洗面所でつまりが発生したときに、熱湯で直せるのか解説します。
熱湯は手軽に用意できますが、洗面所の排水管が破損する恐れがあるため、注意が必要です。
洗面所に流すお湯は何度が適切なのか、どのようにお湯を流してつまりを解消するのか、分かりやすくお伝えします。
また、お湯では解決しないときの対処法も紹介するので、洗面所のつまりでお困りの際ぜひ参考にしてみてください。
洗面所のつまり発生時に熱湯は流さない

洗面所でつまりが発生したときに、熱湯は流さないでください。熱湯を流すと、洗面ボウルや排水管が割れる恐れがあるためです。
洗面ボウルの多くは陶器で、湯呑みや茶碗よりも分厚いため、熱湯がかかった場所とかかっていない場所とでは温度に大きな差が生じます。温度差によって熱で膨張したところが割れ、破損する危険性があるため、熱湯を流すのはやめましょう。
また、洗面所の排水管の多くは、塩化ビニル管です。塩化ビニル管は耐熱温度が60〜70℃前後のため、約100℃の熱湯を流すと、排水管が変形する場合があります。
さらに、熱湯は排水管に付着している接着剤を劣化させる可能性もあり、注意が必要です。
洗面所のつまりの原因
洗面所のつまりは、熱湯よりも温度が低い40〜50℃ほどのお湯なら直せるかもしれません。
お湯で直せるかどうか、そもそも自分で対処して良いかは、つまりの原因によって異なります。
洗面所のつまりの原因は、主に以下の3つです。
まずはなぜ洗面所が詰まったのか、つまりの原因を確認しましょう。
髪の毛や汚れが蓄積している
洗面所のつまりの代表的な原因は、髪の毛です。
手洗いや洗顔の際に抜けた髪の毛が洗面所の排水口に落ち、石鹸カスや皮脂汚れなどと絡まり、蓄積します。髪の毛が長いほど、汚れが絡まりやすく、詰まりやすいといえます。
また、洗面所に詰まりやすいのが、以下のものです。
- 石鹸やハンドソープ
- 洗顔料
- 歯磨き粉
髪の毛や上記の汚れが原因で詰まったのであれば、ご自身で対応できます。お湯をはじめ、液体パイプクリーナーも効果的です。ただし、こびりついた汚れは、解消が難しいでしょう。
油分が固まっている
洗面所に油分が固まり、つまりが生じるケースもあります。
洗面所の排水口に、油を直接流すケースは多くありません。しかし、以下の製品を洗面所で使ったのであれば、油分が排水管で固まり、詰まっているかもしれません。
- オイルベースの化粧品・スタイリング剤・ヘアケア用品
- 油分を含む保湿クリーム
こういった製品に含まれている油分は、冷えると固まります。排水管の中の汚れと合わさり、つまりが起きることも。
洗面所でクレンジングオイル、オイルベースのヘアケア用品を使う機会が多い方は、油分が原因で詰まっている可能性が高いでしょう。
油分はお湯で溶かしやすいものの、頑固な汚れが絡まった油分を解消するのは困難です。
固形物を排水口に落とした
固形物も、洗面所のつまりの原因の一つです。固形物が洗面所の排水管に引っかかると、汚れが絡まりやすくなります。
洗面所に落としやすいものを、以下にまとめました。
- 歯磨き粉や化粧品のフタ
- アクセサリー
- 歯ブラシ
- コンタクト
固形物が見えるところにあれば、ピンセット、粘着テープを貼った割り箸などで取り出してみてください。
固形物が見えないとき、見えていても自分で取り出せないときは、水道修理業者に相談しましょう。無理に取り出そうとすると、固形物が余計に下へ移動する恐れがあります。
なお、『クリーンライフ』は24時間年中無休で、洗面所のつまりのご相談を受付中です。
洗面所のつまりをお湯で解決する正しい方法
洗面所のつまりが軽度で、原因が髪の毛・汚れ・油分であれば、お湯で対処できます。
熱湯ではなく、お湯は40〜50℃前後、高くても60℃までにしましょう。給湯器で40〜50℃に設定できれば、簡単に用意できます。100℃程度の熱湯に、同量の常温水を混ぜても、50℃前後のお湯を準備可能です。
【洗面所にお湯を流す方法】
- 洗面所の排水口のフタ、ヘアキャッチャーを取り外す
- 排水口の髪の毛や汚れを、できる限り取り除く
- 洗面所の排水口に栓をするか、排水口にタオルなどを詰め込む
- 40〜50℃のお湯を洗面ボウルの半分〜8割くらい溜める
- 洗面所の栓、または詰め込んだタオルを勢いよく引き抜く
水がスムーズに引けば、つまりは解消しています。
お湯は洗面所の雑菌・チョウバエ予防にも効果的
お湯を洗面所に流すと、雑菌やチョウバエの予防にも効果的です。
洗面所の排水口・排水管には、髪の毛や石鹸カス、皮脂といった雑菌が繁殖しやすいものが集まります。洗面所にお湯を定期的に流し、雑菌を除去するのもおすすめです。
また、チョウバエ予防にも、お湯は役立ちます。チョウバエは水回りに発生しやすく、石鹸カスや油汚れなどを好む虫です。チョウバエの幼虫は高温に弱く、お湯で駆除できます。
ただし、あくまでも熱湯は避け、流すお湯は高くても60℃までにしてください。
洗面所に熱湯を流してしまったときの対処法
万が一、誤って洗面台に熱湯を流してしまったときは、以下のように対処しましょう。
- 排水口から、冷たい水をたっぷり流す
- 洗面所下の収納部分を開け、排水管の不具合や水漏れがないか確認する
熱湯を流した後、少しずつ排水管が変形する場合もあります。当日だけではなく、翌日以降も排水管を確認すると安心です。
もし排水管の不具合や水漏れを見つけたら、水道修理業者に相談しましょう。
なお、『クリーンライフ』は洗面所のつまり解消をはじめ、様々なトラブルに対応しています。
