水道管が凍結で破裂した際の、対処方法を解説します。対処法を知っておけば、被害を最小限に食い止められるので、参考にしてみてください。

 

水道管が破裂する原因は、水道管の老朽化よりも凍結が断然多い傾向です。凍結で破裂すると、水漏れなど大きなトラブルが起きます。

 

あわせて、修理料金の目安や利用できる保険の種類、水道代が高額になった場合の減免方法も説明します。

トイレつまり・水回りのトラブルにお困りですか?
cta tel woman
自分で直すもしくは依頼する? まずはお気軽にご相談ください!
電話アイコン0120-423-152
24時間年中無休 相談・見積もりは無料!
クリーンライフのサービス・料金はこちら

水道管が凍結して破裂した際の対処法

対処法

水道管が凍結して破裂すると、水漏れが始まります。マンション等の集合住宅に住んでいる方は、階下への被害も心配です。

 

できるだけ被害を少なくするための対処法をお伝えするので、参考にしてみてください。

元栓を閉める

まずは、元栓のある場所を確認しましょう。

 

戸建てにお住まいなら、敷地内の地面に「量水器」や「止水栓メーター」と記載されたフタがあるので、開けてみてください。マンションやアパートは、玄関ドアの横にある扉の中に、水道メーターと一緒に設置されているはずです。

 

元栓の形態はハンドル式やレバー式がありますが、回す方向は同じで時計回りに回すと閉まります。ただし、回しにくくなっている場合に、無理に動かそうとすると破損してしまいます。

 

元栓を閉めても水が止まらない原因と対処法

元栓を閉めたのに水が出続けているなら、水道メーターが破損した可能性があります。水道メーターの交換は、お住まいの地域を管轄にする水道局が対応してくれます。

 

市役所や水道局の公式サイト等で、電話番号を確認して問い合わせてください。

タオル等で応急処置をする

破裂した水道管が見える場所にある場合は、タオル等で応急処置ができます。次の手順を参考にしてください。

  1. 水道管の下に、水を受けるためのバケツを用意する
  2. 水漏れ箇所にタオルを巻く
  3. タオルがびしょ濡れになったら、乾いたタオルと交換する
  4. タオルが濡れなくなるまで、タオルを交換し続ける

これで、床や壁などの被害を最小限に食い止められます。マンションなどの集合住宅にお住まいの方は階下になんらかの影響がなかったかの確認が必要です。

 

破裂した水道管を自分では修理できません。下手に触ってしまうと、被害が倍増してしまう可能性があります。

水道局指定工事店に相談する

応急処置後、すぐに水道局指定工事店に相談してください。破裂した水道管が壁の内部など見えない場所にある場合は、壁にシミができる前に修理業者に連絡しましょう。

 

どの水道修理業者でもいいわけではなく、お住まいの地域で水道局指定工事店に指定されている業者への依頼が必須です。

 

非指定の業者ではパッキンや蛇口の交換といった、簡単な作業しかできません。

水道管が凍結して破裂する原因

原因

水道管内の水が凍結すると、なぜ水道管が破裂する可能性があるのか解説します。原因は次の2つが考えられます。

  • 凍結して水が膨張するため
  • 水道管が老朽化しているため

それでは、解説していきます。

凍結して水が膨張するため

水は、凍ると体積が9%ほど大きくなります。水が氷になって膨張するため、水道管が破裂するのです。

 

例えば、缶ジュースを凍らせると、缶が破裂してしまうことがあります。これと同じ理由で水道管が破裂するのです。

水道管が老朽化しているため

水道管が新しいと、水道管内の水が凍結しても、破裂に至らないこともあります。しかし、老朽化していると、少しの圧力で破裂する可能性が増加します。

 

築年数の長い住宅ですと、水道管が老朽化している可能性が高いです。水道管の法定耐用年数は、40年です。築年数が40年を超えているお宅は、注意が必要です。

凍結で水道管が破裂した際の修理料金

料金

凍結により水道管が破裂した際に、破損箇所のみの修理でいいのか、住宅全体の配管交換が必要なのかで修理料金は大きく異なります。

 

破損箇所のみなら、1万円〜5万円です。しかし、配管全体を交換するとなると、戸建ての場合で35万円~55万円と高額な修理料金が必要です。

水道管の破裂は保険の対象?

