汚水桝を自分で掃除する方法を、わかりやすく解説します。

 

戸建てにお住まいで、排水管の掃除をしても悪臭が取れない場合は、汚水桝の汚れが原因かもしれません。汚水桝の見つけ方やフタの開け方も説明するので、すぐに確認しましょう。

 

掃除のやり方だけではなく、理想的な掃除の頻度や汚れを防ぐ方法もお伝えするので、最後までお読みください。

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汚水桝の掃除をする前の準備

汚水桝の掃除がしやすいように、準備をしておきましょう。

 

【養生に必要なもの】

  • ビニールシート
  • ビニールシートを固定するテープ

汚水桝周辺に汚れが飛び散るので、養生をしておくことをおすすめします。汚水桝の周りにビニールシートを敷き、テープで固定しましょう。

 

【汚れた道具・部品を置く場所】

  • ビニールシート
  • 水を入れたバケツ

 

【作業のための服装】

  • 汚れても問題ない服装
  • ゴーグル
  • マスク
  • ゴム手袋
  • 髪が汚れないように覆うもの(三角巾など)

作業が終わって、お風呂にすぐ入れるように用意することも忘れないでください。

 

服装はエプロンだけではなく、全身汚れても大丈夫なようにしておくと、安心です。髪の長い方は、まとめておきましょう。臭いがきついこと、目に汚水が入る可能性などを考慮して、マスクやゴーグルも必要です。

 

また、重要なことは、ご近所への気遣いです。隣家が近いと、悪臭が洗濯物に染み付いてしまうかもしれません。高圧洗浄機を使う場合は、騒音も気になります。

 

汚水桝の掃除をすることを、一言伝えておきましょう。

汚水桝を掃除する方法

バケツや雑巾などの掃除道具

汚水桝(排水桝)の掃除方法を説明します。まずは、必要な道具をそろえるところから始めましょう。

 

【用意するもの】

  • マイナスドライバー
  • スコップまたはひしゃく
    ※持ち手がある程度長いものがおすすめ
  • 三角コーナーのような、水分を除去できる器状のもの
  • ゴミ袋
  • 新聞紙
  • タオル・雑巾
  • ブラシ
  • 中性洗剤
  • 散水ホース、または高圧洗浄機

汚水を吸水するために、ゴミ袋には新聞紙を入れておきましょう。中性洗剤は、油汚れのあるキッチンの汚水桝を洗浄する際に使います。

 

用意をしたら、以下の工程で掃除をします。

  1. 汚水桝のフタを開ける
  2. 表面に浮かぶ汚れをすくい出す
  3. 沈殿している汚れを取り除く
  4. 排水管を洗浄する
  5. 汚水桝の壁を洗浄する

プロセスごとに、わかりやすく解説していきます。

1.汚水桝のフタを開ける

汚水桝のフタ

敷地内の汚水桝を探しましょう。敷地内の地面に、汚水桝のフタが点在しているはずです。フタの表面に「汚水」「おすい」「汚水蓋」などと書かれているので、探してみてください。

 

ずっと使っていないと、地面に埋もれている可能性があります。マイナスドライバーなど硬い棒状のもので、地面を突きながら探しましょう。

 

汚水桝のフタの開け方

汚水桝を見つけたら、フタを開けます。汚水桝のフタに切り欠きがあれば、マイナスドライバーを差し込んで持ち上げます。

 

また、フタが錆びついてくっついている場合は、金槌でフタの端の方を軽く叩くと、開けやすくなります。

2.表面に浮かぶ汚れをすくい出す

ひしゃく、または、スコップで汚水桝の表面に浮かんでいるものを取り除きます。すくい出したものは、汚水を含んでいるので、ザルや三角コーナーといった網状のもので水気を取り除いてゴミ袋に入れます。

 

油汚れの塊は、軽く叩いて割ってからすくい取ると、除去しやすいです。ゴミ袋に新聞紙を敷いていると、余分な水分を吸い取って、水が滴るのを防げます。

3.沈殿している汚れを取り除く

排水が流れ出す配管には、エルボというL字型で下向きに設置されたパイプが設置されています。エルボがあると、汚水桝の底が見えにくいので、取り外しましょう。

 

エルボは、引っ張れば簡単に外れるはずです。取り外したエルボを、水を張ったバケツに入れておきます。もし、エルボが汚れで固着して取れにくくなっていたら、そのままで作業してください。

 

汚水桝の底に沈澱している汚れを、ひしゃくなどですくい取って、ザルに一旦入れてからゴミ袋に入れます。底にこびりついている汚れは、硬くなっているので無理をせず少しずつ取り除いてください。

4.排水管を洗浄する

排水管に散水ホース、または、高圧洗浄機を差し込んで、住宅側に向かって散水します。つまりのない汚水桝から、つまりのある汚水桝への方向です。

 

