この記事では、キッチンの排水口つまりをパイプユニッシュで解決する方法について徹底解説します。
パイプユニッシュは使い方を理解していないと、効果を最大限に発揮できません。どのパイプユニッシュをどう使えばよいのか、詳しく紹介するので、一緒に実践してみましょう。
パイプユニッシュが効かないときの対処法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
キッチンの排水口つまりをパイプユニッシュで解決できる原因
キッチンの排水口つまりにはさまざまな原因があり、パイプユニッシュで解決できるものとできないものがあります。分類は以下のとおりです。
パイプユニッシュで解決できる原因 | パイプユニッシュで解決できない原因 |
---|---|
・軽度の油汚れ(流れが悪い程度) ・タンパク質によるつまり |
・長時間放置して固まった汚れ ・固形物によるつまり ・排水管の奥のつまり |
パイプユニッシュに含まれている水酸化ナトリウムには、油汚れやたんぱく質を溶かす効果があります。そのため、油汚れやたんぱく質が原因のつまりなら、パイプユニッシュで解決できます。
ただ、油汚れでも長時間放置していたり、固形物や排水管の奥が原因だったりすると、パイプユニッシュは効果を発揮しません。別の方法での対処が必要です。
パイプユニッシュで解決できない原因・対処法
長時間放置した頑固な汚れの場合は、パイプユニッシュを一度だけでなく、何度も使ってみましょう。
一度では解決できなくても、少しずつ汚れが取れてきます。ブラシやスポンジでなるべく汚れを落としてからパイプユニッシュを使うと、効果的です。
ただ、使用量や放置時間は説明書きに従いましょう。
固形物や排水管の奥のほうが原因で発生しているつまりは、自力での解決は難しいのが現実です。速やかに修理業者へ依頼して、つまりを解消してもらいましょう。
キッチンの排水口つまりにおすすめのパイプユニッシュ
キッチンの排水口つまりには、つまりの原因である汚れをしっかり洗浄してくれる「ジェルタイプ」がおすすめです。
ジェルタイプのパイプユニッシュには以下の3つがあり、いずれもドラッグストアで200~300円ほどで購入できます。
- パイプユニッシュ
- パイプユニッシュPRO
- パイプユニッシュPROキッチン用
いずれも排水口つまりに効果がありますが、キッチンなら『パイプユニッシュPROキッチン用』が最もおすすめです。
『パイプユニッシュPROキッチン用』は通常のパイプユニッシュより粘度が高く、油汚れやぬめり汚れの分解に特化しています。
そのため、何を使えばよいかわからない場合は、ぜひ『パイプユニッシュPROキッチン用』をお使いください。
キッチンの排水口つまりをパイプユニッシュで解消する方法
キッチンの排水口つまりをパイプユニッシュで解消する際は、以下のものを準備しましょう。
- パイプユニッシュ
- ゴム手袋
- マスク・ゴーグル
パイプユニッシュは強力なアルカリ性洗剤のため、皮膚や粘膜に直接触れないために対策する必要があります。ゴム手袋は手を、マスクやゴーグルは皮膚や目を守ります。
ゴム手袋やマスク・ゴーグルはいずれも100円均一ショップで手に入るため、気軽に準備が可能です。
パイプユニッシュの使い方は難しくないため、一緒にやってみましょう。
1.ふたやゴミ受けを外す
まず、ふたやゴミ受けなど、外せる部品は外しておきましょう。あらかじめ部品を外しておくと、パイプユニッシュがしっかり排水口・排水管へ行き渡ります。
ふたやゴミ受けは引っ張るだけ、ワンは反時計回りに回せば外せます。
2.排水口にパイプユニッシュを流し込む
続いて、排水口にパイプユニッシュを流し込みます。流し込むときは、説明書きを参照のうえ、量を守って使ってください。
また、注意点として、パイプユニッシュは酸性の薬剤と一緒に使わないでください。なぜなら、パイプユニッシュと酸性の薬剤を混ぜると、有毒なガスが発生するからです。
説明書きにも記載があるので、使用前に確認しておいてください。
3.水で洗い流す
パイプユニッシュを流し込んだ後は、説明書きに記載のある時間放置し、水で洗い流します。
放置する時間は、説明書きに記載のある時間を厳守してください。放置しすぎると、パイプユニッシュの成分が固まり、逆につまりの原因になる可能性があります。
また、洗い流す際は熱湯ではなく水にしてください。熱湯を流すと、パイプユニッシュと反応して有毒ガスが発生する危険性があります。
