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トイレつまり・水漏れトラブルの対処法・修理

断水した際、トイレをどのように利用すればよいかご存知ない方も多いでしょう。断水時は手動で給水したり、節水したりしてトイレを利用しなければなりません。

 

本記事では断水時のトイレの安全な利用方法や、注意点を解説します。また、トイレタンクの破裂を防ぐための対策やトイレットペーパーの選び方、トイレの代替え手段についても紹介します。

 

断水時にも快適かつ衛生的にトイレを利用するために、ぜひ参考にしてみてください。

断水した際のトイレの流し方

トイレつまりここでは、断水した際にトイレを安全に流す方法について、ウォシュレットと便器に分けて紹介します。

 

また、水が少ない場合に使う水についても解説するので、参考にしてください。

ウォシュレットの流し方

断水時には、ウォシュレットの自動機能が使用できないため、手動で水流を調節しなければなりません。ウォシュレットの流し方について、一連の流れを紹介します。

  1. オート機能を解除する
  2. トイレの周囲を養生する
  3. 適量の水を便器ボウルに流し込む
  4. 手動で流す

断水時には、水を節約するよう心掛けましょう。ウォシュレットによる水の使用量は、通常よりも多くなるので、必要なときにのみ利用してください。

手動での水の供給方法

便器の「オート洗浄」や「オートふた開閉機能」といったオート機能を搭載している便器は、機能を停止しておきます。また、床が汚水で濡れても大丈夫なように、新聞紙や雑巾で保護するのを忘れないでください。

 

断水時に手動でトイレを流すには、バケツや容器を使って水をトイレに注ぐ方法があります。トイレの流し口に水を一気に注ぐのではなく、水はねしないようにゆっくりと注いでください。

 

目安は5〜8L程度ですが、もし便器内の封水の水位が低いなと感じたときは、水を足して一定量を保つようにします。

 

手動給水を行う際には、適切な量でトイレを流しましょう。2〜3回に一度は8〜12Lと多めの量で流せば、トイレつまりのリスクは軽減されます。

水が少ない場合の代替水源

断水時には応急処置として、トイレの流し方を工夫する必要があります。流せる水が限られている場合は、代替水源を活用しましょう。

 

例えば、バスタブやシンクに残っている水をバケツに取り、トイレに注ぐ方法です。ただし、これらの代替水源も、できるだけ清潔な水を使うようにしてください。

断水した際のトイレの注意点

注意点

断水したときにトイレを利用する場合、いくつかの注意点があります。特に次の2つのポイントに留意しておけば、トイレを安全に利用できるでしょう。

エアーハンマー現象が起きないようにする

断水したときにトイレを流す際、トイレタンク内の水の供給がないため、タンク内の水圧が下がります。

 

復旧時に急激に水が供給されると、タンク内の水圧が急上昇し、トイレタンクが破裂する「エアーハンマー現象」が発生する可能性があります。

 

トイレタンクの破裂は大きな被害をもたらす恐れがあるため、対策が必要です。「エアーハンマー現象」については、次項で詳しく紹介します。

 

エアーハンマー現象が起こらないために、以下を実行するようにしてください。

  • 流す水の量に注意する
  • 断水復旧後に、トイレを流す前に他の箇所の蛇口を開ける

エアーハンマー現象が起こる可能性を抑えられます。

トイレットペーパーが詰まらないようにする

断水した際には水に制限があり、トイレットペーパーの流し方にも注意が必要です。適切な量のトイレットペーパーを使えば、パイプの詰まりやトイレの故障を防げます。

 

流すトイレットペーパーは分解性が高く、パイプを詰まらせないものを選びましょう。ラベルに「流せる」や「分解性」といった表示があるものがおすすめです。

 

また、断水時は水の節約が必要なため、トイレットペーパーを使う量にも限度があります。トイレットペーパーの1回の使用量の平均は80cm程度のため、それ以下に抑えましょう。

水は便器に直接流す

水をタンクに入れて、レバーで水を流すのはNGです。タンクに入れずに、バケツで直接便器に流しましょう。

 

直接流す理由は、タンクから流すと以下のようにトラブルの原因になるためです。

  • タンクに水を入れるときに、ウォシュレットなどを濡らす可能性がある
  • 残り湯を入れると、タンク内の部品に絡まって故障の原因になる

また、バケツから直接流すと、わずかな水量で汚物やトイレットペーパーが効率的に流されていきます。水量不足でも、清潔なトイレがキープできます。

断水解除後はトイレのエアーハンマー現象に注意

断水解除後のトイレでは、エアーハンマー現象が発生する可能性があります。エアーハンマー現象は、急激な水流の変化により、トイレタンク内の水圧が急上昇し、水道管やトイレの配管に衝撃波が発生する現象です。

 

断水中にタンク内の水が失われ、復水後にトイレを一気に流すことで起こります。以下はエアーハンマー現象が起きないようにするための対策です。

  1. 慎重に水を流す
  2. エアーハンマーアレスターの取り付け
  3. マルチフロートバルブの利用

断水解除後はエアーハンマー現象に注意し、慎重にトイレを利用することで配管やトイレの損傷を防止しましょう。エアーハンマーアレスターやマルチフロートバルブの導入も検討し、安全かつ快適にトイレを利用しましょう。

断水時にトイレを流してはいけないケース

危険

断水時には、トイレを流してはいけない場合があります。以下の2つのケースの注意点に留意して、トイレの使用に配慮しましょう。

被災している下水道や浄化槽に直接つながっている場合

地震や台風などが原因で断水している場合は、注意が必要です。特に、便器に下水道が直接つながっている場合は、水質汚染のリスクが高まるため注意してください。

 

断水中にトイレを流すと、下水道や排水処理施設における処理能力に影響を及ぼす恐れがあります。水道設備が適切に機能しないと、下水道への流出物の処理が不十分です。

水不足や制限が厳しい場合

断水時は、水の供給が限られている場合があります。

 

節水を徹底し、必要以上に水を使わないことが重要です。トイレを流す行為は水の消費量が多いため、特に水不足や制限が厳しい状況下では避けましょう。

 

以下の2つのケースについて解説します。

水不足の場合

水不足が深刻な状況では、断水時に限らず水の節約が極めて重要です。自治体から、水不足のお知らせが来たら、トイレの使用を控えなければいけない場合があります。

 

水は貴重な資源のため、トイレを流すのに大量の水を使うことは無駄な消費となり、他の生活用水の確保が難しくなる恐れがあります。

水の制限が厳しい場合

災害や緊急事態によって水道供給が制限される場合、状況によっては、公共の水道設備を過剰に使用することが禁止されるケースがあります。トイレの水を流す行為は、制限が厳しい状況では避けるべきです。

 

代替手段として簡易トイレやコンポストトイレを利用するなど、節水対策を取りましょう。

断水時のトイレの代替手段

断水時には、ご自宅のトイレを流すことが制限されます。制限されている場合には、以下の3つの代替手段が役立ちます。

携帯トイレ

携帯トイレは、断水時やアウトドア活動、災害時に便利な代替手段です。ポータブルなデザインで、トイレットペーパーや消臭剤といった必要なアイテムをセットにして持ち運べます。

 

使い捨てタイプや再利用可能なタイプがあり、コンパクトなサイズで保管や持ち運びが容易です。ただし、使用後の処理には注意が必要です。汚物を適切に処理し、清潔に保ちましょう。

バケツトイレ

バケツにプラスチック袋を広げた上から、トイレットペーパーや新聞紙を敷き詰めた簡易トイレです。バケツなので、体重をかけすぎないようにしないと、倒れてしまいます。

 

使用後はプラスチック袋ごと密封して処理が可能です。リーズナブルに作成でき、断水時には有効な代替手段となります。

コンポストトイレ

生ごみや木質ペレット、米ぬか、おがくずを利用して、人糞を分解するトイレです。自家製のものから市販の製品まで、幅広く選択できます。

 

排出物を発酵・分解していくので、臭いがない点が魅力です。くん炭や竹炭を加えると、発酵がさらに進みます。

 

自然の肥料になるので、家庭菜園や植物栽培が趣味の方には一石二鳥です。ただし、地域によっては規制があるので、利用の際は確認が必要です。

断水復旧後のトイレの対処法

断水が解除された後には、トイレの点検と必要な対処を行うことが重要です。タンク・パイプの水漏れや破損などの異常を早期に発見し、適切に対処することで、トイレを安全に快適に使用できます。

タンクやパイプの水漏れ・破損のチェック方法

断水復旧後にトイレの点検を行う際には、タンクやパイプの漏れ・破損をチェックすることが特に大切です。以下の方法で点検を行いましょう。

タンクのチェック

タンク内に水がしっかりと溜まるかを確認しましょう。タンクの底や側面に水漏れがないか、水滴や水の染みが付いていないかをチェックしてください。

パイプのチェック

便器と床の接合部や壁のパイプの接続部を確認し、水漏れや破損がないかをチェックします。トイレを流す際に、水が漏れていないかも確認しましょう。

異常があった場合の対処法

点検時に異常が見つかった場合は、以下の対処法を検討しましょう。

タンクやパイプの水漏れ

タンクの水が溜まりにくいからといって、水漏れとは限りません。フィルターをまずチェックして、つまりが生じてないかを確認してください。フィルターを洗っても水が溜まりにくかったら、水漏れが起きているかも。

 

タンクやパイプから水漏れが見つかった場合は、早急に修理や交換を行いましょう。専門家に相談して、適切な対処を行うことが重要です。

便器の水漏れ

エアーハンマー現象が生じて、便器に水漏れが生じる場合があります。便器からの水漏れが見つかった場合は、ウォシュレットなど電気器具のトラブルの原因になるので電源を抜きましょう。

 

便器のシールや配管を確認し、ゴムパッキンの交換など必要な修理を行いましょう。

トイレの水流が異常

水が出にくい・水流が弱い場合、異物が入り込んでタンクの排水弁の近くに汚れが蓄積しているのかもしれません。フロートバブルを持ち上げて確認してください。

 

異物がないのにトイレを流した際に水流が弱い、または逆に強すぎる場合は、トイレの水圧を調整する必要があるかもしれません。マルチフロートバルブなどの調整を行いましょう。

断水期間中のトイレの清掃方法

掃除道具

断水期間中も、トイレは清潔に保たなければなりません。以下の3つの方法でトイレを清掃し、清潔な環境を維持しましょう。

トイレの清潔さを保つための手順

断水期間中にトイレを清潔に保つには、以下の手順を順守しましょう。

  1. アルコール消毒液を用意
  2. 手袋を着用
  3. 便座と便器の表面をアルコール消毒
  4. 手指の消毒
  5. 定期的な換気
  6. ゴミの処理

断水中のトイレの清掃は、感染症の予防や快適な環境の維持に欠かせない重要な作業です。アルコール消毒液を活用しつつ、清潔さを保つことで、健康リスクを軽減し、快適なトイレ環境を維持しましょう。

適切な消毒方法

断水期間中は、トイレの消毒が特に重要です。以下の消毒方法で適切に行いましょう。

次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒

断水時のトイレの清掃には、次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒が効果的です。次亜塩素酸ナトリウムは、強力な殺菌作用を持つ消毒剤であり、病原体や臭いの原因となる菌を除去するのに役立ちます。

 

ただし、必ず指示に従って適切な希釈を行い、安全に使用することが重要です。また、トイレ内部の清掃に加えて、定期的にトイレの換気を行い、手洗いなどの衛生対策も徹底することで、より適切なトイレ環境を維持できるでしょう。

アルコール消毒

アルコール消毒は手軽で効果的な方法とはいえ、トイレ全体の清掃には適していません。アルコール消毒は表面の除菌に役立ちますが、トイレの便器内部のつまりや水の流れに関する問題には効果がありません。

 

断水時のトイレの清掃には、前項で紹介した次亜塩素酸ナトリウムの使用がおすすめです。トイレ全体を清潔に保つためには、定期的な清掃や手洗いの徹底が欠かせません。

 

アルコール消毒は、トイレの便座や便器などの表面を掃除する場合に行ってください。

清掃サービスの利用

断水期間中は、トイレの清掃に困難が伴う場合もあります。

 

専門の清掃サービスを利用すれば、衛生的な環境を維持できるでしょう。専門の清掃業者に依頼することで、プロの手による徹底的な清掃が行われ、衛生的なトイレ環境を保てます。

 

