排水管の高圧洗浄をするデメリット、メリットについて解説します。
高圧洗浄には水圧で汚れを一掃するといったメリットがある一方で、以下のようなデメリットがあるので注意が必要です。
- 高い水圧でものを壊してしまう
- 使い方が悪いと逆流する
- 曲がった排水管をキレイにするには技術を要する
- 騒音がひどい
以上の他にもデメリットがあります。
この記事ではデメリット・メリットや注意点をお伝えするので、排水管の高圧洗浄をお考えの方は参考にしてください。
排水管の高圧洗浄を自分でするデメリット
高圧洗浄機を使って排水管の洗浄をご自分でする場合のデメリットは、以下のとおりです。
- 汚水が逆流して室内が水浸しになる場合がある
- 高圧洗浄機を使いこなすために技術を要する
- 音が大きいので長時間の作業はご近所に迷惑になる
- 自宅用の高圧洗浄機はパワーがなく落ちない汚れがある
それぞれについて、詳しく説明していきます。
汚水が逆流して室内が水浸しになる場合がある
自分で排水管を高圧洗浄すると、汚水が逆流してしまう可能性がある点がデメリットです。配水管内のつまりがある状態で、高圧洗浄による水を大量に流すと、水の行き場がないために逆流してしまいます。
汚水はドロドロになった状態で、細菌が増殖しており悪臭を放ちます。臭い汚水が室内に飛び散ると、大変な状態になりかねません。
プロの水道修理業者なら、つまりの状態を把握し、水を調節しながら高圧洗浄を行いますが、慣れていないと水を流し込みすぎる可能性があります。
逆流が起きてしまったら大変です。万が一、逆流が起きたら、以下の記事を参考に対処してみてください。
高圧洗浄機を使いこなすために技術を要する
高圧洗浄機を効率的に使うには、技術と経験が必要です。適切な水量と水圧を守らないと、以下のようなトラブルが生じてしまいます。
- 排水管が破壊・破裂する
- 逆流で汚水が飛び散る
- 高圧洗浄機を離してしまい、大量の水が室内に飛び散る
- 水圧の高い水が体や室内にダメージを与える
トラブルが起きないように、高圧洗浄機を使いこなせるようになるまで時間がかかります。最初は車を洗うなどの簡単な作業で、機械に慣れていきましょう。
音が大きいので長時間の作業はご近所に迷惑になる
高圧洗浄機は音が大きいので、できれば平日の昼間に作業した方がいいでしょう。
夜間や休日などご近所の方が休んでいるときに騒音を出すと、トラブルの原因になります。しかし、平日の昼間に時間が取れない人も多いでしょう。
また、仮に平日の昼間に作業していたとしても、慣れていないと短時間では済まされません。何時間も騒音が続くと、トラブルになってしまいます。
水道修理業者に依頼すれば、適切な時間帯に1ヶ所あたり10分〜30分で作業が終わります。騒音が問題にならない時間帯に依頼すれば、問題ないといえるでしょう。
自宅用の高圧洗浄機はパワーがなく落ちない汚れがある
業者が使う高圧洗浄機と比較すると、自宅用に販売されている高圧洗浄機はパワーがないので、期待できるほど汚れを落とせません。
車など見えるものの洗浄には問題ありませんが、排水管のように見えにくく、形状が特殊なものを洗浄する場合は、ある程度の水圧が必要です。
排水管の曲がっている箇所は、水圧が低いと汚れが落ちない可能性が高いです。とはいえ、業務用の高圧洗浄機を購入するとなると40万円以上する上、機械そのものが重く使いこなせるかどうかはわかりません。
排水管の高圧洗浄を自分でするメリット
高圧洗浄をご自分でするデメリットをご紹介しましたが、以下のようなメリットもあります。
- 業者に依頼するより安い
- 気軽にすぐ洗浄できるので重症化しない
- 購入した機械は排水管洗浄以外にも利用できる
それぞれについて説明します。
業者に依頼するより安い
高圧洗浄機は安いもので、2万円以下の機種から販売されています。一般的に使われるものとして35,000円前後で、排水管洗浄用のパイプクリーナー付きの機種が主流です。
一度購入すると、何度でも利用できるため、結果的に業者に依頼するより安くなります。繰り返し使っているうちに、上手に高圧洗浄できるようになるかもしれません。
