水道管を凍結防止するための、保温材の巻き方を解説します。

 

保温材を巻き付けるのは、比較的簡単な凍結防止方法です。保温材やテープなど、必要なものを準備すれば、すぐに試せます。

 

ただし、巻き方や保温材の素材、固定の仕方など注意事項があります。ずれてしまうと、せっかく保温材を巻いていても凍結してしまうので、この記事を参考に巻いてみてください。

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水道管への保温材の巻き方

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巻き方が簡単な保温チューブを例に、水道管に保温材を巻き付ける方法を説明します。

 

【用意するもの】

  • ワンタッチテープ付きの保温チューブ
  • 配管保護テープ
  • よく切れるカッターナイフ

保温チューブは以下のように、さまざまなサイズが販売されています。

  • 内径16㎜
  • 内径26㎜
  • 内径38㎜
  • 内径49㎜

保温チューブのサイズは、巻き付ける箇所の太さに合わせて選びましょう。

 

また、細い水道管なら、2枚重ねにすることも可能です。たとえば、水道管に26㎜のチューブを巻いてから、49㎜の保温チューブを巻くと、寒い場所でも凍結を防止できます。

 

【保温材(保温チューブ)の巻き方】

  1. 保温チューブを配管の長さに合わせてカッターで切る
  2. 曲がった配管に巻く場合は、曲がった箇所で一旦切る
  3. 保温チューブを配管に巻き付け、ワンタッチテープで貼り付ける
  4. 保温チューブの隙間(曲がり角)に配管保護テープを巻いて隙間をなくす

配管が曲がっている場合は、曲がった箇所で区切って別々に保温チューブを巻き付けます。保温チューブの繋ぎ目の隙間は、配管保護テープでカバーしましょう。

水道管へのタオル・気泡緩衝材(プチプチ)の巻き方

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急に寒くなって保温材の用意がない場合は、タオルや毛布などを巻き付けて保温しましょう。

 

【用意する物】

  • タオルや毛布
  • 配管保護テープ、またはビニールテープ
  • ビニール袋、またはラップ
  • 紐状のゴム、または輪ゴム、結束バンド

タオルは分厚いものより、薄い方が扱いやすいです。

 

【タオル・毛布の巻き方】

  1. 蛇口からタオルまたは毛布を巻き始める
  2. ゴムで固定しながら、蛇口全体、水道管の上まで巻き付ける
  3. テープで固定する
  4. ビニール袋かラップで全体をくるんで、テープで固定する

タオルを使った凍結防止方法は以下の記事でわかりやすく説明しているので、参考にしてください。

 

気泡緩衝材(プチプチ)も同様に、蛇口から巻き付けてビニールテープなどで固定しておきます。プチプチはプラスチック素材なので、濡れても大丈夫。

 

しかし、重なった部分の隙間から水が入り込まないように、しっかりと包み込むことが重要です。ビニールテープの2分の1が重なるように、巻き付けましょう。

 

ビニールテープは、下から上に向かって巻きつけるのが、確実に保護するコツです。

水道管への凍結防止ヒーターの巻き方

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ベランダに設置した洗濯機の蛇口と水道管のように、近くにコンセントがあれば、凍結防止ヒーターがおすすめです。凍結防止ヒーターなら、寒さが厳しく凍結の可能性が高くても防止できます。

 

サーモスタットが搭載されている凍結防止ヒーターが、ほとんどです。設定温度まで下がると、自動的に通電して水道管を温めます。

 

【巻き方】

  1. 凍結防止ヒーターの巻き始めを結束バンドで固定する
  2. 凍結防止ヒーターを配管に沿って、重ならないように注意しながら巻きつける
  3. サーモスタットを配管の中央部に固定する
  4. 保温テープを下から上に向かって巻きつける

保温テープの幅の2分の1程度が重なるように巻くと、剥がれにくいので安心です。保温テープの耐熱温度は確認しておきましょう。

 

