お湯が出ないものの水は出るときに、まずは住宅全体をチェックしてみましょう。
- 1ヶ所だけお湯が出ない
- 住宅全体でお湯が出ない
状況によって、原因や対処法が異なります。
原因によってはご自分で対処できる場合もあるので、この記事を参考にして対処してみてください。
1ヶ所だけお湯は出ないが水は出る場合の原因・対処法
1ヶ所だけ水は出るのにお湯が出ないなら、次のことが原因と考えられます。
- 水栓の劣化
- 温度設定が不適切
- シャワーだけなら冷水サンドイッチ現象
例えば、キッチンではお湯も水も使えるのに、お風呂ではお湯が出てこない場合は、以下の対処法を試してみてください。
水栓の劣化
一つの水栓からだけ水は出るが、お湯が出ないのは、水栓に問題がある場合がほとんどです。対応策としては、以下の2種類が挙げられます。
- バルブカートリッジの交換
- 水栓本体の交換
カートリッジの寿命は約5年、水栓本体の寿命は約10年です。設置してまだ4年程度なら、バルブカートリッジを交換すれば、トラブルが解消されるでしょう。
シングルレバー式水栓
シングルレバー式水栓はレバーを左右に動かしてお湯と水を混合して、適切な温度に調整をするタイプです。
ツーハンドル式より、比較的バルブカートリッジの交換が簡単なので、以下を参考にして交換作業を行ってください。
- 止水栓を閉める
- ハンドルを動かして水が出ないことを確認する
- レバーハンドルの上部に設置してあるフタをマイナスドライバーの先端を利用して開ける
- フタの下のネジを外して、ハンドルレバーを外す
- 古いカートリッジを外す
- フレアパッキンとバネをラジオペンチなど小さくて挟める器具を使って取り外す
- 新しいバネとフレアパッキンをはめ込む
- 新しいカートリッジを設置する
- 取り外した部品を再度組み立てる
水栓のメーカーや型番を確認して、専用のカートリッジを購入してください。
ツーハンドル式水栓
ツーハンドル式水栓は、左右のハンドルからそれぞれお湯と水が出てくるタイプで、基本的な構造は単水栓と同じです。一般的には左側からお湯が出て、このお湯側のハンドル内のコマが劣化しているとお湯が出てこなくなります。
お湯が出てくるように、以下の手順でスピンドルとコマの交換をしてみてください。
- 止水栓を閉める
- 水栓のハンドルを回して水が出ないことを確認する
- ハンドルの中央にある丸いフタをマイナスドライバーで外す
- フタ下のネジを外す
- ハンドルを外す(ネジを外しているので、引っ張ると外れます)
- ウォーターポンププライヤーでスピンドルとコマを外す
- 新しいスピンドルにコマがついてることを確認して、水栓に設置する
- 外した部品を設置していく
止水栓の場所がわからないときは、元栓を閉めましょう。
温度設定が不適切
給湯器の温度設定が低すぎて、お湯が出てこない場合があります。
例えば、浴室のお湯が冷たいと感じる場合は、給湯器のリモコン設定を確認して、優先場所を変更します。「キッチン優先」になっているために浴室のお湯が冷たい可能性も。「浴室優先」にして確認してみてください。
また、浴室がサーモスタット混合栓の場合、掃除のときにうっかり温度を低くしてしまったのかもしれません。温度設定を確認してみてください。
タッチ式水栓をご利用なら、一定の温度以上にならないように設定されていることがほとんどです。説明書を読んで、設定を変えてみましょう。
シャワーなら冷水サンドイッチ現象
シャワーを使っていて、急にお湯が水に切り替わってしまうことがあります。これは、冷水サンドイッチ現象と呼ばれ、お湯→水→お湯という風にサンドイッチ状態で出るために命名されました。
シャワーを使っているときに一旦止めてしまうと、最初に残っていたお湯が出て、その後にまだ加熱できていなかった水が出てしまうために起こります。給湯器が故障したわけではありません。
一度シャワーを止めて再度利用するときは、体に当たらないようにして温度が安定するのを待っていましょう。気になる方は、冷水サンドイッチ現象対応機種もあるので、買い替えも考慮してみてください。
住宅全体でお湯が出ないが水は出る場合の原因・対処法
ご自宅全体で水は出るのにお湯が出ない状態なら、次のことが原因として考えられます。
- ガスが供給されていない