ただし、水の勢いには気をつけてください。あまり勢いよく散水すると、排水口から逆流する可能性があります。

 

時々水を止めて、排水管から流れ出てくる汚れの様子を見ながら、少しずつ洗浄していきましょう。

5.汚水桝の壁を洗浄する

汚水桝の壁の洗浄をします。ブラシに中性洗剤をつけて、こすり落としましょう。こびりついている頑固な汚れは、ドライバーなど金属製のものを使ってこすり落とします。

 

散水ホースで洗剤・汚れを落とし、汚水の中に沈んだゴミ・汚れをひしゃくですくい取ってゴミ袋に入れましょう。バケツの中のエルボも洗って、元の位置に設置し直してください。

 

以下の記事で、汚水桝の別の掃除方法も含めて、わかりやすく説明しています。

パイプユニッシュを使うのもおすすめ

パイプユニッシュは、排水管のつまりに使われる液体パイプクリーナーです。タンパク質に反応し、髪の毛やヘドロ状の汚れを溶かします。

 

汚水桝掃除で、汚れをひしゃくで取り除いたあとに注いで、ドロドロ状になった汚れに効果が期待できます。

 

パイプユニッシュを使った汚水桝の掃除方法は、以下の記事を参考にしてください。

汚水桝を掃除する頻度

汚水桝の掃除は、半年に1回が目安です。自分で掃除をするなら、汚れが蓄積しないうちの方が、負担が抑えられます。

 

理想的な頻度は、家族構成やライフスタイルによって変わります。以下のようなご家庭は特に汚水桝が汚れやすいため、少なくとも半年に1回は掃除するのがおすすめです。

  • 料理をよくする
  • 油をたくさん使う
  • トイレを使う頻度が多い

まずは、半年に1回の頻度で掃除して、汚れの状態を確認しながら調整していきましょう。

 

「少人数」「家にいる時間がほとんどない」「家で食事するのは週末だけ」いったご家庭なら、1年に1回でも十分かもしれません。

汚水桝とは?

汚水桝

汚水桝とは、住宅からの排水を流すための桝です。水回り箇所ごとに設置されており、以下の役割を担います。

  • 排水の逆流を防ぐ
  • 油分やゴミと汚水を分けて、汚水だけを流す
  • 排水管のメンテナンスの点検に利用する

なお、排水枡は汚水桝のことを指すケースが一般的ですが、実際は雨水枡や会所枡など、敷地内にある桝の総称です。汚水は、最終的に公共枡につながって、下水に流れます。

 

最近では、「排水ヘッダー方式」という枡が1つだけのシステムを取り入れる住宅も増えてきました。

 

また、従来はコンクリート桝でしたが、耐久性のあるポリ塩化ビニル製の汚水桝に交換するご家庭が増えています。コンクリート桝の寿命は約20~30年ですが、塩ビ製桝の寿命は50年以上です。

汚水桝を掃除しないと起こりやすいトラブル

汚水桝の掃除をし忘れると、以下のようなトラブルが生じます。

  • 汚れが溜まってつまりが生じる
  • 排水口から逆流する
  • 悪臭や害虫が発生する

戸建てにお住まいの方は、トラブルが生じないようにメンテナンスを忘れないようにしましょう。

 

各トラブルについて、説明していきます。

汚れが溜まってつまりが生じる

汚水桝に詰まった汚れを掃除しないと、排水管のつまりの原因になってしまいます。特に冬は油汚れが固まり、つまりやすいため注意してください。

 

汚水桝のつまりを確認するには、汚水桝のフタを一つずつ開けて確認が必要です。汚水桝内の水が極端に少なくなっていたら、接続されている1つ前の汚水桝のつまりが考えられます。

 

なお、つまりの原因は、汚れ以外に以下も考えられます。

  • 木の根
  • 固形物
  • 汚水桝内に設置されているエルボの落下
  • 汚水桝の劣化

エルボの落下なら、簡単に解決できます。

 

以下の記事で、汚水桝のつまりの原因や解消法を確認してみてください。

排水口から逆流する

汚水桝に汚れが蓄積して、汚水の流れが阻止されると、行き場のない汚水が逆流してしまう可能性があります。汚水が逆流して、室内にあふれると大変です。

 

以下の記事で、排水口の逆流を予防する方法や、起きた際の応急処置を説明しています。

悪臭や害虫が発生する

汚水桝に汚れが蓄積して悪臭が増えると、ハエやゴキブリといった害虫が増加します。悪臭は塀を超えて、隣家にも迷惑をかけるので、早めの対応が必要です。

 

