この記事では、重曹を使ったキッチンの排水口つまり解消法について徹底解説します。
キッチンの排水口つまりを放置すると、水漏れや逆流などの二次被害が起きる可能性があります。重曹は比較的手に入りやすいので、本記事を参考に速やかにつまりを解消してみましょう。
記事後半では、重曹でキッチンの排水口つまりを解消する際の注意点についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
キッチンの排水口つまりは重曹でも解決可能

キッチンの排水口がつまる原因はいくつかありますが、原因によっては重曹でも解決可能です。
重曹は弱アルカリ性なので、油汚れや食べかすなどの酸性汚れに効果があります。ただ、頑固な汚れには効果が期待できません。
また、重曹とクエン酸を混ぜて使うとよいという情報がありますが、混ぜると洗浄力が落ちます。
そのため、重曹とクエン酸は別々に使うのがおすすめです。ちなみに、クエン酸は弱酸性で、水垢やせっけんかすなどのアルカリ性汚れに効果があります。
重曹でキッチンの排水口つまりを解消する方法
重曹でキッチンの排水口つまりを解消する場合は、あらかじめ以下のものを準備しましょう。
- 重曹(200~250g)
- 掃除用ブラシ(またはスポンジ)
- 40℃~50℃くらいのお湯
重曹と掃除用ブラシは、いずれも100円均一ショップやドラッグストアで手に入ります。
重曹でキッチンの排水口つまりを解消する手順は、以下のとおりです。
工程を一つずつ見ていきましょう。
排水口の部品を外す