水道管のトラブルによって水道管の修理が必要になっても、保証の対象外であることがほとんどです。

 

「水漏れ」補償を含めている場合は、水漏れによってダメージのあった壁紙などは補償対象ですが、水道管の修理費用は含まれません。

 

個人賠償責任保険の特約があれば、階下に迷惑をかけたときの補償があります。賃貸の場合は、契約時に個人賠償責任保険が加えられていることがほとんどです。また、カードなどにも特約が付随している可能性があるので、確認してください。

 

水道管の凍結修理費用の保険金を契約している場合は、水道管が凍結によって修理が必要になった場合に利用できます。凍結の可能性が高い地域にお住まいの方は、契約を検討してみてください。

凍結で水道管が破裂した際の水道料金

凍結が原因で水道管が破裂して大量の水漏れがあった場合、高額の水道料金が発生することがあります。特に見えない場所で破裂すると1ヶ月もの間、水が流れ続けているため高額になりがちです。

 

自治体によっては水漏れによって高額になった水道代を安くできるので、確認しましょう。

水道料金の減免制度の利用が可能か確認

お住まいの地域や水漏れの状況によっては、「水道料金の減免制度」という水道料金の増額分の負担を軽減する制度を取り入れています。

 

自治体によって制度の有無、可能な申請理由が異なるので確認が必要です。まずは、水道局の公式サイトで確認し、細かいことは電話などで問い合わせましょう。

漏水修理証明書の発行を水道局指定工事店に依頼

減免制度の申請にあたって「漏水修理証明書」が必要な自治体もあります。「漏水修理証明書」は、水道局指定工事店に指定されている水道修理業者に依頼してください。

 

非指定業者に修理を依頼すると、証明書の発行をしてもらえないので、依頼前に確認が必要です。指定工事店は、お住まいの市(区・町・村)役所の公式サイトで確認できます。

減免制度の利用方法

自治体によって利用の流れは異なりますが、概ね以下のような流れです。

  1.  水道局指定工事店に修理を依頼
  2. 「漏水修理証明書」の発行を依頼
  3. 「減免申請証明書」の用意し、必要事項を記入
  4. 漏水修理証明書と減免申請証明書を水道局に提出
  5. 審査して減免分の料金が口座に支給

普段の水道料金から増額分を計算し、増額分の7割程度が返金されることが多いようです。自治体によって計算方法が異なりますが、全額返金することはまずありません。

凍結で破裂した水道管を修理する業者の選び方

破裂した水道管の修理は高額になるので、慎重に業者を選ぶ必要があります。以下の点を確認して、じっくり選んでください。

水道局指定工事店であることは必須条件

水道修理業者を選ぶ際に、水道局指定工事店であることが必須なのは以下の理由によるものです。

  • 水道料金の減免制度を利用する際、漏水修理証明書の発行を依頼できる
  • 水道管の修理・工事は指定業者しかできない

また、水道局指定工事店は公的に認められているため、トラブルになる可能性は少ないと考えられます。

 

しかし、サービス面はそれぞれ異なるので、必ず見積もりを取って、料金やアフターサービスなども確認してから依頼してください。

見積書を無料で発行するかどうか確認

見積書を無料で発行してくれる水道修理業者の方が、トラブルの可能性が少ない傾向です。なお、見積書に作業内容を細かく記載してくれると、検討しやすいという利点があります。

 

見積もり無料としていても、必ずしも見積書を無料で発行してくれるかどうかはわかりません。問い合わせ時に確認が必要です。

複数の業者に相見積もり

水道局指定工事店の中から、個人住宅の修理を行なっている業者を3社以上選んで、相見積もりをして比較検討してから依頼しましょう。

 

