寒冷地を中心に、全国規模で発生し得る水道管の凍結。福岡などの比較的暖かい地域でも、著しく気温が低下する日にはしっかりとした対策を講じる必要があります。
そこで今回は、福岡での水道管凍結の予防策や対処法について解説。水道管凍結で利用できる減免制度や、水道管が破裂した際に業者を利用する流れなどもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
福岡での水道管の凍結情報
福岡での最低気温がマイナス4℃以下と予報された場合、気象庁は低温注意報を発表します。
低温注意報とは,水道管の凍結・破裂によるトラブルが想定される際に発表されるもの。発表時は、天気予報をこまめにチェックしてください。
マイナス4℃を上回るにしろ、油断は禁物です。中でも以下の水道管は、多少の気温低下で凍結する恐れもあります。
- 屋外に露出している
- 日陰や風当たりが強い場所にある
- 住宅の北側にある
寒冷地であれば、住宅そのものや蛇口に凍結対策が施されているケースが多数。一方で、福岡県のように普段冷え込みが少ない地域では、対策が不十分な可能性が高いです。
意識的に対策を施し、トラブルの回避に努めましょう。
福岡での水道管凍結を予防する方法
予期せぬ水道管凍結を防ぎたければ、事前の予防が肝心です。本項では、下記4つの項目に分け、福岡での凍結対策に有効な方法を紹介します。
- 水道管に保温テープ・タオルを巻き付ける
- 水抜栓を操作して水道管内を空にする
- 蛇口の水を出しっぱなしにしておく
- メーターボックスを新聞紙などで保温する
必要な道具や作業手順などにも触れるので、水道管凍結のリスクを抑えるうえでぜひお役立てください。
水道管に保温テープ・タオルを巻き付ける
はじめに紹介するのは、保温テープ・タオルを巻いて水道管や蛇口を保温する方法です。
あまり聞き慣れない保温テープですが、ホームセンターなどでも手軽に入手できます。価格が一つ数百円とリーズナブルである一方、劣化に合わせて保温効果が低くなる点には注意が必要です。
できればこまめに劣化状態を確認し、古くなったテープは適宜交換しましょう。寒さが本格化する前に、早めに対策を講じておくと安心です。
水抜栓を操作して水道管内を空にする
水抜栓が備わっていれば、操作して水道管内を空にする手もあります。
名前通り、水道管から水を抜く役割を持つ水抜栓。設置箇所は住宅によって異なるものの、下記どちらかに該当する可能性が高いです。
- 一軒家:屋外
- マンションやアパートなどの集合住宅:建物内
水抜栓を操作した場合、住宅内の水道が使えなくなります。作業するタイミングは、水回りをあまり使用しない夜間などを狙うといいでしょう。
元々積雪量が多い寒冷地では、電動式水抜栓が備わっている住宅も多数。電動式は、水道管内の温度を感知して自動で水抜きを行うため、気温低下を意識せずとも凍結対策を施せて便利です。
蛇口の水を流しっぱなしにしておく
次に紹介するのは、蛇口の水を流しっぱなしにしておく方法です。
水には「流しっぱなしにすることで、凍結しにくくなる」という特徴があります。著しい気温低下が見込まれる場合、前日の夜に蛇口を少しだけ開き、ポタポタ垂れる程度の水が途切れないようにしておきましょう。
流した水の分だけ、水道の使用量が増えてしまう点には要注意です。水道代を無駄にしたくない方には、蛇口の下にバケツを置いて水を溜め、翌日のお風呂や洗濯に活用することをおすすめします。
メーターボックスを新聞紙などで保温する
メーターボックスに新聞紙や布を詰め、保温する方法も水道管凍結の予防につながります。
新聞紙や布は、水分を含むと凍結する要因となりかねません。あらかじめビニール袋に入れ、保温効果が薄れてしまわないように注意しましょう。
屋外に露出した水道管には、保温材を直接巻き付ける方法が有効。保温材は、家庭にある古布や毛布などで十分です。
水道メーターの検針で迷惑をかけないよう、寒波が過ぎたら元の状態に戻す配慮も徹底してください。
福岡で水道管が凍結した際の対処法
十分な予防策を講じても、残念ながら水道管凍結のリスクをゼロにすることはできません。
万が一、凍結してしまった際は下記4つに対処法により、症状の悪化を防ぎましょう。
- ぬるま湯をかける
- ドライヤーで温める
- 自然に解凍されるのを待つ
- 水道修理業者に対応を頼む
以降、上記それぞれの詳細について解説していきます。
ぬるま湯をかける
ぬるま湯を使う方法は、水道管の凍結時の代表的な対処法。以下は、具体的な作業手順です。
- 凍った場所をタオルで覆う
- タオルの上からぬるま湯をゆっくりかける
急激な温度変化は、水道管の傷み・損傷につながります。熱湯は絶対に使わず、50℃前後のぬるま湯を用いてください。
誤って熱湯をかけてしまい、水道管が破裂してしまうと、高額な修理費用を要する可能性が高いです。余計な出費をかけないためにも、適切な方法で対処しましょう。
