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水道管の水漏れ・つまり

長年一軒家に住んでいるうちに、自然と劣化する水道管。

 

寿命を迎えたことに気付かないでいると、漏水によって水道費用が上がったり、住む人の健康に悪影響を及ぼしたりと、さまざまなトラブルに直面する危険があります。

 

今回は、一軒家の水道管が寿命を迎える時期の目安や、水道修理業者に相談した際の費用相場についてまとめました。一軒家の水道管の寿命を無視し、使い続ける場合のリスクも解説します。

【種類別】一軒家における水道管の寿命の目安

水道管の寿命は、一般的に40年程度とされています。ただ、実際の耐用年数は水道管の種類や、一軒家での設置状況に応じて異なるため、一概に言い切ることは難しいです。

 

本項では、水道管の素材別の寿命の目安をご紹介。現在、水道管で主に使用されているのは、下記の3種類です。

  • 樹脂管
  • 硬質塩化ビニルライニング鋼管
  • 水道用亜鉛メッキ鋼管

あくまでも寿命・耐用年数は目安の数値なので、水道管の交換時期を検討する際の参考にしてみてください。

樹脂管の寿命

今日最もメジャーである、樹脂製の水道管。サビつく心配が不要で、耐震性能も高いことから寿命の長い素材として注目されています。メンテナンスのしやすさゆえ、他の素材に比べて多少高額になりがちです。

 

寿命・耐用年数の目安は、30年~40年程度。熱に弱いというデメリットがあり、熱湯で溶けてしまった部分から水漏れする可能性があることは念頭に置いておきましょう。

硬質塩化ビニルライニング鋼管の寿命

築30年前後の一軒家で目にすることが多い、硬質塩化ビニルライニング鋼管。通称、「塩ビ管」として知られる水道管です。

 

寿命・耐用年数の目安は、20年~25年程度。内部に張られたビニルの膜がサビ止めの役割を果たしており、耐久性に優れているのが特長です。比較的安価で加工はしやすいですが、強い衝撃や急激な温度変化に弱いというデメリットがあります。

水道用亜鉛メッキ鋼管の寿命

1995年以前に建てられた一戸建てには、水道用亜鉛メッキ鋼管が使用されている可能性が高いです。

 

亜鉛メッキ鋼は安価に入手できる一方でサビつきやすく、亜鉛が水道水に溶け出すデメリットも持ちあわせる素材。水を口にする人の健康に悪影響を及ぼしかねないので、現在は使用を禁止されています。

 

寿命・耐用年数の目安は、15年~20年程度です。未だ自宅の水道管が亜鉛メッキ鋼製だという方は、早めの交換を検討した方がいいでしょう。

一軒家における水道管の寿命を無視するリスク

注意点

一戸建てに使われている水道管が寿命を迎えたにもかかわらず、放置し続けてしまうとさまざまなトラブルに繋がるリスクが上昇します。

 

今回は、中でも頻発しがちなトラブルについて解説。具体的な症状は、次の4つです。

  • 水漏れの症状が発生する
  • 水が濁ったり異臭を放ったりする
  • 健康被害を招く恐れがある
  • 工事費用が高額になる

一見問題なさそうで、実は床下や地中の水道管周辺に何らかの異常が見つかることもあるので、しっかりチェックしておきましょう。

水漏れの症状が発生する

一軒家で金属製の水道管を使っている場合、サビの影響で一部が損傷して水漏れを引き起こすことがあります。金属以外の素材であれ、冬場は凍結によって水道管が破裂し、深刻な漏水被害を招く恐れがあるので、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

もしも普段目に付かない場所で水漏れが発生してしまった場合、トラブルが発生したことになかなか気づけないのが厄介です。故意でなくとも放置し続けた結果、屋内にカビや害虫を発生させるなどの二次被害を生んでしまう危険が伴います。

 

水道管関連のトラブルは、放置期間が長引くほど症状を悪化させる可能性が高いです。些細な変化にも気付き次第すぐ対処し、早期解決を目指しましょう。

水が濁ったり異臭を放ったりする

寿命を迎えた水道管を使い続けていると、下記2つの症状が確認されるケースもあります。

  • 水道水の色が濁ってくる
  • 鉄のような異臭を放つ

どちらも金属製の水道管で発生しやすいトラブルで、原因は水道管の経年劣化によるサビや腐食です。水の風味や臭いに違和感があれば、一軒家における水道管が寿命を迎えたサインかもしれません。

健康被害を招く恐れがある

現在使用が禁止されている亜鉛メッキ鋼製の水道管を使っている場合は、すでに耐用年数を大幅に上回っている可能性が高いです。

 

素材に鉛を含む水道管は、寿命を過ぎると深刻な水漏れトラブルを引き起こすばかりでなく、住む人の健康に被害を及ぼすリスクも高まります。

 

耐用年数の目安である15年~20年を過ぎているご家庭は、早期に違う素材の水道管に交換しましょう。

工事費用が高額になる

寿命を過ぎた水道管でトラブルが生じた際、放置すればするほど症状は悪化していきます。同時に対処に必要な作業が複雑化するため、工事にかかる費用は高額になりがちです。

 

初めのうちはポタポタ垂れる程度の症状だったにもかかわらず、次第に水道管から大量の水が噴き出すトラブルへと発展するケースはゼロではありません。

 

場合によっては、近隣住民を巻き込むまでに被害が拡大する可能性もあるので、トラブルの発生前に水道管交換を検討する必要があります。

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一軒家の水道管が寿命を迎えた際の選択肢

対処法

一軒家で使用中の水道管が寿命を迎えたときは、きちんとした対処が欠かせません。水道管のメンテナンス工事には、次の2通りの方法が存在します。

  • 新しい水道管に交換する
  • クリーニングでサビを除去する

ご家庭の水道管の状況に合わせて、最適な対処法を見極めることが大切です。

新しい水道管に交換する

1つ目の対処法が、新しい水道管への交換工事です。特に、亜鉛メッキ鋼製の水道管を使っている一戸建てにお住まいの方は、健康への影響も考慮して早めに交換することをおすすめします。

 

以下の記事では、水道管の素材別に適切な交換時期を解説。一軒家で使用中の水道管の種類に合わせて、交換時期を把握しておきましょう。

クリーニングでサビを除去する

設置環境によっては、クリーニングによるサビの除去で同じ水道管を使い続けられるケースも存在します。

 

サビを取り除いた後は、内部をコーティングして水の流れや水質を改善。今後寿命を迎えるまで安心して使い続けられるよう、適切な処置を行う必要があります。

一軒家の水道管が寿命を迎えたら業者に相談

水道修理業者

一戸建ての水道管周辺におけるトラブルは複雑で、素人では対処が難しいです。

 

