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水道修理

水道メーターがどこにあるのかを、建物ごとに解説します。

 

水道メーターの設置場所は、戸建て住宅・マンション・アパート・商業ビルと、建物の種類ごとに異なります。他家の水道メーターと間違えないように、注意が必要です。

 

なお、水道メーターには「デジタル式」「アナログ式」の2つがあります。それぞれの読み方も紹介するので、参考にしてみてください。

 

水道メーターの場所や見方などを、わかりやすく解説していきます。

【建物の種類別】水道メーターはどこにあるか

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水道メーターは、建物によって設置場所が異なります。

 

以下の建物ごとに、水道メーターの設置場所を解説するので、水道メーターの場所を確認してみてください。

  • 戸建て住宅
  • マンション
  • アパート
  • 商業ビル

それでは、順に説明します。

戸建て住宅

戸建て住宅の水道メーターは、駐車場や庭の地面に埋まっていることが一般的です。地面に「量水器」「止水栓メーター」などと書かれたフタがないかを確認してください。

 

長年にわたって水道メーターを一度も開けたことがない場合は、表面が草や砂利で覆われているかもしれません。地面に棒を突き刺しながら、硬い部分がないか確認していくと見つけられます。

 

ほとんどの戸建て住宅で、以下の場所に設置されているはずです。

  • 道路に近い場所
  • 検針しやすい場所

フタの開け方は、取っ手がついていないタイプは、フタの隙間部分にマイナスドライバーをこじ入れて、てこの要領で押し出します。

マンション

マンションの水道メーターは、玄関扉の横にあるパイプシャフト内に設置されていることがほとんどです。パイプシャフトには、ガスメーターも一緒に設置されています。

 

パイプシャフトは、間取り図で「PS」と記載されている箇所です。パイプシャフトには、小さな扉が設置されていますが、鍵はかかっていないので簡単に開けられます。

 

ほとんどのマンションでは、住宅ごとにパイプシャフトが1つ割り当てられているものの、中には隣家と共有している場合があります。

 

パイプシャフトを共有している場合でも、水道メーターや元栓は各室の所有です。部屋番号がわかるように記載されているはずなので、間違えないようにしましょう。

アパート

アパートもマンションと同じように、パイプシャフト内に設置されている場合があります。しかし、アパートの各戸の水道メーターは、まとめて1ヶ所に設置されていることの方が多い傾向です。

 

まとめて設置されている場合は、1階の駐車場や共用スペースの地面に埋め込まれています。他家の水道メーターと間違えないようにしましょう。

 

どれだかわからないときは、管理会社に問い合わせてください。

商業ビル

商業ビルなど貸ビルの場合は入居者以外も出入りが自由なため、水道メーターはわかりにくいところに設置されています。いたずらで水道メーターを壊したり、元栓を閉めたりできないようにするためです。

 

商業ビルの水道メーターの場所を知りたい場合は、管理会社に問い合わせてみましょう。

水道メーターの読み方

水道メーター

水道メーターの種類は、次の2つです。

  • デジタル式水道メーター(直読式)
  • アナログ式メーター(円読式)

水道メーターの読み方を種類ごとに説明します。

デジタル式水道メーター(直読式)の読み方

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0が4つ並んでいますが、そこには4桁の数字が並び、使用水道量が立方メートル(㎥)で表示されます。赤い数字と、下の丸で囲んだ1と2の箇所が3桁のリットル部分です。

 

上記の場合は、129リットルです。ただし、この箇所は料金に反映されません。

アナログ式メーター(円読式)の読み方

円読式は、4桁の数字が黒色、リットル部分が赤い丸で円形に並んでいます。左下から、時計回りに順に読み込んでいきます。

 

デジタル式と同様に、リットル部分は計算されません。

検針に間違いがあったらすぐに確認

自治体によっては、水道の検針を委託業者に任せているケースがあります。

 

  • 直近では、2024年2月に宜野湾市で、地域担当検針員が過去の数値をもとに架空の数値を記入して問題になりました。

「不在にしていたのに、水道料金がいつもと同じだった」場合など、少しでもおかしいなと感じたら、すぐに水道局のお客様センターなどに連絡しましょう。

 

 

水道料金の計算方法は、自治体によって多少異なります。詳細は、お住まいの地域の説明を確認してください。

水道料金の計算方法

水道料金の計算方法は自治体によって違いますが、本質的には同じです。

 

ここでは、2ヶ月ごとに請求される場合の計算方法を説明します。なお、毎月請求される場合も、基本的には同様です。

 

水道料金は、(基本料金×2)+(上下水の従量料金の合計)消費税分を掛け合わせた金額です。消費税が10%なので、1.10をかけます。

基本料金は呼び径の大きさで決まる

呼び径の大きさは、水道料金の請求書で確認してください。口径と書かれている場合もあります。

 

呼び径のサイズには、以下のような種類(㎜)があります。

  • 16
  • 20
  • 25
  • 30

もっと大きい呼び径もありますが、個人住宅では20㎜が一般的です。

 

水道局の公式サイトを確認すると、呼び径ごとに基本料金を記載した表があります。東京の場合は、20㎜で1,170円です。

2ヶ月分の請求書は2つに分けて計算

ここでは、東京都水道局の表を参考にしています。例として、2ヶ月分の使用量が61㎥のケースです。

 

偶数なら2で割れますが、奇数の場合は1余ります。1をどちらかの月に加算します。

  • 例:使用量61㎥なら、30㎥と31㎥

水道料金は、使用量によって1㎥の水道料金が変わります。水道局の公式サイトに、水道量ごとの料金が書かれた表があります。

上水道の従量料金の計算

上水道の従量料金は、以下のように計算します。

 

【30m³の月】

  • 1~5m³:0円×5m³=0円
  • 6~10m³:22円×5m³=110円
  • 11~20m³:128円×10m³=1,280円
  • 21~30m³:163円×10m³=1,630円

1ヶ月分の従量料金:0円+110円+1,280円+1,630円=3,020円

 

【31㎥の月】

  • 1~5m³:0円×5m³=0円
  • 6~10m³:22円×5m³=110円
  • 11~20m³:128円×10m³=1,280円
  • 21~30m³:163円×10m³=1,630円
  • 30~31m³:202円×1m³=202円

1ヶ月分の従量料金:0円+110円+1,280円+1,630円+202円=3,222円

下水道の従量料金の計算

下水道の従量料金も、表を確認しましょう。下水は便宜上、上水と同じ数値で計算しています。

 

【30㎥の月】

  • 0~8m³:560円
  • 9~20m³:110円×12m³=1,320円
  • 21~30m³:140円×10m³=1,400円

1ヶ月分の下水道の従量料金: 560円+1,320円+1,400円=3,280円

 

【31㎥の月】

  • 0~8m³:560円
  • 9~20m³:110円×12m³=1,320円
  • 21~30m³:140円×10m³=1,400円
  • 31m³:170円

1ヶ月分の下水道の従量料金:560円+1,320円+1,400円+170円=3,450円

 

【2ヶ月分の請求金額】

2ヶ月分の基本料金と各月の上水道従量料金と下水道の従量料金の合計

(1,170円✕2+3,020円+3,222円+3,280円+3,450円)×1.10=16,843円

水漏れの有無は水道メーターで確認できる

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水道メーターで水漏れの有無を確認する方法は、以下の手順です。

  1. 住宅内のすべての蛇口を閉めて、給水を止める
  2. 水道メーターのパイロットが回っていないか確認する

水漏れの有無はわかりますが、どこから水漏れがあるのかはわかりません。

 

以下の記事で、給水管から水漏れしたときの場所別の確認方法を解説しているので、参考にしてみてください。

水道メーター横の元栓の閉め方

水道の元栓の閉め方・開け方

水漏れが判明し、すぐに対処できないときは、水道メーター横に設置された元栓を閉めて給水を止めましょう。

 

水道メーターの横に、ハンドル型のバルブが設置していないか確認してください。バルブを時計回りに回します。カチッと閉まるまで、しっかり回すことが重要です。

 

基本的に水道メーターと水道の元栓は、メーターボックスに一緒に設置されています。元栓については、以下の記事を確認してください。

水道メーターは8年ごとに交換が義務

水道メーター

水道メーターは正確に水の使用量を確認するために、8年ごとに交換することが義務付けられています。

 

水道メーターの所有者は誰なのか、交換費用は誰が出すのかを解説します。

水道メーターの所有者は管理する義務がある

水道メーターの所有者は、水道を契約している人です。そのため、凍結・破壊しないように管理する義務があります。

 

戸建ての場合は、水道メーターボックスのフタが壊れたら、所有者が修理しなくてはいけません。大切に利用しましょう。

公的な水道メーターは8年ごとに水道局が交換する

水道メーターは、所有者によって以下の2種類があります。

  • 私設水道メーター
  • 公設水道メーター

いずれの場合も、8年ごとの交換が義務ですが、住んでいる人が交換費用を支払う必要はありません。

 

賃貸のアパートといった集合住宅では、各戸に大家さんによって私設水道メーターを設置している場合があります。私設水道メーターの場合は、大家さんが水道料金を受け取って、まとめて水道局に支払います。

 

公設水道メーターは水道局に、私設水道メーターは大家さんに交換義務があります。ただし、今治市のように7年ごとに交換する自治体もあるので、確認が必要です。

水漏れの責任は水道メーターがある場所が基準

水漏れが起きた際に、誰が責任を持って修理費用を負担するのかを、以下のケースごとに説明します。

  • 戸建て
  • マンション
  • 賃貸

基本的には、水道メーターの位置を基準に決められます。

戸建て:水道メーターより道路側は水道局が対応

水道メーターより道路側の水漏れは、水道局が対応するので、速やかに水道局に連絡してください。水道メーターより道路側なら、敷地内でも水道局の責任です。

 

水道メーターより住宅側からの水漏れなら、住んでいる人が責任を持ちます。水道局指定工事店に連絡してください。

 

給水設備の修理は、水道局指定工事店以外の業者には依頼できません。水道局指定工事店は、自治体ごとに「給水設備の工事を正しくできる」と指定されている水道修理業者です。

 

水道局指定工事店についてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

マンション:水道メーターより共用スペース側は管理会社が対応

水道メーターを基準に共用スペース側なら管理会社が対応しますが、パイプシャフト内の水漏れでも住宅側であれば、マンションの所有者に修理責任があります。

 

水道メーターが設置されているパイプシャフトは共用スペースなので、「パイプシャフト内の水漏れ修理は、管理会社がしてくれると思っていた」という人も多いようです。注意しましょう。

賃貸:水道メーターより住宅側でも大家さんが責任を持つケースも

賃貸で水漏れが発覚したら、まずは管理を担当している人に連絡してください。

 

住宅内の水漏れでも、次のように大家さんが修理をするケースがあります。

  • 老朽化が原因の水漏れ
  • 前に住んでいた人の使い方が悪かったことが原因の水漏れ

入居者のミスで水漏れがあった場合も、まずは管理者に連絡しましょう。指定の水道修理業者があるかもしれません。

 

勝手に修理を依頼してしまうと、トラブルの原因になります。

水道メーターの凍結に注意

気温が下がったときに注意したいのが、水道メーターの凍結です。

 

水道メーターが凍結すると、以下のようなトラブルが生じます。

  • 水が使えないので、トイレやお風呂も利用できない
  • 水道管が破裂する可能性がある

水道管が破裂すると、高額の修理料金がかかります。

 

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水道メーターの凍結防止方法は、以下のとおりです。

  • 水道メーターボックスに、発泡スチロールや布などを入れた袋を被せる
  • フタの上からダンボールなどを敷く

水道管の凍結防止対策とあわせて実行すると、より効果が期待できます。

 

以下の記事で、水道メーターの凍結防止方法や、凍結した際の対処法をわかりやすく解説しています。参考にしてください。

水道メーターが壊れたら交換は無料

以下のような症状が気になったら、水道メーターの故障かもしれません。

  • 凍結して水道メーターが動かなくなった
  • 水道料金がおかしい
  • 水道メーターが正しく機能していない

「水道メーターが壊れているのではないか」と思ったら、水道局に連絡してください。水道局から職員の方が検査に来てくれます。

 

水道局の方が水道メーターの故障を確認したら、無料で交換してくれることがほとんどです高すぎる水道料金を支払わないためにも、できるだけ迅速に連絡してください。

水道メーターの動きがおかしいと感じたら

建物ごとに、水道メーターがどこにあるのかを解説しました。

 

水道メーターで水漏れを見つけたら、すぐに水道修理業者に相談してください。なお、給水管や止水栓といった給水装置の水漏れは、水道局指定工事店のみ対応可能です。

 

私たち『クリーンライフ』は、全国300以上の自治体で水道局指定工事店に指定されている水道修理業者です。水回りのトラブルに、24時間年中無休で対応しています。

 

⇒クリーンライフに水漏れ・つまりの相談をしてみる

2024.12.31

突然に蛇口が凍結した際の対処法や、水を出すためにやってはいけないことを解説します。

 

寒い時期に水が出ないと、蛇口の凍結を考えがちです。凍結以外の原因も解説するので、解凍作業をしても水が出ないときは確認してみましょう。

 

蛇口が凍結しても慌てずに、この記事を参考に対処してみてください。蛇口を無理に動かすと、破損など他のトラブルにつながります。

蛇口が凍結したときにやってはいけないこと

蛇口が凍結したときのNG行動

蛇口の凍結を解消しようとして、絶対にやってはいけないことは、次の2つです。

  • 凍結した蛇口に熱湯をかける
  • 凍結した蛇口を無理やりひねる

以上2つのことは、絶対にしてはいけない理由を説明します。

凍結した蛇口に熱湯をかける

凍結して水が出ないと困るので、すぐに溶かそうと熱湯をかけるのは絶対にしてはいけません。蛇口や水道管は温度変化に弱く、急に熱湯をかけると破裂してしまうためです。

 

