男子トイレの尿石つまりの除去方法を解説します。
サンポールやデオライトLの他、ラバーカップを使う方法も紹介します。分かりやすく手順を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
男子トイレでは、トイレットペーパーや便のつまりが起きないので、つい油断しがち。男子トイレで尿石つまりが起きやすい原因も紹介します。
なお、尿石が蓄積すると、以下のような症状が気になり始めます。
- 悪臭がする
- 流れが悪い
尿石の予防方法も解説するので、最後までお読みください。
男子トイレの尿石詰まり対処法
男子トイレの尿石つまりをどのように除去するのか、対処法を解説します。
また、すぐにトイレつまりを解消する方法も説明するので、参考にしてください。
サンポールを使って掃除する
男子トイレで尿石がこびりついている箇所が排水口近くと考えられるなら、サンポールを使いましょう。
【用意するもの】
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- トイレ掃除用ブラシ
- バケツ
- サンポール
- 給油ポンプ、または、小さめのスポンジ
ゴム手袋やマスク、ゴーグルを装着してから、サンポールを使いましょう。
【準備】
金属製の目皿にサンポールは使えません。サンポールを使うと、金属が腐食してしまう可能性があります。
- 目皿を取り外す
- 窓・ドアを開ける
- トラップの水を給油ポンプで取り除く
給油ポンプがなければ、小さめのスポンジで水を吸い取ってください。
【掃除方法】
- サンポールを排水口にかける
- トイレ掃除ブラシで2〜3分こする
- バケツで水を少しずつ流す
水を一気に流すと溢れ出す可能性があるので、少しずつ流しましょう。
サンポールを使う上での注意事項などは、以下の記事を参考にしてください。
デオライトLを使って掃除する
サンポールで落とせなかった男子トイレの尿石には、デオライトLを試してみてください。
デオライトにはデオライトSS、デオライトSPもありますが、医薬用外劇物に指定され、気軽には購入できません。一般用に販売されているのはデオライトLで、サンポールより強酸性で効果的です。
【用意するもの】
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- トイレ掃除用ブラシ
- バケツ
- デオライトL
- 給油ポンプ、または、小さめのスポンジ
給油ポンプは、排水口の水を取り除くために使います。もしなければ、乾いたスポンジを入れて水分を取り除いてください。
【準備】
- 窓・ドアを開けっぱなしにして、換気をよくする
- ゴム手袋・マスク・ゴーグルを着用する
- 目皿を外して、内部の水を給油ポンプで取り除く
お肌の弱い人は長袖や長ズボンを着て、肌を出さないようにした方がよいでしょう。
【手順】
- デオライトL約250gを小便器内に入れる
- 30分放置する
- ブラシでよくこすり洗いする
- 様子を見ながらバケツで水を流す
水が問題なく流れたら、つまりは解消しています。
デオライトを使ったトイレ掃除方法や注意事項は、以下の記事でさらにわかりやすく説明しています。参考にして、正しくご利用ください。
酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜない
サンポールやデオライトLは、酸性洗剤です。酸性洗剤に塩素系の洗剤を混ぜると、有毒な塩素ガスが発生するので、混ぜないようにしましょう。
塩素系洗剤を具体的に見ていきましょう。
- ドメスト
- トイレハイター
- カビキラー
- スクラビングバブル 超強力トイレクリーナー
- オキシクリーン
基本的に黒カビを除去したいときに使う洗剤が、塩素系洗剤です。尿石掃除をしている際に、黒カビを見つけたら、同じ日に除去せずに日を改めるようにすると安心です。
すぐに詰まりを解消したいならラバーカップを使う
ラバーカップでは尿石が除去できません。しかし、軽微なつまりや尿石が尿石除去剤(サンポールなど)で柔らかくなっていたら、解消できる可能性があります。
【ラバーカップを使用した解消法】
- 小便器の目皿を外す
- 排水口部分にラバーカップを押し当てる
- 勢いよくラバーカップを引っ張る
2・3を、つまりが解消できるまで繰り返してください。
ただし、水が少ない小便器では、あまり効果がない場合もあります。真空式パイプクリーナーの方が威力を発揮できるので、用意しておくと安心です。
真空式パイプクリーナーの選び方や使い方、注意点を以下の記事で確認して上手に使いましょう。
男子トイレで尿石詰まりが起きやすい原因
男子トイレは『小便器』と呼ばれるように、小の方のみに使われる便器です。男性の小のみなので、尿しか流さないのですが、以下のような理由から尿石が生じやすく、尿石によるトラブルがよく起こります。
- 排水管が細い
- 水があまりたまっていないので、尿が濃い
- 男性の尿は飛び散りやすい
- 水を流すのを忘れがち
- 男子トイレの構造がそもそも詰まりやすい
男子トイレは、トイレットペーパーなどの異物を流さないことを前提にしているので、排水管が細く、封水の量も少ない傾向です。
男子トイレの尿石詰まり解消でやってはいけないこと
男子トイレには、絶対に熱湯を流さないでください。「尿石は、熱湯で溶けるのではないか」と熱湯をかける方がいらっしゃいます。しかし、尿石は熱湯をかけてもふやけるような性質ではありません。
