水道管の凍結防止で、タオルを使う方法をご紹介します。

 

保温材をすぐに用意できなくても、タオルといった身近なものを使って、簡単に水道管を凍結防止できます。

 

今回は凍結防止のためのタオルの巻き方や、注意点を分かりやすく解説するので、参考にしてみてください。あわせて、水道管が凍結した場合の対処方法もご紹介します。

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水道管の凍結防止のためのタオルの巻き方

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水道管や蛇口にタオルを巻いて、凍結防止する方法を解説します。

 

【用意する物】

  • 古いタオル
  • ビニールテープ
  • ビニール袋、またはラップ
  • 紐状のゴム、または輪ゴムや結束バンド

タオルは新しいフカフカのタイプは巻きにくいので、ある程度洗濯を繰り返したタオルがおすすめです。古い毛布でも代用できますが、大きすぎて巻きにくい場合は細めに切ると楽に巻けます。

 

【凍結防止の手順】

  1. 蛇口のスタウト(吐水口のある筒)のくびれからタオルを巻き付け始まる
  2. 蛇口の根元、水道管にしっかりタオルを巻き付けながらゴムで固定する
  3. ビニールテープを巻き付ける
  4. ビニール袋やラップをかぶせて、さらにビニールテープで固定する

屋外の水道管は濡れないように、ビニール袋を被せるか、ラップを巻いてビニールテープで固定します。雪が降って日中に溶けてしまうと、濡れてしまい、夜間に凍結してしまうので注意が必要です。

 

ビニール袋やラップでうまく包めず、タオルが濡れていたら、すぐに交換してください。昼間暖かくなった日は、夜になる前に濡れていないか確認しましょう。

剥き出しの水道管をチェック

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タオルや保温材で包んだ方がよい水道管をチェックしましょう。つい忘れて、保温材で防止しなかった箇所が1ヶ所でもあれば、凍結してしまいます。

 

剥き出しになっている凍結の可能性がある水道管は、以下の通りです。凍結の可能性がある水道管がないか、確認してみましょう。

  • 給湯器と配管の接続部分
  • 給湯器の給水配管(水道管)
  • 給湯器の給湯配管・追い焚き管
  • トイレの給水管
  • ベランダに置いている洗濯機の蛇口と水道管
  • 屋外の蛇口と水道管
  • 新築などの露出配管

給湯器の本体には、以下のような凍結防止機能が付いていることがほとんどです。

  • 給湯器内部に装備されたヒーター
  • 自動ポンプ運転

ある一定の温度になると自動的に作動し、給湯器本体の凍結を防止しています。

 

しかし、給湯器の凍結防止は、本体のみの凍結防止システムです。屋外に給湯器が設置されている場合は配管が外気にさらされているので、凍結防止対策が必要です。

 

給湯器の凍結防止対策は、以下の記事で詳しく紹介しています。

水道管をタオルで凍結防止すべき状況

水道管

以下のような状況は凍結しやすいので、水道管を凍結防止しておきましょう。

  • 気温が氷点下4℃以下
  • 凍結しやすい環境に設置された水道管
  • 水を使わない状態

ひとつずつ、順に説明します。

気温が氷点下4℃以下

水が凍結する気温は0℃ですが、以下の理由から0℃では凍結せず、約マイナス4℃になると凍結しやすくなります。

  • 水道管に守られている
  • 水が動いている

ただし、1日の最高気温が0℃以下の真冬日が続くと、徐々に水道管が冷えていき、凍結しやすくなるので注意が必要です。

 

天気予報やベランダの温度計を確認して、凍結防止対策をすべきか判断しましょう。以下の記事で、凍結しやすい気温や解凍する条件などを詳しく説明しています。

凍結しやすい環境に設置された水道管

気温がマイナス4℃まで下がらなくても、以下のような環境に設置されている水道管は、凍結の恐れがあります。

  • 日当たりが悪い
  • 風が当たりやすい
  • 濡れやすい

屋内でも北側に設置されたトイレやキッチンの給水管などは、凍結しやすいのでタオルや保温材を巻いておくと安心です。

 

また、給湯器や洗濯機をベランダに設置している場合は、配管や蛇口が外気にさらされているので、凍結防止の対策をしましょう。

水を使わないとき

動いている水は凍結しにくい性質があります。反対に動かない水は凍結しやすいので、キッチンの水道は日中に凍結することはほとんどありません。

 

しかし、夕食後に食器を洗い、一晩中水を使わないと、朝になって凍結に気づくことがあります。

 

また、留守などで長期間水道を使わないと、凍結しやすくなります。「長期の旅行から帰宅したら、水道管が破裂しており住宅内が水浸しになっていた」という事例も少なくありません。

タオルを使わない水道管の凍結防止対策

タオルを巻く方法以外の、水道管の凍結防止の方法を紹介します。タオルを巻く方法と併用して、さらに凍結防止を強化する方法や、タオル以上に強力な方法もあるので、参考にしてください。

