本記事では、キッチン(台所)の蛇口を交換する方法を解説します。キッチンの蛇口のタイプごとに、交換手順を解説するので、最後まで読めば自宅の蛇口に合った交換方法を確認できます。

 

キッチンの蛇口を交換する前に準備することも、分かりやすく紹介するので、参考にしてみてください。

 

まずは、キッチンの蛇口を自分で交換できるか判断する基準を確認して、業者へ交換作業を依頼すべきか検討しましょう。

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キッチンの蛇口を自分で交換できるか判断する基準

キッチンの蛇口

キッチンの蛇口交換に特別な資格は必要ないため、手順が分かれば自分で交換できます。しかし、キッチンの蛇口交換には一定のスキルと工具が必要なので、不安な方は業者へ相談しましょう。

 

キッチンの蛇口を自分で交換する大まかな手順は、下記のとおりです。

  1. キッチン周りを汚さないよう養生し、作業スペースをつくる
  2. 止水栓を時計回りで閉めて、水漏れを防ぐ
  3. 古い蛇口を撤去する
  4. 取り付け部周辺の水垢や汚れを落とす
  5. 新しい蛇口を取り付ける
  6. 漏水チェックと試運転を行う
  7. 作業前の状態に戻す

なお、蛇口交換では、下記のような工具を用意する必要があります。

  • 新しい蛇口
  • ドライバー
  • モンキーレンチ
  • シールテープ
  • 古い歯ブラシ
  • 雑巾

上記の工具を用意して、DIYが得意な方であれば、自分でキッチンの蛇口を交換できます。日頃からDIYをしていない方や、工具が揃っていない場合は、自分で対応せずに業者へ交換作業を依頼しましょう。

賃貸の蛇口交換は管理者に相談

賃貸物件の蛇口交換は、自分で対応せずにまずは管理者へ相談しましょう。賃貸の場合は、管理会社や大家さんが修理業者を指定していたり、交換する蛇口のメーカーを決めていたりする可能性があります。

 

勝手にキッチンの蛇口を交換すると、規約違反になるリスクがあるので、管理者に相談して指示を仰ぎましょう。

 

管理者は、安く交換作業を依頼できる業者を知っていたり、交換費用を受け持ってくれたりする可能性があるので、蛇口を交換したいときはまず相談してください。

タッチレス水栓の交換は電気工事の資格が必要

レバー操作が不要で、センサーに手をかざせば洗浄できるタッチレス水栓の交換は、電気工事の資格が必要です。

 

タッチレス水栓は、センサーや電子制御装置が組み込まれており、これらを接続・取り外す際に電気配線が必要となるため、電気工事士の資格が必要です。

 

具体的には、100V電源配線作業やアース配線作業は、第2種電気工事士以上の資格が必要であり、無資格者が作業すると感電リスクだけでなく、法律違反になるため注意しましょう。

 

タッチレス水栓の交換は、有資格者がいる専門業者に依頼しましょう。

業者に頼む方が安い場合もある

一般的に業者へ修理を依頼するより、自分で対応したほうが費用は安く済みます。

 

しかし、自分で対応するより、業者に頼むほうが安い場合もあるのです。それは、自分で対応する際に必要な工具やスキルが不足しているケースです。

 

新たにモンキーレンチやドライバーなどのDIYで使用するような工具や、蛇口交換にしか使わないような専門工具を購入すると、業者へ頼むより費用がかかる可能性があります。

 

また、工具だけでなくスキルも不足している場合は、スムーズに蛇口を交換できず、水漏れれなどの不具合を起こしてしまい、余計な修理費用がかかるケースもあるのです。

 

自分で修理する工具やスキルが不足している場合は、初めから専門業者へ依頼したほうが、費用を安く抑えられます。

キッチンの蛇口を交換する前の準備

キッチンの蛇口で水を出す

キッチンの蛇口を交換する前に、下記の準備をしておきましょう。

  1. 新しい蛇口を用意する
  2. 床を養生する
  3. シンク下を空にする
  4. 止水栓を時計回りで閉める

それぞれの準備を確認して、スムーズに蛇口を交換できる状態にしてください。

新しい蛇口を用意する

キッチンの蛇口を交換するために、まずは新しい蛇口を用意する必要があります。蛇口はメーカーや穴径サイズによって、取り付けできるものが限られているので、取扱説明書やメーカーのホームページを確認しておきましょう。

