トイレつまりが起きたとき、正しい対処法を知らないまま直そうとするのは危険です。

 

知識がないまま自分で適当にトイレつまりを直そうとすると、水が溢れたり便器が壊れたりなど、事態が悪化する可能性があります。

 

この記事では、自分でできるトイレつまりの直し方11選を紹介します。

 

身近にあるものを使ったトイレつまりの直し方を分かりやすくお伝えしますので、ぜひトイレつまりの解消にお役立てください。

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目次

トイレがつまったときにまずすべきこと

トイレがつまったときは、慌てずにまず以下のことを実践しましょう。

一つずつやり方を見ていきます。

電源プラグを抜く

温水洗浄便座や暖房便座の場合は、安全のために電源プラグを抜いておきましょう。感電を防ぐほか、誤作動でノズルから水が出てくることも防げます。

 

ただ、濡れた手で電源プラグを抜くと感電の恐れがあり、非常に危険です。必ずゴム手袋を装着して、電源プラグを抜きましょう。

止水栓を閉める

トイレの止水栓

止水栓を閉めることで、さらに水が流れて溢れる事態を防げます。誤作動で水が流れる可能性もあるので、止水栓は閉めておいたほうが安心です。

 

多くの場合、トイレの止水栓は壁や床の近くにあります。止水栓は、マイナスドライバーや硬貨などを使って右回りに回して閉めましょう。

 

ただ、止水栓をしばらく動かしていないと、固まって回らないケースがあります。無理に回そうとすると破損する可能性があるため、その場合は給水ホースの元栓を閉めましょう。

 

以下の記事では、止水栓の場所や回らない時の対処法などについて解説しています。こちらもぜひご覧ください。

原因を特定する

トイレつまりの原因によって対処法が変わるため、原因を特定するのも大事な工程です。トイレつまりのよくある原因は、以下のとおりです。

  • 大量のトイレットぺーパー・掃除用除菌シート
  • 排泄物
  • ティッシュペーパー
  • 生理用品・おむつ
  • ペット用のトイレ砂
  • スマートフォン・おもちゃ

大きく分けて、水に溶けるものかそうでないかによって対処法は大きく変わります。自分の行動はもちろん、同居人がいる場合は話を聞いて、原因を特定してみましょう。

床や壁を養生する

トイレを養生する

トイレつまりを解消しようとすると、水や汚物が飛び散る可能性があります。床や壁が濡れないように、新聞紙と養生テープで養生しておきましょう。

 

便器にビニール袋をかぶせて作業することで、より水や汚物の飛び散りを防げます。特に、賃貸物件の場合は、床や壁が濡れてリフォームが必要になると費用を請求される可能性があります。

 

掃除も楽になるので、養生してから作業しましょう。

便器内の水位を把握する

便器の水位が低い状態

つまりによって、便器内の水位がどうなっているかを見ておくことも大事です。

 

「水がゆっくり引くから軽度のつまりが発生している」のように、水位によって、つまりの状況が分かるケースもあります。

 

水位が高いと作業中に水が溢れてしまうので、あらかじめバケツや灯油ポンプなどで水をくみ出しておきましょう。

トイレつまりの5つの症状

スマホが詰まったトイレ
すぐにトイレつまりを直したい方向けに、トイレつまりの症状とそれぞれに適した対処法を解説していきます。

症状 原因 対処法
水の流れが悪い トイレットペーパーや異物がつまっている
汚れが蓄積している
バケツで水・お湯を流す
ラバーカップを使う
水を流した後に水位が上がる 異物がつまっている ワイヤーブラシを使う
針金ハンガーを使う
便器に溜まる水の量が少ない トイレットペーパーや異物がつまっている
トイレに流れる水の量が少ない
重曹とクエン酸を使う
食器用洗剤を使う
バケツでお湯を流す
異臭がする 汚れが蓄積している
汚水桝がつまっている
重曹とクエン酸を使う
食器用洗剤を使う
汚水桝を掃除する
異音がする 軽度のつまりが発生している ラバーカップを使う
真空式パイプクリーナーを使う

トイレつまりの症状の把握は、原因の特定や対処法の選択のために必要です。自宅のトイレの状況と照らし合わせながら見ていきましょう。

 

