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水道管トラブルの業者・料金

中古住宅の水道管を交換する際にかかる費用は、決して安いものではなく、高額になるケースが多いです。

 

水道管は年数が経過することで老朽化が進み、水漏れや水圧の低下などのさまざまな問題が起こりやすくなります。

 

そこで本記事では、中古住宅における水道管の交換費用について解説します。費用を安く抑える方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

中古住宅の水道管の交換が必要な場合

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中古住宅を購入した場合、水道管の交換が必要かどうかを確認しなければなりません。水道管といっても、種類や耐用年数はさまざまです。

 

大まかに水道管の交換が必要となるのは、次のような場合です。

  • 耐用年数が経過している
  • 水漏れや水圧低下が起きている

中古住宅の購入を検討している場合、快適な暮らしを送るためにも、水道管がきちんと機能しているかが重要となります。それでは、水道管の交換が必要な場合について、それぞれ詳しく説明します。

耐用年数が経過している

水道管は、素材によって耐用年数が設定されており、当然ながら期間が経過してれば交換が必要です。また、地震による揺れや環境の影響を受けやすく、一概に耐用年数内であれば交換不要とは言い切れません。

 

主な水道管の耐用年数の目安は、次の通りです。

種類 耐用年数
亜鉛メッキ鋼管 15~20年(1978年4月~使用禁止)
硬質塩化ビニルライニング鋼管 20~25年
樹脂管 40年

中古住宅では、水道管が設置されてからの経過年数や状態によっては、交換が必要となります。そのため、中古住宅を購入する際は、水道管のチェックも必須です。

 

問題がない場合でも、耐用年数を参考に交換を検討してみてください。

水漏れや水圧低下が起きている

水漏れや水圧低下が起きている場合は、水道管の交換が必要です。 水道管は、長年の使用や老朽化によって劣化が進み、破裂や水漏れ、水圧低下などのトラブルが発生します。

 

水漏れは、建物の損壊や隣接する他の住宅への被害を及ぼすため、修理する必要があります。 水圧低下は、シャワーや水道の使用に支障をきたすため、快適な生活を送る妨げになるでしょう。

 

水漏れや水圧低下が起きているかどうかは、素人では判断が難しいため、水道修理業者に相談してください。万が一問題があれば、適切な方法で水道管を交換する必要があります。

 

中古住宅の水道管を交換する方法

おすすめの水道修理業者

中古住宅の水道管を交換する方法には、大きく分けて以下の3つがあります。自分の目的や希望にあった方法を選んでください。

  • フルリノベーション
  • 修理箇所を限定
  • DIYで交換

それでは、それぞれについて詳しく説明します。

フルリノベーション

水道管のフルリノベーションは、以下の場合に行います。

  • 中古住宅を購入してから長い年月が経過
  • 築年数の古い中古住宅を購入

水道管が老朽化し、劣化によって水漏れや水圧低下などのトラブルを発生している場合が多いです。

 

フルリノベーションとは、建物を解体して基礎から作り直すような、全面的なリノベーションを指します。そのため、水道関連の設備や配管の改修も同時に行えます。

 

建物全体だけでなく、水道管の耐用年数を延ばすことができ、快適な生活を送るために必要な設備や配管を最新のものに更新可能です。 ただし、コストがかかるため、費用がどのくらい必要か把握しておく必要があります。

修理箇所を限定

水漏れや水圧低下の原因を特定できていれば、修理箇所だけを交換できます。修理箇所を限定して交換する方法は、部分的な交換のため時間と費用を抑えられます。

 

しかし、問題の原因を見過ごしてしまうと、別の箇所でも同様の問題が発生する可能性があり、注意が必要です。

 

また、修理箇所を限定して交換する場合でも、水道管の材質や耐用年数に合わせた適切な工事を行うことが重要です。自己判断で交換すると、以下のように、交換したことによって別の問題を引き起こす可能性があります。