断水中のトイレの清掃サービスの利用には、以下のようなメリットがあります。

  1. 専門知識と経験で適切に対処
  2. 適切な消毒剤を使用
  3. 手間と時間を節約
  4. 衛生的な環境の維持

断水中にトイレの清掃を自身で行うのが難しい場合や、快適な環境を確保したい場合には、専門の清掃サービスの利用を検討してみてください。専門知識や適切な消毒剤の使用により、安全で清潔なトイレを維持できるでしょう。

断水したときにトイレでお困りなら

断水時に安全にトイレを流すためには、正しい知識が必要です。また、断水時のトイレの代替手段を知っておけば、万が一の際に役立つでしょう。

 

断水時は水の制約があるため、賢明な水の使用と衛生管理が大切です。

 

断水したときにトイレの水漏れやつまりでお困りでしたら、私たち『クリーンライフ』へお気軽にご連絡ください。豊富な経験を持つスタッフが、丁寧に対応します。

 

⇒クリーンライフにトイレの相談をしてみる

2024.12.03

「トイレタンクから異音がする」「便器内にチョロチョロと水が流れている」などの症状があるときは、トイレタンクの水漏れが原因と考えられます。

 

そこで今回は、トイレタンクの水漏れの原因と直し方を紹介します。水漏れの原因によっては自分で直すことも可能ですので、この記事を参考にお試しください。

 

トイレタンクの水漏れの予防方法や、修理費用の相場もあわせてお伝えします。

トイレタンクの水漏れ修理前に対応すべきこと

トイレタンクの水漏れ修理をする前に、対応すべきことを紹介します。

  • どこで水漏れしているのか確認する
  • トイレの止水栓を閉める
  • 賃貸の場合は管理会社や大家さんに連絡する

上記の3点について、具体的に解説します。

どこで水漏れしているのか確認する

まずは、トイレタンク内・外の、どこから水漏れしているのか、確認する必要があります。

 

タンク内の部品が原因 ・タンク内から水漏れの音がする
・手洗い管から水が落ちる音がする
タンクの外側が原因 ・トイレの床が濡れている

タンクの中で水漏れの音がする場合や、手洗い管で水漏れしているときは、タンク内の部品に原因があります。

 

タンク内の部品が原因の場合、漏れた水は便器の中へ流れるため、水漏れに気付けないケースが多いです。

 

一方で、タンクの外側に原因がある場合は、トイレの床が濡れるため、水漏れを早期に発見できます。

トイレの止水栓を閉める

トイレの止水栓

水漏れしている場所を確認したら、止水栓を閉めて水を止めてください。止水栓を閉めると、水漏れの応急処置にもなります。

 

止水栓は、壁や床から出ている配管の突起部分をマイナスドライバーで右に回せば、閉じられます。ハンドル式タイプの場合は、手で時計回りに回しましょう。

 

止水栓の種類や回し方については、以下のページで詳しくまとめていますので、参考にしてください。

止水栓が固くて回らないときは、水道の元栓を閉めます。元栓の場所が分からないときは、次の記事をご覧ください。

賃貸の場合は管理会社や大家さんに連絡する

賃貸の方は、管理会社や大家さんへ最初に連絡しましょう。賃貸の場合は、使える状態にする義務が貸す側にあるため、水漏れの原因によっては無償で修理してくれます。

 

場合によっては、管理会社や大家さんが水道修理業者を紹介してくれることも。マンション・アパートで水漏れを放置すると、階下の部屋にまで被害が拡大することもあるので、賃貸の場合は速やかに管理会社に相談してください。

【部品別】トイレタンクの中で水漏れする原因・直し方

トイレタンクの構造

トイレタンクの水漏れを直すには、原因と発生箇所をまず把握しましょう。

 

トイレタンク内の水漏れにかかわる部品は、以下の3つです。

  • ボールタップ・浮き玉
  • ゴムフロート(フロートバルブ)
  • オーバーフロー管

以上の部品が誤作動や劣化を起こしていないかを確かめ、必要であれば修理しましょう。これらの部品の寿命は10年ほどです。10年以上使っているなら、交換を検討してください。

 

原因が分かったら、修理をします。修理に必要なものは、以下の3つです。

  • ゴム手袋
  • 洗面器やタオルなど、水を受けられるもの
  • モンキーレンチかウォーターポンププライヤー

交換部品も含め、道具はホームセンターやネットで手に入ります。

 

それぞれの部品の交換方法、水漏れの原因を以下で紹介します。

ボールタップ・浮き玉

給水管とタンク内で繋がる部品がボールタップです。浮き玉とともに、トイレタンクへの給水を操作します。

 

玉の割れやボールタップの劣化は、水漏れの原因になります。次に当てはまれば、ボールタップごと交換しましょう。

  • 浮き玉を上げると水が止まる
  • 流していないのにボールタップから水が出る

準備するものはマイナスドライバーに、モンキーレンチかウォーターポンププライヤーです。

 

作業方法は以下の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉める
  2. タンクの水を抜く
  3. トイレタンクのカバーを開ける
  4. ボールタップと給水管を繋ぐナットをはずす
  5. タンクの内側にボールタップを引き抜く
  6. 新しいものに交換して元に戻す

タンクのフタにも管があるなら、取りましょう。

ボールタップのアームの調整方法

ボールタップのアームを以下のように調整すると、水位を変えられます。

  1. 止水栓を閉める
  2. タンクのフタを開ける
  3. オーバーフロー管の目盛りで正常な水位を確認する
  4. 浮き球のアームの根元にあるナットを緩める
  5. アームを曲げて水位を調整する
  6. 止水栓を開けてタンクに水を貯める
  7. レバーを回して水を流す
  8. タンク内の水位を確認して正常なら完了

アームを曲げる方向は、水位の高さによって違います。

  • 水位が低いときは、アームを下方向に曲げる
  • 水位が高いときは、アームを上方向に曲げる

以上の手順で、水位を正常に調整します。

ゴムフロート(フロートバルブ)

タンクの底にフタをする部品がゴムフロートです。オーバーフロー管と呼ばれる筒の根元にあり、ハンドルレバーとチェーンで繋がっています。

 

劣化により切れたり溶けたりすることで、水漏れの原因になります。ゴムを触って手が黒くなれば、交換時期です。

 

手順は次の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉じる
  2. タンクの水を抜く
  3. トイレタンクのカバーを開ける
  4. レバーに繋がるチェーンをはずす
  5. オーバーフロー管からゴムフロートを取り外す
  6. 新しいゴムと取り替える
  7. チェーンをレバーに戻す

ゴムフロートを水平にゆっくり引き抜きましょう。力をかけすぎると、オーバーフロー管が折れます。

 

張った状態から3、4玉はチェーンをたるませてください。

オーバーフロー管

タンク内の余分な水を流す部品が、オーバーフロー管です。筒状のプラスチック部品で、タンクの底に繋がっています。目盛りが書かれており、その線の2、3cm下が普段の水位です。

 

劣化すると、割れたり折れたりして水漏れの原因になります。

 

取り替え方法は次の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉める
  2. タンクの水を抜く
  3. トイレタンクのカバーを開ける
  4. レバーに繋がるチェーンをはずす
  5. 給水管に繋がるナットをはずし、ボールタップを引き抜く
  6. タンク下部とトイレを繋ぐナットをはずして、トイレタンクを取りはずす
  7. タンク底にあるナットをはずして、オーバーフロー管を取り替える

トイレタンクはかなり重いので、要注意です。

トイレタンクの外側で水漏れする原因・直し方

トイレタンクの外側で水漏れする原因は、以下の4つが考えられます。

  • パッキン
  • トイレレバー
  • 給水管
  • トイレタンク本体

以上の原因について、直し方を解説していきます。

パッキン

トイレの給水管のパッキン交換

パッキンのゴムが潰れると、トイレタンクから水漏れしやすくなります。

 

パッキンが使われているのは、以下のような場所です。

  • 給水管との接続部分
  • タンク下
  • トイレレバー

モンキーレンチかウォーターポンププライヤーと、マイナスドライバーを準備してください。

 

パッキンの取り替え方法は、それぞれ次の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉じる
  2. タンクの水を流す
  3. トイレタンクのフタを開ける
  4. トイレレバーのナットをはずす(レバーパッキンは8へ)
  5. 給水管に繋がる部品を支え、タンク外のナットをはずす(給水管パッキンは8へ)
  6. トイレと繋がっているタンク下のナットをはずす
  7. タンクを取り外す
  8. 部品を交換して元に戻す

タンクのフタと本体は重いので、注意してください。

トイレレバー

以下の理由で、ハンドルレバーが正常に動かないことがあります。

  • タンク内の部品や物に、レバーに繋がる鎖が引っ掛かっている
  • 鎖の長さが合っていない
  • レバーが劣化して動きが固い

トイレタンクの中を見て、水漏れの原因を特定してください。

 

レバーの交換が必要なら、次の通りに行いましょう。なお、取り外して汚れを掃除すると、動きが良くなることもあります。

  1. 止水栓を右に回して閉じる
  2. トイレタンクの水を流す
  3. タンクのフタを開ける
  4. ハンドルレバーの根元にあるナットをはずす
  5. 外側に引き抜いてレバーを取り出す
  6. 交換して元に戻す

ナットを手で取れるタイプもありますが、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーなどを必要に応じて用意してください。

給水管

トイレの使用年数が長いと、給水管の接続部分の部品が劣化して、水漏れが起きることがあります。

 

接続部分のパッキンは消耗品ですので、長期にわたって使用していると劣化してしまいます。

 

パッキンの劣化が原因であれば、パッキンを交換すれば水漏れは直るので、パッキンの交換方法を参考に交換しましょう。

トイレタンク本体

トイレタンク本体の水漏れの原因は、タンク本体の破損が考えられます。

 

トイレタンクの多くは陶器製です。そのため、何かをぶつけた衝撃でひび割れてしまうことがあります。ひび割れや破損がひどい場合には、トイレタンク本体を新しいものと交換しなければなりません。

 

トイレタンク本体の水漏れを自分で直すのは、おすすめできません。タンクは非常に重いため、交換は難易度の高い作業です。必ず修理業者に交換を依頼してください。

 

⇒クリーンライフにトイレタンクの水漏れを相談してみる

トイレタンクの水漏れ修理を業者に頼む基準

トイレタンクの水漏れを自分で直せるのか業者に頼むべきか判断できないときは、次の基準を参考にしてください。

  • 水漏れの原因や発生箇所を特定できない
  • 自分で直そうとしても直せなかった
  • 専門知識がなくて不安
  • トイレタンクの水漏れがひどい
  • 修理を急いでいる

上記に当てはまる場合は、水道修理業者に相談することをおすすめします。

 

この記事で紹介した方法を試しても直せないときも、水道修理業者に相談しましょう。

 

無理に直そうとすると、かえって状況が悪化するケースもあるので、修理に自信がない方、不安な方も最初から業者に相談しましょう。

 

専門知識を持つ水道修理業者に任せた方が、確実に安全な方法で対処してもらえます。

トイレタンクの水漏れ修理の料金相場

料金相場

「初めに聞いた金額は安かったのに、実際に修理してもらうと高かった」という事例もありますので、注意が必要です。相場を知っておけば、不要に高い料金を支払うことを避けられます。

 

トイレタンクの水漏れ修理の料金相場をまとめたので、参考にしてください。

パッキンの交換 1,000円~
トイレレバーの修理 3,000円~
ボールタップ・浮き球の修理 3,000円~
ゴムフロート(フロートバルブ)の修理 8,000円~
オーバーフロー管の交換 8,000円~
排水管の修理 10,000円~
トイレタンク本体の交換 50,000円~100,000円
便器の着脱 15,000円~

 

上記の作業料金に加え、基本料金や割増料金がかかる場合もあります。相場を以下にまとめました。

基本料金 0円~5,000円
見積もり 0円~
夜間・休日の割増料金 0円~10,000円
出張料金 0円~5,000円

水漏れ修理の料金相場は8,000〜17,000円ほどです。ある程度の相場は上記の通りですので、把握しておきましょう。

 

なお、地域による差・交換部品代・出張費や時間外料金などの有無、そして水漏れの状況によって正確な料金は変わります。

 

トイレの水漏れ修理の料金相場を、以下のページで詳しくまとめています。料金を安くする方法も紹介していますので、参考にしてください。

トイレタンクの水漏れ修理業者の選び方

水道修理業者のスタッフ

トイレタンクの水漏れ修理を業者に依頼するなら、ポイントを押さえましょう。残念ながら、悪徳業者が一部にはいます。

 

