今回はトイレの黒ずみの原因別に、適切な掃除方法・使う洗剤をお伝えします。
トイレの黒ずみは、主に以下が原因です。
- カビ
- 尿石
- 水垢
- 複合的な汚れ
紹介する方法は、いずれも簡単にできる方法ばかりです。原因に適した方法で、黒ずみを除去しましょう。
また、黒ずみを除去する際の注意点や、簡単にできて効果的な黒ずみの予防方法も解説するので、参考にしてください。
トイレの黒ずみ汚れに適した洗剤・漂白剤
黒ずみや黄ばみといった汚れには、「酸性の汚れ」と「アルカリ性の汚れ」があります。 酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤が効果的で、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤が効果的です。
原因別の掃除方法を確認する前に、汚れの種類ごとに何性なのか、またそれぞれに有効な洗剤は何なのか、下記の表にまとめました。チェックしておきましょう。
汚れの原因 | 性質 | 有効な洗剤 |
カビ | 酸性 | 塩素系漂白剤 |
尿石 | アルカリ性 | 酸性洗剤・酸素系漂白剤 |
水垢 | アルカリ性 | クレンザーを |
複合的な汚れ | – | 重曹・クエン酸 |
洗剤を購入するときのために、酸性の洗剤とアルカリ性の洗剤の主な製品を紹介します。
- 酸性の洗剤:サンポール、ワイドハイター、デオライトL
- アルカリ性の洗剤:オキシクリーン、カビキラー、ハイター
トイレマジックリンやウタマロクリーナーといった中性洗剤が、普段使いには安心です。
黒ずみの原因は見た目では判断できない
黒ずみ汚れの原因は、3種類あると説明しましたが、実は原因を見た目で判断することはできません。原因別に適した掃除方法はあるのですが、見た目だけでどの方法が最適か判断することは難しいのです。
そのため、汚れの落ち具合を確認しながら、少しずつ強力な方法を試していきます。黒ずみの原因問わず、基本的に手順は同じです。
トイレの黒ずみを落とす前の準備
トイレの黒ずみを落とす前に行わないといけない準備が、便器内の水抜きです。どの洗剤を使うにしても、しっかりと黒ずみの汚れ部分に浸透させるために、水で薄まることを避ける必要があります。
<トイレの水抜きの方法>
- バケツで便器に水を勢いよく入れる
- ラバーカップを使う
洗剤が便器内の水で薄まらないために、水抜きをしてあらかじめ便器内の水位を下げておきましょう。
バケツで便器に水を勢いよく入れる
まずは、便器の電源コンセントを抜いて、濡れたことが原因で感電などのトラブルが起きないようにしておきます。
バケツに半分程度の水をため、少し高いところから便器内に勢いよく流し込みましょう。
水を勢いよく流し込むことで生じる、水圧を利用します。タンク内の水分量を調整するために排水口の水が引き、便器内の水位がちょうどよいくらいに下がります。
ラバーカップを使う
もう一つの方法が、ラバーカップを使って水位を下げる方法です。
ラバーカップのワンを便器の排水口に密着させて、押し込む・引き抜くを繰り返します。すると排水を促進し、水位が下がります。
どちらかやりやすい方で便器内の水位を下げてから、黒ずみの掃除を始めましょう。
以下の記事で、ラバーカップの正しい使い方を説明しています。ラバーカップの種類や選び方も解説しているので、参考にしてください。
【原因別】トイレの黒ずみの落とし方
トイレの黒ずみの原因は「カビ」「尿石」「水垢」のどれか、もしくはこれらの組み合わせです。
原因それぞれに適した、黒ずみの落とし方を紹介します。
カビ
便器の中の水たまりの上部や、便座のフチにできることの多い黒ずみ。黒ずみは「カビ」などの微生物が原因になっていることが多いです。