十分な知識やスキルを備えた技術者以外は、触れることすら法律で禁止されている水回りも多数。基本的には、プロの水道修理業者を頼ってトラブルを解消する流れになるでしょう。

 

ただ、水道管関連の工事にはある程度の費用が発生します。いざというときの出費に備え、あらかじめ大まかな費用相場を理解しておきましょう。

水道管工事にかかる費用

一軒家の水道管を交換する際の工事費用の相場をまとめました。同じ交換工事とはいえ、一部交換か全面的な交換かで金額は全く違うので、ご自宅の水道管の状況と照らし合わせてみてください。

給水管の一部を交換 ~10,000円
給水管を全面的に交換 10万円~20万円
排水管の一部を交換 ~15,000円
排水管を全面的に交換 20万円~30万円
給水管・排水管の両方を全面的に交換 25万円~50万円

給水管・排水管の一部交換で済めば、高くても15,000円前後の出費で完結。経年劣化が著しく、給水管・排水管の両方を全面交換する場合は、50万円程度の高額な出費を要するケースもあります。

水道管の工事費用を抑えるコツ

水道管の交換工事にかかる費用を少しでも抑えたいときは、下記3つのコツを踏まえて依頼先を選ぶことが重要です。

  • 相見積もりを行う
  • 水回りをまとめてリフォームする
  • 自治体の補助金を活用する

地域ごとに異なる工事費用の相場を知るため、複数の水道修理業者から見積もりをとって相見積もりを行うのは必須事項。複数の水回りをまとめてリフォームすることで、特別割引を受けられる業者を選ぶのもポイントです。

 

自治体によっては、既定の基準を満たす一戸建てにおける水道管交換に補助金制度を設けていることもあります。お住まいの地域の公式サイトを確認し、該当する場合は上手に活用しましょう。

業者選びに失敗しないための4つのポイント

水道管交換をご自身でDIYするのは難しいため、依頼時には信頼のおける水道修理業者を選べるかどうかが肝心となります。

 

本項では、業者選びに失敗しないためのポイントをまとめました。依頼先を絞るうえで、具体的に意識すべき項目は次の4つです。

  • 実績が豊富で利用者の評価が高い
  • 指定給水装置工事事業者である
  • 緊急時も迅速に対応している
  • アフターフォローが充実している

上記すべてを満たしていることを最低条件として、自分に合った1社を見極めましょう。

実績が豊富で利用者の評価が高い

水道修理業者の実績数は、各業者の対応力を知るための物差しとなります。長年地域で営業し続けられる背景には、相応の知識やスキルがあると考えて問題ないでしょう。

 

どんな水回りのトラブルにも対応できる業者であれば、水道管の劣化状況を踏まえて最適な対処法を提案してもらえます。

 

水を供給する水道管は、日常生活に欠かせないもの。実績のある業者に依頼し、各トラブルを早急に解決しましょう。

 

実際に業者を利用した方の口コミ、評価などを参考にするのもおすすめです。

指定給水装置工事事業者である

信頼性の高さを判断するうえで、「指定給水装置工事事業者」であるかどうかも重要なポイントです。

 

水道局から指定を受けた業者であれば、給水装置に関わる工事を適正に行えるとみなせます。周辺の「指定給水装置工事事業者」を把握したいときは、各自治体のホームページをチェックするといいでしょう。

 

しかし、指定を受けていれば「確実に安心」というわけではないので、あわせて複数社の見積もりをとることも重要です。

緊急時も迅速に対応している

劣化した水道管から水漏れが発生している場合、早急にトラブルを解消しないとトラブルを深刻化させる要因となりかねません。

 

だからこそ、工事を依頼したいタイミングで対応してもらえる業者を選ぶ点も大切です。できるだけ本社や支店が自宅周辺にあり、いつでもスピーディに駆け付けてくれる業者に相談してみてください。

 

近場を拠点にしていれば、出張費が無料になる可能性も高いです。余計な出費を抑え、より満足度の高い工事を実現できるでしょう。

アフターフォローが充実している

構造が複雑で、工事後も何かとトラブルが再発しやすい水道管。いざというときに備え、アフターフォローが充実している水道修理業者を選ぶ点にも気を付けましょう。

 

おすすめしたいのは、工事終了後の定期点検やサポートを約束している業者です。緊急性の高いトラブル、不備などが確認された場合も気軽に相談できる依頼先であれば、工事中の安心感がより一層高まります。

一軒家の水道管が寿命を迎えて困ったときは

一軒家での生活に欠かせない水道管は、定期的なメンテナンスによって安全性を維持する必要があります。ご自宅の水道管の種類に合わせて、最適な時期に工事を検討しましょう。

 

クリーンライフには、豊富な施工実績を有するスタッフが勢ぞろい。充実のアフターフォローも用意しているので、業者の利用が初めての方でも安心です。

 

⇒『クリーンライフ』に水道管の水漏れトラブルの相談をしてみる

2023.05.25
2024.01.18

水道の水漏れを発見したときの最初にできる対処方法は、水道の元栓を止めることです。建物によって水道の元栓がどこにあるのか、どんな役割があるのかなどを詳しく解説します。

 

どこに水道の元栓があるのかを知っていればすぐに対処できますが、探している間にも水漏れは止まりません。

 

本記事では、元栓の設置場所や止水栓との違いも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

水道の元栓はどこにあるのか?建物別の設置場所

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水道の元栓が設置されている場所は、建物によって違います。水道トラブルが発生する前に、それぞれの建物の設置場所を確認しておきましょう。

戸建て住宅

戸建て住宅の場合は、戸建てごとに個別に水道の元栓が設置されています元栓は、青色の四角いプラスチック、または金属製のフタで地中に埋め込んでいる水道のメーターボックスの中にあります。

 

フタを開ければ、水道の使用量のメーターと元栓が設置されているでしょう。フタ自体が見当たらなければ、土や枯れ葉などで隠れている場合もあるので、入念に探してみてください。

 

水道の元栓の場所を事前に知っておけば、万が一のトラブルの際すぐに対処できるので、被害を最小限にできます。

マンション

マンションの場合は、玄関のすぐ近くにある鉄製扉の中に水道の元栓が設置されています。扉の中に水道メーターやガスメーターがあり、住戸ごとに取り付けられているので、比較的見つけやすいでしょう。

 

設置場所は、マンションだけでなく、団地などの集合住宅でも同様の配置になります。間取り図には、「PS(パイプシャフトあるいはパイプスペース)、MB(メーターボックス)」と記載されています。