まず、フタヤゴミ受けなどの部品を外しておきましょう。部品がつけっぱなしだと、重曹がつまりの原因まで届かず、効果を最大限発揮できません。
たいていは、フタヤゴミ受けは引っ張るだけ、防水ワンは反時計回りにひねると外せます。詳しくは、説明書を参考に取り外してみてください。
排水口内に重曹を入れる
部品を取り外したら、排水口内に重曹を振りかけるようにして入れましょう。
入れ過ぎると逆につまりの原因になるので、200~250gを目安にしてください。もし重曹が余ったら、取り外した部品にもかけておくとよいでしょう。
お湯を注いで30分ほど放置する
重曹を入れたらお湯を少量注ぎ、30分ほど放置します。この間に重曹が汚れを浮かせて、つまりを解消しやすくします。
また、少量のお湯を加えることでペースト状になり、汚れに絡みつきやすくなるのがポイントです。
放置する時間が短いと汚れが落ちにくいため、30分を目安に放置しておきましょう。
掃除用ブラシで汚れをこすり落とす
30分経ったら、掃除用ブラシで汚れをこすり落とします。もし、掃除用ブラシがない場合は、スポンジでも大丈夫です。
特に、排水口の側面や底は汚れが溜まりやすいため、入念にこすりましょう。掃除用ブラシが届かない場所には、使わなくなった歯ブラシを使うのがおすすめです。
お湯で洗い流す
最後に、40℃~50℃くらいのお湯で洗い流しましょう。その後に水を流し、うまく流れれば完了です。
熱湯だと排水溝や排水管を傷める可能性があるため、お湯の温度は40℃~50℃くらいのぬるま湯にしましょう。
重曹でキッチンの排水口つまりを解消する際の注意点
重曹は比較的安全に使えるアイテムですが、以下の点には注意してください。
排水管トラブルや健康被害を引き起こす可能性があるので、必ず把握しておきましょう。
熱湯を流さない
排水口にお湯を流す際、熱湯を流すのはNGです。熱湯を流すと排水溝や排水管を傷める可能性があるうえ、変形してつまりやすくなる場合があります。
そのため、40℃~50℃くらいのお湯を準備しておきましょう。
換気しながら作業する
重曹で排水口つまりを解消する際は、換気しながら作業しましょう。有毒ガスは発生しませんが、空気がこもることで体調不良を訴える可能性はあります。
窓を開けたり換気扇を回したりして、換気できる状態を作ったうえで重曹を使ってください。
塩素系漂白剤を使用しない
塩素系漂白剤は、酸性タイプの製品と混ぜると有毒ガスが発生します。重曹は弱アルカリ性なので、塩素系漂白剤と混ぜても有毒ガスは発生しません。
しかし、直前に使った酸性タイプの製品がシンクに残っていると、塩素系漂白剤と反応して有毒ガスが発生する可能性があります。
そのため、直前に何か製品を使って掃除した後は、塩素系漂白剤を使わないのが安全です。
もし、塩素系漂白剤を使う場合は、時間を置いたり、直近で酸性タイプの製品を使っていないことを確認したりしたうえで使用してください。
重曹は流し切る
排水口内に重曹の粉末が残ると、固まってつまりの原因になります。
そのため、重曹はたっぷりお湯を使って洗い流しましょう。目安としては、1~2リットルです。
重曹が残ることを防ぐため、排水口に入れる重曹の量を多くし過ぎないことも重要です。重曹は200~250gを目安にしてください。
シンクの素材を確認する
重曹には洗浄効果がありますが、シンクの素材によっては逆効果になるケースがあります。
例えば、ステンレス製なら大丈夫ですが、アルミ製だと変色したりサビの発生を促したりしてしまいます。
ステンレスとアルミの最も手軽な見分け方は、磁石がくっつくかどうかです。磁石がくっつけば、ステンレス製でアルミ製ではありません。
ただ、磁石がくっつかないステンレスもあるため、その場合は説明書を参考にしてください。
キッチンの排水口つまりが重曹で解決しないときの対処法
重曹を使ってもキッチンの排水口つまりが解決しないときは、以下の方法も試してみてください。
やり方を一つずつ見ていきましょう。
ペットボトルを使う
ペットボトルを使うと、空気圧を利用してつまりの原因を除去できます。使うペットボトルは排水口に合うサイズで、1.5~2Lのペットボトルがおすすめです。
ペットボトルは、以下の手順で使用しましょう。
- 排水口の部品を取り外す
- 排水口とスキマができないようペットボトルを密着させる
- ペットボトルから排水口へ空気を送る
- ペットボトルを勢いよく引き抜く
ポイントは、空気を送るときではなく、引き抜くときにつまりが解消される点です。ペットボトルの使い方は以下の記事でも解説しているので、あわせてご覧ください。
液体パイプクリーナーを使う
液体パイプクリーナーは油汚れやたんぱく質を溶かすため、つまりを解消できる可能性があります。
液体パイプクリーナーの種類としては、パイプユニッシュやパイプハイターなどがあります。
液体パイプクリーナーの使い方は、以下のとおりです。
- 排水口の部品を取り外す
- 排水口にパイプユニッシュを流し込む
- 水で洗い流す
長期間放置した油汚れや固形物によるつまりには、別の方法を試しましょう。
パイプユニッシュの使い方について、以下の記事でも詳しく解説しています。キッチンの排水口つまりにおすすめのパイプユニッシュもわかるので、ぜひご覧ください。
ラバーカップを使う

