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排水管トラブルの対処法・修理

排水口から逆流する原因、対処法を分かりやすく解説します。

 

最初に応急処置として、水のうの作り方や使い方を解説します。水のうで逆流を抑えたら、ご紹介する対処法を試してみてください。

 

トイレやキッチン、浴室など水回りごとの原因や、逆流の予防法にもふれていきます。逆流が再発しないためにも、ぜひ最後までお読みください。

排水口から逆流するときの対処法

対処法

排水口から逆流が起きた際の対処法を解説します。対処法は、以下の5種類です。

  1. 水のうで排水口をふさぐ
  2. 液体パイプクリーナーを排水口に注ぐ
  3. ラバーカップ(スッポン)を使う
  4. 真空式パイプクリーナーを使う
  5. ワイヤーブラシを使う

それぞれの方法を順に説明していきます。

水のうで排水口をふさぐ

逆流が起きて大量の水が流れてきたら、あわてずに「水のう」を作って排水口をフタをします。水のうとは、土木工事で使う土嚢(どのう)の中身を水にしたものです。

 

水のうを作ったら、逆流している各排水口に設置しましょう。浴室は、浴槽と洗い場の両方の排水口に設置します。洗濯機の排水口も、逆流していないか忘れずに確認しましょう。

 

【用意するもの】

  • 水のう1個につき、45リットルサイズのゴミ袋2枚
  • あれば、ホース

ホースがあった方が、水をゴミ袋に入れる際にスムーズです。

 

【水のうの作り方】

  1. ゴミ袋を2枚重ねて、二重にする
  2. ゴミ袋の半分くらいに水を入れる
  3. 袋の空気を抜いて、口をきっちりしばる

排水口に水のうを設置すれば、水が室内に入り込まないので、落ち着いて対処できます。

液体パイプクリーナーを排水口に注ぐ

液体パイプクリーナーは、注ぐだけでつまりを溶かして逆流を解消します。

 

逆流の解消には、以下のような放置時間が15分〜30分と短いタイプがおすすめです。

  • パイプユニッシュプロ
  • ルック濃効パイプマン
  • パイプハイター 高粘度ジェル

液体パイプクリーナーは、マツモトキヨシなどのドラッグストア、コストコ、通販サイトなどで購入できます。400g前後のボトルが約300円です。

 

【パイプハイター 高粘度ジェルの使い方】

  1. 排水口の取り外せる部品を取り外す
  2. 500gボトルを全部注ぐ
  3. 15~30分、放置する
  4. 水を流して、洗剤を洗い流す

放置時間は、説明書通りにしてください。

 

以下の記事で、液体パイプクリーナーの選び方などを解説しています。

ラバーカップ(スッポン)を使う

ラバーカップを使って、つまりを解消することで逆流を止められます。ただし、大量に水があふれていないケースだけです。

 

ラバーカップは、コメリといったホームセンターや家庭用品を売っているスーパーマーケット、ドンキホーテといったディスカウントショップなどで、500円〜1,500円で購入できます。

 

ダイソーやセリアなどの100均でも置いている場合があり、お得です。

 

【ラバーカップの使い方】

  1. カップが隠れる程度に水位を調整する
  2. ラバーカップを密着させる
  3. ゆっくり押す・一気に引くを繰り返す

水が引いてきたら、完了です。

 

以下の記事で、ラバーカップの選び方や使用時の注意点をわかりやすく説明しているので、参考にしてください。

真空式パイプクリーナーを使う

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真空式パイプクリーナーは、ラバーカップより吸引力を強くしたつまり解消用具です。ハンドルを操作して作業するので、確実に吸引します。

 

ケーヨーデイツー、ビバホームといったホームセンターや通販サイトで2,000円前後で購入可能です。真空式パイプクリーナーは、カップ部分が交換できる点も魅力。

 

使うときは、カップが隠れる程度に水を入れておくと効果が上がります。

 

排水溝で真空式パイプクリーナーを使う

【真空式パイプクリーナーの使い方】

  1. ハンドルを下げた状態で、排水口にカップを密着させる
  2. ハンドルを上げたり、下げたりを繰り返す
  3. つまりが取れた感触があれば、水を流してみる

以下の記事で、真空式パイプクリーナーの選び方を解説しているので、参考にしてください。

ワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシは、長いワイヤー状のブラシやフックがついて、排水管内の汚れに直接アプローチするアイテムです。

 

コーナンやコメリといったホームセンターや通販サイトで、家庭用ワイヤーブラシが2,000円〜3,000円程度で購入できます。

 

排水溝でワイヤーブラシを使う

【ワイヤーブラシの使い方】

  1. 排水口にワイヤーブラシをゆっくり挿入する
  2. 先に進まなくなったら、回転、または上下に動かして汚れをこすり落とす
  3. つまりが取れたら、ワイヤーブラシを引き上げ、水を流してみる

蛇腹式の排水ホースには使用できません。ワイヤーがホースに穴を開けてしまう可能性があるためです。

 

以下の記事でワイヤーブラシの選び方などを解説しているので、参考にしてください。

排水口から逆流する主な原因

原因

排水口から逆流が起こる原因は、次のことが考えられます。

  • 排水管が詰まっている
  • 排水管が破損している
  • 外にある汚水桝でトラブルが生じている
  • 大雨で下水道に大量の水が流れている

それぞれについて紹介します。

排水管が詰まっている

3年に1回は排水管洗浄

逆流が起きる最大の原因は、排水管が詰まっていることです。

 

住宅内にはキッチンやお風呂など、水回りごとに排水口があります。各排水口から続く排水管は、最終的に1本の排水管に繋がります。

 

そのため、排水口が1ヶ所でもつまると、排水管全体に影響が生じるのです。排水の行く場所がなくなってしまい、逆流が起こります。

 

以下の記事で、水回りごとのつまりの原因や対処法を解説しているので、参考にしてください。

排水管が破損している

排水管が破損して水漏れが起きると、排水量が少なくなるため、排水の流れが悪くなります。つまりが生じた状態と同じような状況で、逆流が始まります。

 

【排水管が破損しやすいケース】

  • 築20年以上の住宅
  • 大きな地震のあと

大きな地震のあとは、排水管が破損しなくても傾斜がなくなることがあります。地震の衝撃で、排水管が移動するのです。排水管の傾斜がなくなり、排水の流れが悪くなった場合も逆流が始まります。

外にある汚水桝でトラブルが生じている

汚水桝のフタ

汚水桝とは、住宅内の排水を一旦溜めておく桝(ます)です。汚水桝で汚れを除去して、公共の下水に流れます。

 

汚水桝は、水回りごとに敷地内に設置されています。汚水桝のトラブルが、逆流の原因の1つです。排水が汚水桝に溜まらなくなり、汚水を押し返して逆流します。

 

【汚水桝が詰まる原因】

  • 汚れが蓄積する
  • 汚水桝のヒビ・穴で排水量が不足し、流れが滞る
  • 木の根が入り込む
  • 掃除をしていない

戸建ての場合、汚水桝を自分で管理しなくてはならないため、メンテナンスを忘れがちです。最低でも3年に1度は、業者に依頼して掃除してもらいましょう。

 

大雨で下水道に大量の水が流れている

大雨が降ると、公共の下水道そのものの許容量を超えた水が流れ込み、住宅からの排水を受け入れる余地がなくなります。下水道が排水を受け入れられないと、住宅内の排水の流れが阻止され、逆流が始まります。