気軽にすぐ洗浄できるので重症化しない
高圧洗浄機が自宅にあると、排水管が少し汚れた程度で頻繁に洗浄できるので、排水管のつまりが重症化しにくくなるのもメリットです。
つまりが排水管の奥深くにあると、ご自分での対応は難しいです。しかし、排水口近くのついたばかりの汚れなら、自宅用の高圧洗浄機で十分除去できます。
「排水管の流れが悪いな」と感じたら、気軽に高圧洗浄できるので、きれいな状態の継続が可能です。頻繁に洗浄していれば、悪臭対策にもなります。
購入した機械は排水管洗浄以外にも利用できる
高圧洗浄機は、排水管の洗浄以外に、以下のようなさまざまな箇所の掃除に利用されます。
- 汚れの落としにくい網戸の掃除
- サッシの窓枠の汚れ落とし
- 住宅の外壁の掃除
- 車の洗浄
- 駐車場の床掃除
排水管の洗浄ほどスキルを必要としないので、積極的に利用してみてください。
水だけでも汚れを落とせ、手で掃除するよりも頑固な汚れが取れるので、常にきれいを保ちやすくなります。
排水管の高圧洗浄を業者に頼むメリット
水道修理業者に高圧洗浄を依頼するメリットは、以下の3つです。
- 確実に排水管をキレイにする
- 逆流や排水管破壊といったトラブルがない
- 排水管を点検してトラブルを予防できる
それでは、それぞれについて見ていきましょう。
確実に排水管をキレイにする
ご自分でする高圧洗浄と、業者の高圧洗浄との違いは、次の2点です。
- 業者用の高圧洗浄機は威力がある
- スタッフの高圧洗浄機を操るスキルが高い
カーブの多い排水管の汚れは、慣れていない人が洗浄すると除去できず、残りがちな箇所です。しかし、プロの水道修理業者なら、水流を上手にコントロールして短時間で洗浄し、キレイにしていきます。
逆流や排水管破壊といったトラブルがない
業者の高圧洗浄はスタッフのスキルが高いため、トラブルが起きにくい点もメリットです。
高圧洗浄機は水圧が高すぎると逆流が起き、排水口から汚水が排出して、キッチンや洗面所などの床を汚してしまいます。
また、排水管内の圧力が高くなりすぎて、排水管にヒビが入ったり割れてしまったりというトラブルが起きてしまいがち。
その点、水道修理業者なら配水管内の状態を確認しながら、水圧を上手にコントロールするので力が入りすぎて起きるトラブルがありません。
排水管を点検してトラブルを予防できる
水道修理業者は、排水管の洗浄をするだけではありません。不安材料を見つけたら、適切な処置もしてくれるので、トラブルを回避してくれる点も大きなメリットです。
親切なスタッフは高圧洗浄の作業の過程で、配水管内のトラブルを予想し、トラブルが起きないためにどうしたら良いかをアドバイスしてくれます。
そもそも高圧洗浄の目的は、つまり解消だけではありません。つまり予防のためにも有意義です。定期的な高圧洗浄をしていると、排水管が長持ちして、長い目で見れば節約にもなります。
以下の記事で、高圧洗浄の必要性などを説明しているので、参考にしてください。
業者に排水管の高圧洗浄を依頼するデメリット
水道修理業者に高圧洗浄を依頼すると、以下のようなデメリットもあります。
- 2〜3万円ほど費用がかかる
- 集合住宅は他の住宅に影響を与える場合もある
- 悪徳業者に依頼してしまうとトラブルになる
デメリットを確認し、依頼するかどうかを検討してください。
2〜3万円ほど費用がかかる
高圧洗浄は高額な作業です。マンションなどの集合住宅は、高額でも戸数で割るので、一世帯あたり5,000円程度ですが、戸建てだと2〜3万円近くかかります。
汚れがひどいともっと高額になる可能性も。一方、自分で高圧洗浄する場合は、一度高圧洗浄機を購入すれば、何度でも繰り返し使えるため経済的です。
以下の記事で戸建てで高圧洗浄を依頼した際の料金について説明しているので、参考にしてください。
集合住宅は他の住民に影響を与える場合もある
マンションなど集合住宅にお住まいの場合は、一般的に定期的な洗浄を行っていることがほとんどです。しかし、排水管の汚れや悪臭が気になって、排水管洗浄を個別にしたいと思うこともあるでしょう。