熱湯をかけると、陶器の便器が割れてしまう可能性があります。また、排水管も温度の変化に弱いので、ダメージを与えてしまうかもしれません。
いずれにしても、熱湯を使うのはデメリットばかりでメリットはほとんどないので、絶対にやめましょう。
男子トイレの尿石以外の詰まりの原因
男子トイレのつまりの原因の多くは、尿石です。尿石以外では、固形物が間違って男子トイレの排水口に入り込んでしまうと、詰まります。
便やトイレットペーパーを流さないことを前提にしている男子トイレは、レシートなどの紙片や小さなキャップなどで、すぐに詰まってしまいます。
小さなお子さんが、遊びで小さなおもちゃを押し込むと、すぐに詰まってしまうので注意が必要です。周辺の掃除にトイレットペーパーを使ったときも、男子トイレ内に流さず、ゴミ箱に捨てましょう。
また、男子トイレは排水口・排水管が細いので、わずかな量のトイレットペーパーで、すぐに詰まってしまいます。目皿にゴミが引っかかっているのを見つけたら、直ちに取り除くなどの対応が必要です。
男子トイレの尿石詰まりを解消できないなら業者に相談
無理に男子トイレのつまりの解消を自分ですると、排水管にダメージを与えてしまいます。ご紹介した方法で尿石を除去できないときは、無理をせずにプロの業者への依頼がおすすめです。
また、プロが点検すれば、尿石以外の詰まりの原因を見つけたときも、より効率的に修理を完了できます。
業者の尿石解消法
業者は市販されている尿石除去剤より、さらに強力な薬剤を使用して尿石を除去します。プロの業者しか扱えないような薬剤を使って、徹底的に尿石を除去可能です。
あわせて、プロ仕様の高圧洗浄機やトーラー(ワイヤーブラシの一種)を使用して、尿石など配水管内の汚れを除去します。
また、男子トイレの排水管のどの部分につまりがあるのかわからない場合は、管内カメラ等を使用するのでピンポイントの作業が可能です。
業者に依頼した際の料金
水道修理業者に依頼した際の料金は、基本料金と作業料金の合計です。基本料金と作業料金、それぞれの相場料金をご紹介します。
【基本料金】
基本料金 | 3,000円〜5,000円 |
夜間・早朝の割増料金 | 0円~10,000円 |
出張費 | 0円〜5,000円 |
見積もり | 0円 |
見積もりは、基本的に多くの業者が無料で対応しています。ただし、点検に時間がかかる際は、点検料を請求する業者もいるので、見積もり前にどこまで無料なのかを確認しておきましょう。
【作業料金】
作業内容 | 料金目安 |
簡易な薬剤を使用した掃除 | 3,000円〜5,000円 |
頑固な尿石除去 | 8,000円〜 |
薬剤による排水管の清掃 | 10,000円〜 |
高圧洗浄 | 20,000円〜 |
業者によって料金が異なるので、最低3社以上の業者に相見積もりを依頼してください。その際、料金のみではなく、アフターサービスやスタッフの態度なども含めて検討して、選びましょう。
男子トイレの尿石詰まり予防法
男子トイレに尿石が蓄積しないために、以下を実行しましょう。
- 置くだけの尿石除去剤を利用する
- サンポールを使って週に1回掃除する
- 水を忘れずに流す
それぞれについて、説明します。
置くだけの尿石除去剤を利用する
男子トイレの目皿の上に設置するだけの、尿石除去剤がおすすめです。ケースに入っているので、掃除の際に簡単に移動できます。
交換用タブレットは、1個につき500円未満のものがほとんどで、交換は45日に1回とコスパ面でも優れものです。香りはハーブなどの爽やか系が中心なので、トイレを気持ちの良い空間にできます。
サンポールを使って週に1回掃除する
サンポールなど酸性洗剤を使用して、週に1回男子トイレを掃除すると、尿石を予防できます。1〜2週間に1度でもOKなのですが、週に1度、曜日を決めたほうが忘れずにすむのでおすすめです。
目皿が金属製の場合は、サンポールが使えないので、掃除の前に取り外さなくてはいけません。別売りで、樹脂製の目皿も販売しているので、交換しておくとサンポールでの掃除がしやすくなります。
水を忘れずに流す
用を足したあとで水を流すのを忘れないようにしましょう。
男子トイレはトイレットペーパーを使わないので、水を流さなくてはいけないという気持ちが薄れてしまいがちです。そのため、水を流すのを忘れてしまうケースも少なくありません。
また、水を流すフラッシュバルブが高い位置に設置されている小便器が多く、小さなお子さんは手が届かない場合も。センサー方式でも、お子さんが小さいためにセンサーがキャッチしないこともあります。
お子さん用に小さなバケツを用意するか、お子さんが使ったあとは汚れていないか、水を流したかを確認しましょう。
尿石の予防方法は、以下の記事で詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。
男子トイレの尿石詰まりでお困りなら
男子トイレは、トイレットペーパーや便を流さないので、比較的つまりが起きにくいと考えられがちです。
頑固な尿石にお悩みなら、水道修理業者へ相談してみましょう。専門器具や市販されていない強力な尿石除去剤で、尿石を分解します。
業者選びで迷ったときは、『クリーンライフ』にご相談ください。年中無休で24時間ご相談を受け付けています。点検・見積もりは無料なので、お気軽にご連絡ください。