アパート

アパートの場合は、築年数によって井戸水を使用していることもありますが、水道の元栓は一般的に戸建て住宅と同様、地中に埋まっているメーターボックスの中にあります。部屋ごとに埋め込んであったり、敷地内の隅に設置されていたりします。

 

水道局に確認すれば、水道の元栓の設置場所を教えてくれますが、管理会社や大家さんでも把握しているので、分からなければ聞いてみるといいでしょう。

 

万が一、アパート全体の元栓を閉めてしまったら、全部屋の水道が止まってしまいますので、気をつけてください。

ビル

ビルの場合、水道の元栓はビル全体をコントロールできるので、基本的に関係者以外は立ち入れないところにあります。元栓を閉めると、ビル内全ての水道が止まってしまうため、ビルの管理者が管理しています。

 

そのため、やむを得ない事情などでどうしても水道の元栓を閉めなければならないときは、ビルの管理者に相談してください。

水道の元栓の役割

給水管の凍結防止対策6選

水道の元栓には、どのような役割があるのでしょうか。役割を知っていれば、水道トラブルが起きたときに役立ちますので、それぞれ説明します。

水漏れを止める

どこかわからない水漏れが発生したときに、水道の元栓を閉めれば、水漏れを止めることができます。手に負えないような水漏れが発生したら、応急処置として元栓を閉めれば、素早く水を止められます。

 

ただし、元栓を閉めれば、供給されている水道設備すべてが使えなくなるので、生活に支障をきたしてしまうでしょう。そのため、なるべく早く水道修理業者に相談してください。

水道管の凍結防止

寒冷地方では、さまざまな要因で水道管が凍結してしまいます。水が凍結してしまうと、水が膨張して水道管に亀裂が入ったり、破裂したりします。

 

主な凍結の原因としてあげられるのは、以下です。

  • 外気温が0℃になったとき
  • 気温が氷点下に近く、風が強いとき

そのため、長期で家を留守にしたり、事前に冷え込むとわかっている日には、水道の元栓を閉めて水の流れを止めます。事前に対策をしておくことで、水道管の凍結を防げるでしょう。

 

ただし、元栓を閉めるだけでは不十分なので、水抜きもきちんとしてください。

水道の元栓の開閉方法

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次に水道の元栓の開閉方法について、注意点も含めて説明します。

水道の元栓の開け方

水道のメーター横に設置されている元栓には、バルブがついています。水道の元栓の開け方は全国共通で、反時計回りにまわします。

 

ここで気をつけなければいけない点は、中途半端に開けておくことです。節水目的で「半分くらいに」と考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、中途半端にしておくと、止水機能に支障をきたす可能性があります。

 

そのため、水道の元栓を開けるときは、全開にしてください。ただし、バルブのタイプによっては、全開にした後に少し戻しておく方がいい場合もあります。

 

どれくらい開けたらいいのか分からない場合や不安なときは、管轄の水道局に問い合わせてみてください。

水道の元栓の閉め方

水道の元栓の閉め方も全国共通で、バルブを時計回りにまわします。元栓はハンドルのついているタイプと、溝のあるタイプの2種類です。

 

閉めるときに気をつけなければいけないのは、締めすぎることです。締めすぎるとバルブの故障にもつながるので、自然に回るところまでで留めておきましょう。

 

もし元栓を閉めても水が止まらない場合は、バルブの劣化や故障している可能性があるので、なるべく早く水道修理業者に相談してください。

 

水が止まったかどうかの確認はメーターが回っていないか、蛇口をひねって水がでないかなどで確認できます。

水道の元栓が回らない原因

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水道の元栓が回らない原因には、いくつかあります。今回は、よくある原因を5つ紹介します。

サビが固着している

水道の元栓にサビが固着し、動かなくなる場合があります。その場合、サビ落としや潤滑剤を使用し、しばらくそのまま放置しておきます。しばらく置くことで、円滑に回るようになります。

 

潤滑剤を使用するときには、軍手やゴム手袋を使って手が滑らないようにしましょう。

 

また、工具の使用で力がない方でも元栓を回せるでしょう。よく利用される道具は、次の通りです。お持ちのものがあれば利用してください。

  • ペンチ
  • モンキーレンチ
  • 止水栓キー

バルブを工具ではさみ、時計方向に動かせば、元栓は閉まります。

 

昔の住宅の場合は、元栓が旧式の六角形のパイプを回す形のものもあります。その場合、手では回すことができないので、必要な工具を使用しなければいけません。

回す方向を間違えている

水道の元栓の開閉方向を、実際の方向と反対の方向にまわしている可能性があります。開閉方向は全国共通で、以下のようになっています。

  • 時計回りで閉まる
  • 反時計回りで開く

思い込みで回してしまっている場合があるので、おかしいなと思ったら、一度水道局や水道修理工事店などに相談してみてください。

元栓内部のつまり

水道の元栓内部に汚れなどが溜まってくると、バルブが固着してしまう場合があります。バルブの固着は、元栓自体を解体してバルブ内を掃除しなければいけません。

 

元栓は自治体の管理区分のため、勝手に掃除や修理はできないので、管轄の水道局に相談しましょう。

水道メーターバルブの故障

水道の元栓は、水道メーターバルブの故障が原因で回らなくなるケースもあります。水道メーターバルブが故障したときは、管轄の水道局に依頼し交換しなければなりません。

 

また、水漏れが発生したときは、被害が大きくなる前に水道修理業者に依頼しましょう。

ゴムパッキンの破損

水道の元栓内部にゴムパッキンがはめ込まれていて、ゴムパッキンが破損したり劣化したりすると、バルブを回転させるためのスピンドルに破片が入り込んでしまいます。

 

ゴムパッキンの破片などが入ってしまったことが原因で、元栓が回らなくなります。

 

また、ゴムパッキンだけに限らず、他の部品が劣化や破損すれば、その部品などが原因で元栓が回りません。いずれにしても、元栓内部の修理や清掃が必要なため、水道局に相談してください。

水道の元栓と止水栓の違い

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水道の元栓と止水栓は、同じものだと思っている方もいるのではないでしょうか。それぞれの違いについて説明します。

水道の元栓

水道の元栓とは、各家庭すべての水の流れをコントロールするもので、元栓を開閉すれば水が供給されたり、止めたりできます。いわば、家中の水のおおもととなる場所です。

 

水道の元栓は、水道のメーターボックスの中にあります。原因となる場所がわからない水のトラブル以外で使うことはほぼないでしょう。

 

