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トイレつまり・水漏れ

トイレの流れが悪い原因を症状別に解説し、対処法についても説明します。

 

自分で対処できるのか、業者に依頼した方が良いのか、迷っている方はぜひ参考にしてください。自分で対処する際のNG行動も解説しているので、安全に対処しましょう。

 

あわせて、トイレの流れが悪い状態にならないための予防法もお伝えするので、最後までお読みください。

【症状別】トイレの流れが悪い原因・見分け方

原因と対処法

トイレの流れが悪い原因を症状別に見ていきましょう。

水が流れにくい・渦が弱い場合

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水が流れにくい、または渦が弱い原因は、以下が考えられます。

  • 排水管のつまりで水の流れを妨害している
  • トイレタンク内で不具合が生じて、タンクの水量が不足している
  • 水圧が低く、水量が不足している

水が渦を巻くことで、最小限の水で便器の汚れを取り去ります。しかし、水量が少なすぎると渦ができにくく、汚れが取れません。

 

水量不足でつまりがどんどん悪化して、流れが悪くなっていきます。

便器内に水が溜まり続ける場合

トイレの流れが悪く、レバーを操作して水を流したときに、便器内の水位が上がり続ける原因は、次のとおりです。

  • 排水管が詰まっている
  • タンク内のボールタップの故障で、流れる水量を調節できない

ボールタップは浮き玉につながって、給水を調整する部位です。ボールタップが壊れると水が少なくなる、もしくは大量に流れて止まらなくなり、流れが悪い状態が続きます。

集合住宅は他の部屋のつまりが原因のケースも

マンションやアパートといった集合住宅は、排水管が縦でつながっているため、他の部屋のつまりが影響するケースがあります。

 

また、高層階の部屋は水圧が低くなるため、水流が弱くつまりが生じやすい傾向です。節水型トイレを使っている部屋が多いと、さらにつまりが生じやすく、共用の排水管にも影響します。

 

築20年を超える古いマンションでは、共用の排水管に汚れが蓄積しており、各戸でトイレつまりが生じて流れが悪くなるケースもあります。

 

集合住宅のトイレで水の流れが悪いときは、管理者に相談しましょう。

異音がする場合

水の流れが悪く、トイレで聞き慣れない音がするのは、主に以下が原因です。

  • 「ゴー」「ブーーン」という音はボールタップの不具合
  • 「コポコポ」「ゴボゴボ」と聞こえたら、つまりの初期症状
  • 「ゴンッ」「ガンッ」という壁を打つような音は、配管の水圧の変化
  • ウォシュレットからの異音は、配管トラブル

配管トラブルやボールタップの不具合が原因で、つまりが生じる場合もあります。トイレ内の異音の多くは、トイレつまりの前兆です。悪化する前に、異音の原因を突き止めて対処しましょう。

異臭がする場合

毛細管現象トイレ内で臭いが気になる原因は、以下が考えられます。

  • 便器内の水位が低い・水がなくなっている
  • 排水管でつまりが生じている
  • 換気扇の汚れなど、見えない箇所が汚れている

便器内からの臭いがあれば、つまりが生じてトイレの流れが悪くなっています。便器内の水位が低い原因も、つまりが生じてつまりの原因物質が水を引っ張っているケースも少なくありません。

 

異臭を放置すると、どんどんトイレの流れが悪くなります

トイレの流れが悪いときのNG行動

洋式トイレ

トイレの流れが悪いときに自分で対処しようとして、知らないうちに悪化させたり、危険物質を発生させたりする恐れもあります。

 

ここでは、トイレの流れが悪いときにしてはいけないNG行動を2つ紹介します。

複数の洗剤を同時に使う

トイレの流れが悪いときに1つの洗剤を使ってみて効果がないと、別の洗剤を使ってみたくなります。しかし、複数の洗剤を同時に使ってはいけません。「まぜるな危険」と書かれている洗剤は、特に注意が必要です。

 

塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜると、塩素ガスという有毒なガスが発生します。塩素ガスは、肺水腫や肺炎といった病気の原因です。

 

塩素ガスは刺激臭があるので、もし「発生したかも?」と思ったら、すぐに水を流して窓を開けましょう。また、動けるうちに空気の綺麗な場所に移動してください。少しでも気分が悪くなったら、軽症でも医師の診察を受けることをおすすめします。

器具で無理に修理しようとする

トイレの流れが悪い原因が固形物のときは、ラバーカップの使用はおすすめできません。オムツや生理用品のような、水を吸うと膨らむものも同様です。

 

ラバーカップを使うと、つまりの原因である固形物が排水管の奥に入り込んでしまいます。また、硬い固形物は、排水管や便器を傷つけてしまう可能性も。

 

また、ワイヤーブラシもトイレには使わない方が良いでしょう。ワイヤーブラシの先についているブラシの素材によっては、固すぎて陶器の便器を傷つけてしまいます。

 

ラバーカップやワイヤーブラシなどで、無理に修理しようとするのはやめましょう。便器や配管を傷つけたら、すぐに水道修理業者に相談してください。

 

⇒今すぐ専門業者に相談したい方はこちら

トイレの流れが悪いときに自分で対処する方法

トイレの流れが悪い原因がトイレつまりである場合のみ、ご自分での対処が可能です。以下の方法を試してみてください。

  • 水位を調整する
  • お湯を流す
  • ラバーカップ(すっぽん)を使う
  • 真空式パイプクリーナーを使う

それぞれについて、説明します。

水位を調整する

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トイレタンク内を確認して、水位が通常より低くなっていないか確認しましょう。

 

トイレタンクのオーバーフロー管に刻印されている「WL」が、標準の水位です。「WL」の表示がない場合は、オーバーフロー管の上部から2~3cm下が標準の水位です。

 

標準の水位より低いことがつまりの原因の場合があります。水位を調整して、水の流れを改善しましょう。

 

【標準水位に調整する方法:水位調節リングがある場合】

  1. トイレの止水栓を時計回りで閉める
  2. ボールタップの付け根にある水位調節リングを右方向に回す
  3. 止水栓を開く

 

【標準水位に調整する方法:水位調節リングがない場合】

  1. トイレの止水栓を時計回りで閉める
  2. ボールタップと浮き球を接続しているアーム(棒の部分)を上に曲げる
  3. 止水栓を開く

トイレタンク内の水位が標準になっていたら、終了です。つまりが解消できたか、様子を見てください。

お湯を流す

お湯とバケツの使い方

お湯の温度と水圧を利用して、つまり解消する方法です。便器の周辺が濡れる可能性があるので、新聞紙やビニールシート、タオル等を敷いて養生してください。

 

また、ウォシュレットが設置されている場合はコンセントを抜いて、濡れないようにしましょう。

 

【ぬるま湯でトイレつまりを直す方法】

  1. 便器内の水を汲み取り、水位を下げる
  2. 50℃〜60℃のお湯をバケツに半分程度用意する
  3. 腰くらいの位置からバケツのぬるま湯を勢いよく流す

沸騰したお湯に同量の水を混ぜると、だいたい50℃〜60℃のお湯になります。手を入れて一瞬我慢できる程度の熱さです。

 

つまりをもっと効率的に溶かしたいと、熱湯を使うのはNGです。熱湯を注ぐと、陶器製の便器にヒビが入ってしまう恐れがあります。

 

以下の記事で、さらに分かりやすくやり方や注意事項を解説しているので、参考にしてください。

ラバーカップを使う

ラバーカップの使い方

ラバーカップは、ドン・キホーテやドラッグストア、カインズなどのホームセンター、通販サイトで500円〜2,000円程度で購入できます。

 

つまりの原因が水に溶けるものなら、ラバーカップを使用可能です。紙おむつやおもちゃなど、水に溶けないものがつまっている場合は使わないでください。

 

【ラバーカップのつまり解消方法】

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. カップ部分が水に浸かる程度に水をバケツ等で足す
  3. カップを便器に押し付けて、密着させる
  4. カップをゆっくり押し込み、勢いよく引き戻す
  5. 3・4を数回繰り返す
  6. ゴボゴボと音がして、水が引いてきたら終了

レバーでいきなり水を流すと、つまりが解消していない場合に溢れる可能性があるので、バケツの使用がおすすめです。

 

以下の記事で、ラバーカップを使用する際の注意事項や、効率的な使い方をわかりやすく解説しています。

真空式パイプクリーナーを使う

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップより吸引力のある強力なつまり解消用具です。コメリ、カインズといったホームセンターや大型雑貨店、通販サイトで1,800円〜で購入できます。

 

真空式パイプクリーナーはハンドルを上下して操作するため、ラバーカップより使いやすい点も魅力です。

 

【真空式パイプクリーナーのつまり解消方法】

  1. 真空式パイプクリーナーのハンドルが下がった状態で排水口に押し付ける
  2. カップ部分が水に浸かる程度に水位を調整する
  3. ハンドルをゆっくり押し込み、勢いよく引き上げる
  4. 3を数回繰り返す
  5. 排水管の奥で水が引いたような音がしたら終了

バケツで水を少しずつ流して、つまりを解消できたかどうか確認しましょう。

 

以下の記事で、真空式パイプクリーナーの選び方、使う際の注意点をわかりやすく説明しています。

トイレの流れが悪い構造的な理由

トイレは、そもそも流れが悪い状態になりやすい構造です。どのような構造になっているのかを知ると、トラブルの原因や対処法が理解しやすくなります。

トイレで水が流れる構造・仕組み

タンク式トイレで水が流れる仕組み

トイレの水が流れる仕組みは、以下のとおりです。

  1. レバーを操作する
  2. レバーに繋がった鎖がフロートバルブを持ち上げる
  3. フロートバルブの下の排水弁が開き、タンクの水が便器に流れる
  4. タンクの水位が下がる
  5. フロートバルブが排水弁をふさぐ
  6. 浮き玉の位置が下がる
  7. 浮き玉に繋がったボールタップの給水弁が開く
  8. 給水弁から水がタンクに入る
  9. タンク内の水位が上昇して、給水弁が閉じる

オーバーフロー管は、正常にタンク内部品が作動している場合は特に何もしません。ただし、部品に異常ができ、水位が上がりすぎるようになると調整のため作動します。

詰まりやすい場所と理由

洋式便器の構造以下が、トイレで特に詰まりやすい箇所です。

  • 便器の水と排水管がつながる箇所
  • 排水管の曲がった箇所
  • 便器の底

便器内にたまっている水は「封水」と呼ばれます。封水は、下水の臭いや害虫が室内に入ってくるのを回避します。

 

便器の中には「せき」と呼ばれる空間があり、水がたまる構造です。せきがあるため、水の勢いがないとトイレットペーパーなどが流れません。

 

また、トイレの排水管が外の汚水枡まで延びていく過程で、曲がり角ができます。この曲がり角に、汚れが残ってつまりが生じやすくなります。

 

以下の記事で、トイレの構造についてわかりやすく説明しています。詰まりやすい原因や気をつけるべきことがわかるので、参考にしてください。

この状況は要注意!業者に依頼すべきトイレのサイン

以下の場合は、迷わずに業者への相談がおすすめです。

  • 流したものが外から見えないとき
  • 対処しても改善しないとき
  • 過去にも同じ症状が繰り返されているとき
  • 原因が思い当たらないとき

順に、解説していきます。

流したものが外から見えないとき

何が詰まっているのか、外からは確認できないケースです。排水管の奥深くでつまりが生じているので、ご自分での対応は難しいでしょう。

 

特に詰まったものが何かわからないときに、無理に取り出そうとすると、さらに奥に入り込んで悪化させてしまいます。業者に依頼して、専門用具で取り出してもらいましょう。

対処しても改善しないとき

さまざまな対処法を試してもまったく改善されないときは、排水管の奥深くや汚水枡などにつまりの原因があるのかもしれません。

 

また、つまりの原因が固形物なら、ラバーカップやお湯を使っても悪化させるだけです。

 

排水管の奥や汚水枡に原因がある場合や、固形物がつまりの原因で流れが悪いなら、自分での対応は難しいでしょう。

過去にも同じ症状が繰り返されているとき

ラバーカップ等で改善しても、何度も同じ症状が繰り返されている場合は、水道修理業者への相談がおすすめです。何らかの不具合が生じている可能性があります。

 

例えば、以下のような不具合です。

  • 排水管が劣化している
  • 汚水枡が劣化している
  • 流す水量が少ない
  • 排水管に尿石が蓄積している

以上の不具合のほか、トイレの利用方法に問題がある可能性もあります。

 

過去にもトイレの流れが悪い症状があり、また繰り返しているときは業者に相談して、適切に修理してもらいましょう。

原因が思い当たらないとき

トイレがつまってしまった原因がわからないときも、水道修理業者に相談しましょう。

 

いつも通りにトイレを使っていて、特に固形物などを流した覚えがなくても、うっかり何かを落として流してしまったのかもしれません。

 

お子さんのいる家庭は、特に注意が必要です。お子さんが流してしまった小さなおもちゃが原因の可能性もあります。

 

また、つまりの原因を流さなくても、排水管などの不具合が原因とも考えられます。水道修理業者なら、すぐに原因を突き止めて適切な処理をしてくれるでしょう。

トイレの流れが悪いときの修理費用の相場

 

トイレの修理料金の相場

トイレの流れが悪い原因の解消を、水道修理業者に依頼した際の作業料金の相場は以下のとおりです。

トイレのトラブル解消作業 修理費用の相場
軽度のトイレつまり 8,000円〜
中度のトイレつまり 10,000円〜
重度のトイレつまり 15,000円〜
ボールタップの交換 15,000円~25,000円
便器の着脱 8,000円〜20,000円

上記の作業料金とは別に、基本料金や深夜・休日の割増料金、出張費などが業者によって加算されます。

 

流れが悪いといっても、症状はさまざまです。水が少しは流れる軽度のトイレつまりなら、修理費用は安く済みます。便器内に水が溜まり続け、一向に水が引かない重度なトイレつまりは、数万円と高額です。

 

正式に依頼する前に、見積もりで合計金額を確認してください。見積書を作成し、きちんと説明してくれる信頼できる業者がおすすめです。

悪徳業者を見抜くチェックポイント

トイレつまりで修理業者に依頼する場合、悪徳業者を選ばないように注意が必要です。悪徳業者に依頼すると、高額請求や手抜き工事といったトラブルが生じます。

 

以下のような業者は、悪徳業者の可能性があるので、依頼しないでください。

  • 飛び込みで訪問する
  • 会社の所在地や代表者の名前がわからない
  • 見積書を作成しない
  • 不安を駆り立てて契約を促す

中には、脅迫めいた口調で契約を促す業者もいます。怖くても絶対に依頼しないでください。

 

水道局指定工事店に登録されているような、信頼できる業者に相談しましょう。

トイレの流れを悪くしないための予防策

トイレを掃除している男性

トイレの流れが悪くならないための予防策をお伝えします。

  • 定期的にトイレの掃除・点検をする
  • トイレを詰まらせない習慣を身につける
  • 長期間留守にするときも便器内の水を減らさない

以上を心がけていると、トイレの流れが悪い状態を防げます。

定期的にトイレの掃除・点検をする

定期的にトイレ掃除と点検をして、つまりを予防しましょう。定期的なトイレ掃除のメリットは、以下の通りです。

  • 尿石や水垢が蓄積しない
  • ちょっとした変化にすぐに気づいて対処できる

固形物が落ちたときは、すぐにゴム手袋をして取り出すことも忘れないでください。

トイレを詰まらせない習慣を身につける

以下のような習慣があると、トイレが詰まりやすくなります。

  • トイレットペーパーを大量に使う
  • 節約のために大便を小洗浄で流す
  • 「水に流せる」という製品をよく流す
  • 流れが多少悪くても対処しない

習慣を変えて、つまりが起きないようにしましょう。

  • トイレットペーパーを大量に使うときは、途中で水を1回流す
  • 大便のときは大洗浄で流す
  • 「水に流せる」製品を流さない
  • 流れが悪いと感じたら、すぐに対処する

以上のような習慣を身につけて、つまりが起きないようにしてください。

長期間留守にするときも便器内の水を減らさない

長期間留守にするときは、便器内の水が減らないように以下のように対処してください。

  • 暑い時期:便器にラップを被せて蒸発を防止
  • 寒い時期:便器に凍結防止剤を使用

便器内の水位が低くなった状態が続くと、流れが悪いといったさまざまな不具合の原因になります。

 

長期間留守にするために不安がある場合は、メンテナンスを専門家に依頼するのもおすすめです。

⇒トイレのメンテナンスも対応可能なサービスはこちら

トイレの流れが悪いときは焦らず正しく対処

トイレの流れが悪い原因を症状別に解説しました。

 

紹介した対処法で解消しないときや、固形物を落としてしまったとき、すぐに修理したいときは水道修理業者への依頼がおすすめです。

 

症状が軽度なうちに修理を頼めば、費用は安く済みます。水の流れが悪いと感じたら、早めに相談しましょう。

 

業者選びに迷ったら、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。電話・LINE・メールでのご相談を年中無休で24時間受け付けているので、どんなに軽いトイレつまりでも、すぐに駆けつけます。

 

⇒クリーンライフにトイレトラブルを相談してみる

2024.12.31
2025.02.12

簡単で効果的な、トイレの水垢の除去方法を解説します。

 

便器やタンクの手洗い場を傷付けず、手軽にキレイにできる方法を紹介するので、参考にしてみてください。手軽に手に入るものを使った、体や環境に優しい方法が中心です。

 

あわせて、キレイな状態を保つための予防法もお伝えします。臭い対策にも効果的な方法なので、試してみてください。

トイレについた水垢の落とし方5つ

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水垢を除去する前に、水垢がついている便器やトイレタンクの素材を知っておきましょう。

 

便器は一般的に陶器製なので問題ありませんが、トイレタンクはプラスチック製のこともあります。プラスチックは硬度が低いので、硬度の高い素材で擦ると痛めてしまいます。

 

