排水管の高圧洗浄を業者に依頼した際の、費用相場をお伝えします。
排水管の高圧洗浄はつまり解消時だけではなく、つまり予防にもおすすめです。今回は気になる料金や安く依頼する方法を解説するので、高圧洗浄を依頼するかどうか検討中の方は参考にしてください。
高圧洗浄は高額になりやすいので、信頼できる業者の選び方もあわせてご紹介します。
排水管の高圧洗浄の費用相場
排水管の高圧洗浄を水道修理業者に依頼した場合の、費用相場を一覧表にしました。
項目 | 相場料金 |
一世帯住宅の戸建て | 25,000円〜 |
二世帯住宅の戸建て | 35,000円〜 |
マンションなどの集合住宅 | 3,000円〜4,500円/1戸 |
3m以上ある排水管の追加分 | 3,000円〜4,000円/1m |
マンションなどの集合住宅は、管理会社や大家さんが費用を負担し、全戸一斉に高圧洗浄するのが一般的です。戸数の多いマンションほど、1戸あたりの金額は低くなります。
作業料金以外に、基本料金がかかります。基本料金は作業に関係ない料金で、業者ごとに決められています。
基本料金 | 3,000円〜5,000円 |
夜間・早朝の割増料金 | 5,000円~10,000円 または、作業料金の20〜30% |
出張費 | 0円〜3,000円 |
見積もり | 0円〜 |
キャンセル料 | キャンセルする時期による |
業者に支払う金額は、基本料金と作業料金、部品代の合計です。見積もりの際に、追加料金がかからないかを確認しておくと安心です。
戸建てで高圧洗浄を検討している方は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
排水管の高圧洗浄の費用が高くなる要因
排水管の高圧洗浄の費用が相場より高くなる要因は、主に次の3つです。
- 排水管の長さ
- 作業時間の長さ
- 排水管の形状
それぞれについて、具体的にどういうことなのかを説明します。
排水管の長さ
排水管の長さによって、高圧洗浄の費用が変わります。ほとんどの業者では、排水管の長さが3mまで「〇〇円」と表示されており、3mを超えると1mにつき、約3,000円〜4,000円がプラスされます。
排水管が長くなるのは、以下のようなケースです。
- トイレが1階にも2階にもある
- 汚水枡が住宅から離れた場所に設置されている
- 二世帯住宅で、キッチンや浴室などが2世帯分ある
- 水回りが離れた箇所に設置されている
複数の業者に排水管の長さがどのくらいになるのか確認して、適切な料金を見積もりで算出してもらいましょう。
作業時間の長さ
排水管の高圧洗浄の作業時間は、一般的な一世帯住宅で1時間〜2時間程度です。二世帯住宅は一世帯住宅より30分〜1時間ほど長くなります。
しかし、汚れがひどい状態、特に5年以上洗浄していなかった場合は、汚れがこびりついて除去するのに時間がかかるケースが少なくありません。
作業時間が一般的な時間より大幅に長くなるケースでは、料金が高くなります。
排水管の形状
敷地面積が狭く、汚水枡が住宅に近い箇所に設置されていると、排水管のカーブが増えて洗浄しにくい形状になりがちです。
汚れがカーブのある箇所に蓄積し、洗浄しにくいため、作業時間が長引きます。結果、排水管洗浄の作業費用が高額になることが多いです。
排水管の高圧洗浄を安くする方法
排水管の高圧洗浄を業者に依頼した際に、少しでも安くするための方法をご紹介します。安く利用する方法は、以下の3つです。
- 余計な料金がかからないようにする
- 3社以上に相見積もりを依頼する
- 軽度なつまりで済むように定期的に洗浄する
それぞれについて安くできる理由を含めて、説明します。
余計な料金がかからないようにする
業者によって、基本料金といった作業料金以外の料金がかかります。そういった作業料金に関係ない料金は、できるだけかからないようにすることが大切です。
特に休日しか依頼できない方は、休日の割増料金に注意してください。
