水漏れトラブルの際は、止水栓を回して水量を調整したり、水を止めたりする必要があります。もし止水栓が回らなくても、身近なもので対処できるため、焦らず試してみましょう。

 

そこで今回は、止水栓が回らないときの対処法と原因を分かりやすく解説します。注意点や予防法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

 

また、一人で解決できなかったときのために、修理費用の相場や業者に頼むときのポイントも紹介します。

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止水栓が回らないときの対処法6選

トイレの止水栓

止水栓が回らないときは、以下の6つを試してみてください。

  • 布やゴム手袋を使う
  • ハンマーでたたく
  • 専用の工具で回す
  • 水栓用シリコングリスを塗る
  • 元栓を閉める
  • 止水栓を温める

身近にある道具で対処できる方法もあるので、一つずつ見ていきましょう。

布やゴム手袋を使う

布をかぶせたりゴム手袋をはめたりして止水栓をひねると、回る可能性があります。布やゴム手袋を使うと摩擦が生まれるため、力が入りやすくなるのです。

 

特に、ハンドル式の止水栓の場合は布やゴム手袋を使うと、回しやすくなります。

 

布やゴム手袋は家庭にあるケースが多く、100円均一ショップでも簡単に手に入れられます。そのため、止水栓が回らないときは、まず布やゴム手袋を試してみてください。

ハンマーでたたく

ネジを使って回すタイプの止水栓なら、ハンマーで軽くたたいてみましょう。やり方は、止水栓の溝の部分にマイナスドライバーをはめ込み、柄の部分をハンマーで優しくたたきます。

 

すると、たたいた振動で固着したサビや汚れが取れ、止水栓が回りやすくなります。ただ、強くたたきすぎると以下の危険性があるので、注意しましょう。

  • ドライバーが折れる
  • 止水栓が破損する

ハンマーを使う際は、あくまで優しくたたいてください。

専用の工具で回す

身近にある道具を使っても止水栓が回らない場合は、専用の工具を使って回すのも試してみましょう。専用の工具としては、ウォーターポンププライヤーや水栓ドライバーなどがあります。

 

ウォーターポンププライヤー

上の画像がウォーターポンププライヤーで、先が短いはさみのような形状をしているため、突起部分を挟んで回せます。間に布などを挟むと、さらに回しやすくなるのでおすすめです。

 

水栓ドライバーは、いわば幅の広いマイナスドライバーです。より力を入れやすいため、止水栓を回しやすくなります。

 

ただ、ウォーターポンププライヤーや水栓ドライバーで無理に回そうとすると、止水栓が壊れる恐れがあるため、力加減には注意しましょう。

水栓用シリコングリスを塗る

シリコングリスは潤滑油の役割を果たすため、固い止水栓が回る可能性があります。水栓用シリコングリスを塗るときは、止水栓のサビや汚れを布で拭き取ってから塗布します。

 

説明書を参考に水栓用シリコングリスを馴染ませてから、止水栓を回しましょう。特に、固着が原因の場合は水栓用シリコングリスが有効です。

 

シリコングリスにはさまざまな種類がありますが、止水栓に使う場合は水栓用を選びましょう。

 

水栓用シリコングリスはAmazonといった通販サイトの他、カインズやコメリなどのホームセンターで購入できます。

元栓を閉める

水道の元栓の閉め方・開け方

元栓はハンドルやレバー型が多いため、専用の工具がなくても回しやすい形状です。力を入れやすくするために布をかぶせたりゴム手袋をはめたりして、時計回りに回して閉めましょう。

 

たいてい元栓は、戸建ての場合は屋外の水道メーターボックス内、アパート・マンションの場合は玄関そばの水道メーター付近にあります。

 

すでに水漏れしているときは、元栓を閉めれば家の水をすべて止められるため、水漏れによる被害を最小限にできます。

 

しかし、問題がない場所の水道も利用できなくなるため、あくまで一時的な対処法です。元栓を閉めた後に、ほかの対処法で止水栓が回るか試してみましょう。

 