蛇口が壊れたり、水道管が破損したりすると、交換費用が高額になるだけではなく、突然水が噴出し始めてしまいます。

凍結した蛇口を無理やりひねる

水を使おうとして蛇口が動かないと、焦ってしまって力任せにひねってしまいがちです。しかし、凍結している蛇口のハンドルを無理やり動かそうとすると、本体だけではなく内部部品も壊れてしまいます。

 

寒い時期、凍結している可能性のあるときは、急にハンドルをひねらずに様子を見ながら動かしましょう。以下の記事で、ハンドルのトラブルについて、説明しています。

凍結した蛇口の正しい解凍法

凍結した蛇口を、できるだけ安全な方法で解凍しましょう。おすすめの解凍方法は、以下の5つです。

  • 自然解凍を待つ
  • 暖房器具で部屋を温める
  • タオルを巻いてぬるま湯をかける
  • ドライヤーやカイロを使う
  • 水道修理業者に相談する

それでは、順に説明していきます。

自然解凍を待つ

日中、気温が2〜6度になる時間帯が続けば、自然に解凍が進みます。自然解凍が水道管や蛇口に負担をかけない、最も安全な方法です。

 

ただし、洗濯機の蛇口などベランダといった屋外に設置されている場合は、時間がかかり、自然解凍が難しいケースもあります。天気予報で、日中の気温がどのくらい上がるのかを確認しましょう。

暖房器具で部屋を温める

暖房器具で部屋を温めて解凍するのは、自然解凍と同じように、直接蛇口や水道管に働きかけないため、ダメージを与えることがほとんどありません。

 

特に、トイレや洗面所など小さな部屋は、暖房器具を入れるだけですぐに気温が上がります。ドアを閉めれば、さらに効果的です。

タオルを巻いてぬるま湯をかける

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すぐに蛇口を使いたいときは、タオルを巻いて40℃〜50℃のお湯をゆっくりかけて解凍します。

 

【手順】

  1. 蛇口にタオルを巻き付ける
  2. 40℃~50℃のぬるま湯をかける
  3. タオルの余熱で解凍が進むので、放置する
  4. タオルが冷たくなる前に、再度ぬるま湯をかける
  5. 解凍するまで繰り返す
  6. 解凍したらタオルを外し、乾いたタオルで水気を拭き取る

凍結が起こる時期の水はほぼ0℃に近いので、熱湯と半々で混ぜると50℃程度になります。手を入れられる程度の温度なら大丈夫です。

ドライヤーやカイロを使う

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住宅内のすべての蛇口が凍結して、水が使えない場合はドライヤーやカイロを利用してください。ドライヤーを使う場合は、温風にして20cm程度離した箇所からゆっくりと温めます。

 

周囲にコンセントがない場合や、ずっとドライヤーを支えていられない場合は、使い捨てカイロが便利です。ゴムやテープで解凍したい箇所に使い捨てカイロを固定して放置しておけば、そのまま解凍が進みます。

水道修理業者に相談する

解凍作業で、蛇口や水道管の破裂が心配な方は、安全に解凍してくれる水道修理業者への依頼がおすすめです。頑固な凍結も、専門機器を使用して安全に対処してくれるでしょう。

 

通電したりスチームを使ったりして、解凍します。解凍後に、凍結による水道管破裂や蛇口の破損といったトラブルがあった場合も、スムーズに対応します。

 

以下の記事で、凍結した際の対処法をさらにわかりやすく説明しているので、参考にしてください。

 

クリーンライフ』は24時間年中無休でご相談を承っています。蛇口の凍結でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

蛇口から水が出ない凍結以外の原因

原因

寒い時期に蛇口から水が出ないと凍結だと思いがちですが、凍結ではない可能性もあるので確認してみてください。以下のようなケースも、蛇口から水が出ません。

  • 蛇口・水道管の劣化
  • 元栓を閉めている
  • 断水・停電
  • 蛇口のつまり

解凍作業をしても水が出ない、蛇口のハンドルは動くのに水が出ない場合は、凍結してないかもしれません。順に説明します。

蛇口・水道管の劣化

蛇口・水道管が劣化して水が出なくなることがあります。特に金属製の水道管の場合は、内部が錆びると水の流れを阻止してしまいます。

 

一方、樹脂製の水道管は錆びません。しかし、熱に弱く変形して、古くなると劣化して水が出なくなることも。

 

蛇口や水道管の法定耐用年数は15年ですが、10年を過ぎていたら不具合がないかチェックしてください。

元栓を閉めている

水道の元栓の場所

水道の元栓が閉まっていないかを確認してみましょう。掃除のために元栓を閉め、そのままになっているのかもしれません。

 

メーターボックスが隣人と共有されている集合住宅の場合、隣人がうっかり閉めてしまったということも。

 

水道の元栓は、戸建ても集合住宅の場合も、左回りで開きます。もし元栓が閉まっていたら、開けて水が出るか確認してみましょう。

 

元栓の場所がわからない方は、以下の記事を参考にしてください。

断水・停電

断水しているために、水が出ない場合もあります。お知らせがあったのに気づかなかったり、天候不良で突然断水になっていたりしていないか、水道局の公式サイトやご近所の方に確認してみましょう。

 

また、水のポンプが電動のマンションも多く、停電すると水が使えなくなります。電気がつくかどうかの確認も必要です。

蛇口のつまり

蛇口内のストレーナーやスパウトにつまりが生じると、水が出なくなります。ストレーナーは定期的にご自分でのメンテナンスが必要です。

 

ただし、スパウトのつまりはご自分での対処は難しいので、ストレーナーを掃除しても水が出ない場合は、業者への依頼がおすすめです。

 

洗濯機の蛇口の場合は、洗濯機のフタの閉め忘れといった原因が考えられます。洗濯機の蛇口から水が出ない場合は、以下の記事を参考にしてチェックしてください。

蛇口の凍結を解消後に水漏れする場合の応急処置

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蛇口の凍結を解消した後に水漏れを見つけたら、以下の手順で応急処置をしましょう。

  1. 水道の元栓を閉める
  2. 蛇口にタオルを巻く

まずは、右回りで元栓を閉めて、給水を止めましょう。給水を止めても、水道管に水が残っているので、蛇口にタオルを巻いて水が垂れるのを防いでおくと安心です。

 

まれに、元栓を閉めても水が止まらないことがあります。止まらない場合は、以下の原因が考えられます。

  • 元栓本体が凍結等で破損
  • 元栓の内部部品の劣化
  • メーターバルブの故障
  • 元栓をしっかり閉めていない

元栓の損傷は、水道局に連絡すると、ほとんどの自治体で無料で修理・交換してくれます。

 

蛇口からの水漏れは、原因によってはご自分で修理できるかもしれません。以下の記事を参考にしてみてください。ただし、自信のない方は、無理せずに業者へ相談しましょう。

蛇口の凍結が起きやすい条件

以下のようなシチュエーションでは、蛇口の凍結が起こりやすいので注意が必要です。

  • 気温がマイナス4℃を下回る
  • 真冬日が続く
  • 屋外や北側に設置されている

それぞれについて説明します。

気温がマイナス4℃を下回る

凍結しやすい状況

水が凍結する気温は0℃です。しかし、配管に守られている水は、気温がマイナス4℃になるまで凍結の可能性は抑えられます。

 

しかし、マイナス4℃になると配管内にある水も凍結しやすくなるので、対策が必要です。以下の記事で、特に凍結しやすい場所や注意点を解説しています。

真冬日が続く

気温がマイナス4℃まで下がらなくても、真冬日が数日続くと蛇口が凍結する可能性があります。真冬日とは、日中の最高気温が0℃に達しない日のことです。

屋外や北側に設置されている

凍結しやすい水道管

環境によっても凍結のしやすさが異なります。以下のような条件を持つ箇所に設置された蛇口は、凍結しやすいので、凍結防止の対策が必要です。

  • 北側の日当たりの悪い場所
  • 風当たりの強い場所
  • 水の使用頻度が少ない場所

これらに当てはまる蛇口は、マイナス4℃にならなくても凍結する可能性があります。具体的にはベランダに設置された洗濯機の蛇口や、庭の立水栓などです。

 

外に設置されている蛇口の凍結防止対策は、以下の記事が参考になります。

蛇口を凍結防止するための対策

蛇口が凍結した場合の対処法を紹介してきましたが、凍結しないように予防することも重要です。以下の方法を試してみてください。

  • 少量の水を出しっぱなしにする
  • 保温材やタオルなどを巻く
  • 水抜きする
  • 給湯器の凍結防止機能を利用する
  • 耐寒性のある蛇口に交換する

水を出しっぱなしにする方法は、普段は温暖で急に寒くなった際におすすめです。特別な道具が不要なのでぜひ試してください。

 

ただし、氷点下10℃以下のような極寒になると、水を出していても凍結する可能性があります。以下の記事を参考にして、凍結防止対策を済ませましょう。

蛇口の凍結・破損での修理費用の相場

蛇口の凍結や凍結に伴う不具合で、水道修理業者に修理を依頼した際の費用相場をご紹介します。費用は、概ね基本料金と作業料金、部品代(交換した場合)の合計金額です。

 

【作業料金の相場】

修理内容 相場料金
簡易解氷作業(専門機器を使用しない) 8,000円~10,000円
解凍作業:電気解氷機や高温スチーム機使用 10,000円〜30,000円(凍結した範囲による)
蛇口の修理 5,000円〜20,000円
蛇口の交換 7,000円+蛇口の本体価格
破裂した水道管の補修工事 10,000円〜50,000円
漏水検査 10,000円~30,000円

 

【基本料金の相場】

項目 相場料金
基本料金 3,000円〜5,000円
夜間・早朝の割増料金 0円~10,000円、または作業料金の20〜30%
見積もり 0円〜
出張費 0円〜3,000円

依頼する前に、必ず見積もりをしてもらいましょう。見積もりの項目ごとに相場料金の範囲かどうかを確認してください。

 

以下の記事では、水道管全般の凍結が起きた際の修理料金について説明しています。蛇口だけではなく、水道管も凍結している可能性があれば、参考にしてください。

蛇口の凍結でお困りなら

寒くなると屋外に設置されている蛇口だけではなく、屋内の蛇口も凍結しがちです。

 

凍結したら、ご紹介した方法をぜひ試してみてください。しかし、解氷してもトラブルがあったり、解氷ができずに水が出なかったりしたら、水道修理業者への相談がおすすめです。

 

迅速な対応が必要な際は、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。年中無休で24時間ご相談を受け付けています。点検・見積もりは無料なので、お気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに蛇口の凍結の無料相談をしてみる

2024.12.31

ウォーターハンマー現象について解説します。

 

突然、配管から音がしたら、ウォーターハンマー現象かもしれません。

 

環境の変化に伴って、ウォーターハンマー現象が起きているご家庭が増えてきました。ウォーターハンマー現象は、騒音以外にもリスクがあります。

 

今回は、ウォーターハンマーの起きる原因などを踏まえて、起きないためにはどうしたら良いのかも紹介するので、参考にしてみてください。

ウォーターハンマー現象とは

蛇口

蛇口を閉めたときに、壁の中や床下で衝撃音が聞こえたら、ウォーターハンマー現象かもしれません。ウォーターハンマー現象について知って、対処していくことが大切です。

 

以下で、ウォーターハンマー現象について解説します。

ウォーターハンマー現象が起きる仕組み

ウォーターハンマー現象は「水撃作用」とも呼ばれます。水などの液体が配管の中を通っているときの圧力変化により、大きなエネルギーが生じてしまう現象です。

 

ハンマーで打ったような音がするため、ウォーターハンマーと名付けられました。産業施設であるプラント設備で生じやすい現象で、私たちの身近な生活では水道管で起きます。

 

強い力が加わるため、大きなゴンという音が聞こえたり、水道管が破裂する可能性があったりします。ウォーターハンマー現象が起こるきっかけは、次の2つです。

  • 圧力変動
  • 水柱分離

それぞれを簡単に説明します。

蛇口を閉めて水道管の圧力が急激に変わる「圧力変動」

蛇口から水を出しているときに突然に蛇口を閉めると、水道管内部の圧力が変動する「圧力変動」が起こり、ウォーターハンマー現象に結びつきます。

 

ハンドル式の回すタイプの蛇口は、勢いよく回しても時間がかかるので、圧力がそこまで高くなりません。しかし、レバーの上下で開閉するタイプの蛇口は、一瞬にして閉めてしまうため、圧力の変動が大きくなりがちです。

 

蛇口の種類について疑問のある方は、以下の記事を参考にしてください。

ポンプ急停止による水道管の圧力変動で起きる「水柱分離」

最近は、貯水槽を使わずポンプを使って、公共の水道管から直接マンションの各階に給水するケースが増えてきました。

 

また、高層階のマンションの場合は、ポンプで上階まで一旦水を上げて、重力を利用して各階に供給するタイプもあります。

 

そのような水道管のポンプが急停止するなどの原因で、水道管内の圧力が急激に変動する現象が、「水柱分離」です。水柱分離が起きると、全自動洗濯機や食器洗い機でウォーターハンマー現象が起きやすくなります。

ウォーターハンマー現象が起きる原因

ウォーターハンマー現象が起きる仕組みを紹介しました。具体的にどのような条件でウォーターハンマー現象が起きるのか、見ていきましょう。

周辺の居住戸数の増加によって水圧が変化した

多くの戸数が1ヶ所に集中すると、水道管を使う頻度が増えて、水圧が変化します。例えば、タワーマンションなど高層のマンションが増えたケースです。

 

また、共働きをしている家庭が増えて、食洗機・洗濯機を使う時間帯が夜や休日に集中してしまうことも原因です。

配管工事のあとで水量が増加した

急にウォーターハンマー現象が起こり始めたら、水道管の配管工事で新しいバルブなどを設置された可能性があります。

 