業者によっては「作業料金の25%加算」と割増している業者がいます。3万円とすると7,500円が加算されるので、休日に依頼しないか、割増料金のない業者に依頼するのがおすすめです。
3社以上に相見積もりを依頼する
排水管の高圧洗浄の作業料金は、一定ではありません。
- 排水管の長さ
- 作業時間の長さ
- 排水管の形状
上記のような条件で費用が変動するので、業者によってはさまざまな理由をつけて料金を上乗せする可能性があります。
ご自宅の高圧洗浄の適正価格を知るには、少なくとも3社以上の水道修理業者に相見積もりを依頼することが必須です。
見積もりをしてもらい、説明を受けて適正価格を知りましょう。ただし、安すぎる業者には注意が必要です。あまりにも安い業者は、安い費用を提示して作業後に高額請求する可能性があります。
軽度なつまりで済むように定期的に洗浄する
トラブルが起きてから高圧洗浄を依頼するよりも、つまり予防のために定期的に洗浄してもらったほうが安く済みます。
トラブルが重症化してから依頼すると、高圧洗浄以外にも部品交換などの追加作業があり、高くなる場合があります。また、重症化してからの依頼は、以下のような不都合も生じるので、注意が必要です。
- 作業時間が長引く
- 早く修理したいために、業者をじっくり選べない
定期的に洗浄していると排水管やその他の部品も長持ちし、総合的に出費を抑えられます。症状が軽いうちなら、業者もじっくり選べるので、定期的な洗浄がおすすめです。
排水管の高圧洗浄のおすすめの頻度
排水管の高圧洗浄は、特にトラブルがなくても定期的な依頼がおすすめです。どのくらいの頻度ですべきなのかを解説します。
- 戸建ては3年ごと
- マンションなどの集合住宅は1年〜2年に1度
戸建てと集合住宅に分けて説明するので、参考にしてください。
戸建ては3年ごと
戸建ての高圧洗浄の頻度は、3年ごとが理想です。少なくとも、5年に1度は高圧洗浄を依頼してください。
3年〜5年ごととなると、忘れてしまうことが多くトラブルになりがち。高圧洗浄をしてもらったら、次に依頼する年月をメモして冷蔵庫等に貼り付けておくと安心です。
マンションなどの集合住宅は1年〜2年に1度
マンションなどの集合住宅は、さまざまな人が住んでおり、共有部分の排水管に汚れが蓄積しがちです。そのため、基本的に1年〜2年に1度の高圧洗浄をしています。
基本的に、マンションなどの集合住宅は、大家さんや管理会社が高圧洗浄を業者に依頼します。定期的な高圧洗浄については、住民が費用を支払う必要はありません。
マンションでは、建物環境衛生管理基準で排水管の高圧洗浄が推奨されています。マンションの高圧洗浄については、以下の記事に詳しく記載しています。
排水管の高圧洗浄の役割
排水管を高圧洗浄する目的は、以下の2つです。
- 排水管のつまり解消
- 排水管のつまり予防
高圧洗浄の役割を説明します。
排水管のつまり解消
排水管でつまりが生じた際、蓄積された頑固な汚れが原因のケースがほとんどです。
油や毛髪などがヘドロ状になって蓄積していった頑固な汚れは、先端にワイヤーが付いたトーラーだけでは落としきれないので、高圧洗浄機を使用します。
業者の使用する高圧洗浄機はパワフルなので、頑固な汚れも除去できます。屋内外からアプローチするので、排水管のカーブ部分など複雑な構造も問題ありません。
排水管のつまりには、さまざまなレベルや原因があります。全てのケースで高圧洗浄が必要なわけではありません。排水管でつまりが起きた場合の対処方法は、以下の記事を参考にしてください。
排水管のつまり予防
定期的な排水管の高圧洗浄は、つまり予防に有効です。マンションより戸建てで排水管のつまりや汚水桝のトラブルが多い原因は、定期的な高圧洗浄をしていないケースが多いためと考えられます。
高圧洗浄についてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
排水管に汚れが蓄積しないための予防策