ただし、凍結防止ヒーターは電気代がかかります。特に寒い時期は、24時間稼働しているケースも多いです。

凍結防止ヒーターの選び方

凍結防止ヒーターの適切な長さは、配管の約1.5倍です。長すぎても短すぎても、効果が半減します。長すぎてヒーターが重なったり、サーモスタットが隠れたりしないように設置しましょう。

 

凍結防止ヒーターの消費電力は、1mあたり12ワット〜20ワットです。ワット数が大きいほど電気料金が高額になるので、水道管が多く料金が気になる方は、ワット数が低いものを選びましょう。

保温材とヒーターを一緒に使う場合の注意点

保温材は次のように、耐熱温度が定められています。

  • 耐熱温度70℃
  • 耐熱温度120℃

耐熱温度が70℃の保温材の上から、凍結防止ヒーターをつけると、ヒーターの温度に耐えられない保温材が溶けてしまう可能性があります。溶けて配管に癒着してしまうので、耐熱温度を確認しましょう。

 

基本的には、凍結防止ヒーターを水道管に先に巻いて、後から保温材を巻くのがおすすめです。保温材をヒーターの上から設置する箇所には、耐熱温度120℃といった温度高めの保温材を設置してください。

 

以下の記事で、水道管の凍結防止についてまとめて紹介しています。保温材以外の方法も参考にしてみてください。

水道管に巻くおすすめの保温材

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水道管に巻くおすすめの保温材を紹介します。あわせて、蛇口や水道メーターにおすすめのカバーも紹介するので、参考にしてください。

保温材はポリエチレンチューブがおすすめ

保温材には、以下のような種類があります。

  • ポリエチレンチューブ
  • グラスウール
  • シチロールカバー
  • エアロフレックス

上記のうち、最も利用しやすい保温材は、ポリエチレンチューブです。発泡スチロールと同じポリエチレンでできているので、保温効果は充分期待できます。

 

配管の太さによって、すでにチューブ型になっているので、設置しやすい点も魅力です。カッターで簡単に切れ、1mあたり600円前後なので、気軽に使えます。

 

接着テープ付きなら、ワンタッチで接着可能です。長さ1mで200円〜300円前後、5本セットで1,000円〜2,000円前後で販売されています。

極寒の日におすすめの凍結防止ヒーター

凍結防止ヒーターは、電力で温めるので極寒の日も安心です。

 

凍結防止ヒーターには、主に次の2種類があります。

  • ニクロム線ヒーター型
  • 自己温度制御型

ニクロム線ヒーターの方が、電気代を節約できるのでおすすめです。1.5mのヒーターで、3,000円が相場価格です。

 

また、水道管の材質によって、利用できない凍結防止ヒーターもあるので、購入前に水道管の材質を確認してください。

着脱可能な凍結防止カバー

保温材が巻き付けにくい以下のような箇所には、凍結防止カバーの利用がおすすめです。

  • 蛇口用
  • 水道メーター用

取り外しても、また付けられるので、次の年も使えます。蛇口用で1,000円〜2,000円、水道メーター用で2,000円〜4,000円が相場です。

 

発泡スチロールでできている水道メーター用のカバーは、形が決まっているので、配管のサイズを確認して選んでください。

 

保温材の装着が難しい蛇口や水道メーターは、保温材が剥がれてしまう可能性があります。剥がれたことが原因で凍結してしまうので、カバータイプがおすすめです。

保温材を巻いた方が良い水道管

以下のような水道管は、凍結しやすいので保温材を忘れずに巻いてください。凍結しやすいマイナス4℃にならなくても、凍結する可能性があります。

  • 屋外の立水栓など外の水道管
  • 屋外に設置された給湯器につながる水道管
  • 屋外で剥き出しの水道管

それぞれについて、説明します。

屋外の立水栓など外の水道管

庭や駐車場に設置された立水栓は、外気にさらされているので凍結のリスクが高いです。また、水の出しっぱなしといった対処法ができないので、保温材を巻いてください。

 

