突然に蛇口が凍結した際の対処法や、水を出すためにやってはいけないことを解説します。

 

寒い時期に水が出ないと、蛇口の凍結を考えがちです。凍結以外の原因も解説するので、解凍作業をしても水が出ないときは確認してみましょう。

 

蛇口が凍結しても慌てずに、この記事を参考に対処してみてください。蛇口を無理に動かすと、破損など他のトラブルにつながります。

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蛇口が凍結したときにやってはいけないこと

蛇口が凍結したときのNG行動

蛇口の凍結を解消しようとして、絶対にやってはいけないことは、次の2つです。

  • 凍結した蛇口に熱湯をかける
  • 凍結した蛇口を無理やりひねる

以上2つのことは、絶対にしてはいけない理由を説明します。

凍結した蛇口に熱湯をかける

凍結して水が出ないと困るので、すぐに溶かそうと熱湯をかけるのは絶対にしてはいけません。蛇口や水道管は温度変化に弱く、急に熱湯をかけると破裂してしまうためです。

 

蛇口が壊れたり、水道管が破損したりすると、交換費用が高額になるだけではなく、突然水が噴出し始めてしまいます。

凍結した蛇口を無理やりひねる

水を使おうとして蛇口が動かないと、焦ってしまって力任せにひねってしまいがちです。しかし、凍結している蛇口のハンドルを無理やり動かそうとすると、本体だけではなく内部部品も壊れてしまいます。

 

寒い時期、凍結している可能性のあるときは、急にハンドルをひねらずに様子を見ながら動かしましょう。以下の記事で、ハンドルのトラブルについて、説明しています。

凍結した蛇口の正しい解凍法

凍結した蛇口を、できるだけ安全な方法で解凍しましょう。おすすめの解凍方法は、以下の5つです。

  • 自然解凍を待つ
  • 暖房器具で部屋を温める
  • タオルを巻いてぬるま湯をかける
  • ドライヤーやカイロを使う
  • 水道修理業者に相談する

それでは、順に説明していきます。

自然解凍を待つ

日中、気温が2〜6度になる時間帯が続けば、自然に解凍が進みます。自然解凍が水道管や蛇口に負担をかけない、最も安全な方法です。

 

ただし、洗濯機の蛇口などベランダといった屋外に設置されている場合は、時間がかかり、自然解凍が難しいケースもあります。天気予報で、日中の気温がどのくらい上がるのかを確認しましょう。

暖房器具で部屋を温める

暖房器具で部屋を温めて解凍するのは、自然解凍と同じように、直接蛇口や水道管に働きかけないため、ダメージを与えることがほとんどありません。

 

特に、トイレや洗面所など小さな部屋は、暖房器具を入れるだけですぐに気温が上がります。ドアを閉めれば、さらに効果的です。

タオルを巻いてぬるま湯をかける

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すぐに蛇口を使いたいときは、タオルを巻いて40℃〜50℃のお湯をゆっくりかけて解凍します。

 

【手順】

  1. 蛇口にタオルを巻き付ける
  2. 40℃~50℃のぬるま湯をかける
  3. タオルの余熱で解凍が進むので、放置する
  4. タオルが冷たくなる前に、再度ぬるま湯をかける
  5. 解凍するまで繰り返す
  6. 解凍したらタオルを外し、乾いたタオルで水気を拭き取る

凍結が起こる時期の水はほぼ0℃に近いので、熱湯と半々で混ぜると50℃程度になります。手を入れられる程度の温度なら大丈夫です。

ドライヤーやカイロを使う

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住宅内のすべての蛇口が凍結して、水が使えない場合はドライヤーやカイロを利用してください。ドライヤーを使う場合は、温風にして20cm程度離した箇所からゆっくりと温めます。

 

周囲にコンセントがない場合や、ずっとドライヤーを支えていられない場合は、使い捨てカイロが便利です。ゴムやテープで解凍したい箇所に使い捨てカイロを固定して放置しておけば、そのまま解凍が進みます。