なお、水に溶けない異物を流した記憶がある場合は、家庭での作業は困難です。迷わずトイレ修理業者を呼びましょう。

水の流れが悪い

水の流れが悪い場合は、トイレットペーパーや異物がつまっていたり、汚れが蓄積したりしている可能性があります。解消するには、バケツで大量の水を流してみましょう。

 

お湯でも構いませんが、50℃以上だと便器や排水管を傷めてしまうため、温度には注意してください。

 

水やお湯で症状が改善しないときは、ラバーカップを使ってつまりの原因を取り除くのも一つの手です。

 

大量の水を流す方法を詳しく見る

ラバーカップを使う方法を詳しく見る

水を流した後に水位が上がる

水を流した後に水位が上がる場合、異物によってトイレつまりが発生しています。

 

そのため、ワイヤーブラシで異物を取り除きましょう。ワイヤーブラシがない場合は、針金ハンガーでも代用可能です。

 

水位が上がっている場合は、あらかじめバケツやコップで水をくみ出しておき、周りを養生してから作業するのがオススメです。

 

ワイヤーブラシを使う方法を詳しく見る

針金ハンガーを使う方法を詳しく見る

便器に溜まる水の量が少ない

便器に溜まる水の量が少ない場合は、つまっているトイレットペーパーが水を吸収していたり、そもそも流れる水の量が少なくなっていたりするのが原因です。

 

解消するには、重曹とクエン酸、または食器用洗剤を使って、つまりの原因を溶かして流しましょう。シンプルに、大量のお湯を流してみるのも手です。

 

重曹とクエン酸を使う方法を詳しく見る

食器用洗剤を使う方法を詳しく見る

大量のお湯を流す方法を詳しく見る

異臭がする

異臭がする場合は、排水管の奥に汚れが蓄積している可能性があります。また、汚水桝がつまっていると、排水管を通って嫌な臭いが上がってくるケースもあります。

 

異臭を解消するには、重曹とクエン酸、または食器用洗剤で汚れを落としてみましょう。汚水桝が原因の場合は、汚水桝の掃除を試してみてください。

 

重曹とクエン酸を使う方法を詳しく見る

食器用洗剤を使う方法を詳しく見る

汚水桝を掃除する方法を詳しく見る

異音がする

水を流すと「コポコポ」と異音がする場合は、軽度のつまりが発生しているかもしれません。

 

特に、異音がするのに加え、水の流れが悪かったり異臭がしたりする場合は、つまりが発生していると思っていいでしょう。

 

異音を解消するには、ラバーカップや真空式パイプクリーナーでつまりの原因を取り除きましょう。

 

真空式パイプクリーナーはラバーカップより値段が高いですが、吸引力は強いため、状況に合わせて選んでみてください。

 

ラバーカップを使う方法を詳しく見る

真空式パイプクリーナーを使う方法を詳しく見る

トイレつまりの原因

トイレットペーパー
主なトイレつまりの原因は、以下の5つです。

一緒に自宅のトイレがつまった原因を探っていきましょう。

大量のトイレットペーパーを流した

トイレつまりの原因で多いのが、大量のトイレットペーパーを流したケースです。

 

トイレットペーパーは水に溶けやすいですが、大量に流してしまうと排水管や便器でつまりやすくなります。少量のトイレットペーパーでも、「小」で流すとつまる場合があります。

 

水に溶けやすい「流せる〇〇」と書かれたシート類も、トイレットペーパー同様、大量に流すとトイレつまりが起きるため、流した記憶がないか思い出してみてください。

 

大量のトイレットペーパーを流したときの対処法をすぐに見る

トイレに流せないもの・異物を流した

以下のような水に溶けないものや異物を流すと、トイレつまりが起こる恐れがあります。

  • ティッシュペーパー
  • おむつ
  • 尿漏れパッド・尿漏れシート
  • 生理用品
  • スマートフォン
  • ハンカチ
  • おもちゃ
  • その他、水に溶けない異物

おむつや尿漏れパッド、生理用品などは吸水性が高く、トイレに流すと水分で膨張し、トイレつまりを招きます。

 

また、おもちゃなどの小さなものもトイレつまりの原因になります。

 

これらの異物やトイレに流せないものが詰まってしまった場合には自力で直すのは難しいため、放置せずに業者へ相談しましょう。

 