バルブを設置して水量が増えたために、水道管内の圧力に変動が起こったことが、ウォーターハンマー現象が起きる原因です。

 

蛇口の閉め方などを工夫しても起き続けているなら、配管工事の関係者に連絡してみましょう。配管工事が原因の場合は、ご近所でもウォーターハンマー現象が起きている可能性があります。ご近所に声をかけるのも良いでしょう。

設置されていたウォーターハンマー低減器が故障した

高層マンションや高層ビルなど、ウォーターハンマー現象が生じる可能性のある場所には、ウォーターハンマー低減器が設置されていることがほとんどです。

 

環境が変わらないのに、突然ウォーターハンマー現象が頻繁に起き始めたとしたら、ウォーターハンマー低減器が故障した可能性があります。ウォーターハンマー低減器の耐用年数は5〜7年程度です。

 

そろそろ低減器の交換時期なのかもしれません。交換すれば、ウォータハンマー現象が起きなくなるでしょう。

 

また、年に1回程度の頻度で、機器が機能しているかどうかの点検がおすすめです。

ウォーターハンマー現象によるリスク

注意点

ウォーターハンマー現象を放置すると、以下のようなリスクがあります。

  • 騒音のためにご近所とトラブルになる
  • 配管の破損の原因になる
  • 配管に接続している給湯器等が故障する

それぞれについて、説明していきます。

騒音のためにご近所とトラブルになる

水道管の衝撃音は壁や床で起きるため、マンションの隣家にも音や振動の影響があります。

 

壁で接している隣家や上下階の天井、床からの音に、「嫌がらせをされている」と思われてしまう可能性もあるので注意が必要です。不信感を生み出す原因になるので、早めに対応しましょう。

配管の破損の原因になる

ウォーターハンマー現象は、ゴンと音がするほどの衝撃を配管に与えます。何度も繰り返していると、水道管の接続部分が緩み、管そのものの劣化も進んでしまいます。

 

壁や床下の目に見えない箇所の水道管から、水漏れが発生するかもしれません。壁の中の水漏れは見つけにくく、住宅にもダメージを与えてしまいます。、配管の修復工事だけではなく、リフォームにも出費がかさんでしまうでしょう。

 

階下や隣家へ水漏れの被害を与えて、隣人からのクレームで初めて配管の破損に気づくことも少なくありません。

 

水道管のトラブルが起きると大変です。水道管の破損の原因やトラブルの対処法について、以下の記事で詳しく説明しています。

配管に接続している給湯器等が故障する

ウォーターハンマー現象が頻繁に起きると、水道管に接続されている機器類のセンサー故障の原因になります。食洗機や、給湯器のお湯の温度の調整がうまくできなくなるといった不具合が起きます。

 

センサーが壊れると、以下が起きる可能性があり、注意が必要です。

  • シャワー中に急に温度が変わる
  • 食洗機で汚れが落ちにくくなる

特に、シャワーで急に熱湯になるととても危険です。少しでも「おかしいな」と感じたら、業者への相談がおすすめです。

 

給湯器の調子がおかしいときは、以下の記事を参考にして、給湯器のトラブルの原因を探してみてください。

ウォーターハンマーの防止対策

HOW TOと書かれたブロック

ウォーターハンマー現象のリスクをできるだけ自力で抑えたい方に、防止対策を説明します。防止する対策は、以下の3つです。

  • 蛇口はゆっくり閉める
  • 元栓を閉めて給水量を制限する
  • ウォーターハンマー低減器を設置する

それぞれについて、説明します。

蛇口はゆっくり閉める

シングルレバーの蛇口を使っていると、勢いよくレバーを上下しがちです。勢いよくレバーを操作すると、水道管内の圧力変動が起こりやすくなり、ウォーターハンマー現象が起こる可能性が高まります。

 

蛇口を操作するときは、ゆっくり動かすように心がけるだけでもウォーターハンマー現象の予防になります。すぐにできる方法なので、取り入れてみてください。

元栓を閉めて給水量を制限する

水道の元栓は、給水を止めるだけではなく、給水量をコントロールできます。元栓を時計回りで閉めて水量を減らすと、ウォータハンマー現象が起きる可能性を抑えられます。

 

ただし、あまりに減らすと、シャワーの勢いが弱くなるなどの弊害も生じて、不便になるかもしれません。問題のあるときは、水道修理業者などに相談してみてください。

 

水道の元栓の場所については、下の記事を参考にしてください。マンション、戸建ての水道の元栓の場所を分かりやすく説明しています。

ウォーターハンマー低減器を設置する

ウォーターハンマー低減器(水撃防止器)の設置は、ウォーターハンマー現象を防止する有効な方法です。ウォーターハンマー低減器は、主に次の2種類があります。

  • ハンドルタイプ
  • 連結タイプ

ハンドルタイプは、蛇口のハンドルを外して取り付けるタイプなので、ご自分でも比較的簡単に取り付けられます。ハンドルの取り外し方は、以下の記事を参考にしてください。

連結タイプは、蛇口本体を外して水道管に設置するタイプです。そのため、ご自分で設置するには少し難易度が高いでしょう。

 

また、ハンマーセーフ付きの蛇口もあります。設置しやすい蛇口が便利です。洗濯機用蛇口の以下のページで、ハンマーセーフ付き蛇口について説明しています。

ウォーターハンマーの予兆を確認する方法

本格的なウォーターハンマーが起きる前に、予兆を確認して対策しましょう。

  • 水道管が振動している
  • 蛇口から水が出にくい・出方が変わった

これらの予兆について、もう少し詳しく説明します。

水道管が振動している

水道管は見えない箇所にある場合がほとんどなので、水道管の振動があれば、以下のような現象を感じるはずです。

  • 小さく「コンコン」とウォーターハンマーか迷うような音が聞こえる
  • 蛇口のハンドルを触ると振動が伝わってくる
  • 壁に振動のような動きを感じる

以上のような現象を感じたら、ウォーターハンマーの予兆と考えられます。

蛇口から水が出にくい・出方が変わった

蛇口からの水の出方に違和感があれば、ウォーターハンマー現象の予兆と考えられます。

  • 水道の出方が悪い
  • 水の勢いが変わった
  • ブホッと空気と一緒に弾けるように水が出る

以上のようなことが起きたら、ウォーターハンマー現象ではないにしても、何らかのトラブルの予兆です。水道管の劣化の原因にもなるので、早めの対応がおすすめです。

ウォーターハンマーが起きる前に業者に相談

蛇口を点検する水道修理業者

以下のような違和感を覚えたら、早めに業者に相談しましょう。

  • 蛇口開閉後に異音が気になる
  • 水の出方が気になる
  • 時々大きな衝撃音がする
  • 壁越しに水道管の振動を感じる

水道管が劣化してトラブルが生じてから依頼すると、高額な修理費用が必要になるので、早めに相談しましょう。

 

水道管に関することは、水道局指定工事店への依頼がおすすめです。水道局指定工事店とは、各自治体で「給水装置の工事を正しくできる」と公的に認められて指定された業者です。

 

水道局指定工事店についてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。信頼できる業者だという判断材料になります。

ウォーターハンマー現象が気になるなら

ウォーターハンマー現象について、解説しました。

 

「ウォーターハンマーかもしれないが、違うかもしれない」と放置していると、水道管にダメージを与えてしまう可能性があります。

 

異音や蛇口から出る水の量などで気になることがあれば、全国300以上の地域で水道局指定工事店に指定されている『クリーンライフ』へお気軽にご連絡ください。

 

水道管について豊富な経験を持つスタッフが、丁寧に対応します。点検やお見積もりは完全に無料なので、安心してご相談ください。

 

⇒クリーンライフに水道管について相談をしてみる

2024.12.31

アパートで凍結を防止する方法や、万が一凍結した場合の対処方法を紹介します。

 

水道管や給湯器が凍結すると、水が使えなくて不便なだけではなく、水道管が破裂するといったトラブルになる可能性があります。

 

水道管が破裂すると修理代が高額になるので、注意が必要です。アパートで凍結した際の対応方法もお伝えします。

アパートでの凍結防止方法

凍結しやすいアパートの窓

アパートで凍結を防止する方法をご紹介します。

  • バスルームのドアを開けておく
  • 蛇口を保温する
  • 水を出しっぱなしにする
  • 凍結防止システムを利用する
  • シャワーホース内の水を除去する
  • パイプスペース内の水道管を保温する
  • 水抜きする

気軽にすぐできる方法から、試してみてください。複数の方法を組み合わせると、さらに効果的です。

バスルームのドアを開けておく

寒い時期はどうしても居室を暖かくしておきたいので、すべてのドアを閉めてしまいがちです。バスルームもお湯を利用していないときは、気温が下がりがち。

 

バスルームやトイレのドアを開けっぱなしにしておくと居室の暖かい空気が流れていき、バスルームやトイレの気温が上がります。

 

暖房の効率は少し下がりますが、家全体が暖かくなるので、バスルームやトイレの水道管の凍結が予防できます。

蛇口を保温する

以下のような外気の寒気を直接受けやすい場所に設置された蛇口は、保温材等で保温しておくと安心です。

  • 屋外に設置された洗濯機用の蛇口
  • ファサードの内部に通っている水道管と直接つながっている蛇口

蛇口用の凍結防止カバーは、安いものなら数百円程度で購入できます。蛇口の形になっているので、ワンタッチで設置できることが魅力です。

 

しかし、わざわざ購入しなくても、タオル等をガムテープで巻き付けても保温できます。ただし、洗濯機の蛇口が屋外にあるなら、濡れないようにビニール袋等でカバーしてください。

水を出しっぱなしにする

蛇口から水をちょろちょろと出しっぱなしにする方法は用意するものが不要で、すぐに取り入れられる方法です。

 

流れる水は、停止している水よりも凍結しにくいので、水を出しっぱなしにしておきます。

 

水を出しっぱなしにする方法は、以下のポイントを押さえて実行してください。

  • 水の量は鉛筆の芯程度の細さの水
  • 水出しっぱなしにする蛇口は、住宅内の全て
  • 凍結の可能性のある、夜間から早朝までの6〜8時間が目安

水道代は多少かかりますが、凍結して修理業者に依頼する料金と比較すればずっと安く済みます。

凍結防止システムを利用する

最近のガス給湯器やエコキュートには、凍結防止システムが搭載されていることがほとんどです。ご自宅の給湯器等に凍結防止システムが搭載されているかどうか、確認してください。

 

機種によって利用方法は異なるので、説明書での確認が必要です。しかし、いずれの機種であっても、以下の点は、忘れずに押さえておきましょう。

  • ブレーカーを下げない
  • 凍結防止ヒーターのコンセントを差し込む
  • 追い焚き機能付き給湯器・エコキュートの場合は残り湯を確認する

残り湯を循環する方法で凍結防止をする場合は、残り湯が循環口の中心から約10cmのところまであり、循環口を完全にカバーしている必要があります。

シャワーホース内の水を除去する

シャワーホースに水が残っていると、凍結しやすくなります。水抜きをしたときだけではなく、普段からシャワーホース内の水を除去する習慣をつけておきましょう。

 

以下の手順で、シャワーホースの水を抜きます。

  1. シャワーの切替レバーを「ストップ」になっていないか確認して、ホースから水を抜く
  2. シャワーヘッドを振って、内部の水を除去する
  3. シャワーヘッドの水が出る方を下にして床に置く

シャワーホース・ヘッドの水を抜いておくと、凍結防止だけではなく、雑菌増殖予防にもなります。

パイプスペース内の水道管を保温する

水道メーターが入っているパイプスペースは、室外にあるので凍結しやすい場所です。パイプスペースの水道管から水が室内に入っていくので、パイプスペース内を保温しておけば、室内の水道管も凍結しにくくなります。

 

水道メーター周辺で露出している水道管を、布や発泡スチロールで包んで保温してください。ホームセンターや通販で、以下のような専用の保温材を購入してもいいでしょう。

  • グラスウール
  • ロックウール
  • ポリスチレンフォーム

ずれないように、防水加工したテープで固定すると安心です。結露があれば乾いた布で拭き取っておくと、さらに凍結しにくくなります。

水抜きする

水道管の中の水を抜いてしまえば、凍結の心配はなくなります。寒冷地にお住まいなら、水抜き栓が設置されていることがほとんどです。電動水抜き栓が設置されているアパートも、増えてきました。

 

電動水抜き栓なら、パネルスイッチが室内の壁に設置されているので、簡単に水抜きができるはずです。利用方法は、管理会社か大家さんに確認しておくと安心です。

 

概ね以下のような流れで、水抜きを実行します。

  1. 水抜き栓を操作する
  2. 各水栓の水抜きネジをドライバーで開けて水を抜く

洗濯機の蛇口、給湯器、シャワーヘッド・ホースも、忘れずに水を抜いておきましょう。水が少しでも残っていると凍結してしまうので、完全に水を抜いてください。

凍結しやすいアパートの条件

水道管が凍結しやすくなるのは、気温がマイナス4度以下になった場合です。天気予報で確認して、マイナス4度になったら凍結防止の対策をする必要があります。

 

アパートは戸建てと比較すると凍結しにくいといわれますが、だからといって安心は禁物です。特に以下のような条件が揃うと、凍結しやすくなります。

築年数の古いアパートは凍結しやすい

新しいアパートなら、断熱性能が古いアパートに比べて進化しています。断熱性能の低い古いアパートは、凍結しやすい傾向です。

 

また、築20年以上のアパートは、水道管の老朽化で水道管を新しくしている可能性があります。その際、工事費用を節約するために、水道管が壁の内部ではなく外付けされているアパートも少なくありません。

 

水道管が外付けされていると、気温の変化が直接的に影響してしまいます。

下の階や隣が空室だと凍結しやすい

接している部屋に人が住んでいると、隣室の暖房の影響で自宅も暖まります。

 