- 電源が入ってない
- 給湯器の凍結
- 給湯器の水抜き栓フィルターのつまり
- エコキュートの場合は、タンクのお湯が不足
- 給湯器の故障
順次、説明していくので、対処法を試してみてください。
ガスが供給されていない
ガスが供給されているかを確認してください。ガスコンロやファンヒーターなどガス機器が点火すれば、ガスが供給されています。
ガスが供給されない原因は、以下のようなことが考えられます。
- ガスの元栓がしまっている
- プロパンガスの残量が少ない
- 地震などで安全装置が作動している
ガスの元栓が閉まっていたら、開けてもう一度点火してみてください。プロパンガスの残量が少ないと、給湯器が正常に稼働しません。新しいプロパンガスを頼みましょう。
地震などでガス漏れしないように、ガスには安全装置が付いています。安全装置が作動して、ガスが止まっているのかもしれません。以下の方法を参考にして、安全装置を解除してください。
安全装置の解除方法
安全装置が作動すると、ガスメーターの赤ランプが点滅してお知らせします。以下の手順で、安全装置を解除してください。
- 全てのガス器具のガス栓を閉める
- ガスメーターについている復帰ボタンのキャップを外して、押す
- 指を離したら、赤ランプの点滅が消えるのを待つ
再度、お湯が出るようになったか確認してみてください。
電源が入ってない
給湯器は、点火に電気が必要です。以下を確認してください。
- ブレーカーが落ちていないか
- コンセントは差しこまれているか
電池を使用するタイプなら、電池が切れている可能性があります。電池は約1年ごとの交換が必要です。
給湯器の凍結
寒い日が続いていたら、給湯器の凍結の可能性もあります。凍結した場合は自然解凍がベストですが、待ち切れないときは、ぬるま湯をかければ解凍できます。
ただし、早く解凍しようとして熱湯をかけてしまうと、配管が破裂してしまう可能性があるので注意が必要です。40〜50度程度の、少しの間なら手を入れていられる程度のお湯を使ってください。
給湯器の水抜き栓フィルターのつまり
水抜き栓は、凍結予防で給湯器内の水を抜くために設置されています。水抜き栓のフィルターが詰まると、お湯が出てこなくなります。
以下の手順で、フィルターを掃除しましょう。
- 給湯器の止水栓を閉める
- 住宅内のお湯が出る水栓を開ける
- 給湯器の水抜き栓を外す
- フィルターを古い歯ブラシ等で水洗いする
- フィルター・水抜き栓を設置する
- 住宅内の水栓を閉め、給湯器の止水栓を開ける
定期的にフィルターを掃除すると、安心です。
エコキュートの場合はタンクのお湯が不足
急にお湯の使用量が増えてしまったために、タンク内のお湯が不足してしまうことがあります。滞在客がいる場合、自動設定を解除して適切な量のお湯が使えるようにしましょう。
お湯の使用量が増えると予想される前日に、「多め」「たっぷり」といった設定にしておいてください。
給湯器の故障
ガスの元栓や水栓、電源に問題がなければ、給湯器の故障が考えられます。給湯器の修理はご自分では不可能なため、業者に相談してください。
特に以下のような症状が出ていたら、交換が必要な可能性があります。
- リモコンのエラー表示が頻繁に出る
- お湯の温度が一定しない
- 給湯器からの水漏れがある
- 給湯器から異音がする
- 給湯器から異臭がする
放置するとお湯が使えず不便なだけではなく、危険なのでできるだけ迅速に相談してください。
お湯が出ないが水は出るときに業者を利用する際の注意点
修理業者に修理を依頼する際の注意点を解説します。
- 給湯器に対応している水道局指定工事店か確認する
- 問い合わせ時に伝えることを用意しておく
- 相見積もりをして適正価格の業者に依頼する
以上3つの点について説明します。
給湯器に対応している水道局指定工事店か確認する
依頼する業者が、水道局指定工事店かどうかを確認してください。お湯が出ない理由が水道管にある場合は、水道局指定工事店にしか修理ができません。最初から水道局指定工事店に依頼すれば、スムーズです。
また、公的に認められた水道局指定工事店なら、技術的な面で信頼でき、トラブルになる可能性は少ないといえるでしょう。
問い合わせ時に伝えることを用意しておく