元栓の場所は、以下の記事でより詳しく紹介しています。

止水栓を温める

お湯やタオルで解凍する
止水栓が凍結している場合は、温めるのが有効な手段です。ドライヤーなどで温めると、氷が溶けて止水栓が回ります。

 

ただ、近距離で直接温めると破損する可能性があるため、タオルを巻いて徐々に温めるのがおすすめです。

 

また、ドライヤーが届かない場合は、カイロを巻いたりお湯をかけたりするのも手です。しかし、熱湯をかけると破損の恐れがあるため、タオルを巻いてぬるま湯をかけましょう。

 

凍結したときは、以下の記事を参考にしてみてください。凍結したときの対処法をまとめています。

止水栓を無理に回すのはNG

注意点

なかなか止水栓が回らないと力を入れてしまいがちですが、無理に回すのはNGです。なぜなら、以下の可能性があるからです。

  • ネジ穴が変形する
  • 止水栓が破損する

ネジ穴の変形が酷かったり止水栓自体が破損したりすると、交換費用が発生します。自分一人で対処しようとせず、業者に修理を頼んだほうが安く済むケースもあるため、無理は禁物です。

止水栓の種類

止水栓の種類は、大きく以下3つに分けられます。

  • ハンドル式
  • 外ネジ式
  • 内ネジ式

種類によってベストな対処法は変わるため、自宅の止水栓はどれなのかチェックしてみましょう。

ハンドル式

洗面所の止水栓

ハンドル式は蛇口のような形をしており、キッチンや洗面台の止水栓に多いタイプです。ハンドルを握って回すだけで、特別な工具を使う必要はありません。

 

ハンドル式の止水栓は時計回りに回すと閉まり、反時計回りに回すと開きます。止水栓の開け具合、閉め具合によって給水量が変わります。

 

ハンドル式の止水栓が回らないときは、布やゴム手袋を使うと回しやすいでしょう。

外ネジ式

トイレの止水栓

外ネジ式はトイレの止水栓に多く、突起にマイナス型の溝が入っています。ハンドル式と同じく、時計回りで閉まり、反時計回りで開きます。

 

外ネジ式は、マイナスドライバーや水栓ドライバーを使って回すのが一般的です。ドライバーが家になかったり緊急時だったりする場合は、10円玉などの硬貨を代用できます。

 

外ネジ式の止水栓が回らないときは、専用の工具で回すのが確実です。サビや汚れで固着している場合は、ハンマーでたたく方法も試してみましょう。

 

トイレの止水栓は、以下の記事で詳しく触れています。正しい閉め方や開け方を解説しているので、参考にしてみてください。

内ネジ式

内ネジ式は洗濯機など、壁付けの止水栓に採用されているケースが多く、溝の部分が本体に埋まっているのが特徴です。他のタイプと同じく、時計回りで閉まり、反時計回りで開きます。

 

マイナスドライバーでも回せますが、力が入りにくいため、水栓用ドライバーのほうが回しやすいでしょう。

 

内ネジ式は溝が変形しやすいのが特徴です。水栓ドライバーで回るか試して、ダメな場合は無理に回そうとせずに業者へ依頼するのが無難です。

 

止水栓については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

止水栓が回らない5つの原因

止水栓が回らない原因としては、以下の5つが挙げられます。

  • 逆に回している
  • サビ・汚れが付着している
  • ネジの溝が変形している
  • 止水栓が全開になっている
  • 止水栓が凍結している

原因が分かれば対処法も見えてくるので、把握しておきましょう。

逆に回している

初歩的な原因ですが、止水栓を逆に回しているとうまく回りません。止水栓はタイプにかかわらず、時計回りに回すと閉まり、反時計回りに回すと開きます。

 

焦っていると見落としがちなので、一度冷静になり、回している方向を確認してみましょう。パニックでどちらが時計回りかわからない場合は、いったん逆方向に回してみるのも手です。

サビ・汚れが付着している

普段の生活で触る機会が少ない止水栓には、サビや汚れが付着している可能性があります。サビや汚れが放置され固着すると、回りにくくなります。

 