次に、水垢が付きやすい場所を確認しておきましょう。水垢は、水の流れが多い便器内にはあまり発生しません。主に次のような場所にある汚れが、水垢です。

  • 手洗い器
  • 便器のフチ

それでは、水垢の落とし方を解説していきます。

クエン酸水で落とす

手洗い器の掃除には、体に優しいクエン酸がおすすめです。

用意するもの

クエン酸は、柑橘類に含まれる酸性の成分です。アルカリ性の水垢に作用して、除去できます。

  • クエン酸
  • キッチンペーパー
  • ラップ
  • 雑巾
  • スポンジ
  • スプレーボトル

スプレーボトルは、300ml程度の大きさのものを選びます。

手順

クエン酸水が、タンク内に入らないようにしてください。タンク内には金属製のパーツがあるので、サビの原因になります。

  1. クエン酸小さじ1を水200mlに溶かしてクエン酸水を作る
  2. スプレーボトルにクエン酸水を入れる
  3. 水垢にキッチンペーパーをかぶせ、クエン酸水を吹きかける
  4. ラップで覆い、1時間程度放置する
  5. ラップを取り除いて、スポンジで軽く擦る
  6. よく絞った雑巾で拭き取る

予定外にトイレを使う可能性のある小さなお子さんのいるお宅なら、手洗い器部分を取り外して浴室などの持っていき、つけおき洗いがおすすめです。

 

また、重曹とクエン酸を使った掃除方法がよく紹介されていますが、注意が必要です。アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を一緒にすると、中和するだけで汚れを落とす効果はあまり期待できません。

 

クエン酸で落とせなかった酸性の汚れ(黒カビなど)を重曹で落とすようにしましょう。

重曹ペーストで落とす

重曹はアルカリ性なので、水垢には不向き。しかし、研磨剤として使うことは可能です。クレンザーより粒子が細かいため、タンクや便器に傷をつけない重曹ペーストでしっかり汚れを落としましょう。

用意するもの

まずは、重曹ペーストの材料です。重曹と水の割合は、2:1。

  • 重曹
  • ペーストを作るための容器
  • かき混ぜるための割り箸、またはスプーン

重曹大さじ2に対して、水を大さじ1で混ぜ合わせてください。

 

重曹ペーストを使った水垢落としに必要なものは、以下の通りです。

  • 重曹ペースト
  • ラップ
  • 雑巾

重曹ペーストは、さまざまな汚れの除去に活躍します。

手順

重曹ペーストは手が荒れる可能性があるので、皮膚がデリケートな方はゴム手袋を着けて始めましょう。

  1. 重曹ペーストをラップにつけて、水垢の上から擦る
  2. 水垢が取れたら、硬く絞った雑巾で拭き取る

研磨して落としていくという意識で、円を描くようにゆっくり動かしてください。

メラミンスポンジ(激落ちくん)で擦る

メラミンスポンジは、メラミンフォームやメラミンスポンジ、激落ちくんといった商品名で売っています。洗剤を使わずに、水で濡らして擦るだけで汚れが落ちるため、人気な掃除用具の一つです。

用意するもの

メラニンスポンジは、水垢をよく落とします。しかし、コーティングが剥がれてしまう可能性があるため、ピンポイントで使用することが大切です。

 

水垢にピンポイントで使用するために、まずは全体をきれいにします。そのため、メラミンスポンジのほかに、中性洗剤とスポンジも用意してください。

  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • メラミンスポンジ
  • ハサミ

ハサミは、メラミンスポンジを適切な大きさに切るために使用します。

手順

洗剤を使わないので、比較的お肌に優しいのですが、皮膚の弱い方はゴム手袋を着けてください。

  1. 水垢のある場所全体を中性洗剤とスポンジで洗い、水を流す
  2. 水垢の場所(触ってざらざらした場所)を確認する
  3. メラミンスポンジを切って、水を含ませて水垢を擦る

メラミンスポンジ以外にも、以下のような水垢専用の商品が出ています。

  • 水垢落としスティック
  • 水垢用洗剤付きスチールたわし

そのほか、クエン酸を染み込ませた「激落ちくん」などもあるので、いろいろ試してみてください。

クレンザーを使う

どうしても落ちないトイレの水垢には、クレンザーを使って落とします。

用意するもの

クレンザーは便器のコーティングを除去してしまうので、粒子の細かいクレンザーを選びましょう。

  1. クリームクレンザー
  2. ラップフィルム
  3. トイレブラシ、スポンジ

クリームタイプの「ホーミング」や「ジフ」などがおすすめです。

手順

あまり強く擦ると、光沢が消えてしまうので注意してください。

  1. クリームクレンザーを水垢のある場所に塗布する
  2. ラップフィルムで水垢部分を擦る
  3. トイレブラシを使って水洗いをする

手洗い器の場合は、3でスポンジを使って水洗いした後、キッチンペーパー等で拭き上げます。

水垢専用洗剤で湿布する

頑固な水垢には、水垢専用の酸性洗剤を湿布して除去します。代表的なものをあげていきます。

  • 水アカストロングクリア
  • 洗剤能力PRO 水あかクリーナー
  • サンポール
  • トイレのルック

酸性なので、尿石にも効果が期待できます。

用意するもの

キッチンペーパーの代わりに、トイレットペーパーを使用してもOKです。

  • 水垢専用洗剤
  • キッチンペーパー
  • ラップ
  • ゴム手袋
  • 雑巾

ラップは、湿布をしているときに乾燥を防ぐために使用します。

手順

専用洗剤は比較的強酸なので、手袋は必ず着用して始めましょう。

  1. 水垢がついているトイレのフチに、キッチンペーパーを巻く
  2. キッチンペーパーの上から水垢専用洗剤をかける
  3. ラップをかけて約10分、放置する
  4. トイレのフチに設置したキッチンペーパーで汚れを擦る
  5. 雑巾を固く絞って拭き取る

酸性の洗剤を使ったあとで、塩素系漂白剤や塩素系洗剤を使用しないでください。酸性成分と塩素が反応して、塩素ガスが発生すると危険です。

トイレの水垢にハイター・オキシクリーンは使えない

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水垢はアルカリ性の汚れです。アルカリ性の汚れには、酸性洗剤を使うと落とせます。

 

ハイターやオキシクリーンはpH=11.0~12.0で、アルカリ性。アルカリ性の汚れにアルカリ性を使っても、ただ無駄に素材を痛めるだけです。必ず酸性のサンポールやクエン酸などを使用しましょう。

 

また、水垢落としに金属ブラシや研磨剤入りナイロンたわし、紙やすり(耐水ペーパー)などを使うと陶器を傷つけてしまう恐れがあるので、使用しないでください。

 

そのほか、メーカーによって注意事項があるので、説明書を確認してお手入れをしましょう。

トイレの水垢と間違えやすい汚れ

トイレ 汚れ

トイレの汚れが全て水垢というわけではありません。汚れの色によって、汚れの正体を知っておきましょう。汚れの種類によって、アプローチの仕方が異なります。

  • 茶色
  • 赤・ピンク
  • 黄色

汚れの正体を知れば、よりスムーズに除去できます。間違った洗剤を使うと、落ちにくくなることもあるので、注意が必要です。

白いうろこ状なら水垢

白くうろこ状になっている汚れは、水垢です。

 

便器や手洗い器は白なので、黒ずむまで気がつかないかもしれません。触ってみてざらざらしていれば、クエン酸スプレー等で除去しましょう。

 

白いうちなら除去しやすいので、こまめに触って確認してみてください。

黒ずんだ汚れは水垢かカビ

トイレの黒い汚れは、以下の可能性があります。

  • 黒カビ
  • 古い尿石
  • 硬化した水垢

基本的に、複数の原因が重なって黒ずんでいることがほとんどです。

 

黒カビは酸性、尿石や水垢はアルカリ性なので、別々のアプローチが必要。重曹とクエン酸を上手に組み合わせて除去してください。

茶色になったら古い水垢やカビ

古くなった水垢は、茶色になります。ただし、茶色だから水垢とは限りません。水垢以外にも次のような可能性が考えられます。

  • カビ
  • 尿石
  • サビ

可能性としては、古くなった尿石が最も高いでしょう。まずは中性洗剤で掃除をしてみて、落ちないなら酸性洗剤を使用してみてください。

ピンクまたは赤い汚れはロドトルラ

ピンクや赤い汚れの正体は以下の通りです。

  • メチロバクテリウム(バクテリア)
  • ロドトルラ(酵母)

赤い汚れを放置すると、黒カビの餌になって黒カビが増殖します。ピンクや赤い状態なら比較的除去しやすい汚れなので、中性洗剤で十分です。

黄色いなら尿石

黄色い汚れは、高い確率で尿石です。尿石は、尿に含まれる成分(タンパク質、尿素など)が細菌の作用で変質してできます。

 

トイレの掃除の頻度が少なすぎると、尿がそのままになっている場所で増殖していきます。石状の固い物質になるので、トイレつまりの原因の一つです。

 

また、尿石が大きくなると悪臭も増していくので、早めに対処してください。

トイレに水垢がつかないための予防方法

クエン酸水

トイレの水垢は発生すると除去しにくいため、つかないように予防した方が負担が少なくなります。以下のような方法で、水垢がつかないように気をつけましょう。

  • こまめに掃除する
  • 置き型洗浄剤を常置する
  • 逆性石鹸溶液を毎日吹きかける
  • トイレスタンプを使用する
  • 月に1度重曹をタンク内に一晩放置する

水垢がつかないようにすると、掃除がラクになり、悪臭を抑えられます。

こまめに掃除する

こまめに掃除をすることで、水垢や悪臭、カビなどを防止できます。汚れの防止だけではなく、水漏れ等のトラブルを軽微なうちに見つけられます。

 

特に、家族人数の多いご家庭は、できるだけこまめに掃除をしましょう。寝る前に以下を心がけるだけで、汚れにくくなります。

  • 水垢のできやすい手洗い器の周辺をサッと拭く
  • トイレの周辺や壁などをお掃除シートで拭く
  • 便器の縁をトイレブラシでサッと擦る

毎日の掃除は面倒かもしれませんが、汚れが付着せず掃除がラクになるのでおすすめです。

置き型洗浄剤を常置する

置き型洗浄剤は、タンク内や便器の縁に薬剤の入った容器を置いて、水が流れるたびに内部が少し溶けていくシステムです。デザインや香りの種類が豊富で、好みのタイプを選べます。

 

ただし、タンク内に設置するタイプは、次のようなトイレには使えません。

  • タンクレス
  • 手洗い器がないトイレ
  • トイレタンクの水を使用するウォシュレットが設置されている

設置できない場合は、以下の逆性石鹸溶液やトイレスタンプを利用してください。

逆性石鹸溶液を毎日吹きかける

逆性石鹸は汚れを落とす石鹸とは異なり、消毒・殺菌効果のある消毒剤です。

 

水1Lに逆性石鹸を2.5mlを溶かした溶液をスプレーに入れて、汚れやすい箇所に吹きかけておくと、水垢やカビ、雑菌の増殖を防止します。無色透明で無臭で、水にも溶けやすいので、利用しやすいです。

 

ただし、すでに水垢やカビができている場合は、除去効果はありません。吹きかける場所は、前もって掃除してきれいにしておきましょう。

 

逆性石けんは、「オスバンS」や「ベンザルコニウム塩化物液」といった名称でドラッグストアやネットショップで購入できます。手指の消毒や、洗濯物の悪臭防止にも使えて便利です。

トイレスタンプを使用する

トイレスタンプはスタンプ機能で濃縮ジェルを便器内に貼り付けて、水を流すたびに便器全体にジェルが広がり、以下のような効果を発揮する製品です。

  • 洗浄・防汚
  • 除菌
  • 黒ずみ防止
  • 消臭・芳香

トイレスタンプの効果を発揮するためには、スタンプする前に掃除をして、清潔な便器にすることが大切です。

 

また、スタンプする箇所も大切。できるだけ縁に近く、平らな場所にしないと、すぐに流れて効果が持続できません。

月に1度重曹をタンク内に一晩放置する

重曹は水垢には効果はありませんが、タンク内をキレイに保つ際に役立ち、便器内の汚れの蓄積を防ぎます。

 

タンクを開けてみると、黒ずみが増えていることがあります。この黒ずみはカビです。この水を便器に流すと、カビ菌が水垢等と結びついてより複雑な汚れになります。

 

月に一度、寝る前や外出する前に重曹をカップ1杯入れておくだけです。6時間ほど放置すれば、内部がキレイになります。

トイレの水垢が落ちないときは

トイレの水垢をキレイにする方法や、水垢がつかないための予防方法を紹介しました。

 

こまめなお掃除は水垢対策だけではなく、トイレトラブルが軽微なうちに気づくためにも重要です。少しでも気になることがあれば、『クリーンライフ』にご相談ください。

 

「掃除をしても頑固な汚れが取れない」「古い便器やタンクで、掃除をしてもすぐに汚れてしまう」とお困りの方は、トイレ交換を検討しても良いでしょう。

⇒クリーンライフにトイレトラブルを相談してみる

2024.12.31
2025.02.12

普段は目にすることがないトイレタンクの内部ですが、実はトイレの中でも特に汚れが溜まりやすい箇所です。

 

トイレタンク内を掃除しないと、主に衛生面や快適性に支障が出るため、定期的な掃除をおすすめします。

 

今回はトイレタンク内を掃除する5つの方法や注意点、トイレタンク内の掃除が必要な理由を解説します。

 

業者によるトイレタンク内の掃除の費用相場や、後悔しない業者の選び方もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

トイレタンク内の掃除方法5つ

トイレタンク内を掃除するイメージ

トイレタンク内を掃除する方法はさまざまですが、その中でも特におすすめなものは以下の5つです。

  • 洗浄剤でトイレタンクを開けないで掃除
  • 重曹でトイレタンクを開けないで掃除
  • 中性洗剤でこすって掃除
  • オキシクリーンでこすって掃除
  • 掃除で落ちない汚れはサンドペーパーで削る

それぞれの掃除方法について、必要な物や手順などを詳しく解説します。

洗浄剤でトイレタンクを開けないで掃除

最も手軽かつ手を汚さずに掃除ができる方法は、市販されている洗浄剤の使用です。トイレタンク専用の洗浄剤なら、部品への影響も考慮した洗浄成分が配合されているため、安心できます。

必要な物

洗浄剤でトイレタンクを掃除する場合に必要な物は、以下の通りです。

  • 市販のトイレタンク洗浄剤

 

その他の掃除道具や特別なアイテムは不要で、洗浄剤さえあれば問題ありません。

掃除のやり方

洗浄剤を用意したら、以下の手順でタンクを掃除します。

  1. トイレタンク内の水を1度流す
  2. 規定量の洗浄剤をトイレタンクの穴から入れる
  3. 指定の時間まで放置する
  4. トイレの水を数回流す

上記4ステップで、簡単かつ効果的にタンク内の汚れを落とせます。

 

ただし、すでにこびりついた頑固な汚れは落ちない可能性があるため、定期的なケアとしておすすめな掃除方法です。

重曹でトイレタンクを開けないで掃除

小さな子供がいる家庭や洗剤・薬剤の使用に不安がある方なら、洗浄剤の代わりに重曹で浸け置きする方法がおすすめです。

 

重曹はスーパーやドラッグストアなどで簡単に入手でき、天然成分で体や環境への悪影響もありません。

必要な物

重曹でトイレタンク内を掃除する場合に必要な物は、以下の通りです。

  • 大さじ1杯の重曹

 

洗浄剤による掃除方法と同じく必要な物は1つだけで、重曹があればすぐに実践できます。

掃除のやり方

重曹を用意したら、以下の手順で掃除をします。

  1. トイレタンクの穴から重曹を入れる
  2. 3時間~7時間程度放置する
  3. トイレの水を数回流す

 

重曹は弱アルカリ性の物質であり、汚れや悪臭の元になる酸性汚れをゆるやかに落とす効果に期待できます。

 

ただし、ほとんどのトイレは、メーカーからアルカリ性洗剤の使用を不可としている場合が多いです。

 

重曹も弱アルカリ性とはいえ、タンク内に長時間残留していると部品にダメージを与える恐れがあります。重曹による掃除は自己責任で行い、十分な量の水で洗い流しましょう。

中性洗剤でこすって掃除

浸け置き洗いではどうしても落ちない汚れが付着しているなら、トイレタンクを開けて直接こするという掃除方法が適しています。

 

こすって掃除する場合、使用する洗剤はトイレ用の中性洗剤で問題ありません。

必要な物

中性洗剤を使った掃除には、以下の道具が必要です。

  • マイナスドライバー
  • 中性洗剤
  • ゴム手袋
  • スポンジ
  • 歯ブラシ

マイナスドライバーは止水栓の開閉時に用います。ハンドル式の止水栓の場合は手で回せるため、マイナスドライバーを用意する必要はありません。

掃除のやり方

タンクのフタの開け方

こすって掃除する場合、トイレタンクのフタを外す前に必ず止水栓を閉めましょう。止水栓が開いたままフタを外して水を流すと、給水ホースから出てくる水で床が濡れる可能性があります。

 

トイレタンクのフタのナットを外す

トイレタンクのフタを持ち上げても開かないときは、フタ裏のナットを外しましょう。

 

必要な道具を用意したら、以下の手順でトイレタンク内を掃除します。

  1. トイレの止水栓を閉める
  2. 中性洗剤と水を含ませたスポンジで、フタの上と裏側を洗う
  3. フタを開いてトイレタンクに中性洗剤を吹き付け、スポンジと歯ブラシで洗う
  4. タンクの底にも汚れがあれば、水を流してから洗う
  5. 止水栓を掃除前と同じ程度まで緩める
  6. 水を流して洗剤を落とす

タンクの底も汚れていないか、忘れずに確認しましょう。

オキシクリーンでこすって掃除

中性洗剤の代わりに、酸素系漂白剤のオキシクリーンを使う方法もおすすめです。

 

オキシクリーンはトイレタンクだけでなく、浴室の掃除や衣服の漂白など幅広い用途に使えるため、持っておいて損はありません。

必要な物

オキシクリーンを使った掃除には、以下の道具が必要です。

  • マイナスドライバー
  • オキシクリーン
  • ぬるま湯
  • ゴム手袋
  • スポンジ
  • 歯ブラシ

 

