今回は、キッチンの排水口の臭いを重曹で対処する方法をわかりやすく解説します。
キッチンの排水口の臭いを解決する手段の一つとして、重曹を使う方法があります。詳しく手順を紹介するので、実践してみましょう。
簡単にできる臭いの予防法や、キッチンの排水口の臭いが重曹でもとれないときの対処法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
重曹で解決できるキッチンの排水口の臭いの原因
キッチンの排水口の臭いには、重曹で解決できる原因とできない原因があります。それぞれ、以下のとおりです。
重曹で解決できる原因 | 重曹で解決できない原因 |
---|---|
・軽度の油汚れ ・ぬめり汚れ |
・頑固な油汚れ ・排水ホースのすき間や破損 ・封水トラップの不具合 |
重曹はアルカリ性のため、酸性の油汚れやぬめり汚れに効果があります。ただ、油汚れは軽度な場合に限り、目安としては、ブラシでこすると多少なりとも汚れが落ちる段階です。
何カ月も掃除していない状況でなければ、重曹で汚れが落ちるかもしれないので、試してみましょう。
重曹で解決できない原因・対処法
重曹で解決できない頑固な油汚れは、液体パイプクリーナーを使うのがおすすめです。使用時は説明書きをよく読み、換気しながら使いましょう。
排水ホースにすき間がある場合は、補修が必要です。配管パテはホームセンターで100円程度あれば買えるほか、紙粘土でも代用できます。
排水ホースに破損がある場合は、水道修理業者に依頼するのが確実です。応急処置としては、ビニールテープで補修しておくのがよいでしょう。
下水からの悪臭や虫を防ぐ役割のある排水トラップに不具合がある場合も、嫌な臭いにつながります。「ワンを掃除する」「排水トラップに溜められている封水を補充する」などの方法を試してみましょう。
キッチンの排水口の臭いを重曹で対処する方法
キッチンの排水口の臭いを重曹で対処する際に必要なものは、以下のとおりです。
- 重曹(250g)
- クエン酸(100g)
- レモン汁(クエン酸スプレーで代用可)
- 掃除用ブラシ
- スポンジ
- 40℃くらいのお湯
重曹とクエン酸は、どちらも100円均一ショップで購入できます。ドラッグストアだと、300円~500円ほどで売っています。レモン汁がなければ、100円均一ショップで購入できるクエン酸スプレーでも代用可能です。
掃除用ブラシは、奥まで届く長いタイプがおすすめです。「排水口ブラシ」 「パイプクリーナー」という名称で売っており、100円均一ショップのほか、ドラッグストアなら500円ほどで購入できます。
順を追って解説するので、一緒にやってみましょう。
1.ゴミ受けや防水ワンを外す
まず、ゴミ受けやワンなど、外せる部品は外しておきます。ふたやゴミ受けは引っ張るだけ、ワンは反時計回りにひねって引っ張れば外せます。
排水トラップに重曹が行き届く状態を作っておきましょう。
2.排水口の周りに重曹とレモン汁を振りかける
次に、排水口の中を掃除する前に、排水口の周りを掃除しておきます。排水口の周りに1周重曹を振りかけ、続けてレモン汁を1周かけましょう。
重曹とレモン汁に含まれるクエン酸が反応し、汚れが浮いてきます。レモン汁がなければ、100円均一ショップで購入できるクエン酸スプレーでも代用可能です。
3.掃除用ブラシでこすりお湯で流す
発泡してきたら、掃除用ブラシでこすってみましょう。汚れが落ちてきたら、40℃くらいのお湯で洗い流します。
4.排水口の中に重曹を入れてクエン酸入りのお湯を注ぐ
続いて、排水口の中を掃除します。手順は以下のとおりです。
- 排水口の中に、カップ1杯(200g)の重曹を入れる
- カップ1杯(200g)のお湯にカップ1/2杯(100g)のクエン酸を溶かしたものを上から注ぐ
粉末タイプのクエン酸は、100円均一ショップで購入可能です。
排水口の周りと同じく、発泡すると汚れが浮いてきます。
5.30分後にスポンジや掃除用ブラシでこすりお湯で流す
30分ほど置くと、十分に発泡して汚れが浮いてくるので、側面はやわらかいスポンジで、奥のほうは掃除用ブラシでこすって汚れを落としましょう。
その後、40℃くらいのお湯で洗い流せば完了です。
キッチン排水口が臭いときの対処法については、以下の記事も参考にしてみてください。原因や注意点もわかります。
キッチンの排水口の臭いが重曹でもとれないときの対処法
キッチンの排水口の臭いが重曹でもとれないときは、以下3つの方法を試してみてください。
- キッチンハイターを使う
- 液体パイプクリーナーを使う
- 排水ホースを補修する
詳しいやり方を一つずつみていきます。
キッチンハイターを使う
キッチンハイターは泡タイプと液体タイプがあり、ドラッグストアで数百円あれば購入できます。重曹では落ちない汚れに効果的です。
【泡タイプの使い方】
- ゴミ受けやワンを外す
- 取り外したパーツと排水口全体にキッチンハイターを吹き付ける
- 約10分後に水で洗い流す
【液体タイプの使い方】
- ゴミ受けやワンを外してビニール袋に入れる
- 液体ハイターと水を入れる
- 約30分後に水を捨てて洗う
液体ハイターは付属のキャップで1~2杯、水は排水口のパーツが浸るくらいを目安にしてください。泡タイプも液体タイプも、最後にブラシでこすると簡単に汚れが落ちます。
キッチンハイターの使い方については、以下の記事を参考にしてみてください。詳しい対処法がわかります。
液体パイプクリーナーを使う
排水管からも嫌な臭いがしている場合は、液体パイプクリーナーが有効です。100円均一ショップのほか、ドラッグストアでも数百円で以下のような商品を購入できます。