 

取り付けられる蛇口の規定を確認したら、ホームセンターやメーカーのショールームで新しい蛇口を購入して、交換の準備を進めましょう。

 

なお、下記の記事で蛇口の種類を詳しく解説しているので、新しく交換する蛇口を選ぶ参考にしてください。

床を養生する

キッチンの蛇口を交換する際に、周囲に傷や汚れがつかないよう養生しておきましょう。

 

キッチンの床に養生シートを敷いておけば、交換作業によって傷や汚れがつかないよう予防できます。養生シートがない場合は、ダンボールでも代用可能です。

 

【床を養生する際に必要なアイテム】

  • 養生シート(ダンボールやブルーシートでも可)
  • ガムテープ
  • ハサミやカッターナイフ

なお、ガムテープやハサミは、養生シート(ダンボールやブルーシートなど)を重ね合わせて使う際に使用します。1枚の養生シートで対処できない場合は、シート同士のすき間にゴミや汚れが入り込まないよう、ガムテープを貼っておきましょう。

シンク下を空にする

蛇口交換の際に、シンクの下に調味料や食器・鍋などの物であふれ返っていると、作業の邪魔になります。シンク下を空にして作業を進めれば、スムーズに蛇口を交換できます。

 

キッチンのシンク下は、調理器具や調味料を収納していることが多いので、作業前に空の状態にしておきましょう。また、シンク下が引き出しの場合は、引き出しごと撤去しておくと作業を進めやすいです。

止水栓を時計回りで閉める

水道の元栓の閉め方・開け方

シンク下の給水管・給湯配管にある止水栓を時計回りに閉めておくと、蛇口の際に水が噴き出すトラブルを防止できます。

 

止水栓を閉めておくと、配管を外した際に水が噴出するリスクを防止できるので、安全に蛇口の交換作業を進められます。

水道の元栓の場所

止水した後は、配管の中に残った水を吐水し、作業中に水漏れが発生するリスクを軽減しましょう。なお、止水栓がない場合は、元栓を時計回りで閉めて対処してください。

キッチンの蛇口の交換方法【タイプ別】

キッチンの蛇口の交換方法【タイプ別】

キッチンの蛇口を交換する際は、自宅のタイプに応じた交換手順を把握しておく必要があります。キッチンの蛇口の種類は、主に下記の4つです。

それぞれ作業を始める前に、必要な道具をそろえておくことが大切です。作業手順とあわせて必要な道具を解説するので、キッチンの蛇口を交換する際の参考にしてください。

単水栓

単水栓と混合栓

単水栓とは、水かお湯のどちらかのみが出てくる蛇口です。配管1本のみで接続されており、水かお湯のどちらかしか出てきません。

 

単水栓には、温度調節機能がついておらず、蛇口をひねれば水かお湯のどちらかだけを給水するので、洗濯機や外部水栓に採用されるケースが多いです。

 

単水栓の交換は、1本の配管を交換するのみで作業が終わるので、比較的難易度が低い傾向にあります。しかし、水道配管の状態によってはDIYでの対応が難しいので、注意しましょう。

単水栓の交換方法

単水栓の交換に必要な道具は、下記のとおりです。

  • 新しい蛇口
  • タオル
  • モンキーレンチ
  • パイプレンチ
  • 配管部分を清掃する歯ブラシ
  • 配管接続に必要なシールテープ
  • 配管接続に必要な金属配管用シール材

蛇口を交換する前の準備を進めた後、下記の手順で単水栓を交換しましょう。

  1. 古い蛇口を取り外す
  2. 配管周辺を掃除する
  3. 蛇口の接続部分にシールテープを貼り、なじませる
  4. シールテープの上から金属配管用シール材を塗る
  5. 新しい蛇口を取り付ける
  6. 止水栓を開けて漏水チェックを行う
  7. 作業前の状態に戻す

