キッチンの排水口から悪臭がするときは、汚れの蓄積やつまりが原因の可能性があります。

 

排水口の臭いを解消するには、原因を見極めて適切に対処することが大切です。

 

そこで今回は、キッチンの排水口の嫌な臭いの対処法を紹介します。

 

簡単にできる対処法やすぐに試せる予防法をお伝えしますので、参考にしてください。

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キッチンの排水口が臭い原因・対処法

キッチンのシンク

キッチンの排水口から臭いがする原因は、主に以下の5つが考えられます。

  • 排水口のフタ・ゴミ受けにぬめりがある
  • ゴミ受け下の部品がずれている
  • 水がなくなっている
  • 排水トラップに汚れが溜まっている
  • 排水管に汚れが溜まっている

原因別に対処法をまとめましたので、臭いが気になる方はお試しください。

排水口のフタ・ゴミ受けにぬめりがある

排水口のフタやゴミ受けにぬめりがあると、排水口の臭いの原因になります。

 

排水口のフタ・ゴミ受けは雑菌の繁殖が進みやすいため、一目見てわからなくても、触れてみるとぬるぬるしていることがあります。

 

ぬめりを放置するとゴミ受けが目詰まりを起こし、臭いが悪化する可能性もあるので注意してください。

対処法:重曹で掃除する

重曹とクエン酸で排水管のつまり解消
排水口付近のぬめりには、重曹を使った掃除が効果的です。重曹と合わせてクエン酸を使うと、より高い効果を期待できます。

 

重曹とクエン酸は、マツモトキヨシなどのドラッグストアや100円ショップ、ドン・キホーテなどのディスカウントショップなどで購入できます。お値段も100円~300円と手軽ですので、持っておくと便利です。

 

【手順】

  1. ゴミ受けのゴミを取り除く
  2. 重曹1/2カップ(100ml)を排水口のフタ・ゴミ受けに振りかける
  3. 上からクエン酸1カップ(200ml)を振りかける
  4. 発泡したら約1時間放置する
  5. 水できれいに流す

アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸は、組み合わせると化学反応によって二酸化炭素の泡が発生します。

 

放置するだけで汚れが剥がれ落ちるので、手軽に掃除できます。

ゴミ受け下の部品がずれている

キッチンの排水口

ゴミ受けの下には「ワン」と呼ばれる部品があり、その部品がずれていると排水管から臭いが上がってきます。

 

ワンはお椀を逆さまにしたような形状をしており、下水管から上がってくる悪臭をとどめてくれる機能がある部品です。

 

万が一ワンに破損があった場合も臭いの原因になりますので、掃除をしても臭いが消えないときは確認しましょう。

対処法1:ワンを取り付ける

ワンがズレているときは、正しく取り付けましょう。

 

ワンを取り付けるときは、ワンについている爪を設置場所の溝に沿わせるように設置し、ひねりながらはめ込みます。

 

正しく取り付けられていれば臭いはなくなるので、ズレて設置されていないか確かめましょう。

対処法2:ワンを交換する

ワンが歪んでいたり破損したりしている場合は、新しいものと交換しましょう。

 

ワンは個人で購入・交換が可能です。コーナンなどのホームセンターや、Amazonなどのネット通販で、約2,000円~4,000円で販売されています。

 

購入するときは、サイズや種類をよく確認してください。サイズなどを間違えると、臭いが上がってくる原因になります。種類が分からないときや適切なワンが見つからないときは、業者に修理を依頼しましょう。

水がなくなっている

キッチンの排水口の封水

シンクの排水口のワンを外したところにある排水トラップには、水が常に溜まっており、その水を「封水」といいます。

 

排水トラップに封水があることで、下水からの臭いや虫が入り込むのを防いでいます。

 

日常的に使用するキッチンの封水は、基本的になくなることはありません。しかし、以下のような原因によって、水がなくなることがあるので注意してください。

  • しばらく家を留守にしている
  • 外食続きでキッチンを使っていない
  • 大量の水を一気に流す
  • 大雨が降ったとき

しばらく家を空けていたり、外食続きでキッチンを使っていなかったりすると、封水が蒸発して水がなくなってしまうケースがあります。

 

大量の水を一気に流すと、封水が押し出されてなくなってしまうことも。

 

また、大雨が降ると雨水が下水管に大量に流れ込み、排水管の水圧のバランスが崩れ、封水が排水管に引き込まれてしまうこともあります。

対処法1:水を排水口に注ぐ

水が蒸発してしまったときは、排水口に水を注げば封水は戻ります。

 