 

大雨がおさまるのを待てば、逆流が収まる可能性が高いです。水のうを排水口にセットして、水が引くのを待ちましょう。

 

大雨が降っている間は、排水を少なくすると逆流を抑えられます。できるだけ水を使わないようにしてください。

排水口から逆流する場所別の原因

水回りごとに、排水口から逆流する原因を見ていきましょう。基本的に、つまりの原因と同じです。

  • トイレ
  • キッチン
  • お風呂
  • 洗面所
  • 洗濯機
  • 汚水枡

以上の順に、つまりが生じる原因をお伝えします。

トイレ

トイレの排水口が逆流する原因は、主に以下のとおりです。

  • 大量に流したトイレットペーパー
  • 海外製のトイレットペーパー
  • 大量の「水に流せる」アイテム(猫砂、トイレクリーナー、お尻拭きなど)
  • おむつや生理用品、ティッシュ
  • 吐瀉物

トイレでは特に、トイレットペーパーの使いすぎが多くの原因です。以下は、便器メーカーによる、トイレで流れる量の目安です。

  • 大洗浄:大便約250gとトイレットペーパー約10m
  • 小洗浄:小便とトイレットペーパー約3m

トイレットペーパーは、国産品JIS規格のシングルを想定しています。ダブルをお使いの場合は、半分の長さです。

 

以下の記事で、トイレで逆流が起きる原因や対処法を詳しく解説しています。

キッチン

キッチンでの逆流の原因は、油汚れが多い傾向です。特に、気温が下がると油分が固まるので、冬になると逆流が起きやすくなります。

 

【キッチンの排水口が逆流する原因】

  • 油汚れ
  • 食材カス
  • 固形物(調味料のキャップ、つまようじ、スプーン・フォーク)

 

以下の記事で、キッチンの排水口が詰まる原因と対処法、どの箇所が特に詰まりやすいかを解説しているので、参考にご覧ください。

お風呂

お風呂の排水口が逆流する、主な原因を以下にまとめました。

  • 髪の毛
  • 皮脂・垢・角質
  • 石鹸カス
  • 固形物(シャンプーなどのキャップ、袋の切れ端、カミソリの刃)

お風呂の場合は、髪の毛が特に多い傾向です。髪の長い方がいらっしゃると、1回の洗髪で大量の髪の毛が排水口に入り込みます。

 

また、小さなお子さんのおもちゃの部品が入ってしまうことも。お子さんが、わざわざおもちゃを入れてしまう可能性もあるので、気をつけてください。

 

以下の記事で、お風呂の排水口から逆流が起きた際の対処法を解説しています。賃貸の場合はどうしたら良いのかもお伝えしているので、参考にしてください。

洗面所

洗面所の排水口では、以下のようなものが原因で逆流します。

  • 歯磨き粉や化粧品などの残りカス
  • 髪の毛・ひげ
  • 固形物(ピアスや化粧品のフタなど)
  • 吐瀉物
  • 石鹸カス

洗面所も、髪の毛が逆流する原因として特に多いので、注意が必要です。洗髪だけではなく、髪を整える際に抜け毛が排水口に入ります。長い髪の人は、特に気をつけてください。

 

ひげは、髪の毛と比較すると量は少ないですが、意外と詰まりやすいので流さないようにしましょう。水洗いできるシェーバーを、洗面所で洗わないでください。

 

洗面台下の排水トラップがS字型やP字型でカーブが多いことも、詰まりやすくなる原因です。

 

以下の記事で、洗面所のつまりの原因と対処法を解説しています。

洗濯機

洗濯機の排水口で逆流するときは、以下の原因が考えられます。

  • 衣類の繊維
  • ポケットに入れ忘れていたティッシュ
  • 衣服についた砂や泥
  • 石けんカス
  • ホコリ

洗濯機の排水口が詰まる原因で、最も多いのはホコリです。特にドラム式洗濯機は重く、排水口の掃除を先延ばしにしがちなので、ホコリがどんどん蓄積していきます。

 

また、海水浴に行って砂がついたままのバスタオルを洗ったり、ポケットにティッシュが入ったまま洗ったりすると、つまりの原因が排水口に流れます。洗い物を洗濯機に入れる際に、チェックしましょう。

 

以下の記事で、洗濯機の排水管の仕組みやつまりの原因・対処法を解説しているので、参考にしてください。

汚水枡

汚水桝のフタの開け方

汚水桝は、住宅内からの排水をためておく桝で、敷地内に水回りの数だけ設置されています。汚水桝は排水管で繋がっているので、1個の汚水枡が詰まると他の水回りにも影響があります。

 

【汚水桝が逆流する原因】

  • 汚水桝の汚れ・固形物が蓄積している
  • 汚水桝に木の根が入り込んでいる
  • 汚水桝を繋いでいる排水管の傾斜が不足している
  • 排水量が少なすぎる
  • 汚水桝にヒビ・穴がある

以下の記事で、汚水桝があふれる原因や対処法を解説しています。

排水口の逆流を解消する際の料金相場

蛇口を点検する水道修理業者

水道修理業者に排水口からの逆流解消を依頼した際の、作業内容と相場料金をお伝えします。

 

作業内容 相場料金
軽微なつまりの解消 5,000円〜8,000円
薬剤による洗浄 8,000円~15,000円
排水管の部品交換 3,000円〜10,000円
キッチンの排水ホース交換・新設 10,000円~30,000円
汚水桝の掃除 1ヶ所につき2,000円〜
汚水桝の交換 120,000円〜150,000円
排水管の高圧洗浄 27,000円〜
排水管のトーラー洗浄 30,000円〜

トーラーとは、業者向けのワイヤーブラシで、約5〜10mと家庭用よりも長いのが特徴です。

 

作業料金以外に、業者によっては以下のような料金が加算されます。

料金項目 相場料金
見積もり料金 0円〜
基本料金 0円〜5,000円
出張費用 0円〜4,000円
早朝・深夜・休日の割増料金 0円〜8,000円
キャンセル料金 キャンセルする時期により変動

見積もりをしてもらって、合計金額に納得してから依頼しましょう。

業者を選ぶときのポイント

排水口の逆流で業者に相談する際は、信頼できる業者を選びましょう。安易に選ぶと、高額請求や手抜き工事といったトラブルが起きるかもしれません。

 

信頼できる業者を選ぶには、以下を確認してください。

  • 水道局指定工事店に登録されているか確認する
  • 口コミ評価を確認する
  • 最低3社以上の業者に相見積もりを依頼し、比較する

ほとんどの業者は、見積もりを無料でしています。相見積もりで料金や作業内容、対応などを比較し、納得できる業者に依頼しましょう。

 

排水口の逆流を防ぐ方法

HOWTOと並んだブロック

排水口が再度逆流しないために、以下を心がけてください。

  • ゴミ受けネットを取り付ける
  • 液体パイプクリーナーを週1回ほど使う
  • 排水口付近をこまめに掃除する
  • 排水口に油を流さない

つまりや悪臭のトラブルも回避できるので、ぜひ意識してみてください。それぞれについて説明します。

ゴミ受けネットを取り付ける

排水口にゴミ受けネットを取り付けると、余計なものが排水口・排水管に入り込まず、つまりを予防できます。

 

貼り付けるタイプがずれないので、おすすめです。汚れがたまったらそのまま使い捨てできるタイプなら、洗浄する手間が省けます。

 