異物を流してしまった場合には、便器の着脱が必要になるケースもあります。便器の着脱は自力では難しいので、修理業者に相談しましょう。

 

クリーンライフにトイレつまりの相談をしてみる

トイレに流れる水の量が少ない

トイレのタンクには、大便やトイレットペーパーを流すのに適切な量の水が溜まっています。

 

タンク内の水の量が少なければ、大便やトイレットペーパーが流れず、トイレつまりが起こりやすくなります。

 

以下の行動はトイレに流れる水の量を少なくするため、やっていなかったか振り返ってみてください。

  • 常に「小」で流している
  • タンクの中に節水用品を入れている

節水してもトイレつまりが起これば、節約した水道代よりも高い修理代がかかってしまいます。この場合は、まず大量の水を流してみましょう。

 

トイレに流れる水の量が少ないときの対処法をすぐに見る

便器の奥に尿石が溜まっている

尿石とは、尿に含まれる尿素やタンパク質などの成分が変質して固まった汚れです。なかなか取れない黄ばみは、尿石の可能性が高いでしょう。

 

以下に当てはまれば、尿石が溜まっているかもしれません。

  • 長期間トイレを掃除していない
  • トイレの臭いが日に日に強くなっている

便器や排水管に尿石が溜まってしまうと、トイレつまりや臭いの原因になります。

 

便器の奥に尿石が溜まっているときの対処法をすぐに見る

汚水桝がつまっている

汚水桝のフタ

トイレそのものに原因がなく、屋外にある汚水桝が原因でトイレつまりが発生しているケースがあります。汚水桝とは、生活排水を一時的に溜めておき、固形物や異物を分離する場所です。

 

トイレの排水管は汚水桝につながっているため、汚水桝がつまっていると、トイレの排水にも影響が出ます。汚水桝がつまっている場合は、汚れを取り除いてみましょう。

 

汚水桝がつまっている時の対処法をすぐに見る

自分でできるトイレつまりの直し方11選

トイレつまり
自分でできるトイレつまりの直し方は、以下の11個です。

道具を使う方法の他、家にあるものを使った直し方もお伝えするので、ぜひ試してみてください。

バケツで水を流して直す

バケツで水を流すことで、水の流れや水圧を利用してトイレつまりを直します。

 

【トイレつまりのバケツを使った直し方】

  1. バケツに水を入れ、高い位置から細い線を描くように勢いを付けて排水口に水を流す。
  2. 水が流れ、通常の水位に戻るまで水を数回流す。

一気に大量の水を流すのではなく、1~2cm程度の細い幅の水を流すのがポイントです。

お湯を流して直す

お湯でトイレットペーパーや流れるシートなどを溶かし、トイレつまりを直す方法です。

 

【トイレつまりのお湯を使った直し方】

  1. バケツでお湯を数回流す。
  2. 約1時間そのまま放置し、様子を見る。
  3. 放置後はバケツで水を流し、排水されて水位が戻るか確認する。

お湯は45℃くらいのぬるま湯を目安とし、50℃を超えるような高い温度にはしないでください。ほとんどの便器は陶器で作られているため、熱湯を流すと便器が割れる可能性があります。

 

ヤカンで沸かす場合、泡が少し立ち、湯気が出始めたくらいが目安です。くれぐれも熱湯は流さないでください。

 

お湯を使ったトイレつまりの直し方は、手軽にできる簡単な方法です。家にあるものですぐに試せますので、より詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

重曹とクエン酸(お酢)で直す

TC 6

重曹とクエン酸(お酢)を混ぜて使うと泡が発生し、汚れを落とせます。

 

炭酸ガスが発生するため、トイレの換気扇を回して部屋のドアや窓を開けてから作業を始めましょう。炭酸ガスが充満すると、体調が悪くなる可能性があります。必ず換気してください。

 

【用意するもの】

  • 重曹:計量カップ1/4(50ml)
  • クエン酸(または酢):計量カップ1/2(100ml)
  • 45℃のぬるま湯:便器の半分程度の量

【トイレつまりの重曹とクエン酸を使った直し方】

  1. 便器内の水溜りに重曹をかける。
  2. 重曹と同様、水溜り部分にクエン酸を入れる。
  3. お湯(45℃のぬるま湯)を入れる。
  4. 泡立ったら、その状態で約1時間放置する。
  5. 放置後はバケツで水を流し、排水されるか確認する。