水道修理業者に相談する

解凍作業で、蛇口や水道管の破裂が心配な方は、安全に解凍してくれる水道修理業者への依頼がおすすめです。頑固な凍結も、専門機器を使用して安全に対処してくれるでしょう。

 

通電したりスチームを使ったりして、解凍します。解凍後に、凍結による水道管破裂や蛇口の破損といったトラブルがあった場合も、スムーズに対応します。

 

以下の記事で、凍結した際の対処法をさらにわかりやすく説明しているので、参考にしてください。

 

クリーンライフ』は24時間年中無休でご相談を承っています。蛇口の凍結でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

蛇口から水が出ない凍結以外の原因

原因

寒い時期に蛇口から水が出ないと凍結だと思いがちですが、凍結ではない可能性もあるので確認してみてください。以下のようなケースも、蛇口から水が出ません。

  • 蛇口・水道管の劣化
  • 元栓を閉めている
  • 断水・停電
  • 蛇口のつまり

解凍作業をしても水が出ない、蛇口のハンドルは動くのに水が出ない場合は、凍結してないかもしれません。順に説明します。

蛇口・水道管の劣化

蛇口・水道管が劣化して水が出なくなることがあります。特に金属製の水道管の場合は、内部が錆びると水の流れを阻止してしまいます。

 

一方、樹脂製の水道管は錆びません。しかし、熱に弱く変形して、古くなると劣化して水が出なくなることも。

 

蛇口や水道管の法定耐用年数は15年ですが、10年を過ぎていたら不具合がないかチェックしてください。

元栓を閉めている

水道の元栓の場所

水道の元栓が閉まっていないかを確認してみましょう。掃除のために元栓を閉め、そのままになっているのかもしれません。

 

メーターボックスが隣人と共有されている集合住宅の場合、隣人がうっかり閉めてしまったということも。

 

水道の元栓は、戸建ても集合住宅の場合も、左回りで開きます。もし元栓が閉まっていたら、開けて水が出るか確認してみましょう。

 

元栓の場所がわからない方は、以下の記事を参考にしてください。

断水・停電

断水しているために、水が出ない場合もあります。お知らせがあったのに気づかなかったり、天候不良で突然断水になっていたりしていないか、水道局の公式サイトやご近所の方に確認してみましょう。

 

また、水のポンプが電動のマンションも多く、停電すると水が使えなくなります。電気がつくかどうかの確認も必要です。

蛇口のつまり

蛇口内のストレーナーやスパウトにつまりが生じると、水が出なくなります。ストレーナーは定期的にご自分でのメンテナンスが必要です。

 

ただし、スパウトのつまりはご自分での対処は難しいので、ストレーナーを掃除しても水が出ない場合は、業者への依頼がおすすめです。

 

洗濯機の蛇口の場合は、洗濯機のフタの閉め忘れといった原因が考えられます。洗濯機の蛇口から水が出ない場合は、以下の記事を参考にしてチェックしてください。

蛇口の凍結を解消後に水漏れする場合の応急処置

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蛇口の凍結を解消した後に水漏れを見つけたら、以下の手順で応急処置をしましょう。

  1. 水道の元栓を閉める
  2. 蛇口にタオルを巻く

まずは、右回りで元栓を閉めて、給水を止めましょう。給水を止めても、水道管に水が残っているので、蛇口にタオルを巻いて水が垂れるのを防いでおくと安心です。

 

まれに、元栓を閉めても水が止まらないことがあります。止まらない場合は、以下の原因が考えられます。

  • 元栓本体が凍結等で破損
  • 元栓の内部部品の劣化
  • メーターバルブの故障
  • 元栓をしっかり閉めていない

元栓の損傷は、水道局に連絡すると、ほとんどの自治体で無料で修理・交換してくれます。

 