  • 劣悪な部材を使ってしまった
  • 取り付け方を誤った

必ず水道修理業者など専門家の意見を聞き、適切な方法で交換を行いましょう。

DIYで交換

中古住宅の水道管をDIYで交換する場合、以下の手順を守って行うことが重要です。

  1. 水道管の取り外し
  2. 新しい水道管の取り付け
  3. 水漏れチェック

ただし、工具や技術が必要となるため、DIY初心者は業者への依頼がおすすめです。素人が自己判断で交換することは危険です。

 

中古住宅の場合、建物の構造や配管の仕様を確認し、専門的な知識や技術が必要となります。

 

また、法律で定められた水道設備工事の技術基準を満たさない施工を行った場合、建築基準法や水道法に違反し、罰則が科せられる可能性があります。そのため、水道管の交換は専門業者に依頼することをおすすめします。

 

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中古住宅の水道管の交換費用

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中古住宅の水道管の交換費用は、主に次の3つの要素から構成されています。

  • 診断費用
  • 工事費
  • 材料費

つぎに、中古の一戸建てとマンションにおける、水道管の交換費用について説明します。

中古の一戸建て

中古の一戸建てにかかる水道管の交換費用は、どのくらいの規模の交換が必要かによって大きく異なります。一般的に、フルリノベーションによる交換工事は、数百万円程度かかります。

 

一方、修理箇所を限定した部分的な交換の場合やDIYによる交換の場合は、数万円から数十万円程度で行えるでしょう。

 

ただし、交換する箇所や配管の種類、地域によって費用が異なります。そのため、正確な見積もりは、必ず業者に依頼してください。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することがおすすめです。

中古のマンション

中古のマンションの場合、水道管の交換費用は、50~100万円程度が目安です。一戸建てに比べて複雑な配管構造や共有部分の問題があるため、交換費用が高額になることがあります。

 

具体的には、集合住宅の場合は各戸の水道管だけでなく、以下の交換も必要になる可能性があるためです。

  • 共有部分の水道管
  • ポンプ

共有部分の交換費用については、マンション全体で負担することになり、管理組合や管理会社との協議が必要となります。

 

また、中古マンションでも物件の種類や規模、建物の年数や状態によって交換費用が異なります。事前に、専門業者の見積もりをとることが重要です。

水道管の交換費用は誰が負担するのか?

水道管の交換にかかる費用は、お住まいの住宅が自分の持ち家なのか、それとも賃貸なのかによって、誰が負担するのかが異なります。それぞれの場合について、説明します。

持ち家の場合

当然ながら、自宅の敷地内にある水道管の交換費用は自己負担です。しかし、建物の外にある水道管については、各自治体により、費用負担のルールが異なります。

 

一般的に道路の地下にある水道管は、公共のものです。そのため、自宅の敷地外の水道管の交換については、必ず自治体の水道局や役所の担当部署に問い合わせましょう。

賃貸住宅の場合

水道管の交換にかかる費用は、原則として大家や管理会社が負担します。生活する上で、必要な設備の一つであるためです。

 

ただし、水道管の交換が必要になった原因が入居者の不注意や故意によるものであった場合は、入居者に負担が求められることがあります。

 

ただし、入居者が自ら工事事業者を選定する際には、事前に大家や管理会社との相談が必要です。トラブルに発展しないためにも、契約書をよく確認してから相談しましょう。

中古住宅で水道管の交換費用を節約する3つの方法

直し方が分かった女性

中古住宅の水道管の交換は、費用がかかる大きな修繕の一つです。しかし、いくつかの方法を用いることで、費用を節約できます。ここでは、節約するための3つの方法を紹介します。

優先順位の決定

中古住宅で水道管の交換費用を節約するためは、優先順位を決めておくことが重要です。一般的にフルリノベーションすれば、長い目で見れば節約になる可能性はあります。

 