クエン酸がご家庭にない場合には、お酢で代用できます。

 

重曹とクエン酸は、トイレの臭い予防にも効果が期待できます。重曹とクエン酸を使った対処法は以下の記事で詳しくまとめていますので、お試しになる方はご一読ください。

食器用洗剤(中性洗剤)で直す

TC 2 2

食器用洗剤を使うと、異物を溶かしたり流れをよくしたりして、つまりを解消できます。

 

【用意するもの】

  • 食器用洗剤:100ml
  • 45℃前後のぬるま湯:便器の半分程度の量

【トイレつまりの食器用洗剤(中性洗剤)を使った直し方】

  1. 食器用洗剤(中性洗剤)を便器に入れる。
  2. 便器の半分ほどぬるま湯を入れ、約20分放置する。
  3. 水位が下がったら再度ぬるま湯を入れ、水が流れるか確かめる。

食器用洗剤(中性洗剤)は1種類だけ使ってください。複数の洗剤が混ざると、有毒ガスが発生する場合があり危険です。

 

食器用洗剤を使う方法については、以下の記事を参考にしてください。市販で購入できるおすすめの洗剤も紹介しています。

ラバーカップ(すっぽん)で直す

ラバーカップ(すっぽん)を使うと、つまりの原因を取り除けます。ラバーカップは「すっぽん」「吸引カップ」「プランジャー」などと呼ばれることもあり、ホームセンターなどで数百円ほどで購入できます。

 

便器の水や汚れが飛び散るのを防ぐためにビニール袋に穴を開け、ラバーカップの柄を穴に通して使いましょう。便器をビニール袋で覆って作業するのもポイントです。

 

【トイレつまりのラバーカップを使った直し方】

  1. カップ部分が水に浸かるように、水位を調整する。
  2. カップ部分を排水口に密着させる。
  3. ラバーカップをゆっくりと押し込んだ後、勢いよく引く。
    排水されるまで、これを繰り返す。
  4. バケツで水を流し、きちんと排水されるか確認する。

ラバーカップを使うコツは、一気に勢いよく引っ張ることです。押し込むときはゆっくり行ってください。押し込む前に水を足して水位を調整すると、便器とラバーカップの間が密閉され、効果的です。

 

ラバーカップ(すっぽん)にも種類があり、トイレに適したものを使う方が効果的です。また、ラバーカップで対処できるつまりと、できないつまりがありますので、以下の記事を参考に対応してください。

ビニール袋で直す

ビニール袋でトイレつまりを直す方法は、ラバーカップがない場合に有効です。

 

手が小さい、または大きい方は拳が排水口に密着しないため、他の直し方を試しましょう。

 

【用意するもの】

  • ビニール袋:2枚
  • ゴム手袋

 

【トイレつまりのビニール袋を使った直し方】

  1. ゴム手袋をはめた手の上に、ビニール袋を2枚重ねる。
  2. 拳を作って排水口に押し当て、密着させる。
  3. ラバーカップと同様に、拳を押し引きする。
  4. 何度か繰り返し、排水されたらバケツで水を流し、トイレつまりが直ったか確認する。

ビニール袋がトイレに流れないように、拳を押し引きするときはもう片方の手でビニール袋をつかんでおきましょう。

 

ビニール袋を使う際は、トイレの水が飛び散らないように事前に準備しておきましょう。事前準備や詳しい手順については、以下のページを参考にしてお試しください。

ペットボトルで直す

ペットボトルもビニール袋のように、ラバーカップの代用品として使えます。

 

【用意するもの】

  • ゴム手袋
  • 500mlペットボトル
  • ハサミやカッター

ペットボトルは、底を約3〜4cm切り取って、使用します。切り取った底とフタは使わないため、捨てても構いません。

 

ハサミやカッターでペットボトルを切り取る際に、ケガをしないように注意しましょう。

 

【トイレつまりのペットボトルを使った直し方】

  1. ゴム手袋をはめて、ペットボトルの口に親指を入れ、下部を排水口に差し込む。
  2. ラバーカップと同じように、ペットボトルを上下させる。
  3. トイレつまりが解消されたらバケツで水を流し、排水されるか確認する。