蛇口からの水漏れは、原因によってはご自分で修理できるかもしれません。以下の記事を参考にしてみてください。ただし、自信のない方は、無理せずに業者へ相談しましょう。

蛇口の凍結が起きやすい条件

以下のようなシチュエーションでは、蛇口の凍結が起こりやすいので注意が必要です。

  • 気温がマイナス4℃を下回る
  • 真冬日が続く
  • 屋外や北側に設置されている

それぞれについて説明します。

気温がマイナス4℃を下回る

凍結しやすい状況

水が凍結する気温は0℃です。しかし、配管に守られている水は、気温がマイナス4℃になるまで凍結の可能性は抑えられます。

 

しかし、マイナス4℃になると配管内にある水も凍結しやすくなるので、対策が必要です。以下の記事で、特に凍結しやすい場所や注意点を解説しています。

真冬日が続く

気温がマイナス4℃まで下がらなくても、真冬日が数日続くと蛇口が凍結する可能性があります。真冬日とは、日中の最高気温が0℃に達しない日のことです。

屋外や北側に設置されている

凍結しやすい水道管

環境によっても凍結のしやすさが異なります。以下のような条件を持つ箇所に設置された蛇口は、凍結しやすいので、凍結防止の対策が必要です。

  • 北側の日当たりの悪い場所
  • 風当たりの強い場所
  • 水の使用頻度が少ない場所

これらに当てはまる蛇口は、マイナス4℃にならなくても凍結する可能性があります。具体的にはベランダに設置された洗濯機の蛇口や、庭の立水栓などです。

 

外に設置されている蛇口の凍結防止対策は、以下の記事が参考になります。

蛇口を凍結防止するための対策

蛇口が凍結した場合の対処法を紹介してきましたが、凍結しないように予防することも重要です。以下の方法を試してみてください。

  • 少量の水を出しっぱなしにする
  • 保温材やタオルなどを巻く
  • 水抜きする
  • 給湯器の凍結防止機能を利用する
  • 耐寒性のある蛇口に交換する

水を出しっぱなしにする方法は、普段は温暖で急に寒くなった際におすすめです。特別な道具が不要なのでぜひ試してください。

 

ただし、氷点下10℃以下のような極寒になると、水を出していても凍結する可能性があります。以下の記事を参考にして、凍結防止対策を済ませましょう。

蛇口の凍結・破損での修理費用の相場

蛇口の凍結や凍結に伴う不具合で、水道修理業者に修理を依頼した際の費用相場をご紹介します。費用は、概ね基本料金と作業料金、部品代(交換した場合)の合計金額です。

 

【作業料金の相場】

修理内容 相場料金
簡易解氷作業(専門機器を使用しない) 8,000円~10,000円
解凍作業:電気解氷機や高温スチーム機使用 10,000円〜30,000円(凍結した範囲による)
蛇口の修理 5,000円〜20,000円
蛇口の交換 7,000円+蛇口の本体価格
破裂した水道管の補修工事 10,000円〜50,000円
漏水検査 10,000円~30,000円

 

【基本料金の相場】

項目 相場料金
基本料金 3,000円〜5,000円
夜間・早朝の割増料金 0円~10,000円、または作業料金の20〜30%
見積もり 0円〜
出張費 0円〜3,000円

依頼する前に、必ず見積もりをしてもらいましょう。見積もりの項目ごとに相場料金の範囲かどうかを確認してください。

 

以下の記事では、水道管全般の凍結が起きた際の修理料金について説明しています。蛇口だけではなく、水道管も凍結している可能性があれば、参考にしてください。

蛇口の凍結でお困りなら

寒くなると屋外に設置されている蛇口だけではなく、屋内の蛇口も凍結しがちです。

 

凍結したら、ご紹介した方法をぜひ試してみてください。しかし、解氷してもトラブルがあったり、解氷ができずに水が出なかったりしたら、水道修理業者への相談がおすすめです。

 

迅速な対応が必要な際は、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。年中無休で24時間ご相談を受け付けています。点検・見積もりは無料なので、お気軽にご相談ください。

 

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