カビは、温度・湿度・汚れを好み、カビにとって全ての理想的な条件が揃っているのが便器の中です。トイレはカビの温床にぴったりで、雑菌が繁殖しやすい環境なのです。
カビの黒ずみには塩素系漂白剤を使う
カビが原因の黒ずみには、「塩素系漂白剤」を使うのがおすすめです。ドラッグストアやスーパーなどで売っている、ハイターやカビキラーなど市販のものでOKです。
カビが原因の黒ずみは酸性なので、アルカリ性の塩素系漂白剤で中和させるのが効果的です。
■用意するもの
- 塩素系漂白剤(ハイター、カビキラーなど)
2.そのまま2~3分放置する
3.水を流して完了
これが今回最も簡単な掃除方法です。
比較的軽度の黒ずみであれば、これだけでも十分に汚れを落とすことができます。 仕上げにトイレブラシで磨けば、より効果的です。
尿石
尿に含まれるたんぱく質が蓄積した尿石も、黒ずみの原因となります。
液体だった尿とは異なり、尿石はかなりしぶとい汚れとなり、なかなか落とせなくなってしまうので、早めの対策が必要です。
尿石の黒ずみには酸性洗剤を使う
塩素系漂白剤では汚れをキレイに落とせなかった場合、黒ずみの原因はカビではなく尿石の可能性があります。
アルカリ性の性質をもった尿石を除去するためには、サンポールなど酸性洗剤を使った掃除方法がおすすめです。
■用意するもの
- サンポールなどの酸性洗剤
- トイレブラシ
- トイレットペーパー
2.トイレットペーパーに酸性洗剤をかけて数分間放置する
3.トイレットペーパーごとまとめてトイレブラシでこする
4.水を流して完了
便器のフチにも黒ずみが付いている場合は、フチ裏にも黒ずみが広がっている可能性が高いです。フチ裏にもトイレットペーパーを詰めて、酸性洗剤をしみ込ませましょう。
酸素系漂白剤をつけ置きする
尿石が原因の頑固な黒ずみには、オキシクリーンといった酸素系漂白剤のつけ置きも効果的です。
こちらもとても簡単にできますので、酸性洗剤では効き目が薄かった場合は、試してみてください。
■用意するもの
- オキシクリーンなどの酸素系漂白剤:スプーン1杯程度
- お湯:2L程度
- バケツ
- 泡だて器
2.泡だて器を使ってかき混ぜ、泡立てる
3.便器内に漂白剤を溶かしたお湯を流し入れる
4.30分~6時間程度放置する
(※放置時間は黒ずみ汚れの程度による)
5.水を流して完了
ポイントは熱いお湯を使うことです。 酸素系漂白剤は温度が高いほど泡立ちがよくなり、洗浄効果もUPする特徴があります。
ただし、熱湯は陶器でできた便器を割ってしまう可能性があるので、NGです。
水垢
水道水に含まれるケイ酸塩やホコリ、雑菌が蓄積して固まってできる水垢も、黒ずみの原因になります。浴槽にできる水垢の原因も、同じ仕組みです。
水垢の黒ずみはクレンザーで落とす
黒ずんだ水垢は、塩素系漂白剤も、酸性洗剤も、酸素系漂白剤を試しても完全に落としきれないケースもあります。
水垢や酸化した鉄分などは長期間放置すると、便器にこべりついてしまいます。こうなってしまうと、薬剤で溶かすだけではなく、物理的に削り落とす必要が出てきます。
■用意するもの
- 研磨剤が入ったクレンザー
- トイレブラシ
2.水で濡らしたトイレブラシで黒ずみを直接こする
この方法は、長年蓄積されたしつこい黒ずみ汚れにも効果的である一方、リスクもあります。
削り落とす過程で、便器を傷つけてしまう恐れがあるのです。トイレメーカーによっては、研磨剤入りのクレンザーで磨くことを禁止しているところもあるくらいです。
高い効果は期待できますが、慎重に扱わなければいけないので、不安がある方は後ほど紹介する、水道修理業者に依頼するのも一つの手です。
水垢についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。水垢ができないための予防方法も説明しています。