使い捨てのゴミ受けネットは、「ゴミ取りシート」「排水口シート」「排水口シール」といった名称でも呼ばれています。

 

セリアやダイソーといった100均ショップで20枚以上入った袋が販売されているほか、ファミリーマートなどコンビニエンスストアでも120円程度で販売中。通販サイトやホームセンターでも購入可能です。

液体パイプクリーナーを週1回ほど使う

液体パイプクリーナをこまめに使うと、汚れが蓄積しません。液体パイプクリーナーを、週1回の頻度で使用するのがおすすめです。

 

しかし、水漏れ箇所によって汚れ方は異なります。以下で、水漏れ箇所ごとに、液体パイプクリーナーを使う頻度の目安を紹介します。

 

水回り箇所 頻度
キッチン 週に1回
油料理の多い家庭のキッチン 週に2回
お風呂・洗面所 週に1回
洗濯機 月に1回

上記の液体パイプクリーナーを使う頻度は、あくまで目安です。料理をよくするご家庭のキッチン、家族の多いご家庭のお風呂や洗面所は、上記より多くなるでしょう。

 

「排水口が臭い」と感じたときもすぐに液体パイプクリーナーを使うと、悪臭防止になります。臨機応変に使用してください。

排水口付近をこまめに掃除する

排水口の目皿やヘアキャッチャーにゴミがたまったまま放置せずに、こまめに捨てて簡単な掃除をしてください。目の細かいヘアキャッチャーを使っていても、水を流すたびに汚れが溶けて、排水管に入り込んでしまいます。

 

ヘアキャッチャーを取り外して、歯ブラシ等で汚れを取るだけでも、毎日すると逆流の再発を抑制可能です。洗剤を使いたいときは、中性洗剤をおすすめします。

 

キッチンなら食器洗い用の洗剤、洗面所・お風呂はマジックリンなどお風呂用の中性洗剤を使いましょう。

排水口に油を流さない

油を排水管に流さない

キッチンの排水口には、直接油を流さない対策が必要です。揚油などの大量の油はもちろんですが、油のついた食器類やフライパン・鍋をシンクに直接入れないことも大切。

 

シンクに入れる前に、キッチンペーパー等で拭き取ってください。

 

また、洗面所やトイレに、食べ残しや嘔吐物を流さないことも大切です。食べ残しや嘔吐物に、油が含まれています。食べ残しや嘔吐物は、生ごみとして捨てましょう。

 

しかし、排水口に油を流さないようにしていても、わずかですが入ってしまいます。油は水に溶けないため、排水口近くでとどまり、少しずつ蓄積されていくので、注意が必要です。

油の多い料理を作ったときはお湯を流す

皿洗いが終わったらお湯を流すと、油が溶けて流れやすくなります。ただ流すだけでも、効果が期待できます。しかし、以下の方法なら、さらに効果的です。

 

【効果的にお湯を流す方法】

  1. 排水口のゴミ受けなどを取り外す
  2. 排水口にフェイスタオルを詰め込んでフタをする
  3. 給湯器を50℃にセットして、シンクにお湯を溜める
  4. フェイスタオルを引っ張って、一気にお湯を排水口に流す

フェイスタオルの端をシンクのふちに置くと、引っ張りやすいです。ただし、熱湯は絶対に使わないでください。熱湯を使うと排水管が変形するかもしれません。

 

キッチンの排水口つまりの最大の原因である油汚れについては、以下の記事で解説しています。

排水口の逆流をすぐに解消したい方は

排水口で逆流が起きた際の対処法を解説しました。

 

ご紹介した方法は、つまりが原因の場合の対処法が中心なので、解消しない場合も。原因がわからずお困りの方やすぐに解消したい方は、水道修理業者への相談がおすすめです。

 

業者選びにお困りなら、私たち『クリーンライフ』にご連絡ください。排水口の逆流の原因を特定し、解消します。年中無休で24時間稼働しているので、即日対応可能です。ご連絡をいただいたら、最短30分で駆けつけます。

 

⇒クリーンライフに排水口の逆流について相談する

2024.08.02

汚水桝を自分で掃除する方法を、わかりやすく解説します。

 

戸建てにお住まいで、排水管の掃除をしても悪臭が取れない場合は、汚水桝の汚れが原因かもしれません。汚水桝の見つけ方やフタの開け方も説明するので、すぐに確認しましょう。

 

掃除のやり方だけではなく、理想的な掃除の頻度や汚れを防ぐ方法もお伝えするので、最後までお読みください。

汚水桝の掃除をする前の準備

汚水桝の掃除がしやすいように、準備をしておきましょう。

 

【養生に必要なもの】

  • ビニールシート
  • ビニールシートを固定するテープ

汚水桝周辺に汚れが飛び散るので、養生をしておくことをおすすめします。汚水桝の周りにビニールシートを敷き、テープで固定しましょう。

 

【汚れた道具・部品を置く場所】

  • ビニールシート
  • 水を入れたバケツ

 

【作業のための服装】

  • 汚れても問題ない服装
  • ゴーグル
  • マスク
  • ゴム手袋
  • 髪が汚れないように覆うもの(三角巾など)

作業が終わって、お風呂にすぐ入れるように用意することも忘れないでください。

 

服装はエプロンだけではなく、全身汚れても大丈夫なようにしておくと、安心です。髪の長い方は、まとめておきましょう。臭いがきついこと、目に汚水が入る可能性などを考慮して、マスクやゴーグルも必要です。

 

また、重要なことは、ご近所への気遣いです。隣家が近いと、悪臭が洗濯物に染み付いてしまうかもしれません。高圧洗浄機を使う場合は、騒音も気になります。

 

汚水桝の掃除をすることを、一言伝えておきましょう。

汚水桝を掃除する方法

バケツや雑巾などの掃除道具

汚水桝(排水桝)の掃除方法を説明します。まずは、必要な道具をそろえるところから始めましょう。

 

【用意するもの】

  • マイナスドライバー
  • スコップまたはひしゃく
    ※持ち手がある程度長いものがおすすめ
  • 三角コーナーのような、水分を除去できる器状のもの
  • ゴミ袋
  • 新聞紙
  • タオル・雑巾
  • ブラシ
  • 中性洗剤
  • 散水ホース、または高圧洗浄機

汚水を吸水するために、ゴミ袋には新聞紙を入れておきましょう。中性洗剤は、油汚れのあるキッチンの汚水桝を洗浄する際に使います。

 

用意をしたら、以下の工程で掃除をします。

  1. 汚水桝のフタを開ける
  2. 表面に浮かぶ汚れをすくい出す
  3. 沈殿している汚れを取り除く
  4. 排水管を洗浄する
  5. 汚水桝の壁を洗浄する

プロセスごとに、わかりやすく解説していきます。

1.汚水桝のフタを開ける

汚水桝のフタ

敷地内の汚水桝を探しましょう。敷地内の地面に、汚水桝のフタが点在しているはずです。フタの表面に「汚水」「おすい」「汚水蓋」などと書かれているので、探してみてください。

 

ずっと使っていないと、地面に埋もれている可能性があります。マイナスドライバーなど硬い棒状のもので、地面を突きながら探しましょう。

 

汚水桝のフタの開け方

汚水桝を見つけたら、フタを開けます。汚水桝のフタに切り欠きがあれば、マイナスドライバーを差し込んで持ち上げます。

 