もし水道の元栓にトラブルが起きたときは、管轄の水道局に相談してください。通常、元栓に関するトラブルは、水道修理業者では対応できません。

水道の止水栓

水道の止水栓とは、家庭内の水道設備にそれぞれついているものです。元栓は家庭内全ての水をコントロールしているのに対し、止水栓はそれぞれの水道設備の水をコントロールしています。

 

そのため、止水栓はキッチンや洗面台、トイレなど各水道設備のそばに設置されているのが一般的です。

止水栓の設置場所

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それぞれの水道設備には、止水栓が設置されています。水漏れが発生する前に場所を確認しておきましょう。

キッチン

キッチンの止水栓は、すぐわかるタイプとそうではないタイプがあります。シンクの下の収納スペースにある給水管と給湯管にそれぞれ止水栓が設置されています。

 

キッチンの水を止めたい場合は、2つの止水栓をどちらも止めましょう。どちらも時計回りにまわせば、水道を止められます。

 

むき出しで設置されているタイプはすぐに分かりますが、止水栓をカバーで隠して見えないようにしているタイプは、分かりにくいです。また、カバーはドライバーなどでネジを取り外す作業が必要ですが、破損しやすくなっているので、注意してください。

トイレ

トイレの止水栓は、トイレタンクの横、またはウォシュレット下のどちらかに設置されています。2種類のタイプがあり、次のどちらかです。

  • 溝があるタイプ
  • ハンドルのついてあるタイプ

どちらも時計回りにまわせば、水を止められます。

 

ほとんどのトイレの止水栓は、タンクの背面の壁、または床から突出している場合が多いです。タンクと突出している部分がパイプで繋がっているタイプが一般的といえるでしょう。

 

また、トイレのタイプによって、止水栓は便器下のカバーの中に収納されている場合もあります。止水栓が見当たらない場合は、便器のカバーを取り除いて確認してください。

浴室

浴室の止水栓は、蛇口本体に設置してあるか、浴槽や鏡の下にあるパネル内に設置されています。パネル内の止水栓の場合、目立たない場所にあるので分かりにくいかもしれません。

 

水漏れが発生しているときは急を要するため、すぐに見つからないときは元栓を閉めましょう。元栓を閉めたあとで止水栓を探してください。

洗面台

洗面台の止水栓は、洗面台下の扉を開けたところにある収納スペースの中に設置されています。

 

給水管と給湯管にそれぞれ止水栓がついており、ハンドルタイプと溝タイプがあります。ハンドルタイプは蛇口をひねって、溝タイプはマイナスドライバーを使用して開閉してください。

 

ほかの止水栓同様に、時計回りで水を止められます。

水道の元栓がどこかわからなかったら

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水漏れが起きたときに水道の元栓の場所を知っていれば、被害は少なくできます。元栓を閉めれば、水が漏れ続けることはありません。

 

ただし、「元栓がどこにあるのか分からない」「場所を分かっていても閉め方が分からない」など、お困りの際はお気軽にクリーンライフへご相談ください。

 

急なトラブルにも最短30分で駆けつけ、どんな小さなお悩みも対応します。

⇒クリーンライフに水道の元栓の相談をしてみる

2023.05.25
2024.01.18

家庭で使う水の供給に欠かせない給水管。普段あまり目にしない部分であるうえ、各家庭に取り付けられた給水管の種類などにより、交換の適期が異なります。経年劣化による変化、異常に気付かない方も多いと思います。

 

しかし、水漏れやつまりといった問題をそのまま放置してしまうと、さらに被害が深刻化する恐れもあるため、注意が必要です。

 

今回は、給水管の種類や素材別の特徴についてご紹介します。また、交換時期の目安や工事の費用相場、業者選びのポイントなども解説します。給水管の交換工事を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

給水管(水道管)とは?

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私たちの生活に欠かせない水は、ダムや池などからあらゆる水道管を通じて家庭まで届いています。中でも家庭の近くの本管から分岐し、各家庭の配管と繋がっているのが給水管。場合によっては、水道管と呼ばれることもあります。

 

給水管は、上本管を通ってくる水を各家庭に引き込み、飲料水として供給する役割を担っています。マンションなどでは、給水管を通ってきた水は、一度「貯水槽」という場所に送られます。そこから蛇口に供給するには給水ポンプを通過する必要があります。そのポンプも給水管の一つに分類されるものです。

給水管と排水管の違い

上本管を通ってくる水を各家庭に引き込み、飲料水として供給する給水管。

 

それに対し、排水管にはトイレやお風呂、キッチン、洗面所といった生活設備から流れる汚水などを下水処理場へ送るという役割があります。これらが同時に機能しているからこそ、私たちの生活に必要な水が、いつでも手に入る仕組みが整っているのです。

給水管の種類

 

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給水管というと、金属製の固い物体をイメージする方が多いのではないでしょうか。あながち間違いではありませんが、最近の建物の施工では樹脂製のものを採用するのが定番化されています。

 

ここではさまざまな給水管の種類や、それぞれの特徴について一挙解説していきます。

 

本来給水管工事というのは業者に依頼するものですが、自宅の給水管に用いられている素材などを押さえておけば、いざというときにも安心です。

鉄管(鋼管)・鉛管

日本の家庭に水道が普及し始めた頃、主に使われていた鉄管(鋼管)。金属特有の性質として、丈夫で耐久性に優れている点が長所とされてきました。

 

しかし、内部の錆びによって小さな穴があいたり、蛇口から出る水が赤くなったりと、さまざまなトラブルが発生。また、加工のしにくさといったデメリットも確認されるようになったため、近年はあまり使用されなくなりました。

 

鉛も鉄に並ぶ定番の素材でしたが、水漏れトラブルの多さや飲料水に鉛が溶け出す危険性が懸念されるようになり、最近では樹脂製などの他の素材に乗り換える人が増加中です。居住地域によっては、鉛管の交換に補助金制度を設けている自治体もあります。

ステンレス鋼管

錆びにくく、鉄のような強度もあわせ持つ、ステンレス鋼。衛生的で飲料水などが赤く染まる危険がないうえ、再利用が可能というサステナブルな素材としても注目されています。

 

他の素材と比べて値段が跳ね上がってしまう点は気になりますが、元々の耐久性の高さゆえにメンテナンスはほぼ不要。長期的な目で見た際に修理費用の軽減も期待でき、ランニングコストに優れた素材といえるでしょう。

 