ただし、費用は高くなってしまうため、予算の都合上、すべての水道管の交換ができない場合もあるでしょう。修繕や交換の優先順位を決め、節約できることがないか検討してみてください。

 

節約する上で、次の優先順位を参考にするとよいでしょう。

  1. 水漏れなど、緊急性の高い箇所の修繕
  2. 修理箇所を限定
  3. DIYで対応
  4. 業者の見積もりを比較

自分でできることをDIYで行い、業者に依頼する箇所を限定することも、費用を抑える方法の一つです。

住宅ローンの活用

中古住宅で水道管の交換を行う場合にも、住宅ローンの活用が可能です。住宅ローンは、リフォームローンよりも金利が低く設定されています。

 

住宅ローンの借り入れ時に、交換費用も含めたリフォーム費用を一括して融資してもらえれば、少しでも安く抑えられるでしょう。

 

中古物件を購入する際は、リフォーム費用も視野に入れて検討してみてください。ただし、借り入れには返済義務が伴うため、借り入れ前に返済計画をしっかりと把握しておくことが大切です。

リフォーム減税や補助金

中古住宅の水道管の交換費用を抑えるために、リフォーム減税や補助金を活用することもできます。リフォーム減税とは、住宅のリフォームにかかる費用の一部が所得税から控除される制度で、水道管交換費用も対象となります。

 

ただし、一定の条件がありますので、詳細については税務署や国税庁のホームページを確認してください。

 

また、補助金についても、各自治体や国が実施している場合があります。 補助金の金額や対象となる費用、条件などは自治体によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

中古住宅の水道管を交換するときの注意点

注意

中古住宅の水道管を交換するとき、いくつかの注意点があります。いざ水道管を交換しようと思っても、できない可能性もあるので、気をつけておくべき点を把握しておきましょう。

 

それでは、注意点について説明します。

水道管の交換が難しい場合

建物の構造や水道管が設置されている箇所によっては、水道管の交換が難しい場合があります。既存の住宅では柱や壁、水道管など、動かせない部分が存在します。

 

そのため、中古住宅は、希望通りのリフォームが可能かどうか事前に把握した上で、購入してください。

 

また、すでに中古住宅にお住まいの方は、移動できない部分を把握した上で、水道管の交換を検討してください。

マンションの場合

マンションは共同所有物であり、たとえ専有部分であっても勝手に水道管の交換はできません。各マンションのルールに従い、水道管を交換する前には、必ずマンションの管理組合に相談してください。

 

主な注意事項は、次の通りです。

  • 管理組合の承認を得る
  • 工期の確認をする
  • 施工業者の選定に注意する
  • 管路調査を実施する
  • 費用負担の確認をする

以上のように、マンションの水道管を交換する際には、管理組合や近隣住戸への配慮など、多くの注意点があります。

 

規則内容によっては、希望通りの工事ができない可能性もあるので、注意が必要です。

予算オーバーの場合

中古住宅の水道管の交換は、修理箇所が多いほど、費用が高額になります。 万が一、予算オーバーになってしまった場合は、以下のような方法を検討してみてください。

  • 修理箇所を限定する
  • 時期を選ぶ
  • 住宅ローンを利用する
  • 補助金を利用する
  • リフォームローンを利用する

以上のような方法で、予算を抑えられます。

 

中古住宅の購入の際は、物件の費用だけでなく、リフォーム代金も考慮しなければなりません。予算オーバーのため、リフォームをあきらめなければならない事態にならないように、予算はしっかり把握しておきましょう。

中古住宅の水道管を交換する業者の選び方

水道業者選びに悩む人

中古住宅で水道管を交換する際には、信頼できる業者を選ぶことが重要です。水道修理業者の選び方における、次の2つのポイントについて説明します。

  • 相見積もりをとる
  • 水道局指定工事店である

それでは、2つの詳細をお伝えします。

相見積もりをとる

相見積もりをとることは、中古住宅の水道管交換業者を選ぶ上で非常に重要なポイントの一つです。相見積もりをとれば、複数社の比較が可能となります。

 