オキシクリーンは溶かして使う必要があるため、ぬるま湯も用意しましょう。

掃除のやり方

必要な道具を用意したら、以下の手順で掃除しましょう。

  1. トイレの止水栓をマイナスドライバーで閉める
  2. 規定量のオキシクリーンをぬるま湯に溶かす
  3. オキシクリーン液をトイレタンク内に注ぐ
  4. スポンジと歯ブラシで内側を擦る
  5. 15分程度放置する
  6. 止水栓を掃除前と同じ程度まで緩める
  7. 水を流してオキシクリーン液を落とす

 

なお、悪臭が気になる場合は、放置時間を1時間~2時間程度まで延ばすとより効果的です。

掃除で落ちない汚れはサンドペーパーで削る

ご紹介した方法では除去できない固い水垢などの汚れは、サンドペーパーで削り落としましょう。

必要な物

荒いサンドペーパーを使うと、掃除をする面を傷つけてしまいます。傷ついたところに黒カビが生えてくるので、以下のものを用意しましょう。

  • 耐水性のサンドペーパー(1,000番程度)

水垢掃除用として売られているサンドペーパーもあります。

掃除のやり方

以下の手順で掃除します。

  1. サンドペーパーを使いやすい大きさに切る
  2. 掃除する箇所が濡れているか確認して、濡れていなかったら少し水を含ませる
  3. サンドペーパーに水を含ませ、優しくこする

力一杯こすると傷つけてしまうので、優しくこすります。

トイレタンク内を掃除する際の注意点

トイレタンク内の掃除は開ける・開けないにかかわらず、以下の点に注意が必要です。

  • ハイターなどの塩素系漂白剤は使わない
  • やり方を誤るとトイレタンクが故障する可能性もある

 

なぜ注意すべきなのか、以下より詳しく解説します。

ハイターなどの塩素系漂白剤は使わない

トイレタンク内にはカビが発生する場合も多いため、カビ汚れに強いハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤を使うべきか考える方も多いはずです。しかし、トイレタンク内の掃除に塩素系漂白剤は適していません。

 

トイレタンク内には金属製やゴム製の部品が使われており、塩素系漂白剤が長時間付着すると部品の劣化が早まるからです。

 

どうしても使いたい場合は浸け置き時間を数分~30分程度に抑えて、十分な量の水で洗い流しましょう。

やり方を誤るとトイレタンクが故障する可能性もある

トイレタンク内の部品は使用する洗剤や薬剤選びを誤るだけでなく、強くこすって動かした場合にも故障する恐れがあります。

 

万が一トイレタンクが故障すれば高額な修理代がかかり、賃貸住宅であっても自身の過失が原因として修理代を請求される可能性が高いです。

 

トイレタンク内の掃除は簡単に思えて故障のリスクを伴う難しい手入れなので、不安なら無理をせず業者への依頼をおすすめします。

トイレタンク内の掃除が必要な理由

トイレタンク内が掃除されているトイレ

トイレタンク内は、以下の理由から定期的な掃除が必要な箇所です。

  • トイレタンク内はさまざまな汚れが溜まりやすい
  • 便器にカビが付着する
  • 悪臭が発生する

トイレタンク内は便器ほど直接目にする機会がなく、1度も掃除したことがない方もいるはずです。

 

ここで解説するトイレタンク内の掃除の必要性を理解し、定期的なケアの習慣をつけましょう。

トイレタンク内はさまざまな汚れが溜まりやすい

常に水が溜まっており、密閉性が高いトイレタンクの中は相応に湿度も高くなります。そのため、以下のような汚れが溜まりやすいです。

  • 水アカ
  • 黒カビ

 

水アカは水道水に含まれているミネラル成分が固形化したもので、水が蒸発してもその場に残り、少しずつ蓄積されていきます。長期間放置するとトイレタンク内に固着し、簡単に除去できなくなる厄介な汚れです。

 

黒カビは高温多湿を好み、まさにトイレタンクの中は繁殖に最適な環境となっています。特に外の湿度が高まる梅雨時〜夏場は、少しでも掃除を怠ると黒カビが発生してしまいます。

便器にカビが付着する

トイレタンク内にカビが発生すると、水を出したときに便器までカビが流れていきます。その際に黒カビが付着するため、結果的に便器まで汚れやすくなります。

 

便器掃除の手間が増えるだけでなく、アレルギー症状が出たり、ぜんそく症状の悪化・再発にもつながったりするなどのリスクが高まります。

 

このようなトラブルを防ぐためにも、トイレタンク内の掃除は必要です。

悪臭が発生する

トイレタンク内に発生した汚れの放置は、便器の汚れだけでなく独特な悪臭にもつながります。

 

こまめに便器を掃除しても悪臭がなかなか解消されない場合は、トイレタンク内の汚れが原因となっている可能性が高いです。

 

消臭剤では根本的な解決には至らないため、掃除で汚れそのものを除去する必要があります。

トイレタンク内を掃除する頻度

トイレタンク内の汚れの発生を防ぎたいなら、月に1回程度の掃除が理想的です。トイレのメーカーごとに掃除する頻度の目安が提示されている場合もあるため、取扱説明書を確認してみましょう。

 

汚れが軽微なうちはこまめにしっかりと掃除する必要はなく、トイレタンク内に洗浄剤や重曹を入れて浸け置きする程度のケアで十分です。

 

ただし、浸け置きに時間がかかるため、外出前や就寝前などトイレをしばらく使用しないタイミングを選びましょう。

トイレタンク内を掃除以外でキレイに保つ方法

トイレタンク内は開けずに汚れを落とす方法もあるとはいえ、「掃除」と考えるとおっくうに思えてしまうものです。

 

ここでは、掃除よりも手軽にトイレタンク内に汚れが発生しにくくなる以下の方法について解説します。

  • 置き型の洗浄剤を使う
  • トイレタンク用の漂白剤を入れる

 

できるだけ掃除の頻度を下げたい方は、参考にしてみてください。

置き型の洗浄剤を使う

上部に手洗い場が設置されているトイレタンクの場合、「ブルーレット」など置き型の洗浄剤を使う方法がおすすめです。

 

トイレを使う度に洗浄剤がタンク内・便器へ流れていくため、掃除をしなくてもトイレのほぼ全体がすみずみまでキレイに保たれます。

トイレタンク用の漂白剤を入れる

置き型のトイレタンク用洗浄剤の中には、漂白成分が配合された製品もあります。トイレタンク内や便器の黒ずみが気になるなら、漂白成分入りの洗浄剤を選びましょう。

 

また、掃除に使えるオキシクリーンを手洗い場の穴から入れて、浸け置きする方法もおすすめです。

トイレタンク内の掃除を業者に頼む場合の費用相場

トイレの修理業者

トイレタンク内は細かな部品やデリケートな素材の部品が多く使われており、掃除方法を誤ると故障しかねない場所です。

 

しっかりと掃除してトイレタンク内を清潔に保ちたいのであれば、トイレの構造や汚れの種類ごとに効果的な掃除方法を熟知している業者への依頼がおすすめです。

 

なお、トイレタンク内の掃除は多くの場合10,000円以内で依頼できます。費用の内訳ごとの相場は、以下の通りです。

基本料金 0円~5,000円程度
タンク清掃 3,500円~8,000円程度
トイレ全体の清掃 5,000円~13,000円程度

 

業者によっては、上記以外に「出張料金」や「見積もり料金」なども加算される場合があります。

 

水道修理業者における料金体系の仕組みは以下の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。

トイレタンク内の掃除を依頼する業者の選び方

数ある業者の中から自分の希望に合った依頼先を見つけるため、以下のポイントは押さえておきましょう。

  • 複数の業者で見積もりを取る
  • トイレの修理に特化した業者を選ぶ
  • オプションの内容もチェックする
  • 口コミや評判で選ぶ

 

ここでは、各ポイントをどのように意識すべきなのかを詳しく解説します。

複数の業者で見積もりを取る

業者ごとに料金設定や追加料金の有無、費用総額とサービス内容のバランスは変わります。そのため、事前に見積もりを取って比較検討する必要があります。

 

依頼先の候補は1社に絞らず、2~3社程度まで挙げたうえで見積もり内容をよく確認しましょう。

 

なお、クリーンライフならお見積もり料金は無料、かつホームページにてトラブル別の料金シミュレーションが可能です。

 

⇒クリーンライフで料金シミュレーションをしてみる

トイレの修理に特化した業者を選ぶ

トイレタンク内の掃除を依頼できる主な業者として水道修理業者がありますが、一口に水道修理業者といっても得意としている分野は違います。

 

トイレタンク内の掃除なら、トイレの修理・清掃の実績が豊富な業者を選びましょう。メーカーや型式にかかわらず、専門的な知識を活かして効率的な作業をしてくれます。

オプションの内容もチェックする

業者に掃除してもらった直後のキレイな状態を長く保ちたいなら、「汚れ防止コート」などのオプションの利用もおすすめです。

 

業者によってさまざまなオプションが用意されているため、料金や基本のサービス内容に加えて、オプションの内容も確認しましょう。

口コミや評判で選ぶ

業者を選ぶにあたって、利用者による口コミや評判の良さも重要なポイントです。口コミなら広告だけでは見えない、実際の利用者だからこそ分かる事情も把握できます。

 

なお、クリーンライフでは、お客様よりいただいた口コミをホームページにて掲載しています。

 

⇒クリーンライフのトイレ修理に関する口コミを見る

トイレタンク内の掃除をお考えの方へ

トイレの中でも汚れが溜まりやすいタンク内ですが、使用する道具を誤ると部品を傷めて破損する恐れがあります。

 

また、しばらく掃除をしていないトイレタンク内はできる限り開けず、触れずに対処したいと考える方も多いでしょう。

 

トイレタンク内の汚れや悪臭にお困りの方は、つまり・水漏れ・部品交換などトイレ周りのトラブル解決で豊富な実績を持つクリーンライフにお任せください。指定給水装置工事事業者として、確かな技術と明朗会計で、どなたもご安心いただけるサービスを提供いたします。

 

⇒クリーンライフにトイレの水漏れ・つまりを相談してみる

2024.12.31
2025.02.12

近年、日本で普及が進むウォシュレット。稀に水漏れし、以下のトラブルを招く恐れがあります。

  • 水道代の高額請求
  • 階下への水漏れ
  • 漏電・感電

水漏れトラブルの拡大を抑えるには、素早い対応が不可欠です。

 

今回はウォシュレットの水漏れの原因や、応急処置の方法を解説します。あわせて賃貸での対処法、業者利用時の料金相場などもお伝えしますので、参考にご覧ください。

ウォシュレットの水漏れの原因・対処方法

ウォシュレットのパネル

ウォシュレットの寿命は、7年~10年程です。寿命がきたら、ウォシュレットの交換も検討してください。

 

劣化状況が著しいと、以下から水漏れするリスクがアップします。

  • 洗浄ノズル本体
  • ウォシュレットの横
  • 温水タンク
  • 給水ホース・配管
  • 給水フィルター
  • 操作パネル

以降では、それぞれの水漏れが起こった原因や対応方法について、詳しく見ていきましょう。

洗浄ノズルから水漏れする原因

ウォシュレットの水漏れで多いのが、洗浄ノズル本体から水がポタポタ垂れる症状です。

 

洗浄ノズルとは、ウォシュレット内に格納されている温水の噴出口のこと。洗浄スイッチを押した際、出たり引っ込んだりします。

 

洗浄ノズルから水漏れする主な原因は、バルブユニットの汚れです。以下で症状が解消されなければ、ウォシュレット内の電気系統が故障している可能性もあります。

  • ノズル・バルブユニットを掃除する
  • ノズルを交換する

ちなみにバルブユニットとは、「ノズルの水を出す・止める」といった役割を持つ部分のこと。修理では電気系統が関わるため、素人は絶対に触れてはいけません。

 

水漏れ原因がバルブユニットのようなら、必ず業者に相談してください。

洗浄ノズルの掃除方法

最近では、セルフクリーニング機能が付いているウォシュレットがあります。しかし、クリーニング機能がない機種の場合は手動で掃除します。

 

お掃除の手順は、以下の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. ノズルを出す
  3. ノズルを歯ブラシやお掃除シートで掃除する

『ノズル掃除』というボタンを押すと、ノズルが出てきます。ボタンがない場合は、ノズルが出た状態でコンセントを抜いてください。

洗浄ノズルの交換方法

洗浄ノズルを掃除しても水漏れが解決しないなら、ノズルの交換が必要です。保証期間なら、メーカーに連絡して無料で交換してもらいましょう。

 

ご自分でノズルを交換する方法は、以下の流れです。ゴム手袋をつけて行ってください。

  1. 止水栓を閉める
  2. ウォシュレットのコンセントを抜く
  3. ノズルを手で掴み、反時計回りに回して取り外す
  4. 時計回りで新しいノズルを取り付ける
  5. 電源を入れる
  6. 止水栓を開く
  7. 動作確認する

LIXILの場合は、ノズル先端ならご自分で交換できます。TOTOは業者やメーカーへの依頼が必要です。

ウォシュレット横から水漏れする原因

ウォシュレット横からの水漏れ原因には、水抜栓が関与している可能性が高いです。

 

水抜栓とは、タンク内蔵型のウォシュレットに使用されている部品のこと。正確な名称は「給水フィルター付水抜き栓」といい、主に次の場所に設置されています。

  • トイレタンクの下
  • 給水管とウォシュレットの接続部分

水抜栓から水漏れする主な原因は、水抜栓の割れやOリングの劣化です。どちらも自力での修理は難しいため、業者への依頼をおすすめします。

温水タンクから水漏れする原因

貯水式のウォシュレットをご使用中の場合、温水タンクから水漏れするケースもあります。温水タンクとは、名前通り「温水を貯める」機能を持つタンクのことです。

 

温水タンクの水漏れは、以下を理由に発生するケースが多数。

  • 電気系統の故障
  • ゴムパッキンの劣化

修理には本体交換、内部の部品交換などの作業を要します。あわせて電気系統に触れる必要もあり、プロの業者でなければ大変危険です。

給水ホース・配管から水漏れする原因

給水ホースや配管から水漏れした際は、「ジョイント」という接続部分の金具が緩んでいる恐れがあります。一度金具を締め直してみて、トラブルが解消されないか確認してください。

 

症状が改善されなければ、給水管からの水を分岐させる分岐金具が劣化・故障しているかもしれません。劣化が著しい分岐金具は、新しいものに取り換えましょう。

 

きちんとした技術や知識を有していれば、ご自身での交換もOK。次のような誤った対処により、水漏れの悪化を招かないよう十分注意してください。

  • パッキンの型の誤り
  • 金具を締めすぎ

パッキンにはさまざまなサイズがあるので、同じものを購入する必要があります。少しでも不安に感じる方は、水道修理業者に依頼するのが無難です。

給水フィルターから水漏れする原因

たいていのウォシュレットは、次のような場所に給水フィルターが取り付けられています。

  • 操作パネルの下や横
  • ウォシュレット内部

給水フィルターとは、水道水から不純物を取り除く役割を持つ部品のこと。長年使い続けると汚れやゴミが溜まり、フィルターが目詰まりして水漏れを引き起こす恐れがあります。

 

給水フィルターからの水漏れは、歯ブラシなどを用いてフィルターを掃除するだけで、解消できる可能性が高いです。

給水フィルターの掃除方法

給水フィルターは、メーカーや製品によって異なりますが、止水栓につながった部分を確認してみてください。給水管をたどると、見つけられます。

 

給水フィルターの掃除方法は、一般的に以下の通りです。

  1. 給水フィルターを取り外して、分解する
  2. 歯ブラシ等で給水フィルターの目詰まりを取り除く
  3. 給水フィルターを元に戻す

多くの場合、取扱説明書かメーカー公式サイトに、詳しく記載されています。

操作パネルから水漏れする原因

最後に紹介するのは、ウォシュレットの操作パネル・ボタンから水漏れするケースです。いずれかで水が漏れている場合、ウォシュレットの本体内部でパーツが故障している可能性を疑いましょう。

 

修理方法の選択肢は、以下の通りです。

  • 内部の部品を交換する
  • ウォシュレット自体を交換する

電気製品である操作パネルも、素人が下手に触れると火災などの大事に繋がりかねません。無理に修理しようとせず、なるべく業者を利用するよう心がけてください。

ウォシュレットから水漏れした際の応急処置

電気系統の異常によって起こり得る、ウォシュレットの水漏れトラブル。修理が必要な場合は、基本的に水道修理業者を利用してください。

 

本項では、業者の到着までに行うべき応急処置の方法をお伝えします。

トイレの止水栓を閉める

ウォシュレットの水漏れを発見した際は、なるべく早めにトイレの止水栓を閉めましょう。一般的に、マイナスドライバーや手で右に回せば、水が止まる仕組みとなっています。

 

止水栓を閉めると、水道代の高額請求を防ぐと同時に以下も予防可能です。

  • 階下への水漏れ
  • 漏電・感電

次の項目に該当する方は、止水栓でなく水道の元栓を閉める必要があります。

  • 止水栓がないタイプのトイレを使っている
  • 止水栓の設置場所が見つからない

止水栓・元栓の位置が分からない方は、あわせて以下の記事もご一読ください。

ウォシュレットの電源を抜く

次に、コンセントからウォシュレットの電源プラグを抜きます。漏電・感電を防ぐため、作業時は必ずゴム製の手袋を装着しましょう。

 

プラグが濡れている場合は、しっかり水気をとったうえで抜いてください。ウォシュレットの電源の抜き忘れには、日頃の掃除やお手入れのシーンなどでも注意が必要です。

水で濡れた床を拭く

ウォシュレットから漏れ出た水は、素早く拭き取取りましょう。湿気が多いトイレはさらなる湿気を呼び、カビの発生リスクを高めてしまいます

 