しかし、以下のように隣人がいない状況ですと、気温が下がりやすくなります。

  • 下の階が車庫
  • 隣や下の階が空室

暖房の設定温度を上げるなどして、さらに凍結防止対策が必要です。

アパートで水道管が凍結したら入居者の責任

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アパートの水道管凍結による水道管破壊などのアクシデントは、すべて入居者の責任です。

 

「水抜きしていたのに凍結してしまっても、入居者の責任ですか?」という質問をいただきますが、もちろん、入居者の責任です。というのは、水抜きをきちんとしていたら凍結しなかったはずだからです。

 

高額な修理料金が必要になるケースもあるので、火災保険なども確認しておいてください。賃貸契約時に火災保険に入っている可能性があります。

水道管の修理料金

屋内の水道管の破損箇所のみの修理で、露出している水道管なら1万〜2万円ですが、壁の内部や床下なら3万円〜5万円が相場です。水道管そのものを交換する場合は、さらに高額になります。

 

また、壁の内部や床下の水道管を修理すると、修理後に壁や床の修復費用も必要になってきます。

階下への賠償金

もし水漏れが起きて、階下に損害を負わせたら賠償金の支払い義務が生じます。壁や天井などの修復費用は大家さんに、家具類の損害賠償は入居者へ支払われます。

 

火災保険の個人賠償責任特約をオプションでつけているかの確認が必要です。

入居者の責任を免除されるケース

「水抜きの仕方が悪かった」または「凍結するという予備知識がなかった」ために凍結した場合でも、入居者の責任は免除されません。

 

しかし、入居時に凍結防止の説明を行わなかったという理由で、大家さんに責任があるとされるケースもあるので、不服のある方は弁護士等に相談してみてもいいでしょう。

アパートで凍結した場合の対処方法

対処法

アパートの水道が凍結したら、正しい方法で解凍してください。もし間違った方法で解凍すると、水道管が破損するなどのダメージを与えてしまう可能性があります。

 

水道管が破損すると、原状回復の義務で水道管の修理や交換の義務が出てきます。水道管修理の料金は数万円以上になるので、解凍したいときは注意が必要です。

 

以下で、アパートで凍結した場合の対処方法を紹介します。

自然解凍する

日中の気温上昇によって、自然に解凍するのを待ちます。自然解凍は、水道管にダメージを与えにくい方法です。

 

2度以上になれば少しずつ解凍していきますが、最高気温が5度以下ですと、時間がかなりかかります。室内の暖房を高めに設定すると、時間を短縮できるかもしれません。

 

状況によっては、夜になるまでに解凍できないこともあるので、すぐに水回りを利用したい方にはマッチしない方法です。

ぬるま湯で解凍する

剥き出しの水道管が凍結していたら、ぬるま湯をかけて自然解凍より短時間で解凍できます。

 

水道管や水栓をタオルでくるみ、タオルの上からぬるま湯をゆっくりかけましょう。タオルの残ったぬるま湯の余熱で、解凍が進みます。

 

お湯の温度は50度前後にしてください。手を10秒程度浸しておけるお湯が、約50度です。もっと早く解凍しようとして、熱湯をかけるのは絶対にやめましょう。水道管にダメージを与えてしまう可能性があります。

大家さんに連絡する

解凍が思うようにいかず、水が出ない場合は大家さんに伝えたほうがいいでしょう。解凍方法を教えてくれるかもしれません。

 

以下の点を伝えるとスムーズです。

  • 水は出るがお湯が出ない
  • 水もお湯も出ない

水は出るがお湯が出ない場合は、給湯器に問題がある可能性があります。

 

水道修理業者に依頼する場合も、事前に大家さんに相談したほうがトラブルになりません。大家さんが推薦する業者がいる可能性もあります。

凍結でアパートの水道管が破裂した場合の対処方法

解凍後、水道管から水漏れがないかを確認しましょう。確認方法は、以下の流れです。

  1. 住宅内の蛇口をすべて閉めて、水を使っていない状態にする
  2. 水道メーターが動いていないか、確認する

水道メーターが動いていたら、水がどこからか漏れているということです。

 

水道メーターは、アパートの場合は1階の共有スペース(通路、駐車場など)にボックスが並んでいることが多いです。フタの裏側などに部屋番号が記載されているので、ご自分の水道メーターを確認できます。

元栓を閉める

水漏れでの被害を最小限に止めるために、水道の元栓を閉めます。水道の元栓を閉めれば、給水しないので一時的に水漏れを止められて、壁等にシミが広がりにくくなります。

 

水道の元栓は、水道メーターの横に設置されています。ハンドル式やレバー式がありますが、閉めるための回し方はいずれも時計回りです。

 

元栓を閉めると、住宅全体の水が使えなくなります。もし水漏れ箇所がわかっていたら、水漏れ箇所の止水栓を閉めれば、その他の水回りは利用可能です。

外に出ている水道管はテープ等を巻く

洗濯機やトイレの給水管のような外部に剥き出しになっている箇所で水漏れが起きているなら、テープを巻きつけておけばそのまま利用できます。

 

どうしても水を使う必要がある場合は、試してみてください。以下のようなテープがあれば理想的です。

  • 防水補修テープ
  • 仮補修テープ
  • シリコーン自己融着テープ

しかし、テープでの補修は一時的なものなので、できるだけ迅速に修理をしましょう。

水道修理業者に相談する

応急処置を施したら、水道修理業者に相談してください。水道管の修理は、お住まいの地域で認定されている「水道局指定工事店」しかできない点は知っておきましょう。

 

水道局指定工事店以外の業者に依頼すると、あとでトラブルになるかもしれません。凍結が原因なら、自分で修理費を支払うことになるため、見積もりを取って納得できる業者を選ぶ必要があります。

 

業者に依頼する前に、大家さんに伝えておいたほうがいいでしょう。大家さんがいつも利用している水道修理業者があるかもしれません。

アパートで凍結防止ができなかったら

アパートでの凍結防止の方法を解説しました。特に、長期間でアパートを留守にする際には、十二分な対策を講じてお出かけください。

 

しかし、万が一凍結したら、解凍後に水漏れが起きていないかの確認もしておきましょう。もし水道管にトラブルが生じたら、水道修理業者にご相談ください。

 

クリーンライフ』なら、24時間年中無休でご相談を受け付けています。電話だけではなく、LINE・メールも利用できるのでお気軽にご相談ください。

⇒クリーンライフに水道管トラブルの相談をしてみる

2024.12.31

水出しっぱなしで凍結を予防する方法を詳しく解説します。

 

凍結防止で蛇口から水を流しっぱなしにする際には、次の2点を知っておきましょう。

  • 蛇口からどのくらいの水を出すのか
  • 住宅内のどの蛇口を出しっぱなしにするのか

また、水を出しっぱなしにしてどのくらい水道料金がかかるのかもお伝えするので、実行するか迷っている方は参考にしてみてください。

水出しっぱなしで水道管の凍結を防止する方法

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水出しっぱなしにして水道管の凍結を予防する方法は、昔からよく利用されています。しかし、どのくらいの水を出せばいいのか、知らない方も多くいらっしゃるでしょう。

 

水出しっぱなしで凍結を効率的に予防できるように、ここではさまざまな疑問に答えながら説明していきます。

どのくらいの量の水を流すべき?

まず、どのくらいの量の水を出しっぱなしにすべきなのかを説明します。「できればあまり水を無駄にしたくない」とポタポタとしずくが落ちる程度ですと、あまり効果がありません。

 

水量の目安は、鉛筆の太さ程度(5mmくらい)の水が途切れない一本線になっていることです。毎分400ml程度の水が流れることになります。

 

水出しっぱなしの時間帯は、最低温度がマイナス4度近くまで下がる夜間から朝方にかけてです。寝る前に出しっぱなしにして、朝起きて蛇口を閉めましょう。1日につき合計6〜8時間程度です。

水出しっぱなしにする蛇口の数

次に、どの蛇口から水出しっぱなしにするのかを説明します。水道メーター近くの蛇口を1つだけ水出しっぱなしにしても、他の蛇口が凍結する可能性があります。

 

できれば、ご自宅の蛇口すべてを水出しっぱなしにしておきましょう。キッチン・バスルーム・洗面所に設置してあるすべての水栓を開いておいてください。

 

洗濯機の水栓も、忘れないようにしましょう。洗濯機を屋外に設置している場合は、さらに凍結しやすいので保温材で包むようにしておくと安心です。

 

寒冷地にお住まいの方は、庭に設置されている屋外栓を冬の間は水抜きをしておくと、凍結の可能性が抑えられます。

何日くらい水出しっぱなしにすべき?

基本的に夜間に凍結の恐れのあるときは、常に水出しっぱなしにしておきましょう。凍結の恐れがあるのは、主に次のような状況です。

  • 最低気温がマイナス4度まで下がる
  • 冬日が数日続く

冬日とは、最低気温が0度以下の日です。

 

凍結の可能性のある日は月にどのくらいあるのかを、国内でも比較的寒冷地とされる山形市の2020年1月の気象庁のデータで確認してみましょう。1月は、山形市で1年間で最も寒い月とされています。

 

最低気温が0度を下回った日数は13日間、そのうちマイナス4度以下は0日、マイナス3度以下は4日でした。冬日が続いた日にちとマイナス3度以下の日の合計10日間は、凍結予防のために水出しっぱなしにすべきでしょう。

凍結しやすい水道管

マイナス4度にならなくても、凍結しやすい水道管の条件は以下の通りです。

  • 築20年以上の家
  • 剥き出しの水道管
  • 屋外水栓
  • 北側で日中も日が当たらない

築20年以上の住宅では水道管にトラブルがあった際に、引き直しで壁の外に設置した可能性があるためです。

 

凍結しやすい水道管は保温材など、他の凍結防止の対策も併用しておきましょう。

お湯も出しっぱなしにすべき?

お湯が流れる水道管も凍結の恐れがあるので、水出しっぱなしがおすすめです。

 

ただし、お湯を出し続けようとしても、何時間もお湯を出し続けていると、給湯器は異常を感じてガスの配給を止めてしまいます。

 

また、鉛筆の芯程度の太さの水を出していても、給湯器が機能しない仕組みになっているので、お湯は出てきません。お湯を出しっぱなしにするのではなく、お湯の通る給水管から水を出しっぱなしにします。

水出しっぱなしで水道管を凍結防止できる理由

水道管の凍結を防止するために水出しっぱなしにすることが有効な理由は、流れている水は凍結しにくい性質だからです。

 

普通、水は0度になると凍結し始めます。しかし、川のように流れている水は、凍結していないことがほとんどです。川が凍結するためには、気温がマイナス10度程度まで下がる必要があります。

 

以上のことから、水出しっぱなしにすれば、マイナス10度程度まで凍結の心配はないといえます。ただし、剥き出しになった水道管が濡れていて冷たい風が吹くと、凍結する恐れがあるので注意が必要です。

凍結防止で水出しっぱなしにしたときの料金

水道修理 電卓 料金

水出しっぱなしにしたときの水道料金が、どのくらいになるのかを解説します。

1ヶ所で水出しっぱなしにした際の料金

幅が2mm程度の量で水を流している場合、1分間に0.5L(500ml)の水が消費されます。1ヶ所の蛇口から流れる水の量は、1時間で30L、8時間出し続けるとして240Lです。

 

1Lあたりの水道料金は、以下のような条件で異なります。

  • メーター口径(水道メーターの給水管部分の大きさ)
  • 使用量
  • お住まいの自治体

ここでは、大阪市の一般的な家庭で使われる水道料金を参考にして計算します。1立方mの水道料金は、税込で約106円です。1立方mは1,000Lなので、1Lの水は0.106円。

 

0.106円×240L(8時間出しっぱなしの水の量)=25.44円

 

1ヶ所あたりの水道料金は約25円です。

水道管が凍結した場合の修理料金より安い

1ヶ所あたりの水道料金に、水出しっぱなしにする箇所の数値をかけると、一晩に必要な水道料金がわかります。

 

4ヶ所(キッチン・洗面所・浴室・洗濯機)の水を出しっぱなしにしたとしても、一晩で約102円。毎晩出しっぱなしにしたとしても、3,000円ほどです。

 

凍結の可能性のある夜だけに限ってすれば、地域によりますが10日以内で済むので、1,000円程度と考えられます。

 

水道管が凍結してトラブルになり業者に依頼すると、数千円〜数万円の修理料金が必要となるので、ずっと経済的といえるでしょう。

凍結予防のために水出しっぱなしにするメリット・デメリット

メリットやデメリット

水出しっぱなしにすると、凍結予防に効果的だということがわかりました。迷っている方に、水出しっぱなしのメリットとデメリットをご紹介します。

 

水出しっぱなしで凍結を予防するかどうかを検討する際、参考にしてみてください。

メリット

水出しっぱなしで凍結を予防する方法の最大のメリットは、何も用意していなくてもすぐ取り入れられる手軽さです。

 

普段あまり寒くならない地域で、水抜き栓といった設備や凍結防止ヒーターなどの凍結防止グッズを用意していないお宅でも、すぐに試せます。

デメリット

水出しっぱなしで凍結防止するデメリットは以下の通りです。

  • 水道代がかかる
  • 極寒では効果がない場合もある
  • 長期で留守にするときは利用できない

凍結して水道管にトラブルがあると、修理代に数万円かかる可能性があります。水道代がかかるとはいえ、水出しっぱなしの水道代は修理代と比較すると激安です。

 

また、効果が見られない場合や、留守にする際は別の方法を選びましょう。例えば、滝でもマイナス10〜30度になると、凍結する『結氷』という現象が起きてしまいます。そのため極寒地域では、効果がない場合もあります。

 

