排水管のつまりや悪臭を防ぐには、定期的な清掃が大切です。排水管の清掃は業者に依頼するか、簡単な清掃であれば自分で行うこともできます。

 

そこで今回は、自分でできる排水管の清掃について、手順を分かりやすく解説していきます。

 

「排水管に水が流れにくい」「嫌な臭いがする」など、気になることがある方はぜひお試しください。

 

業者に排水管清掃を依頼した場合の料金についてもお伝えしますので、参考にしてください。

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排水管を自分で清掃する方法7選

ポイント

排水管を自分で清掃する方法を7つ紹介します。

  • 45〜50℃のお湯を流す
  • お湯をためて一気に抜く
  • 液体パイプクリーナーを流す
  • 重曹とクエン酸を使う
  • ペットボトルで空気を送る
  • ラバーカップを使う
  • ワイヤーブラシを使う

手間がかからない簡単な方法から順番に紹介しますので、ぜひお試しください。

45〜50℃のお湯を流す

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一番手軽な方法は、45~50℃のお湯を流す方法です。

 

お湯を流す方法は、キッチン、お風呂、洗面所、トイレの排水管の掃除に効果的です。お湯を流すと油汚れや洗剤カスが浮き、排水管に付着した汚れを流せます。

 

45〜50℃のお湯を用意するときは、給湯器の温度設定を変更するか、沸かしたお湯に水を入れ、お風呂の温度より少し熱い程度に調整しましょう。

 

ただし、熱湯は流さないように注意してください。一般的な排水管の耐熱温度は60℃~70℃のため、熱湯を流すと排水管が変形する恐れがあります。

お湯をためて一気に抜く

ただお湯を流すのではなく、お湯をためて一気に抜く方法も効果的です。ある程度お湯をためる必要があるため、キッチンや洗面所の排水管清掃に適しています。

 

お湯をためるために栓ができるように、タオルを用意してください。

 

【手順】

  1. 排水口のフタを外し、タオルを詰める
  2. お湯をためる
  3. タオルを抜き、一気にお湯を流す

お湯で一気に流すことで、溜まった汚れを押し流します。この方法は、だんだん水の流れが悪くなって、ついに流れなくなったときに試すと、特に効果的です。

 

お湯は45~50℃程度のものを用意し、絶対に熱湯は使用しないでください。熱湯を使用すると排水管が熱に耐えられずダメージを受け、変形する恐れがあります。

 

お湯をためて一気に流す方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひお試しください。

液体パイプクリーナーを流す

市販の液体パイプクリーナーも、キッチンやお風呂、洗面台、トイレの排水管の清掃におすすめです。

  • パイプユニッシュ
  • パイプクリーナー
  • ドメスト

このような商品は300円~500円程度で、ドラッグストアやホームセンター、スーパーの掃除用品コーナーに売られています。一部コンビニにもパイプ洗浄剤が販売されています。

 

【手順】

  1. 排水口のフタを外す
  2. 液体パイプクリーナーを適量注ぐ
  3. 15分~30分放置する
  4. たっぷりの水を流す

液体パイプクリーナーの使用量は商品によって異なりますが、パイプユニッシュを例に挙げると、ひと目盛が目安です。

 

放置する時間は必ず守り、仕上げにたっぷりの水を流して液が排水管に残らないようにしましょう。放置時間が長すぎるとはがれた汚れが下に溜まってしまい、つまりの原因になる可能性があります。

 

液体パイプクリーナーの詳しい使い方や注意点は、以下のページをご参照ください。排水管のつまりにも効果的ですので、汚れやつまりでお困りの方はご覧ください。

重曹とクエン酸を使う

重曹とクエン酸で排水管のつまり解消
重曹とクエン酸を使っても、排水管の清掃ができます。

 

重曹とクエン酸は百均でも販売されているので、安価で手軽に購入できます。ホームセンターやドラッグストア、スーパーなど、身近なお店で、100円~300円程度で購入可能です。

 

【手順】

  1. 排水口全体に重曹をかける
  2. 重曹の上からクエン酸をかける
  3. ぬるま湯でゆっくり流す

重曹とクエン酸の量に決まりはありませんが、重曹2:クエン酸1の割合で使用するのがおすすめです。軽い汚れであれば、重曹とクエン酸でも十分に汚れ落としの効果が期待できます。

 

トイレやお風呂、キッチン、洗面所など、水回り全体の排水管清掃に使用可能です。

 

重曹は排水管清掃だけでなく、つまりの解消にも効果が期待できます。以下のページで重曹を使ったトイレつまりの直し方を紹介していますので、ご覧ください。

ペットボトルで空気を送る

ペットボトルで排水管のつまり解消
ペットボトルを使った排水管の清掃方法もあります。

 

用意するのは、1.5~2Lのペットボトル1本です。排水口にぴったりはまるように、円形のボトルを選びましょう。ペットボトルを押して空気を送るため、素材は柔らかい方がおすすめです。

 