特に、1日中日陰になるような場所に設置されていると、凍結のリスクが高いので十分な保温材を設置しましょう。

 

ホースを設置したままにしておくと、ホースに残った水などが原因で凍結します。凍結した部分から、温度が下がって蛇口にも影響するので、ホースは外しておきましょう。

 

外の水道の凍結防止方法については、以下の記事でまとめています。保温材以外の方法も紹介しているので、参考にしてみてください。

屋外に設置された給湯器につながる水道管

給湯器の本体は、凍結防止ヒーターが内蔵されているので、マイナス15℃まで凍結の心配はないといわれています。しかし、配管は外気にさらされているので、凍結の可能性が高いです。

 

特に、外に設置された給湯器は凍結しやすいので、保温材で保護してください。

 

給湯器の凍結防止方法は、以下の記事も参考になります。

屋外で剥き出しの水道管

古い住宅で水道管を引き直したり、新築でも水道管の設置コストを抑えたりして、水道管を外壁に設置している住宅では、水道管の凍結防止が必要です。

 

以下の記事で、凍結しやすくなる気温について、わかりやすく説明しています。凍結しそうなときは、保温材などで前もって対策しておきましょう。

水道管に保温材を巻いても凍結した場合の対処法

保温材を巻いていても、水道管が凍結してしまうことがあります。凍結した場合の対処法は、以下のとおりです。

  • 自然に解凍を待つ
  • タオルを巻いてぬるま湯をかける
  • 水道修理業者に相談する

それぞれについて説明します。

自然に解凍されるのを待つ

特に何もしなくても、日中の気温が5℃以上に上がれば自然に解凍します。自然解凍が、水道管にダメージを与えない最も安全な方法です。

 

しかし、凍結していると、水道管が破裂している可能性があります。破裂していたら、解凍するにつれて水漏れが始まるので、確認しながら解凍を待ちましょう。

 

水道メーターのパイロット回転運動

水漏れ箇所は、見える箇所ばかりとは限りません。水道メーターを確認してみてください。水を使っていないのに、パイロットが動いていたら水漏れしているかもしれません。

タオルを巻いてぬるま湯をかける

凍結した箇所にタオルを巻いて、40℃〜50℃程度のぬるま湯をゆっくり流します。タオルが冷えるまでそのままにしておくと、余熱で解凍が進みます。

 

タオルが冷たくなる前に、再度40℃〜50℃程度のぬるま湯を流しましょう。解凍するまで、数回繰り返してください。

 

早く解凍したくても、熱湯をかけるのはNGです。水道管は、急激な温度変化に対応できません。配管が破壊される原因になるので、必ず50℃以下のぬるま湯を使いましょう。

 

解凍して水道管の破裂を見つけたら、元栓を閉めるなどの応急処置が必要です。以下の記事を参考にして、応急処置をし、速やかに水道修理業者に相談してください。

水道修理業者に相談する

凍結を安全な方法で短時間で解凍したい場合は、水道修理業者への相談がおすすめです。水道修理業者は水道管の知識が豊富で、なおかつ、専門の器具を所有しています。

 

プロの解凍方法は、主に以下の2種類です。

  • 電気解氷法:水道管が金属の場合
  • 蒸気解氷法:水道管が樹脂の場合

また、解凍後に水道管のトラブルが見つかった際も、対応がスムーズです。すぐに対処してもらえるので、被害を最小限に食い止められます。

 

以下の記事で、凍結した際の簡単にできる対処法を説明しているので、参考にしてください。

水道管への保温材の巻き方に不安があれば

水道管の凍結防止のための、保温材の巻き方や種類をご紹介しました。

 

保温材を巻いていても、凍結して水道管にトラブルが生じる場合があります。トラブルが起きたら、すぐに水道局指定工事店に指定されている業者に相談しましょう。

 

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