ペットボトルを上下させるときは水が飛び散る可能性があるため、気をつけましょう。

 

また、ペットボトルを切る際には、切り口をきれいに整えましょう。切り口が整っていないと便器内を傷つける可能性があります。

 

ペットボトルなら自宅にあることも多く、自動販売機やコンビニに行けばすぐに用意できます。以下の記事で分かりやすく解説していますので、参考にしてください。

真空式パイプクリーナーで直す

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも吸引力が強い道具です。1回でトイレつまりが直る場合もあります。

 

【トイレつまりの真空式パイプクリーナーを使った直し方】

  1. ラバーカップと同じく、吸引カップが浸かるように水を調整する。
  2. ハンドルを押した状態で、便器の水溜りにカップ部分を押し付ける。
  3. ハンドルを勢いよく引く。
  4. 1回でトイレつまりが解消しないときは、数回押し引きを繰り返す。
    再度ハンドルを押し付ける場合は、一度水の外へ出した後に押す。

カップの内部が真空状態になるように、便器へ強く押し付けるのがポイントです。

 

真空式パイプクリーナーは、トイレ以外の水回りにも使えるので、1つ持っておくと便利です。詳しい使い方・対処法については、以下の記事を参考にしてください。

ワイヤーブラシで直す

ワイヤーブラシを使えば、ワイヤーにひっかけてつまりの原因を除去できます。ドラッグストアやホームセンターで2,000~4,000円ほどで購入可能です。

 

ただし、他の直し方よりも少し難易度が高く、使用にはコツがいります。

 

【トイレつまりのワイヤーブラシを使った直し方】

  1. 排水口にワイヤーブラシの先端部を差し込み、ハンドルを回して押し下げる。
  2. ワイヤーが入りにくいときは強引に押し込まず、ハンドルを回して先端部を回転させる。
  3. 異物があれば、先端部を引っかけて取り出す。汚物は押し流す。

無理にワイヤーブラシを動かすと、排水管や便器が傷ついてしまいます。使うのが難しいため、お持ちでない方やトイレつまりが直らない場合は専門業者に相談しましょう。

 

ワイヤーブラシは慎重に扱わないと、余計なトラブルを招くことになります。使い方は以下のページで解説していますので、使用する前に確認しておいてください。

針金ハンガーで直す

針金ハンガーは、ワイヤーブラシの代用品として使えます。

 

固すぎる針金ハンガーは排水管の奥に入らないため、簡単に曲げられる柔らかい針金ハンガーを使いましょう。

 

【トイレつまりの針金ハンガーを使った直し方】

  1. ハンガーの取っ手あたりをペンチで切る。
  2. 排水口に入れる側の先端を曲げて、輪を作る。
  3. 先端を排水口に入れ、奥まで押し込む。
  4. ハンガーを少しずつ動かし、トイレつまりの原因を徐々に削る。
  5. 水が流れ出したらハンガーを取り出し、バケツで水を流して排水されるか確認する。

針金ハンガーの先端が奥まで入らない場合は、作業を中止してください。力を加えて無理に押し込むと、便器や排水管を傷つける恐れがあります。

 

針金ハンガーでトイレつまりを直す際は、以下の記事を参考にしてください。針金ハンガーで直せるトイレつまりと直せないトイレつまりの見極め方や、注意点もわかりやすく解説しています。

汚水桝を掃除する

汚水桝の汚れを取り除く

 

汚水桝が原因でつまりが発生している場合は、汚水桝を掃除してみましょう。

 

汚れをすくう桶と掃除ブラシを、100円均一ショップやドラッグストアで準備しておいてください。数百円あればどちらも購入できます。

 

【汚水桝の掃除の仕方】

  1. 汚水桝のふたをマイナスドライバーでひっかけて開ける
  2. 桶で汚れをすくう
  3. 掃除ブラシで汚れをこすり落とす

汚水桝の場所は、屋外の「汚水」「おすい」などと表記されているふたを探してみてください。

 

