水道メーターを凍結防止する方法を、イラスト付きで説明します。

 

地下式と地上式といった水道メーターの種類ごとにやり方をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。ご紹介する方法は、手に入れやすいものを使った方法が中心です。

 

まずは、ご自宅の水道メーターの種類を確認して始めましょう。あわせて、集合住宅の水道メーターにおける凍結防止方法も紹介します。

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地下式水道メーターを凍結防止する方法

水道の元栓の場所

地下式水道メーターは、敷地内に埋められた水道メーターです。

 

金属製、または、プラスチックのフタが敷地内にあるはずなので、確認しましょう。水道局のスタッフが検針に来ているので、そんなにわかりにくい場所ではないはずです。

 

凍結防止をすると検針しにくくならないかを考慮しながら、保護材を設置してください。ただし、豪雪地帯では、冬の間は検針が難しいため、冬季は過去の水道料金の平均値などで「認定」料金を徴収します。

 

水道局のホームページなどで、冬季も検針するかどうかを確認しましょう。冬季も検針する場合は、簡単に取り外しできる方法がおすすめです。

発泡スチロールを入れた袋を被せる

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布袋やビニール袋などに発泡スチロールを砕いて詰めて、水道メーターの上に置きます。袋にパンパンに詰めると、水道メーターや水道管になじまないため、注意が必要です。

 

発泡スチロール入りの袋が適宜変形して、水道メーターや水道管を包めるように作りましょう。8割程度の量の発泡スチロールを袋に詰めて、メーターボックスに入れたあとで、形を整えましょう。

 

電気製品等についてくる発泡スチロールを砕いたものを使えば、無料で凍結防止できます。しかし、飛び散ってしまい、静電気で掃除しにくくなる点がデメリットです。

 

百均や通販で売っている、発泡スチロールボールの利用がおすすめです。通販なら、15㎜サイズが180個入って800円ほど。静電気の心配はさほどありません。

プチプチやタオルなどの布類で保温する

「気泡緩衝材」「エアパッキン」とも呼ばれるプチプチや、タオルも水道メーターの凍結防止に利用できます。

 

検針のある地域なら、プチプチや布類も袋に詰めて、発泡スチロールの方法のように水道メーターに置く方法がおすすめです。

 

もし、検針しない地域で水道メーターをしっかり包んでも大丈夫なら、プチプチは扱いやすい保護材です。包みやすい大きさに切って、水道メーターと配管部分をていねいに包み、ビニールテープで固定してください。

市販の水道メーター用断熱カバーを使う

水道メーター用断熱カバー、もしくは水道メーター用保温カバーとして販売されているカバーなら、取り外しが楽で、検針もしやすいのでおすすめです。

 

材質は、保温効果のあるポリエチレン発泡体で、水道メーターの形をしています。ポリエチレン発泡体とは、発泡スチロールのことです。

 

サイズは主に、次の2種類があります。配管のサイズに合わせて選びましょう。

  • 13mm用
  • 20・25mm用

水道メーターカバーの値段は、2,000円〜4,000円ほどで、次の年も使えます。

ダンボールを広げて敷くとより効果的

水道メーターのフタは、開けやすいように切り欠き(10×20mm前後)があります。ここから冷気が入り込むので、フタの上にダンボールを広げてカバーしておくと安心です。

 

ダンボールが風に飛ばされないように、ビニールテープと重石で固定しておきましょう。ダンボールの上から、ブルーシートを広げて重石をすると確実です。

地上に設置された水道メーターを凍結防止する方法

地上式は、検針しやすいように、地上に設置された水道メーターです。

 

プチプチやタオルなどで包み、ゴムで固定します。その上からビニール袋で包んで、ビニールテープで止めておくと、雨や溶けた雪で濡れるのを防止できます。

 

濡れると凍結しやすくなるので、注意が必要です。電化製品用の大きなダンボール箱を被せておいても良いでしょう。ダンボール箱も濡れないようにビニール袋などを被せて、防水してください。

集合住宅の水道メーターの凍結防止方法

凍結

マンションの場合は、玄関扉の横のパイプスペースに水道メーターが設置されています。玄関前の廊下が外廊下なら、外気の影響があるので、プチプチなどで水道メーターと水道管を保護しておかないと凍結の可能性があります。

 

アパートでは、マンション同様の場合と、水道メーターがまとめて1ヶ所に設置されている場合があります。まとめて設置されているアパートなら、管理会社が凍結防止対策をしているかもしれません。

 

確実に凍結防止するために、ご自宅の水道メーターをプチプチで包んでおくと安心です。まとめて設置されていると、ご自宅の水道メーターかどうか間違えやすいので注意してください。

 

アパートの凍結防止の方法や注意事項は、以下の記事でより詳しくお伝えしています。

水道メーターだけではなく水道管も凍結防止

水道メーターだけではなく、水道管や蛇口の凍結防止もしておきましょう。凍結防止を住宅全体ですれば、さらに凍結しにくくなります。

 

簡単にできる水道管の凍結防止方法は、以下のとおりです。

  • 通水する
  • 剥き出しの水道管は保温材を巻く
  • 長期で外出の際は水抜きをする

それぞれについて説明していきます。

通水する

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水を出しっぱなしにするのは、「流れる水は凍結しにくい」という性質を活かした凍結防止方法です。流す水の量の目安は、蛇口から鉛筆の太さ(直径4mmくらい)が途切れずに流れる程度です。

 

夜間など凍結しやすい時間帯、特に水を誰も使わない時間帯に水を流しっぱなしにしましょう。できれば、住宅内のすべての蛇口で出しっぱなしにした方が有効です。

 