長期間家を空ける際は、ずっと水を出しっぱなしにしておくわけにもいきません。極寒の日も含めて、水抜きをしておくと安心です。

水出しっぱなしでも凍結した際の対処法

対処法

水出しっぱなしで凍結防止の対策をしていても、凍結してしまうことがあります。蛇口のハンドルが凍結している場合は無理に動かそうとせずに、まずは水道管を解凍しましょう。

 

解凍したい場合は、以下の方法を試してみてください。

  • 自然解凍する
  • ぬるま湯やドライヤー・カイロで解凍する
  • 水道修理業者に相談する

それでは、それぞれについて説明します。

自然解凍する

自然解凍は、気温の上昇を利用して解凍する方法です。自然解凍が、最も水道管への負担が少なく、水道管が破裂するなどといったトラブルになる可能性を抑えられます。

 

日中に2度以上の状態が続くのであれば、自然解凍を待ちましょう。水出しっぱなしで凍結したのであれば、水が流れ始めると解凍したことがわかります。

 

ただし、自然解凍は時間がかかる方法です。暖房で室温を高めると、解凍までの時間を短縮できるかもしれません。すぐに水が必要な場合は、以下の方法で解凍してください。

ぬるま湯やドライヤー・カイロで解凍する

自然解凍は時間がかかるので、すぐに解凍したい場合は、ぬるま湯やドライヤー、カイロを使って人工的に水道管を温めて解凍しましょう。

 

ぬるま湯を使う場合は水道管にタオルを巻いて、少しずつ50度前後のお湯をかけていきます。ぬるま湯がタオルに残り、余熱で水道管を温め続けられます。

 

「早く解凍したいから」と以下のような方法を取ると、水道管が破裂する可能性があるので、絶対にしないでください。

  • ぬるま湯ではなく熱湯を使う
  • バーナーなど火器を使う

もし水道管の凍結で水が全く使えない場合は、ドライヤーや使い捨てカイロで水道管を温めます。ドライヤーは温風状態で少しずつ温めてください。

 

カイロは、水道管にガムテープ等で貼り付けて放置できます。数箇所で作業するときはカイロが便利です。

水道修理業者に相談する

水道修理業者に依頼すると、以下のような方法で凍結した水道管を解凍します。

  • 電気解氷
  • 蒸気解氷

電気解氷は、電気を通すことで発生した熱を利用した方法です。熱が伝導しやすい金属管のみで利用できる方法なので、樹脂製の水道管には利用できません。凍結範囲によりますが、30分程度の作業で解凍できます。

 

蒸気解氷は、蒸気解氷機を利用して蒸気を作り、蒸気で水道管を温めて凍結した水道管を解氷する方法です。電気解氷に比べると少し時間がかかりますが、金属製の水道管以外も解凍できます。

水出しっぱなしでも凍結したら

水出しっぱなしで凍結防止する方法を詳しく解説しました。温暖な地域で、普段は凍結の心配がない地域でも、特別な道具が不要なのでおすすめの方法です。

 

しかし、万が一凍結してしまって水道管に何らかのトラブルがあるようなら、すぐに水道修理業者に相してください。水道管トラブルの対応は、水道局指定工事店がおすすめです。

 

クリーンライフ』は、全国で300以上の市区町村で水道局指定工事店に指定されています。電話やLINE、メールでいつでも相談できるので、お気軽にご連絡ください。

 

⇒クリーンライフに水道管の凍結について無料相談してみる

2024.12.31

凍結による水道管破裂などで漏水した場合に、保険でカバーできるのかどうかを解説します。

 

漏水すると水道管の修理費用だけではなく、漏水によってダメージを与えた壁紙や床材、家具類の修復費用も必要です。また、マンションなど集合住宅にお住まいの場合、階下への賠償責任が生じてしまうことも。

 

水道修理業者へ依頼する前に、火災保険の適用条件等を確認しておくと安心です。申請に必要な書類や申請手順も解説するので、参考にしてみてください。

水道管が凍結して漏水した際に使える保険の特約

ご自宅の火災保険を確認して、以下のような特約があるかどうかを確認してください。

  • 水道管凍結修理費用保険金
  • 水濡れ損害補償
  • 残存物取片付け費用保険金
  • 臨時費用保険金
  • 個人賠償責任保険

それぞれの特約がどのようなトラブルに対応しているのかを、説明します。

水道管凍結修理費用保険金

水道管が凍結したことにより破裂などが起きた際に、水道管の修理費用(実費)が支払われる特約です。「1回の凍結で、1敷地内で10万円」など限度額を設定しています。

 

保険会社によって、契約内容に多少の差異はあります。限度額に関してソニー損保、東京海上日動火災保険、損保ジャパンの公式サイトを見ると、いずれも限度額に関しては同じでした。

水濡れ損害補償

「水漏れ」と「水災」は混同しやすい案件で、補償内容は全く異なります。「水濡れ」補償は、給排水設備の事故で水漏れが起き、水濡れなどの損害が発生してしまった際に支払われる補償です。

 

「水災」は、台風などで直接的に水の被害が生じた場合を指します。凍結によって給排水管が破裂して水漏れが起き、家具類や住宅にダメージが与えられた場合の損害補償です。

 

家具類や壁・床材などのリフォーム費用は支払われますが、水道管の修復費用は支払われません。

残存物取片付け費用保険金

「残存物取片付け費用保険金」とは、トラブルによって被害を受けた壁材や床材、家財道具といった残存物を片付ける際に必要な、清掃費用や搬出費用の実費を支払う保険です。

 

具体的には、以下のような場合に支払われます。

  • 水漏れで濡れた床材がめくれてしまって、交換が必要になった際の古い床材の搬出費用
  • マットレスが濡れてしまい、処分しなくてはいけなくなった際のマットレス処分費用

迅速に支払いが進むために、損害保険金としてまとめられている保険会社もあるので、確認してください。

臨時費用保険金

「臨時費用保険金」とは、損害保険金が支払われるまでの間に、生活のために必要な金銭が支払われる保険です。

 

水道管が凍結して破裂した場合、住んでいる住宅全体に被害が生じて住める状態ではなくなる場合があります。ご自宅が住めない状態になったら、別の住居を探さなくてはいけません。

 

臨時の住居など、一定期間に生活するために必要な雑費が支払われます。

個人賠償責任保険

「個人賠償責任保険」は過失によって他人に損害を与えた際に、損害を賠償するための保険です。

 

凍結した水道管が破裂して水漏れが起き、階下に水が落ちて、家財道具や壁・床材などにダメージを与えてしまった際に支払われます。

 

火災保険に特約として設定されていなくても、意外と契約をしている方が多い保険です。個人賠償責任保険は、カードや自動車保険等に付帯されていることがあるので、確認してください。

凍結による漏水は火災保険でカバーできない場合も

火災保険

火災保険には、さまざまな特約を付与していることがほとんどです。

 

特約によって、保険金が支払われる要件は変わってきます。特約がない場合は基本的に、凍結による漏水で水道管を修理する場合の費用はカバーできないことがほとんどです。

火災保険とは

火災保険は、火災が起きたときはもちろん、破裂・爆発、風災、雪災、盗難といったアクシデントで損害が生じた際に、保険対象の建物や家財に補償を与える保険です。

 

火災保険には、さまざまな種類があり、補償の対象も異なるので、契約を確認してどのような災害に対応しているのかを確認してください。

「破裂・爆発補償」は適用されない

火災保険の多くは、特約のない保険でも「破裂・爆発補償」があることがほとんどなので、「水道管の凍結による破裂」が適用されるのではないかと考える方も多いようです。

 

しかし、「破裂・爆発補償」とは、気体や蒸気の急激な変化によるトラブルです。具体的には、以下のようなケースで保険金が支払われます。

  • ガス漏れを知らずに、火をつけた途端爆発した
  • カセットコンロのボンベが爆発した
  • 隣家のガス爆発で住宅に被害を被った

補償内容がよくわからないときは、保険会社のお客様センターに問い合わせてみてください。

マンションなどの集合住宅で凍結による漏水が起きたら

マンションでは、管理会社が対応すべき水道管の凍結もあります。寒冷地のマンションは凍結防止をしているかと思いますが、普段比較的暖かい地域ですと、凍結防止対策が完全ではない可能性が高いです。

 

寒冷地のマンションでも、配水設備のサーモスタットなどの凍結防止システムが故障していることもあります。

 

急な寒波で水が出なくなると、ご自分で水道修理業者を手配すべきなのか、管理会社に連絡すべきなのか迷ってしまう方に向けて、マンションでの漏水が起きた場合の対処法を解説します。

自宅部分なのか共用部分なのか確認する

戸建て住宅と異なり、マンションは自宅部分かどうかの判断が難しい場合があります。

 

基本的には水道メーターから住宅までなら、自宅の専用部分になりますが、以下の要件によっても微妙に変わるので、不安な方は管理会社に確認してください。

  • マンションの構造
  • 給水システムの種類

また、マンションでは、意外な部分が共用部分になっています。例えば、バルコニー、ベランダ、窓(ガラス)は共用部分なので、勝手にリフォームができません。

 

まずは、どの部分が凍結しているのかを確認して、それが専用部分か共用部分かを確認します。隣人等に確認して、どの住宅も水が出にくくなっていたら、共用部分に問題があると考えられます。

 

トラブルの原因が共用部分なら、管理会社に連絡してください。

火災保険の補償内容を確認する

凍結による漏水が専有部分なら、水道の元栓を閉めて、火災保険を確認しましょう。「水漏れ」といった特約が付与しているかが、重要です。

 

階下に住んでいる方に、トラブルがないかどうかも確認しておきましょう。

賃貸の場合は大家さんか管理会社に確認

賃貸のマンションなど集合住宅にお住まいの方は、大家さんか管理会社に知らせてください。

 

賃貸契約時に、『借家人賠償責任保険』を契約していれば、修理が必要になれば保証される可能性があります。借家人賠償責任保険は火災保険とは異なり、住んでいる人の過失でも保険適用されることがほとんどです。

 

賃貸住宅で借りている室内の水道管が凍結してトラブルが起きた場合は、入居者に責任があります。「水抜きをしていたのに、責任がありますか?」と不満に思う方も多いでしょう。

 

しかし、水抜きをきちんとしていたら、凍結はしなかったはずです。水が少し残っていたことが原因なので、入居者のミスということになってしまいます。

凍結による漏水被害の火災保険申請方法

必要書類

凍結で漏水が起きたら、いち早く火災保険の申請が必要です。申請期間が決まっているので、できるだけ迅速に必要書類を整えてください。

申請手順

凍結で被害があった際の火災保険金の申請は、以下の流れで進みます。

  1. 保険会社に問い合わせをし、申請に必要な書類の用意
  2. 書類を保険会社に送付
  3. 保険会社(損害保険登録鑑定人)による審査・現地調査
  4. 結果の通知、給付金の支払い

保険会社に問い合わせをするときは、次の点をまとめておくとスムーズです。

  • 契約者氏名
  • 保険証番号
  • 水漏れが起き始めた日時と場所
  • ご自分の電話番号(以後の連絡のため)

問い合わせをすると、必要な書類が一式郵送されてきます。内容を確認して、申請の用意を始めましょう。

 

損害保険登録鑑定人が立ち会いして審査・現地調査が行われるまで、修理をしないで状況がわかるようにしておきます。

 

ただし、保険金額が高額ではなく、状況がよくわかるような写真等があれば、現地調査なしで審査が通ることがあります。

申請に必要な書類

申請に必要な書類を見ていきましょう。

  • 保険金請求書
  • 事故内容報告書
  • 損害箇所の写真
  • 修理見積書
  • 損害明細書
  • 建物登記簿謄本

保険内容や状況によっては、以下の書類が必要な場合もあります。

  • 印鑑証明書
  • 住民票

漏れがないように、送られてきた書類を確認して必要書類を揃えましょう。

注意したいこと

被害の状況がよくわかるようにすることが大切です。損害箇所の写真は、状況がよくわかるように5枚くらい用意してください。

 

損害箇所にフォーカスした写真だけではなく、全体像が見えるものも用意しておくとわかりやすいです。念のためにたくさん撮影し、状況を伝えやすい写真を選びましょう。

凍結による漏水で火災保険が下りず納得いかないときは?