相見積もりをとる際には、業者に同じ条件で見積もりを依頼し、比較しやすいようにしてください。また、見積もりは、以下などが明記されていることを確認しましょう。

  • 作業内容
  • 材料の種類
  • 数量
  • 価格
  • 工期

業者選びにあたっては、口コミや評判、実績、保証内容なども確認することが大切です。信頼性の高い業者を選ぶことで、作業後のフォローなども安心して受けられるでしょう。

水道局指定工事店である

水道局指定工事店とは、各自治体の水道局から認められた水道修理業者のことです。さまざまな条件をクリアしており、技術的な信頼性が高く、安心して水道管の交換工事を依頼できます。

 

水道局指定工事店に認められる条件として、掲げられているのは次の事項です。

  • 給水・排水工事に必要な設備を所有
  • 国家資格「給水装置工事主任技術者」が在籍
  • 不当な工事を行わない

業者選びの基準として、水道局指定工事店であるということは、一つの安心材料です。

中古住宅で水道管を交換するなら

中古住宅で水道管を交換する場合は、高額な費用が発生します。より快適な暮らしを長く送るためにも、水道修理業者は慎重に選ばなければなりません。

 

中古住宅での水道管の交換を検討中でしたら、私たちクリーンライフへお気軽にご相談ください。豊富な知識と経験をもつスタッフが、水道管に関するトラブルを解決に導きます。

 

⇒クリーンライフに水道管の交換の相談をしてみる

2023.04.15

家庭で使う水の供給に欠かせない給水管。普段あまり目にしない部分であるうえ、各家庭に取り付けられた給水管の種類などにより、交換の適期が異なります。経年劣化による変化、異常に気付かない方も多いと思います。

 

しかし、水漏れやつまりといった問題をそのまま放置してしまうと、さらに被害が深刻化する恐れもあるため、注意が必要です。

 

今回は、給水管の種類や素材別の特徴についてご紹介します。また、交換時期の目安や工事の費用相場、業者選びのポイントなども解説します。給水管の交換工事を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

給水管(水道管)とは?

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私たちの生活に欠かせない水は、ダムや池などからあらゆる水道管を通じて家庭まで届いています。中でも家庭の近くの本管から分岐し、各家庭の配管と繋がっているのが給水管。場合によっては、水道管と呼ばれることもあります。

 

給水管は、上本管を通ってくる水を各家庭に引き込み、飲料水として供給する役割を担っています。マンションなどでは、給水管を通ってきた水は、一度「貯水槽」という場所に送られます。そこから蛇口に供給するには給水ポンプを通過する必要があります。そのポンプも給水管の一つに分類されるものです。

給水管と排水管の違い

上本管を通ってくる水を各家庭に引き込み、飲料水として供給する給水管。

 

それに対し、排水管にはトイレやお風呂、キッチン、洗面所といった生活設備から流れる汚水などを下水処理場へ送るという役割があります。これらが同時に機能しているからこそ、私たちの生活に必要な水が、いつでも手に入る仕組みが整っているのです。

給水管の種類

 

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給水管というと、金属製の固い物体をイメージする方が多いのではないでしょうか。あながち間違いではありませんが、最近の建物の施工では樹脂製のものを採用するのが定番化されています。

 

ここではさまざまな給水管の種類や、それぞれの特徴について一挙解説していきます。

 

本来給水管工事というのは業者に依頼するものですが、自宅の給水管に用いられている素材などを押さえておけば、いざというときにも安心です。

鉄管(鋼管)・鉛管

日本の家庭に水道が普及し始めた頃、主に使われていた鉄管(鋼管)。金属特有の性質として、丈夫で耐久性に優れている点が長所とされてきました。

 