以下の記事では、汚水桝の掃除をしないリスクをわかりやすく解説しています。汚水桝が汚れないようにするコツも説明しているので、参考にしてください。

汚水桝の掃除を業者に頼むケース

水道修理業者の男性

汚水桝の掃除を水道修理業者に頼むべきケースは、以下の3つです。

  • 汚水桝の掃除を自分でできそうにない
  • 汚水桝が破損している
  • 汚水桝に木の根が入り込んで掃除しにくい

ためらわずに、水道修理業者に依頼しましょう。業者依頼がおすすめの理由も含めて、解説します。

汚水桝の掃除を自分でできそうにない

汚水桝の掃除をずっとしていない場合は、汚れが蓄積しており、自分での対処は難しいことがほとんどです。

 

特に以下のような方は、業者への依頼がおすすめです。

  • ニオイに敏感ですぐに気分が悪くなる方
  • アレルギーがあり、症状が出る可能性がある方
  • 汚いものに触りたくない方
  • 時間のない方

 

特に、5年以上もの間汚水桝を掃除していない場合は、時間がかかり重労働です。せっかく掃除を始めても、途中でやめてしまうことになりかねないので、最初から業者に依頼した方が良いでしょう。

 

業者に依頼すれば、自分でするよりはるかに短い時間で、きれいに仕上げます。

汚水桝が破損している

コンクリート桝の寿命は、20〜30年です。もし20年以上の汚水桝なら、破損が原因でトラブルが生じているのかもしれません。

 

汚水桝が破損している場合は、自分での対応はできないので、業者に相談してください。汚水桝の交換が必要なケースもあります。

 

汚水桝の交換に必要な費用や工事の内容について、以下の記事で説明しているので、参考にしてください。

汚水桝に木の根が入り込んで掃除しにくい

コンクリート製の汚水桝のそばに生えている木の根が成長して、コンクリート桝に入り込んでしまうと大変です。わずかなヒビから根っこが入り込んで、そのまま成長を続けるとヒビがだんだん大きくなります。

 

木の根が成長する前なら、力づくで取り除けるかもしれませんが、しっかり根を下ろしてしまうとなかなか対処できません。仮に木の根を取り除いても、すでにコンクリート桝が破壊されているでしょう。

 

汚水桝に木の根が入り込むのも、汚水桝が溢れる原因の一つです。汚水桝があふれる原因や対処法を以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

汚水桝の掃除の料金相場

料金相場

水道修理業者に汚水桝のトラブル解消を依頼した際の、料金相場を紹介します。

 

作業内容 料金の相場
汚水桝の清掃 1ヶ所につき2,000円〜
高圧洗浄機によるつまり除去(3mまで) 27,000円〜
トーラーによるつまり除去(3mまで) 30,000円〜
薬品洗浄 8,000円~15,000円
汚水桝に入り込んだ木の根の除去 7,000円〜10,000円
塩ビ汚水桝への交換 120,000円〜150,000円

 

作業料金の他に、以下のような作業に関係なく設定された料金もあります。

 

料金の種類 料金の相場
基本料金 0円〜5,000円
出張費 0円〜3,000円
早朝・深夜・休日の割増料金 0円〜8,000円
見積もり料金 0円〜

料金は、作業料金と基本料金の合計金額です。

 

契約する前に必ず見積もりを取って、合計額を確認してください。アフターサービスなど、サービス内容も確認しておくと安心です。

 

以下の記事で、さらに詳しく汚水桝の清掃にかかる費用について説明しています。安く利用するコツも解説しているので、参考にしてください。

汚水桝の汚れを防ぐ方法

汚水桝の掃除の頻度を少なくするために、また、トラブルが生じないために、汚水桝が汚れないようにすることも重要です。

 

汚水桝の汚れ予防のために、以下を実行してください。

  • キッチンで油を流さない
  • ゴミ取りネットを設置する
  • トイレにはトイレットペーパー・排泄物だけ流す

たとえわずかな油でも、少しずつ蓄積していきます。フライパンやお皿の油汚れは、キッチンペーパーで拭き取ってから洗いましょう。

 

ゴミ取りネットは、ホームセンターや無印良品、通販サイトなどで、30枚入り200〜400円程度で購入できます。また、セリアやダイソーなどの100円ショップでも、購入できます。

 

油汚れを回避できると、汚水桝の汚れを抑えることが可能です。以下の記事で、油汚れによるつまり解消法や注意事項を説明しているので、参考にしてください。

汚水桝の掃除を頼みたいときは

汚水桝を自分で掃除する方法を紹介しました。

 

汚れが蓄積していないなら、自分での掃除も可能でしょう。しかし、汚れが蓄積し、つまりなどの不具合が生じている状態なら、業者への相談がおすすめです。

 

業者選びに迷ったら、私たち『クリーンライフ』にお任せください。年中無休で24時間稼働しており、ご希望の日時でのご相談が可能です。見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。

 

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