頼む前に悪徳業者か見分けられるよう、修理業者で確かめるべきことを3つお伝えします。

水道局指定工事店か確かめる

トイレタンクの水漏れ修理は、給水装置工事を適正に行えるとして指定を受けた「指定給水装置工事事業者」に修理を依頼しましょう。指定給水装置工事事業者のことを、一般的に水道局指定工事店といいます。

 

水道局指定工事店に依頼すると、次のようなメリットがあります。

  • 対応できる工事の範囲が広い
  • 一定の知識と技術を持ち合わせている
  • 有資格者が在籍している
  • 適正価格で依頼できる

水道局指定工事店をお探しの場合は、自治体のホームページや業者の公式サイトで確認してください。

 

水道局指定工事店の特徴をまとめていますので、以下のページをご参照ください。

評価や口コミの内容を確かめる

トイレタンクの水漏れ修理を実際に依頼した人の評価や、口コミは参考になります。いくら情報を調べても、依頼しないと分からないこともあります。

 

同じ業者でも、担当者や利用する人によって感じ方はさまざまです。Googleマップや口コミサイトで第三者の意見を見ることが大切です。評判が出ているかどうかをSNSで検索するのも良いですね。

 

ただ、いずれも”サクラ”の可能性が残ることは念頭に置いておきましょう。最終的には問い合わせて、口コミの真偽をあなた自身で確かめてみてください。

見積もりを3社ほど依頼する

見積もりは3社ほどに依頼し、比較してから決めることも大切です。

 

相見積もりを取ったら、以下の点を確認しましょう。

  • 料金と内訳
  • 施工内容の説明の有無
  • スタッフの対応
  • 対応スピードの早さ

上記を比較して、納得のいく業者に修理を依頼します。

 

料金の内訳や施工内容について、気になることや不明点は、見積もりの時点で明らかにしておきましょう。

トイレタンクの水漏れによる水道代は減免できることも

電卓や軍手

トイレタンクの水漏れにより水道代が高くなってしまった場合は、減額してもらえる可能性があります。

 

請求金額の50〜70%ほどが目安で、無料にはなりません。2〜4ヶ月程度の通常使用量を参考に、水漏れ分を判定します。

 

減免を受ける条件は、主に次の4つです。

  • 不注意や故意ではなく、通常使用で起きた水漏れ
  • 床下や壁中など、気付きにくい場所の水漏れ
  • 以前起きた水漏れとは違う箇所
  • 適切に修理されている

細かな条件を定めている自治体もありますので、詳細は地域の水道局などに問い合わせましょう。

 

減免の申請時期は直したあとですが、業者への依頼前に確かめるべきです。修繕の担当が「水道局指定工事店」でなければ、対象外になることがあります。

トイレタンクの水漏れを予防する方法

トイレタンクの水漏れが収まったら、予防することが大切です。水漏れがまた起きては、無駄な費用がかかってしまいます。

 

ちょっとした気配りだけで、水漏れが起きる可能性を下げられます。中には、ついやってしまいがちな過ちもあるので要注意ですよ。

 

しっかり対策をして、水漏れする状況を防ぎましょう。

トイレタンクに物を入れない

タンクにペットボトルを入れない

節水のためにと、トイレタンクにペットボトルなどをいれると、タンク内の部品に干渉して劣化を早めてしまうことがあります。

 

部品が劣化・破損すると、トイレタンク内での水漏れの原因になるので、タンク内に物を入れるのはおすすめできません。

 

水道代を節約しても、水漏れの修理費用がかかれば逆効果です。水の量がどうしても気になるなら、節水トイレへの取り替えを検討しましょう。

トイレ掃除時にタンクの周りを確認する

トイレ掃除の際にタンク周りも確認することで、水漏れの前兆に気付きやすくなります。

 

掃除の際にチェックしたいのは、次の3点です。

  • タンク内の部品が破損・劣化していないか
  • タンク内の水量が適切か
  • タンクの接続部に異常がないか

部品や接続部に異常がないか確認しておけば、水漏れが起きる前に対処できます。

トイレを掃除するときに強い洗剤は使わない

トイレ掃除をする際、強い酸性やアルカリ性の洗剤をタンク内部に使うのは、避けてください。部品の劣化を早めてしまう可能性があります。

 

性質が強いため、汚れが落ちやすく掃除に有効ではありますが、トイレの種類によっては使わないほうが良い場合もあります。

 

お使いのトイレの説明書などを見て適切に掃除し、タンク内の部品状態を保ちましょう。

 

トイレタンクの掃除方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

トイレ内をしっかり換気する

手軽な予防法の一つが換気です。湿気を逃がすことでサビの発生を抑え、配管の劣化を防ぎます。

  • 換気扇をつけっぱなしにしておく
  • 窓を開けて適度に空気を入れ替える
  • トイレのドアを少し開けておく

このように、トイレはしっかり換気して、タンクから水漏れする可能性を下げましょう。

トイレタンクの水漏れが直らずお困りなら

トイレタンクの水漏れは、原因をまず確かめてください。原因によって、交換する部品が異なります。

 

もし自分で修理を試みてもトイレタンクの水漏れが止まらないときは、水道修理業者に依頼しましょう。業者ならプロの技術で、トイレタンクの水漏れの原因を見極めます。

 

私たち『クリーンライフ』は24時間年中無休で、水回りの水漏れ・つまりのご相談を受付中です。トイレタンクの水漏れでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

⇒クリーンライフにトイレタンクの水漏れを相談してみる

2024.12.03

トイレが凍結したときの対処法、凍結時の修理費用を紹介します。

 

凍結した際に簡単にできる対処法をお伝えするので、参考にしてください。トイレの水が凍結して流れなくても、焦らずに対処しましょう。うっかりやりがちな、NG行動もお伝えします。

 

また、本記事では、トイレの凍結防止の対策についてもお伝えします。トイレの故障や破損などの被害を最小限に抑えるためにも、事前の対策が大切です。

トイレが凍結したときの対処法

トイレ

トイレが凍結したときの直し方には、いくつか方法があります。

 

まずは以下で、給水管と排水管のどちらが凍結しているかを判断しましょう。

症状 凍結している場所 対処法
・タンクに水が溜まらない
・水が供給されない
給水管 自然解凍
室温を高くする
ドライヤー・カイロの使用
お湯をかける
・便器内の水が流れない 排水管 自然解凍
室温を高くする
ぬるま湯を流す

どちらが凍結したかわかったら、以下の対処法を試してみてください。凍結し、すでに水漏れや破損している可能性がある場合は業者に相談しましょう。

自然解凍するまで待つ

気温が上がって日中の外気温がプラスの気温になっていれば、自然に解凍するので待っていましょう。自然解凍は、便器や配管にダメージを与えない最良の方法です。給水管、排水管のどちらにも有効です。

 

排水管内が凍っているときは、水を流すとあふれてしまいます。自然解凍がどこまでできているか、水を少しだけ流してみて確認してください。

暖房器具などでトイレの室温を高くする

多くの家庭ではトイレは室内にあるので、部屋の温度をあげれば、簡単に凍結が解消する場合があります。

 

トイレの室内面積は小さいので、暖房器具を入れればすぐに温まります。特に給水管に有効です。排水管の解凍には時間がかかりますが、待っていればいずれ解凍するでしょう。

タオルを巻いてお湯をかける

凍結している給水管にタオルを巻いて、直接お湯をかけ、凍結を解消させる方法もあります。お湯の温度は45〜55度くらいです。

 

ただし、注意しなければいけないのは、決して熱湯をかけてはいけない点です。熱湯をかけると、急激な温度変化に対応できず、配管が破裂してしまう可能性があります。

 

タオルは凍結防止にも利用できます。以下の記事を参考にしてください。

ウォシュレット(温水洗浄便座)の凍結時もお湯が効果的

ウォシュレットが凍結し、洗浄水(シャワー)が出ない場合は、お湯に浸した布などを給水ホースや給水接続部に当てて温めます。

 

濡れると故障の原因になるので、機器類にお湯をかけるのはやめましょう。

カイロやドライヤーで温める

給水管にカイロを当てたり、ドライヤーの温風を当てたりすると、時間はかかりますが徐々に解凍します。

 

ドライヤーの温風を当てる時は、給水管から20㎝ほど離してください。また、カイロを使う場合は、ゴムやビニールテープで固定しておけば、解凍するまで放置できます。

 

給水管の凍結防止や解凍の方法は、以下の記事を参考にしてください。

ぬるま湯を便器に流す

トイレの排水管が凍結しているときは、ゆっくりとぬるま湯を流して解凍します。ただし、大量にぬるま湯を入れると溢れてしまうので、様子を見ながら流してください。

 

また、ぬるま湯は45〜55℃にしましょう。熱湯を流すと、排水管や便器が破裂・破損する恐れがあります。

 

排水管の凍結の対処法や業者に依頼した場合の修理料金などを、以下の記事で解説しています。

水道修理業者に相談する

トイレが凍結して以下のような場合は、水道修理業者への相談がおすすめです。

  • 給水管が破損している
  • 便器から水漏れしている
  • すぐにトイレを使いたい

凍結などで排水管や給水管にトラブルがある場合は、必ず水道局指定工事店に指定されている業者に依頼しましょう。給水設備の対応は、水道局指定工事店に任せたほうが安心です。

 

水道局指定工事店とはどのような業者なのか、以下の記事を参考にしてください。

トイレが凍結したときのNG行動

トイレ

トイレが凍結したときにしてはいけないのは、排水レバーで水を流し続けることです。

 

トイレが凍結しているからといって排水レバーを動かし続けていると、便器内から水があふれてくる可能性があります。

 

無理に排水レバーで水を流し続けないで、45〜55度のお湯を便器に少しずつ流し込むだけの方が効果的です。便器内からあふれさせないように、ゆっくりと少量ずつ流してください。

トイレが凍結したときの修理費用の相場

費用や見積もり

トイレが凍結したときの作業の費用は主に、基本料金と作業料金の合計です。

 

ここでは、それぞれの費用相場を紹介します。

基本料金の相場

まず、基本料金の相場をお伝えします。基本料金は、作業内容に関係なく加算される料金で、業者によって異なります。

見積もり料金 0円~
キャンセル料 0円~3,000円
基本料金 3,000円~5,000円
出張料金 0円~4,000円
早朝・夜間の割増料金 0円~5,000円

凍結は早朝や深夜に起きることが多いので、割増料金のない業者への依頼がおすすめです。

 

私たち『クリーンライフ』のように、時間を問わず同じ料金で作業している業者に相談してみましょう。

作業料金の相場

作業料金の相場は、以下のとおりです。

作業内容 相場料金
電気解氷機を使用した解氷作業 8,000円〜20,000円
高温スチーム機を使用した解氷作業 8,000円〜20,000円
配水管の補修作業 20,000円〜50,000円
漏水検査 10,000円~30,000円

解氷作業の料金は、作業時間がどのくらいかかるかで上下します。たとえば、凍結している箇所がわかりにくい場合は、時間が必要です。

 

また、トイレの水道管が破損した場合、作業しやすい場所なら相場は20,000円~30,000円程度で、作業しにくい場所は30,000円~50,000円程度かかります。

 

依頼する業者、お使いのトイレによっても費用は変わるため、必ず見積もりを確認しましょう。

トイレを凍結防止するための対策

トイレ

トイレ凍結の防止策は、大きく分けて4つあります。

  • 水抜きをしておく
  • 不凍液(凍結防止剤)を使う
  • 便座温度を高くする
  • 凍結防止ヒーターを使う

どのようにトイレの凍結を防止するのか、それぞれ解説します。

水抜きをしておく

トイレ凍結の防止策として、まずはトイレタンクの水抜きをすることが効果的です。トイレの種類によって方法が異なるので、必ずトイレメーカーの説明書などを参照して行ってください。

 

基本的な方法は次の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. 給水を止める
  3. ボタンやレバーを押して水を出し切る

止水栓を閉めただけでは配管内に水が残り、その水が凍結の原因になるので、止水栓を閉めた後に水を抜きましょう。

 

ただし、水抜きを行った場合でも、「封水」と呼ばれる水が便器の底に溜まっています。封水は下水からの臭いを防ぐためのものなので、水抜きを行ったときでも残しておきましょう。

 

凍結の恐れがあるときは、トイレ以外の水抜きも必要です。以下の記事を参考にしてください。

ウォシュレット(温水洗浄便座)の水抜き方法

温水洗浄便座(ウォシュレット)の水抜きもメーカーによって異なるので、各メーカーの説明書を参照して行ってください。

 