洗面所のつまりをお湯以外で直す方法5選
洗面所のつまりを直す方法はお湯だけではなく、以下もあります。
どのように作業するのか、以下で分かりやすく紹介します。
液体パイプクリーナーで汚れを溶かす
洗面所の軽度なつまりを解消する際、液体パイプクリーナーを使う方法が手軽です。液体パイプクリーナーを使えば、髪の毛やぬめりを簡単に取り除けます。
液体パイプクリーナーは、ドラッグストアやスーパーなどで簡単に用意できます。おすすめは溶解力が高めの「サニボン 泡パワー」「パイプユニッシュ」で、どちらも300〜400円前後です。
【液体パイプクリーナーの使い方】
- 排水管に液体パイプクリーナーを流す
- 規定時間のとおり、そのまま放置する
- 水を流す
液体パイプクリーナーを使用するときは、必ず説明書を読みましょう。流す量や放置する時間は、記載された内容に従ってください。
ラバーカップで汚れを動かす
トイレが詰まったときに利用するラバーカップ(スッポン)は、洗面所でも使用可能です。
ただし、洗面所の排水口のサイズに適したラバーカップを選んでください。カップは10cmほどが目安で、使いやすい柄の短いものがおすすめです。
【ラバーカップの使い方】
- オーバーフロー口(口)を布やテープなどでふさぐ
- 洗面所の排水口にカップを当て、カップが浸るくらいまで水を溜める
- 排水口にカップを押し当て、中の空気を押し出す
- ラバーカップを勢いよく引っ張る
排水管内に圧力をかけ、汚れを動かす方法です。つまりが直らないときは、何度か作業を繰り返してみてください。
洗面所でスッポンを使う方法は、以下の記事でさらに掘り下げて紹介しています。
真空式パイプクリーナーで汚れを吸引する
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも吸引力が強い道具です。特に洗面台の排水管がS字型(Sトラップ)の場合は、真空式パイプクリーナーの方がつまりの原因を吸引しやすいといえます。
真空式パイプクリーナーはホームセンターやネット通販などで扱っており、2,000円〜3,000円程度が一般的です。
【真空式パイプクリーナーの使い方】
- オーバーフロー口(口)を布やテープなどでふさぐ
- ハンドルを下げた状態で、洗面所の排水口にカップを当て、カップが浸るくらいまで水を溜める
- 排水口にカップを押し当て、中の空気を押し出す
- ハンドルを一気に引き上げる
つまりが解消しないときは、3・4を何度か繰り返してみてください。
ワイヤーブラシで汚れを削る
ワイヤーブラシを使うと、洗面所の排水管の汚れを直接削り取れます。
なお、固形物が詰まっている場合、排水管が塩化ビニル管の場合は、ワイヤーブラシを使わないでください。固形物が移動したときに排水管が傷ついたり、塩化ビニル管に穴があいたりする恐れがあります。
ワイヤーブラシは排水管に届く長さか、排水口から差し込める太さか確認しましょう。ホームセンターやネット通販で購入できます。
【ワイヤーブラシの使い方】
- 排水管にワイヤーブラシを入れる
- 汚れに当たったら、ワイヤーを回転させたり、上下左右に動かす
- ワイヤーが貫通するなど抵抗がなければ、ワイヤーを取り出す
ワイヤーを使った後は水拭きした後、しっかり乾燥させてください。
ペットボトルで空気を送る
液体パイプクリーナーやラバーカップなどのアイテムをすぐに準備できないときは、ペットボトルを使ってつまりを直してみましょう。
排水口に空気を送るため、ペットボトルの飲み口が排水口に入るものが適しています。
【ペットボトルの使い方】
- 洗面所の排水口のフタ、ヘアキャッチャーを取り外す
- 排水口にペットボトルの飲み口を差し込む
- ペットボトルを手でつぶし、ボトル内部の空気を排水管に送る
- 10回ほど空気を送ったら、ペットボトルを勢いよく引き抜く
ペットボトルをラバーカップの代用品として使う方法です。ラバーカップよりは効果が低いため、何度空気を送ってもつまりが直らなければ、他の対処法を試してみてください。
洗面所のつまり解消を業者に任せる判断基準
洗面所に固形物を落としたときや、つまりが起きて洗面所で以下の症状が見られるときは、業者に対応を依頼しましょう。
- 水が全く流れない
- 「ゴボゴボ」などの異音がする
- 異臭がする
- 水が逆流する
- 水漏れしている
お湯や液体パイプクリーナーなどを用い、ご自身で対処してもつまりが解決しないときも、業者に依頼しましょう。
なお、業者に頼む前に、見積もりは必ず取ってください。つまり解消の多くは1万円〜1.5万円ほどですが、原因や排水管の形状によっては3万円以上かかる場合もあります。
洗面所のつまりは24時間365日営業のクリーンライフへ
洗面所のつまりが発生しても熱湯は流さず、お湯は高くても50℃までにしましょう。
お湯を流しても、ラバーカップやワイヤーブラシなどでもつまりが直らないときは、業者に任せるのがおすすめです。業者なら業務用の道具や薬剤を使い、スピーディーにつまりを直してくれます。
『クリーンライフ』は洗面所のトラブル相談を24時間365日受付中です。深夜や早朝につまりが発生したときも、お気軽にご連絡ください。




































































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