給湯器のお湯が出ないときの対処法を、原因別に分かりやすく解説します。
「お湯だけ出ないのか」「お湯も水も出ないのか」「蛇口の一部でお湯が出ないのか」によって、原因は異なります。原因がわかると、簡単にトラブルが解消できることもあるので、原因を突き止めましょう。
しかし、原因によっては、給湯器の修理を業者に任せる必要があります。修理料金の相場もお伝えしますので、参考にしてみてください。
給湯器のお湯が出ないときにまず確認すべきこと
どの蛇口からお湯が出ないのか、水は出るのか確認しましょう。症状によって、原因が想定できます。
症状 | 原因 |
お湯も水も出ない | 断水 止水栓・元栓が閉まっている 凍結 |
一部の蛇口でお湯が出ない | 蛇口の不具合 |
すべての蛇口でお湯が出ない | 水抜き栓のつまり リモコンの不具合 給湯器の経年劣化による不具合 |
原因によっては、簡単に解決する場合があります。
給湯器からお湯が出ないのに水は出るケースについては、以下の記事で詳しく触れています。蛇口から水は出ているなら、参考にしてみてください。
給湯器のお湯が出ないときの原因・対処法
給湯器からお湯が出ない原因ごとに、対処法をご紹介します。原因は以下の7つです。
- 断水している
- 水道の元栓・止水栓が閉まっている
- 凍結している
- 水抜き栓フィルターが詰まっている
- 蛇口のバルブカートリッジが故障している
- 給湯器のリモコンに不具合が生じている
- 経年劣化により給湯器が故障している
順に説明していきます。
断水している
お湯だけではなく、水も出ないのか蛇口をひねってみてください。水も出ない場合は、断水しているのかもしれません。水道局からのお知らせをうっかり見落としてしまった可能性があります。
水道局の公式サイトやご近所の人に、断水していないか確認しましょう。工事などで断水しているのなら、待つしかありません。
水道の元栓・止水栓が閉まっている
まず、水道の元栓が閉まっていないか確認しましょう。点検や蛇口交換、掃除などで元栓を閉めたまま、忘れているのかもしれません。
元栓は水道メーターの横にあります。反時計回りに回せば、開きます。元栓の場所や開け方の詳細は、次の記事内で確認してください。
元栓が開いていたら、もしかしたら給湯器の止水栓が閉まっているのかもしれません。給湯器の止水栓は、給湯器本体の下に設置されていることがほとんどです。
しかし、給湯器の止水栓はメーカーによっても異なるので、どこにあるのかわからないときは、給湯器の取扱説明書を確認してください。
止水栓の開け方や、回らない場合の対処法は以下の記事を参考にしてみてください。
給水元栓が閉まっているケースも
ガス給湯器の場合は、給湯器の内部で水を温める仕組みです。給湯器の内部に「給水バルブ」とも呼ばれる給水元栓が閉まっているとお湯が出ません。
給水元栓は、給湯器本体に接続している給水管の根元近くにあるので、完全に開いているか確認してください。
凍結している
急に寒くなってお湯が出ないトラブルが起きたら、給湯配管が凍結しているのかもしれません。給湯配管が凍結している場合、自然解凍を待つのが一番安全でリスクの少ない方法です。
しかし、以下のような場合は、給湯配管にタオルを巻いて40度程度のぬるま湯をかけて解凍します。
- すぐにお湯を使いたい
- 日中の気温が上がりそうにない
すぐに解凍したいからと、熱湯を使わないでください。配管にダメージを与えてしまいます。
以下のページで給湯器が凍結した場合の対処法を紹介しているので、参考にしてください。
給湯器の凍結を防止する方法は、以下にまとめています。凍結しそうな場合にぜひご覧ください。
水抜き栓フィルターが詰まっている
給湯器の水抜き栓には先端にフィルターがついており、定期的に掃除をしないと詰まってしまいます。
フィルターがゴミで詰まるとお湯が出にくくなり、そのまま放置すると、お湯が完全に出なくなることもあります。
フィルターが詰まっている場合は、歯ブラシなどでこすり、水洗いをしましょう。水抜き栓は給湯器のすぐ下の給水接続口に設置されており、簡単に取り外せます。
水抜き栓は、凍結防止で水抜きしたいときに重要な箇所です。以下の記事で、水抜きの方法に触れています。
蛇口のバルブカートリッジが故障している
水は出るのにお湯が出ないときは、バルブカートリッジが故障している可能性があります。
バルブカートリッジは蛇口のレバーを外した中にあり、混合水栓から出る水の量・温度を調節する役割があります。
給湯器本体や給湯配管に異常がなければ、バルブカートリッジの不具合によってお湯が出なくなっているケースがほとんどです。以下の手順を参考に、新しいバルブカートリッジと交換してください。
【バルブカートリッジの交換手順】
- 止水栓を閉めて、蛇口のレバーを引き抜く
- カートリッジの押さえを反時計回りに回す
- マイナスドライバーでカートリッジを取り外す
- 新しいカートリッジを、取り出した部品と逆の手順ではめていく
- レバーを差し込み、止水栓を開ける
バルブカートリッジ周辺には部品が多く、元に戻すのに手こずる可能性があります。作業に自信がない場合は、業者に依頼することをおすすめします。
給湯器のリモコンに不具合が生じている
以下のようなリモコンの不具合で、お湯が出なくなることがあります。
- リモコンのスイッチ・電池が切れている
- 温度設定が低くなっている
リモコンを確認して、スイッチが切れていたら入れてください。