大量に水を流すと圧力で排水管に流れてしまうので、ゆっくり少しずつ水を流しましょう。

 

水をゆっくり流しても封水が戻らない場合は、排水トラップの破損など別の原因も考えられるでしょう。

対処法2:水道修理業者に相談する

封水に水が戻らないときは、排水トラップの破損が考えられます。排水トラップが破損したときは、水道修理業者に修理を依頼してください。

 

排水トラップの交換は、適切に作業しないと、水漏れにつながる恐れがあります。

 

水道修理業者であれば適切に修理してくれるため、自分で直そうとせず業者に相談しましょう。

排水トラップに汚れが溜まっている

排水トラップとは、排水管の中にある水(封水)が溜まる部分のことです。

 

排水トラップに水が溜まることで、排水管の臭いを防いでくれます。害虫やネズミの侵入を防ぐ役割もあり、衛生環境を保つには欠かせないものです。

 

その排水トラップに汚れが溜まっていると、排水口に臭いがあがってきます。

 

排水トラップに汚れが溜まっているときは、以下の対処法をお試しください。

対処法:フタやワンを掃除する

排水トラップに汚れが溜まっているときは、排水口のフタやワン、ゴミ受け、排水トラップを掃除しましょう。フタやワン、ゴミ受けの掃除は、重曹を使う方法が便利です。

 

排水トラップの掃除は、以下の手順で行います。

 

【手順】

  1. 排水口のフタ・ゴミ受け・ワンを外す
  2. 台所用洗剤・スポンジを使って、排水トラップの中を掃除する
  3. 細かい部分を歯ブラシでこすって汚れを落とす
  4. 最後にぬるま湯を流す

スポンジと歯ブラシを使えばほとんどの汚れは落とせますが、汚れが落ちないときは重曹とクエン酸を使うと良いでしょう。

 

仕上げにぬるま湯を流して十分洗い流します。その際に熱湯をかけると、排水トラップや排水管がダメージを受ける恐れがあります。

 

破損につながる恐れもありますので、必ず45℃~50℃程度のぬるま湯を使用してください。

排水管に汚れが溜まっている

キッチンの排水口が臭うときは、排水管に汚れが溜まっている可能性もあります。

 

排水管の汚れの原因には、以下のものが考えられます。

  • 油汚れ
  • 食べカス
  • 食材カス
  • 石鹸カス

これらが排水管に流れると、臭いだけでなくつまりの原因にもなります。排水管の汚れは目では確認できず、気づくと臭いやつまりがひどくなることもあるので、注意が必要です。

 

排水管に油が詰まっているときは、以下の記事を参考にしてみてください。

対処法1:お湯を一気に流す

排水溝にお湯を流す
排水口の汚れは、お湯を一気に流すことで解消できる可能性があります。

 

一気に流すと水が周囲に飛び散る可能性がありますので、周りにビニール袋やタオルを敷いておくと安心です。

 

【手順】

  1. キッチンの床にビニールシートやタオルを敷いておく
  2. バケツにお湯(50℃程度)を溜める
  3. お湯を排水口に向かって一気に流す
  4. 30分放置する
  5. 水がスムーズに流れるようになったか確認する

お湯を流すと油汚れが解けて、汚れが落ちやすくなります。

 

熱湯を使うと、排水管が破損する恐れがあります。給湯器の温度を50℃に設定し、ぬるめのお湯を使用しましょう。

 

お湯を一気に流す方法は、キッチン以外のつまりや臭い解消にも使えます。以下の記事で詳しい手順ややり方を紹介していますので、参考にしてください。

対処法2:液体パイプクリーナーで洗浄する

排水管の汚れ除去には、液体パイプクリーナーもおすすめです。

 

液体パイプクリーナーは、マツモトキヨシなどのドラッグストアやコーナン・カインズなどのホームセンター、スーパーなど、さまざまな場所で購入できます。

 

身近な店で売られており、値段も300円程度とお手ごろです。

 

【手順】

  1. 排水口の目皿などを取り外す
  2. パイプクリーナーを注ぐ
  3. しばらく放置する
  4. 水をたっぷり流す

液体パイプクリーナーは、必ず商品の説明の通りに適切な量を使用してください。放置する時間についても、取り扱い説明に従って、時間を守りましょう。

 

液体パイプクリーナーを使った排水口の掃除については、以下の記事が参考になります。おすすめの商品も紹介していますので、商品選びにもお役立てください。

排水ホースの接続部分にすき間がある

キッチンのシンク下から臭いが生じている場合は、排水ホースと排水管の接続部分にすき間がある場合があります。

 