また、フタが錆びついてくっついている場合は、金槌でフタの端の方を軽く叩くと、開けやすくなります。

2.表面に浮かぶ汚れをすくい出す

ひしゃく、または、スコップで汚水桝の表面に浮かんでいるものを取り除きます。すくい出したものは、汚水を含んでいるので、ザルや三角コーナーといった網状のもので水気を取り除いてゴミ袋に入れます。

 

油汚れの塊は、軽く叩いて割ってからすくい取ると、除去しやすいです。ゴミ袋に新聞紙を敷いていると、余分な水分を吸い取って、水が滴るのを防げます。

3.沈殿している汚れを取り除く

排水が流れ出す配管には、エルボというL字型で下向きに設置されたパイプが設置されています。エルボがあると、汚水桝の底が見えにくいので、取り外しましょう。

 

エルボは、引っ張れば簡単に外れるはずです。取り外したエルボを、水を張ったバケツに入れておきます。もし、エルボが汚れで固着して取れにくくなっていたら、そのままで作業してください。

 

汚水桝の底に沈澱している汚れを、ひしゃくなどですくい取って、ザルに一旦入れてからゴミ袋に入れます。底にこびりついている汚れは、硬くなっているので無理をせず少しずつ取り除いてください。

4.排水管を洗浄する

排水管に散水ホース、または、高圧洗浄機を差し込んで、住宅側に向かって散水します。つまりのない汚水桝から、つまりのある汚水桝への方向です。

 

ただし、水の勢いには気をつけてください。あまり勢いよく散水すると、排水口から逆流する可能性があります。

 

時々水を止めて、排水管から流れ出てくる汚れの様子を見ながら、少しずつ洗浄していきましょう。

5.汚水桝の壁を洗浄する

汚水桝の壁の洗浄をします。ブラシに中性洗剤をつけて、こすり落としましょう。こびりついている頑固な汚れは、ドライバーなど金属製のものを使ってこすり落とします。

 

散水ホースで洗剤・汚れを落とし、汚水の中に沈んだゴミ・汚れをひしゃくですくい取ってゴミ袋に入れましょう。バケツの中のエルボも洗って、元の位置に設置し直してください。

 

以下の記事で、汚水桝の別の掃除方法も含めて、わかりやすく説明しています。

パイプユニッシュを使うのもおすすめ

パイプユニッシュは、排水管のつまりに使われる液体パイプクリーナーです。タンパク質に反応し、髪の毛やヘドロ状の汚れを溶かします。

 

汚水桝掃除で、汚れをひしゃくで取り除いたあとに注いで、ドロドロ状になった汚れに効果が期待できます。

 

パイプユニッシュを使った汚水桝の掃除方法は、以下の記事を参考にしてください。

汚水桝を掃除する頻度

汚水桝の掃除は、半年に1回が目安です。自分で掃除をするなら、汚れが蓄積しないうちの方が、負担が抑えられます。

 

理想的な頻度は、家族構成やライフスタイルによって変わります。以下のようなご家庭は特に汚水桝が汚れやすいため、少なくとも半年に1回は掃除するのがおすすめです。

  • 料理をよくする
  • 油をたくさん使う
  • トイレを使う頻度が多い

まずは、半年に1回の頻度で掃除して、汚れの状態を確認しながら調整していきましょう。

 

「少人数」「家にいる時間がほとんどない」「家で食事するのは週末だけ」いったご家庭なら、1年に1回でも十分かもしれません。

汚水桝とは?

汚水桝

汚水桝とは、住宅からの排水を流すための桝です。水回り箇所ごとに設置されており、以下の役割を担います。

  • 排水の逆流を防ぐ
  • 油分やゴミと汚水を分けて、汚水だけを流す
  • 排水管のメンテナンスの点検に利用する

なお、排水枡は汚水桝のことを指すケースが一般的ですが、実際は雨水枡や会所枡など、敷地内にある桝の総称です。汚水は、最終的に公共枡につながって、下水に流れます。

 

最近では、「排水ヘッダー方式」という枡が1つだけのシステムを取り入れる住宅も増えてきました。

 

また、従来はコンクリート桝でしたが、耐久性のあるポリ塩化ビニル製の汚水桝に交換するご家庭が増えています。コンクリート桝の寿命は約20~30年ですが、塩ビ製桝の寿命は50年以上です。

汚水桝を掃除しないと起こりやすいトラブル

汚水桝の掃除をし忘れると、以下のようなトラブルが生じます。

  • 汚れが溜まってつまりが生じる
  • 排水口から逆流する
  • 悪臭や害虫が発生する

戸建てにお住まいの方は、トラブルが生じないようにメンテナンスを忘れないようにしましょう。

 

各トラブルについて、説明していきます。

汚れが溜まってつまりが生じる

汚水桝に詰まった汚れを掃除しないと、排水管のつまりの原因になってしまいます。特に冬は油汚れが固まり、つまりやすいため注意してください。

 

汚水桝のつまりを確認するには、汚水桝のフタを一つずつ開けて確認が必要です。汚水桝内の水が極端に少なくなっていたら、接続されている1つ前の汚水桝のつまりが考えられます。

 

なお、つまりの原因は、汚れ以外に以下も考えられます。

  • 木の根
  • 固形物
  • 汚水桝内に設置されているエルボの落下
  • 汚水桝の劣化

エルボの落下なら、簡単に解決できます。

 

以下の記事で、汚水桝のつまりの原因や解消法を確認してみてください。

排水口から逆流する

汚水桝に汚れが蓄積して、汚水の流れが阻止されると、行き場のない汚水が逆流してしまう可能性があります。汚水が逆流して、室内にあふれると大変です。

 

以下の記事で、排水口の逆流を予防する方法や、起きた際の応急処置を説明しています。

悪臭や害虫が発生する

汚水桝に汚れが蓄積して悪臭が増えると、ハエやゴキブリといった害虫が増加します。悪臭は塀を超えて、隣家にも迷惑をかけるので、早めの対応が必要です。

 

以下の記事では、汚水桝の掃除をしないリスクをわかりやすく解説しています。汚水桝が汚れないようにするコツも説明しているので、参考にしてください。

汚水桝の掃除を業者に頼むケース

水道修理業者の男性

汚水桝の掃除を水道修理業者に頼むべきケースは、以下の3つです。

  • 汚水桝の掃除を自分でできそうにない
  • 汚水桝が破損している
  • 汚水桝に木の根が入り込んで掃除しにくい

ためらわずに、水道修理業者に依頼しましょう。業者依頼がおすすめの理由も含めて、解説します。

汚水桝の掃除を自分でできそうにない

汚水桝の掃除をずっとしていない場合は、汚れが蓄積しており、自分での対処は難しいことがほとんどです。

 

特に以下のような方は、業者への依頼がおすすめです。

  • ニオイに敏感ですぐに気分が悪くなる方
  • アレルギーがあり、症状が出る可能性がある方
  • 汚いものに触りたくない方
  • 時間のない方

 

特に、5年以上もの間汚水桝を掃除していない場合は、時間がかかり重労働です。せっかく掃除を始めても、途中でやめてしまうことになりかねないので、最初から業者に依頼した方が良いでしょう。

 

業者に依頼すれば、自分でするよりはるかに短い時間で、きれいに仕上げます。

汚水桝が破損している

コンクリート桝の寿命は、20〜30年です。もし20年以上の汚水桝なら、破損が原因でトラブルが生じているのかもしれません。

 

汚水桝が破損している場合は、自分での対応はできないので、業者に相談してください。汚水桝の交換が必要なケースもあります。

 