概ね、以下のような手順です。

  1. 電源プラグをコンセントから抜く
  2. 本体固定板が現れるまで本体を引き出す
  3. 本体の後ろ側についている水抜き栓を緩めて、取り外す
  4. 水抜きをして、元に戻す
  5. 電源プラグをコンセントに差し込む

周囲が濡れるので、バケツなどを用意して水を受けましょう。

不凍液(凍結防止剤)を入れる

不凍液を入れる

便器内に溜まっている水(封水)に、不凍液を注いでおくと安心です。

 

封水が凍結すれば、トイレ自体が破損したり、ひび割れたりする可能性があるので、不凍液を使用しましょう。不凍液はエタノールやグリセリンを主成分とした薬剤で、トイレの封水に混ぜれば、凍結を防いでくれます。

 

特に、一晩中トイレを使わないかもしれないなら、不凍液を以下のように注いでおきましょう。

  • タンクの水を抜いてタンクに入れる
  • 便器内の水が溜まっている箇所(封水)に入れる

 

車用の不凍液は安い点が魅力ですが、絶対に使用しないでください。車用には、下水道に流してはいけない物質に指定されている「エチレングリコール」が含まれており、浄化槽や終末処理場に悪影響を与えます。

便座の温度を高めに設定する

ヒーター機能のある便座であれば、水抜きをした上で温度を高めに設定し、便座のフタを閉めておくと、より確実に凍結を防げるでしょう。

 

電気代は多少高くなるかもしれませんが、凍結で水が流せないことは避けられます。

 

ただし、長期間留守にする場合は、節電や火災防止のために電源は切っておいた方が無難です。

凍結防止ヒーターを設置する

凍結防止ヒーターをトイレに設置

配管に直接巻き付ける凍結防止ヒーターの使用で、トイレ配管の凍結を防ぐのもおすすめです。

 

メーカーによって異なりますが、「約3度になると通電し、約10度になった時点で停止する」など、凍結防止ヒーターは決まった温度になると作動します。

 

凍結予防について、以下の記事も参考になります。

トイレが凍結して起こりやすい不具合

トイレ

トイレが凍結すると、以下のような不具合が生じます。

  • 水が流れない
  • 給水管や排水管の破損・破裂
  • ウォシュレットの故障
  • 便器の破損
  • タンク内の部品の故障

トイレが使えなくなるだけではなく、修理料金がかかるので注意が必要です。

トイレが凍結して対処できそうにないときは

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トイレが凍結したとき、軽度であれば自分で対処できる可能性はあります。

 

ただし、凍結している場所や状況によっては、自分で対処できない場合もあるので、無理をせず専門業者に相談しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でもトイレ凍結のご相談を受け付けております。24時間365日フリーダイヤルで対応しているので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフにトイレ凍結のトラブルを相談してみる

2024.12.03

この記事では、トイレの給水管で水漏れしたときの対処法について解説します。

 

トイレの給水管で水漏れする原因は、一つではありません。なぜ水漏れするかを知っておくと、効率的に対処できるほか、予防にもつながります。原因と対処法を、それぞれ詳しく紹介します。

 

記事後半では、トイレの給水管の水漏れを防ぐコツについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

トイレの給水管で水漏れしている際にまずすべきこと

給水管
トイレの給水管での水漏れが発覚したら、まず以下を実践しましょう。

  • 電源プラグを抜く
  • 水漏れしている場所を確かめる
  • 止水栓を時計回りで閉める
  • 賃貸住宅のトイレは管理者に相談する

それぞれ、なぜしなければならないのか紹介します。

電源プラグを抜く

自宅のトイレが温水洗浄便座(ウォシュレット)の場合、まずは電源プラグを抜きましょう。なぜなら、電気が通っている部分に水がかかると、ショートするからです。

 

ショートすると感電や火災のリスクがあり、被害が拡大するかもしれません。

 

なお、電源プラグを抜くときは、感電しないために手が濡れていない状態にしておきましょう。100円均一ショップで手に入るゴム手袋をはめるのも、感電予防になります。

水漏れしている場所を確かめる

水漏れを解決するには、水漏れしている場所を突き止める必要があります。トイレの給水管で水漏れが起こりやすいのは、以下の箇所です。

  • 給水管とトイレタンクの接続部分
  • 給水管と分岐水栓の間
  • 給水管の止水栓部分
  • 給水管そのもの

トイレの給水管はさまざまな場所とつながっているため、接続部分で水漏れが起きやすいといえます。目視で確かめ、水漏れしている場所を特定しましょう。

 

水漏れしている場所がわかったら、次は原因を考え、原因に合った対処法を実践します。

 

水漏れしている原因を場所別にすぐ確認する

止水栓を時計回りで閉める

トイレの止水栓

水漏れ被害を最小限にするため、止水栓を閉めるのも重要です。

 

ただ、最初に止水栓を閉めると、水漏れしている場所が分かりにくくなります。そのため、水漏れ箇所がわかってから止水栓を閉めましょう。

 

トイレの止水栓はたいてい、床や壁の下のほうに設置されています。ネジ式の場合はマイナスドライバー、ハンドル式の場合は手で、時計回りに回して止水栓を閉めましょう。

賃貸住宅のトイレは管理者に相談する

賃貸住宅でトイレの給水管から水漏れした場合は、大家さんや管理会社などの管理者に相談しましょう。なぜなら、自然発生的な故障による修理費用は、基本的に管理者負担になるからです。

 

自己判断で勝手に修理すると、入居者責任として費用を負担させられたり、追加費用を請求されたりする可能性があります。

 

しかし、管理者が対応してくれるまで水漏れを放置するわけにはいかないので、電源プラグを抜いて止水栓を閉め、濡れた床を拭くくらいはしておくといよいでしょう。

補修テープはあくまでも一時的な処置

ホームセンターでは、500円ほどで水漏れ用の補修テープを購入できます。ただ、補修テープはあくまでも一時的な処置であることは把握しておきましょう。

 

水漏れ部分にテープを巻き付けると、一時的に水漏れの被害を防げますが、ずっとそのままでよいわけではありません。根本的に水漏れを解決するには、修理や部品交換などが必要です。

 

そのため、補修テープで水漏れを防いだ後は、パッキンを交換したり修理業者へ依頼したりして、根本的に水漏れの原因を解決しましょう。

トイレの給水管で水漏れしている原因【場所別】

トイレを修理しようとする女性

トイレの給水管で水漏れしている原因について、以下の場所別に解説します。

  • 給水管とトイレタンクの接続部分
  • 給水管と分岐水栓の間
  • 給水管の止水栓部分
  • 給水管そのもの

自宅の状況と照らし合わせながら、見ていきましょう。

給水管とトイレタンクの接続部分

給水管とトイレタンクの接続部分から水漏れしている場合、以下の原因が考えられます。

  • ナットの緩み
  • パッキンの劣化・変形

給水管とトイレタンクの接続部分から水漏れが発生している場合は、給水管の異常よりも、まずナットやパッキンが正常に機能していないことを疑ったほうがよいでしょう。

 

定期的にメンテナンスしていないと、ナットやパッキンの状態を気にかける機会は少なく、水漏れして初めて緩みや劣化に気付くケースもあります。

 

日々トイレを使用していると、トイレタンクに衝撃が加わったり結露が発生したりして、ナットの緩みやパッキンの劣化・変形が起きるのです。

給水管と分岐水栓の間

給水管と分岐水栓の間から水漏れが発生している場合は、パッキンの劣化・変形が原因です。

 

パッキンは接続部分にすき間ができないために挟んで使うゴム製の製品で、長年使っていると経年劣化を起こします。形が変化することもあり、できたすき間から水が漏れ出るのです。

給水管の止水栓部分

給水管の止水栓部分から水漏れしている原因としては、パッキンの劣化・変形が考えられます。

 

給水管と分岐水栓の間と同様、長年そのまま使っていたために経年劣化を起こし、すき間から水漏れが発生するのです。

 

ただ、止水栓部分から水漏れしている場合、止水栓を閉めても水は止まりません。水を止めるには、元栓を閉める必要があります。

水道の元栓の場所・閉め方

水道の元栓の場所

水道の元栓は、戸建て・アパートなら地面の「止水栓メーター」「量水器」と書かれているフタの中、マンションなら玄関横のパイプスペース内にあるケースが多い傾向です。

 

いずれも、時計回りに回すと閉まり、反時計回りに回すと開きます。水漏れしている場合は、時計回りに回して閉め、水を止めましょう。

 

水道の元栓の詳しい場所や開閉方法については、以下の記事も参考にしてください。元栓が回らない原因や、止水栓との違いも解説しています。

給水管そのもの

給水管そのものから水漏れしているときは、破損や劣化が原因です。経年劣化により、サビやひび割れが発生している可能性があります。

 

給水管のサビは放っておくとひび割れし、そこから水漏れします。何かの拍子でひび割れ部分に触り、ケガにつながるかもしれません。なるべく早く対処したほうがよいでしょう。

 

給水管からの水漏れについては、以下の記事を参考にしてください。場所別のチェック方法や、交換の目安がわかります。

トイレの給水管で水漏れしているときの対処法

トイレの給水管で水漏れしているときは、以下3つの方法で対処できます。

  • ナットを締める
  • パッキンを交換する
  • 給水管を交換する

それぞれ、やり方を詳しく見ていきましょう。

ナットを締める

ナットが緩んでいる場合は、ナットを締めれば水漏れは解決します。ナットを締めるときに使うモンキーレンチは、100円均一ショップに加え、ホームセンターで1,000円前後で購入できます。

 

ナットの締め方は、以下のとおりです。

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. モンキーレンチで時計回りに回して、ナットを締める
  3. 止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

ナットを締めるときは、被害が拡大しないために、必ず止水栓を閉めてから作業しましょう。また、作業後は水漏れしないか確かめるため、止水栓を開けるのも忘れないでください。

パッキンを交換する

トイレの給水管のパッキン交換

パッキンが劣化・変形している場合は、パッキンを交換します。パッキンは、ホームセンターで数百円ほどで購入可能です。

 

パッキン交換で使うモンキーレンチもホームセンターで1,000円前後で購入できるので、一緒に購入しておくとよいでしょう。雑巾やバケツは、100円均一ショップで入手可能です。

 

ただ、トイレ用のパッキンでも、いくつか種類があります。交換したい場所に合うパッキンを選びましょう。サイズや型番を把握しておくと確実です。

給水管とトイレタンクの接続部分のパッキン

給水管とトイレタンクの接続部分のパッキンを交換する際の手順は、以下のとおりです。

  1. タンク内の水を流して、止水栓を時計回りで閉める
  2. 接続部分の下に、水を受け止めるための雑巾やバケツを置く
  3. モンキーレンチで反時計回りに回してナットを緩めて外す
  4. 古いパッキンを取って、新しいパッキンをつける
  5. 時計回りに回してナットを締める
  6. 止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

パッキンを取り外すときに水が垂れてくるので、雑巾やバケツを置いておくと水を受け止められます。作業自体は、そこまで難しくありません。

給水管と分岐水栓の間のパッキン

給水管と分岐水栓の間のパッキンを交換する際の手順は、以下のとおりです。

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. 接続部分の下に、水を受け止めるための雑巾やバケツを置く
  3. モンキーレンチで反時計回りに回して、分岐水栓側のナットを緩めて外す
  4. 古いパッキンを取って、新しいパッキンをつける
  5. 時計回りに回してナットを締める
  6. 止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

給水管内に水が残っていると、ナットを外したときに水が垂れてきます。後処理が大変にならないために、雑巾やバケツを置いておきましょう。

給水管の止水栓部分のパッキン

給水管の止水栓部分のパッキンを交換する際の手順は、以下のとおりです。

  1. 元栓を時計回りで閉める
  2. 接続部分の下に、水を受け止めるための雑巾やバケツを置く
  3. モンキーレンチで反時計回りに回して、ナットを緩めて外す
  4. 三角パッキンを取り外す
  5. スピンドルを反時計回りに回して取り外す
  6. コマパッキンを取り外す
  7. 新しいコマパッキンをつけて、スピンドルを元通りに設置する
  8. 新しい三角パッキンをつける
  9. 時計回りに回してナットを締める
  10. 元栓・止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

給水管の止水栓部分のパッキン交換には、三角パッキンとコマパッキンの2つを準備しましょう。三角パッキンは三角形で、コマパッキンは玩具のコマの形をしています。

 

スピンドルは水量を調整するための部品で、ネジ穴がついている細長い部分のことです。止水栓部分は部品が多いので、元通りにできるように取り外した順番を覚えておきましょう。

給水管を交換する

給水管そのものに破損や劣化がある場合は、給水管を交換する必要があります。

 