汚水桝の詳しい掃除方法は、以下を参考にしてください。掃除前の準備や掃除頻度などがわかります。

トイレつまりは放置して直るケースもある

以下がトイレつまりの原因であれば、放置して直る可能性があります。

  • トイレットペーパー
  • 大便
  • 流せるシート類

これらは本来水に流れるため、放置すると次第に水に溶けて、つまりが解消するケースがあります。

 

放置する時間は2~3時間が目安です。放置してもトイレつまりが直らなければ、45℃程度のお湯を流し、さらに1時間放置しましょう。

 

それでもトイレつまりが直らない場合、ご紹介した直し方を試してみてください。

トイレつまりを放置して起こるトラブル

トイレつまり
トイレつまりに気づいたにもかかわらず放置すると悪化し、以下のようなトラブルに繋がる可能性があります。

どのようなトラブルが起きるのか、具体的にご紹介します。

トイレが故障する

トイレつまりを放置するとトイレが故障し、以下のトラブルが起きる可能性があります。

  • 水が便器から溢れる
  • 便器の電気系統に水が付着し、故障する
  • 排水口や排水管が傷つく
  • 便器が破損する

トイレつまりを放置してトイレが故障すれば、修理料金が余計に高くなるかもしれません。早めに対処しましょう。

下水が逆流する

トイレつまりを放置していると、排水管から汚水や排泄物が逆流する可能性があります。

 

床や壁に汚水が染み込むと非常に不衛生で、掃除も原状回復も大変です。漏電の恐れもあるため、トイレつまりが軽度なうちに直しましょう。

 

排水される水が排水管1本に合流する部屋の場合、トイレつまりかと思いきや、排水管のつまりが原因のケースもあります。

 

排水管のつまりが原因の場合、トイレ以外の場所から水を流しても下水が逆流し、キッチンや洗面所などが使えなくなるので注意しましょう。

近隣に被害を与えてしまう

集合住宅でトイレつまりを放置して水が溢れると、床に水が染み込んでしまい、下の階に被害を与える可能性があります。

 

集合住宅はトイレの配管を共有しているため、1部屋のトイレつまりによって他の部屋もトイレつまりが起きるケースも少なくありません。

 

もし、不注意で近隣に被害を与えてしまうと、高額請求される場合もあります。集合住宅にお住まいの方は「トイレつまりは自分の部屋のトラブル」とは軽視せず、すぐに直すことが大切です。

トイレつまり解消を業者に依頼する判断基準

以下に当てはまる場合は、自力ではなく、トイレつまり解消を業者に依頼するのがオススメです。

  • 異物を流した
  • 自力での対処が難しい
  • トイレつまりが改善しない

水に溶けない異物がつまっている場合、便器の着脱や専門器具の使用が必要です。素人が自力で解決するのはほぼ不可能なので、プロを頼りましょう。

 

また、自力で対処できないと思ったり、なかなかトイレつまりが改善しない場合も、業者に依頼するのが賢明です。無理に自力で解決しようとすると、状況が悪化して時間も費用も余計にかかる可能性があります。

 

トイレは毎日使う場所なので、プロに素早く確実に治してもらいましょう。

トイレつまり解消を頼む業者の選び方

トイレつまり解消を業者に頼む際は、以下のポイントを意識して選んでみてください。

  • 水道局指定工事店である
  • すぐに駆けつけてくれる
  • 口コミ・評判がいい

まず、水道局指定工事店を選べば、悪徳業者に当たる可能性を限りなく低くできます。特に、初めて修理を依頼する場合は、水道局指定工事店か確認するといいでしょう。

 

また、トイレは家の中でも特によく使う場所なので、すぐに修理してもらえるかも重要なポイントです。ホームページや問い合わせ時の電話などで確認してみてください。

 

さらに、口コミ・評判を調べておくと、実際の利用者の声がわかります。ホームページだけではわからない情報を手に入れられるため、数件だけでも見ておくといいでしょう。

 

水道局指定工事店については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

トイレつまり解消を業者に頼む際の費用相場

トイレつまりは早めに対処

トイレつまりは軽度なら安く簡単に治せますが、状況が悪化すると時間も費用も掛かります。そのため、なるべく早く依頼するのがオススメです。

 