【手順】

  1. 排水口のフタやゴミ受けなどをすべて外す
  2. 排水口にペットボトルの口を差し込む
  3. ペットボトルを数回押して空気を送る

ペットボトルを押す作業を何度か繰り返すと、たまっていた汚れがはがれていきます。ペットボトルは排水口にぴったり密着させることで、より効果を発揮します。

 

この方法は、お風呂やキッチンの排水管の清掃におすすめです。

ラバーカップを使う

排水溝でラバーカップを使う

トイレで使うイメージが強いラバーカップですが、キッチンや、洗面所でも使用できます。

 

ラバーカップにはいくつかの種類や大きさがありますので、使用する場所に合わせて選びましょう。

 

【手順】

  1. ラバーカップのゴムの部分を排水口に密着させる
  2. カップが隠れるくらいまで水をためる
  3. ラバーカップをゆっくり押す
  4. 思いっきり引っ張る
  5. 3~4の作業を3~5回繰り返す

ラバーカップを使用するときは、ゴム部分が隠れるくらいまで水をためる必要があるため、お風呂の排水管清掃には向いていません。

 

トイレやキッチン、洗面所など、水をためやすい場所で使用するのがおすすめです。

 

ラバーカップを使ったトイレつまりの解消法については、以下の記事でより詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

ワイヤーブラシを使う

排水溝でワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシは、排水管のつまりや汚れを除去するための道具で、ホームセンターなどで1,000円~1,500円程度で購入できます。

 

ワイヤーブラシは、トイレ、お風呂、キッチン、洗面台と幅広く使用できます。ブラシを選ぶときは、長さとワイヤーの強度に注意して選びましょう。

 

【手順】

  1. ワイヤーブラシを排水口に入れる
  2. つまりの部分に当たるまで差し込む
  3. つまりに当たったら、ワイヤーを上下左右に動かし、つまりを削る

ワイヤーブラシの先端につまりが当たったら、ブラシを回転させて汚れを落としましょう。

 

ワイヤーブラシを使うときは、無理にこすって配管を傷つけないように注意してください。

 

ワイヤーブラシの使い方については、以下のページで詳しく解説していますので、ご使用の前にご確認ください。

排水管を清掃する頻度

排水管は定期的に清掃することで、つまりの予防に効果的です。

 

清掃の頻度は、以下の表を目安にしてください。

場所 頻度
キッチン 週2回
洗面所 週1回
お風呂 週1回

油汚れが気になるキッチンは週2回、お風呂や洗面所は週1回の清掃を目安にしましょう。

集合住宅は年1回清掃するのが一般的

分譲マンションなど集合住宅の場合は、管理会社が業者に依頼して1~2年に1回、全体の排水管清掃を行っているケースがほとんどです。

 

ただし、賃貸の場合は管理会社や大家によって異なりますので、心配な場合は確認しておくと安心です。

 

業者に高圧洗浄を頼んでいても汚れはたまりますので、上記で紹介した頻度を目安に定期的に排水管を清掃しましょう。

 

マンションで排水管清掃が必要な理由は、以下の記事でご覧いただけます。清掃の内容も詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

一戸建ては3年に1回の高圧洗浄もおすすめ

3年に1回は排水管洗浄

一戸建ての場合は、3年に1回ほど全体の高圧洗浄を行うのがおすすめです。

 

定期的に清掃することで、排水管がつまるのを防ぐ効果が期待できます。

 

自分でこまめに掃除をしていても、排水管の奥の方には汚れが溜まっていきます。汚れは放置するとどんどん落ちにくくなるので、業務用の高圧洗浄でメンテナンスすると良いでしょう。

 

気になる料金や方法については、以下の記事で分かりやすくまとめています。安く依頼できる方法も紹介していますので、ぜひご覧ください。

排水管清掃の料金相場

トイレを点検する水道修理業者

排水管清掃を業者に依頼した際の料金相場は、以下の通りです。

 

トーラーの使用 10,000円~20,000円
高圧洗浄機 25,000円~35,000円
薬剤の使用 5,000円~10,000円

料金は、一部の排水管だけなのか、住まい全体の排水管なのかでも大きく異なります。

 

範囲が広く汚れがひどいほど料金は高額になりますので、まずは見積もりを依頼してから検討しましょう。

 

ご自宅の排水管清掃が高額になるケースかどうかは、以下の記事でご確認いただけます。料金相場も詳しくまとめていますので、参考にしてください。

排水管清掃を頼む業者を選ぶポイント

排水管清掃を頼む業者を選ぶときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 水道局指定工事店から選ぶ
  • 口コミ評判の良い業者を選ぶ
  • 相見積もりを取って比較する

排水管の万が一のトラブルに備えて、水道局指定工事店に登録されている業者から選びましょう。

 

水道局指定工事店であれば給水・排水管の修理もスムーズに対応できるうえ、必要な知識や道具も備えているので安心してお任せできます。

 

また、一つの業者に依頼する前に口コミは必ず調査し、複数の業者で相見積もりを取って比較してから決めてください。

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排水管が詰まる原因

排水管がつまる原因は、水回りの場所によって異なります。

 