給水管はホームセンターで購入可能で、価格は給水管の長さによって変わりますが、数百円~3,000円ほどが相場です。

 

給水管を交換する際の手順は、以下のとおりです。

  1. 元栓を時計回りで閉める
  2. 接続部分の下に、水を受け止めるための雑巾やバケツを置く
  3. モンキーレンチで反時計回りに回して、ナットを緩めて外す
  4. 給水管を取り外す
  5. 新しい給水管を設置する
  6. 時計回りに回してナットを締める
  7. 元栓・止水栓を開けて、水漏れしないか確認する

給水管を交換するときは、水が漏れないように水道の元栓を閉めてから作業しましょう。給水管の交換時に、パッキンも一緒に交換しておくのがおすすめです。

 

トイレの給水管を交換する際は、確認事項や注意点がわかる以下の記事もぜひ参考にしてください。

トイレの給水管の水漏れ修理を業者に頼むケース

トイレを点検する水道修理業者
以下のケースに該当する場合、トイレの給水管の水漏れ修理は水道修理業者に頼むのがおすすめです。

  • 一人で作業できない
  • やり方がよくわからない
  • なるべく早く直したい

一人で作業できなかったり、やり方がよくわからなかったりする状態で無理やり修理しようとすると、破損や被害拡大など、状況が悪化する可能性があります。

 

また、初めてトイレの水漏れを修理する場合、どうしても時間がかかります。被害を最小限に抑えてなるべく早く直したいなら、初めから水道修理業者に頼んだほうがよいでしょう。

トイレの給水管の水漏れ修理の料金相場

トイレの給水管の水漏れ修理の料金相場は、以下のとおりです。

作業内容 修理料金の目安
軽度なトイレの水漏れ(床が濡れている程度) 3,000円~
ポールタップの交換 5,000円~
フロートバルブの交換 5,000円~
タンクレバーの交換 5,000円~
フレキ管の交換 8,000円~
トイレの蛇口交換 10,000円~
上水栓の交換 15,000円~
給水管の交換 30,000円~

トイレの状況によって、修理にかかる料金は変わります。実際に現場を見ないと、どのくらい料金がかかるかはっきりしないため、まずは見積もりを依頼して確認しましょう。

トイレの修理業者の失敗しない選び方

トイレの修理業者の失敗しない選び方は、以下の3つです。

  • 水道局指定工事店
  • 料金体系が明確
  • 出張・見積もり費用が無料

水道局指定工事店に指定されている修理業者は、一定レベルの知識や技術を持っています。そのため、プロの目線から原因を特定し、迅速に対応してくれるでしょう。

 

また、料金体系が明確だとトラブルが起きにくいため、初めて修理を依頼する場合でも安心です。

 

加えて、出張・見積もり費用が無料だと、水漏れの原因がわからない場合でも依頼しやすいでしょう。出費をなるべく抑えたい方にもおすすめです。

トイレの給水管の水漏れを防ぐコツ

トイレの給水管の水漏れを防ぐコツは、以下2つです。

  • トイレは定期的に掃除する
  • トイレはこまめに換気する

なぜ水漏れ防止につながるのか、一つずつ見ていきましょう。

トイレは定期的に掃除する

トイレを定期的に掃除すると、水漏れをはじめとしたトラブルが起きにくくなります。

 

例えば、トイレを拭き掃除して清潔に保てば、サビや汚れを防ぎ、給水管との接続部分からの水漏れ防止につながります。

 

1週間に1回程度、トイレを掃除しておくと効果的です。トイレタンクや給水管を拭いたり、止水栓を動かしたりしておくとよいでしょう。

トイレはこまめに換気する

トイレ内は空気がこもりやすいので、高温多湿になりやすく、配管の劣化を早めてしまいます。こまめに換気すると、配管の劣化を防ぎ、水漏れ防止につながります。

 

特に、トイレ掃除の後は水分が残り、湿気が溜まりやすい環境です。窓を開けたり換気扇を回したりして、空気を循環させましょう。

 

なお、結露やカビの発生を抑える効果があるので、換気扇は24時間回しっぱなしで大丈夫です。

トイレの給水管の水漏れをすぐに解決したいときは

トイレの給水管の水漏れが発生した場合は、まず電源プラグを抜き、水漏れ箇所を確かめましょう。賃貸の場合は、管理者に相談するのが確実です。

 

自分では対処できないと判断したら、すぐに修理業者へ依頼しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』は、トイレの給水管の水漏れをはじめとした、数々のトイレトラブルを解決してきました。出張・見積もり費用は無料で、深夜早朝・休日の割増料金もないため、ぜひお気軽にご連絡ください。

 

クリーンライフにトイレの水漏れについて相談してみる

2024.12.03

トイレの排水管の仕組み・構造や、起こりやすいトラブルをわかりやすくまとめました。

 

トイレの排水管の仕組みや構造がわかると、トラブルが生じた際に原因を特定しやすくなります。原因によって、対処法はさまざま。ご自分で簡単に解消できる場合もあります。

 

トイレの排水管におけるトラブルが再発しないための予防法も説明するので、ぜひ最後までお読みください。

トイレの排水管の仕組み・構造

トイレ

トイレには、以下の2本の配管がつながっています。

  • 給水管
  • 排水管

排水管は、流した水の逆流を防ぐために、曲がっています。そのため、つまりが生じる可能性があるのです。

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トイレの中の構造は、上記図のようになっています。便器に溜まっている水は「封水」と呼ばれ、下水の臭いや虫が室内に入らないように機能しています。

 

レバーで水が流れ、排水される仕組みは以下のとおりです。

  1. レバーを操作する
  2. レバーに接続した鎖がゴムフロートを引き上げる
  3. 便器に水が流れる
  4. 浮き玉が下がり、排水弁が閉まる
  5. 給水が始まり、ボールタップが水量を判断して給水が止まる

 

下の記事で、トイレタンクの構造や水が流れる仕組みについて、さらに詳しく解説しています。

トイレの排水管で起こりやすいトラブル

トイレの排水管つまりのトラブル

トイレの排水管は、曲がっているためにつまりなどのトラブルが生じやすい傾向です。つまりが、水漏れや害虫の発生など、さまざまなトラブルにつながります。

 

ここでは、トラブルの原因や対処法を解説します。

詰まって水の流れが悪い・流れない

排水管は曲がっている構造なので、大量のトイレットペーパーや排泄物などの水に溶けるものでも詰まりが生じます。

 

水に流れるものが原因なら、ラバーカップや真空式パイプクリーナー等でつまり解消が可能です。

固形物、紙おむつといった水を吸い取って膨れるものの場合は、ラバーカップ等を使うと排水管にダメージを与えてしまう可能性があります。

 

水が流れにくい原因はトイレつまりのほか、以下が考えられます。

  • マンションなど集合住宅の場合は、下の階で詰まっている
  • 汚水桝が汚れている
  • タンク内の水が少ない

原因不明の場合は、事前にじっくり点検が必要です。間違った対処法を実行すると、排水管にダメージを与えるので、注意が必要です。

水漏れが発生する

トイレつまりが重症だと、水漏れを招く恐れもあります。詰まりの原因物質が排水管を圧迫して、接続部を止めているナットが緩むなどして、水漏れが始まるのです。

 

マンションなど集合住宅の2階以上の階に住んでいる場合は、特に注意してください。階下への被害が生じると、賠償問題が生じます。火災保険などの保険を契約していても、100%対応できるかどうかわかりません。

 

水漏れが起きてしまったら、以下の記事を参考にしてみてください。応急処置をはじめ、トイレの水漏れの対処法についても紹介しています。

悪臭や虫が入る

排水管は曲がっているため、以下のような汚れが蓄積され、悪臭や害虫を招きやすくなります。

  • 排水管のぬめり
  • 排水管のカビ

ぬめりやカビを栄養にして、害虫の幼虫が育ち、害虫の増加につながります。

 

便器や床を掃除しても悪臭が消えない場合は、排水管に汚れが蓄積しているのかもしれません。以下のような臭いによって、原因が異なります。

  • アンモニア臭
  • 尿石
  • カビ臭
  • 下水の臭い

以下の記事で、原因別に悪臭の対処法をわかりやすく説明しているので、参考にしてください。

普段と水位が異なる

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便器内部には、「封水」と呼ばれる水が溜まっています。封水は、排水管を通って下水の臭いが室内に入り込まないためのシステムです。

 

封水が高くなっている、または低くなっているときは、排水管にトラブルが生じている可能性があります。

 

封水の水位が低くなると、下水の臭いが入り込みやすくなります。封水の水位が低くなる原因は、以下が考えられます。

  • 便器内のつまり
  • タンク内の故障
  • 便器や排水管の破損
  • 誘導サイホン作用

誘導サイホン作用

誘導サイホン作用は、マンションなどで上の階から大量の水が流れて、排水管内の水が引っ張られることで封水がなくなる現象です。

 

以下の記事で、水位が変わってしまう原因と対処法をわかりやすく解説しているので、参考にしてください。

トイレの排水管修理を業者に頼むケース

トイレの排水管が原因の場合

以下のようなケースでは、排水管のプロである水道修理業者への相談がおすすめです。

  • トイレの排水管つまりの原因が分からない
  • トイレの排水管にスマホなどの固形物を落とした
  • 対処法を試したけど改善しない
  • 排水管の劣化が原因と考えられる

排水管のつまりの原因が分からないのに無理に解消させようとすると、悪化してしまいます。排水管にダメージを与えると、大掛かりな修理が必要になり、修理費用が高額になるかもしれません。

 

特にトイレの排水管は便器の下、床下を通っているため、専門の水道修理業者でないと対応が困難です。悪化して汚水が溢れてしまわないうちに、早めに対処してもらいましょう。

トイレの排水管修理の料金相場

トイレの排水管トラブルの修理料金の相場を一覧表にしました。

作業内容 料金相場
軽度のつまり除去 5,000円〜8,000円
中度のつまり除去 12,000円~25,000円
重度のつまり除去 30,000円〜50,000円
便器の着脱 10,000円〜40,000円
排水管の分解 8,000円〜30,000円
パッキンの交換 4,000円~5,000円
薬剤を使用する作業 5,000円~
トーラー作業 10,000円~35,000円
高圧洗浄作業(3mまで) 20,000円〜50,000円

以上の作業料金の他に、以下のような基本料金が加算されます。

基本料金 3,000円〜5,000円
夜間・早朝の割増料金 0円〜8,000円(または、作業料金の20〜30%)
出張費 0円〜5,000円
見積もり 0円〜
契約後のキャンセル料 キャンセルする時期による

 

水回りトラブルの修理料金は、状況によっても大きく上下します。必ず、最低3社以上の業者に見積もりを頼み、適正価格で運営している業者に依頼しましょう。

 

以下の記事で、さらに詳しく排水管修理の費用相場について説明しています。高額になる要因なども説明しているので、参考にしてください。

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トイレの排水管トラブルを防ぐ方法

トイレの排水管つまりの原因

トイレのトラブルを解消したら、再発しないように予防することが大切です。ここでは、排水管のつまりや水漏れが起きないための予防方法を解説します。

トイレットペーパーを大量に流さない

トイレットペーパーは、水に流すことを前提に作られていますが、大量に流すとつまりの原因になります。

 

日本人のトイレットペーパーの使用量の平均値は、小のときで89cm、大のときで177cmです。そのため、このくらいの量なら、排水管に詰まる可能性はないと思われます。

 

「小」の場合と「大」の場合の水量とトイレットペーパーの使用量を表にしたので、参考にしてください。

流れる水の量 トイレットペーパー使用量 水道代(概算)
「小」で流す 6リットル 2mまで※ 約1.2円
「大」で流す 8リットル 10m 約1.6円

※LIXILが推奨しているトイレットペーパーの長さの限界

 

大で流す場合は、排泄物も一緒なので10m程度までとしています。大量のトイレットペーパーや排泄物を流すときは、2回に分けて水を流すと安心です。

 

また、通販などで安く買える海外製のトイレットペーパーは、つまりやすい傾向があります。頻繁にトイレつまりが起きているなら、国産品を使いましょう。

トイレットペーパーと排泄物以外は流さない

トイレに流せるとしているアイテムも含めて、トイレットペーパーと排泄物以外は流さないようにしたほうがつまりにくいです。

 

例えば、以下のようなものが、つまりの原因になります。

  • おむつや生理用品
  • ティッシュペーパー
  • 嘔吐物
  • ペット用のトイレ砂

ティッシュペーパーは水に溶けないため、注意しましょう。また、嘔吐物には油分が含まれており、トイレに流すと詰まりやすい傾向です。

 