汚水桝の交換に必要な費用や工事の内容について、以下の記事で説明しているので、参考にしてください。

汚水桝に木の根が入り込んで掃除しにくい

コンクリート製の汚水桝のそばに生えている木の根が成長して、コンクリート桝に入り込んでしまうと大変です。わずかなヒビから根っこが入り込んで、そのまま成長を続けるとヒビがだんだん大きくなります。

 

木の根が成長する前なら、力づくで取り除けるかもしれませんが、しっかり根を下ろしてしまうとなかなか対処できません。仮に木の根を取り除いても、すでにコンクリート桝が破壊されているでしょう。

 

汚水桝に木の根が入り込むのも、汚水桝が溢れる原因の一つです。汚水桝があふれる原因や対処法を以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

汚水桝の掃除の料金相場

料金相場

水道修理業者に汚水桝のトラブル解消を依頼した際の、料金相場を紹介します。

 

作業内容 料金の相場
汚水桝の清掃 1ヶ所につき2,000円〜
高圧洗浄機によるつまり除去(3mまで) 27,000円〜
トーラーによるつまり除去(3mまで) 30,000円〜
薬品洗浄 8,000円~15,000円
汚水桝に入り込んだ木の根の除去 7,000円〜10,000円
塩ビ汚水桝への交換 120,000円〜150,000円

 

作業料金の他に、以下のような作業に関係なく設定された料金もあります。

 

料金の種類 料金の相場
基本料金 0円〜5,000円
出張費 0円〜3,000円
早朝・深夜・休日の割増料金 0円〜8,000円
見積もり料金 0円〜

料金は、作業料金と基本料金の合計金額です。

 

契約する前に必ず見積もりを取って、合計額を確認してください。アフターサービスなど、サービス内容も確認しておくと安心です。

 

以下の記事で、さらに詳しく汚水桝の清掃にかかる費用について説明しています。安く利用するコツも解説しているので、参考にしてください。

汚水桝の汚れを防ぐ方法

汚水桝の掃除の頻度を少なくするために、また、トラブルが生じないために、汚水桝が汚れないようにすることも重要です。

 

汚水桝の汚れ予防のために、以下を実行してください。

  • キッチンで油を流さない
  • ゴミ取りネットを設置する
  • トイレにはトイレットペーパー・排泄物だけ流す

たとえわずかな油でも、少しずつ蓄積していきます。フライパンやお皿の油汚れは、キッチンペーパーで拭き取ってから洗いましょう。

 

ゴミ取りネットは、ホームセンターや無印良品、通販サイトなどで、30枚入り200〜400円程度で購入できます。また、セリアやダイソーなどの100円ショップでも、購入できます。

 

油汚れを回避できると、汚水桝の汚れを抑えることが可能です。以下の記事で、油汚れによるつまり解消法や注意事項を説明しているので、参考にしてください。

汚水桝の掃除を頼みたいときは

汚水桝を自分で掃除する方法を紹介しました。

 

汚れが蓄積していないなら、自分での掃除も可能でしょう。しかし、汚れが蓄積し、つまりなどの不具合が生じている状態なら、業者への相談がおすすめです。

 

業者選びに迷ったら、私たち『クリーンライフ』にお任せください。年中無休で24時間稼働しており、ご希望の日時でのご相談が可能です。見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに汚水桝の掃除について相談してみる

2024.08.02

排水管が凍結した場合の対処法をわかりやすく解説します。

 

排水管が凍結すると排水できないため、生活に支障が生じます。特に、トイレの排水管が凍結してしまうと、排泄物やトイレットペーパーを流せなくなってしまうかもしれません。

 

あわせて、凍結する原因や凍結防止方法もお伝えするので、参考にしてください。

排水管が凍結したときの対処法

排水管が凍結したら、安全な方法での解凍が必要です。急ぎすぎて間違った対処法で解凍すると、排水管の破裂などのトラブルが生じます。

 

排水管が凍結した場合は、以下の方法を試してください。

  • 自然解凍を待つ
  • お湯で解凍する
  • ドライヤーやカイロで温める

自然解凍がもっともリスクが少なく、おすすめです。他の2つはリスクを伴うため、注意しましょう。

 

それでは、順に説明していきます。

自然解凍を待つ

日中の気温が4℃以上になれば、自然解凍できます。自然に解凍すれば、排水管にダメージを与えず安全に解凍できます。

 

ただし、半日は気温が4度以上になることが必要です。排水管の凍結している箇所が室内なら、暖房で温めて解凍できます。例えば、トイレの排水管が凍結しているなら、トイレ室内に暖房器を設置しましょう。

 

しかし、屋外に設置された排水管が凍結している場合、日中も気温が上がらないなら解凍できません。また、屋内でも6時間以上かかることがほとんどです。場合によっては、解凍に数日かかる場合も。

 

すぐに解凍したい場合は、別の対処法を試しましょう。

お湯で解凍する

お湯やタオルで解凍する

排水管にタオルなどを巻き付けて、上からお湯をかけると、自然解凍より短い時間で解凍できます。

 

【お湯を使って排水管の凍結を解消する方法】

  1. 周囲に電気配線がないか確認し、コンセントは抜いておく
  2. 排水管にタオルを巻く
  3. 床に垂れる場合は、大判のタオルや雑巾を敷く
  4. タオルの上から50℃程度のぬるま湯をかける
  5. タオルをそのままにして、余熱で温める

タオルが冷えてきたら、タオルを交換して解凍するまで繰り返します。

 

早く解凍したいからといって、熱湯を使うのはNGです。排水管は温度変化に弱く、急激に温度が上がると凍結部分が膨張してしまい、破裂してしまうかもしれません。

ドライヤーやカイロで温める

ドライヤーの温風やカイロで温める

以下のような場合は、ドライヤーや使い捨てカイロの利用がおすすめです。

  • 水道管も凍結してお湯を用意できない
  • 排水管下を濡らしたくない

ドライヤーの温風をゆっくり当てて、時間をかけて解凍します。

 

ただし、長時間ドライヤーを保持していなくてはならず、他の用事ができません。気軽にできる方法は、使い捨てカイロをテープなどで固定する方法です。

 

【カイロを使った排水管の解凍方法】

  • 使い捨てカイロを十分に温める
  • 排水管にカイロをテープで止めて放置する

カイロが冷たくなったら、交換してください。

 

水道管が凍結したときの対処法は、以下の記事も参考になります。

排水管の凍結時における業者の料金相場

排水管が凍結して、業者に依頼する場合の料金相場をお伝えします。

 

【排水管の凍結対処の作業料金の相場】

作業内容 料金の目安
屋内排水管の解凍作業 8,000円〜
屋外排水管の解凍作業 20,000円〜
壁や床下に入り込んだ排水管の解凍作業 30,000円〜50,000円
排水管工事(1m以内) 20,000円〜

排水管のトラブル解消料金は状況によっても異なるので、あくまで上記の料金は目安です。

 

凍結したときの費用相場は、以下の記事で作業ごとにより詳しくまとめています。

割増料金や出張料金も要確認

作業料金以外に、下記の料金が加算される場合もあります。

項目 相場料金
基本料金 3,000円〜5,000円
夜間・早朝・の割増料金 0円~10,000円、または作業料金の20〜30%
見積もり 0円〜
出張費 0円〜3,000円
契約後のキャンセル料金 見積もり料金の0〜100%
キャンセル時期によって変動する