  • 水を少しずつ流す
  • 水抜きする
  • 凍結防止ヒーターを巻く
  • メーターボックスを保温する

以上の4つの方法を、順に説明します。

水を少しずつ流す

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動いている水は凍結しにくい性質を利用した方法です。凍結しやすい夜間に8時間程度、鉛筆の芯くらいの量の水を出しっぱなしにします。

 

水道代が心配ですが、万が一凍結が原因で水道管が破裂すると、もっと大きな出費になります。温暖地域で凍結防止用グッズの用意がない場合にも、すぐに取り入れられるので、おすすめの方法です。

 

以下の記事で「どの程度の水を出すのか」「どの蛇口を出しっぱなしにしておくべきか」など、もっと詳しく説明しているので、参考にしてください。

水抜きする

水抜き栓を使う

水がなければ凍結しないので、水道管内部の水を抜いておくと凍結を防止できます。特に長期間にわたって、水を使わないような場合に有効です。

 

寒冷地にお住まいなら、住宅に水抜きのシステムが搭載されているはずです。寒冷地に引っ越して初めての冬を迎える方は、大家さんや管理会社等に水抜きの方法を確認しておきましょう。

 

ボタンを押すだけで、簡単に水抜きができるシステムを搭載している住宅もあります。以下の記事で、さまざまな水抜きの方法や注意事項を解説しているので、参考にしてください。

凍結防止ヒーターを巻く

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電源が水道管の周辺にあれば、凍結防止ヒーターの利用がおすすめです。凍結防止ヒーターなら、温度にあわせて自動的に凍結を防止します。

 

ただし、密集したり、重ねたりといった巻き方をしないようにしましょう。ゆったりと、水道管に沿って巻き付けることが重要です。

 

特に、サーモスタットが覆われてしまうと、気温を正しく感知しないため稼働しません。サーモスタットは中央あたりに固定してください。

 

また、保温材が巻かれている水道管に凍結防止ヒーターを設置する場合は、保温材の材質や耐熱温度にも気をつけましょう。耐熱温度が120℃以上の材質なら問題ありません。しかし、耐熱温度が低いと、溶けて水道管にくっついてしまいます。

メーターボックスを保温する

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水道管だけではなく、メーターボックスが凍結する可能性もあるので、防止対策が必要です。

 

寒冷地なら凍結しないために、ほとんどの場合、深度80cm以上のところに埋め込まれています。しかし、温暖地のメーターボックスは、深度30cm程度の場合が多い傾向です。

 

深度が30cmのところにある水道メーターは、凍結防止の対策が必要です。特に日陰で日中も気温が上がりにくい箇所にあるメーターボックスは凍結しやすいので、保温材を投入しましょう。

 

タオルや、発泡スチロールを砕いて入れた袋をメーターボックスに入れて、フタの上からダンボールでカバーします。ダンボールが飛んで行かないように、大きめのビニール袋を被せて重石をしておきましょう。

 

また、寒冷地方で深度が80cm以上に設置された水道メーターボックスでも、激しい寒波の時期は凍結防止対策が必要です。

 

水道管の凍結防止対策は以下にまとめているので、参考にしてみてください。

タオルで凍結防止しても凍結した場合の対処法

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凍結して水が出てこなくなっていたら、以下の方法を試してみてください。

  • 自然解凍を待つ
  • タオルの上からぬるま湯をかける
  • ドライヤーやカイロで温める
  • 水道修理業者に相談する

無理にハンドルを動かそうとすると、蛇口本体だけではなく給水管も破壊してしまいます。無理に水を出そうと、ハンドルを回さないようにしてください。

 

自然解凍がもっとも安全な方法ですが、すぐに水を使いたい場合は、水道管を温める方法を試してみましょう。以下の記事で、具体的にどうするのか説明しているので、参考にしてください。

水道管が凍結して破裂した場合の対処法

水道管が破裂した場合は、迅速な対応が必要です。被害が広がらないように、以下の2つをすぐに実行してください。

  • 水道の元栓を閉める
  • 水道修理業者にすぐ依頼する

水道の元栓は、右回り(時計回り)に回すと、閉まります。

水道の元栓の閉め方・開け方

水道の元栓を閉めたら、すぐに水道修理業者に相談してください。水道管の破裂で水道修理業者を選ぶ基準は、以下の通りです。

  • 水道局指定工事店に指定されている
  • すぐに来てくれる
  • 見積もり無料で見積書を発行する

水道代が高くなった際に、減免制度を利用するためには「漏水修理証明書」が必要です。漏水修理証明書は、水道局指定工事店のみ発行できます。

 

水道管が破裂した際の応急処置やトラブルの対処法などは、以下の記事で詳しく説明しています。

水道管が凍結して対応を頼みたいときは

屋外で剥き出しになっている水道管や、室内でも北側の部屋にある水道管は、凍結しやすいので注意が必要です。

 

タオルを巻いても凍結してトラブルがあるようなら、水道修理業者に相談することをおすすめします。

 

私たち『クリーンライフ』は、全国で300以上の市区町村で水道局指定工事店に指定されている水道修理業者です。年中無休で24時間ご連絡を受け付けているので、いつでも相談できます。

 

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