以下の記事では、パイプクリーナーを使った正しい洗浄方法や、水回り箇所ごとのおすすめパイプクリーナーを紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
キッチンの排水口つまりをパイプユニッシュ以外で対処する方法
キッチンの排水口つまりがパイプユニッシュで解決しない場合は、以下の方法も試してみてください。
- ラバーカップを使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
- ワイヤーブラシを使う
- 修理業者に依頼する
具体的な方法を、詳しく見ていきます。
ラバーカップを使う
ラバーカップは排水口つまりに効果のある掃除用具で、すっぽんとも呼ばれます。ドラッグストアやホームセンターで、1,000円ほどで購入可能です。
ラバーカップを購入する際は、お椀型で、自宅の排水口に合うサイズを選びましょう。つばがついているのは節水型トイレ用で、排水口のサイズに合っていないと、最大限効果を発揮できません。
使い方は、以下のとおりです。
- 排水口にかぶせてラバーカップを設置し、水を溜める
- ラバーカップを押し引きする
押し引きすると真空状態が作り出され、つまりの原因を吸い出してくれます。
ただ、ラバーカップは固形物のつまりには効果が期待できません。また、圧力をかけすぎると排水管の損傷につながるため、やりすぎには注意です。
真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーはラバーカップと同じく、吸引力を使ってつまりを取り除く掃除用具です。ドラッグストアやホームセンターで、2,000円~3,000円ほどで購入できます。
購入の際は、先端に突起がないものを選んでください。先端に突起があるものは洋式トイレ用です。また、自宅の排水口に合うサイズを選ぶと、よりつまりを解消しやすくなります。
真空式パイプクリーナーは、以下のように使いましょう。
- 排水口にふたをして、水を溜める
- 取っ手部分を押し引きする
真空状態を作り出し、つまりの原因を吸い出します。
しかし、固形物のつまりには効果がなく、やりすぎると排水管が損傷する可能性があるため注意しましょう。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシは柔らかいワイヤーの先にブラシがついているため、排水管の奥まで入り、つまりの原因を解消してくれます。
購入場所は、100円均一ショップやドラッグストア・ホームセンターです。ドラッグストア・ホームセンターでは、1000円ほどで購入できます。
以下が、ワイヤーブラシの使い方です。
- 排水口の部品を外す
- ワイヤーブラシをつまりの原因まで入れる
- 上下左右に動かす
先についているブラシが、つまりの原因である汚れを削ってくれます。
ワイヤーブラシを選ぶときは、50cm~100cmほどの長さで自宅の排水口より少し細く、強度のあるものを選んでおけば間違いありません。
詳しいワイヤーブラシの選び方については、ぜひ以下もご覧ください。
修理業者に依頼する
どうしてもつまりが解消しないときは、修理業者に依頼するのも手です。修理業者は高圧洗浄や特殊な薬剤など、家庭ではできない方法で排水口つまりを解決できます。
特に、固形物や排水管の奥のほうのつまりは、一般家庭ではなかなか対応できません。無理に解決しようとすると、排水管の損傷や水漏れなど、状況が悪化する可能性があります。
そのため、キッチンの排水口つまりが解消できないときは、速やかに修理業者へ依頼するのが賢明です。
キッチンの排水口つまり解消の費用相場
キッチンの排水口つまり解消の費用相場は、以下のとおりです。
作業内容 | 料金相場 |
---|---|
軽微なつまり解消 (簡単な調整、ラバーカップなど) |
5,000円~6,000円 |
吸引ポンプ、または薬剤使用によるつまり解消 | 8,000円~12,000円 |
トーラー使用による排水管洗浄 | 10,000円〜30,000円 |
高圧洗浄機使用による排水管洗浄 | 15,000円~40,000円 |
排水トラップの交換・設置 | 5,000円〜20,000円 |
汚水桝の清掃 | 1個につき2,000円〜 |
つまり調査(管内カメラなど) | 30,000円〜50,000円 |
軽微なつまり解消であればそこまで費用はかさみませんが、トーラーや高圧洗浄機が必要だと高額です。そのため、放置せず、なるべく早く依頼するのがよいでしょう。