あわせて、以下を引き起こす可能性も高いです。

  • 床材の腐食
  • 階下への水漏れ

水漏れに続く二次被害を招かないためには、足元の水分をできる限り取り除くことが大切です。

賃貸のウォシュレットから水漏れした際の対処法

アパートやマンションなどの賃貸物件

賃貸物件のウォシュレットが水漏れした場合、対処法は下記2つのケース別に異なります

  • 部屋に備え付けのウォシュレットか
  • 自分で設置したウォシュレットか

アパート・マンションなどの賃貸にお住まいの方は、本項の内容にもしっかり目を通しておきましょう。

大家さん・管理会社に相談する

賃貸に備え付けのウォシュレットをご使用中の場合、物件の所有者である大家さん・管理会社への相談が不可欠です。

 

連絡時は以下を把握・用意しておくと、よりスムーズに状況を説明できます。

  • 水漏れの状況・原因
  • ウォシュレットの写真
  • 便器・タンク・便座の型番

写真はウォシュレット全体のほか、部品の状況や型番が分かるように撮影するのがポイントです。

 

水漏れ原因が故意によるものでなければ、修理費用の負担先は大家さんまたは管理会社になるでしょう。

自分で修理する

自分で購入したウォシュレットをご使用中であれば、管理責任は住民側に帰属するため、自分で直す必要があります。修理・交換を依頼する場合、料金の請求先もご自身となるでしょう。

 

修理・交換方法は、ウォシュレットの保証期間を考慮して判断してください。

  • 保証期間内:販売・設置元に対応してもらう
  • 保証期間外:自分で修理または業者に依頼する

保証期間内であれば、販売・設置元のメーカーや業者に無料で対応してもらえる可能性が高いです。

 

たとえ保証期間外であれ、火災保険の特約(電気的・機械的特約)で補償されるケースもあります。保証書は必ず保存しておき、なるべくお得に水漏れトラブルを解消しましょう。

 

ウォシュレットの水漏れ修理を業者に頼む際の料金相場

トイレの水漏れ修理にかかる料金の相場

ウォシュレットから水漏れした際、業者を利用するメリットは以下の通りです。

  • 漏電・感電などの二次被害を防げる
  • 水漏れ原因を素早く特定できる
  • 修理に必要な道具・部品が揃っている
  • 短時間で修理が完結する

下手な対処で症状を悪化させないためにも、なるべくプロの力を頼りましょう

 

以降では、ウォシュレットの水漏れ修理費用の相場を基本料金と総額、2つに分けてお伝えします。

ウォシュレットの水漏れ修理にかかる基本料金の相場

ウォシュレットの水漏れ修理を依頼する際の費用は、以下に内訳できます。

料金の種類 料金の相場
基本料金 4,800円〜
作業料金 3,200円~11,200円
部材代 500円〜2,000円

※ウォシュレット本体の交換が必要な際は、別途本体代も発生。

 

基本料金とは、業者利用時に最低限必要な料金のことです。ぼったくりの被害に遭わないよう、事前見積もりを通じて信頼のおける依頼先か判断しましょう。

 

ウォシュレットの水漏れ修理にかかる総額の料金相場

ウォシュレットの水漏れ修理では、3,200円~11,200円の作業料金も発生します。前項の基本料金を踏まえると、総額の料金相場は8,000円~16,000円程度です。

 

ウォシュレットの買い替えが必要なケースでは、作業難易度が大幅に変動。並行して必要なパーツも増え、部材代が高額になりがちです。

 

なるべく安く修理したければ、症状が悪化する前の早めの依頼を推奨します。また、以下のような作業料金以外の余計な料金がかかると、それだけ高額になります。

  • 早朝・深夜の割増料金
  • 出張料

作業に関係ない料金は、問い合わせ時に確認できます。

ウォシュレットの水漏れを防ぐ方法

ウォシュレットの水漏れトラブルを防ぐには、日頃の管理やお手入れが重要です。

 

本項では、下記4つの予防策を紹介します。

  1. 止水栓を適切に閉める
  2. トイレ室内を換気・保温する
  3. ノズルをこまめに掃除する
  4. ウォシュレットを定期的に点検する

一つずつ、具体的な実践方法を見ていきましょう。

止水栓を適切に閉める

ウォシュレットの水流は、止水栓の閉め具合によって変わってきます。水流が強すぎると、トイレ本体や部品などへの負荷が大きくなるため、適切な水流になるよう調節しましょう。

 

水流による負荷をかけ続けた場合、ウォシュレットの各部品が劣化・損傷してしまう可能性が高まります。

 

水流が強いときの調整方法は、止水栓を時計回りに回すだけ。洗浄の強度が選べるボタンがあれば、ボタンを押してウォシュレットの水圧を調整することも可能です。

トイレ室内を換気・保温する

電化製品であるウォシュレットは、高温多湿の環境に不向きです。水漏れの発生リスクを抑えたければ、以下の方法をもとにトイレ室内の空気を循環させてください

  • 定期的に窓を開ける
  • 換気扇を回す

冬場は、内部の水が凍結する恐れがあります。凍結対策として有効なのは、トイレ室内を保温する方法です。

 

トイレ室内に暖房がないご家庭は、ウォシュレットの凍結予防機能をご活用ください。古い機種をご使用中であれば、排水管や便器内の水抜きをする手もあります。

 

水抜きの実施前は、必ずウォシュレットの取扱説明書に目を通しておきましょう。

ノズルをこまめに掃除する

ウォシュレットで最も水漏れが生じやすいノズルは、こまめな掃除が大切です。2週間に一度程度の掃除を心掛け、ノズルの清潔な状態を維持しましょう。

 

ノズルは電気で作動しているため、安全性を確保したうえでの掃除を心掛けてください。具体的には、以下の必要があります。

  • ウォシュレットの電源を切る
  • コンセントを抜く

掃除の手段は拭き掃除。ノズル洗浄ボタンを押してノズルを出した後、柔らかい布などで気になる汚れを拭き取りましょう。

 

歯ブラシはノズル本体を傷つけかねないので、使用を控えるのが無難です。掃除後は再度ノズル洗浄ボタンを押し、ノズルを収納し直してください。

ウォシュレットを定期的に点検する

ウォシュレットは、電気で作動する精密機器。定期的な点検により、水漏れの発生リスクを抑えましょう

 

点検の頻度は、3年に一度程度が目安です。主な点検箇所には、次のようなものがあります。

  • 給水フィルター
  • 脱臭フィルター
  • 脱臭カートリッジ
  • 便座クッション

また、以下のような最低限の点検は、毎日実施するのがおすすめです。

  • 水漏れが発生していないか
  • ウォシュレットが正常に動作しているか

いずれもご自身で対応して問題ありませんが、自信がなければ業者に依頼するといいでしょう。

ウォシュレットの水漏れで困ったときは

ウォシュレットから水漏れする原因、応急処置の方法などを紹介しました。

 

ウォシュレットの水漏れトラブルは、日頃のお手入れ次第で防げるケースも多数。適切に管理し、発生リスクを抑えましょう

 

修理のご依頼を検討中の方は、『クリーンライフ』にお気軽にご連絡ください。365日24時間素早く駆けつけ、水漏れの症状にすぐさま対応いたします。

 

⇒クリーンライフにウォシュレットの水漏れを相談してみる

2024.12.31
2025.02.12

トイレが下水臭いときの原因は、トイレつまりや汚れなどが考えられます。

 

自分で対処できるケースも多いですが、なかには業者に相談しなければならないケースもあります。

 

この記事では、トイレの下水の臭いの原因と対処法を、分かりやすくまとめました。

 

簡単にできる解決策をお伝えしますので、トイレの下水臭でお困りの方はお試しください。

トイレが下水臭い6つの原因

原因

トイレが下水臭いのには、いくつかの原因が考えられます。

 

原因を知るためには、どこで下水の臭いがするのかを突き止める必要があります。

 

以下の表で「臭いを確認する場所」と「原因」をまとめました。

それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

便器の中の水が減っている

封水が蒸発して水位が下がる

便器の中に溜まっている水を「封水」といいます。

 

便器の水(封水)には、下水の臭いや虫が上がってくるのを抑える役割があり、封水が減っていたり切れていたりすると、下水の臭いが上がってくることがあります。

 

封水は基本的に常に溜まっているものですが、何らかの原因で水がなくなってしまうことがあります。

 

考えられる原因は、以下の通りです。

  • 気温が高く、蒸発した
  • トイレを長期間使用していない(自然蒸発)
  • 気圧の変化による吸引
  • 排水管の施行ミス
  • 封水を溜める部分の故障

これらの原因によって封水がなくなると、下水の臭いがトイレに逆流してきます。

 

⇒便器の水が減っているときの対処法を見てみる

便器内の水が引っ張られた

自己サイホンの作用

トイレの水を大量に一気に流すと、排水管の中で真空状態になり、水が引きずり込まれてしまうことがあります。その現象を「自己サイホン作用」といい、封水切れの原因の一つです。

 

自己サイホン作用がおきたときは、便器の中に水を補給すれば、臭いを軽減できます。

 

しかし、何度も繰り返す場合は排水管の設計ミスの可能性もありますので、専門の業者に相談しましょう。

排水管内の気圧が変化した

誘導サイホン作用

誘導サイホン作用とは、水が流れる際に真空状態になり、排水管内の水が逆流する現象です。低気圧によるサイホン作用で、封水が減りやすくなります。

 

マンションのような集合住宅に多い現象で、上の階から大量の水が流れると、排水管内の気圧の変化が起き、トイレの封水が吸引されてしまうのです。

 

対処法としては気圧の変化を受けにくい処置を施す必要があるため、通気管を設置したり、排水管を太くする方法があります。

 

個人では対処できないため、業者に対応を依頼しましょう。

キッチンの換気扇を使用して排水管の気圧が下がった

キッチンの換気扇を使用することが原因で、トイレで下水の臭いが上がってくることがあります。

 

気密性の高い住まいでキッチンの換気扇を使うと、レンジフードが排気することで排水管内の気圧が下がり、トイレの封水が吸引されてしまうためです。

 

気圧が下がるのを解消するには、窓を開けて、室内の給気と排気のバランスを整えます。

 

同じような症状を繰り返すときには、業者に相談して対処してもらいましょう。

 

トイレの水が減ってお困りの方は、以下の記事をご覧ください。水位が低くなったときの対処法を紹介しています。

トイレが詰まっている

下水の臭いがひどいときは、トイレがつまっている可能性もあります。

 

【トイレが詰まる原因】

  • トイレットペーパーを大量に流した
  • 大量の排せつ物を一気に流した
  • 異物を落とした
  • トイレに流せないティッシュやウェットシートを流した
  • オムツやナプキンを流した

このように、一度に大量のものを流したり、水に溶けにくいものを流したりすると、トイレつまりの原因になります。

 

トイレがつまったときは、便器に40~50℃のお湯を流すと解消される可能性があります。

 

⇒トイレつまりの対処法を見てみる

水を吸い取る「毛細管現象」

毛細管現象

毛細管現象とは、排水トラップに引っかかったトイレットペーパーなどを伝って封水が流れてしまい、水位が下がってしまう現象です。

 

完全につまっている状態ではないことが多いため、気づかないうちに水が減少してしまいます。

 

毛細管現象が起きたときは、つまりの原因になるものを取り除かなければなりません。

 

ラバーカップやパイプクリーナーを使って、つまりの原因を除去しましょう。

汚れが溜まっている

便器に蓄積した汚れも、下水の臭いの原因になります。

 

【汚れの原因】

  • 尿石
  • カビ
  • 水垢

これらが蓄積すると頑固な汚れとなり、下水の臭いの原因になります。

 

とくに梅雨の時期や冬の結露でカビが発生しやすいため、便器のフチや裏までしっかり掃除することが大切です。

 

便器の掃除には、酸性洗剤を使う方法が手軽でおすすめです。

 

⇒トイレの掃除方法を見てみる

タンク内の部品で不具合が生じている

トイレタンクの構造

タンク内で部品の不具合が発生していると、封水の水位が下がり、下水臭の原因になります。

 

タンクを確認するときは、以下の部品を確かめましょう。

浮き玉 どこかに引っかかっていないか
ボールタップ 弁が破損していないか
ボルトが緩んでないか
パッキン 劣化していないか
オーバーフロー管 折れたり破損していないか

これらの不具合が見られるときは、修理または交換をしましょう。

 

⇒タンク内の部品の交換方法をすぐに見る

排水管の隙間から臭いが漏れている

トイレに手洗い場がある場合は、排水管と排水パイプに隙間がないか確認しましょう。

 

排水管がずれていたり、隙間があると、臭いが漏れてトイレで下水の臭いがします。

 

排水管に隙間があるときは、つなぎ目の防臭キャップを確かめてください。防臭キャップが劣化していると、臭いの漏れを防ぎきれずに漏れている可能性があります。

 

防臭キャップの交換は自分でもできますが、難しいときは業者に相談しましょう。

 

⇒防臭キャップを交換する方法を見てみる

便器と床の隙間から臭いが漏れている

便器本体に問題がない場合、トイレの床と便器の接続部分に原因がある可能性もあります。

 

施工不良などで隙間ができていると、隙間から下水の臭いが漏れ出します。

 

接続部分に隙間がある場合、自分で直すのは困難です。修理業者に相談し、急いで修理してもらいましょう。放置すると接合部分から水漏れするケースもあるので、注意が必要です。

 

トイレの床のトラブルについては、以下の記事が参考になります。床部分からの水漏れについて修理方法を紹介していますので、ぜひご覧ください。

トイレが下水臭いときの対処法

掃除道具

トイレが下水臭いときは、原因に適した対処をする必要があります。

 

トイレが下水臭いときの対処法をお伝えしますので、お試しください。

便器内に水を流す

便器の水(封水)が減って下水臭がするときは、便器内に水を流して封水を溜めましょう。

 

蒸発が原因で封水がなくなったのであれば、水を流すだけで解決できます。

 

封水を溜めてしばらくしても臭いが消えないときは、他に原因がある可能性があります。

便器内に40〜50℃のお湯を流す

52d8a87a4aa1af5ad134321be55af2cbトイレつまりが原因の場合は、便器に40~50℃のお湯を流してみましょう。

  • 40~50℃のお湯を用意する
  • 便器に溜まった水をできるだけ抜く
  • お湯を高めの位置からゆっくり注ぐ
  • しばらく放置して、トイレの水を流す

熱湯を使うと、便器が破損する恐れがあります。必ず40~50℃程度のぬるま湯を用意してください。

 

給湯器の温度を50℃に設定すれば、ぬるま湯を簡単に用意できます。

 

お湯を使ったトイレつまりの解消法が気になる方は、以下の記事をご覧ください。家にあるもので簡単に作業できますので、ぜひお試しください。

重曹とクエン酸を利用する

重曹・クエン酸によるトイレつまり解消

トイレつまりの解消には、重曹とクエン酸も有効です。

 

重曹とクエン酸を使ったトイレつまりの直し方を紹介します。

  1. 重曹50mlを便器に入れる
  2. クエン酸100mlを便器に入れる
  3. 便器の半分くらいの量のぬるま湯(50℃程度)を注ぐ
  4. 1時間放置して、少しずつ水を流す

重曹の上からクエン酸を振りかけると、発泡します。そのまま1時間ほど放置してから、少しずつ水を流して、つまりが解消できたか確認しましょう。

 

重曹とクエン酸は100円ショップやドラッグストアなど、身近な店で購入できるので、簡単に試せます。直し方については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

すっぽん(ラバーカップ)を利用する

ラバーカップの使い方

トイレつまりを直す道具といえば、すっぽん(ラバーカップ)です。

 

すっぽんの使い方は、以下の通りです。

  1. すっぽんのゴム部分が隠れる程度に水位を調整する
  2. すっぽんを便器の排水口に密着させる
  3. ゴム部分を押し込ませて、勢いよく引っ張る
  4. 1〜3の手順を数回繰り返す

ゴポゴポと音がして水が流れたら、つまりは解消されています。

 

つまりを解消させるポイントは、ラバーカップを勢いよく引っ張ることです。

 

すっぽんの使い方や手順を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。すっぽんの選び方も紹介しています。

トイレを掃除する

トイレの汚れが原因の場合は、トイレ掃除をして汚れを落としましょう。

 

トイレ掃除の方法を、2つ紹介します。

酸性洗剤で便器内を掃除する

トイレの尿石汚れの掃除には、酸性洗剤がおすすめです。尿石はアルカリ性の汚れなので、酸性洗剤を使うと落としやすくなります。

 

ここでは、酸性洗剤の「サンポール」を使ったトイレ掃除の手順を紹介します。

  1. 便器内の水を汲み取る
  2. 便器のフチや汚れが気になる部分にサンポールをかける
  3. 2〜3分放置してブラシでこする
  4. 水をしっかり流す

サンポールを使う場合は、目に入ったり、皮膚に付いたりしないように注意してください。

 

一度で汚れが落ちない場合は、何度か繰り返してみましょう。

 

尿石汚れについては、以下の記事でも掃除方法を紹介しています。サンポール以外の方法もまとめていますので、ご覧ください。

トイレタンクを掃除する

トイレタンクの中のカビ汚れは、中性洗剤を使って落とします。

 

中性洗剤を使う手順は、以下の通りです。

  1. トイレの止水栓を時計回りで閉める
  2. タンクのフタを開ける
  3. スポンジに中性洗剤と水を含ませ、フタを洗う
  4. トイレタンクに中性洗剤を吹き付ける
  5. スポンジと歯ブラシで汚れている部分を洗う
  6. 止水栓を開ける
  7. トイレの水を流して、洗剤を流す

トイレタンクの中には細かな部品がたくさんあるので、壊さないように注意して作業しましょう。

 

洗剤がタンクに残らないように、最後にたっぷり水を流してください。

 

トイレタンクの掃除方法は、中性洗剤を使う以外にもあります。以下の記事で紹介していますので、ご覧ください。

タンク内の部品を交換する

トイレタンク内の部品に不具合があるときは、部品を交換してください。

 