問い合わせ時に状況を詳しく説明すると、修理がスムーズです。お湯が出ない状態だけではなく、以下の点を必ず伝えておきましょう。
- 不具合が始まった時期
- 給湯器のメーカー・機種・型番、または、水栓のメーカー・種類
- 製造年月日
部品を用意してきてくれると、当日の修理がスピーディーに進みます。
相見積もりをして適正価格の業者に依頼する
複数の修理業者に見積もりをしてもらうと、適切な修理作業と料金が分かります。見積書に作業内容の項目ごとに料金を記載して、丁寧に説明してくれる業者がおすすめです。
特に給湯器の交換が必要な場合は、金額が大きくなります。必ず複数の業者の見積もりを比較して、納得できる業者を選んでください。
お湯が出ないときの修理費用の目安
業者に依頼して見積もりをしてもらう前に、修理費用を知っておきたい方に目安料金をご紹介します。
| 作業内容 | 目安料金 |
| 水栓バルブカートリッジの交換 | 15,000~22,000円 |
| ワンホール混合栓の交換 | 7,000~11,000円+本体価格 |
| ツーホール混合栓の交換 | 10,000〜13,000円+本体価格 |
| 壁付き混合栓の交換 | 7,000円~10,000円+本体価格 |
| 給湯器配管・タンクの修理 | 10,000〜50,000円 |
| 給湯器の交換 | 10,000〜20,000円+給湯器本体価格 |
給湯器の本体価格は10万円〜100万円前後のものまで、さまざまです。搭載された機能と予算を考慮して選んでください。業者を選ぶ際に、欲しいメーカーの給湯器を扱っているかの確認も必要です。
給湯器の故障を予防する方法
給湯器の故障をできるだけ予防して、長く安定した状態で利用していきましょう。給湯器の故障を予防する方法は、次の2つです。
- 給湯器のメンテナンス
- 給湯器や水道管の凍結予防
加えて、急に水しか出てこなくなった際にチェックすべきことを整理して、給湯器の故障と勘違いしないようにしておくと安心です。
給湯器のメンテナンス
給湯器は、目につかない場所に設置していることが多く、メンテナンスを忘れがちです。給湯器のメンテナンスを定期的にしてください。
以下をカレンダーにメモするなどして、忘れないようにしましょう。
- フィルターの掃除
- センサーの掃除
- 電池の場合は交換の日付をメモ
- 拭き掃除で水漏れを迅速に発見
- 業者にメンテナンスを依頼
フィルターは古い歯ブラシ等で掃除し、劣化したら交換します。センサーは柔らかい布で拭いて、リモコンからの信号をキャッチできるようにしましょう。
メンテナンスを定期的にしていれば、水漏れなどのトラブルも軽微なうちに見つけられます。
給湯器や水道管の凍結予防
給湯器や水道管の凍結は、給湯器の故障や水道管破裂の原因になるので寒い時期は注意が必要です。
ご利用の給湯器に次の機能が搭載されているかを確認して、上手に凍結予防をしてください。
- 凍結予防ヒーター
- 自動ポンプ運転
また、給湯器の水抜き栓から水を抜いておくと、給湯器内の凍結を防止できます。
チェック事項を整理して給湯器の故障と勘違いしない
お湯が急に出なくなると、あわててしまいすぐに給湯器の故障と思いがちです。あわてずにチェックポイントを確認できるようにしておくと、安心です。
- ガスの元栓
- コンセントの差し込み
- ブレーカー
- 電池の交換時期
これらを忘れないように、給湯器周辺にチェックシートを貼っておくと安心です。
お湯が出ないが水は出る状況にお悩みなら
お湯が出ないが水が出る場合の原因、対処法などを紹介しました。
急にお湯が出なくなったときには慌てずに、ガスが通っているか、電源は入っているかを確認しましょう。確認してもトラブルが解消しないときは、信頼できる業者にご相談ください。
業者選びに迷っている方は、『クリーンライフ』にご相談ください。全国300以上の市町村で水道局指定工事店に指定されており、お湯が出ないなどの幅広い水トラブルに対応できる業者です。












シャワーが出ないトラブルは、以下いずれかを理由に発生します。























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