定期的な排水管の高圧洗浄は、汚れを蓄積しないためにも大切です。高圧洗浄をするだけではなく、日頃から排水管が汚れないようにすることも重要です。
以下の3つを実行するだけで、汚れの蓄積を予防できます。
- 油や食品カスを流さない
- 流せるものでも一度にまとめて流さない
- こまめに掃除する
排水管が汚れないようにしないと、1年もしないうちにつまりが生じるかもしれません。排水管を長持ちさせるためにも実行していきましょう。
それぞれについて、具体的に説明します。
油や食品カスを流さない
できるだけつまりの原因になるものを排水口に流さないようにすることが、排水管の汚れを蓄積させないために大切です。
キッチンでは、油や食品カスを流さないようにしましょう。油や食品カスがついたフライパンなどのナベ類や食器類は、一度キッチンペーパー等で拭いてからシンクに入れると、排水口に入る汚れが少なくなります。
また、排水口に使い捨てのネットを設置しましょう。汚れが溜まったらこまめに捨ててください。百均のお店にも使い捨てネットが30〜40枚/袋ほどで販売されており、リーズナブルなのでおすすめです。
なお、トイレや洗面所で嘔吐するのもつまりの原因です。絶対に流さないで、生ゴミとして捨てましょう。
流せるものでも一度にまとめて流さない
水に流せる製品も安心できません。次のようなものが、つまりの原因になることが多い傾向です。
- 流せるティッシュ
- 流せるペット用トイレ砂
- 流せるおしり拭き
- 流せるトイレクリーナー
流せる製品でも大量に流すとつまりの原因になります。また、海外製のトイレットペーパーも溶けにくいので、おすすめできません。
また、洗剤の使いすぎにも注意が必要です。石鹸カスになって、排水管の汚れの原因になります。洗剤はよく溶かして使用してください。
こまめに掃除する
こまめに排水管の掃除をしましょう。液体パイプクリーナーを1〜2週間に1度、流すようにしてください。
特に、以下は汚れがちです。
- 料理をする頻度が高い家庭のキッチンの排水管
- 家族の多い家庭の浴室の排水管
排水口に設置されているゴミ受けは、毎日空にしてから就寝することを習慣にするだけでも、排水管の汚れは抑えられます。
以下の記事で排水管の掃除方法を説明しています。参考にしてください。
排水管の高圧洗浄を業者に頼む流れ
水道修理業者に排水管の高圧洗浄を依頼する流れを、確認してみましょう。
1:問い合わせ
水道修理業者に問い合わせをして、以下を確認します。
- 料金システム
- 希望日時に作業が可能か
- 支払い方法
問い合わせ方法は電話が一般的ですが、LINEやメール(問い合わせフォーム)が利用可能な業者もいます。
問い合わせ時に受け答えをしっかりしている業者がおすすめです。
2:聞き取りと洗浄範囲の決定
スタッフが来て、排水管の状況のヒアリングをします。
排水管でトラブルがある場合は、排水管の場所・トラブルが始まった時期などを詳しく伝えてください。その後、汚水桝の位置・状況・各水回りをチェックして、高圧洗浄をする範囲を決定します。
3:見積書の提示と説明
スタッフが見積書を提示して、作業内容を説明します。項目ごとに見積書を丁寧に書いてくれる業者がおすすめです。合計金額を口で伝えるだけの業者は信用できません。
追加料金が発生する可能性や、アフターフォローについても確認しておきましょう。費用に納得したら契約して、作業日時を決定します。キャンセル料金についても確認しておくと、安心です。
4:高圧洗浄作業
屋内外からの高圧洗浄作業をします。時間は2時間前後です。
基本的には、依頼者は何もすることはありませんが、待機していましょう。スタッフから質問などがある可能性があります。
5:支払い
見積書に記載された作業が全て終わったら、支払いです。排水管のトラブル解消で高圧洗浄を依頼した場合は、トラブルが解消されているか確認します。
排水管の高圧洗浄をすぐに依頼したいなら
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