自分でできる交換方法を、2つ簡単に紹介します。

ボールタップを交換する

ボールタップが破損している場合は、新しい部品と交換します。

 

ボールタップは1,000円程度で購入できます。コーナンなどのホームセンターやAmazonなどで購入できますが、種類が分からないときはメーカーに確認しましょう。

 

手順は以下の通りです。

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. タンクの手洗い管を外す
  3. ボールタップと給水管を固定するナットを緩めて給水管を外す
  4. ボールタップとタンクを固定するナットを緩めて外す
  5. 新しいボールタップを取り付ける
  6. 給水管を取り付けてナットを閉める
  7. 手洗い管を元に戻す
  8. 止水栓を開ける

止水栓を開けて水を流したら、水漏れがないか必ず確認してください。

 

DIYが得意な方なら自分でも交換できますが、不安なときは専門業者に相談してください。

ゴムフロート(フロートバルブ)を交換する

ゴムフロート(フロートバルブ)は1,000円~1,500円程で、ホームセンター(コーナン・カインズなど)で売られています。

 

交換手順は、以下の通りです。

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. タンクの水を流して抜く
  3. レバーに接続されたチェーンを外す
  4. ゴムフロート(フロートバルブ)を外す
  5. 新しいものを付ける
  6. 逆の手順で元に戻す
  7. チェーンの長さを調節する
  8. 止水栓を開ける

止水栓を閉める際は、閉めすぎないように注意してください。きつく締めるすぎると、水漏れする恐れがあります。

防臭キャップを交換する

防臭キャップが劣化しているときは、新しいキャップと交換しましょう。

 

防臭キャップは、500円前後の価格で販売されています。主な販売場所は、ホームセンター(カインズなど)やインターネット通販(Amazon、楽天など)です。

 

防臭キャップには排水用以外のものもありますので、排水用のものか確かめてから購入してください。

 

ただし、トイレの防臭キャップの交換は、素人には困難です。無理に交換すると破損がひどくなる可能性がありますので、できるだけ専門業者に依頼してください。

トイレが下水臭いときに業者に依頼するケース

トイレが下水臭いとき、自分で直せるケースと、業者に依頼すべきケースがあります。

 

【業者に依頼すべきケース】

  1. 便器が破損している
  2. 対処法を試しても下水臭い
  3. 排水管に不具合がある
  4. 設置不良

このように、自分で対処するのが難しいケースは、専門の業者に相談してください。

トイレの修理業者の費用相場

トイレつまりで便器の取り外しが必要なケース
修理業者の費用の相場を、以下の表にまとめました。

トイレつまり修理 8,000円〜20,000円
水漏れ修理 10,000円〜
トイレタンクの部品交換 5,000円+部品代
便器の交換 30,000円+便器代

あくまでも一般的な修理費用の相場ですので、修理箇所や状態によって費用は上下します。

 

便器の交換や取り外しなど、修理が大掛かりになると高額になります。

 

トイレのトラブルは悪化するほど料金が高くなるため、トラブルが起きたときは早めに業者に相談してください。

 

トイレの臭いを簡単に防ぐ方法

トイレタンク

トイレの下水の臭いは、適切に予防することで防げます。

 

ここでは、簡単にできるトイレの臭いを防ぐ方法を4つ紹介します。

座って用を足す

尿が飛び散りやすい場所

トイレで用を足すときは、座ってしましょう。

 

立ってトイレを使うと、尿が飛び散り壁や床に付着し、臭いの原因になります。

 

また、使用後に便座のフタを閉じて水を流すと、便器の汚れた臭いの拡散を防ぐのに効果的です。

 

便や尿が空気に触れると臭いが広がりやすくなりますので、フタを閉じて流すのを心がけてください。

トイレには物を持ち込まない

トイレつまりの原因でよくあるのが、ポケットに入れていたスマホやペンを落とすことです。

 

トイレつまりを防ぐためにも、トイレには不要なものを持ち込まないようにしましょう。

 

どうしてもトイレに持ち込みたいときは、バッグに入れる、ポケットから取り出しておくなど、落とさない工夫をしてください。

定期的にトイレを掃除する

トイレに汚れを溜めないためにも、定期的に掃除をしましょう。

 

トイレは見える所だけでなく、便器のフタの裏やフチ、床・壁などにも汚れが付着しています。こまめに掃除をし、汚れが蓄積しないようにしてください。

 

【手軽にできるお掃除方法】

  1. 便器の中をブラシでこする
  2. 便座の裏側とフチをブラシ・お掃除シートできれいにする
  3. ウォシュレットを歯ブラシで掃除する
  4. 壁をお掃除シートで拭く
  5. 床をお掃除シートで拭く

このような簡単な掃除は、毎日行うのが理想です。

 

細かい掃除は週に1回は行うと、汚れの蓄積を予防できます。

消臭剤をトイレに置く

臭いが気になるときは、消臭剤を置くのも手です。消臭剤を置いて空気をリフレッシュさせると、下水の臭いが和らぎます。

 

消臭剤はウエルシアなどのドラッグストアや、イオンなどの大型スーパーで購入可能です。500円~1,000円程度でさまざまな種類のものがありますので、お気に入りの香りを見つけましょう。

 

ただし、商品を選ぶ際には注意が必要です。なかには臭いがきついものもあり、過度に使用すると下水の臭いと混ざって逆効果になることもあります。

 

トイレが臭いときは、以下の記事で紹介している対処法も参考にしてみてください。

トイレの下水の臭いをすぐに解消したいときは

トイレの下水の臭いは、汚れやつまりなどによって発生することがほとんどです。

 

自分で対処できるケースも多いので、まずは臭いの発生場所に合わせて対処してみましょう。

 

ただし、なかには業者に任せなければいけないケースもありますので、困ったときは修理業者に相談してください。

 

私たち『クリーンライフ』でも、トイレの下水臭に対応しています。全国各地で即日対応が可能ですので、お困りの際は気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフにトイレの相談をしてみる

2024.12.31
2025.02.12

断水した際、トイレをどのように利用すればよいかご存知ない方も多いでしょう。断水時は手動で給水したり、節水したりしてトイレを利用しなければなりません。

 

本記事では断水時のトイレの安全な利用方法や、注意点を解説します。また、トイレタンクの破裂を防ぐための対策やトイレットペーパーの選び方、トイレの代替え手段についても紹介します。

 

断水時にも快適かつ衛生的にトイレを利用するために、ぜひ参考にしてみてください。

断水した際のトイレの流し方

トイレつまりここでは、断水した際にトイレを安全に流す方法について、ウォシュレットと便器に分けて紹介します。

 

また、水が少ない場合に使う水についても解説するので、参考にしてください。

ウォシュレットの流し方

断水時には、ウォシュレットの自動機能が使用できないため、手動で水流を調節しなければなりません。ウォシュレットの流し方について、一連の流れを紹介します。

  1. オート機能を解除する
  2. トイレの周囲を養生する
  3. 適量の水を便器ボウルに流し込む
  4. 手動で流す

断水時には、水を節約するよう心掛けましょう。ウォシュレットによる水の使用量は、通常よりも多くなるので、必要なときにのみ利用してください。

手動での水の供給方法

便器の「オート洗浄」や「オートふた開閉機能」といったオート機能を搭載している便器は、機能を停止しておきます。また、床が汚水で濡れても大丈夫なように、新聞紙や雑巾で保護するのを忘れないでください。

 

断水時に手動でトイレを流すには、バケツや容器を使って水をトイレに注ぐ方法があります。トイレの流し口に水を一気に注ぐのではなく、水はねしないようにゆっくりと注いでください。

 

目安は5〜8L程度ですが、もし便器内の封水の水位が低いなと感じたときは、水を足して一定量を保つようにします。

 

手動給水を行う際には、適切な量でトイレを流しましょう。2〜3回に一度は8〜12Lと多めの量で流せば、トイレつまりのリスクは軽減されます。

水が少ない場合の代替水源

断水時には応急処置として、トイレの流し方を工夫する必要があります。流せる水が限られている場合は、代替水源を活用しましょう。

 

例えば、バスタブやシンクに残っている水をバケツに取り、トイレに注ぐ方法です。ただし、これらの代替水源も、できるだけ清潔な水を使うようにしてください。

断水した際のトイレの注意点

注意点

断水したときにトイレを利用する場合、いくつかの注意点があります。特に次の2つのポイントに留意しておけば、トイレを安全に利用できるでしょう。

エアーハンマー現象が起きないようにする

断水したときにトイレを流す際、トイレタンク内の水の供給がないため、タンク内の水圧が下がります。

 

復旧時に急激に水が供給されると、タンク内の水圧が急上昇し、トイレタンクが破裂する「エアーハンマー現象」が発生する可能性があります。

 

トイレタンクの破裂は大きな被害をもたらす恐れがあるため、対策が必要です。「エアーハンマー現象」については、次項で詳しく紹介します。

 

エアーハンマー現象が起こらないために、以下を実行するようにしてください。

  • 流す水の量に注意する
  • 断水復旧後に、トイレを流す前に他の箇所の蛇口を開ける

エアーハンマー現象が起こる可能性を抑えられます。

トイレットペーパーが詰まらないようにする

断水した際には水に制限があり、トイレットペーパーの流し方にも注意が必要です。適切な量のトイレットペーパーを使えば、パイプの詰まりやトイレの故障を防げます。

 

流すトイレットペーパーは分解性が高く、パイプを詰まらせないものを選びましょう。ラベルに「流せる」や「分解性」といった表示があるものがおすすめです。

 

また、断水時は水の節約が必要なため、トイレットペーパーを使う量にも限度があります。トイレットペーパーの1回の使用量の平均は80cm程度のため、それ以下に抑えましょう。

水は便器に直接流す

水をタンクに入れて、レバーで水を流すのはNGです。タンクに入れずに、バケツで直接便器に流しましょう。

 

直接流す理由は、タンクから流すと以下のようにトラブルの原因になるためです。

  • タンクに水を入れるときに、ウォシュレットなどを濡らす可能性がある
  • 残り湯を入れると、タンク内の部品に絡まって故障の原因になる

また、バケツから直接流すと、わずかな水量で汚物やトイレットペーパーが効率的に流されていきます。水量不足でも、清潔なトイレがキープできます。

断水解除後はトイレのエアーハンマー現象に注意

断水解除後のトイレでは、エアーハンマー現象が発生する可能性があります。エアーハンマー現象は、急激な水流の変化により、トイレタンク内の水圧が急上昇し、水道管やトイレの配管に衝撃波が発生する現象です。

 

断水中にタンク内の水が失われ、復水後にトイレを一気に流すことで起こります。以下はエアーハンマー現象が起きないようにするための対策です。

  1. 慎重に水を流す
  2. エアーハンマーアレスターの取り付け
  3. マルチフロートバルブの利用

断水解除後はエアーハンマー現象に注意し、慎重にトイレを利用することで配管やトイレの損傷を防止しましょう。エアーハンマーアレスターやマルチフロートバルブの導入も検討し、安全かつ快適にトイレを利用しましょう。

断水時にトイレを流してはいけないケース

危険

断水時には、トイレを流してはいけない場合があります。以下の2つのケースの注意点に留意して、トイレの使用に配慮しましょう。

被災している下水道や浄化槽に直接つながっている場合

地震や台風などが原因で断水している場合は、注意が必要です。特に、便器に下水道が直接つながっている場合は、水質汚染のリスクが高まるため注意してください。

 

断水中にトイレを流すと、下水道や排水処理施設における処理能力に影響を及ぼす恐れがあります。水道設備が適切に機能しないと、下水道への流出物の処理が不十分です。

水不足や制限が厳しい場合

断水時は、水の供給が限られている場合があります。

 

節水を徹底し、必要以上に水を使わないことが重要です。トイレを流す行為は水の消費量が多いため、特に水不足や制限が厳しい状況下では避けましょう。

 

以下の2つのケースについて解説します。

水不足の場合

水不足が深刻な状況では、断水時に限らず水の節約が極めて重要です。自治体から、水不足のお知らせが来たら、トイレの使用を控えなければいけない場合があります。

 

水は貴重な資源のため、トイレを流すのに大量の水を使うことは無駄な消費となり、他の生活用水の確保が難しくなる恐れがあります。

水の制限が厳しい場合

災害や緊急事態によって水道供給が制限される場合、状況によっては、公共の水道設備を過剰に使用することが禁止されるケースがあります。トイレの水を流す行為は、制限が厳しい状況では避けるべきです。

 

代替手段として簡易トイレやコンポストトイレを利用するなど、節水対策を取りましょう。

断水時のトイレの代替手段

断水時には、ご自宅のトイレを流すことが制限されます。制限されている場合には、以下の3つの代替手段が役立ちます。

携帯トイレ

携帯トイレは、断水時やアウトドア活動、災害時に便利な代替手段です。ポータブルなデザインで、トイレットペーパーや消臭剤といった必要なアイテムをセットにして持ち運べます。

 

使い捨てタイプや再利用可能なタイプがあり、コンパクトなサイズで保管や持ち運びが容易です。ただし、使用後の処理には注意が必要です。汚物を適切に処理し、清潔に保ちましょう。

バケツトイレ

バケツにプラスチック袋を広げた上から、トイレットペーパーや新聞紙を敷き詰めた簡易トイレです。バケツなので、体重をかけすぎないようにしないと、倒れてしまいます。

 

使用後はプラスチック袋ごと密封して処理が可能です。リーズナブルに作成でき、断水時には有効な代替手段となります。

コンポストトイレ

生ごみや木質ペレット、米ぬか、おがくずを利用して、人糞を分解するトイレです。自家製のものから市販の製品まで、幅広く選択できます。

 

排出物を発酵・分解していくので、臭いがない点が魅力です。くん炭や竹炭を加えると、発酵がさらに進みます。

 

自然の肥料になるので、家庭菜園や植物栽培が趣味の方には一石二鳥です。ただし、地域によっては規制があるので、利用の際は確認が必要です。

断水復旧後のトイレの対処法

断水が解除された後には、トイレの点検と必要な対処を行うことが重要です。タンク・パイプの水漏れや破損などの異常を早期に発見し、適切に対処することで、トイレを安全に快適に使用できます。

タンクやパイプの水漏れ・破損のチェック方法

断水復旧後にトイレの点検を行う際には、タンクやパイプの漏れ・破損をチェックすることが特に大切です。以下の方法で点検を行いましょう。

タンクのチェック

タンク内に水がしっかりと溜まるかを確認しましょう。タンクの底や側面に水漏れがないか、水滴や水の染みが付いていないかをチェックしてください。

パイプのチェック

便器と床の接合部や壁のパイプの接続部を確認し、水漏れや破損がないかをチェックします。トイレを流す際に、水が漏れていないかも確認しましょう。

異常があった場合の対処法

点検時に異常が見つかった場合は、以下の対処法を検討しましょう。

タンクやパイプの水漏れ

タンクの水が溜まりにくいからといって、水漏れとは限りません。フィルターをまずチェックして、つまりが生じてないかを確認してください。フィルターを洗っても水が溜まりにくかったら、水漏れが起きているかも。

 

タンクやパイプから水漏れが見つかった場合は、早急に修理や交換を行いましょう。専門家に相談して、適切な対処を行うことが重要です。

便器の水漏れ

エアーハンマー現象が生じて、便器に水漏れが生じる場合があります。便器からの水漏れが見つかった場合は、ウォシュレットなど電気器具のトラブルの原因になるので電源を抜きましょう。

 

便器のシールや配管を確認し、ゴムパッキンの交換など必要な修理を行いましょう。

トイレの水流が異常

水が出にくい・水流が弱い場合、異物が入り込んでタンクの排水弁の近くに汚れが蓄積しているのかもしれません。フロートバブルを持ち上げて確認してください。

 

異物がないのにトイレを流した際に水流が弱い、または逆に強すぎる場合は、トイレの水圧を調整する必要があるかもしれません。マルチフロートバルブなどの調整を行いましょう。

断水期間中のトイレの清掃方法

掃除道具

断水期間中も、トイレは清潔に保たなければなりません。以下の3つの方法でトイレを清掃し、清潔な環境を維持しましょう。

トイレの清潔さを保つための手順

断水期間中にトイレを清潔に保つには、以下の手順を順守しましょう。

  1. アルコール消毒液を用意
  2. 手袋を着用
  3. 便座と便器の表面をアルコール消毒
  4. 手指の消毒
  5. 定期的な換気
  6. ゴミの処理

断水中のトイレの清掃は、感染症の予防や快適な環境の維持に欠かせない重要な作業です。アルコール消毒液を活用しつつ、清潔さを保つことで、健康リスクを軽減し、快適なトイレ環境を維持しましょう。

適切な消毒方法

断水期間中は、トイレの消毒が特に重要です。以下の消毒方法で適切に行いましょう。

次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒

断水時のトイレの清掃には、次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒が効果的です。次亜塩素酸ナトリウムは、強力な殺菌作用を持つ消毒剤であり、病原体や臭いの原因となる菌を除去するのに役立ちます。

 

ただし、必ず指示に従って適切な希釈を行い、安全に使用することが重要です。また、トイレ内部の清掃に加えて、定期的にトイレの換気を行い、手洗いなどの衛生対策も徹底することで、より適切なトイレ環境を維持できるでしょう。

アルコール消毒

アルコール消毒は手軽で効果的な方法とはいえ、トイレ全体の清掃には適していません。アルコール消毒は表面の除菌に役立ちますが、トイレの便器内部のつまりや水の流れに関する問題には効果がありません。

 

断水時のトイレの清掃には、前項で紹介した次亜塩素酸ナトリウムの使用がおすすめです。トイレ全体を清潔に保つためには、定期的な清掃や手洗いの徹底が欠かせません。

 

アルコール消毒は、トイレの便座や便器などの表面を掃除する場合に行ってください。

清掃サービスの利用

断水期間中は、トイレの清掃に困難が伴う場合もあります。

 

専門の清掃サービスを利用すれば、衛生的な環境を維持できるでしょう。専門の清掃業者に依頼することで、プロの手による徹底的な清掃が行われ、衛生的なトイレ環境を保てます。