近年はゴムシール材を活用するなどの工夫により、初期費用が抑えられている傾向にあるため、今後ますます需要が高まっていくかもしれません。

銅管

名前から想像できる通り、銅を素材とする給水管のことです。鉄や樹脂製よりも耐熱性に優れていることから、給湯管に使われることが多く、地域によっては給水管などにも使用されています。

 

表面を覆う保護膜の効果により、マイナス50度ほどの環境にも耐える耐食性を備えているのも魅力です。しかし、腐食の可能性が全くないわけではありません。

 

局部腐食で空いてしまった「ピンホール」と呼ばれる小さな穴から水漏れしてしまうリスクもあるため、その際は修理・交換などの工事が必要となることを覚えておきましょう。

 

また、パイプと継手の接続作業で「はんだ付け」を行う必要があり、修理などの際に手間がかかるのもデメリットに挙げられます。

VP管

金属製の給水管よりもメリットが多いとされ、注目され始めたのがこのVP管。プラスチック樹脂をメイン素材としてつくられたもので、錆びにくさと水漏れの心配がないのが特徴です。また、加工がしやすいというメリットもあります。

 

一方で衝撃に弱いという性質をあわせ持っており、修理などの施工中に破損してしまう可能性があります。低温下ほどそのようなトラブルが発生しやすくなるため、寒冷地にはあまり向いていません。

HIVP管

HIVP管とは、VP管の素材に手を加え、耐衝撃性を大幅にグレードアップしたものです。聞き慣れない方も多いと思いますが、給水管ではメジャーな部類に入ります。

 

通常の塩化ビニルは透明ですが、強化剤として加えている耐衝撃性改良剤によって、紺色に変化しています。VP管同様に錆びにくく、水漏れしにくいのが特徴。衝撃にも強くなりましたが、急な温度変化には弱く、冬季に水漏れや給水管破裂といったトラブルを発生する可能性があります。

 

紫外線や高温にも弱いため、給湯管の素材には不向きです。しかし、加工のしやすさゆえに修理などの工事費用を安く抑えられるというメリットもあり、一般家庭では重宝されています。

ポリ管

ポリ管ことポリエチレン管も、メジャーな給水管の種類です。取り外しや取り付けが非常に楽な点で人気を集めています。多くの給水管工事では、接着剤や工具を用いる接続の工程を踏む必要がありますが、ポリ管は手ではめ込むだけの作業で繋げることが可能です。

 

耐熱性と耐震性に優れ、さらに化学物質に強いという特徴もあります。ただ、日光には弱く、紫外線の影響でピンホールが開くこともあるため、そういった場合には取り外しや取り付けをする必要が出てきます。

 

他の素材に比べて多少値段が高いことから、用途に応じてHIVP管と使い分けている家庭が多く見られます。

ライニング鋼管

ライニング鋼管は、亜鉛メッキ鋼管の内部に、硬質塩化ビニルやポリエチレンをライニングしたものです。

 

耐久性と耐食性に優れているほか、取り付けもねじ接合で簡単。メリットの多さとは裏腹に、値段が比較的安いのも魅力です。

エルメックス管

近年登場したばかりのエルメックス管は、給水管に使用された例がそう多くありません。その最大の特徴は、耐熱性と体感性が圧倒的に優れている点です。

 

マイナス75〜95度ほどまでの幅広い温度下で使えるだけでなく、凍結時も破損のリスクが少ないです。塩素水への耐久性を備えているほか、内部の酸化のしにくさもあり、安心の水質を維持できます。

 

接続には電気の力を用いた「電気融着工法」を採用。これは専用の電気融着器を使う特殊な工法で、一般的な接続作業よりも簡単なうえ、水漏れしにくい配管が可能な点で話題を集めています。

給水管の口径(口径サイズ)について

水道の口径(口径サイズ)は、各家庭の配管と繋がる給水管の大きさを示すもので、具体的には給水管の内寸(内径)のことを指します。

 

サイズ展開は、13mm、20mm、25mm、40mm、50mm、75mm、100mm、150mm…と幅広いのが特徴です。数値が大きくなるほど一度に流せる水量が多くなり、それに伴って基本料金も上がっていく仕組みとなっています。ちなみに、一般家庭に採用される給水管は20mmがメジャーです。

 

数値を決めるのは自分ではなく、工事を手掛ける業者側。最大使用水量などの条件を考慮し、ベストなサイズを決定しています。それを自治体が審査したうえで、正式な口径が決まる流れになっています。

給水管の交換時期の目安

良質な水道業者

ここまでご紹介してきたように、給水管は種類が豊富で、耐久性などもさまざまです。そのため、確実な交換時期がいつ頃かと言い切ることはできません。

 

ただ、東京都水道局や給水管修理などを手掛ける業者の見解によると、設置してから15年ほど経ったものは交換が必要という考え方が一般的だといいます。

 

また、その目安に達していないものであっても、下記のような変化や異常が見られた場合には、迅速に工事を依頼する必要があります。

水の変色が見られる

水の変色は、金属製の給水管を使っている家庭にありがちなトラブルです。

 

取り換えてから時間が経つほど、錆びや腐食などが進みます。錆びや腐食といった部分が剥がれ落ちることで、蛇口から出る水の色味に変化が見られるようになります。

 

このような異常が見られた場合、その給水管から供給される水には衛生上の問題が生じる恐れもあるため、早めの修理が肝心です。

水漏れが発生している

給水管そのものが古くなったり、パッキンに劣化・ゆるみがあったりすると、水漏れのような深刻なトラブルが発生することもあります。

 

そのまま放置してしまうと、

  • 水道料金の高騰
  • つまりによる水量の減少

といった、さまざまな問題に繋がりかねません。

 

また、水漏れした箇所によってカビの発生、付近の木材の腐敗といった二次被害が引き起こされる可能性もあるため、早期に交換する必要があります。

給水管の交換工事の費用相場

給水管の交換工事にかかる費用相場は、10〜30万円ほどです。交換時の状態、新たに取り付ける給水管の種類によって費用が大幅に変動することから、相場の上限と下限の差が大きくなっています。

 

一部の交換で済む場合は費用を安く抑えられることが多いですが、給水管全体の修理が必要な際は20万円を上回るケースも少なくありません。施工前には、必ず詳細な見積もりを出してもらいましょう。

 

ちなみに、内訳は基本料金に工事費用、給水管の本体代金を足した金額になるのが一般的です。基本料金は工事を依頼する業者によって異なるため、ホームページや問い合わせを通じてチェックしておくと安心です。

 

複数の業者の見積もりをとっておくと、費用を比較してより安い方に頼むこともできます。

給水管の交換工事はDIYでできる?