固まった止水栓を無理に回すと破損の可能性があるため、注意しましょう。

ネジの溝が変形している

外ネジ式や内ネジ式の場合、ネジの溝が変形して止水栓が回せなくなっている場合があります。ネジの溝部分が劣化・変形していると、うまく力が伝わらず、止水栓が回らないのです。

 

無理に回そうとするとさらに溝が変形し、止水栓自体を交換する必要があります。

止水栓が全開になっている

止水栓が全開だと水圧が強く、回しにくくなります。無理に回すと水圧がかかり破損の危険性があるため、少しずつ止水栓を閉めましょう。

止水栓が凍結している

凍結しやすい状況

北海道や東北などの寒い地域だと、止水栓が凍結するケースもあります。-4℃以下では九州でも凍結する恐れがあり、注意が必要です。

 

凍結したときは溶けるのを待つか、タオルを巻いてドライヤーなどで温めましょう。

 

水回り設備の凍結を防止したいときは、以下の記事が参考になります。

止水栓が回らないときの修理費用の相場

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止水栓が回らず業者に修理を頼んだときの相場は、以下のとおりです。

基本料金 0円~5,000円
出張・見積もり料金 0円~5,000円
水漏れの修理費 8,000円~10,000円
止水栓のパッキン交換費 8,000円~10,000円
止水栓の交換費 10,000円~25,000円

止水栓を回すだけなら、10,000円あれば対応してくれるでしょう。

 

ただ、パッキンや止水栓そのものの交換が必要な場合は、費用がかさみます。特に、止水栓そのものを交換する場合は、30,000円~50,000円ほどかかるケースもあります。

 

無理に回そうとしたが故に止水栓の交換が必要になると、多額の修理費用が必要です。早めに業者へ依頼すれば安く済む場合もあるので、無理に回そうとせず、プロに頼りましょう。

 

止水栓の修理を業者に頼むときの注意点

止水栓の修理を業者に頼むときは、以下のポイントに注意しましょう。

  • 料金
  • 出張・見積もり・キャンセル料
  • 対応スピード
  • 水道局指定工事店への登録

まずは本記事を参考に、料金が相場程度かチェックしてください。

 

出張・見積もり・キャンセル料がかかると、作業をお願いしなくても料金が発生するので、できれば0円の業者がおすすめです。

 

また、すぐに来てほしい場合は、対応スピードも重要な項目です。何分で来てくれるかはホームページに記載されている場合が多いため、参考にしてください。

 

さらに、水道局指定工事店へ登録されていれば、ある程度信頼できる業者なので、依頼前に確認しましょう。水道局指定工事店とは、水道局から「適切に工事ができる」と認められた業者です。

 

止水栓の固着を防ぐ方法

止水栓の固着を防ぐ方法は、主に以下の2つです。

  • 定期的に止水栓を回す
  • こまめに掃除する

日ごろから止水栓を手入れしておけば、いざというときに焦る必要はありません。日ごろからできる方法があるので、チェックしておいてください。

定期的に止水栓を回す

定期的に止水栓を回しておくと、サビや汚れが固まらないので回りやすくなります。長い間止水栓を回していないと、サビや汚れが溜まって固着してしまうので、意識しておいてください。

こまめに掃除する

こまめに止水栓を掃除すると、サビや汚れが固着する前に対処できます。雑巾で止水栓の汚れを拭き取り、サビ取り剤を塗ればOKです。

 

手間はかからないので、少なくとも年に一度は止水栓を掃除しましょう。

どうしても止水栓が回らないときは

止水栓が回らなくても、種類に合った対処法を試すと解決できます。

 

しかし、道具がなかったり止水栓を回した経験がなかったりすると、うまく対処できないケースもあります。無理に回すと止水栓が壊れてしまうため、対処できない場合は水道業者へ依頼しましょう。

 

止水栓が回らずお困りの方は、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。トイレやキッチン、お風呂など各所の水漏れトラブルに対応していますので、まずは無料相談をご利用ください。

 

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