ペット用のトイレ砂は、水に流れるタイプもあります。しかし、犬猫の排泄物は、人間のものより水分が少なく溶けにくい性質です。トイレに流さず、ゴミとして捨てるようにしてください。

 

下記の記事で、トイレつまりの原因について解説しています。簡単にできる解消法も説明しているので、参考にしてください。

節水対策はなるべく控える

節水対策をして、流れる水の量を少なくすると、トイレつまりが生じやすくなります。トイレつまりが起きないようにするには、充分に水を流すことが大切です。

 

トイレットペーパーや排泄物がきちんと流れるように、トイレは設計されています。決められた水量よりも水が減ってしまうと、排水管に詰まってしまうため、注意が必要です。

 

また、水の流し方が足りないと、尿石の生成にもつながります。

 

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上図のようにペットボトルをトイレタンクに入れて節水すると、タンク内の部品にダメージを与えやすいので、おすすめできません。

排水管を掃除する

排水管に汚れが蓄積すると、トイレつまりが発生します。市販の排水管用の洗剤等を使って排水管の掃除をすると、トイレつまりを予防できます。

 

汚れが頑固になると、市販の洗剤ではなかなか除去できません。週に1回ほどの頻度での掃除がおすすめです。

トイレの排水管を掃除する方法

トイレの排水管の掃除方法

トイレつまりを予防するためにも、排水管の掃除は欠かせません。

  • 重曹とお酢で掃除する
  • 市販の薬剤で掃除する

ここでは、上の2種類の掃除方法を解説するので、参考にしてみてください。

重曹とお酢で掃除する

重曹とお酢なら、揮発したガスで気分が悪くなることもありません。小さなお子さんのいるご家庭でも、安心して利用できます。

 

【用意するもの】

  • 重曹:カップ4分の1(50ml)
  • お酢(またはクエン酸):カップ2分の1(100ml)
  • 40~50℃程度のぬるま湯:便器の半分ぐらい
  • 紙コップなど便器の水を除去するためのもの

 

【掃除の手順】

  1. 便器の中に溜まっている水を取り出す
  2. 重曹を便器に注ぎ入れる
  3. お酢を重曹の上から注ぐ
  4. お湯をかけて、1時間程度放置する
  5. 水を流して、ブラシでこすり洗い

 

以下の記事で、重曹を使った掃除方法をプロセスごとにさらにわかりやすく説明しています。重曹がない場合の代用品など、ちょっとしたアイディアも紹介しているので、参考にしてください。

市販の薬剤で掃除する

市販の排水管洗浄用に作られた薬剤は、重曹では落としきれない汚れもしっかり除去します。

 

おすすめの薬剤は、以下のとおりです。

  • かんたん洗浄丸
  • バイオサイクル トイレ用
  • ピーピースルーF
  • サンポール

それぞれの説明書を確認して、正しく利用してください。放置時間を説明書より長くしても、さらに汚れが落ちるわけではありません。

 

また、便器の素材によっては使えない薬剤もあるので、便器の説明書も確認しましょう。

 

排水管の掃除については、以下の記事を参考にしてみてください。自分でできる排水管掃除の方法を、分かりやすくまとめています。

トイレタンクを掃除

トイレタンク内が汚れていると、水を流すたびに汚れが便器に入り込み、排水管のつまりにつながります。タンク内は湿気があり、黒カビなどが増殖しやすい環境です。

 

トイレタンクは3ヶ月に1回を目安に掃除するのがおすすめです。重曹などを使って、内部部品にダメージを与えない方法で掃除しましょう。

 

ただし、タンク内には金属製、ゴム製などの部品が設置されているので、塩素系漂白剤は使用できません

 

トイレタンクの正しい清掃の仕方は、以下の記事を参考にしてください。間違った方法で清掃すると、タンク内部品を傷つけて、トラブルが生じます。

トイレの排水管トラブルをすぐに解消したいときは

トイレの排水管トラブルにお困りの方へ

トイレの排水管の仕組みや起こりやすいトラブル、解消法を紹介しました。

 

ご紹介した方法でトラブルが解消できないときは、無理をせずに水道修理業者に相談してください。

 

業者選びに迷ったら、私たち『クリーンライフ』にお任せください。300以上の市区町村から指定を受けた指定給水装置工事事業者なので、安心です。

 

年中無休で24時間受付しています。お問い合わせいただいてから、最短30分で駆けつけます。

 

⇒クリーンライフにトイレの排水管つまりの相談をしてみる

2024.12.03

この記事では、トイレの黒ずみの原因について徹底解説します。

 

トイレの黒ずみが発生する原因は、大きく分けて3つです。黒ずみの原因によって対処法が変わるため、自宅のトイレの状況と照らし合わせながら見ていきましょう。

 

記事後半では、トイレの黒ずみを落とす方法についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

トイレの黒ずみとは?

トイレの黒ずみ
そもそも、トイレの黒ずみとは、便器の中やフタなどにつく黒っぽい汚れのことです。

 

トイレを掃除していないと、さまざまな汚れが混ざり合って黒ずみになり、放置すると頑固な汚れになります。

 

黒ずみの原因によって、汚れがアルカリ性か酸性かは異なります。

トイレで黒ずみが発生しやすい場所

便器の汚れやすい場所

トイレで黒ずみが発生しやすい場所は、以下のとおりです。

  • 便器の水面付近
  • 便器のふち裏
  • 便座の裏側
  • 便座の背もたれ下
  • タンクの中
  • 壁や床
  • 男性用トイレ(小便器)の目皿付近

水面付近は水が常に溜まっている場所なので、カビや菌が繁殖しやすく、掃除していないとすぐに黒ずみになります。輪っかの黒ずみができることから、「サボったリング」と呼ばれています。

 

また、便器のふち裏や便座の裏側は尿が飛び散りやすいため、黒ずみができやすい場所です。男性用トイレ(小便器)の尿が落ちてくる目皿付近も、黒ずみになりやすいため掃除が必要です。

 

さらに、タンクの中や壁・床は、湿気がこもるとカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。そのため、黒ずみには常に意識を向ける必要があります。

トイレの黒ずみの原因は主に3つ

トイレの黒ずみの主な原因は、以下の3つです。

  • 繁殖した「カビ」
  • 水や雑菌などが混ざった「水垢」
  • 尿に含まれる物質が固まった「尿石」

それぞれなぜ黒ずみになりやすいのか、詳しく見ていきましょう。

繁殖した「カビ」

トイレ内にカビが繁殖すると、黒ずみになって現れるケースがあります。カビが繁殖しやすいのは、以下の条件です。

  • 温度が15℃~30℃
  • 湿度が70%以上
  • 汚れがある

トイレにはエアコンがない場合が多いため、真夏や真冬でなければ、温度は15℃~30℃の間に収まりやすい傾向があります。

 

また、便器やタンクには常に水が溜まっているため、湿度は高くなりやすく、尿や便などで汚れも溜まりやすい環境です。

 

つまり、トイレはカビが繁殖するのにピッタリの場所といえます。カビは悪臭や害虫にもつながるため、早期の対処が必要です。

 

⇒すぐにカビを落とす方法を見る

水や雑菌などが混ざった「水垢」

便器の水面付近や水が流れる部分に発生する黒ずみは、水垢が原因です。水垢は、水道水に含まれるミネラル成分がホコリや雑菌と混ざり、固まるとできます。

 

できたばかりの水垢であれば、ブラシでこすると落ちます。しかし、放置すると頑固な汚れになるため、洗剤を使って落としましょう。

 

⇒すぐに水垢を落とす方法を見る

尿に含まれる物質が固まった「尿石」

尿が飛び散りやすい場所

床や便座の裏側など、尿が飛び散りやすい場所にある黒ずみは、尿石が原因と考えられます。尿石は、尿の中に含まれるミネラルやカルシウムが細菌と反応し、固まると発生します。

 

トイレの使用後に水を流しただけでは、尿の汚れは取り切れないケースがあるため、尿石による黒ずみが発生するのです。

 

悪臭が発生したり、カビや水垢と合わさって頑固な汚れになったりする場合もあります。

 

⇒すぐに尿石を落とす方法を見る

トイレの黒ずみを落とすときの注意点

トイレの黒ずみを落とすときの注意点は、以下の3つです。

  • 便器内の水を抜く
  • 酸性洗剤と塩素系漂白剤を同時に使わない
  • 掃除後は洗剤をしっかりと流す

注意点を知らないと、効果が薄まったり健康被害が起きたりします。詳しく見ていきましょう。

便器内の水を抜く

トイレの止水栓

トイレの黒ずみを落とす前に、便器内の水を抜いておきましょう。なぜなら、掃除しやすくなり、洗剤が薄まるのを防げるからです。

 

便器内の水を抜く主な方法は、以下のとおりです。紙コップや灯油ポンプなど、使う道具はすべて100円均一ショップで購入できます。

 

【紙コップを使う方法】

  1. ゴム手袋をはめる
  2. 紙コップで便器内の水をすくう
  3. バケツに水を移す

 

【灯油ポンプを使う方法】

  1. 灯油ポンプの先を水の中に入れる
  2. ポンプを手で押し、水を吸い上げる
  3. バケツに水を移す

 

【止水栓を閉める方法】

  1. 止水栓を時計回りに回して閉める
  2. レバーを回し、水を抜く

掃除後に元の水量に戻しやすいように、止水栓を閉める際はどのくらい回したか覚えておきましょう

酸性洗剤と塩素系漂白剤を同時に使わない

酸性洗剤と塩素系漂白剤を同時に使うと、有毒ガスが発生する可能性があります。絶対に一緒に使わないでください。

 

有毒ガスを吸い込むと、重い呼吸器障害を引き起こす可能性があり、大変危険です。

 

例えば、酸性洗剤はトイレ用洗剤やクエン酸、塩素系漂白剤はカビ取り用洗剤やハイターなどです。「まぜるな危険」の表記がある製品は、同時に使わないでください。

掃除後は洗剤をしっかりと流す

黒ずみを掃除した後は、洗剤をしっかりと流すのが鉄則です。なぜなら、洗剤といえど、便器内に残っているとカビが発生する原因になるからです。

 

そのため、掃除後は数回水を流して、洗剤が残らないくらいきれいにしましょう。

トイレの黒ずみを落とす方法

トイレ
トイレの黒ずみを落とす際は、原因に適した洗剤を使いましょう。理由は、洗剤といってもさまざまな種類があり、含まれる成分が異なるからです。

 

トイレの黒ずみの原因と適した洗剤を、以下にまとめました。

原因 適した洗剤
カビ 塩素系漂白剤
尿石 酸性洗剤
水垢 クレンザー
複合的な汚れ 重曹・クエン酸

原因がわからないときは、塩素系漂白剤から順に試していくとよいでしょう。以下で、使い方を詳しく紹介します。

カビには塩素系漂白剤を使用する

カビは酸性汚れのため、アルカリ性の塩素系漂白剤が効果的です。塩素系漂白剤には、具体的に以下の製品があります。

  • 除菌洗浄トイレハイター | 花王
  • ドメスト|ユニリーバ・ジャパン
  • スクラビングバブル 超強力トイレクリーナー|ジョンソン

塩素系漂白剤は、ドラッグストアやホームセンターで数百円ほどで購入できます。塩素系漂白剤を使った後に汚れを落とすための掃除ブラシも数百円ほどで買えるため、一緒に手に入れておきましょう。

 

【塩素系漂白剤の使い方】

  1. 黒ずみに塩素系漂白剤を吹き付ける
  2. 説明書きに従って放置する
  3. 水を流してブラシで軽くこする

説明書きに記載のある時間より長く放置すると、便器や配管を傷める可能性があります。使用時は、説明書きに従いましょう。

尿石には酸性洗剤を使用する

尿石はアルカリ性汚れのため、酸性洗剤が効果を発揮します。酸性洗剤には、具体的に以下の製品があります。

  • トイレルック|ライオン
  • サンポール|金鳥
  • トイレ職人|允・セサミ

酸性洗剤は、ドラッグストアやホームセンターへ行けば数百円ほどで購入可能です。掃除ブラシも数百円で売っているので、買っておくとよいでしょう。

 