排水ホースの接続部分にすき間があると、下水の嫌な臭いが漏れてきます。接続部分のすき間は、排水ホースを押し込んでしまったり、物をぶつけることで生じます。

 

シンク下に収納をしている場合は、物がホースに当たらないように注意しましょう。

対処法:すき間をふさぐ

防臭ゴムの取り付け方

排水ホースの接続不良で悪臭が生じている場合は、すき間を防げば悪臭を抑えられます。

 

排水ホースのすき間を埋めるのには、防臭ゴムを使うのがおすすめです。

 

防臭ゴムは、1,000円程度でホームセンター(コーナンやコメリなど)などで手軽に入手できるアイテムです。排水管の口径に合ったものを選び、以下の手順で取り付けましょう。

 

【手順】

  1. 排水ホースを排水管から外す
  2. 防臭ゴムを排水ホースに通す
  3. 排水ホースを排水管に接続する
  4. 接続部の排水管に防臭ゴムを被せる

防臭ゴムを使うほかにも、配管用のパテで埋める方法や、防水ビニールテープを巻き付ける方法もあります。

 

いずれも、応急処置としてできる方法ですので、排水ホースに隙間ができてお困りの際は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

外にある汚水桝でトラブルが生じている

汚水桝

家の外には、住宅の生活排水が一時的に集まる「汚水桝」があります。

 

その汚水桝に汚れが蓄積してつまっていたり、破損していたりすると、キッチンの排水口に嫌な臭いが上がってくることがあります。

 

汚水桝は敷地内に設置されていることが多く、マンホールよりも一回り小さい蓋がされています。

 

汚水桝は定期的な清掃・点検が推奨されていますので、排水口の臭いが気になるときは確認してみましょう。

対処法:汚水桝を掃除する

汚水桝に汚れが溜まっているときは、汚水桝を掃除して流れをスムーズにしましょう。

 

汚水桝を掃除する手順を紹介します。

 

【用意する物】

  • ひしゃく・スコップ
  • ゴム手袋
  • ビニール袋
  • ホースや高圧洗浄機

汚れが飛び散るのが気になる場合は、汚水桝の周辺をビニール袋で養生しておきましょう。

 

汚水桝のフタの開け方

【手順】

  1. 汚水桝のフタを開ける
  2. 桝の中の表面に浮かぶ汚れをひしゃくですくい出す
  3. 下に沈殿している汚れを取り除いてビニール袋に入れる
  4. 排水管をホースや高圧洗浄機で洗浄する
  5. 汚水桝の壁を洗浄する

汚水桝を掃除する際に汚れが飛び散る可能性がありますので、汚れてもよい服装で作業してください。

 

取り除いた汚れは、各自治体の処分方法に従って処分してください。

 

賃貸のキッチンの排水口が臭いときの注意点

ここまで紹介した対処法で賃貸のキッチンの臭いが改善しないときは、管理会社・大家さんに相談しましょう。

 

部品の故障や配管の設置不良によって排水口が臭う場合、部品交換や修理を行う必要があります。

 

賃貸の場合、過失でなければ水回りの修理費用は基本的に大家さんの負担です。

 

勝手に修理を依頼すると、借主が費用を負担しなければならなくなる可能性もありますので、必ず先に相談してから対処法を決めましょう。

 

排水口の臭いについては、以下の記事でも対処法を紹介しています。臭いを防ぐ方法も解説していますので、参考にしてください。

キッチンの排水口の臭い解消を業者に頼むポイント

シンク下を確認する水道修理業者

対処法を試しても排水口の臭いが取れないときは、水道修理業者に相談することをおすすめします。

 

信頼できる修理業者を選ぶために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 水道局指定工事店に依頼する
  • 複数の業者に見積もりを頼む
  • 口コミ評価の高い業者に依頼する

水道局指定工事店とは、給水・排水設備の工事などに対応できる業者で、各自治体の水道局等から指定されています。

 

非指定業者よりも信頼度が高いので、業者選びで困ったときは水道局指定工事店に必ず依頼しましょう。

 

水道局指定工事店のなかから口コミ評判の高い複数の業者に見積もりを依頼し、比較・検討してください。

 

水道局指定工事店についてより詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。指定工事店の特徴や、非指定工事店との違いを分かりやすく解説しています。

キッチンの排水口の臭い解消の料金相場

業者に排水口の臭い解消を依頼する前に、作業の料金相場を把握しておきましょう。

 