古い蛇口は素手で取れますが、固くて取れにくい場合はモンキーレンチやパイプレンチを使用しましょう。また、蛇口を取り外す際に、配管に残った水が出てくるのでタオルで吸水してください。

 

シールテープを巻く回数は、多くても少なくても水漏れの原因になるので、時計回りに5〜10周を目安にしましょう。水漏れがある場合は、シールテープを巻く回数を変えてください。

ワンホールタイプ

ワンホール水栓とツーホール水栓

ワンホールタイプは、キッチンの天板に1つの穴が開いており、レバーつきの蛇口が出ているタイプです。水とお湯の両方を使用できますが、蛇口を取り付けるための穴が1つしかないのが特徴です。

 

ワンホールタイプには「タッチレス水栓」や「浄水器つき水栓」など、さまざまな種類があります。しかし、基本的な構造は同じなので、交換手順はほとんど変わりません。

ワンホールタイプの交換方法

ワンホールタイプの交換に必要な道具は、下記のとおりです。

  • 新しい蛇口
  • 立水栓取付レンチ
  • モンキーレンチ
  • タオル
  • プラスドライバー

ワンホールタイプの交換では、蛇口の下にある固定金具を緩めて水栓を取り外すために、立水栓取付レンチを用意しましょう。

 

止水栓を閉めるまでの準備を終えた後の、具体的な交換手順は、下記のとおりです。

  1. モンキーレンチを使って、給水・給湯配管からホースを取り外す
  2. 立水栓取付レンチで、固定金具を緩める
  3. 古い蛇口を取り外す
  4. 取り付け部周辺を掃除する
  5. 取付穴に台座を設置する
  6. 新しい蛇口を取付穴に差し込む
  7. 逆止弁付きソケットを給水・給湯の止水栓につなげる
  8. ソケットに蛇口のホースをつなげる
  9. シャワーホースタイプの場合は、ソケットにシャワーホースをつなげる
  10. 止水栓を開けて、漏水チェックを行う
  11. 給水量を調整する
  12. 作業前の状態に戻す

なお、浄水機内蔵型の蛇口を交換する場合は、設置後にカートリッジの通水を行いましょう。

ツーホールタイプ(台付きタイプ)

ツーホールタイプは、蛇口が2つの取付穴から出ているタイプです。それぞれ給湯管と給水管がつながっており、水栓の内部で合流する構造をしています。

 

ツーホールタイプは、シングルレバーだけでなく、取付穴の上にハンドルを設置した2ハンドルタイプもあり、それぞれのハンドルでお湯と水の給水量を調整できます。

 

ツーホールタイプは、ワンホールタイプより配管の数が増えるので、交換の難易度は高くなります。

ツーホールタイプの交換方法

ツーホールタイプの蛇口交換に必要な道具は、下記のとおりです。

  • 新しい蛇口
  • 立水栓取付レンチ
  • モンキーレンチ
  • タオル
  • プラスドライバー
  • フレキホースを作成する際のパイプカッター・ツバ出し器・ハンマー
  • ステンレスフレキ
  • パッキン(フレキホース用)

ツーホールタイプは、蛇口本体と給水・給湯配管をつなぐフレキホースを作成する必要があるので、パイプカッターやツバ出し器・ハンマーなどの道具を用意しましょう。

 

事前準備を終えた後の、具体的な交換手順は、次のとおりです。

  1. モンキーレンチで固定しながら、蛇口側の止水栓を緩めてホースを取り外す
  2. 立水栓取付レンチで蛇口下の固定金具を緩める
  3. 古い蛇口を取り外す
  4. フレキホースをパイプカッターで切断し、ツバ出し器とハンマーでナットが外れないようツバ出し加工を行う
  5. 取り付け部を清掃する
  6. 新しい蛇口を取付穴に差し込み、立水栓取付レンチで締めて固定する
  7. 止水栓をモンキーレンチで固定しながら、給水・給湯配管をつなげる
  8. 止水栓を開けて、漏水チェックを行う
  9. 作業前の状態に戻す