納得いかない女性

火災保険金を申請しても、審査が通らない場合があります。そこですぐにあきらめないで、もう一度トライしてみましょう。

 

再度トライして、保険金が支払われたというケースも少なくありません。

追加書類を提出する

火災保険会社の査定に通らなかった原因は、火災保険が下りる条件を満たせなかったと判断されたからかもしれません。

 

追加書類で、火災保険の補償範囲であると証明されれば、再審査で通る可能性があります。

保険会社のお客様センターに相談する

審査をする担当者によって、結果が左右されることがあります。保険会社の申請窓口より、お客様センターに相談することで、火災保険の審査に通る可能性があるので、トライしてみてください。

 

また、お客様センターに相談すると、追加書類についても適切なアドバイスがもらえるかもしれません。各保険会社のお客様センターは、公式サイトか契約書を参照してください。

凍結で漏水が発生してお困りなら

凍結で漏水した場合に、利用できる保険について解説しました。契約しているご自身の保険内容を正しく把握して、利用してください。

 

保険金の申請には、水道修理業者が作成する見積もりが必要です。『クリーンライフ』では24時間年中無休で、電話・LINE・メールを受け付けています漏水でお困りの際は、お気軽にすぐご連絡ください。

⇒クリーンライフに水道管の凍結を相談してみる

2024.12.31

気温が0度を下回り真冬日が続く季節になると、凍結防止策は必須です。

 

蛇口の凍結は水漏れや水道管の破損にもつながるので、しっかり対策をしておきましょう。

 

蛇口の凍結は、ちょっとした工夫で防げます。家にあるものでできる対策や、道具を使わずにできる簡単な方法をお伝えしますので、ぜひお試しください。

蛇口の凍結防止対策5つ

蛇口

蛇口の凍結を防ぐために、簡単にできる対策を5つ紹介します。

  • 水を出しっぱなしにする
  • 給湯器の追い焚きを活用する
  • 保温材を巻く
  • タオルを巻く
  • 水抜き(水落とし)をする

簡単な方法から少し手間のかかる方法まで、上から順に解説していきますので、参考にしてください。

水を出しっぱなしにする

少量の水を出しっぱなしにする

最も簡単で手軽にできる凍結対策が、蛇口の水を出しっぱなしにする方法です。

 

水を出しっぱなしにする方法は、以下の通りです。

  • 5~8mm程度の太さの水を出す(鉛筆の芯の太さ程度)
  • 凍結する可能性があるすべての蛇口で水を出す
  • 深夜から早朝にかけて行う

水は流れていると凍りにくいので、凍結しやすい夜間に水を出しっぱなしにすることで、凍結を予防できます。

 

水を出しっぱなしにするのがもったいないと感じる場合は、バケツにためておくと掃除などで利用できます。

 

水を出しっぱなしにする凍結対策については、以下の記事で詳しくまとめています。手順や注意点をわかりやすく解説していますので、ご覧ください。

外の蛇口は水を出しっぱなしにしない

外の蛇口で水を出しっぱなしにしても、気温が低すぎると凍る可能性があります。

 

外の水道の凍結防止には、以下の方法が有効です。

  • 保温材を使う
  • 水道凍結防止ヒーターを使う
  • 水道の水抜きをする

むき出しの水道管や蛇口には、保温材などを使って温度の低下を防ぎましょう。

 

詳しい手順については、以下の記事で紹介しています。分かりやすくまとめていますので、ぜひご一読ください。

給湯器の追い焚きを活用する

追い焚き機能が搭載されているお風呂であれば、追い焚きを活用することで凍結を防止できます。

 

一般的な方法は、以下の通りです。

  1. バスタブのお湯を、循環アダプターより上までためる
  2. 設定温度を35℃にして追い焚きをする

循環アダプターより低い位置では追い焚きできないため、お湯を溜める位置に注意してください。

 

また、35℃に設定することで、ガスの消費量を抑えられます。

 

お風呂の種類によっては自動で追い焚き機能が作動するものもあるので、取扱説明書や製品のホームページで確認しましょう。

 

蛇口の凍結とあわせて注意したいのが、給湯器の凍結です。以下の記事で詳しく解説していますので、給湯器の凍結対策もあわせて行いましょう。

保温材を巻く

むき出しになった水道管に保温材を巻くと、凍結防止に効果的です。

 

保温材として利用できるのは、以下のようなアイテムです。

  • 毛布
  • タオル
  • 気泡緩衝材(プチプチ)
  • 保温テープ
  • 保温チューブ
  • 保温カバー

上記のアイテムは1,000円~2,000円程度で、ホームセンターやネットで購入できます。プチプチやタオルなど、家にあるものでも対応可能です。

 

保温材の上からタオルを巻いて濡れないようにすると、より効果的です。

 

保温チューブを設置

【保温チューブの巻き方】

  1. 配管の長さに合わせて保温チューブをカッターで切る
  2. 保温チューブを配管に巻き付ける
  3. ワンタッチテープで取り付ける

保温チューブはさまざまな太さのものがありますので、配管の太さに合わせて選びましょう。

 

詳しい手順については、以下の記事をご覧ください。

タオルを巻く

タオルや毛布を巻きラップなどで包む

タオルを巻いて蛇口を保温する方法を紹介します。

 

【用意する物】

  • タオル
  • ビニールテープ
  • ビニール袋またはラップ

タオルは新しいものだとフワフワして巻きにくいので、使い古した古いタオルがおすすめです。

 

ビニール袋は蛇口から水道管をしっかりと覆えるように、大きめのものを用意しましょう。ビニールテープは水に強いものを用意してください。

 

【タオルを巻く手順】

  1. 蛇口の上にタオルをかぶせて巻く
  2. ビニールテープでタオルを固定する
  3. タオルの上からビニール袋をかぶせる
  4. ビニールテープで固定する

タオルを巻く前に、蛇口や水道管に残った水分をしっかり拭き取っておきましょう。

 

タオルを使った凍結防止の手順については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

蛇口に凍結防止ヒーターを巻く

凍結防止ヒーターを巻く

凍結防止ヒーターには電源コードがついており、蛇口を温めることで厳しい寒さから凍結を防いでくれるアイテムです。

 

【用意する物】

  • 凍結防止ヒーター
  • ビニタイ
  • 保温テープやビニールテープ

凍結防止ヒーターは、ホームセンターやネットで3,500円~5,000円程で購入できます。

 

【凍結防止ヒーターの巻き方】

  1. 水道管から蛇口に、凍結防止ヒーターを緩く一様に巻きつける
  2. サーモスタット部分を巻き付けた範囲の中央に固定する
  3. ヒーター線をビニタイまたはビニールテープで水道管に固定する

凍結防止ヒーターを蛇口部分にまで巻き付けると、より効果的に凍結を予防できます。

水抜き(水落とし)をする

水道管や蛇口に水が残っていると凍結しやすいので、水抜き(水落とし)をして凍結を防ぎましょう。

 

【水抜きをする手順】

  1. 水抜き栓を閉める
  2. 各水回りの蛇口をひねって、水をすべて出し切る
  3. 蛇口下にある水抜き用ネジを開けて水を出す
  4. 全て水が抜けたら蛇口を閉める

以上の手順で蛇口に残った水を出し切ると、凍結を防げます。

 

とくに屋外にある蛇口は凍結しやすいので、水抜きしておくと安心です。

 

詳しい手順は以下のページを参考にしてください。注意点も解説していますので、水抜きをする前にご一読ください。

水抜き後に蛇口を使う方法

水抜き後に蛇口を使うときは、以下の手順で元の状態に戻しましょう。

  1. 水を抜くために開けた場所を全て閉める
  2. 水抜き栓を開ける
  3. 水が出てきたら完了

水を出し始めると、最初は勢いよく水が出てきます。これは空気で水が押し出されているだけなので、空気が抜ければ通常通りに使用できます。

凍結しにくい蛇口に交換する

頻繁に凍結するような地域であれば、凍結しにくい蛇口に交換する手もあります。

 

凍結しにくい蛇口とは、以下のような蛇口です。

  • コマとスピンドルが一体型の固定コマの蛇口
  • 水が中に溜まりにくい形の蛇口
  • 止水弁が自動で開く凍結防止水栓

近年はデザイン性に優れた蛇口が人気ですが、凍結を防ぐ観点で見ると、内部に水がたまりにくい形状の蛇口がおすすめです。

 

凍結防止水栓は、凍結しそうになると止水弁が自動で開き、少量の水が流れて凍結を防いでくれます。自動で作動するので手間がかからず、急な冷え込みでも凍結の心配がありません。

 

このような蛇口に交換したい方は、以下の記事を参考にしてください。蛇口交換の手順や、蛇口交換の基本的な知識をまとめています。

蛇口の凍結防止対策をすべき気温・条件

凍結

蛇口や水道管が凍結する気温の目安は、マイナス4℃以下といわれています。

 

水は0℃以下になると凍りますが、気温が0℃でも水道管の中は0度以下にならないため、凍りません。

 

しかし、マイナス4℃を上回っていても、真冬日が続くと蛇口や水道管が凍結することもあるので、注意が必要です。

 

蛇口・水道管の凍結する温度については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

特に凍結しやすい蛇口

凍結しやすい水道管

気温にかかわらず、蛇口には特に凍結しやすい条件があります。

  • 日の当たりにくい北側に設置されている蛇口
  • 風が当たる場所に設置されている蛇口
  • むき出しになっている水道管につながっている蛇口

以上の条件に当てはまる場合、特に凍結しやすいので注意が必要です。

 

排水管や蛇口が濡れている状態だと凍結しやすいので、屋外にある蛇口は対策をしておきましょう。

蛇口が凍結したときの対処方法

凍結防止の対策をしていても、蛇口が凍結してしまうことがあります。

 

蛇口が凍結したときは、以下の対処法をお試しください。

  • 自然解凍を待つ
  • 40℃程度のぬるま湯をかける
  • ドライヤー・カイロで温める

最も安全な方法は、自然解凍を待つことです。ほとんどの場合は、気温が上がると自然に解凍されて水を使えるようになります。

 

解凍を急ぐときには、40℃程度のぬるま湯をかけたり、ドライヤー・カイロで温める方法もあります。しかし、破損などのリスクはありますので、注意して行ってください。

 

蛇口が凍結した場合の対処法については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

蛇口・水道管の凍結によるトラブルでお困りなら

暖かい地域だからと油断せず、冷え込みそうな日は蛇口の凍結を防ぐ対策をしておきましょう。

 

万が一凍結しても、ほとんどの場合は自然解凍で水を使えるようになります。もし凍結で水道管が破裂したなど、トラブルが起きたら慌てず業者に相談してください。

 

私たち『クリーンライフ』でも、蛇口・水道管の凍結トラブルに対応しています。24時間年中無休で対応しているので、急な凍結でお困りの際は気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに蛇口・水道管トラブルの相談をしてみる

2024.12.31

水道管など、水回りの凍結が気になる季節。気温が何度から凍結の心配をすべきなのか、また、凍結しやすい条件は何か解説します。

 

水道管などが凍結すると、水回りの設備が使用できなくなるだけではなく、水道管が破裂する可能性があります。

 

水道管が破裂すると大きな損失が生じる可能性があるので、天気予報を参考にして対応が必要です。凍結しやすい条件とあわせて、凍結予防の方法も紹介するので、参考にしてみてください。

水道管が凍結するのは何度から?

凍結しやすい状況

水道管が凍結する気温は、以下の通りです。

  • 気温がマイナス4度以下
  • 真冬日が何日か続く

気温が0度でも水道管内の水は0度にはならないため、マイナス4度を下回ると凍結します。

 

しかし、最高気温が0度を下回る「真冬日」が続くときは注意が必要です。0度以下の気温がしばらく続くと、水道管が凍結するリスクが高まります。

 

特に注意しなければならないのは、深夜から早朝にかけての時間帯です気温がぐっと下がる時間には、凍結に注意しましょう。

エコキュート・給湯器が凍結するのは何度から?

給湯器を保温する

エコキュート・給湯器が凍結しやすい気温は、外気温がマイナス15度以下といわれています。

 

水道管はマイナス4℃から凍結するといわれていますが、給湯器には凍結防止機能が搭載されているため、マイナス15度までは凍結する可能性が低くなります。

 

ただし、給湯器が北側や風が当たりやすい場所に設置されているときは、注意してください。マイナス15度以上の気温であっても、凍結の恐れがあります。

 

また、給湯器本体の凍結は凍結防止機能で予防できても、配管の凍結は防げません。配管が凍結すると、キッチンやお風呂のお湯や水が出なくなるので、対策を講じる必要があります。

 

給湯器が凍結すると、故障や水が出ない原因になることもあります。以下の記事を参考に、対策をしておくと安心です。

凍結後に何度から溶け出す?

夜間から早朝にかけて水道管が凍結しても、日中に気温が上がると自然に解凍されて、水が使えるようになります。

 

水道管が凍結した場合、自然解凍する温度の目安は4~6度です。そのため、日中に気温が上がらない真冬日には、解凍しにくくなります。

 

凍結の状態によっては、丸一日解凍できないこともあります。

気温が低いときに凍結しやすい水道管

凍結しやすい水道管

気温がマイナス4度にならなくても、以下のような水道管は凍結しやすいので注意が必要です。

  • 日当たりの悪い水道管
  • 風が当たりやすい水道管
  • 水を使う頻度が少ない水道管

どのような水道管が凍結しやすいのか、詳しく解説していきます。

日当たりの悪い水道管

日当たりの悪い場所にある水道管は、気温がマイナス4℃にならなくても凍結するリスクがあります。

  • 北側で日が当たりにくい場所
  • 日陰で温度が上がりにくい場所

このような場所は気温が上がりにくく、マイナス4度以上でも凍結する可能性があります。

 

日当たりの悪い場所に水道管がある場合は、0℃になったら凍結対策をしておく必要があります。冬の間は天気予報やニュースなどで、気温が下がらないか情報をこまめにチェックしましょう。

風が当たりやすい水道管

以下のように、風が当たりやすい水道管も、凍結しやすいので注意してください。

  • 屋外でむき出しになっている水道管
  • 屋外に設置してある洗濯機の水道管
  • 屋外の蛇口

屋外でむき出しになっている場合は、マイナス4度を上回っていても凍結の恐れがあります。

 

むき出しになっている水道管には保温材を巻いたり、洗濯機や給湯器には防風設備を設けるなど、凍結を防ぐ工夫が必要です。

水を使う頻度が少ない水道管

以下で示すような水を使う頻度が少ない水道管も、凍結しやすいため注意しましょう。

  • 夜中に使用しない
  • 長期間家を留守にする

水は動いていると凍結しにくいのですが、止まっていると簡単に凍ってしまいます。夜間に水道管が凍結しやすいのは、水を使う頻度が少ないのも理由の一つです。

 

長期間家を留守にするときには凍結対策をしておかないと、留守にしている間に凍結して水道管が破損し、水漏れ被害が発生しているケースも少なくありません。

水道管の凍結を予防する方法

配管の凍結防止

水道管の凍結を予防する方法を3つ紹介します。

  • 蛇口から水を出しっぱなしにする
  • 保温材を巻く
  • 水抜きをする

簡単な方法から順に紹介しますので、参考にしてください。

蛇口から水を出しっぱなしにする

少量の水を出しっぱなしにする

夜間に蛇口から少量の水を出しっぱなしにしておくと、凍結を予防できます。

 

ポイントは以下の通りです。

  • 家のすべての蛇口で水を出しておく
  • 鉛筆の芯の太さ程度の水を出す

水は流れていれば0度を下回っても凍りにくいので、鉛筆の芯の太さ程度の水を出しておきましょう。

 

