくあります。

トイレの凍結についての詳細は、こちらの記事をご覧ください。

業者に対応・修理を依頼する

上記の応急処置を済ませた上で、落ち着いて業者に修理を依頼しましょう。

 

賃貸の場合、自分に大きな過失がなければ、費用負担はないことも多いです。事態を悪化させる前に、すみやかに対応しましょう。

 

また、一度凍結した箇所は再発する危険性が高いので、予防策を講じましょう。次も凍結で済むとは限りません。

 

水道管の破損はご自身で対応できないケースが多いため、業者に相談することをおすすめします。

水道管の凍結でお困りなら

水道管の凍結が起こると修理費用がかかるだけでなく、生活に必須の水が使えなくなってしまいます。

 

寒い地域にお住まいで頻繁に凍結を繰り返しているような場合は、水抜き栓の設置がおすすめです。また、凍結防止機能のついた給湯器への交換など、設備ごとに凍結防止対策はさまざまあります。

 

私たち『クリーンライフ』では水道管の凍結等のトラブルも24時間365日ご相談が可能です。

 

お見積もりや出張費、キャンセル料は一切かからず、お気軽にご相談いただけます。最短30分でスタッフが駆けつけますので、水道管の凍結トラブルで何かお困りの際は、ぜひご相談ください。

 

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