上記の料金は作業内容に関係なく発生し、業者ごとに決められています。

 

排水管の凍結時に業者へ依頼する際、特に夜間・早朝の割増料金には気をつけましょう。依頼時に、割増料金が加算される時間帯を確認しておくと安心です。

 

なお、ほとんどの水道修理業者は、出張による見積もりを無料で行っており、見積もり後にキャンセルしても料金は発生しません。複数の業者に見積もりをしてもらって、比較検討して業者を選んでください。

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排水管が凍結する原因

排水管が凍結する原因凍結予防するためにも、排水管が凍結する原因を見ていきましょう。主な原因は、次の3つです。

  • マイナス4℃を下回る
  • 排水管に風が当たりやすい
  • 排水管が浅い位置にある

それぞれについて、説明します。

マイナス4℃を下回る

水温が0℃以下になると凍結しますが、排水管内部が零下になるのは、外気がマイナス4℃を下回ってからです。

 

ただし、マイナス4℃を下回らなくても、真冬日が数日続くと、凍結の可能性が高まります。真冬日とは、最高気温が0℃未満の日です。

排水管に風が当たりやすい

マイナス4℃にならなくても、風が当たりやすいと熱を奪うため、排水管が凍結しやすくなります。同じ気温でも、風が吹く日は寒く感じます。

 

特に夜間に風が当たる環境にある排水管は、凍結しやすいので注意が必要です。

排水管が浅い位置にある

凍結深度より浅い位置にある排水管は、凍結しやすいので気をつけましょう。地表から深い箇所は、温度が下がらず凍結しません。凍結しない箇所までの深さを「凍結深度」といいます。

 

凍結深度は地域によって異なります。沖縄のように地表が1年中凍結しない場所なら、凍結深度は設定されていません。

 

凍結する可能性のある地域では、凍結深度が設定されており、凍結深度に沿って住宅を設計しています。

 

各自治体で凍結深度を公表していますので、「自治体名(〇〇市)、凍結深度」などで検索してみてください。

 

凍結深度が浅い場合は、深い位置に排水管を移動させることも可能です。以下の記事で、配管工事について説明しているので、参考にしてください。

排水管の凍結防止方法

排水管の凍結を予防するおすすめの方法を、簡単に取り入れられる順に5つ紹介します。

  • 水を流しっぱなしにする
  • 不凍液を注ぐ
  • 保温材を巻き付ける
  • 水抜きをする
  • 寒冷地用の蛇口に交換する

それぞれについて、説明します。

水を流しっぱなしにする

少量の水を出しっぱなしにする

少量の水を出しっぱなしにすると、水道管と排水管で常に水が流れているため、凍結を防止できます。普段は温暖で、凍結防止のための用意がない地域でもすぐに取り入れられる方法です。

 

水を出しっぱなしにして凍結を防止するときは、以下がポイントです。

  • 5mmほど水を出しっぱなしにする
  • 夜間から朝方まで出しっぱなしにする

 

ただし、マイナス10℃以下といった極度に寒くなる地域では、効果が期待できません。その他、注意事項は、以下の記事を参照してください。

不凍液を注ぐ

不凍液を入れる

不凍液は、凍結しない液体です。毒性の低いグリセリンや、エタノールなどが主成分の不凍液を使いましょう。

 

不凍液を以下に注いでおけば、排水管の凍結を防止できます。

  • 排水管の排水トラップ
  • 便器の水が溜まっている箇所

各排水口にはコップ1杯程度、トイレには封水(便器内の水)があるので、たっぷり入れてください。

 

不凍液は、ホームセンター等で売られています。相場は500円〜1,000円程度です。

保温材を巻き付ける

保温材を巻きつける

配管の保温を目的として販売されている保温材も、排水管の凍結防止におすすめです。

保温材の材質 1本あたりの値段(1m)
ポリエチレンフォーム 500円〜1,000円
グラスウール 6,000円〜
特殊ガラス繊維フェルト 2,000円〜6,000円

チューブ状になった保温チューブがおすすめです。固定しやすいワンタッチテープ付きなら、簡単に設置できます。

 

【用意するもの】

  • 排水管の太さにあわせた保温チューブ
  • 配管保護テープ
  • カッター

 

【保温チューブの巻き方】

  1. 保温チューブを排水管の長さに切る
  2. 保温チューブを排水管に設置して、テープで固定する
  3. 曲がった配管に沿って、カッターで細かく切って合わせる
  4. 曲がった箇所や隙間は配管保護テープを巻き付ける

以下の記事では、水道管への保温材の巻き方を解説しています。

タオルやプチプチを代用するのもおすすめ

タオルや毛布を巻きラップなどで包む

突然に寒くなって、保温材を買いに行く暇がない場合は、家にあるタオルやプチプチを利用しましょう。

 

タオルは新品より、洗いざらしたものの方が扱いやすいので、おすすめです。

  1. 排水管にタオルを巻き付けながらゴムで固定する
  2. ビニールテープや配管保護テープなどで、さらにしっかり固定する
  3. 濡れる可能性があれば、ビニールやラップを巻きつけて、さらにテープで固定する

 

以下の記事は、水道管をタオルで巻いて保温する方法を解説しています。参考にしてください。

プチプチを利用する場合も、タオルと同じように巻いて、テープで止めます。

凍結防止ヒーターはより効果的

凍結防止ヒーターを巻く

マイナス10度以下の極寒の日は、保温材だけですと凍結するかもしれません。凍結防止ヒーターの導入がおすすめです。

 

凍結防止ヒーターはサーモスタットを搭載しており、気温が下がって凍結の可能性が出てくると、自動的に配管を温めるアイテムです。ホームセンターをはじめ、通販サイトでも購入できます。

 

【凍結防止ヒーターの巻き方】

  1. ビニタイで凍結防止ヒーターの端を固定する
  2. 排水管にヒーターをゆるく巻きつける
  3. サーモスタットを中央に固定する
  4. コンセントを差し込む

 

相場は50cmで3,000円、1mで4,000円、20mで28,000円程度です。ゆったりと巻きつけるので、排水管の長さの約1.5倍の長さの凍結防止ヒーターを用意しましょう。

 

以下の記事で、水道管の凍結防止方法を説明しています。排水管に応用できることもたくさんあるので、参考にしてください。

水抜きをする

水抜き栓を使う

水抜きをすれば、効果的に排水管の凍結も防止できます。

 

具体的な水抜き方法は、以下の通りです。

  1. 水抜き栓を閉める
  2. 蛇口を開けて、水を出し切る
  3. 蛇口を閉める

蛇口に搭載された水抜き栓を使って、完全に水を抜いてしまいましょう。水が残っていると凍結してしまいます。

 

以下の記事で、さらに詳しく水抜きの方法を説明しているので、参考にしてください。再度水を使う際の方法や、注意事項も解説しています。

寒冷地用の蛇口に交換する

寒冷地用に、以下のような凍結しにくい機能の蛇口が販売されています。

  1. 気温が2℃以下になると、自動的に内部の水を抜いてしまう
  2. 内部が傾斜しており、水が溜まりにくいために凍結しない

 

蛇口本体を交換しなくても、一部分だけの交換・設置でOKです。交換部品は、以下の2種類があります。

  • ハンドル部分の代わりに設置する「凍結防止水栓上部」
  • 水栓と水栓柱の間に設置する「凍結防止ソケット」

通販サイトで約6,000円で購入でき、ご自分での交換も可能です。

 