水を出していない蛇口は凍結する可能性があるので、住宅全体の蛇口から水を出しておくと安心です。

 

水を出しっぱなしにする方法については、以下の記事で詳しく解説しています。注意点もあわせてご確認ください。

保温材を巻く

以下のような保温材で、むき出しになっている水道管や蛇口を包み込むと凍結防止対策になります。

  • 保温チューブ
  • 凍結防止ヒーター
  • 保温テープ
  • アルミシート
  • 気泡緩衝材(プチプチ)
  • タオル
  • 毛布

ワンタッチで取り付けられる保温材を選べば、簡単です。保温材はホームセンターなどで1,000円~2,000円前後で購入できます。

 

タオルや毛布など、家にあるものでも代用が可能です。

 

タオルや毛布を巻きラップなどで包む

【タオルを巻く手順】

  1. 蛇口の方からタオルを巻き始める
  2. ビニールテープやゴムで固定しながら、蛇口全体にタオルを巻き付ける
  3. 最後をテープで固定する
  4. ビニール袋で全体をくるんで、テープで固定する

タオルが雨や雪で濡れないように、上からビニール袋で保護するとより効果的です。

 

保温材を使った凍結防止方法は、以下のページで紹介しています。おすすめの保温材や注意点を解説していますので、参考にしてください。

水抜きをする

水抜き栓を使う

水道管の水抜きをしておくと、管の中に水が残らないので凍結予防になります。

 

【水抜きの手順】

  1. 水抜き栓を回して給水を止める
  2. 蛇口を開けて、水を出し切る
  3. 水が残っていないか確認する

蛇口に水抜きネジがあれば、ドライバーで空けて水を出し切っておきましょう。

 

長期間家を空けるときには、住まい全体の水抜きをしておくと安心です。

 

水道管が凍結したときの対処法

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対策をしていても水道管が凍結してしまったら、基本的には自然解凍を待ちましょう。日中の気温が4度以上に上がると、徐々に解凍されて水が使えるようになります。

 

自然解凍以外には、以下の方法があります。

  • ぬるま湯をかける
  • カイロ・ドライヤーなどを使用する

お湯やタオルで解凍する

ぬるま湯をかけるときは、40度程度のお湯を用意してください。熱湯をかけると、水道管が破損する恐れがあります。

 

自然解凍以外の方法はリスクがありますので、注意して作業してください。

 

水道管の凍結でお困りの方は、以下の記事をご覧ください。対処法や破裂時の対応を、分かりやすく紹介しています。

水道管が破裂したときの対処法

水道管が破裂したときは、すぐに応急処置をしましょう。

  1. .水道の元栓を時計回りで閉める
  2. 水道管にタオルや布を巻く
  3. 業者に連絡をする

まずは、水道管の破裂による水漏れを防ぐことが大切です。水道の元栓を閉めて、水道管の破損個所にタオルや布を巻いて処置しましょう。

 

破裂した水道管は自分では直せませんので、業者に連絡をしてください。

 

凍結で水道管が破裂したときの対処法は、以下のページでご覧いただけます。賃貸の方向けの対処法も紹介していますので、参考にしてください。

水道管の凍結は気温・場所に要注意

凍結の可能性があるのは、何度からなのかを解説しました。

 

マイナス4度を下回るときや、真冬日が続くときは凍結に注意してください。保温材を巻いたり水抜きをしたりして、凍結を予防しましょう。

 

しかし、対策をしていても凍結することはあります。もし凍結したり、凍結による水道管の破損が起きたときは、『クリーンライフ』にご連絡ください。

 

LINE・メールでも相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに水道管凍結について相談してみる

2024.12.31

極寒が続くときや、引っ越しや旅行で水道を使用しない日が長期間続くときは、凍結しないために水抜きをすると安心です。

 

そこで今回は、水道管や給湯器の凍結防止のための「水抜き」のやり方を説明します。

 

キッチンやお風呂、トイレ、洗濯機など、水抜きする方法を場所別にわかりやすく紹介します。万が一、凍結した際の対処方法も紹介するので、あわせて参考にしてください。

凍結防止で水抜き(水落とし)が必要な理由

水抜きは、配管の水を排水するための作業です。

 

配管に水が残っていると、気温が下がったときに凍結してしまい、水が使えなくなったり、配管が破損する恐れがあります。

 

水抜きすることで配管の中の水を空にして、安全に凍結を防ぐ効果が期待できます。

 

基本的な水抜きのやり方は、以下の通りです。

  1. 水抜き栓を閉める
  2. 蛇口を開けて水を出し切る
  3. 水がすべて抜けたら蛇口を閉める

以上の手順で、配管に残った水をすべて出し切りましょう。

【場所別】水抜きで凍結防止する方法

やり方

キッチンや洗面所、トイレ等、場所別に水抜きのやり方を紹介します。

 

場所によって手順が異なりますので、参考にしてください。

キッチン・洗面所の水抜き

まずは、キッチンや洗面所の水抜きの手順です。

  1. 水抜き栓(元栓)を閉める
  2. 水とお湯の蛇口を開けて、水を出す
  3. 壁付蛇口の場合は、根元のネジを緩めて水を抜く
  4. 蛇口を閉める

レバーハンドルの場合は、レバーを全開にして左右に振って水を出し切ります。

 

最後に蛇口を閉め忘れると、給水時に水が蛇口から噴き出すので注意してください。

止水栓があるときは緩める

キッチンや洗面所の下に「止水栓」が設置されている場合があります。止水栓は、緩めると水抜きできる部品です。

 

ネジ式になっており、緩めると残った水を出し切れます。止水栓は蛇口の形で取り付けられていることもあります。

 

止水栓を開ける際は、水を受けるバケツを用意してから作業してください。

お風呂の水抜き

お風呂の水抜きは、以下の手順で行います。

  1. お湯と水の蛇口を開く
  2. 蛇口の根本のネジを緩めて水を出す
  3. シャワーヘッドは下を向けておいて水を出す

蛇口の根元のネジは、マイナスドライバーで回すと簡単に緩められます。

 

シャワーホースにも水が残っていると凍結の可能性があるので、ヘッドを下に向けておいて、水を出し切りましょう。

 

お風呂の凍結については、以下の記事で詳しくまとめています。凍結対策と対処法を解説していますので、参考にしてください。

トイレの水抜き

トイレの水抜きは簡単です。レバーで水を流して、トイレタンクの中を空にします。

  1. 水抜き栓を時計回りに回して閉める
  2. トイレタンクのレバーを回す
  3. 水が流れなくなるまでレバーを回す
  4. タンクの中が空になったのを確認する

トイレタンクの水を空にすると、接続されている配管に空気が入り、残っている水が抜けていきます。

 

不凍液を入れる

しばらく家を留守にするときは、便器に溜まった水が凍って膨張し、便器が破損することがあります。便器内の水は虫や悪臭の侵入を防ぐため、残しておかなければなりません。

 

便器の水の凍結を防ぐには、凍らないようにトイレ専用の不凍液を入れておくと安心です。

ウォシュレットの水抜き

トイレタンクの水抜きとあわせて、ウォシュレットの水抜きも必要です。

 

ウォシュレットの水抜き栓は、給水管と本体の接続部分、またはトイレタンクの下にあります。

 

まずはトイレタンクの水を出し切り、止水栓が閉まった状態で以下の作業を行います。

  1. ウォシュレットのコンセントを抜く
  2. ウォシュレット本体を外す
  3. 水を受けるバケツを用意し、水抜きレバーを引いて水を抜く
  4. 水抜きレバーを元に戻す
  5. ウォシュレットを元に戻す

ウォシュレットの水抜きは、不凍液を入れる前に行いましょう。

 

トイレの凍結対策を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。万が一凍結した場合の対処法も、詳しく解説しています。

洗濯機の水抜き

洗濯機も水抜きしておかないと、凍結する可能性があります。

 

とくに屋外に置いてある場合は凍結しやすいので、以下の手順で対策してください。

  1. ホースを外してホースの中の水を出す
  2. 蛇口についたホースを付ける金具を押して水を抜く
  3. 上向きの蛇口は開けて、空気を入れる

洗濯機の蛇口から落ちる水を受けるために、バケツなどを用意しておくと安心です。

 

洗濯機の水抜き方法は、メーカーや機種によって異なります。取り扱い説明書に水抜きの方法が記載されているので、必ず確認してから作業してください。

 

洗濯機の水抜きは引っ越しの際にも必要ですので、覚えておくと便利です。

 

洗濯機の水抜き方法は、以下の記事でもご確認いただけます。水抜き以外の凍結防止方法も紹介していますので、ご覧ください。

給湯器の水抜き

ガス給湯器やエコキュートも、凍結を防ぐために水抜きが必要です。

 

ここでは、ガス給湯器の水抜き方法を紹介します。

  1. 運転スイッチを切る
  2. ガスの元栓と給湯器の止水栓を閉める
  3. お湯が出る箇所の蛇口をすべて全開にする
  4. 給湯水抜き栓を全開にして、給湯器内の水を抜く
  5. 水抜き完了後に電源プラグを抜く

近年の給湯器には凍結防止機能がついているものが多く、よほどのことがなければ凍結はしません。

 

しかし、最高気温0℃以下の日が続くときや、長期間出かけて電源を切るときには、水抜きによる凍結予防がおすすめです。

 

作業を行う前に取扱説明書を読み、手順を確認してから行ってください。

電気温水器の水抜き

電気温水器の本体の水が凍ることはほとんどありませんが、給水管などの配管が凍ってしまうことはあります。

 

万が一に備えて、氷点下になるときは水抜きをしておくと安心です。

 

電気温水器の水抜きは、以下の手順で行います。

  1. 給水元栓を閉める
  2. リモコンで運転スイッチを切る
  3. お風呂、キッチン、洗面所などの蛇口を全開にする
  4. コンセントを抜く

水抜きすれば凍結することは稀ですが、万が一凍結したときは、電源を抜いて漏電を防ぎましょう。

 

給湯器の水抜きに関する詳しい手順は以下のページでご覧いただけますので、作業の前にご確認ください。

屋外の蛇口の水抜き

屋外の蛇口にも、水抜き栓が設置されているものがあります。

 

屋外の水抜き栓は主に、以下の3つのタイプです。

  • ハンドルタイプ
  • 90度回転タイプ
  • ワンプッシュタイプ

このなかでも多いのが、ハンドルタイプと90度回転タイプです。

 

【ハンドルタイプの水抜き方法】

  1. ハンドルを右回しで最後まで回す
  2. 蛇口を開けて空気を取り込む
  3. 水の抜ける音が止んだら蛇口を閉める

ホースがついている場合は、空気をしっかり抜くためにホースを外してから作業してください。

 

水抜き栓がついていない場合は、保温材やタオルを巻いて凍結対策をします。

 

外の水道の凍結防止策については、以下の記事でも詳しく紹介しています。外の水道は凍結しやすいので、リスク回避のためにしっかり対策をしておきましょう。

凍結防止する際の水抜き栓の場所

凍結を防ぐための水抜き栓の場所を紹介します。

 

戸建て・マンション・アパートと建物の種類ごとにまとめたので、確認しておきましょう。

戸建ては住宅によって数が異なる

戸建ての場合は、お住まいによって水抜き栓の数が異なります。

 

水抜き栓の場所は、以下を確認してください。

  • キッチン
  • 洗濯機
  • トイレ
  • お風呂
  • リビング

また、水抜き栓の数も、住宅によって異なります。

  • 1つの水抜き栓で、住宅全体の水抜きに対応する栓がある
  • 各水回り箇所に独立した水抜き栓がある

このように、住宅によって場所や数に違いがあるため、確認しておくのがおすすめです。

マンションはパイプスペース内が多い

水道の元栓の場所マンションの水抜き栓は、パイプスペースに設置されている場合があります。

 

マンションの間取り図を見ると「PS」と記載された箇所があります。そこがパイプスペースです。多くの場合、玄関ドア横のメーターに設置されており、水抜き栓や水道の元栓がまとめてあります。

 

パイプスペースには凍結防止ヒーターや保温材も設置されているため、水抜きの必要性は低いといわれています。

 

それでも停電時や長期間使用しないときには、水抜き作業を行う方が、凍結予防に効果的です。

 

マンションによっては、水抜きに管理会社や管理組合の許可がいるため、確認してから行いましょう。

アパートは水回りも外も要確認

アパートの場合は、以下のような水回りごとに水抜き栓がある場合と、外に水抜き栓がある場合があります。

  • キッチン
  • 洗濯機
  • トイレ
  • お風呂
  • 部屋の外

屋外に水抜き栓がある場合、ベランダ側の地面や1階の通路を確認してみましょう。

 

青い丸いフタがあれば、その中に水抜き栓が設置されています。フタを開けるとバルブがありますので、閉める方向に回すと水道管に残っている水が排出されます。

 

アパートの凍結防止策については、以下の記事でも紹介しています。アパートで凍結すると高額な修理費用を請求されるケースもありますので、ぜひご確認ください。

凍結防止で水抜きをするときの注意点

凍結防止で水抜きをするときは、慎重に作業しないと水漏れや破損につながる恐れがあります。

 

注意点を2つお伝えしますので、作業の前にご確認ください。

水抜き栓は無理に動かさない

水抜き栓が固くて動かないときは、無理に動かさないようにしてください。

 

無理に動かすと、破損する恐れがあります。破損すると修理費用が高額になる可能性があるので、注意が必要です。

 

また、素手で回そうとするとケガにつながる可能性もあるので、慎重に作業してください。

 

固くて動かないときは無理やり作業せず、専門の業者に相談しましょう。

水が残っていないか確認する

水抜きをするときは、配管や蛇口に水が残っていないかよく確認してください。

 