トイレつまり解消の費用相場は、以下のとおりです。

作業内容 料金相場
汚水桝の清掃 2,000円~10,000円
トイレつまりの解消(専用器具使用) 7,000円~10,000円
尿石の除去 8,000円~10,000円
便器の着脱 10,000円~15,000円
トイレタンクの交換 10,000円〜35,000円
排水管の洗浄 10,000円〜35,000円
高圧洗浄 15,000円~50,000円
便器の交換 30,000円〜50,000円

また、業者によっては、以下の料金がかかるケースもあります。

項目 料金相場
基本料金 0〜4,000円
出張費 0~4,000円
夜間・深夜料金 0~8,000円

業者ごとに金額は異なるので、相見積もりをとって比べてみるのがいいでしょう。

トイレつまりの予防法5選

トイレ付近でOKサインを示す女性主なトイレつまりの予防法は、以下の5つです。

トイレつまりを防げば、余計な出費や手間を減らせます。ぜひ、日頃から気をつけてみましょう。

トイレットペーパーを大量に使わない

トイレットペーパーを一度にたくさん流してしまうと、トイレつまりが起こりやすくなります。トイレットペーパーを大量に使うのは控えてください。

 

一度に流せるトイレットペーパーの量は、水量によって異なります。以下が目安です。

  • レバーの「大」:シングルは10mまで、ダブルは5mまで
  • レバーの「小」:シングルは3mまで、ダブルは1.5mまで

排泄後に拭き足りないときは、一度水を流した後に拭きましょう。

 

ダブルのトイレットペーパーでトイレつまりが何度も再発するのであれば、シングルに変えるのも効果的です。

トイレットペーパー以外は流さない

シート類はトイレットペーパーよりも分厚いため、流さないのが賢明です。流せるシート類を大量に流すと、トイレつまりが起こりやすくなります。

 

流せるお掃除シートでトイレ掃除をした場合、ホコリや髪の毛が大量に付着するケースもあります。トイレつまりを防ぎたいのであれば、トイレに流さずゴミとして処分しましょう。

トイレで子どもが遊ばないように対策する

トイレで子どもが遊んでいると、おもちゃやクレヨンなどの異物を落とす可能性があります。また、子どもがトイレで遊ぶのは不衛生で、汚水を触ったり雑菌で炎症したりする恐れもあります。

 

そのため、トイレで子どもが遊ばないように、以下のように対策しましょう。

  • トイレに鍵をかける
  • トイレに子どもが入ったと気づくように、ドアベルを設置する
  • トイレに極力ものを置かない

しつけの観点からも、子どもがトイレで遊ばないように工夫してみてください。

定期的にトイレを掃除する

トイレにはさまざまな汚れが付着しています。便器や排水管を定期的に掃除し、トイレつまりを防ぎましょう。

 

使う洗剤の種類は、汚れによって以下のように分けられます。

  • 塩素系のトイレ用洗剤:カビ、黒ずみ
  • 酸素系のトイレ用洗剤:水垢、黄ばみ、尿石

ただし、塩素系と酸素系の洗剤を混ぜると、有毒ガスが発生します。違う洗剤を同時に使用するのは、絶対に避けてください。違う洗剤を使いたいときは、日を改めて掃除しましょう。

 

また、尿石が溜まるとトイレつまりが生じやすいため、特に注意が必要です。自力で尿石を取り除けないときは、専門業者に相談してください。

過度な節水対策をしない

過度な節水対策は、適正な排水を妨げ、トイレつまりの原因になります。例えば、いつでも「小」で流したり、トイレタンクにペットボトルを入れておいたりすることなどです。

 

トイレつまりが起きると、節水で得した分以上に修理費用がかかる可能性があり、本末転倒です。節水は、歯磨き中に水を止める、皿洗い中に水を止めるなど、ほかに影響がないところで実践しましょう。

トイレつまりを自分で直せないときは『クリーンライフ』に相談!

間違った直し方でトイレつまりを解消しようとすると、便器の故障や水漏れなどを招く可能性があります。最悪の場合には、近隣にも迷惑をかけてしまいます。

 

トイレつまりが起こったら、ぜひ今回お伝えした直し方をお試しください。なかなかトイレつまりが直らないときは無理をせず、専門業者に相談しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でもトイレつまりのご相談を受け付けております。

 

24時間365日フリーダイヤルでお電話できるため、早朝や夜間の急なトイレつまりもぜひご相談ください。無料でお見積もりいたします。