自宅で安くDIYできるなら、DIYで済ませたいと思う方も多いかもしれません。

 

しかし、給水管の交換工事は素人には到底難しいうえ、配管の工事はそれに関わる資格を持っていなければ行ってはいけないという決まりもあります。

 

パッキン、カートリッジの交換程度ならDIYで対応できるケースもありますが、基本的にはプロの業者に依頼するのがおすすめです。

給水管工事の業者選びのポイント

専門業者の選び方 3つのチェックポイント

いざ給水管の工事が必要になった場合、DIYという選択肢がないのであれば、依頼先の業者を選ぶ必要が出てきます。

 

しかし、どの業者が信頼できて品質の高い施工を行ってくれるのかは、実際に任せたことがなければ見極めるのが難しいのが現実ですよね。そんな時に判断材料となる、業者選びのポイントをご紹介します。

水道局の指定工事店である

前提条件としてチェックすべきなのは、その業者が水道局の指定工事店であるかどうかです。

 

指定工事店以外の業者に依頼した場合、見積もりになかった追加工事で高額な費用を請求されたり、施工直後の水漏れに対応してもらえなかったりと、さまざまなトラブルが発生することも。

 

一方、水道局が指定した業者には丁寧な施工、充実のアフターサポートを提供してくれるところが多く、安心できます。

有資格者がいる

給水管の工事に着手するには、原則として「給水装置工事主任技術者」という資格が必要です。特に配管に関わる工事は、有資格者以外は行ってはいけないという決まりがあります。

 

資格の認定を受けているかどうかは、その業者が位置する自治体のホームページを見ればチェックできます。

説明が分かりやすい

給水管の工事に限らず、担当者が分かりやすい説明をしてくれる業者ほど信頼性が高く、不明点などを質問しやすい傾向があります。

 

逆に、専門用語を多用して依頼主が納得していない状態のまま、施工に入ろうとするような業者は後々トラブルを起こしやすいです。

 

決して安いとはいえない給水管の交換工事を任せるのですから、納得いくまでしっかり説明してくれる業者を選びましょう。

見積もり書の詳細がハッキリしている

工事内容別に、内訳がハッキリ出ている見積もり書を発行してくれるかどうかも要チェックです。

 

業者によっては、合計金額を記載するだけという大雑把な見積もりを出すところもあります。合計金額だけでは、各サービスの価格が適正なのか全く見当がつきません。

 

見積もり作成まで無料で対応してくれる業者は多いので、最低3社は見積もりを出してもらうようにしましょう。サービスの詳細や料金をよく比較したうえで、ベストな1社を選ぶようにしてください。

対応が迅速である

水回りのトラブルには緊急性の高いものが多いため、何かあったときに迅速な対応をしてくれる業者を選ぶことも非常に重要です。

 

給水管全体を交換する場合、深刻な問題に繋がるリスクは低いですが、一部の交換時には接続の甘さなどが理由で水漏れを引き起こす可能性があります。

 

修理後もすぐに連絡がつき、誠実な対応で問題解決に向けてベストな姿勢で向き合ってくれる業者を選ぶと、いざというときも安心です。

給水管の種類別の交換時期に悩んだら

本記事内で触れたように、給水管を設置してから15年ほど経つと、交換のタイミングを迎えるといわれています。ただ、あくまで目安であり、実際には種類の違いなどを理由に、もっと早い段階で修理しなければならないケースも多いです。

 

いつもより水道料金が高い、水量に変化が見られる…など、自宅の給水管に少しでも異常が見られた場合には、早めに水道局の指定工事店に相談しましょう。依頼先に悩んだ際は、今回ご紹介した業者選びのポイントなども活用してみてくださいね。

 

私たちクリーンライフでも給水管の修理を受け付けています。多くの地域の水道局指定工事店で、24時間365日お問い合わせ可能ですので、給水管トラブルにお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに給水管のつまり・水漏れの相談をしてみる

2023.05.25
2024.01.18

今回は、給水管から水漏れしたときの原因や対処方法を紹介します。適切に対処するためにも、正しい方法を確認しておきましょう。

 

給水管で水漏れしたときにチェックする場所を、キッチンやトイレなど水回り別にまとめています。

 

また、給水管の水漏れ修理を頼む業者の選び方、修理費用も紹介するので、「自分で給水管を修理する自信がない」という方もぜひ参考にしてみてください。

給水管から水漏れしたときの自分でできる対処方法

SOLUTION

給水管で水漏れを見つけたときは、すぐに対処しなければなりません。水漏れしている箇所が判明しているかどうかでも、対処方法は変わってきます。

 

まずは、止水栓または元栓を閉めて水の流れを止めることが先決です。

 

止水栓の場所は、以下の記事でまとめています。


止水栓の場所がわからないときや止水栓をうまく閉められない場合は、以下を参考に元栓を閉めましょう。

水漏れを放置すれば、床材やクロスが剥がれてきたり、カビが発生したりと二次被害にも繋がります。また、水道料金が高額になりかねないので、一刻も早く対処することが大切です。

テープで応急処置をする

給水管で水漏れしている箇所がわかっている場合は、補修用テープを巻くなどして応急処置が可能です。ただし、使用するのは、水漏れの勢いが弱い場合に限ります。

 

応急処置として使用するテープには、水で濡らして使用するものや、テープをそのままぐるぐる巻きにして使えるものなど、さまざまな種類があります。

 

使いやすいものや、どのような水漏れに対応しているかを基準に選ぶとよいでしょう。ホームセンターなどで購入が可能な、水漏れ補修テープとして使われる主な3種類をご紹介します。

  • 自己融着テープ

石油が原料の合成ゴムで、伸ばして巻きつけて使用する補修テープです。接着剤やのりは使用されていないので、通常の状態では粘着力がありません。

 

伸ばすことによってテープの表と裏が密着して一体化し、テープとしての役割を果たします。耐老化性・耐水性が高く、高度な電気絶縁性もあるので、配管の水漏れの応急処置にも使われています。

  • 防水補修テープ

防水気密テープとも呼ばれ、ポリエチレン製などの防水性・気密性の高い防水補修テープです。

 

粘着剤が使われており、テープの表面が防水仕様となっています。曲線面でもぴったり貼り付けられるので、配管の水漏れだけでなく、配線の養生などさまざまな場面で活用されています。

  • 水道用ラップテープ

主に、排水管の水漏れに使用する補修テープです。シリコン製でテープ同士が密着するため、接着剤不要で手がベタつきにくく、剥がしてもあとが残りません。

 