サンポールで男子トイレを掃除する

酸性洗剤は、以下のように使用します。

  1. 黒ずみに酸性洗剤を吹き付ける
  2. 説明書きに従って放置する
  3. 掃除ブラシでこする
  4. 水を流す

尿石のトイレ掃除については、以下の記事も参考にしてください。軽度~重度に分けて、詳しい掃除方法を解説しています。

水垢にはクレンザーを使用する

塩素系漂白剤や酸性洗剤で落ちない水垢による黒ずみは、クレンザーで削り落としましょう。クレンザーには研磨剤が含まれているので、頑固な水垢や黒ずみにも効果的です。

 

クレンザーは、ドラッグストアやホームセンターで数百円あれば購入できます。掃除ブラシも数百円なので、購入しておきましょう。

 

【クレンザーの使い方】

  1. 黒ずみにクレンザーをかける
  2. 掃除ブラシでこする
  3. 水を流す

クレンザーだけでは十分に黒ずみを落とせないので、掃除ブラシでこするのが重要です。

 

トイレの水垢を落とす際は、以下の記事もぜひご覧ください。クレンザー以外の落とし方や、水垢と間違いやすい汚れがわかります。

複合的な汚れは重曹・クエン酸を使用する

複合的な汚れとは、「カビと尿石」「水垢と尿石」が混ざっているなど、黒ずみの原因が一つではない状態です。

 

複合的な汚れは、重曹とクエン酸を使って対処しましょう。重曹とクエン酸は100円均一ショップのほか、ドラッグストアでも数百円で購入できます。掃除ブラシも数百円ほどなので、購入しておくとよいでしょう。

 

【重曹とクエン酸の使い方】

  1. 黒ずみに重曹を振りかける
  2. 重曹の上にクエン酸を吹きかける
  3. 発泡したらトイレットペーパーをかぶせて、1~2時間放置する
  4. トイレットペーパーをはがして、掃除ブラシでこする
  5. 水を流す

手元にあるクエン酸が粉末の場合は、水200mlに対して小さじ1杯のクエン酸を溶かして、クエン酸スプレーを作りましょう。

トイレの黒ずみを防ぐ方法

トイレを掃除する人物

トイレの黒ずみを防ぐ主な方法は、以下の5つです。

  • トイレは定期的に水を流す
  • トイレスタンプ・トイレ洗浄剤を利用する
  • セスキ炭酸ソーダを吹きかける
  • 便器をこまめに掃除する
  • トイレタンクも掃除する

それぞれどのような方法なのか、見ていきましょう。

トイレは定期的に水を流す

定期的にトイレの水を流すと、黒ずみの原因になる尿石や水垢が溜まるのを防げます。

 

逆に、トイレの使用後に水を流さなかったり、使用頻度が少なかったりすると、汚れが流れずに溜まってしまいます。

 

軽い汚れなら水を流すだけで落ちるので、意識して定期的にトイレの水を流しましょう。

トイレスタンプ・トイレ洗浄剤を利用する

トイレスタンプは、便器内に直接ジェルをスタンプすることで、水を流すたびに洗浄成分が便器内に行き渡ります。

 

トイレ洗浄剤は、手洗いタンクに置くだけで成分が水に溶けだし、汚れを落としてくれます。

 

いずれもドラッグストアやホームセンターで数百円ほどで売られているため、すぐに試しやすいでしょう。具体的には、以下の製品があります。

 

【トイレスタンプ】

  • スクラビングバブル トイレスタンプ|ジョンソン
  • ブルーレットスタンピー|小林製薬

【トイレ洗浄剤】

  • 液体ブルーレットおくだけ|小林製薬
  • トイレマジックリン 流すだけで勝手にキレイ|花王

簡単に導入できるため、日々の黒ずみ対策としておすすめです。

セスキ炭酸ソーダを吹きかける

セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ソーダの中間の性質を持つアルカリ剤で、雑菌やカビの増殖を予防できます。

 

100円均一ショップやドラッグストアで購入でき、ドラッグストアだと相場は200円~500円です。

 

セスキ炭酸ソーダはそのままではなく、スプレーにして吹きかけて使います。セスキ炭酸ソーダスプレーの作り方は、以下のとおりです。

  1. スプレーボトルに入った水500mlに、小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを入れる
  2. よく振って混ぜる

スプレーボトルは100円均一ショップに売っているので、セスキ炭酸ソーダとあわせて購入しておき、スプレーを作りましょう。

便器をこまめに掃除する

便器をこまめに掃除するのは、黒ずみ予防に非常に効果的です。1週間に1回ほどトイレ掃除をすれば、黒ずみになる前に汚れを落とせるでしょう。

 

掃除ブラシでこすり洗いができれば理想ですが、トイレクリーナーでの拭き掃除でも大丈夫です。一拭きするだけでも汚れや雑菌が溜まるのを防げるため、こまめな掃除を心がけてみてください。

トイレタンクも掃除する

便器内だけでなく、トイレタンクも掃除すると、黒ずみを予防できます。トイレタンク内は湿度が高くなりやすいため、カビが増殖しやすく、そのまま便器内にカビを流してしまう可能性があるのです。

 

見落としがちですが、1ヶ月に1回程度はトイレタンクを掃除しておくと、便器内に黒ずみが発生しにくくなります。

 

トイレタンクの掃除には、100円均一ショップやドラッグストアで数百円程度で入手できる重曹を使います。トイレタンクの掃除方法は、以下のとおりです。

  1. トイレタンク内にカップ1杯の重曹を入れる
  2. 約6時間放置する
  3. 水を流す

約6時間放置するため、就寝前や外出前に入れておくとよいでしょう。

トイレの黒ずみをすぐに落としたいときは

トイレに黒ずみがあるときは、まず原因を特定し、原因に合った対処をしましょう。原因がわからないときや、早くきれいに落としたい場合は、すぐに修理業者へ依頼するのがおすすめです。

 

私たち『クリーンライフ』は、トイレの汚れや異臭など、さまざまなトイレトラブルに対応しています。出張見積もり費無料・最短30分で作業員が駆けつけます。

 

原因がわからない場合でも対応いたしますので、お困りの場合はぜひお問い合わせください。

 

クリーンライフにトイレの汚れや異臭について相談してみる

2024.12.03

トイレを使ったあとに水を流そうとしたら、水がなくなってた!

 

そんなトラブルには考えられる原因があります。原因を突き止めることで対処できますので、状態がこれ以上悪くならないためにも、予備知識の一つとしてぜひ覚えておいてください。

 

トイレの水がなくなる原因次第では、自力で対処が難しい場合があります。そんなときは業者に相談することをおすすめします。

 

⇒クリーンライフにトイレ水漏れ・つまりトラブルの相談をしてみる

トイレの水がなくなる原因はトイレタンク?便器?

トイレの水がなくなるのは大きく分けて2つに分類でき、トイレタンクが原因の場合と便器や排水管が原因の場合があります。

 

以下の表を参考にして、ご自身のトイレの水がなくなる原因がどちらなのか判断してみてください。

トイレの水がなくなる原因 症状は?
トイレタンクが原因でトイレの水がなくなっている トイレを流しても水が出ない、流水量が少ない
便器や排水管が原因でトイレの水がなくなっている 便器内に溜まっている水の量が少ない、全くない

 

それでは、順番にトイレの水がなくなる原因をご紹介します。

トイレのタンク内から水がなくなる4つの原因と対処法

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トイレのタンク内に水が溜まらなくなる状態には、4つの原因があると考えられます。原因が分かれば対処法も導き出せます。

ボールタップの故障

トイレのタンクの中に溜まる水の量を調整してくれる部品を、ボールタップといいます。

 

トイレタンクの中にある浮き玉を繋いでいる部分を指し、タンクの中に水を溜めるときに弁を開いたり閉じたりすることでタンク内の水の量を調整します。

 

このとき、ボールタップに不具合があったり、ゴミが付着したりしているとボールタップが本来の役割を果たすことができません。

ボールタップが原因のときの対処法

ゴミが付着していることが原因になっている場合は、ボールタップを一旦外し、付着しているゴミを取り除きましょう。手で簡単に取れない場合は、ブラシなどを使ってこするとゴミを綺麗に取り除けます。

 

ゴミを取り除いて再び設置したあとでも不具合が直らない場合は、ボールタップそのものが故障している恐れがあります。

 

破損している場合は、ボールタップそのものを新しいものと交換する必要があります。ボールタップは市販されているものでOKです。

タンクの中で浮き玉が不具合を起こしている

トイレタンクの中に水がなくなるのは、タンクの中にある浮き玉に原因があることも考えられます。

 

一度タンクの中を覗いてみてください。浮き玉は、タンクの中の水の量を調整するために必要な部品です。

 

そのため、浮き玉に不具合があり、動きが悪くなっていると水の量をうまく調節することができず、タンク内から水がなくなることがあります。

浮き玉が原因のときの対処法

浮き玉は、トイレタンク内の水が一定の位置まで溜まったことを感知して、水が止まる仕組みになっています。

 

そのため、浮き玉がどこかで引っかかっていたり、浮き玉が破損したりしていると水位を感知できず、トイレタンク内の水がなくなるのです。

 

浮き玉が引っかかっていたら引っかかっている部分を直し、浮き玉が破損しているときは浮き玉を新しいものと交換しましょう。

ゴムフロートの不具合

トイレの水を流すとき、一般的にレバーをひねると水を流すことができます。

 

レバーをひねるとなぜ水が出るのかというと、レバーをひねったときにトイレタンク内のゴムフロートが持ち上がるためです。そのとき、トイレタンク内の水が便器に流れていき、汚水を流すことができるのです。

 

しかし、ゴムフロートに不具合が起きていると、トイレタンクの水をうまく流すことができません。

 

また、ゴムフロートにゴミがついている場合や水垢で汚れている場合、ゴムフロートそのものが壊れているなどのトラブルにより、不具合が起きてしまうのが一般的です。

ゴムフロートの不具合のときの対処法

トイレタンク内の水がなくなる原因がゴムフロートの汚れの際には、汚れを取り除くことで不具合が解消されます。

 

原因がゴムフロートを繋ぐ鎖が絡まりだった場合は、その絡まりを直すことで水がタンク内に溜まるようになります。もしも鎖がさびたり切れたりしている場合は、新しい鎖と交換しましょう。鎖はホームセンターなどで購入できます。

 

ゴムフロート本体に亀裂が入っている場合は、ゴムフロートとしての役割を果たしていません。ゴムフロート本体を交換しましょう。ゴムフロートもお店で購入可能です。

止水栓の開け忘れ

案外うっかりしているのが、止水栓の開け忘れです。

 

止水栓は、トイレタンクと給水管を繋ぐもので止水栓を開ければ水が通り、止水栓を閉めれば水の流れが止まります。

止水栓が原因のときの対処法

止水栓の開け忘れが原因であれば、止水栓を開けることでトイレタンク内に水が溜まるようになります。止水栓の開閉にはマイナスドライバーを使うと便利です。

 

止水栓を開きすぎると、トイレタンク内に溜まる水の量が多くなってしまう場合があります。止水栓の開き具合にはくれぐれも注意してください。

トイレの便器の中から水がなくなる4つの原因と対処法

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トイレに入ろうとしたら、便器の中の水がなくなっていて驚いた経験はありませんか?