複合的な汚れ
トイレの黒ずみの原因は、何か1つだけというよりは、カビや尿石などが複合的に付着することが多いです。
便器やその周辺には、どうしても日頃から汚れが付着しやすいので、複合的に混ざり合い、より頑固な黒ずみを作り出してしまいます。
複合的な汚れには重曹とクエン酸を使う
これまで、カビ・尿石・水垢など、特定の原因に効果的な掃除方法をお伝えしましたが、トイレの黒ずみはこれらの原因が複合的に混ざり合っているケースも少なくありません。
落としづらい複合汚れには、重曹とクエン酸を組み合わせた方法を試してみてください。重曹には「高い洗浄力が、クエン酸には「重曹の洗浄力を高める力」があります。100均などで安く手に入る点も嬉しいですね。
■用意するもの
- 重曹:適量
- クエン酸:小さじ1~2杯程度
- 水:500ml程度
- トイレブラシ
- スプレーボトル
- トイレットペーパー
2.スプレーボトルに水とクエン酸を入れて混ぜる
3.重曹の上からスプレーを吹きかける
4.泡が発生するので、そこにトイレットペーパーを被せる
5.1~2時間程度放置する
6.トイレットペーパーを外し、最後にトイレブラシで擦る
7.水を流して完了
重曹とクエン酸を使った落とし方は、どんな黒ずみの原因にも広く効果が期待できる一方、汚れ落とし専用の洗剤や漂白剤を使ったときと比較すると、効果が少なくなってしまいます。
そのため、「洗剤や漂白剤が家にはないけど、重曹やクエン酸は家事でも使うから持っている!」という方は、最初に試してみると良いでしょう。
重曹とクエン酸は、トイレつまりにも利用できます。以下の記事を利用して、大いに役立ててください。
トイレの黒ずみを落とすときの注意点
トイレの黒ずみを落とす際の注意点は、以下の2つです。
- 塩素系洗剤と酸性洗剤を一緒に使わない
- 掃除後は洗剤や漂白剤を水で流す
それぞれについて説明します。
塩素系洗剤と酸性洗剤を一緒に使わない
黒ずみを掃除する手順は、塩素系漂白剤→酸性洗剤です。
しかし、塩素系漂白剤と酸性洗剤の2種類を絶対に一緒に使ったり、混ぜたりしてはいけません。有毒ガスが発生し、重大な事故につながる危険があるので厳禁です。
塩素系漂白剤を使ったあとは、念のため1日あけた翌日に酸性洗剤を使うなど、細心の注意を払いましょう。
掃除後は洗剤や漂白剤を水で流す
掃除後、便器内に洗剤や漂白剤が残らないように、しっかり水を流してください。洗剤が残っていると、次のようなリスクがあるので、注意が必要です。
- 洗剤が残っているとカビが発生する原因になる
- 残っている洗剤と次の掃除で使う洗剤が反応して、有毒ガスが発生する
ハンドルレバーを使って水を流し、水が届かない箇所はきれいなブラシでこすり洗いしながら、バケツの水をかけましょう。
トイレの黒ずみが落ちないときは業者に相談
以下のような場合は、無理をせずに水回りの専門業者に相談してみましょう。
- 今回紹介した方法を試したが、黒ずみ汚れが落ちない
- これ以上自分でやると、便器を傷つけてしまう気がして心配
専門業者ならではの薬剤で汚れを落とすことはもちろん、汚れ防止のコーティングや古い器具の交換なども依頼できます。
業者に黒ずみ掃除を依頼したときの料金相場
専門業者にトイレの黒ずみ掃除を依頼した場合、料金相場は次のとおりです。
作業内容 | 修理料金目安 |
簡易な薬剤を使用した掃除 | 3,000円〜5,000円 |
頑固な尿石除去 | 8,000円〜 |
薬剤による排水管の清掃 | 10,000円〜 |
依頼する業者によって、作業内容・作業料金は異なるので、必ず事前に見積もりを取る必要があります。
業者選びで失敗しないためのポイント
専門業者であれば、自力では落とせなかったトイレの黒ずみもキレイにできる可能性が高まります。