しかし、内部の錆びによって小さな穴があいたり、蛇口から出る水が赤くなったりと、さまざまなトラブルが発生。また、加工のしにくさといったデメリットも確認されるようになったため、近年はあまり使用されなくなりました。

 

鉛も鉄に並ぶ定番の素材でしたが、水漏れトラブルの多さや飲料水に鉛が溶け出す危険性が懸念されるようになり、最近では樹脂製などの他の素材に乗り換える人が増加中です。居住地域によっては、鉛管の交換に補助金制度を設けている自治体もあります。

ステンレス鋼管

錆びにくく、鉄のような強度もあわせ持つ、ステンレス鋼。衛生的で飲料水などが赤く染まる危険がないうえ、再利用が可能というサステナブルな素材としても注目されています。

 

他の素材と比べて値段が跳ね上がってしまう点は気になりますが、元々の耐久性の高さゆえにメンテナンスはほぼ不要。長期的な目で見た際に修理費用の軽減も期待でき、ランニングコストに優れた素材といえるでしょう。

 

近年はゴムシール材を活用するなどの工夫により、初期費用が抑えられている傾向にあるため、今後ますます需要が高まっていくかもしれません。

銅管

名前から想像できる通り、銅を素材とする給水管のことです。鉄や樹脂製よりも耐熱性に優れていることから、給湯管に使われることが多く、地域によっては給水管などにも使用されています。

 

表面を覆う保護膜の効果により、マイナス50度ほどの環境にも耐える耐食性を備えているのも魅力です。しかし、腐食の可能性が全くないわけではありません。

 

局部腐食で空いてしまった「ピンホール」と呼ばれる小さな穴から水漏れしてしまうリスクもあるため、その際は修理・交換などの工事が必要となることを覚えておきましょう。

 

また、パイプと継手の接続作業で「はんだ付け」を行う必要があり、修理などの際に手間がかかるのもデメリットに挙げられます。

VP管

金属製の給水管よりもメリットが多いとされ、注目され始めたのがこのVP管。プラスチック樹脂をメイン素材としてつくられたもので、錆びにくさと水漏れの心配がないのが特徴です。また、加工がしやすいというメリットもあります。

 

一方で衝撃に弱いという性質をあわせ持っており、修理などの施工中に破損してしまう可能性があります。低温下ほどそのようなトラブルが発生しやすくなるため、寒冷地にはあまり向いていません。

HIVP管

HIVP管とは、VP管の素材に手を加え、耐衝撃性を大幅にグレードアップしたものです。聞き慣れない方も多いと思いますが、給水管ではメジャーな部類に入ります。

 

通常の塩化ビニルは透明ですが、強化剤として加えている耐衝撃性改良剤によって、紺色に変化しています。VP管同様に錆びにくく、水漏れしにくいのが特徴。衝撃にも強くなりましたが、急な温度変化には弱く、冬季に水漏れや給水管破裂といったトラブルを発生する可能性があります。

 

紫外線や高温にも弱いため、給湯管の素材には不向きです。しかし、加工のしやすさゆえに修理などの工事費用を安く抑えられるというメリットもあり、一般家庭では重宝されています。

ポリ管

ポリ管ことポリエチレン管も、メジャーな給水管の種類です。取り外しや取り付けが非常に楽な点で人気を集めています。多くの給水管工事では、接着剤や工具を用いる接続の工程を踏む必要がありますが、ポリ管は手ではめ込むだけの作業で繋げることが可能です。

 

耐熱性と耐震性に優れ、さらに化学物質に強いという特徴もあります。ただ、日光には弱く、紫外線の影響でピンホールが開くこともあるため、そういった場合には取り外しや取り付けをする必要が出てきます。

 

他の素材に比べて多少値段が高いことから、用途に応じてHIVP管と使い分けている家庭が多く見られます。

ライニング鋼管

ライニング鋼管は、亜鉛メッキ鋼管の内部に、硬質塩化ビニルやポリエチレンをライニングしたものです。

 