蛇口の交換に関しては、以下の記事で説明しています。

排水管が凍結してすぐに相談したいときは

排水管排水管が凍結してしまった際の対処法を中心に解説しました。

 

排水管が凍結してトラブルが生じたら、水道修理業者への依頼がおすすめです。すぐに依頼すれば、被害も最小限に抑えられます。

 

私たち『クリーンライフ』でも排水管凍結時のご相談を受け付けています。年中無休で24時間稼働しているので、いつでもお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに排水管凍結トラブルの相談をしてみる

2024.08.02

排水管つまりの原因と解消法を、解説します。

 

水回り箇所ごとに、つまり解消法は異なります。トイレやキッチンなど、水回り別に原因・対処法を紹介するので、つまりを解消したい排水管の場所を確認してみてください。

 

家にあるもの、手に入りやすいものを使う解消法を中心に紹介するので、ぜひ試してみてください。

【水回り別】排水管つまりの原因・対処法

排水管つまりの原因は、以下の表をご覧ください。

 

水回り箇所 排水管つまりの原因
トイレ ・大量のトイレットペーパーや排泄物
・固形物
・水に流せる製品(トイレクリーナー、猫砂など)
キッチン ・食器やフライパンの油汚れ
・洗剤カスや食材カス
・固形物
浴室 ・毛髪
・石鹸カス
・皮脂や垢
・固形物
洗面所 ・毛髪
・石鹸カス
・皮脂
・固形物
洗濯機 ・糸くず
・洗剤の残りや石鹸カス
・泥や砂
・ティッシュペーパーなどの固形物

以下では水回り箇所ごとに、つまりの原因と対処法を解説します。

トイレ

トイレに排泄物とトイレットペーパー以外を流すと、つまりが生じやすくなります。以下のようなものをうっかり流しやすいため、注意が必要です。

  • おむつや生理用品
  • ティッシュペーパー
  • 嘔吐物
  • 水に溶けるとされる製品(ペット用のトイレ砂など)
  • 固形物(メガネ、スマホなど)

 

トイレットペーパーや排泄物も大量に流すと、つまります。便器メーカーによると、トイレットペーパーを流せる量は大洗浄で約5m、小洗浄で約2mです。

 

また、節水せずに十分に水を流しましょう。排泄物やトイレットペーパーを大量に流すときは、2回に分けて流すと安心です。

 

以下の記事で、トイレの排水管に関するトラブル、トイレの構造をわかりやすく解説しています。

トイレの排水管つまりの対処法

トイレの排水管が原因の場合

トイレの排水管つまりの主な対処法は、以下のとおりです。

  • お湯を流す
  • 食器用洗剤(中性洗剤)で直す
  • ラバーカップ(すっぽん)で直す
  • 真空パイプクリーナーで直す

ラバーカップがなくても、ビニール袋やペットボトルで代用できます。ただし、固形物など水に溶けないものが詰まっているときは、ラバーカップ・真空パイプクリーナーは使えません。

 

また、排水管の奥のつまりは対処が難しいため、業者に相談するのがおすすめです。

 

具体的なトイレの排水管つまりの対処法は、以下の記事でわかりやすく説明しているので、参考にしてください。

キッチン

キッチンの排水管のつまりの原因は、主に以下の3つです。

  • 食器やフライパンの油汚れ
  • 洗剤カスや食材カス
  • 洗剤のフタ、爪楊枝などの固形物

 

特に気をつけたいのは、油汚れです。油は排水管に粘着して、少しずつ蓄積していきます。食べ物カスなどが油によって排水管に吸着し、雑菌が増殖します。

 

以下の記事で、キッチンの排水管つまりの原因を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

キッチンの排水管つまりの対処法

排水ホースを重曹とクエン酸で掃除

キッチンの排水管つまりの原因は、以下の方法で除去しましょう。

  • お湯を注ぐ
  • パイプクリーナーで溶かす
  • 重曹・クエン酸を注ぐ
  • ワイヤーブラシを使う

お湯を使う場合、熱湯はNGです。塩ビ製の排水ポンプが変形してしまう可能性があります。

 

具体的な方法は、以下の記事を参考にしてください。注意点もわかりやすく説明しています。

浴室

お風呂の排水口・排水管の構造

お風呂の排水管が詰まる原因は、以下が考えられます。

  • 髪の毛や皮脂
  • 石鹸カス
  • 固形物
  • 屋外の汚水枡(排水枡)のつまり

中でも、毛髪はダントツで多い傾向です。ヘアキャッチャーの毛髪を1日の終わりに捨てるだけでも、つまりの可能性が抑えられます。

 

また、外にある汚水枡のつまりがあると、排水口を掃除してもつまりが解消できません。以下の記事で、浴室の排水管の構造やつまりが起きる原因をわかりやすく解説しているので、参考にしてください。

浴室の排水管つまりの対処法

排水溝でラバーカップを使う

浴室の排水管を家にあるものやすぐに手に入るアイテムを使って洗浄しましょう。手軽にできる排水管つまりの対処法は、以下のとおりです。

  • シャワーを使う
  • ワイヤーハンガーを使う
  • ラバーカップで圧をかける
  • 重曹・クエン酸を注ぐ
  • 液体パイプクリーナーや排水管洗浄剤を注ぐ

液体パイプクリーナーや排水管洗浄剤なら、直接触らずに洗浄できる点が魅力です。

 

浴室の排水管掃除の具体的なやり方は、以下の記事を参考にしてください。

洗面所

洗面所の排水管は、主に以下の4つの原因で詰まります。

  • 毛髪
  • 石鹸カス
  • 皮脂
  • 固形物

洗面所で身支度をしている方が多いので、毛髪が原因になるケースが特に多い傾向です。

 

また、化粧品のキャップといった小さな固形物が入り込んで、つまりが生じます。排水口に異物が入り込まないように、注意が必要です。

 

以下の記事で、洗面所で詰まりやすい箇所や対処法を解説しているので、参考にしてください。

洗面所の排水管つまりの対処法

洗面所の排水管つまりが重症化する前に、以下の方法でつまりを除去しましょう。

  • 排水トラップの中の汚れを割りばしで掻き出す
  • 重曹とお酢(クエン酸)で汚れを浮かす
  • ワイヤーブラシで汚れをかき出す
  • 真空式パイプクリーナーでつまりを解消する

排水管の奥深くにつまりがある場合は、排水管の分解が必要です。ただし、組み立て方を間違えると、水漏れの原因になるので、自信のない方は業者に相談してください。

 

以下の記事で、排水管つまりの具体的な解消方法をわかりやすく解説しています。排水管の分解方法も説明しているので、参考にしてください。

洗濯機

洗濯機の排水管つまりの主な原因は、以下のようなものです。

  • 糸くず
  • 洗剤の残りや石鹸カス
  • 泥や砂
  • かび
  • ティッシュなど、ポケットに入れ忘れていたもの

泥や砂で汚れた衣服は、下洗いして洗濯機に入れましょう。余計なものを入れないようにすると、洗濯機の故障も予防できます。

 

洗濯機に衣服を入れる前にポケットの中身も確認して、余計なものが排水管に入り込まないようにしてください。

 

洗濯機の排水管つまりについては、以下の記事で詳しくまとめています。

洗濯機の排水管つまりの対処法

洗濯機の排水管つまりは、以下のような方法で対処しましょう。

  • 液体パイプクリーナーを注ぐ
  • 重曹・クエン酸を注ぐ
  • ラバーカップを使う
  • ワイヤー式パイプクリーナーを使う

 