料金の相場は、以下の通りです。

作業内容 料金相場
キッチンの軽度つまり 6,000円~8,000円
ローポンプ使用 6,000円~8,000円
トーラー使用 8,000円~18,000円
高圧洗浄機使用 28,000円~60,000円
排水管の交換 6,000円~8,000円
排水トラップの交換 7,000円~15,000円

作業料金に加えて、基本料金3,000円〜5,000円程度や、出張費が発生する場合があります。

 

業者によっては時間外に別料金がかかることもありますので、必ず事前に確認してください。

 

つまりが原因で排水口から臭いがするときは、以下の記事も参考にしてください。キッチンの排水口のつまりについて、対処法や料金相場をわかりやすくまとめています。

キッチンの排水口の臭いを防ぐ方法

キッチンの排水口

キッチンの排水口の臭いは、対策することである程度予防できます。

  • 排水口に直接油を流さない
  • 食べカスや食材を放置しない
  • シンクを使ったら掃除をする
  • 除菌スプレーを排水口・ゴミ受けにかける

上記の4つの予防法について、詳しく解説します。

油を排水口に直接流さない

油を排水管に流さない方法

油が排水口に流れると、排水管の途中で冷えて固まり、臭いやつまりの原因になります。

 

固まった油には食べカスや石けんカスも付着しやすくなるので、油は排水口に流さないことが大切です。

  • 油は固めて捨てる
  • 油汚れのついた食器はキッチンペーパーで落としてから洗う

このように工夫することで、油が排水口に流れるのを防げます。

 

油は一度固まると落としにくいので、なるべく直接流さないようにしましょう。

排水口に食べカスや食材を放置しない

排水口に溜まった食べカスや食材は、すぐに処分しましょう。食べカスを放置していると、排水口に流れて臭いやつまりの原因になる可能性があります。

 

とくに排水口に流れやすいのは、以下のものです。

  • 野菜の皮
  • 食材の切れ端
  • ヘタ

このようなゴミが流れていかないように、排水口のゴミ受けにはネットをしておきましょう。ネットはこまめに交換し、ゴミを溜めないようにしてください。

シンクを使った後に掃除する

シンクを使ったら掃除をし、清潔な状態を保つのもポイントです。汚れが溜まっていると臭いの原因になり、衛生的にも良くありません。

 

シンクを使った後は必ずゴミ受けのゴミを捨て、軽く掃除をしておくときれいな状態を維持できます。排水口周りについても、最低でも1週間に1回は掃除してください。

 

キッチンの排水管掃除の方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。手順をわかりやすくまとめていますので、お掃除の参考にしてください。

丸めたアルミホイルを排水口に入れてぬめり予防

手軽にぬめりを防ぐ方法として、丸めたアルミホイルを排水口に入れておく方法が有効です。

 

アルミホイルが水に濡れると金属イオンが発生します。金属イオンはぬめりの原因になる雑菌が嫌うため、予防に適しています。

 

【手順】

  1. 2㎝くらいに丸めたアルミホイルを2、3個作る
  2. ゴミ受け・排水口をきれいに掃除する
  3. 丸めたアルミホイルをゴミ受けに入れる

アルミホイルは固く丸めるのではなく、ふんわり丸めるのがコツです。

 

ヌメリがある状態の場所にアルミホイルを入れても効果は薄いので、まずはきれいに掃除をしてからアルミホイルを入れましょう。

除菌スプレーを排水口やゴミ受けにかける

排水口やゴミ受けに、除菌スプレーをかけるのもぬめり予防になります。

 

ぬめり防止に有効な除菌スプレーには、以下のものがあります。

  • カビキラー こすらずヌメリ取り&除菌
  • クリーパ ヌメリ防止スプレー
  • ドーバー パストリーゼ77

除菌スプレーは、ホームセンター(カインズ・コーナンなど)、ドラッグストア(ウエルシア・スギ薬局など)で購入できます。価格は500円~1,000円程度です。

 

掃除をした後に除菌スプレーを吹きかけるだけで、簡単にぬめり防止や臭いの予防ができます。

キッチンの排水口の臭いがどうしても取れないときは

キッチンの排水口の臭いは、原因によっては自分で対処することが可能です。臭いを防ぐには日ごろのお手入れが大切ですので、こまめに掃除をして清潔な環境を整えましょう。

 

しかし、原因によっては掃除をしても臭いが取れなかったり、自分では対処できないケースもあります。

 

自分で臭いを消せないときは、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。臭いを取るだけでなく、排水管の水漏れやつまりにも対応可能です。

 

24時間年中無休で駆けつけますので、お困りの際は気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフにキッチンの排水口の臭いを相談してみる