少なくとも以下の蛇口は、出しっぱなしにしておきましょう。

  • 浴槽の蛇口
  • 水道メーターから最も遠い位置にある蛇口

お風呂の蛇口を開放しても、浴槽で溜めてあとで使えるので無駄になりません。追い焚きできない浴槽の場合は、掃除などで使いましょう。

 

以下の記事で、水出しっぱなしの効果的なやり方や、どのくらい水道料金がかかるのか、詳しく説明しているので参考にしてください。

剥き出しの水道管は保温材を巻く

保温チューブを設置

屋外などで剥き出しになって外気にさらされている蛇口や水道管は、保温材で保護しておきましょう。保温材として売られている保温チューブ、蛇口用の保温カバーを利用すると簡単です。

 

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急に寒くなって保温材を用意できない場合は、タオルや古い毛布などを利用できます。

 

【手順】

  1. 蛇口のハンドル下から配管にかけて、タオルを巻きつける
  2. ゴムや結束バンドを使って固定しながら、作業する
  3. タオルでカバーしたら、ビニールテープを巻きつける
  4. ビニール袋やラップを巻き付けて、上からビニールテープで固定する

最後にビニール袋でカバーするのは、水道管や蛇口が濡れないようにするためです。濡れると凍結しやすいので、防水のための処置を忘れないでください。

 

タオルを使った凍結防止方法について、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

長期で外出の際は水抜きをする

水を使わない時間が続くと、凍結しやすくなります。長期でお出かけの際は水を使わないので、水抜きをしておくと安心です。

 

水道管や蛇口の中の水がない状態にしておくと、「凍結する水」がない状態なので凍結しません。水抜きの方法は、概ね以下のとおりです。

  1. 水抜き栓を「閉」の方向に回す
  2. 蛇口のハンドルを操作して、水が出なくなるまで放置する
  3. 蛇口下の水抜き用ネジを開けて、完全に水を抜く
  4. 水が抜けきったら蛇口を閉める

特に、屋外にある洗濯機の蛇口や、給湯器の水抜きは忘れないようにしましょう。

 

水抜きについては、以下の記事でもっと詳しく説明しています。参考にしてください。

水道メーターの凍結防止が必要になる条件

凍結している蛇口

以下のようなケースは、水道メーターの凍結防止が必要です。

  • 外気温がマイナス4℃以下になった
  • 旅行などで長期間留守にし、水道を使用しない
  • 「真冬日」が数日間続くと予想された
  • 水道メーターの設置場所が北側で日当たりが悪い

真冬日とは、最高気温が氷点下の日です。

 

一般的にはマイナス4℃にならないと、水道管や水道メーターは凍結しないとされています。しかし、氷点下が続いて気温がまったく上がらない日が続くと凍結しやすくなります。

 

凍結しやすい条件について、以下の記事が参考になります。

水道メーターが凍結した場合の対処法

せっかく水道メーターの凍結防止をしていても、凍結してしまったら、以下の対処法を試してください。

  • 自然に溶けるのを待つ
  • 50℃前後のお湯をかける
  • 水道管破損の恐れがあれば水道修理業者に相談する
  • 水道メーターが凍結で壊れたら水道局に連絡する

それぞれについて、説明します。

自然に溶けるのを待つ

日中の気温が2℃以上になれば、自然に解凍します。自然解凍が水道メーター・水道管に最もダメージを与えない、安全な方法です。

 

水道メーターボックスが日当たりの良い場所にあるなら、ダンボールなどを取り除いて放置しても良いでしょう。

 

ただし、以下の場合は、人為的に温めて解凍する方法がおすすめです。

  • 水道メーターボックスが日当たりの悪い場所に設置されている
  • 寒い日が続いている

次の対処法で解凍しましょう。

50℃前後のお湯をかける

お湯やタオルで解凍する

ぬるま湯を使って、ゆっくりと解凍する方法です。

 

凍結した箇所にタオルを巻き、上からゆっくり50℃前後のお湯をかけて、放置します。温かいタオルの余熱で、さらに解凍していきます。

 

タオルが冷たくなる前に、再度ぬるま湯をかけて、解凍するまで数回繰り返しましょう。解凍したら、乾いた布でよく拭いて、再度保温材を設置してください。

 

濡れたまま放置すると凍結しやすいので、必ずよく乾かしましょう。また、熱湯をかけると配管等が破損するので、必ず50℃前後のお湯を利用してください。

水道管破損の恐れがあれば水道修理業者に相談

水は凍結すると膨張して体積が増えます。体積が増えた結果、水道管が破裂している可能性があります。水道管が破裂すると水漏れするので、すぐに水道修理業者への相談が必要です。

 

水道管の修理は、必ずお住まいの地域で水道局指定工事店に指定されている業者に相談してください。凍結で水道管が破裂した際の応急処置などは、以下の記事を参考にしましょう。

水道メーターが凍結で壊れたら水道局に連絡

水道メーターそのものが凍結で壊れてしまったら、すぐに水道局へ交換を依頼してください。水道局のほとんどで、壊れた水道メーターの交換を無料でしています。

 

水道局のどこに電話するのかわからない場合は、水道料金の控えを確認しましょう。

 

なお、水道管が凍結したときの対処法は、以下にまとめています。対応に困った際は、ぜひ参考にしてみてください。

凍結防止対策をしても水道メーターなどが凍結したら

水道メーターボックスの凍結防止のやり方をご紹介しました。

 

水道メーターボックスの凍結防止は、水道管の凍結リスクを抑えられます。しかし、想像以上に寒くなって凍結してしまったら、すぐに水道修理業者に相談してください。

 

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