3社以上に依頼すると、適切な作業内容と適正価格がわかります。また、駆けつけるスタッフの態度も比較できるので、希望に近い業者への依頼ができます。

賃貸住宅の凍結による水道管破裂の責任は入居者

悩んでいる女性

賃貸住宅における水道管破裂の原因が凍結の場合は入居者の責任になるので、修理費の負担は入居者です。

 

修理業者を安易に選ぶと、修理の仕方が悪くトラブルの元になる可能性があります。まずは管理会社や大家さんに相談した方が確実です。

 

マンション等の集合住宅にお住まいで、階下に水漏れなどの被害があった場合は賠償責任も発生します。

 

賃貸住宅の契約時に、火災保険への加入が義務付けられていることがほとんどです。加入している火災保険の補償内容を確認し、凍結や水漏れが適用されるか確かめましょう。

 

手元に火災保険関連の書類がない場合は、大家さんや管理会社に問い合わせてください。

凍結による水道管破裂を予防する方法

水が流れている蛇口

寒い日が続き、水道管の凍結による破裂を予防するために、以下の方法を試してみてください。

  • 水抜きをする
  • ちょろちょろと水を出す
  • 水道管を保温する
  • 給湯器の凍結防止をする

それでは、簡単にやり方を説明します。

水抜きをする

寒冷地にお住まいで水抜き栓が設置されているなら、水抜きをしていると安心です。特に、長期間にわたる旅行で水を利用しないような場合は、水抜きをしておきましょう。

 

水抜き栓を操作して、各水回りの水抜きネジから残った水を取り除きます。水抜きしても、水が少しでも残っていると凍結するので、水が残っていないかどうかの確認が必要です。

 

確認方法は、短めのホースを利用します。

  1. 水栓や給湯器の水抜きネジを外した状態で見えている穴に、ホースを差し込む
  2. ホースに息を吹き込む

息を吹き込んで異音(ボコボコ)が聞こえたら、水がまだ残っています。異音が聞こえなくなるまで、再度水抜きを行ないましょう。

ちょろちょろと水を出す

蛇口を少しだけ開いて水を一晩中出しっぱなしにしておくと、凍結を予防できます。動いている水は、動かない水と比較して、凍結しにくいためです。

 

出しっぱなしにする水の量は、鉛筆の芯程度の太さで十分です。バケツなどに溜めておけば、お掃除等に利用でき、無駄になりません。

 

ただし、マイナス10度以上になると、水を流しているだけでは凍結する可能性があります。また、日当たりの悪い場所といった凍結しやすい場所では、効果があまり期待できません。

 

凍結の可能性が高い場合は、別の方法も併用すると安心です。

水道管を保温する

むき出しになっている水道管は、保温材やタオルなどで保温しましょう。保温材はホームセンターや通販で購入可能です。

 

水道管が屋外にあり、雪や雨で濡れる可能性がある場合は、濡れないようにビニール袋でカバーします。防水性の高いテープで保温材を固定して、落ちないように保護してください。

 

気温が下がりやすい場所でむき出しになっている水道管は、凍結防止ヒーターが確実です。蛇口部分もカバーしておくと、凍結の可能性がほとんどありません。

給湯器の凍結防止をする

ほとんどの給湯器は、凍結防止機能を装備しています。凍結防止機能を活用し、凍結対策をすることで給湯器周辺の水道管の凍結も予防できます。

 

凍結防止機能には、以下のようなものがあります。

  • 凍結防止ヒーター:給湯回路の配管を保温
  • 自動ポンプ運転:浴槽に湯を張って、追い焚きを継続

給湯器の凍結防止機能を利用する場合は、給湯器のコンセントを差し込んだままにする必要があります。

凍結した水道管が破裂したら

凍結で水道管が破裂した際の、対処方法を中心に紹介しました。水道管の修理は、水道局指定工事店にしか依頼できません。

 

水道局指定工事店は、市町村の公式サイトに掲載されています。しかし、指定業者は法人にしか対応していない場合もあるので、確認が必要です。

 

どの業者に依頼すればいいのかわからない方は、『クリーンライフ』にご相談ください。全国300以上の市町村で水道局指定工事店に指定されています。

 

⇒クリーンライフに水道管の凍結を無料相談してみる