温度設定が低くなっていれば、利用したい温度に設定し、お湯が出るか確認しましょう。
電源プラグ・ブレーカーも確認
電源プラグがコンセントから抜けていないか、ブレーカーが降りていないかも確認してください。電気が流れていないと、ガス給湯器も作動しません。
安全装置が作動して電源がつかない場合も
安全装置が作動したことにより、ガスが給湯器に来ていないケースもあります。以下のような原因で、安全装置が作動します。
- 地震
- ガスの消し忘れ
- ガス漏れ
- ガスの圧力が低下
給湯器のお湯が出ないときは、ガスの安全装置も確認してみましょう。なお、安全装置によりガスが遮断されていると、ガスコンロも使えないはずです。
経年劣化により給湯器が故障している
電源や水道の元栓などを確認しても問題が見つからない場合は、経年劣化による給湯器の故障が考えられます。
- 給湯器から黒い煙が出る
- ガス臭い
- お湯が出ない・お湯がぬるい
- 給湯器本体からの水漏れ
- お湯の温度が安定しない
- 給湯器から異音が聞こえる
- エラーコードが頻繁に表示される
以上のようなトラブルが起きたら、給湯器の寿命かもしれません。給湯器の耐用年数は10年〜15年です。しかし、環境や使い方でもっと短くなる可能性があります。
給湯器の寿命の見分け方は、以下の記事でわかりやすく説明しているので、参考にしてください。
給湯器の主なエラーコード
給湯器に不具合が生じると、リモコンにエラーコードが表示されます。
以下は、リンナイの給湯器の主なエラーコードと対処法です。
19・190・191 | 運転スイッチを切り、再び入れ直す |
610 | 運転スイッチを切り、再び入れ直す |
930 | 中和器の交換をする |
110 | 給湯栓を閉め、ガスが来ているか確認する |
920 | 中和器の交換をする |
ノーリツの給湯器を使っている方は、下記を参考にしてください。
11 | 給湯器以外のガス機器が使用できるか、ガスの供給を確認する |
012 | 運転スイッチを切り、再び入れ直す |
901 | 業者への修理・点検の依頼が必要 |
エラーコードを確認し、適切に対処しましょう。
給湯器の故障の原因については、以下のページでより詳しくまとめています。対処法を症状別にわかりやすく解説していますので、給湯器の不具合でお困りの方は、参考にしてみてください。
給湯器のお湯が出ないときの修理料金の相場
お湯が出ない給湯器の修理料金は、場所や原因などによって変わってきます。各業者の基本料金・作業料金にも左右されるので、依頼の前に相場を押さえておくことが大切です。
【基本料金の相場】
見積もり料金 | 0円~ |
キャンセル料 | 0円~3,000円 |
基本料金 | 3,000円~5,000円 |
出張料金 | 0円~4,000円 |
早朝・夜間の割増料金 | 0円~5,000円 |
【作業料金の相場】
パッキン交換が必要な場合 | 5,000円~6,000円程度 |
パッキン以外の部品交換が必要な場合 | 7,000円~2万円程度 |
給湯器本体の交換が必要な場合 | 撤去費用約1万円+本体代(10万円~30万円) |
給湯器本体の交換が必要な場合、費用総額は本体代に左右されます。必要な機能を考慮して、予算に合った製品を選びましょう。
給湯器の交換費用の詳細は、以下の記事で確認できます。業者の選び方や相場をまとめていますので、修理を依頼する前にご確認ください。
給湯器の修理の依頼先
給湯器のお湯が出ないトラブルを自力で解消できなければ、下記のいずれかに修理・交換を依頼する必要があります。
- ガス会社
- 給湯器メーカー
- 給湯器の販売業者
- 水道修理業者
依頼先によって、特徴や強みが異なります。それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、症状と状況にあわせた依頼先を選ぶとよいでしょう。
給湯器の修理の依頼先については、以下の記事で徹底比較しています。依頼先ごとの特徴やメリット・デメリット、費用の相場などを解説していますので、依頼先選びにお役立てください。
給湯器の修理を安く済ませる方法
給湯器の修理・交換にかかる出費をなるべく抑えたい場合は、下記3つのコツを意識して依頼先を選びましょう。
- キャンペーンを利用する
- 修理はなるべく早く依頼する
- 割増料金や出張費を避ける
トラブルが軽度なうちに修理を依頼すれば、修理料金は安く済みます。
簡単に料金を安くできるのは、キャンペーンを利用する方法です。業者のホームページで、キャンペーンの実施状況・内容を確認しておきましょう。
なお、私たち『クリーンライフ』でも、下記のキャンペーンを実施中です。
- WEBからの依頼で3,000円割引(※修理料金の総額が1万円以上の場合)
- 2回目以降の利用者は作業料金から10%割引
給湯器の修理・交換にもキャンペーンをご利用いただけますので、気軽にご相談ください。
給湯器のお湯が出ないためにお困りなら
給湯器のお湯が出ない7つの原因と、それぞれへの対処法をご紹介しました。
お湯が出なくなる原因は、さまざまなケースが考えられます。中には自力で対処できるケースもありますが、不安を感じる方は早期にプロの力を借りるのがおすすめです。
給湯器の修理・交換の依頼先に悩むことがあれば、ぜひ我々『クリーンライフ』までお気軽にご相談ください。24時間365日対応し、出張見積もりもキャンセル料も無料です。