水道用ラップテープは伸縮性が高く、給水管の凹凸部にも簡単に巻き付けられます。

パッキンを交換する

パッキンの劣化で水漏れするときは、パッキンを新しいものと交換しましょう。パッキンの交換は、ある程度知識があれば自分で対処できます。

 

給水管の太さにより、パッキンのサイズも異なるので、現物をホームセンターなどに持ち込んで購入するのがおすすめです。

 

自分でできるパッキンの交換方法は、以下の通りです。

  1. 水漏れしている箇所の止水栓を閉め、水の流れを止める
  2. 給水管のサイズを確認し、適切なパッキンを用意する
  3. 水漏れしている箇所のパッキンを新しいものに交換する
  4. 止水栓または元栓を開き、水を流す
  5. 水漏れが解消されているか確認する

もし水漏れが解消されなければ、水道修理業者に依頼することをおすすめします。水回りのプロである業者に修理を頼むと、適切に対処してくれますよ。

ボルトやナットを締める

ボルトやナットのゆるみが原因で給水管から水漏れしているときは、ボルトやナットを締めなおすことで水漏れを直せます。

 

必要な道具は、ボルト・ナットのサイズに合ったレンチです。以下を参考に、ボルト・ナットを締めなおしましょう。

  1. 止水栓を閉める
  2. 水漏れしている場所のボルト・ナットをレンチで締めなおす
  3. 止水栓を開けて、水漏れが止まったか確認する

上記の作業は、必ず止水栓を閉めて行ってください。

 

ボルトやナットを閉める際は、力加減に注意しましょう。無理に閉めると、部品や配管が歪む原因になります。

修理業者に依頼する

自分で対処できない給水管の水漏れに関しては、業者に依頼しましょう。前項で述べたパッキンの交換、ボルトやナットの締めなおしで解消されれば問題ありません。

 

しかし、水漏れの主な原因は、給水管自体の老朽化や破損が多いため、一般的に素人が修理できないことが多いです。安易な考えで応急処置だけ済ませていると、被害が大きくなる場合もあります。

 

専門の知識や技術のある水道修理業者に依頼し、なるべく早く修理してもらうのが賢明です。

給水管から水漏れしたときの場所別チェック方法

CHECK

給水管から水漏れをみつけた場合のチェック方法を、水回りの場所別に紹介します。すぐに修理業者を呼べるとは限りませんので、まずは自分でできる範囲で水漏れをチェックしてみましょう。

キッチン・洗面台の給水管の水漏れ

キッチン・洗面台の下の収納扉を開くと、中には3~4本のパイプがあります。その内の直径3cm程度の太めのパイプは排水管で、それ以外が給水管または給湯管です。

 

給水管自体や床が濡れていないかをチェックします。もし濡れていたとしても、必ずしもこれらの場所から水漏れしているとは限りません。

 

部品のゆるみは、手で触ればすぐにわかります。亀裂などの破損は、目視で確かめましょう。

 

キッチン・洗面台では、以下の部分で水漏れすることが多いので確認してみましょう。

蛇口と給水管の接続部分

止水栓と蛇口をつなぐ接続管があります。接続部は、通常ナット止めされていることが多く、ナットに取り付けられているパッキンの劣化により水漏れが起きます。

 

また、長年使用していると、ナットが緩んでしまうこともあります。

給水管本体

床や壁までの配管と、止水栓を結ぶ給水管があります。主に鋼管が使用されているので、サビなどで劣化し、亀裂や破損した部分より水漏れが起きます。

 

給水管本体が破損することは多くはありませんが、長年使用していると起こり得ます。

 

洗面所の給水管から水漏れしたときの対処法は、以下の記事でも紹介しています。

トイレの給水管の水漏れ

トイレの給水管のパッキン交換

トイレの給水管からの水漏れは、キッチン・洗面台と同じ構造です。キッチン・洗面台では、接続管が蛇口までつながっているのに対し、トイレは蛇口ではなくトイレタンクにつながっています。

 

トイレの場合、ウォシュレットやトイレタンクから水漏れする場合もあります。一般的にトイレの水漏れは、止水栓を閉めることで一時的な対処は可能です。

 

チェックする際は、必ず水を止めた状態で行います。電源を抜いて給水管や接続管、便器の脇を拭き、数分経って拭き上げた箇所からの水漏れがないか確認します。

給水管とタンクの接続部

タンクと給水管の接続部分も、水漏れしやすい場所です。タンクは水を溜めるために給水管と直接つながっているため、ナットが緩んだりパッキンが劣化したりすると、水漏れします。

分岐水栓と給水管の間

給水管とつながっている分岐水栓は、給水管の水を2つに分けるために設置されています。

 

片方はトイレタンク、もう一方は温水洗浄便座(ウォシュレット)につながっており、不具合が生じると水漏れすることがあります。

給水管の止水栓

トイレの止水栓も、水漏れしやすい場所です。水道管の水は止水栓を通ってトイレに給水されているため、止水栓で水漏れすると水が止まらなくなります。

 

トイレタンクなどで水漏れした場合、止水栓を閉めれば水漏れを防げます。しかし、止水栓で水漏れしているときは止水栓を閉めても水漏れを止められないため、水道の元栓を閉める必要があります。

 

トイレの給水管の水漏れについては、以下の記事で詳しく紹介しています。対処法や費用もまとめていますので、参考にしてください。

浴室の給水管の水漏れ

浴室では、主にシャワーホースや蛇口からの水漏れが多いです。

 

浴室は床や壁にさまざまな配管が巡らされており、目では見えない部分で劣化や腐食が起きている可能性もあります。

 

目視で水漏れを見つけるのは難しいので、壁の中から水漏れの音が聞こえるか確認してみましょう。水漏れの音がするときや乾いたはずの床や壁が濡れている場合は、業者に依頼することをおすすめします。

その他の確認方法

その他に給水管の水漏れを確認する方法として、水道料金と水道メーターを確認する方法があります。

 

水道料金が急に高くなっている場合は、水漏れの可能性を疑いましょう。明細などがない場合は、水道メーターで確認できます。

水道メーターのパイロット回転運動

水道メーターを確認するときは、家の中の蛇口を全て閉めてください。水道メーター横にあるパイロットを確認し、水を使用していない状態でメーターが回っていれば、どこかで水漏れが起きているということです。

給水管の水漏れの原因

給水管の水漏れには、さまざまな原因があります。

 

水漏れの原因によっては自分で直せるケースもありますが、業者に修理を頼まなければならない水漏れもあるので注意が必要です。

 

ここからは、給水管の水漏れトラブルの原因を説明します。

経年劣化

給水管は素材によって異なりますが、サビや腐食によって劣化し、水漏れを引き起こします。

 