つまり調査で原因を探してくれるため、つまりの原因がわからない場合でも依頼して大丈夫です。
また、以下のような費用がかかる場合もあるため、依頼前に確認しておきましょう。
基本料金 | 3,000円〜5,000円 |
---|---|
出張・見積もり費 | 無料~4,000円 |
早朝・夜間の割増料金 | 無料~5,000円 |
より詳しい料金相場や安く依頼する方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
キッチンの排水口つまり解消を頼む業者の選び方
修理業者の選び方は、以下の3つです。
- 水道局指定工事店である
- 作業内容・料金が明確である
- 実績がある
水道局指定工事店は、水道局から指定された業者であり、知識や資格などの決められた基準を満たしています。
また、作業内容・料金が明確だと、「聞いていなかった費用を請求される」などのトラブルに巻き込まれる可能性が低くなるでしょう。
加えて、キッチンの排水口つまりを解消した実績があると、依頼する側としても安心です。ケースに合った対処法を、プロの目線から判断してくれます。
水道局指定工事店については、以下の記事をご覧ください。非指定工事店との違いや失敗しない選び方を紹介しています。
キッチンの排水口つまりを予防する方法
キッチンの排水口つまりは、以下の方法で予防できます。
- 週1回パイプユニッシュを使う
- 油は流さず拭き取る
- 50℃~60℃のお湯を流す
- 排水口ネットを使う
- アルミホイルを丸めて排水口に入れておく
どれも簡単にできるので、実践してみましょう。
週1回パイプユニッシュを使う
パイプユニッシュは排水口のつまりが発生してからではなく、つまる前にも使用できます。排水口つまりが軽度なうちに使用すれば、汚れを溜めずに済み、予防につながります。
パイプユニッシュはドラッグストアで200~300円ほどで購入可能です。使い方はつまる前でも変わらないため、説明書きに従って使用してください。
油は流さず拭き取る
油を排水口に流すと、固まって流れにくくなり、悪臭にもつながります。油は流さず、キッチンぺーパーや新聞紙で拭き取る癖をつけましょう。
揚げ物で大量の油を使ったときは、以下の方法が有効です。
- 紙袋に濡らした新聞紙を入れて流し込む
- 油を固める処理剤を使う
油処理剤は100円均一ショップのほか、スーパーやドラッグストアで200~300円ほどで購入できます。
以下の記事では、油を流すとつまる原因や解消法を紹介しています。油を流さず拭き取ろうと意識づけできる内容なので、ぜひご覧ください。
50℃~60℃のお湯を流す
排水口に50℃~60℃のお湯を流すと、油汚れが溶けて流れます。頑固な油汚れは溶けませんが、シンク使用後にこまめにやっておくと、排水口つまりの予防になります。
ただ、注意点として、お湯の温度は50℃~60℃が目安です。なぜなら、高温すぎると排水管や排水ホースを傷めるからです。
詳しいやり方やお湯を流す効果などについては、以下の記事を参考にしてみてください。
排水口ネットを使う
ゴミ受けに排水口ネットをかけておくと、ゴミや食べかすをキャッチし、排水口へ流れるのを防いでくれます。
排水口ネットは100円均一ショップのほか、スーパーやドラッグストアでも100円~200円ほどで購入可能です。
ただ、排水口ネットにはいくつか種類があり、ゴミ受けの形によって合うタイプが違います。購入する際は、自宅のゴミ受けの形を事前に調べておきましょう。
アルミホイルを丸めて排水口に入れておく
アルミホイルと水が反応すると、金属イオンが出ます。金属イオンには抗菌作用があり、ぬめりを防止できるため、排水口つまりの予防にもつながります。
アルミホイルは100円均一ショップのほか、スーパーやドラッグストアで購入できる数百円のもので十分です。3cm程度に丸めて、排水口に入れておきましょう。
キッチンの排水口のつまりがどうしても解決できないときは
キッチンの排水口のつまりは、油汚れやタンパク質が原因ならパイプユニッシュで解決できます。つまりがひどい場合は、ラバーカップやワイヤーブラシが必要です。
どうしてもつまりが解消しないときは、すぐに修理業者へ依頼しましょう。
私たち『クリーンライフ』は、キッチンのつまりや悪臭などのトラブルを数多く解決しています。また、作業料金が明確なので、安心してご利用いただけます。ぜひ、無料見積もりをご依頼ください。