水が残っていると凍結しやすいので、最後まで水抜きできているか以下の方法で確認しましょう。

  1. まずは水抜きをする
  2. 水抜きした蛇口に、指先や手を近づける
  3. 蛇口に指先や手が吸い込まれていくようであれば、水抜きができている

上記の方法で指先や手が吸い込まれていかない場合は、水抜きができていません。

 

まだ水が残っているか、水道管自体に問題がある可能性があります。

水抜きした後に元の状態に戻す方法

蛇口

水抜きした設備を再度使う際は、通水する必要があります。

 

元の状態に戻すときは、以下の手順で行います。

  1. 蛇口が閉まっているか確認する
  2. 水抜き栓のハンドルを通水方向に回す
  3. 蛇口を1ヶ所ずつ開けて、通水する

蛇口を開けると、空気とともに水が流れるので「ゴボゴボ」という音がします。しばらくして音がしなくなったら、通常通りに使用できます。

 

手順を踏まずに通水すると、勢いよく水が飛び出すこともあるので、蛇口が閉まっている状態で元に戻してください。

 

また、水抜きして通水すると圧力が加わって、水道管内のサビが取れて蛇口を詰まらせてしまうことがあります。蛇口がつまってしまった場合は、吐水口についたフィルター付きキャップを外して、洗ってください。

給湯器の水抜きを解除する方法

給湯器の水抜きを解除するときは、ほかの水回りの通水作業が終わってから、以下の手順に沿って行います。

  1. 住宅内の蛇口が全て閉まっているか確認する
  2. 給湯水抜き栓を閉める
  3. 給湯器の止水栓を全開にする
  4. 蛇口を1つ開けて通水していることを確認する
  5. 給湯器の電源コードをコンセントに入れる
  6. 給湯器のガス栓を開く
  7. 給湯器のスイッチをONにする
  8. 蛇口からお湯が出るか確認する

一般的な手順は上記の通りですが、メーカーや機種によっても異なります。

 

作業をする前に必ず取扱説明書を確認し、手順通りに行ってください。

水抜きで凍結防止した方が良い条件

凍結

水抜きで凍結を防止した方が良いのは、以下の条件のケースです。

  • 気温がマイナス4度以下になるとき
  • 真冬日(0度以下)が続くとき
  • 水道管が屋外でむき出しになっている
  • 北側や日陰に水道管・給湯器がある
  • 自宅を長期間留守にする

これらの条件が重なると、凍結のリスクはさらに高くなります。

 

とくに気温が下がると予想される日には、前もって水抜きなどの対策をしておくのがおすすめです。

 

水道管の凍結と気温の関係については、以下の記事で分かりやすく解説しています。気温が0度を上回っても凍結することがありますので、確認しておいてください。

水抜き以外で凍結防止する方法

タオルや毛布を巻きラップなどで包む

凍結防止は、水抜き以外の方法でもできます。

 

「水抜きがうまくできない」「水抜きが難しい」という方は、以下の方法をお試しください。

  • 蛇口から水を少しずつ出し続ける
  • 保温材やタオルで水道管を保温する
  • メーターボックスにビニール袋に入れた布などを詰める

これらの方法も、凍結を防ぐのに有効です。

 

道具がなくてもできる方法や、家にあるもので簡単にできる方法もあります。いずれも簡単にできますので、水抜きが難しい方はお試しください。

水抜きをしても凍結したときの対処法

水抜きをしていても凍結してしまったときは、自然解凍を待つのが安全な方法です。ほとんどの場合は、日中に気温が上がると自然に溶けて、水道が使えるようになります。

 

自然解凍に時間がかかりそうなときは、以下の対処法もあります。

  • 40度程度のぬるま湯で配管を温める
  • ドライヤー・カイロで温める

 

お湯やタオルで解凍する

温めて解凍する際は、極端に熱いお湯は使用しないでください。熱湯を配管に直接かけると、破損する恐れがあります。

 

水道管が凍結した場合の対処法は、以下のページでご確認ください。詳しい手順や注意点をまとめていますので、参考にしてください。

凍結によるトラブルでお困りのときは

凍結防止のための水抜き方法を解説しました。

 

気温が下がる日でも、しっかり水抜きをしていれば、凍結することはないはずです。しかし、水抜きをしたつもりでも、配管や蛇口に水がわずかに残っていると、凍ってしまうことがあります。

 

凍結していた配管が破損したときや、なかなか解凍できないときは、『クリーンライフ』にご相談ください。

 

『クリーンライフ』は全国で300以上の市区町村で水道局指定工事店に指定されており、水道管等でトラブルがある場合も、安心してお任せいただけます。

 

⇒クリーンライフに水道管のトラブルを相談してみる

2024.12.31

水道管が凍結して、水が出ない・お湯が出ないときの対処法を紹介します。ご紹介する方法は、いずれも簡単にできる方法ばかりです。

 

水道管が凍結して水やお湯が出ないと不便ですが、あわてずにご紹介する方法で解凍してください。無理をすると、水道管や蛇口を壊してしまうかもしれません。

 

あわせて、水が出ないときやお湯が出ないときの、修理料金の相場もお伝えするので、参考にしてください。

水道管が凍結して水が出ないときの対処法

蛇口

水道管が凍結して水が出なくなった際に、水が利用できるように安全に解凍する方法を解説します。

 

解凍方法は、以下のとおりです。

  • 自然解凍を待つ
  • タオルを巻いてぬるま湯をかける
  • ドライヤーやカイロで温める

簡単な方法から順に、紹介していきます。

自然解凍を待つ

気温が日中に4〜6℃程度になる時間帯が数時間続けば、自然解凍できます。自然解凍すれば、水が利用できるようになります。

 

自然解凍が、水道管にダメージを与えない最も安全な方法です。蛇口のハンドルが凍結して動かない場合は、無理やり開けないようにしましょう。

 

凍結している水道管が通っている部屋を、暖房器具で温めるのもおすすめです。自然解凍と同じように、安全に解凍できます。

タオルを巻いてぬるま湯をかける

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日中の気温が上がらない場合やすぐに水を使いたいときは、ぬるま湯で水道管を温めましょう。蛇口からの水が使えないので、浴槽の残り湯やペットボトルの水を利用します。

 

【ぬるま湯で解凍する手順】

  1. 水道管にタオルを巻いて、落ちないようにテープで固定する
  2. 40℃~50℃のぬるま湯をかける
  3. タオルの余熱で水道管を温める
  4. タオルが冷たくなったら、再度お湯をかける
  5. 解凍できたら、水道管をよく乾かす

水道管に水気が残っていると、また凍結しやすくなるので、よく拭き取ってください。

 

水道管は急激な温度変化に弱いので、絶対に熱湯を使わないようにしましょう。熱湯を使うと、水道管が破裂するかもしれません。

ドライヤーやカイロで温める

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水道管が凍結して水が使えず、お湯を用意できない場合は、使い捨てカイロやドライヤーを利用して解凍します。

 

ドライヤーを使う場合は、温風でゆっくり温めます絶対に、熱風を使わないでください。急激な温度変化は、水道管を破裂させてしまいます。

 

水道管のそばに電源がないなら、以下のように、カイロを使うのがおすすめです。

  1. カイロを揉んで温める
  2. カイロを凍結した箇所にテープなどで固定する
  3. 冷たくなるまで放置する

冷たくなって、まだ凍結していたら、新しい使い捨てカイロを設置し直してください。

 

以下の記事で、水道管が凍結した場合の対処法や、トラブルが生じた際にどうしたらよいのかをわかりやすく説明しています。

水道管が凍結してお湯が出ないときの対処法

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水が出ないだけではなく、お湯も出ない場合は、給湯器につながる給水管が凍結しています。

 

凍結した給水管を解凍する方法は、以下のとおりです。

  • 給湯器の電源を切って自然解凍を待つ
  • 給水管にぬるま湯をかける

解凍方法を見ていきましょう。

給湯器の電源を切って自然解凍を待つ

凍結でお湯が出ないときも、自然に解凍されるまで待つ対処法が安全で、給水管にもダメージを与えません。日中の気温が4〜6℃になれば、自然に解凍されます。

 

【自然解凍を待つ手順】

  1. 給湯器のリモコンで運転スイッチを「切」にする
  2. 自然解凍を待つ

お湯が出る蛇口から水が出たら、解凍されているはずです。リモコンで運転スイッチを「入」にすると、お湯が使えます。

給水管にぬるま湯をかける

給湯器が日陰に設置されている場合や、日中の気温が上がらない真冬日は、自然解凍ができない可能性があります。

 

給水管の元栓にぬるま湯をかけて、解凍する方法がおすすめです。

 

【ぬるま湯をかける手順】

  1. 給湯器のリモコンで運転スイッチを「切」にする
  2. 住宅内のお湯が出るはずの蛇口を、1つだけ少し開けておく
  3. 凍結した給水元栓にタオルを巻く
  4. タオルの上から人肌程度のぬるま湯をゆっくりかける
  5. 解凍され、水が流れ出したら蛇口を閉める

解凍されたら、濡れている箇所をよく拭いて乾かしてください。濡れたままにしておくと、また凍結してしまいます。

 

そして、電源コードなど、電気関係の箇所が濡れないように気をつけましょう。濡れると感電の恐れがあります。

 

蛇口からお湯は出ないのに水は出る場合は、凍結以外の原因もあるので注意が必要です。以下の記事を参考にして、対処してください。

水道管が凍結して水・お湯が出ないときの修理費用

電卓

水道管が凍結して水・お湯が出ないとき、対処法を試しても状況が変わらなければ、業者に相談しましょう。水道修理業者に依頼した際の、修理費用の相場をお伝えします。

 

支払い金額は主に、基本料金と修理費用の合計です。

 

【基本料金】

基本料金 5,000円~
見積もり 0円
出張費 0円~5,000円
夜間・休日の割増料金 0円~4,000円

 

【修理料金】

簡易解氷作業(専門機器を使用しない) 8,000円〜10,000円
解凍作業:電気解氷機や高温スチーム機を使用 10,000円〜30,000円
給水・給湯配管の修理 8,000円~50,000円
給湯器の電子基板の修理 25,000円~45,000円
燃焼系の修理 15,000円~30,000円
ガスバルブの交換 10,000円〜20,000円
水制御系の修理 10,000円~30,000円
安全装置系の修理 8,000円~55,000円
給湯器本体の交換(本体費用含む) 150,000円~300,000円

必ず見積もりを取って、金額に納得してから契約してください。

安心できる水道修理業者の選び方

水道管が凍結して水・お湯が出ない場合に、どの水道修理業者に依頼してもよいわけではありません。信頼できる業者を選んでください。

 

以下の3つのポイントを確認すれば、信頼できる業者を選べます。

  • 水道局指定工事店に指定されている
  • 実績が多い
  • 口コミ評価が高い

実績は、水道修理業者の公式サイトで、累積実績数や創立年などを確認すればわかります。

 

なお、『クリーンライフ』は300以上の地域で水道局指定工事店に指定されており、ご安心いただける業者です。

 

水道管が凍結して水が出ない・お湯が出ない原因

凍結しやすい状況

以下のような条件が1つでもあると、水道管が凍結して水が出なくなるので、注意が必要です。

  • 気温がマイナス4℃を下回る
  • 真冬日が何日か続く
  • 寒い時期に水を利用しない時間が長い

真冬日とは、最高気温が0℃以下の日です。マイナス4℃まで下がらなくても、真冬日が続くと凍結してしまうので、凍結しないための対処が必要です。

 

以下の記事で、さらに詳しく水・お湯が使えなくなる状況を説明しているので、参考にしてください。

凍結して水が出ない・お湯が出ないケースが多い水道管

凍結した蛇口

剥き出しになっている水道管は、凍結しやすく水が出なくなる可能性が高いので、気をつけましょう。

 

特に以下のような条件の水道管は、凍結防止対策を済ませてください。

  • 浅い場所に埋まっている水道管
  • 北側に設置されている水道管
  • 風がよく当たる水道管

それぞれについて説明します。

浅い場所に埋まっている水道管

凍結深度よりも浅い場所に水道管があると、凍結しやすいので注意が必要です。凍結深度は、地域によって異なります。概ね、60cmの深さにある水道管は、凍結しにくい傾向です。

 

お住まいの地域の凍結深度を知りたい方は、市(町・村)役所の公式サイトを確認しましょう。または、「お住まいの地域の名前 凍結深度」で検索するとわかります。

北側に設置されている水道管

凍結しやすい水道管

北側に設置されて、ほとんど日の当たらない場所にある水道管は凍結しやすく、水が出ない状態になりがちです。

 

日中も気温が上がらないため、自然解凍を待っていられない場合がほとんどです。

風がよく当たる水道管

同じ気温でも、風が強いと寒く感じます。風が熱を奪い取るためです。同様に、水道管も風が当たると熱を奪い取って、凍結しやすくなります。

 

水道管が凍結すると水が出なくなるので、風除けを作るなどの対処が必要です。

水道管が凍結して水・お湯が出ない事態を防ぐための対策

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水道管が凍結すると水・お湯が出ない事態になってしまいます。以下の方法で、水道管の凍結を防止しましょう。

  • 保温材を巻く
  • 少量の水を出しておく
  • 水抜きをする
  • 凍結防止ヒーターを使用する
  • 室内を温める

水道管の凍結で水が出ない・お湯が出ない事態を防ぐため、対策をしっかりしておきましょう。

水道管の凍結で水・お湯が出ないためにお困りの方は

水道管の凍結で、水・お湯が出ないときの対処法をご紹介しました。

 

「解凍できない」「解凍後にトラブルがある」という場合は、すぐに水道修理業者へご相談ください。

 

どの業者に相談すべきか迷っている方は、私たち『クリーンライフ』にご連絡ください。年中無休で24時間対応しています。電話だけではなく、LINEやメールも利用できるので、お気軽にご相談ください。

 

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2024.12.31
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