耐久性と耐食性に優れているほか、取り付けもねじ接合で簡単。メリットの多さとは裏腹に、値段が比較的安いのも魅力です。

エルメックス管

近年登場したばかりのエルメックス管は、給水管に使用された例がそう多くありません。その最大の特徴は、耐熱性と体感性が圧倒的に優れている点です。

 

マイナス75〜95度ほどまでの幅広い温度下で使えるだけでなく、凍結時も破損のリスクが少ないです。塩素水への耐久性を備えているほか、内部の酸化のしにくさもあり、安心の水質を維持できます。

 

接続には電気の力を用いた「電気融着工法」を採用。これは専用の電気融着器を使う特殊な工法で、一般的な接続作業よりも簡単なうえ、水漏れしにくい配管が可能な点で話題を集めています。

給水管の口径(口径サイズ)について

水道の口径(口径サイズ)は、各家庭の配管と繋がる給水管の大きさを示すもので、具体的には給水管の内寸(内径)のことを指します。

 

サイズ展開は、13mm、20mm、25mm、40mm、50mm、75mm、100mm、150mm…と幅広いのが特徴です。数値が大きくなるほど一度に流せる水量が多くなり、それに伴って基本料金も上がっていく仕組みとなっています。ちなみに、一般家庭に採用される給水管は20mmがメジャーです。

 

数値を決めるのは自分ではなく、工事を手掛ける業者側。最大使用水量などの条件を考慮し、ベストなサイズを決定しています。それを自治体が審査したうえで、正式な口径が決まる流れになっています。

給水管の交換時期の目安

良質な水道業者

ここまでご紹介してきたように、給水管は種類が豊富で、耐久性などもさまざまです。そのため、確実な交換時期がいつ頃かと言い切ることはできません。

 

ただ、東京都水道局や給水管修理などを手掛ける業者の見解によると、設置してから15年ほど経ったものは交換が必要という考え方が一般的だといいます。

 

また、その目安に達していないものであっても、下記のような変化や異常が見られた場合には、迅速に工事を依頼する必要があります。

水の変色が見られる

水の変色は、金属製の給水管を使っている家庭にありがちなトラブルです。

 

取り換えてから時間が経つほど、錆びや腐食などが進みます。錆びや腐食といった部分が剥がれ落ちることで、蛇口から出る水の色味に変化が見られるようになります。

 

このような異常が見られた場合、その給水管から供給される水には衛生上の問題が生じる恐れもあるため、早めの修理が肝心です。

水漏れが発生している

給水管そのものが古くなったり、パッキンに劣化・ゆるみがあったりすると、水漏れのような深刻なトラブルが発生することもあります。

 

そのまま放置してしまうと、

  • 水道料金の高騰
  • つまりによる水量の減少

といった、さまざまな問題に繋がりかねません。

 

また、水漏れした箇所によってカビの発生、付近の木材の腐敗といった二次被害が引き起こされる可能性もあるため、早期に交換する必要があります。

給水管の交換工事の費用相場

給水管の交換工事にかかる費用相場は、10〜30万円ほどです。交換時の状態、新たに取り付ける給水管の種類によって費用が大幅に変動することから、相場の上限と下限の差が大きくなっています。

 

一部の交換で済む場合は費用を安く抑えられることが多いですが、給水管全体の修理が必要な際は20万円を上回るケースも少なくありません。施工前には、必ず詳細な見積もりを出してもらいましょう。

 

ちなみに、内訳は基本料金に工事費用、給水管の本体代金を足した金額になるのが一般的です。基本料金は工事を依頼する業者によって異なるため、ホームページや問い合わせを通じてチェックしておくと安心です。

 

複数の業者の見積もりをとっておくと、費用を比較してより安い方に頼むこともできます。

給水管の交換工事はDIYでできる?