エルボや排水ホースも洗うと、排水管の汚れを防げます。洗濯機の移動が必要な場合は、1人で無理をせず、必ず2人で作業しましょう。

 

洗濯機の排水管の掃除は、洗濯機の故障予防にもおすすめです。洗濯機の水が出ないといった不具合の原因や対処法は、以下の記事で解説しています。

排水管つまりの症状

排水管が詰まると、以下のような症状が発生します。

  • 排水されるまで時間がかかる
  • 排水管から悪臭がする
  • 排水口から逆流する
  • 水を流した後に水位が上がる

それぞれについて、説明します。

排水されるまで時間がかかる

排水管の壁に汚れが蓄積して、水の通り道が細くなっているため、排水が完了するまで時間がかかります。

 

浴槽の水捌け状態はわかりにくいのですが、空になるまでの時間は約10〜15分です。もしそれ以上に時間がかかるなら、排水管につまりがある可能性があります。

排水管から悪臭がする

キッチンの排水口の封水

排水口の周辺を掃除しても悪臭が続くと、排水管に汚れが蓄積している可能性があります。

 

排水管からの悪臭で考えられるのは、以下のような理由です。

  • つまりがあると封水が引っ張られて、封水が減少する
  • 排水管内のつまりに雑菌が増える

「封水」とは、悪臭や虫の侵入を防ぐために溜まっている水のことです。排水管が詰まって封水が減少すると、悪臭が排水管から入り込みます。

 

もちろん、悪臭がするからといって排水管のつまりだけが原因ではありません。以下の記事で、悪臭の原因をチェックしてみてください。

排水口から逆流する

つまりが悪化すると、排水口から汚水が逆流します。軽微なつまりをそのままにしていると、つまりの原因物質が少しずつ排水管の奥まで移動してしまいます。

 

時間をかけても汚水が排出できなくなるため、逆流してしまうのです。以下の記事で、逆流が起きる原因や対処法をわかりやすく解説しているので、参考にしてください。

水を流した後に水位が上がる

詰まって流れにくいために、水位が上がってしまいます。注がれる水が、排水管の排水量を上回るためです。特にトイレでは、つまりが生じると水位が上がるのが目視ではっきりわかります。

 

水位が上がる状態を放置すると、汚水が溢れるようになる可能性があります。以下の記事で、水位が上がる原因を解説しています。つまり以外の原因もあるので、確認してみてください。

排水管のつまり修理を業者に頼むケース

以下のような排水管のつまりは、無理をせずに修理を業者に頼みましょう。

  • 複数の排水管で詰まっている
  • 固形物を落とした

それぞれについて、解説します。

複数の排水管で詰まっている

排水管の高圧洗浄を業者に頼むメリット

複数の水回り箇所でつまりが起きているのは、排水管の奥深くや下水管など、排水口から離れた箇所が詰まっている可能性があります。排水管を通り越して、外にある汚水枡が詰まっているのかもしれません。

 

重度な排水管のつまりと考えられるので、ご自分での対処は難しいでしょう。住宅全体の排水管の高圧洗浄が、効率的な解消方法といえます。

 

以下の記事で、高圧洗浄が必要なケースや料金を解説しています。ご自分でする場合と業者に依頼した場合のそれぞれのメリット・デメリットもお伝えしているので、参考にしてください。

固形物を落とした

トイレつまりの原因をゴム手袋で取り出す

固形物が排水管に落ちて流れたら、ご自分での対応はできません。うっかり落としてしまったら、水を流す前に拾いましょう。

 

落とした固形物を放置すると、固形物の周辺に汚れが蓄積して体積が増えていき、さらに詰まってしまいます。固形物が原因のつまりは放置しても改善しないので、できるだけ迅速な対応がおすすめです。

 

たとえ爪楊枝のように小さなものでも、排水管で汚れが蓄積してつまりが生じる原因になります。固形物を流して水の流れが悪くなったら、すぐに水道修理業者に相談してください。

排水管つまりの修理料金の相場

排水管のつまり解消方法

排水管のつまり解消の料金相場を紹介します。

 

作業内容 料金目安
軽度の排水管つまり 5,000円〜8,000円
中度の排水管つまり 15,000円〜25,000円
高度の排水管つまり 30,000円〜50,000円
薬剤による排水管洗浄 8,000円~15,000円
排水管の部品交換 5,000円〜
排水管の高圧洗浄 25,000円〜
排水管のトーラー洗浄 10,000円~35,000円
管内カメラ等による排水管の調査 20,000円〜

上記の作業料金の他に、業者によっては基本料金、早朝・深夜・休日の割増料金、出張費、キャンセル料がかかります。必ず見積もりを取って、追加料金の有無について確認してから依頼してください。

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排水管のつまり解消料金について、以下の記事でさらにわかりやすく解説しているので、参考にしてください。

排水管のつまりを予防する方法

排水管を洗浄してつまりを解消したら、再発しないようにしましょう。

 

排水管のつまりを予防する方法は、以下の3つです。

  • 油を排水管に流さない
  • 固形物や食材カスを流さない
  • 定期的に排水管を掃除する

いずれも簡単にできることなので、心がけましょう。以下では、各方法の詳細を解説します。

油を排水管に流さない

油を排水管に流さない

使った揚げ油を排水管に流さないことはもちろんですが、食器や鍋類に残っている油も流さないように注意しましょう。わずかな油でも、水に溶けない油は少しずつ蓄積していきます。

 

油を排水管に流さない方法

食器類やフライパンなど油がついているものを洗うときは、キッチンペーパー等で拭き取ってからシンクに入れてください。それだけで排水管の汚れを予防できます。

 

油汚れによるつまりは、住宅全体に影響を与えます。以下の記事で、油汚れによる排水管のつまり解消法や注意すべきことを解説しているので、参考にしてください。

固形物や食材カスを流さない

固形物や食材カスなどを、排水口に流さないように工夫しましょう。

 

【つまりの原因になるものを流さない工夫】

  • 排水口に水切りネットをつける
  • 吐瀉物を洗面台やトイレに流さない
  • 固形物が落ちたらすぐに取り出す
  • 排水口の周りに小物類を置かない

水切りネットは、100均にも数十枚セットで販売されています。毎日取り替えると、余計なものが排水管に入り込みません。

定期的に排水管を掃除する

排水管の定期的な掃除は、つまり予防にとても有効です。どのくらいの頻度で掃除すべきなのか、一覧表にしたので参考にしてください。

 

水回り箇所 掃除の頻度
キッチン 週2回
浴室・洗面台 週1回
洗濯機 年1回

洗濯機の糸くずフィルターや洗剤投入口は月に1度チェックすると、排水管の汚れを防げます。

 

以下の記事で、排水管の掃除方法を解説しています。簡単にできる方法ばかりなので、参考にしてみてください。

排水管のつまりをすぐに解決したいときは

排水管のつまり解消法を解説しました。

 

ご紹介した方法で解消しない場合は、無理をせずに水道修理業者へ相談してください。無理をして排水管にダメージを与えると、修理代がもっと高額になってしまいます。

 

私たち『クリーンライフ』は、全国で300以上の自治体で水道局指定工事店に指定されている水道修理業者です。年中無休で24時間ご相談を受け付け、最短30分で駆けつけますので、お気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに排水管のつまりを相談をしてみる

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