現在多くの住宅で使用されているのは耐久性に優れた塩ビ管で、経年劣化は避けられません。そのため、給水管本体の破損やひび割れ、接続部のパッキンの劣化になどによって水漏れが起きてしまうのです。

 

給水管にも寿命があり、約15年が交換の目安といわれています。寿命は使用頻度や水回り設備の使い方によっても変わりますが、使用年数が長い場合は、給水管の寿命で水漏れが起きている可能性が高いでしょう。

樹脂管は耐用年数30年

樹脂管は、平成に入り使用されるようになった素材で、耐用年数は30年と長いです。

 

他の素材と比べて初期費用・価格ともに高めになりますが、長持ちすることに加えてメンテナンスもしやすく、長い目でみればおすすめです。

硬質塩化ビニルライニング鋼管は耐用年数20~25年

硬質塩化ビニルライニング鋼管は、樹脂で管の内部をコーティングしています。そのため、直管部分の劣化が起こりにくく、耐用年数は20~25年です。

 

ただし、平成元年(1989年)以前のものは、接続部に亜鉛メッキが使われているものが多いので、サビや腐食が発生しやすい傾向があります。

水道用亜鉛メッキ鋼管は耐用年数15~20年

水道用亜鉛メッキ鋼管は、鉄管に亜鉛メッキ加工されたものです。昭和30年~40年代頃までに建てられたマンションの給水管として使用されていました。

 

耐用年数は15~20年ですが、錆びやすく、赤水の流出など水質にも悪影響を及ぼすため、現在は給水管への使用が禁止されています。

自然災害による影響

台風や洪水などの自然災害により、給水管で水漏れが起こることがあります。地震などの大きな揺れでは、接続部の金具がゆるんだり、破損したりして水漏れを起こします。

 

目には見えない部分がダメージを受けることもあるので、災害後は水道メーターを注視しておくといいでしょう。

給水管の水漏れ修理にかかる費用

専門業者に依頼した場合の料金
給水管の軽度の水漏れ修理にかかる費用は、8,000円~25,000円程度です。修理内容や業者によってもさまざまで一概にはいえませんが、パッキンの交換のみであれば8,000円~10,000円程度でしょう。

 

ただし、給水管自体の交換ともなると35万円~50万円が相場です。あくまでも目安ですので、まずは複数社から見積もりをもらうことをおすすめします。

給水管の水漏れ修理を安く頼む方法

給水管の水漏れ修理は、症状によっては高額になることもあります。

 

少しでも安く修理を頼むには、次の方法をお試しください。

  • 業者の割引キャンペーンを利用する
  • 症状が悪化する前に修理を依頼する
  • 交換部品を自分で用意する

水漏れがひどくなると修理費用は高額になるため、被害が拡大する前に業者に依頼してください。

 

業者によっては、独自の割引キャンペーンを行っていることもあります。『クリーンライフ』でもWEB限定の3,000円OFFキャンペーンを実施していますので、給水管の水漏れでお困りの方は、無料相談をご利用ください。

 

⇒クリーンライフに給水管の水漏れを相談してみる

給水管の水漏れ修理を頼む業者の選び方

チェックポイント給水管から水漏れして業者に依頼し、修理してもらったのにきちんと直っていなかったり、高額請求されたりすることもあります。

 

トラブルを避けるために、修理業者を選ぶポイントを3つ紹介します。

「水道局指定工事店」に依頼する

各自治体の水道局から認められた事業者は、「水道局指定工事店」として登録されています。

 

正式名称は指定給水装置工事事業者で、「給水区域内における給水装置工事を適正な技術によって施工できる」と認められています。

 

給水管の修繕工事や撤去は、水道局指定工事店しか対応できません。給水管で水漏れが起きたときは、必ず水道局指定工事店に修理を依頼しましょう。

 

業者の公式サイトなどに「水道局指定工事店」と記載されているか確認する他、水道局のホームページで指定業者の一覧を確認できる場合もあります。

 

水道局指定工事店については以下のページで詳しく解説していますので、業者選びにお役立てください。

見積もりは複数社に依頼する

業者によって金額が異なるのは、よくあることです。相場範囲内かどうか確認するためにも、最低3社に見積もりを依頼しましょう。

 

修理内容は実際に確認してみないとわからないことが多いので、出張・見積もり料が無料の業者がおすすめです。他社との比較をしたいのに見積もりに金額が発生すると、「これくらいならいいかな」と妥協しかねません。

 

また、見積もりは、具体的な内容が記載されたものを出してもらいましょう。きちんと作業内容・説明を受け、納得した上で業者を選んでください。

口コミで評判を確認する

水道修理業者に修理を依頼する前に、業者の評判を確かめておきましょう。

 

SNSや口コミサイトで口コミを検索し、業者の対応や評判をチェックしてください。

 

施工前・施工後の写真付きの口コミなど、信頼できる口コミを中心に確認しましょう。実際に業者を利用した方の意見は、とても参考になるはずです。

 

以下のページでも、業者選びのポイントを解説していますので、参考にしてください。

給水管の交換の目安

給水管は、以下を目安に交換しましょう。

耐用年数が超えたとき

給水管の耐用年数は、素材によって15年~30年程度です。

 

しかし、耐用年数はあくまで目安であり、素材や設置環境・使用状況によっても変わってきます。給水管は健康や衛生面に直結するものなので、時期がきたら交換しましょう。

水の状態に異常が発生したとき

水の見た目や味がおかしい、異臭がするなど、異変が現れたときも交換の目安となります。特に金属製の給水管は、長年使用することでサビが発生し、水に溶け出すことで水質に異常をもたらします。

水漏れが起きたとき

給水管で水漏れが起きたときは、何かしらの原因で異常が発生している場合があります。目には見えない部分の劣化や破損が原因の可能性もあるので、自分で解決できない場合は修理業者に依頼しましょう。

 

パッキンやボルト、ナットの交換で水漏れが解消される場合は、この限りではありません。

給水管の水漏れを適切に対処したいなら

給水管の水漏れが起こる原因はさまざまありますが、サビや劣化によるものがほとんどです。水漏れが起きて放置していれば、水質の異変や水の流れが悪くなることもあります。

 

生活に欠かせない給水管は、健康や衛生面に影響があるので、自分で解決できない場合はなるべく早くに修理業者へ依頼しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でも、給水管の水漏れ修理に対応しています。お見積もりは無料で、深夜や早朝の割増料金はかかりません。電話またはLINE、メールでお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに給水管の水漏れの相談をしてみる

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