しかし、どの業者に依頼してもよいわけではありません。以下の注意点を踏まえて、業者を選びましょう。
- 相見積もりで比較してから依頼する
- 口コミで評判を確認する
- 出張費や割増料金をチェックする
依頼前に必ず見積もりをしてください。少なくとも最低3社の業者に相見積もりを依頼しましょう。
見積もりをもらった後は、料金の内訳までしっかり確認しましょう。割増料金や出張費用は加算されないのか、作業後に追加料金は発生しないのかなど、しっかりチェックしてください。
業者のホームページや口コミサイトで、トラブルがなかったかも確認しておくと安心です。コメントだけではなく、作業前後の写真を参考にするのもおすすめです。
業者選びに自信のない方は、以下の記事を参考にして信頼できる業者を選びましょう。
【簡単】トイレの黒ずみを予防する方法
トイレの黒ずみの予防方法について解説します。
一度キレイに掃除できたなら、今度はそのキレイな状態を維持することが重要です。特殊な洗剤や器具を使うのではなく、大切なのは日頃から常に意識することです。
トイレ掃除をこまめにする
便器に汚れや雑菌が溜まることを防ぎ、黒ずみが発生しやすい環境を作らないために、毎日の拭き掃除が効果的です。
トイレをなるべくこまめに手入れしてキレイに保てば、黒ずみ発生のリスクは大幅に抑えることができます。寝る前のタイミングがおすすめです。
「尿石の黒ずみ対策」で紹介した、酸性洗剤をかけたトイレットペーパーを被せて放置することを、週1回のペースで行っても効果的です。黒ずみ除去と同様、黒ずみの予防にも有効です。
トイレの洗浄剤を利用する
トイレの黒ずみ防止に効果的な置くだけの洗剤や、スタンプ対応の洗浄剤を利用すると、何もしなくても黒ずみを予防できます。
- タンクがあるトイレ:手洗い用の水が出るところに置くタイプの洗浄剤
- タンクがないトイレ:便器の壁面に定期的にセットするスタンプ型の洗浄剤
洗浄剤なら、手軽に黒ずみを予防できて、大変便利です。
トイレタンク内に重曹を入れる
黒ずみの原因の一つであるカビが一番発生しやすい場所は、湿度の高いタンクの中です。
タンク内でカビが繁殖・増殖してしまうと、水を流す度に便器内へカビが流れ入ってきて、黒ずみの発生を促してしまいます。
そんなタンク内を洗浄するために、カップ1杯の重曹をタンクに入れましょう。6時間程度放置して、水を流せば完了です。 とても簡単なので、月1回のペースで、夜寝る前に洗浄するとよいでしょう。
タンク内の掃除は忘れがちです」。以下の記事を参考にして、タンク内の掃除もしておきましょう。
トイレ使用後にセスキ炭酸ソーダを吹きかける
便器内の細菌の増殖を抑えるためには、セスキ炭酸ソーダもおすすめです。
トイレを使ったあとに便器内にスプレーで吹きかけるだけで、黒ずみの予防になります。粉末タイプのものが市販されているので、スプレーボトルの中で水に溶かして、使用しましょう。
ただし、セスキ炭酸ソーダはそこまで殺菌・除菌作用が強力ではないので、他の予防策と並行して行うのがおすすめです。
トイレの黒ずみが頑固でお困りなら
トイレの黒ずみの原因はいくつかありますが、ある日突然発生するものではありません。日頃から意識的に掃除・予防すれば、ある程度の黒ずみを防ぐことは可能です。
ただし、無理に削ろうとしたり、強い薬剤を使ったりすると、便器を傷つけてしまうリスクもあります。
どうしても頑固な黒ずみが落ちない、安全に対処したい場合は、『クリーンライフ』へご相談ください。
『クリーンライフ』は24時間365日対応可能で、最短30分でご自宅まで駆けつけます。現地調査・見積もりは無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。