- SCジョンソン『パイプユニッシュ』
- 花王『パイプハイター 高粘度ジェル』
- ライオン『ルックパイプマン スムースジェル』
使い方は、まず、液体パイプクリーナーを説明書きにある規定量まで排水管へ入れます。その後、説明書きに記載のある時間放置し、洗い流すだけで大丈夫です。
なお、放置する時間が長いほど効果を発揮するわけではないため、説明書きに従って使用してください。
排水口をパイプクリーナーで洗浄する方法については、以下の記事を参考にしてみてください。パイプクリーナーを選ぶポイントや場所ごとのおすすめがわかります。
排水ホースを補修する
排水ホースに破損があって臭いがしている場合は、排水ホースを補修する必要があります。
ホースにすき間ができている場合は、ホームセンターで100円ほどで買える配管パテで埋めたり、紙粘土でふさいだりしましょう。
ただ、あくまで応急処置であるほか、賃貸の場合、勝手に補修すると退去時に原状回復費用を請求される可能性があります。
そのため、管理会社に連絡したうえで、水道修理業者に頼むのが確実です。
キッチンの排水口の臭い解消の費用相場
キッチンの排水口の臭いを一人で解決できない場合は、水道修理業者に頼むと安心です。キッチンの排水口の臭い解消を業者に頼む際の費用相場は、以下のとおりです。
作業内容 | 料金相場 |
---|---|
キッチンの軽度なつまり (流れが悪い程度) |
5,000円~6,000円 |
排水トラップの交換・設置 | 5,000円〜20,000円 |
吸引ポンプ、または薬剤使用 | 9,000円~12,000円 |
トーラー使用 | 10,000円〜30,000円 |
高圧洗浄機使用 | 15,000円~40,000円 |
トーラーや高圧洗浄機など、専用の器具を使う場合は高額になります。そのため、なるべく早い段階で水道修理業者へ依頼するほうが、結果的に費用が安く済むケースもあります。
また、上記に加え、基本料金や出張・見積もり費などがかかる場合があります。追加費用の相場は、以下のとおりです。
基本料金 | 3,000円〜5,000円 |
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出張・見積もり費 | 無料~4,000円 |
早朝・夜間の割増料金 | 無料~5,000円 |
修理費用は業者ごとに異なるため、依頼前に調べておきましょう。
台所の排水口つまり解消の料金相場については、以下の記事を参考にしてみてください。細かい相場や安く依頼する方法がわかります。
キッチンの排水口の臭い解消を頼む業者の選び方
キッチンの排水口の臭い解消を頼む水道修理業者を選ぶときは、以下の3つを重視しましょう。
- 水道局指定工事店である
- 口コミ・評判がよい
- 料金が明確である
水道局指定工事店は、各自治体の水道事業者から指定された水道修理業者です。悪徳業者を避けるためにも、水道局指定工事店の中から選ぶのがよいでしょう。
また、口コミ・評判を確認すると、しっかり対応してくれるか判断がつきやすいのでおすすめです。口コミサイトで業者名を検索して、評判を見てみましょう。
加えて、料金が明確だと、トラブルを未然に防げます。ぼったくりに遭わないために、公式サイトで調べておきましょう。
水道局指定工事店については、以下の記事を参考にしてみてください。非指定工事店との違いや失敗しない選び方がわかります。
キッチンの排水口の臭いを防ぐ方法3選
キッチンの排水口の臭いは、普段から以下3つを実践していれば防げます。
- シンク使用後に掃除する
- 食器の油汚れを拭き取る
- お湯を流す
頑固な汚れにしないために、やり方を見ていきましょう。
シンク使用後に掃除する
料理や皿洗いなどでシンクを使用した後は、掃除しましょう。ゴミ受けに食材や食べかすを残しておくと、悪臭の原因になります。
ゴミ受けに溜まったゴミは、生ゴミ入れやゴミ箱に移し、キッチン用の洗剤を使って排水口をブラシで磨いておくのがおすすめです。
食器の油汚れを拭き取る
油は、排水口の臭いを発生させる大きな原因になります。そのため、食器についた油をそのままにして洗うのはおすすめしません。
食器を洗う前に、キッチンペーパーや新聞紙で食器の油汚れを拭き取ると、排水口に流れる油の量が減り、嫌な臭いが発生しにくくなります。
油つまりについては、以下の記事を参考にしてみてください。油つまりを解消する大変さや注意点がわかります。
お湯を流す
50℃くらいのお湯を排水口に流すと、油汚れや雑菌が流れ、嫌な臭いが発生しにくくなります。どうしても時間がない方は、お湯を流すことから始めてみましょう。
ポイントは、50℃くらいのお湯を流すことです。油汚れや雑菌を流すには高温のお湯が必要ですが、温度が高すぎると排水ホースを傷めてしまいます。
排水ホースの耐熱温度は約60℃~70℃のため、50℃くらいのお湯であれば大丈夫です。
排水口にお湯を流す方法については、以下の記事を参考にしてみてください。さまざまなやり方や効果がわかります。
キッチンの排水口の臭いをどうしても解決できないときは
キッチンの排水口の臭いは、軽度の油つまりや汚れであれば、重曹で解決できます。重曹で解決できない場合は、クエン酸やキッチンハイターがおすすめです。
どうしても臭いが消えない場合は、水道修理業者へ依頼しましょう。
キッチンの排水口の臭いでお困りの方は、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。キッチンの悪臭、排水口のつまりなどのトラブルに対応していますので、まずは無料相談をご利用ください。