自宅で安くDIYできるなら、DIYで済ませたいと思う方も多いかもしれません。

 

しかし、給水管の交換工事は素人には到底難しいうえ、配管の工事はそれに関わる資格を持っていなければ行ってはいけないという決まりもあります。

 

パッキン、カートリッジの交換程度ならDIYで対応できるケースもありますが、基本的にはプロの業者に依頼するのがおすすめです。

給水管工事の業者選びのポイント

専門業者の選び方 3つのチェックポイント

いざ給水管の工事が必要になった場合、DIYという選択肢がないのであれば、依頼先の業者を選ぶ必要が出てきます。

 

しかし、どの業者が信頼できて品質の高い施工を行ってくれるのかは、実際に任せたことがなければ見極めるのが難しいのが現実ですよね。そんな時に判断材料となる、業者選びのポイントをご紹介します。

水道局の指定工事店である

前提条件としてチェックすべきなのは、その業者が水道局の指定工事店であるかどうかです。

 

指定工事店以外の業者に依頼した場合、見積もりになかった追加工事で高額な費用を請求されたり、施工直後の水漏れに対応してもらえなかったりと、さまざまなトラブルが発生することも。

 

一方、水道局が指定した業者には丁寧な施工、充実のアフターサポートを提供してくれるところが多く、安心できます。

有資格者がいる

給水管の工事に着手するには、原則として「給水装置工事主任技術者」という資格が必要です。特に配管に関わる工事は、有資格者以外は行ってはいけないという決まりがあります。

 

資格の認定を受けているかどうかは、その業者が位置する自治体のホームページを見ればチェックできます。

説明が分かりやすい

給水管の工事に限らず、担当者が分かりやすい説明をしてくれる業者ほど信頼性が高く、不明点などを質問しやすい傾向があります。

 

逆に、専門用語を多用して依頼主が納得していない状態のまま、施工に入ろうとするような業者は後々トラブルを起こしやすいです。

 

決して安いとはいえない給水管の交換工事を任せるのですから、納得いくまでしっかり説明してくれる業者を選びましょう。

見積もり書の詳細がハッキリしている

工事内容別に、内訳がハッキリ出ている見積もり書を発行してくれるかどうかも要チェックです。

 

業者によっては、合計金額を記載するだけという大雑把な見積もりを出すところもあります。合計金額だけでは、各サービスの価格が適正なのか全く見当がつきません。

 

見積もり作成まで無料で対応してくれる業者は多いので、最低3社は見積もりを出してもらうようにしましょう。サービスの詳細や料金をよく比較したうえで、ベストな1社を選ぶようにしてください。

対応が迅速である

水回りのトラブルには緊急性の高いものが多いため、何かあったときに迅速な対応をしてくれる業者を選ぶことも非常に重要です。

 

給水管全体を交換する場合、深刻な問題に繋がるリスクは低いですが、一部の交換時には接続の甘さなどが理由で水漏れを引き起こす可能性があります。

 

修理後もすぐに連絡がつき、誠実な対応で問題解決に向けてベストな姿勢で向き合ってくれる業者を選ぶと、いざというときも安心です。

給水管の種類別の交換時期に悩んだら

本記事内で触れたように、給水管を設置してから15年ほど経つと、交換のタイミングを迎えるといわれています。ただ、あくまで目安であり、実際には種類の違いなどを理由に、もっと早い段階で修理しなければならないケースも多いです。

 

いつもより水道料金が高い、水量に変化が見られる…など、自宅の給水管に少しでも異常が見られた場合には、早めに水道局の指定工事店に相談しましょう。依頼先に悩んだ際は、今回ご紹介した業者選びのポイントなども活用してみてくださいね。

 

私たちクリーンライフでも給水管の修理を受け付けています。多くの地域の水道局指定工事店で、24時間365日お問い合わせ可能ですので、給水管トラブルにお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

 

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2023.04.15
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