 

断水中のトイレの清掃サービスの利用には、以下のようなメリットがあります。

  1. 専門知識と経験で適切に対処
  2. 適切な消毒剤を使用
  3. 手間と時間を節約
  4. 衛生的な環境の維持

断水中にトイレの清掃を自身で行うのが難しい場合や、快適な環境を確保したい場合には、専門の清掃サービスの利用を検討してみてください。専門知識や適切な消毒剤の使用により、安全で清潔なトイレを維持できるでしょう。

断水したときにトイレでお困りなら

断水時に安全にトイレを流すためには、正しい知識が必要です。また、断水時のトイレの代替手段を知っておけば、万が一の際に役立つでしょう。

 

断水時は水の制約があるため、賢明な水の使用と衛生管理が大切です。

 

断水したときにトイレの水漏れやつまりでお困りでしたら、私たち『クリーンライフ』へお気軽にご連絡ください。豊富な経験を持つスタッフが、丁寧に対応します。

 

⇒クリーンライフにトイレの相談をしてみる

2024.12.31
2025.02.12

パイプユニッシュは、トイレの排水管に蓄積する汚れには対応していません。

 

本記事では、パイプユニッシュが効果を発揮する汚れの種類や注意点のほか、トイレつまりの簡単な解消法を解説します。

 

パイプユニッシュを無理に使おうとはせず、安全な方法でトイレつまりを解消しましょう。

トイレつまり解消にパイプユニッシュはおすすめしない

トイレつまり

パイプユニッシュは、トイレつまり解消の効果をほとんど発揮しません。

 

パイプユニッシュで効果が発揮できるのは、排水管・排水口に溜まった以下のような汚れです。

  • 髪の毛
  • 油汚れ
  • 皮脂
  • 石鹸カス
  • ヘドロ状のヌメリ

トイレットペーパーや排泄物といったトイレつまりの原因に、パイプユニッシュはさほど効果がありません。

 

パイプユニッシュのメーカー公式サイトでも、トイレでの使用は推奨されていないので、トイレつまりやトイレ掃除には利用しないようにしましょう。

尿と混ざって有毒ガスを発生する恐れもある

パイプユニッシュは、トイレつまりに効果がないだけではありません。尿に含まれるアンモニアと混ざると有毒な塩素系ガスが発生する可能性があるため、とても危険です。

 

パイプユニッシュは、以下のものと混ぜるとガスが発生する可能性があります。

  • 熱湯
  • 酸性洗剤
  • クエン酸
  • 食酢
  • アルコール
  • アンモニア

パイプユニッシュだけではなく、塩素系の洗剤を使うときは注意が必要です。

軽度なトイレつまりならパイプユニッシュが効果的な場合もある

排泄物やトイレットペーパーが原因で軽度なつまりなら、パイプユニッシュで解消できる可能性もあります。

 

ただし、メーカーは推奨しておらず、基本的には解消の効果は期待できません。トイレつまりを解消したいときは、適した方法で対応しましょう。

パイプユニッシュはキッチンや浴室の排水管・排水口で使う

パイプユニッシュは本来、キッチンや浴室などの排水管・排水口で使用します。つまりの解消をはじめ、臭いの予防や、キッチンや浴室の汚れに効果が期待できます。

 

ただし、放置時間など説明書を読んで、正しく使ってください。放置時間が長過ぎると、溶けた汚れがまた付着するなど、改善できないケースがあります。

トイレつまりを自分で解消する方法

掃除道具

パイプユニッシュでは、トイレつまりを解消するのは困難です。

 

しかし、水に溶けるもの(トイレットペーパーや排泄物など)が原因のトイレつまりなら、ご自分でも解消できます。

 

簡単に実行できる方法をご紹介するので、参考にしてください。

お湯を流す

トイレつまりをお湯で解消する際は、40-50℃程度のぬるま湯を用意してください。熱湯を使うと便器が割れてしまう可能性があります。

 

【用意するもの】

  • バケツ
  • 40〜50℃のお湯
  • 水位を調節するための紙コップ、給油ポンプなど
  • 便器周辺を養生するためのシートやバスタオル

 

【手順】

  1. 便器の周辺を養生する
  2. 便器内の水を汲み取って、水位を平常の状態にする
  3. 高い位置から排水口に向かってお湯を流す
  4. 1時間ほど放置する

水を少しずつ流してみて、トイレつまりが解消したかどうか確認して、終了です。

 

下記の記事で、注意事項やそれぞれの詳しいプロセスの説明を記載しているので、参考にしてください。

ラバーカップ(スッポン)を利用する

ラバーカップの使い方

すっぽんとも呼ばれるラバーカップを使った、トイレつまり解消方法です。圧力によって、トイレつまりの原因に働きかけます。

 

【用意するもの】

  • 濡れては困る箇所をカバーするもの:ビニールシートなど
  • ラバーカップ
  • 水位を調節するための紙コップ、給油ポンプなど

 

【手順】

  1. 便器の水位を調整する
  2. ビニールシートなどで便器をカバーする
  3. ラバーカップを押したり引いたりを繰り返す

ラバーカップのおワン部分が水に浸かっている状態にして、作業すると効果的です。

 

ゴボゴボと音がしたら、バケツなどで水を少しずつ流して、つまりが解消したかを確認してください。いきなりレバーで水を流すと、水が溢れる可能性があります。

 

以下の記事で、さらにわかりやすくラバーカップの選び方や使い方を説明しています。

重曹・お酢(クエン酸)を混ぜる

重曹とクエン酸なら刺激臭がなく、小さなお子さんのいるご家庭でも安心して使えます。

 

【用意するもの】

  • 重曹:カップ4分の1
  • お酢(またはクエン酸):カップ2分の1
  • 40~50℃程度のぬるま湯:便器の半分ぐらい
  • 水位を調節するための紙コップ、給油ポンプなど

 

【手順】

  1. 便器内から水をくみ出す
  2. 重曹を便器の水が溜まっている箇所に入れる
  3. 重曹の上からお酢(クエン酸)を注ぐ
  4. ぬるま湯を溢れないように気をつけて注ぐ
  5. フタをして、約1時間放置する

下記の記事で、注意事項などを詳しく解説しているので、参考にしてください。

サンポールを注ぐ

トイレつまりの原因が尿石と考えられる場合は、サンポールを使います。

 

【用意するもの】

  • サンポール
  • トイレブラシ
  • トイレットペーパー
  • 水位を調節するための紙コップ、給油ポンプなど

 

【手順】

  1. 水位を低くする
  2. サンポールを便器のフチや、水の溜まっている箇所にかける
  3. トイレットペーパーを上から敷き詰め、さらにサンポールをかける
  4. 3分〜5分ほど放置後、ブラシでこすり洗いする

 

サンポールの使い方や注意点、タイルの掃除に使う方法などを以下の記事で紹介しています。参考にしてみてください。

尿石が頑固ならデオライトがおすすめ

TC 1 2

サンポールでは落ちない頑固な尿石でトイレつまりが起きているときは、デオライトLがおすすめです。

 

デオライトを使う前に、トイレの窓や扉を開けて換気しましょう。

 

【用意するもの】

  • デオライトL
  • トイレブラシ
  • バケツ
  • ゴム手袋

 

【手順】

  1. デオライトLを約250g、1kg入りボトルの4分の1を便器に流し込む
  2. 15分~30分程度放置する
  3. バケツ1杯の水を便器に流し入れる

バケツの水を注ぐ際に、水が溢れ出ないように気をつけてください。

 

デオライトの使い方は、以下の記事で詳しく解説しています。強力な成分が含まれているため、注意点はチェックしておきましょう。

トイレつまりを自分で解消できるケース

トイレつまりの原因が以下のような場合は、ご自分での解消が可能です。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物
  • 水に溶ける製品(水に流せるお尻ふきなど)
  • 尿石

これら以外が原因のトイレつまりは解消するのが難しいため、業者に相談しましょう。

 

トイレの排水管が原因の場合

 

固形物が排水管内部に入り込んでしまったら、業者に依頼して取り出してもらいましょう。放置しているとだんだん悪化します。

 

また、トイレつまりの原因が分からないときも、水道修理業者への相談がおすすめです。悪化すればするほど費用が高額になるので、迅速に対応しましょう。

トイレつまり修理の費用相場

修理費用

トイレつまりの修理料金は主に、基本料金と作業料金の合計です。基本料金が無料だからといって、必ずしも安いわけではありません。

 

作業料金に上乗せされる場合もあるので、見積もりで合計金額を確認してから依頼してください。

 

【基本料金】

項目 相場料金
基本料金 3,000円〜5,000円
夜間・早朝の割増料金 0円~10,000円、または作業料金の20〜30%
見積もり 0円〜
出張費 0円〜3,000円

夜間や早朝に依頼する際は、割増料金に気をつけましょう。

 

【作業料金】

作業内容 作業料金
軽度のトイレつまり除去
(紙つまりなど)
5,000円~
トイレつまり除去
(専門道具・薬剤の使用)
7,000円〜
小便器のつまり・尿石除去 8,000円~
高圧洗浄 15,000円〜
便器着脱作業 10,000円〜
便器交換 30,000円〜

作業内容はなぜ必要なのかをきちんと聞き、納得してから契約してください。

 

また、トイレつまりの修理料金は、原因や建物の築年数などでも変わります。できる限り3社以上で見積もりを取って、料金を比較した上で依頼するのがおすすめです。

 

以下の記事で、もっと詳しくトイレつまり修理料金について解説しています。安く利用する方法も記載しているので、参考にしてください。

トイレつまり修理の業者選びで失敗しないポイント

トイレつまり修理で業者とトラブルにならないために、以下のポイントを押さえて業者を選びましょう。

  • 水道局指定工事店に指定されているか確認する
  • 口コミ評価が高く、実績の多い業者を選ぶ
  • 3社以上の業者で相見積もりをする

相見積もりでは、アフターフォローの有無も確認が必要です。料金が安くても、アフターフォローのない業者はあまりおすすめできません。

 

以下の記事で、トイレつまり修理時の業者の選び方をさらに詳しく説明しています。悪徳業者にだまされないためにも、ぜひご覧ください。

トイレつまりを防ぐ方法

トイレつまりを解消したら、再発しないために以下の予防法を実践しましょう。

排泄物・トイレットペーパー以外は流さない

トイレには、ヒトの排泄物とトイレットペーパーのみ流しましょう。

 

ペットのトイレ砂は、水に流れるタイプでもトイレに捨てるのはおすすめできません。ペットの排泄物は水分が少なく、溶けにくいためです。

 

赤ちゃんのお尻拭きやティッシュペーパーも、水に流れるタイプでもゴミとして捨ててください。

 

また、固形物が便器に落ちないように、以下の点も気をつけましょう。

  • 便器周辺に不要なものを置かない
  • お子さんがおもちゃを持って入らないように気をつける
  • スマホなど、余計なものを持って入らない

棚などに飾りを置いていると、うっかり肘が当たって落ちてしまう可能性があります。トイレに不要なものを持ち込まないようにしてください。

トイレットペーパーの使用量を控える

便器メーカーの公式サイトによると、1回の水量で流せるトイレットペーパーの長さの目安は、以下のとおりです。

  • 小洗浄:2m程度まで
  • 大洗浄:5m程度まで

トイレットペーパーの質にもよりますが、上記の長さなら問題なく流れます。

 

ただし、節水型の水量を抑えたトイレの場合は、どのくらいのトイレットペーパーを流せるのか取扱説明書で確認が必要です。

 

また、海外製の安いトイレットペーパーは水に溶けにくく、トイレつまりの原因になりやすいので利用しないようにしてください。

定期的にトイレを掃除する

定期的なトイレ掃除は、つまりを予防するために必須です。1〜2週間に1度の頻度で掃除をしていれば、汚れを防ぐだけではなく、不具合にも気づきやすいので、トイレつまりが軽微なうちに対処できます。

 

ただし、洗剤の選び方に注意が必要です。必ず、トイレ用として販売されている洗剤を使いましょう。中性洗剤でトイレ用になっている洗剤が、日常的にはおすすめです。

 

パイプユニッシュは、トイレの汚れには対応していません尿石などひどい汚れが気になったら、サンポールなど酸性洗剤を使うようにしてください。

 

以下の記事で、排水管の汚れに効果が期待できる掃除方法、つまりの対処法をわかりやすく解説しているので、参考にしてください。

トイレつまりをすぐに何とかしたい方は

トイレを掃除する男性

パイプユニッシュでは、トイレつまりの解消はできない理由を解説しました。

 

ご紹介した方法でトイレつまりを解消できなかった場合は、水道修理業者への依頼がおすすめです。

 

業者選びに迷ったら、私たち『クリーンライフ』にお気軽にご連絡ください。私たちは全国で300以上の市町村で水道局指定工事店に指定され、30万件の施工実績を達成した業者です。

 

明朗会計で運営しており、お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。年中無休で24時間受け付けています。

 

⇒クリーンライフにトイレつまりの相談をしてみる

2024.12.31
2025.02.12

「トイレタンクから異音がする」「便器内にチョロチョロと水が流れている」などの症状があるときは、トイレタンクの水漏れが原因と考えられます。

 

そこで今回は、トイレタンクの水漏れの原因と直し方を紹介します。水漏れの原因によっては自分で直すことも可能ですので、この記事を参考にお試しください。

 

トイレタンクの水漏れの予防方法や、修理費用の相場もあわせてお伝えします。

トイレタンクの水漏れ修理前に対応すべきこと

トイレタンクの水漏れ修理をする前に、対応すべきことを紹介します。

  • どこで水漏れしているのか確認する
  • トイレの止水栓を閉める
  • 賃貸の場合は管理会社や大家さんに連絡する

上記の3点について、具体的に解説します。

どこで水漏れしているのか確認する

まずは、トイレタンク内・外の、どこから水漏れしているのか、確認する必要があります。

 

タンク内の部品が原因 ・タンク内から水漏れの音がする
・手洗い管から水が落ちる音がする
タンクの外側が原因 ・トイレの床が濡れている

タンクの中で水漏れの音がする場合や、手洗い管で水漏れしているときは、タンク内の部品に原因があります。

 

タンク内の部品が原因の場合、漏れた水は便器の中へ流れるため、水漏れに気付けないケースが多いです。

 

一方で、タンクの外側に原因がある場合は、トイレの床が濡れるため、水漏れを早期に発見できます。

トイレの止水栓を閉める

トイレの止水栓

水漏れしている場所を確認したら、止水栓を閉めて水を止めてください。止水栓を閉めると、水漏れの応急処置にもなります。

 

止水栓は、壁や床から出ている配管の突起部分をマイナスドライバーで右に回せば、閉じられます。ハンドル式タイプの場合は、手で時計回りに回しましょう。

 

止水栓の種類や回し方については、以下のページで詳しくまとめていますので、参考にしてください。

止水栓が固くて回らないときは、水道の元栓を閉めます。元栓の場所が分からないときは、次の記事をご覧ください。

賃貸の場合は管理会社や大家さんに連絡する

賃貸の方は、管理会社や大家さんへ最初に連絡しましょう。賃貸の場合は、使える状態にする義務が貸す側にあるため、水漏れの原因によっては無償で修理してくれます。

 

場合によっては、管理会社や大家さんが水道修理業者を紹介してくれることも。マンション・アパートで水漏れを放置すると、階下の部屋にまで被害が拡大することもあるので、賃貸の場合は速やかに管理会社に相談してください。

【部品別】トイレタンクの中で水漏れする原因・直し方

トイレタンクの構造

トイレタンクの水漏れを直すには、原因と発生箇所をまず把握しましょう。

 

トイレタンク内の水漏れにかかわる部品は、以下の3つです。

  • ボールタップ・浮き玉
  • ゴムフロート(フロートバルブ)
  • オーバーフロー管

以上の部品が誤作動や劣化を起こしていないかを確かめ、必要であれば修理しましょう。これらの部品の寿命は10年ほどです。10年以上使っているなら、交換を検討してください。

 

原因が分かったら、修理をします。修理に必要なものは、以下の3つです。

  • ゴム手袋
  • 洗面器やタオルなど、水を受けられるもの
  • モンキーレンチかウォーターポンププライヤー

交換部品も含め、道具はホームセンターやネットで手に入ります。

 

それぞれの部品の交換方法、水漏れの原因を以下で紹介します。

ボールタップ・浮き玉

給水管とタンク内で繋がる部品がボールタップです。浮き玉とともに、トイレタンクへの給水を操作します。

 

玉の割れやボールタップの劣化は、水漏れの原因になります。次に当てはまれば、ボールタップごと交換しましょう。

  • 浮き玉を上げると水が止まる
  • 流していないのにボールタップから水が出る

準備するものはマイナスドライバーに、モンキーレンチかウォーターポンププライヤーです。

 

作業方法は以下の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉める
  2. タンクの水を抜く
  3. トイレタンクのカバーを開ける
  4. ボールタップと給水管を繋ぐナットをはずす
  5. タンクの内側にボールタップを引き抜く
  6. 新しいものに交換して元に戻す

タンクのフタにも管があるなら、取りましょう。

ボールタップのアームの調整方法

ボールタップのアームを以下のように調整すると、水位を変えられます。

  1. 止水栓を閉める
  2. タンクのフタを開ける
  3. オーバーフロー管の目盛りで正常な水位を確認する
  4. 浮き球のアームの根元にあるナットを緩める
  5. アームを曲げて水位を調整する
  6. 止水栓を開けてタンクに水を貯める
  7. レバーを回して水を流す
  8. タンク内の水位を確認して正常なら完了

アームを曲げる方向は、水位の高さによって違います。

  • 水位が低いときは、アームを下方向に曲げる
  • 水位が高いときは、アームを上方向に曲げる

以上の手順で、水位を正常に調整します。

ゴムフロート(フロートバルブ)

タンクの底にフタをする部品がゴムフロートです。オーバーフロー管と呼ばれる筒の根元にあり、ハンドルレバーとチェーンで繋がっています。

 