集合住宅でも、排水管の高圧洗浄を依頼することは可能です。しかし、建物の構造によっては、排水管の高圧洗浄をすると他の住民に影響を与える可能性もあります。
そのため、高圧洗浄を業者に依頼しても良いかどうかは、管理会社または大家さんに問い合わせが必要です。問い合わせれば、マンション全体の洗浄をしてくれる可能性があります。
マンションの排水管洗浄について、以下の記事にまとめています。マンションにお住まいの方は、参考にしてください。
悪徳業者に依頼してしまうとトラブルになる
万が一、悪徳な水道修理業者に依頼すると、以下のようなトラブルが生じます。
- 高額請求される
- 十分に洗浄されない
悪徳業者は見積もりをしていても、作業後に高額請求するケースがあるので注意が必要です。以下の点に当てはまると、悪徳業者の可能性が高いといえます。
- 見積もり金額が異常に安い
- 見積もり後に契約をせかす
- ホームページの会社概要に住所や連絡先などの情報がない
見積もり金額が適正価格の業者がおすすめです。以下のポイントを押さえて、優良業者を選んでください。
- 水道局指定工事店に指定されている
- 口コミが多く、高評価が多い
- 3社以上に相見積もりをする
業者選びに不安のある方は、以下の記事を参考にしてください。悪徳業者の特徴や、水道修理業者を選ぶコツが説明されています。
排水管の高圧洗浄をする回数を抑えて節約する方法
排水管の高圧洗浄の頻度は、戸建ての場合で3~5年に1回が理想的です。できるだけ回数を抑えるために、排水管の汚れが蓄積しないようにすると節約できます。
排水管をきれいに維持するために、以下の方法を試してみてください。
- 定期的に排水管を洗浄する
- 排水管が汚れないように予防する
それでは、具体的にどのようにすれば良いのかを説明します。
定期的に排水管を洗浄する
液体パイプクリーナーや重曹を使って、定期的に排水管内を洗浄すると汚れが蓄積されません。水回り箇所によって主な汚れの種類が変わるので、汚れに合わせた液体パイプクリーナーを選ぶとさらに効果的です。
液体パイプクリーナーには、主成分の違いによって次の2種類があります。
- 次亜塩素酸ナトリウムを主成分にするタイプ
- 水酸化ナトリウムを主成分にするタイプ
毛髪などのタンパク質成分がつまりの原因となるお風呂や洗面所には、毛髪を溶かす次亜塩素酸ナトリウムが主成分の液体パイプクリーナーがおすすめです。
一方、油汚れの多いキッチンの排水口には、水酸化ナトリウムを主成分にした液体パイプクリーナをご利用ください。
液体パイプクリーナーに含まれる強い成分の臭いや液体のアレルギーが心配な方は、重曹とクエン酸の利用がおすすめです。以下の記事で気軽にできる排水管の洗浄方法を解説しているので、参考にしてください。
排水管が汚れないように予防する
排水管が汚れないようにすることも、重要です。以下のような方法なら、特別なことをせずに排水管の汚れを予防できます。
- ヘアキャッチャーや目皿にネットをつける
- こまめに排水口を掃除する
- 油汚れがある食器類は一度キッチンペーパーで拭き取ってから洗う
- 洗面所・トイレなどで嘔吐しない
- 余った食品をトイレに流さない
ヘアキャッチャー等に設置するネットは、100円ショップにも置いています。30〜40枚がセットになっており、気軽に使い捨てできるので、リーズナブルです。
そのほか、できるだけ排水口に異物が流れ込まないように、また、流れてしまったらすぐに除去して、排水管が汚れないようにしましょう。
排水管の清掃方法は、以下の記事が参考になります。
排水管の高圧洗浄をご検討中なら
排水管の高圧洗浄をご自分でする場合のデメリット・メリット、業者依頼のメリット・デメリットをご紹介しました。
排水管の高圧洗浄をお考えなら、信頼できる水道修理業者への依頼がおすすめです。業者選びに迷ったら、『クリーンライフ』までご相談ください。
クリーンライフは300以上の自治体で水道局指定工事店として指定されている、信頼性が高い業者です。24時間365日対応しておりますので、急なトラブルでお困りの際もお気軽にお問い合わせください。