ここからは、場所別につまりの原因を解説していきます。

キッチンの排水管

キッチンの排水管がつまる原因には、以下のものが考えられます。

  • 油汚れ
  • 食材の残りカス
  • 洗剤の残りカス

この中でも特に厄介なのが、油汚れです。油汚れは排水管に貼りつき、食材・洗剤カスを吸着してつまりの原因になります。

 

油汚れが蓄積すると簡単には落とせませんので、普段から油を流さないように注意しましょう。

 

油は直接排水管に流さず、お皿やフライパンに残った油もキッチンペーパーで拭き取ってから、洗剤で洗ってください。

トイレの排水管

トイレの排水管のつまりは、主に以下の3つが原因です。

  • 尿石
  • トイレットペーパー
  • 排泄物

トイレットペーパーや排泄物は、基本的には水で流れます。しかし、大量に流した場合など、流れ切らずにつまりの原因になることがあります。

 

尿石は、こまめに掃除をしないと徐々に蓄積し、簡単には落とせなくなるので注意が必要です。

 

トイレの排水管は、水回りの中でも詰まりやすい部分です。以下のページでトイレの排水管の仕組みやトラブルの予防法を紹介していますので、ご覧ください。

浴室・洗面所の排水管

浴室・洗面所の排水管の主な汚れは、以下の3つです。

  • 皮脂汚れ
  • ほこり
  • 髪の毛

浴室・洗面所は、髪の毛や皮脂汚れ、ほこりが原因でつまるケースが多くみられます。

 

ヘアキャッチャーを設置していても、隙間から流れたゴミが排水管に蓄積すると、つまる可能性があります。

 

流れた髪の毛が排水管に残ると、石けんカスや皮脂汚れが付着し、つまりの原因になることも。ヘアキャッチャーはこまめに掃除をして、清潔な状態を保つ必要があります。

 

お風呂のつまりや嫌な臭いを防ぐには、日ごろのお手入れが大切です。以下の記事に排水管トラブルの予防法を紹介していますので、日々の掃除に取り入れてみてください。

 

洗面所の排水管詰まりについては、以下のページで解説しています。対処法や予防法もまとめていますので、参考にしてください。

洗濯機の排水管

洗濯機の排水管がつまる原因は、主に以下の3つです。

  • 洗剤カス
  • 服の繊維・糸くずなどのゴミ
  • 皮脂・アカ

洗濯の際に溶けきらなかった洗剤カスが排水管に流れると、少しずつ排水管に付着します。そこに、洗濯ものに付着している糸くずや皮脂・アカが付着し、排水管をつまらせてしまいます。

 

節水のために残り湯を使用している場合は、髪の毛や皮脂も混じるため、よりつまりが起きやすくなるので注意してください。

 

洗濯機の排水管トラブルについては、以下の記事で詳しくまとめています。トラブルの対処法をわかりやすく解説していますので、参考にしてください。

排水管の清掃後につまり・異臭を防ぐポイント

排水管を清掃していても、つまりや異臭が発生することがあります。

 

排水管のつまり・異臭を防ぐポイントをお伝えしますので、日ごろから心がけてみてください。

排水トラップを定期的に掃除する

キッチンの排水口

排水トラップに汚れがたまっていると、排水管に流れてつまりや異臭の原因になります。

 

排水トラップの汚れは、排水管の汚れにつながりますので、日ごろから清掃を心がけ、きれいな状態を保ちましょう。

 

排水トラップの掃除手順は、以下の通りです。

  1. 排水トラップの椀を外す
  2. ぬめりをスポンジで洗い流す
  3. デコボコした細かい箇所を歯ブラシで洗う
  4. きれいに洗い流す
  5. 元の状態に戻す

こまめに掃除をしていれば、排水トラップの汚れは台所用の洗剤で落とせます。

 

汚れがひどく落ちないときは、重曹とクエン酸(またはお酢)を振りかけると、化学反応で発泡して落ちやすくなるのでお試しください。

固形物を流さない

排水管に固形物が詰まると、簡単に取り出せないため大掛かりな修理と費用が発生します。

 

【流してはいけない・落としやすい固形物】

キッチン ・スプーンなどのカトラリー
・調味料のフタ
・掃除用の歯ブラシ
お風呂 ・ヘアアクセサリー
・おもちゃ
・指輪やピアス
トイレ ・スマホ
・おむつや生理用品
・おもちゃ
洗面所 ・アクセサリー類
・歯ブラシ
・化粧品のキャップ

調味料のフタのような小さな固形物でも、流すとつまりの原因になるので注意してください。

 

排水管のつまりの原因になりうるものは、水回りに置かないようにしましょう。

排水管を徹底的にきれいに清掃したいときは

日ごろの排水管の清掃がつまりや悪臭の予防には欠かせませんが、自分でできるのはあくまでも軽度の汚れ対策です。

 

あまりにも汚れがひどい場合や徹底的にきれいにしたい場合には、業者に依頼することをおすすめします。

 

排水管の清掃の依頼をご検討中の方は、ぜひ私たち『クリーンライフ』までご相談ください。クリーンライフでは、排水管清掃はもちろん、排水管の水漏れやつまりのトラブルにも対応しています。

 

年中無休で無料相談・見積もりにも対応していますので、お気軽にご相談ください。

 

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