ラバーカップは、空気圧を利用してつまりの原因を取り除ける道具です。ドラッグストアやホームセンターなどで数百円ほどで購入できます。
ラバーカップにはいくつか種類がありますが、キッチンの排水口に使うなら底に出っ張りがないタイプを選びましょう。
ラバーカップの使い方は、以下のとおりです。
- 排水口の部品を取り外す
- 排水口にラバーカップを密着させ、水を張る
- ラバーカップを押し引きする
- 水を流してつまりが解消されたか確認する
ペットボトル同様、引くときに力を入れるのがポイントです。また、水を張ることで真空状態を作りやすくなり、より吸引力を高められます。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシは細いワイヤーの先にブラシがついている掃除用具で、100円均一ショップやドラッグストアなどで売っています。
ワイヤーブラシは長さがあるので、排水管の奥のほうのつまりでも対処できるのがメリットです。
ワイヤーブラシの使い方は、以下のとおりです。
- 排水口の部品を取り外す
- 排水口にワイヤーブラシを入れる
- ワイヤーブラシを動かしてつまりの原因を削り出す
- 水を流してつまりが解消されたか確認する
つまりの原因を押し込んでしまったり、排水管を傷つけてしまったりする可能性があるので、作業中は無理に奥へ入れ過ぎないでください。
キッチンの排水口つまり解消の費用相場
キッチンの排水口つまり解消を業者に依頼する際の費用相場は、以下のとおりです。
| 作業内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 排水管のつまりを除去 | 10,000円ほど |
| 部品交換によるつまり除去 | 10,000円~15,000円ほど |
| ワイヤーを使ったつまり除去 | 25,000円ほど |
| 高圧ポンプを使ったつまり除去 | 30,000円ほど |
| 高圧洗浄機を使ったつまり除去 | 30,000円~40,000円ほど |
| トーラー機を使ったつまり除去 | 40,000円~45,000円ほど |
| 汚水桝の掃除 | 20,000円~40,000円ほど |
また、業者によっては、基本料金や休日・夜間の割増料金などが追加でかかる場合があります。事前にホームページや電話などで調べておくとよいでしょう。
キッチンの排水口つまりは業者に依頼するのがおすすめ
キッチンの排水口つまりがなかなか解決できないときは、原因に合わない対処をしている可能性があります。
原因に合わない対処は状況を悪化させるケースもあるので、困ったら業者に依頼するのがおすすめです。
なかなかキッチンの排水口つまりが解決しない、自力で対処できる気がしない場合は、プロを頼ってみてください。
キッチンの排水口つまり解消を依頼する業者の選び方
キッチンの排水口つまり解消を依頼する業者は、以下3つのポイントを重視して選んでみてください。
- 水道局指定工事店である
- しっかり費用を提示してくれる
- 口コミ・評判がよい
水道局指定工事店は一定の技術や知識がないと認定されないため、依頼する業者を選ぶわかりやすいポイントになります。
また、見積もり時に費用をしっかり提示してくれるかは、その業者が信頼できるかどうかを見極める材料の一つです。
さらに、口コミ・評判を調べておくと、実際の利用者の声がわかります。ホームページだけではわからない情報もあるので、目を通しておきましょう。

キッチンの排水口つまりの予防法
主なキッチンの排水口つまりの予防法は、以下のとおりです。
- 定期的に掃除する
- 油や食べかすをそのまま流さない
- ゴミ受けネットをつける
- アルミホイルボールを入れる
定期的な掃除は、排水口つまりを予防する最も効果的な方法です。最低でも、1週間に1回は排水口の部品を取り外して掃除しましょう。
また、油を事前に拭いたり食べかすは別で処理したりすると、排水口にゴミが流れることを事前に防げます。ゴミ受けネットを付けるのも有効です。
加えて、アルミホイルを丸めたアルミホイルボールには、金属イオンによるぬめり防止の効果があります。2~3cmにちぎったアルミホイルを丸めて排水口のゴミ受けに入れておきましょう。
キッチンの排水口つまりが重曹で解決しないなら『クリーンライフ』へお任せください
油汚れや食べかすなど、酸性汚れが原因の軽度なつまりなら、重曹で解消できる可能性があります。やり方は難しくないので、ぜひ試してみてください。
ただ、なかなかつまりが解決しない、自力で対処する自信がない場合は、プロの水道修理業者へ相談するのが賢明です。
『クリーンライフ』は明確に費用を提示したうえで、キッチンの排水口つまりに対応します。見積もりは無料なので、お気軽にご利用ください。
休日・夜間の割増料金もありませんので、困ったらぜひ一度ご連絡ください。




























































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