劣化により切れたり溶けたりすることで、水漏れの原因になります。ゴムを触って手が黒くなれば、交換時期です。

 

手順は次の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉じる
  2. タンクの水を抜く
  3. トイレタンクのカバーを開ける
  4. レバーに繋がるチェーンをはずす
  5. オーバーフロー管からゴムフロートを取り外す
  6. 新しいゴムと取り替える
  7. チェーンをレバーに戻す

ゴムフロートを水平にゆっくり引き抜きましょう。力をかけすぎると、オーバーフロー管が折れます。

 

張った状態から3、4玉はチェーンをたるませてください。

オーバーフロー管

タンク内の余分な水を流す部品が、オーバーフロー管です。筒状のプラスチック部品で、タンクの底に繋がっています。目盛りが書かれており、その線の2、3cm下が普段の水位です。

 

劣化すると、割れたり折れたりして水漏れの原因になります。

 

取り替え方法は次の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉める
  2. タンクの水を抜く
  3. トイレタンクのカバーを開ける
  4. レバーに繋がるチェーンをはずす
  5. 給水管に繋がるナットをはずし、ボールタップを引き抜く
  6. タンク下部とトイレを繋ぐナットをはずして、トイレタンクを取りはずす
  7. タンク底にあるナットをはずして、オーバーフロー管を取り替える

トイレタンクはかなり重いので、要注意です。

トイレタンクの外側で水漏れする原因・直し方

トイレタンクの外側で水漏れする原因は、以下の4つが考えられます。

  • パッキン
  • トイレレバー
  • 給水管
  • トイレタンク本体

以上の原因について、直し方を解説していきます。

パッキン

トイレの給水管のパッキン交換

パッキンのゴムが潰れると、トイレタンクから水漏れしやすくなります。

 

パッキンが使われているのは、以下のような場所です。

  • 給水管との接続部分
  • タンク下
  • トイレレバー

モンキーレンチかウォーターポンププライヤーと、マイナスドライバーを準備してください。

 

パッキンの取り替え方法は、それぞれ次の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉じる
  2. タンクの水を流す
  3. トイレタンクのフタを開ける
  4. トイレレバーのナットをはずす(レバーパッキンは8へ)
  5. 給水管に繋がる部品を支え、タンク外のナットをはずす(給水管パッキンは8へ)
  6. トイレと繋がっているタンク下のナットをはずす
  7. タンクを取り外す
  8. 部品を交換して元に戻す

タンクのフタと本体は重いので、注意してください。

トイレレバー

以下の理由で、ハンドルレバーが正常に動かないことがあります。

  • タンク内の部品や物に、レバーに繋がる鎖が引っ掛かっている
  • 鎖の長さが合っていない
  • レバーが劣化して動きが固い

トイレタンクの中を見て、水漏れの原因を特定してください。

 

レバーの交換が必要なら、次の通りに行いましょう。なお、取り外して汚れを掃除すると、動きが良くなることもあります。

  1. 止水栓を右に回して閉じる
  2. トイレタンクの水を流す
  3. タンクのフタを開ける
  4. ハンドルレバーの根元にあるナットをはずす
  5. 外側に引き抜いてレバーを取り出す
  6. 交換して元に戻す

ナットを手で取れるタイプもありますが、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーなどを必要に応じて用意してください。

給水管

トイレの使用年数が長いと、給水管の接続部分の部品が劣化して、水漏れが起きることがあります。

 

接続部分のパッキンは消耗品ですので、長期にわたって使用していると劣化してしまいます。

 

パッキンの劣化が原因であれば、パッキンを交換すれば水漏れは直るので、パッキンの交換方法を参考に交換しましょう。

トイレタンク本体

トイレタンク本体の水漏れの原因は、タンク本体の破損が考えられます。

 

トイレタンクの多くは陶器製です。そのため、何かをぶつけた衝撃でひび割れてしまうことがあります。ひび割れや破損がひどい場合には、トイレタンク本体を新しいものと交換しなければなりません。

 

トイレタンク本体の水漏れを自分で直すのは、おすすめできません。タンクは非常に重いため、交換は難易度の高い作業です。必ず修理業者に交換を依頼してください。

 

⇒クリーンライフにトイレタンクの水漏れを相談してみる

トイレタンクの水漏れ修理を業者に頼む基準

トイレタンクの水漏れを自分で直せるのか業者に頼むべきか判断できないときは、次の基準を参考にしてください。

  • 水漏れの原因や発生箇所を特定できない
  • 自分で直そうとしても直せなかった
  • 専門知識がなくて不安
  • トイレタンクの水漏れがひどい
  • 修理を急いでいる

上記に当てはまる場合は、水道修理業者に相談することをおすすめします。

 

この記事で紹介した方法を試しても直せないときも、水道修理業者に相談しましょう。

 

無理に直そうとすると、かえって状況が悪化するケースもあるので、修理に自信がない方、不安な方も最初から業者に相談しましょう。

 

専門知識を持つ水道修理業者に任せた方が、確実に安全な方法で対処してもらえます。

トイレタンクの水漏れ修理の料金相場

料金相場

「初めに聞いた金額は安かったのに、実際に修理してもらうと高かった」という事例もありますので、注意が必要です。相場を知っておけば、不要に高い料金を支払うことを避けられます。

 

トイレタンクの水漏れ修理の料金相場をまとめたので、参考にしてください。

パッキンの交換 1,000円~
トイレレバーの修理 3,000円~
ボールタップ・浮き球の修理 3,000円~
ゴムフロート(フロートバルブ)の修理 8,000円~
オーバーフロー管の交換 8,000円~
排水管の修理 10,000円~
トイレタンク本体の交換 50,000円~100,000円
便器の着脱 15,000円~

 

上記の作業料金に加え、基本料金や割増料金がかかる場合もあります。相場を以下にまとめました。

基本料金 0円~5,000円
見積もり 0円~
夜間・休日の割増料金 0円~10,000円
出張料金 0円~5,000円

水漏れ修理の料金相場は8,000〜17,000円ほどです。ある程度の相場は上記の通りですので、把握しておきましょう。

 

なお、地域による差・交換部品代・出張費や時間外料金などの有無、そして水漏れの状況によって正確な料金は変わります。

 

トイレの水漏れ修理の料金相場を、以下のページで詳しくまとめています。料金を安くする方法も紹介していますので、参考にしてください。

トイレタンクの水漏れ修理業者の選び方

水道修理業者のスタッフ

トイレタンクの水漏れ修理を業者に依頼するなら、ポイントを押さえましょう。残念ながら、悪徳業者が一部にはいます。

 

頼む前に悪徳業者か見分けられるよう、修理業者で確かめるべきことを3つお伝えします。

水道局指定工事店か確かめる

トイレタンクの水漏れ修理は、給水装置工事を適正に行えるとして指定を受けた「指定給水装置工事事業者」に修理を依頼しましょう。指定給水装置工事事業者のことを、一般的に水道局指定工事店といいます。

 

水道局指定工事店に依頼すると、次のようなメリットがあります。

  • 対応できる工事の範囲が広い
  • 一定の知識と技術を持ち合わせている
  • 有資格者が在籍している
  • 適正価格で依頼できる

水道局指定工事店をお探しの場合は、自治体のホームページや業者の公式サイトで確認してください。

 

水道局指定工事店の特徴をまとめていますので、以下のページをご参照ください。

評価や口コミの内容を確かめる

トイレタンクの水漏れ修理を実際に依頼した人の評価や、口コミは参考になります。いくら情報を調べても、依頼しないと分からないこともあります。

 

同じ業者でも、担当者や利用する人によって感じ方はさまざまです。Googleマップや口コミサイトで第三者の意見を見ることが大切です。評判が出ているかどうかをSNSで検索するのも良いですね。

 

ただ、いずれも”サクラ”の可能性が残ることは念頭に置いておきましょう。最終的には問い合わせて、口コミの真偽をあなた自身で確かめてみてください。

見積もりを3社ほど依頼する

見積もりは3社ほどに依頼し、比較してから決めることも大切です。

 

相見積もりを取ったら、以下の点を確認しましょう。

  • 料金と内訳
  • 施工内容の説明の有無
  • スタッフの対応
  • 対応スピードの早さ

上記を比較して、納得のいく業者に修理を依頼します。

 

料金の内訳や施工内容について、気になることや不明点は、見積もりの時点で明らかにしておきましょう。

トイレタンクの水漏れによる水道代は減免できることも

電卓や軍手

トイレタンクの水漏れにより水道代が高くなってしまった場合は、減額してもらえる可能性があります。

 

請求金額の50〜70%ほどが目安で、無料にはなりません。2〜4ヶ月程度の通常使用量を参考に、水漏れ分を判定します。

 

減免を受ける条件は、主に次の4つです。

  • 不注意や故意ではなく、通常使用で起きた水漏れ
  • 床下や壁中など、気付きにくい場所の水漏れ
  • 以前起きた水漏れとは違う箇所
  • 適切に修理されている

細かな条件を定めている自治体もありますので、詳細は地域の水道局などに問い合わせましょう。

 

減免の申請時期は直したあとですが、業者への依頼前に確かめるべきです。修繕の担当が「水道局指定工事店」でなければ、対象外になることがあります。

トイレタンクの水漏れを予防する方法

トイレタンクの水漏れが収まったら、予防することが大切です。水漏れがまた起きては、無駄な費用がかかってしまいます。

 

ちょっとした気配りだけで、水漏れが起きる可能性を下げられます。中には、ついやってしまいがちな過ちもあるので要注意ですよ。

 

しっかり対策をして、水漏れする状況を防ぎましょう。

トイレタンクに物を入れない

タンクにペットボトルを入れない

節水のためにと、トイレタンクにペットボトルなどをいれると、タンク内の部品に干渉して劣化を早めてしまうことがあります。

 

部品が劣化・破損すると、トイレタンク内での水漏れの原因になるので、タンク内に物を入れるのはおすすめできません。

 

水道代を節約しても、水漏れの修理費用がかかれば逆効果です。水の量がどうしても気になるなら、節水トイレへの取り替えを検討しましょう。

トイレ掃除時にタンクの周りを確認する

トイレ掃除の際にタンク周りも確認することで、水漏れの前兆に気付きやすくなります。

 

掃除の際にチェックしたいのは、次の3点です。

  • タンク内の部品が破損・劣化していないか
  • タンク内の水量が適切か
  • タンクの接続部に異常がないか

部品や接続部に異常がないか確認しておけば、水漏れが起きる前に対処できます。

トイレを掃除するときに強い洗剤は使わない

トイレ掃除をする際、強い酸性やアルカリ性の洗剤をタンク内部に使うのは、避けてください。部品の劣化を早めてしまう可能性があります。

 

性質が強いため、汚れが落ちやすく掃除に有効ではありますが、トイレの種類によっては使わないほうが良い場合もあります。

 

お使いのトイレの説明書などを見て適切に掃除し、タンク内の部品状態を保ちましょう。

 

トイレタンクの掃除方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

トイレ内をしっかり換気する

手軽な予防法の一つが換気です。湿気を逃がすことでサビの発生を抑え、配管の劣化を防ぎます。

  • 換気扇をつけっぱなしにしておく
  • 窓を開けて適度に空気を入れ替える
  • トイレのドアを少し開けておく

このように、トイレはしっかり換気して、タンクから水漏れする可能性を下げましょう。

トイレタンクの水漏れが直らずお困りなら

トイレタンクの水漏れは、原因をまず確かめてください。原因によって、交換する部品が異なります。

 

もし自分で修理を試みてもトイレタンクの水漏れが止まらないときは、水道修理業者に依頼しましょう。業者ならプロの技術で、トイレタンクの水漏れの原因を見極めます。

 

私たち『クリーンライフ』は24時間年中無休で、水回りの水漏れ・つまりのご相談を受付中です。トイレタンクの水漏れでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

⇒クリーンライフにトイレタンクの水漏れを相談してみる

2024.12.31
2025.02.12

トイレが凍結したときの対処法、凍結時の修理費用を紹介します。

 

凍結した際に簡単にできる対処法をお伝えするので、参考にしてください。トイレの水が凍結して流れなくても、焦らずに対処しましょう。うっかりやりがちな、NG行動もお伝えします。

 

また、本記事では、トイレの凍結防止の対策についてもお伝えします。トイレの故障や破損などの被害を最小限に抑えるためにも、事前の対策が大切です。

トイレが凍結したときの対処法

トイレ

トイレが凍結したときの直し方には、いくつか方法があります。

 

まずは以下で、給水管と排水管のどちらが凍結しているかを判断しましょう。

症状 凍結している場所 対処法
・タンクに水が溜まらない
・水が供給されない
給水管 自然解凍
室温を高くする
ドライヤー・カイロの使用
お湯をかける
・便器内の水が流れない 排水管 自然解凍
室温を高くする
ぬるま湯を流す

どちらが凍結したかわかったら、以下の対処法を試してみてください。凍結し、すでに水漏れや破損している可能性がある場合は業者に相談しましょう。

自然解凍するまで待つ

気温が上がって日中の外気温がプラスの気温になっていれば、自然に解凍するので待っていましょう。自然解凍は、便器や配管にダメージを与えない最良の方法です。給水管、排水管のどちらにも有効です。

 

排水管内が凍っているときは、水を流すとあふれてしまいます。自然解凍がどこまでできているか、水を少しだけ流してみて確認してください。

暖房器具などでトイレの室温を高くする

多くの家庭ではトイレは室内にあるので、部屋の温度をあげれば、簡単に凍結が解消する場合があります。

 

トイレの室内面積は小さいので、暖房器具を入れればすぐに温まります。特に給水管に有効です。排水管の解凍には時間がかかりますが、待っていればいずれ解凍するでしょう。

タオルを巻いてお湯をかける

凍結している給水管にタオルを巻いて、直接お湯をかけ、凍結を解消させる方法もあります。お湯の温度は45〜55度くらいです。

 

ただし、注意しなければいけないのは、決して熱湯をかけてはいけない点です。熱湯をかけると、急激な温度変化に対応できず、配管が破裂してしまう可能性があります。

 

タオルは凍結防止にも利用できます。以下の記事を参考にしてください。

ウォシュレット(温水洗浄便座)の凍結時もお湯が効果的

ウォシュレットが凍結し、洗浄水(シャワー)が出ない場合は、お湯に浸した布などを給水ホースや給水接続部に当てて温めます。

 

濡れると故障の原因になるので、機器類にお湯をかけるのはやめましょう。

カイロやドライヤーで温める

給水管にカイロを当てたり、ドライヤーの温風を当てたりすると、時間はかかりますが徐々に解凍します。

 

ドライヤーの温風を当てる時は、給水管から20㎝ほど離してください。また、カイロを使う場合は、ゴムやビニールテープで固定しておけば、解凍するまで放置できます。

 

給水管の凍結防止や解凍の方法は、以下の記事を参考にしてください。

ぬるま湯を便器に流す

トイレの排水管が凍結しているときは、ゆっくりとぬるま湯を流して解凍します。ただし、大量にぬるま湯を入れると溢れてしまうので、様子を見ながら流してください。

 

また、ぬるま湯は45〜55℃にしましょう。熱湯を流すと、排水管や便器が破裂・破損する恐れがあります。

 

排水管の凍結の対処法や業者に依頼した場合の修理料金などを、以下の記事で解説しています。

水道修理業者に相談する

トイレが凍結して以下のような場合は、水道修理業者への相談がおすすめです。

  • 給水管が破損している
  • 便器から水漏れしている
  • すぐにトイレを使いたい

凍結などで排水管や給水管にトラブルがある場合は、必ず水道局指定工事店に指定されている業者に依頼しましょう。給水設備の対応は、水道局指定工事店に任せたほうが安心です。

 

水道局指定工事店とはどのような業者なのか、以下の記事を参考にしてください。

トイレが凍結したときのNG行動

トイレ

トイレが凍結したときにしてはいけないのは、排水レバーで水を流し続けることです。

 

トイレが凍結しているからといって排水レバーを動かし続けていると、便器内から水があふれてくる可能性があります。

 

無理に排水レバーで水を流し続けないで、45〜55度のお湯を便器に少しずつ流し込むだけの方が効果的です。便器内からあふれさせないように、ゆっくりと少量ずつ流してください。

トイレが凍結したときの修理費用の相場

費用や見積もり

トイレが凍結したときの作業の費用は主に、基本料金と作業料金の合計です。

 

ここでは、それぞれの費用相場を紹介します。

基本料金の相場

まず、基本料金の相場をお伝えします。基本料金は、作業内容に関係なく加算される料金で、業者によって異なります。

見積もり料金 0円~
キャンセル料 0円~3,000円
基本料金 3,000円~5,000円
出張料金 0円~4,000円
早朝・夜間の割増料金 0円~5,000円

凍結は早朝や深夜に起きることが多いので、割増料金のない業者への依頼がおすすめです。

 

私たち『クリーンライフ』のように、時間を問わず同じ料金で作業している業者に相談してみましょう。

作業料金の相場

作業料金の相場は、以下のとおりです。

作業内容 相場料金
電気解氷機を使用した解氷作業 8,000円〜20,000円
高温スチーム機を使用した解氷作業 8,000円〜20,000円
配水管の補修作業 20,000円〜50,000円
漏水検査 10,000円~30,000円

解氷作業の料金は、作業時間がどのくらいかかるかで上下します。たとえば、凍結している箇所がわかりにくい場合は、時間が必要です。

 

また、トイレの水道管が破損した場合、作業しやすい場所なら相場は20,000円~30,000円程度で、作業しにくい場所は30,000円~50,000円程度かかります。

 

依頼する業者、お使いのトイレによっても費用は変わるため、必ず見積もりを確認しましょう。

トイレを凍結防止するための対策

トイレ

トイレ凍結の防止策は、大きく分けて4つあります。

  • 水抜きをしておく
  • 不凍液(凍結防止剤)を使う
  • 便座温度を高くする
  • 凍結防止ヒーターを使う

どのようにトイレの凍結を防止するのか、それぞれ解説します。

水抜きをしておく

トイレ凍結の防止策として、まずはトイレタンクの水抜きをすることが効果的です。トイレの種類によって方法が異なるので、必ずトイレメーカーの説明書などを参照して行ってください。