なお、ツーホールタイプでも浄水機能付き水栓に交換する場合は、設置後にカートリッジの通水を行いましょう。

壁付きタイプ

台付き水栓と壁付き水栓

壁付きタイプは、蛇口が壁から出ているタイプです。壁から給水管と給湯管が出ており、取付脚が水栓から伸びているので、交換作業は難易度が高いといえます。

 

比較的古いキッチンに多い蛇口タイプで、壁内の水道配管状況によっては、DIYでの交換が難しいケースもあります。

壁付きタイプの交換方法

壁付きタイプの蛇口を交換する際は、下記の道具を用意しておきましょう。

  • 新しい蛇口
  • タオル
  • モンキーレンチ
  • 配管部分を清掃する歯ブラシ
  • 配管接続に必要なシールテープ
  • 配管接続に必要な金属配管シール材

難易度は高いものの、単水栓の交換に必要な道具があれば、壁付きタイプの蛇口を交換できます。

 

基本的な準備を終えた後の交換手順は、次のとおりです。

  1. モンキーレンチで蛇口後部にあるナットを時計回りに緩める
  2. クランク(脚部)から蛇口本体を取り外す
  3. 反時計回しに力を入れて、クランク(脚部)を壁から取り外す
  4. 歯ブラシなどで給水・給湯配管を掃除する
  5. カッターナイフなどでコーキング剤の残りを除去する
  6. クランクにシールテープを時計回りに5〜10周ほど巻く
  7. ネジ山にシールテープをなじませる
  8. シールテープの上から金属配管用シール材を塗る
  9. 壁に新しいクランクを取り付ける
  10. 蛇口本体をクランクに取り付ける
  11. 蛇口後部のナットを締めて固定する
  12. 給水ホースとシャワーホースをソケットにつなげる
  13. 漏水チェックを行う
  14. 作業前の状態に戻す
  15. 止水栓を閉める

下記の記事で、蛇口交換の手順や注意点を詳しく解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。

キッチンの蛇口交換の費用相場

費用相場

キッチンの蛇口交換を業者に依頼した際の費用相場は、下記のとおりです。

 

蛇口の種類 本体価格+交換費用の相場
単水栓 5,000円~30,000円
ワンホールタイプ 20,000円~55,000円
ツーホールタイプ 15,000円~30,000円
壁付きタイプ 15,000円~30,000円
タッチレス水栓 75,000円~200,000円
浄水器内蔵型水栓 30,000円~120,000円
シャワー付き水栓 30,000円~80,000円

多機能な蛇口ほど、工事費用が高くなります。また、取り付ける蛇口のサイズが異なる場合は、専用の変換アダプターを設置する費用が発生します。

 

下記の記事で、蛇口の交換費用の相場を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

キッチンの蛇口交換を頼む業者の選び方

キッチンの蛇口交換を業者に頼む際は、信頼できる業者を見極めることが大切です。業者選びの際は、下記のポイントを押さえましょう。

  • 施工実績が豊富な業者を選ぶ
  • 保証制度やアフターサポートが充実している業者を選ぶ
  • 水道局指定工事店を選ぶ

施工実績や経験の量は技術力と比例するため、キッチンの蛇口交換を多く対応している業者は、安心して作業を任せられます。

 

また、保証制度が充実している業者を選べば、施工後に不具合やトラブルが万が一発生しても、無償または安価な料金で対応してもらえます。

 

さらに、自治体に認められた水道局指定工事店であれば、一定の水準以上の知識や技術を備えているので、信頼度が高いです。

 

蛇口交換の業者選びのコツは、以下の記事でも解説していますのでぜひお役立てください。

キッチンの蛇口をすぐに交換したいときは

キッチンの蛇口によって、交換手順や必要な道具は異なるので、適切な方法を実践しましょう。

 

また、自分で対応するスキルや工具が不足している場合は、専門業者に依頼したほうが、交換費用を抑えられる可能性があります。

 

蛇口交換を業者に頼む際は、実績やアフターサポートが充実している水道局指定工事店を選びましょう。

 

私たち『クリーンライフ』は、自治体から認められた水道局指定工事店であり、キッチンの蛇口の交換や修理にも迅速に対応できます。無料で蛇口交換について相談できるので、お気軽にお問い合わせください。

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