ドライヤーで温める
そもそも水道管が凍結してぬるま湯を用意できない場合、ドライヤーを活用する手もあります。ドライヤーの温風は離れた位置から当て、少しずつ温めるようにしてください。
コンセントが近くになければ、カイロで代用することも可能です。ガムテープなどで水道管に使い捨てカイロを巻き、時間をかけて凍結状態を解消しましょう。
凍結箇所が屋内の水道管なら、エアコンの風で間接的に温める手もあります。急激な温度変化を避けることで、水道管破裂のリスクを軽減できるおすすめの対処法です。
自然に解凍されるのを待つ
以下のケースに該当する場合、水道管が自然に解凍されるのを待つという選択肢もあります。
- すぐに水が出なくても困らない場合
- ぬるま湯やドライヤーで凍結状態が解消されない場合
屋外の気温が上がれば、何もせずとも凍結状態が解消される可能性は高いです。
中でも夜間の気温低下により、水道管凍結が起きた際に有効な方法といえます。時間に余裕がある方は、対処法の一つとしてご検討ください。
水道修理業者に対応を頼む
水道修理業者に依頼すれば、現状以上に水道管の凍結状態を悪化してしまうリスクが抑えられます。
特に以下のような状況では、プロの力を借りずしてトラブルを解消できません。
- 凍結した水道管が破裂した場合
- 水道管凍結に自分で対処できない場合
前者に該当する方は、なるべく早めの相談に努めましょう。
多数の業者から信頼のおける依頼先を見極めたいときは、以下の記事を参考にしてみてください。おすすめの業者をはじめ、福岡での水道修理にかかる料金相場なども解説しています。
福岡での深刻な水道管凍結を業者に依頼する流れ
福岡で水道管の凍結状態が悪化し、破裂してしまった場合は水道修理業者に連絡してください。依頼までの手順は、以下を参考にするといいでしょう。
- メーターボックスのバルブを閉めて止水する
- ビニールテープやタオルで応急処置を行う
- 水道局指定工事店に連絡する
上記に従えば、被害が拡大するリスクを軽減できます。
引き続き、各工程の詳細について見ていきましょう。
1.メーターボックスのバルブを閉めて止水する
水道管破裂による漏水被害を最小限に抑えたければ、バルブを閉めて止水することが重要です。
ほとんどのバルブは、水道メーター付近に設置されています。操作方法としては、右回り(時計回り)に回し切るだけと簡単です。
普段バルブに触れる機会は少ないため、緊急時に備えて自宅のバルブの位置を確認しておくと安心でしょう。
万が一、バルブを回せない場合はすぐに業者に連絡してください。バルブそのものが、何らかの原因によって故障している恐れがあります。
2.ビニールテープやタオルで応急処置を行う
バルブを閉めた後、破裂した箇所が分かるようならビニールテープやタオルで応急処置を行いましょう。
できれば水漏れ専用のビニールテープを用意し、水道管に直接巻き付けて補修するのがベスト。内部への異物の侵入を防ぐためにも、破損箇所が見えなくなるように巻き付けるのがコツです。
テープがなければ、家庭にあるタオルで代用してください。タオルによる応急処置の方法も、ビニールテープを使う場合と同様です。
3.水道局指定工事店に連絡する
応急処置までの工程を終えたら、福岡県の水道局指定工事店に連絡してください。
破裂した水道管は、修理しないといつまでも使えないままです。勝手な判断で下手に触れてしまい、破損状況を悪化させないように気を付けましょう。
業者選びで悩んだ際は、『クリーンライフ』へのご相談がおすすめです。福岡の水道局指定工事店として、水道管凍結を含むさまざまな水トラブルを即日対応いたします。
対応エリアや他業者との違いなど、より詳しい情報は以下でご確認ください。
福岡での水道管凍結で利用できる減免制度
水道管破裂に伴う漏水で水道料金が高額になった場合、減免制度を利用できるケースもあります。あくまで「減免」であり、全額免除にならない点に注意しましょう。
減免制度の適用条件は、自治体ごとにさまざまです。多くの地域では、個人の所有物である給水装置からの水漏れについては、適用外としています。
ただし、破裂の原因が凍結などの天災によるものなら、一部減額措置が効く可能性も高いです。福岡市を例に挙げれば、使用した水量から一定の割合で漏水量を減量し、料金を計算できる場合があります。
詳しくは、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。
福岡での水道管凍結に困ったときは
水道管凍結とは無縁と思われがちな福岡県ですが、気温低下によって凍結してしまう可能性は十分あり得ます。
症状が悪化して水道管が破裂した際は、業者に連絡しましょう。
業者選びで悩む方は、『クリーンライフ』にご相談ください。福岡県内(一部地域を除く)からのご依頼に、24時間年中無休で迅速対応しているため、緊急時も安心してご利用いただけます。