 

基本的な方法は次の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. 給水を止める
  3. ボタンやレバーを押して水を出し切る

止水栓を閉めただけでは配管内に水が残り、その水が凍結の原因になるので、止水栓を閉めた後に水を抜きましょう。

 

ただし、水抜きを行った場合でも、「封水」と呼ばれる水が便器の底に溜まっています。封水は下水からの臭いを防ぐためのものなので、水抜きを行ったときでも残しておきましょう。

 

凍結の恐れがあるときは、トイレ以外の水抜きも必要です。以下の記事を参考にしてください。

ウォシュレット(温水洗浄便座)の水抜き方法

温水洗浄便座(ウォシュレット)の水抜きもメーカーによって異なるので、各メーカーの説明書を参照して行ってください。

 

概ね、以下のような手順です。

  1. 電源プラグをコンセントから抜く
  2. 本体固定板が現れるまで本体を引き出す
  3. 本体の後ろ側についている水抜き栓を緩めて、取り外す
  4. 水抜きをして、元に戻す
  5. 電源プラグをコンセントに差し込む

周囲が濡れるので、バケツなどを用意して水を受けましょう。

不凍液(凍結防止剤)を入れる

不凍液を入れる

便器内に溜まっている水(封水)に、不凍液を注いでおくと安心です。

 

封水が凍結すれば、トイレ自体が破損したり、ひび割れたりする可能性があるので、不凍液を使用しましょう。不凍液はエタノールやグリセリンを主成分とした薬剤で、トイレの封水に混ぜれば、凍結を防いでくれます。

 

特に、一晩中トイレを使わないかもしれないなら、不凍液を以下のように注いでおきましょう。

  • タンクの水を抜いてタンクに入れる
  • 便器内の水が溜まっている箇所(封水)に入れる

 

車用の不凍液は安い点が魅力ですが、絶対に使用しないでください。車用には、下水道に流してはいけない物質に指定されている「エチレングリコール」が含まれており、浄化槽や終末処理場に悪影響を与えます。

便座の温度を高めに設定する

ヒーター機能のある便座であれば、水抜きをした上で温度を高めに設定し、便座のフタを閉めておくと、より確実に凍結を防げるでしょう。

 

電気代は多少高くなるかもしれませんが、凍結で水が流せないことは避けられます。

 

ただし、長期間留守にする場合は、節電や火災防止のために電源は切っておいた方が無難です。

凍結防止ヒーターを設置する

凍結防止ヒーターをトイレに設置

配管に直接巻き付ける凍結防止ヒーターの使用で、トイレ配管の凍結を防ぐのもおすすめです。

 

メーカーによって異なりますが、「約3度になると通電し、約10度になった時点で停止する」など、凍結防止ヒーターは決まった温度になると作動します。

 

凍結予防について、以下の記事も参考になります。

トイレが凍結して起こりやすい不具合

トイレ

トイレが凍結すると、以下のような不具合が生じます。

  • 水が流れない
  • 給水管や排水管の破損・破裂
  • ウォシュレットの故障
  • 便器の破損
  • タンク内の部品の故障

トイレが使えなくなるだけではなく、修理料金がかかるので注意が必要です。

トイレが凍結して対処できそうにないときは

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トイレが凍結したとき、軽度であれば自分で対処できる可能性はあります。

 

ただし、凍結している場所や状況によっては、自分で対処できない場合もあるので、無理をせず専門業者に相談しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でもトイレ凍結のご相談を受け付けております。24時間365日フリーダイヤルで対応しているので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフにトイレ凍結のトラブルを相談してみる

2024.12.31
2025.02.12

この記事では、トイレの給水管で水漏れしたときの対処法について解説します。

 

トイレの給水管で水漏れする原因は、一つではありません。なぜ水漏れするかを知っておくと、効率的に対処できるほか、予防にもつながります。原因と対処法を、それぞれ詳しく紹介します。

 

記事後半では、トイレの給水管の水漏れを防ぐコツについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

トイレの給水管で水漏れしている際にまずすべきこと

給水管
トイレの給水管での水漏れが発覚したら、まず以下を実践しましょう。

  • 電源プラグを抜く
  • 水漏れしている場所を確かめる
  • 止水栓を時計回りで閉める
  • 賃貸住宅のトイレは管理者に相談する

それぞれ、なぜしなければならないのか紹介します。

電源プラグを抜く

自宅のトイレが温水洗浄便座(ウォシュレット)の場合、まずは電源プラグを抜きましょう。なぜなら、電気が通っている部分に水がかかると、ショートするからです。

 

ショートすると感電や火災のリスクがあり、被害が拡大するかもしれません。

 

なお、電源プラグを抜くときは、感電しないために手が濡れていない状態にしておきましょう。100円均一ショップで手に入るゴム手袋をはめるのも、感電予防になります。

水漏れしている場所を確かめる

水漏れを解決するには、水漏れしている場所を突き止める必要があります。トイレの給水管で水漏れが起こりやすいのは、以下の箇所です。

  • 給水管とトイレタンクの接続部分
  • 給水管と分岐水栓の間
  • 給水管の止水栓部分
  • 給水管そのもの

トイレの給水管はさまざまな場所とつながっているため、接続部分で水漏れが起きやすいといえます。目視で確かめ、水漏れしている場所を特定しましょう。

 

水漏れしている場所がわかったら、次は原因を考え、原因に合った対処法を実践します。

 

水漏れしている原因を場所別にすぐ確認する

止水栓を時計回りで閉める

トイレの止水栓

水漏れ被害を最小限にするため、止水栓を閉めるのも重要です。

 

ただ、最初に止水栓を閉めると、水漏れしている場所が分かりにくくなります。そのため、水漏れ箇所がわかってから止水栓を閉めましょう。

 

トイレの止水栓はたいてい、床や壁の下のほうに設置されています。ネジ式の場合はマイナスドライバー、ハンドル式の場合は手で、時計回りに回して止水栓を閉めましょう。

賃貸住宅のトイレは管理者に相談する

賃貸住宅でトイレの給水管から水漏れした場合は、大家さんや管理会社などの管理者に相談しましょう。なぜなら、自然発生的な故障による修理費用は、基本的に管理者負担になるからです。

 

自己判断で勝手に修理すると、入居者責任として費用を負担させられたり、追加費用を請求されたりする可能性があります。

 

しかし、管理者が対応してくれるまで水漏れを放置するわけにはいかないので、電源プラグを抜いて止水栓を閉め、濡れた床を拭くくらいはしておくといよいでしょう。

補修テープはあくまでも一時的な処置

ホームセンターでは、500円ほどで水漏れ用の補修テープを購入できます。ただ、補修テープはあくまでも一時的な処置であることは把握しておきましょう。

 

水漏れ部分にテープを巻き付けると、一時的に水漏れの被害を防げますが、ずっとそのままでよいわけではありません。根本的に水漏れを解決するには、修理や部品交換などが必要です。

 

そのため、補修テープで水漏れを防いだ後は、パッキンを交換したり修理業者へ依頼したりして、根本的に水漏れの原因を解決しましょう。

トイレの給水管で水漏れしている原因【場所別】

トイレを修理しようとする女性

トイレの給水管で水漏れしている原因について、以下の場所別に解説します。

  • 給水管とトイレタンクの接続部分
  • 給水管と分岐水栓の間
  • 給水管の止水栓部分
  • 給水管そのもの

自宅の状況と照らし合わせながら、見ていきましょう。

給水管とトイレタンクの接続部分

給水管とトイレタンクの接続部分から水漏れしている場合、以下の原因が考えられます。

  • ナットの緩み
  • パッキンの劣化・変形

給水管とトイレタンクの接続部分から水漏れが発生している場合は、給水管の異常よりも、まずナットやパッキンが正常に機能していないことを疑ったほうがよいでしょう。

 

定期的にメンテナンスしていないと、ナットやパッキンの状態を気にかける機会は少なく、水漏れして初めて緩みや劣化に気付くケースもあります。

 

日々トイレを使用していると、トイレタンクに衝撃が加わったり結露が発生したりして、ナットの緩みやパッキンの劣化・変形が起きるのです。

給水管と分岐水栓の間

給水管と分岐水栓の間から水漏れが発生している場合は、パッキンの劣化・変形が原因です。

 

パッキンは接続部分にすき間ができないために挟んで使うゴム製の製品で、長年使っていると経年劣化を起こします。形が変化することもあり、できたすき間から水が漏れ出るのです。

給水管の止水栓部分

給水管の止水栓部分から水漏れしている原因としては、パッキンの劣化・変形が考えられます。

 

給水管と分岐水栓の間と同様、長年そのまま使っていたために経年劣化を起こし、すき間から水漏れが発生するのです。

 

ただ、止水栓部分から水漏れしている場合、止水栓を閉めても水は止まりません。水を止めるには、元栓を閉める必要があります。

水道の元栓の場所・閉め方

水道の元栓の場所

水道の元栓は、戸建て・アパートなら地面の「止水栓メーター」「量水器」と書かれているフタの中、マンションなら玄関横のパイプスペース内にあるケースが多い傾向です。

 

いずれも、時計回りに回すと閉まり、反時計回りに回すと開きます。水漏れしている場合は、時計回りに回して閉め、水を止めましょう。

 

水道の元栓の詳しい場所や開閉方法については、以下の記事も参考にしてください。元栓が回らない原因や、止水栓との違いも解説しています。

給水管そのもの

給水管そのものから水漏れしているときは、破損や劣化が原因です。経年劣化により、サビやひび割れが発生している可能性があります。

 

給水管のサビは放っておくとひび割れし、そこから水漏れします。何かの拍子でひび割れ部分に触り、ケガにつながるかもしれません。なるべく早く対処したほうがよいでしょう。

 

給水管からの水漏れについては、以下の記事を参考にしてください。場所別のチェック方法や、交換の目安がわかります。

トイレの給水管で水漏れしているときの対処法

トイレの給水管で水漏れしているときは、以下3つの方法で対処できます。

  • ナットを締める
  • パッキンを交換する
  • 給水管を交換する

それぞれ、やり方を詳しく見ていきましょう。

ナットを締める

ナットが緩んでいる場合は、ナットを締めれば水漏れは解決します。ナットを締めるときに使うモンキーレンチは、100円均一ショップに加え、ホームセンターで1,000円前後で購入できます。

 

ナットの締め方は、以下のとおりです。

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. モンキーレンチで時計回りに回して、ナットを締める
  3. 止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

ナットを締めるときは、被害が拡大しないために、必ず止水栓を閉めてから作業しましょう。また、作業後は水漏れしないか確かめるため、止水栓を開けるのも忘れないでください。

パッキンを交換する

トイレの給水管のパッキン交換

パッキンが劣化・変形している場合は、パッキンを交換します。パッキンは、ホームセンターで数百円ほどで購入可能です。

 

パッキン交換で使うモンキーレンチもホームセンターで1,000円前後で購入できるので、一緒に購入しておくとよいでしょう。雑巾やバケツは、100円均一ショップで入手可能です。

 

ただ、トイレ用のパッキンでも、いくつか種類があります。交換したい場所に合うパッキンを選びましょう。サイズや型番を把握しておくと確実です。

給水管とトイレタンクの接続部分のパッキン

給水管とトイレタンクの接続部分のパッキンを交換する際の手順は、以下のとおりです。

  1. タンク内の水を流して、止水栓を時計回りで閉める
  2. 接続部分の下に、水を受け止めるための雑巾やバケツを置く
  3. モンキーレンチで反時計回りに回してナットを緩めて外す
  4. 古いパッキンを取って、新しいパッキンをつける
  5. 時計回りに回してナットを締める
  6. 止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

パッキンを取り外すときに水が垂れてくるので、雑巾やバケツを置いておくと水を受け止められます。作業自体は、そこまで難しくありません。

給水管と分岐水栓の間のパッキン

給水管と分岐水栓の間のパッキンを交換する際の手順は、以下のとおりです。

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. 接続部分の下に、水を受け止めるための雑巾やバケツを置く
  3. モンキーレンチで反時計回りに回して、分岐水栓側のナットを緩めて外す
  4. 古いパッキンを取って、新しいパッキンをつける
  5. 時計回りに回してナットを締める
  6. 止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

給水管内に水が残っていると、ナットを外したときに水が垂れてきます。後処理が大変にならないために、雑巾やバケツを置いておきましょう。

給水管の止水栓部分のパッキン

給水管の止水栓部分のパッキンを交換する際の手順は、以下のとおりです。

  1. 元栓を時計回りで閉める
  2. 接続部分の下に、水を受け止めるための雑巾やバケツを置く
  3. モンキーレンチで反時計回りに回して、ナットを緩めて外す
  4. 三角パッキンを取り外す
  5. スピンドルを反時計回りに回して取り外す
  6. コマパッキンを取り外す
  7. 新しいコマパッキンをつけて、スピンドルを元通りに設置する
  8. 新しい三角パッキンをつける
  9. 時計回りに回してナットを締める
  10. 元栓・止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

給水管の止水栓部分のパッキン交換には、三角パッキンとコマパッキンの2つを準備しましょう。三角パッキンは三角形で、コマパッキンは玩具のコマの形をしています。

 

スピンドルは水量を調整するための部品で、ネジ穴がついている細長い部分のことです。止水栓部分は部品が多いので、元通りにできるように取り外した順番を覚えておきましょう。

給水管を交換する

給水管そのものに破損や劣化がある場合は、給水管を交換する必要があります。

 

給水管はホームセンターで購入可能で、価格は給水管の長さによって変わりますが、数百円~3,000円ほどが相場です。

 

給水管を交換する際の手順は、以下のとおりです。

  1. 元栓を時計回りで閉める
  2. 接続部分の下に、水を受け止めるための雑巾やバケツを置く
  3. モンキーレンチで反時計回りに回して、ナットを緩めて外す
  4. 給水管を取り外す
  5. 新しい給水管を設置する
  6. 時計回りに回してナットを締める
  7. 元栓・止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

給水管を交換するときは、水が漏れないように水道の元栓を閉めてから作業しましょう。給水管の交換時に、パッキンも一緒に交換しておくのがおすすめです。

 

トイレの給水管を交換する際は、確認事項や注意点がわかる以下の記事もぜひ参考にしてください。

トイレの給水管の水漏れ修理を業者に頼むケース

トイレを点検する水道修理業者
以下のケースに該当する場合、トイレの給水管の水漏れ修理は水道修理業者に頼むのがおすすめです。

  • 一人で作業できない
  • やり方がよくわからない
  • なるべく早く直したい

一人で作業できなかったり、やり方がよくわからなかったりする状態で無理やり修理しようとすると、破損や被害拡大など、状況が悪化する可能性があります。

 

また、初めてトイレの水漏れを修理する場合、どうしても時間がかかります。被害を最小限に抑えてなるべく早く直したいなら、初めから水道修理業者に頼んだほうがよいでしょう。

トイレの給水管の水漏れ修理の料金相場

トイレの給水管の水漏れ修理の料金相場は、以下のとおりです。

作業内容 修理料金の目安
軽度なトイレの水漏れ(床が濡れている程度) 3,000円~
ポールタップの交換 5,000円~
フロートバルブの交換 5,000円~
タンクレバーの交換 5,000円~
フレキ管の交換 8,000円~
トイレの蛇口交換 10,000円~
上水栓の交換 15,000円~
給水管の交換 30,000円~

トイレの状況によって、修理にかかる料金は変わります。実際に現場を見ないと、どのくらい料金がかかるかはっきりしないため、まずは見積もりを依頼して確認しましょう。

トイレの修理業者の失敗しない選び方

トイレの修理業者の失敗しない選び方は、以下の3つです。

  • 水道局指定工事店
  • 料金体系が明確
  • 出張・見積もり費用が無料

水道局指定工事店に指定されている修理業者は、一定レベルの知識や技術を持っています。そのため、プロの目線から原因を特定し、迅速に対応してくれるでしょう。

 

また、料金体系が明確だとトラブルが起きにくいため、初めて修理を依頼する場合でも安心です。

 

加えて、出張・見積もり費用が無料だと、水漏れの原因がわからない場合でも依頼しやすいでしょう。出費をなるべく抑えたい方にもおすすめです。

トイレの給水管の水漏れを防ぐコツ

トイレの給水管の水漏れを防ぐコツは、以下2つです。

  • トイレは定期的に掃除する
  • トイレはこまめに換気する

なぜ水漏れ防止につながるのか、一つずつ見ていきましょう。

トイレは定期的に掃除する

トイレを定期的に掃除すると、水漏れをはじめとしたトラブルが起きにくくなります。

 

例えば、トイレを拭き掃除して清潔に保てば、サビや汚れを防ぎ、給水管との接続部分からの水漏れ防止につながります。

 

1週間に1回程度、トイレを掃除しておくと効果的です。トイレタンクや給水管を拭いたり、止水栓を動かしたりしておくとよいでしょう。

トイレはこまめに換気する

トイレ内は空気がこもりやすいので、高温多湿になりやすく、配管の劣化を早めてしまいます。こまめに換気すると、配管の劣化を防ぎ、水漏れ防止につながります。

 

特に、トイレ掃除の後は水分が残り、湿気が溜まりやすい環境です。窓を開けたり換気扇を回したりして、空気を循環させましょう。

 

なお、結露やカビの発生を抑える効果があるので、換気扇は24時間回しっぱなしで大丈夫です。

トイレの給水管の水漏れをすぐに解決したいときは

トイレの給水管の水漏れが発生した場合は、まず電源プラグを抜き、水漏れ箇所を確かめましょう。賃貸の場合は、管理者に相談するのが確実です。

 

自分では対処できないと判断したら、すぐに修理業者へ依頼しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』は、トイレの給水管の水漏れをはじめとした、数々のトイレトラブルを解決してきました。出張・見積もり費用は無料で、深夜早朝・休日の割増料金もないため、ぜひお気軽にご連絡ください。

 

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