 

何が原因か分からず困惑したことでしょう。便器の中の水がなくなる原因を突き止めて、正しい対処法をぜひ実践してみてください。

サイホン作用の影響

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トイレの水がなくなるトラブルの中で、自己サイホン作用という便器の中の水がなくなる現象があります。

 

一般的な洋式便器の奥にある排水管はS字型になっており、そこで蓋がされることで便器の中にも水が溜まる仕組みになっています。この蓋をする水を封水といいます。

 

ところが、トイレの水が勢いよく流れすぎてしまうなどの原因で、S字の排水部分から水がなくなり、便器の中の水がなくなることがあり、これが自己サイホン作用です。

サイホン作用が原因のときの対処法

自己サイホン作用によって便器中の水がなくなる場合、S字部分に水を溜めるとトラブルを解消できます。

 

バケツなどに水を汲んで、静かに便器の中へ水を流しましょう。このとき、一度止水栓を閉めたあとに水を流すことで、水の流れに勢いがつきます。

 

この対処法でも便器の中の水がなくなる場合は、排水管に何らかのトラブルが生じている可能性があります。排水管が原因の場合には専門業者でなければ解消は難しいため、早めに業者へ相談することをおすすめします。

排水管の中のつまり

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トイレの水のトラブルの中で、排水管に原因があることも珍しくありません。

 

特にトイレは汚物を流すところなので、排水管に大量のトイレットペーパーを一度に流すとつまりが発生し、これが原因となって便器の中の水がなくなることがあります。

排水管のつまりが原因のときの対処法

便器の中の水がなくなる状態を解消させるために、バケツなどに水を汲んで便器に流してみましょう。

 

そのほか、ラバーカップ(すっぽん)と呼ばれる道具を使う方法もおすすめです。

 

使い方はとても簡単なです。

  1. 止水栓を締める
  2. ラバーカップを排水口にあて、ゆっくり棒を押し込む
  3. 勢いを付けてラバーカップを引き上げるのを何度か繰り返す
  4. トイレに水をバケツなどで流し、水が流れてしっかりと便器内に溜まったら完了

汚水が周りに飛び散ったときのために、新聞紙などを床に敷いておくことをおすすめします。

 

ラバーカップを使った直し方を詳しくご覧になりたい場合には、こちらを参考にしてみてください。

 

⇒トイレつまりのラバーカップ(すっぽん)を使った直し方を見てみる

天候や大量の流水で排水管の気圧が変化した

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トイレの水がなくなることと気圧が関係していると聞いて、驚く方もいるのではないでしょうか。

 

一軒家よりもマンションやアパート、ショッピングモールやデパートのように、階数のある建物で起こりやすい現象です。

 

排水管の中の気圧が変わることで便器のS字部分の水が吸われ、便器の中の水がなくなるのです。これは上の階でトイレの水を大量に流したとき、排水管の中の気圧が変化して下の階のS字部分の水が引っ張られても発生します。

排水管内の気圧変化が原因のときの対処法

他の原因とは違って外的要因が原因となるため、1度トイレの水を流すと基本的には解消されます。

 

しかし、あまりにも多発する場合には、設計や排水管内に問題がある可能性も考えられます。早めに大家さんや管理会社、業者へ相談しましょう。

水が蒸発した

便器の中の水は簡単に蒸発するものではありませんが、例えば旅行や出張などで長期間家を留守にし、便器内の水が蒸発することは珍しくありません。

 

特に夏場などは気温が高くなるので、長期間ではなくとも、家を空ける時間が長くなれば便器内の水が蒸発しやすい状態になります。

水が蒸発したときの対処法

便器内の水が蒸発しただけなので、そのままタンクのレバーを引いて1度水を流せばトラブルは解消します。

 

もしも繰り返し便器の中の水が蒸発するのが気になるようなら、市販されている薬剤を使うとよいでしょう。

 

トイレの水の蒸発を予防するための薬剤が市販されていますので、長期間留守にする予定がある場合は、家を空ける前に薬剤を便器の中に注いでみてください。

トイレの水がなくなるのを防ぐ方法は?

Cause

トイレの水がなくなるトラブルを放置してしまうと、場合によっては別のトラブルを誘発してしまう恐れがあります。

 

トイレの水がなくなることが多発する場合、原因を突き止めて早めに対処することをおすすめします。

定期的にトイレのメンテナンスをする

トイレの水がなくなるトラブルを予防するためには、定期的なメンテナンスをおすすめします。

 

トイレタンク内を定期的にチェックして、中の部品に不具合が起きていないか、破損していないか、ゴミが付着していないかなどを確認しましょう。

トイレの水がなくなる原因を作らない・早めに対処する

原因を作らないことも大切です。早めに不具合に気づくことができれば、トイレの水がなくなるトラブルが起こる前に対処できます。

 

例えば、便器の中の水が蒸発しやすいなら、市販の薬剤を使うことをおすすめします。

 

また、排水管にトイレットペーパーなどがつまったことが原因なら、一度に大量のトイレットペーパーを流さないように気を配ることが大切です。

 

トイレの水に関するトラブルを予防するためには、定期的なメンテナンスと、原因を作らないことが大切です。

トイレの水がなくなって心配なら

トイレの水がなくなる原因と対処法を、トイレタンクと便器に分けて4つずつご紹介しました。

 

1度や2度トイレの水がなくなった程度の異変であれば、問題ないケースが多いですが、早めに対応することが大切です。もし原因が分からない、対処法が自分には難しいと感じる方は専門業者へ相談してみることをおすすめします。

 

私たちクリーンライフでもトイレや水回りトラブルのご相談を受け付けております。

 

24時間365日フリーダイヤルでお電話できるため、早朝や夜間の急なトイレつまりもぜひご相談ください。無料でお見積もりいたします。

 

⇒クリーンライフにトイレ水漏れ・つまりトラブルの相談をしてみる

2022.05.19

今回はトイレつまりが自然に治るケースや、治らないときの対処法をご紹介します。

 

自然に治るトイレつまりの原因とは、以下のような水に流せるものです。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物
  • 『トイレに流せる』商品

自然に治る前に症状を改善したい場合、ペットボトルやお湯など、身近なものを用いて自分で対処することも可能です。

 

自然に治らないトイレつまりは、いくら放置しても治りません。自然に治るトイレつまりか、治らないのか見極められるよう、具体的な症状例についてもお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。

トイレつまりが自然に治る3つのケース

タンクレストイレ

トイレつまりが自然に治るケースは、主に以下の3つです。

  • トイレットペーパーのトイレつまり
  • 排泄物によるトイレつまり
  • 『トイレに流せる』商品のつまり

水に溶けるものによるトイレつまりなら、自然に治ります。時間の経過とともに、つまりの原因が徐々にほぐれていくからです。

 

自然に治るまでにかかる時間は、トイレつまりの原因によって異なりますので具体的に見てみましょう。

トイレットペーパーのトイレつまり

トイレットペーパーがつまったケースなら、自然に治るケースが多いです。時間をかければ、トイレットペーパーが水に溶けだします。

 

トイレつまりが解消されるまで2~3時間ほどは必要なので、急ぎでないなら様子を見ましょう。

 

数時間待ってもトイレつまりが解消されないときは、思い当たる原因が他にないか確認してください。つまっているもの次第では、いくら待っても治りません。

 

普段トイレを共有する方がいれば、詰まりの原因に心当たりがないか聞いてみてください。

排泄物によるトイレつまり

排泄物が原因のトイレつまりも、自然に治るといえます。時間が経てば、つまった排泄物が崩れていきます。

 

自然に治るまでにかかる時間は、2~3時間程度。待てる状況なら、そのままにしておくことをおすすめします。

 

時間が経っても改善されない場合、頑固なつまりが関与しているかもしれません。排泄物とはいえ、以下のような状態では完全につまってしまうケースもあります。

  • 排泄量が多い
  • お腹の調子が悪く、便が硬い

トイレつまりが自然に治る気配がないなら、後ほど取り上げる手軽な解消方法を試してみてください。

 

排せつ物によるトイレつまりの解消法は下記のページで詳しくまとめていますので、参考にしてください。

『トイレに流せる』商品のつまり

『トイレに流せる』と書かれた商品によるトイレつまりも、自然に治ることがあります。流す量が多いとつまってしまいますが、しばらくすると段々溶けてくるでしょう。

 

トイレつまりの解消までは、トイレットペーパーや便より時間が必要です。目安としては、6時間~12時間ほどかかると想定しておいてください。

 

朝に気付いた方は夜に、夜に気付いた方は翌日に確認してみましょう。変化がなければ、後ほど触れる手軽な解消方法を試してみるのがおすすめです。

 

ただし、元々は水に溶けるものでも、ペット砂などを固まりで一度にトイレへ流すとつまることがあります。このケースのトイレつまりは、自然に治ることはありません。

自然に治ることはないトイレつまり3つ

トイレつまり

トイレつまりの中には、自然に治ることがないケースもあります。水に溶けないものがつまっている場合は、そのままでは解消されません。

 

また、本来なら水に溶けるものでも、量が多すぎると解消されないケースもあります。

  • 吸水性の高いものによるトイレつまり
  • 固形物によるトイレつまり
  • 尿石によるトイレつまり

本項では、トイレつまりの原因になりやすく、自然には治らないものをご紹介します。該当するものがあれば、専門業者による対応が必要です。

吸水性の高いものによるトイレつまり

吸水性の高いものをトイレに流してしまうと、つまりが自然に治るのは難しいでしょう。

 

おむつや生理用品など水を吸うものがトイレに落ちると、排水管の中で何倍にも膨れ上がって取り出せなくなる可能性があります。

 

手で届く範囲に詰まりの対象物がなく取り出せない場合は、修理業者に修理を頼む必要があります。

固形物によるトイレつまり

固形物によるトイレつまりは多いのですが、自然に治ることはありません。水に溶けないので、落としたものがあれば取り出しましょう。

 

トイレつまりの原因によくなる固形物は、次の4つです。

  • スマホ
  • ライター
  • おもちゃ
  • ペンなどの筆記用具

スマホをトイレで操作し、落とすケースがよくあります。手に持っていなくても、ポケットから落としてしまうことも。ライターやペンなども同様です。

 

子どもが遊んでいておもちゃを落とし、流してしまうこともあります。

 

原因が分からない方は水位を確かめてください。トイレの水位が下がったままになっている場合は、異物によるトイレつまりの可能性があります。

 

トイレつまりで水位が下がる原因は、以下のページで詳しく解説しています。

尿石によるトイレつまり

トイレつまりの原因の一つに尿石があります。尿石は、雑菌などの影響で尿のカルシウムが変質したものです。

 

尿石が大きく固まってしまうと、トイレつまりが自然に治ることはありません。

 

トイレつまりを繰り返す場合や、異物を流していないのにトイレが詰まるときは、尿石が原因の可能性があります。

トイレつまりが起きたときのNG行動

トイレつまりが起きたときに、やってはいけないNG行動があります。

  • 無理やり水を流す
  • 止水栓を開けたまま作業する
  • 熱湯をトイレに流す

上記の行動をとると状況が悪化する可能性がありますので、注意してください。

無理やり水を流す

トイレつまりが自然に治るまで、水を流すのは避けましょう。つまっている状態では、トイレから汚水が溢れだしてしまいます。汚水が室内に漏れるのは、とても不衛生です。

 

早く治したい気持ちは分かりますが、無理やり押し流そうとしないでください。自然に治るのを待って、少しずつ流しましょう。

止水栓を開けたまま作業する

止水栓を開けたままトイレがつまった状態で水を流すと、便器の水が溢れてしまいます。

 

トイレつまり修理を開始する前には必ず止水栓を閉め、安全のために温水洗浄便座のコンセントを抜いておきましょう。

 

止水栓は、時計回りに回すと閉められます。閉める際に何回転させたか覚えておくと、緩めるときに同じ回数回せばよいので簡単です。

 

止水栓の場所や種類などを以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

熱湯をトイレに流す

トイレつまりの解消にお湯を使用することもありますが、熱湯は厳禁です。

 

熱湯を便器に流すと、陶器がひび割れる可能性があります。また、熱湯は配管にも良い影響を与えません。

 

便器が割れると便器本体ごと交換しなければならないため、必ず50℃程度のぬるま湯を使ってください。

自然に治る前にトイレつまりを解消する方法

水に溶けるものによるトイレつまりなら、そのままにしていても解消されます。ただ、自然に治るまではある程度の時間が必要で、急には溶けてくれません。

 

早くても数時間、遅ければ一晩はかかります。トイレつまりを早く治したい場合は、次の方法を試してみてください。

ペットボトルをスッポンの代用品として使う

how-to-use-plastic-bottle

ペットボトルを使えば、スッポン(ラバーカップ)と同様の効果を出せます。方法は次の通りです。

  1. 500mlのペットボトルを1本準備する
  2. 3~4cmほど下部を切り取り、キャップも外す
  3. 切り取った部分を下にして、トイレの排水口に挿す
  4. 飲み口部分を手で押さえ、押し引きする

飲み口部分を手で押さえることで簡易的に圧力をトイレにかけ、つまりの原因を押し流すことができます。簡単にできるため、自然に治るまで待てない場合におすすめの方法です。

 

水はねが起きるので、トイレの周りに新聞紙やタオルを敷いて行いましょう。後始末が楽にできます。

 

ペットボトルを使ったトイレつまりの直し方は、以下の記事で詳しく触れているので、参考にしてください。

ビニール袋を手にはめて押し引きする

ビニール袋の使い方

ラバーカップが手元にないときには、代用品としてビニール袋とゴム手袋を使ってつまりを解消できます。

  1. ゴム手袋をはめる
  2. ゴム手袋をはめた手をビニール袋に入れる
  3. 手をグーにして便器の排水口に手を入れる
  4. 便器の中で押したり引いたりを繰り返す

以上の手順でラバーカップ(スッポン)と同様の効果を得られます。

 

以下のページでは、ビニール袋を使うときの注意点をお伝えしているので、参考にしてください。

洗剤100mlとお湯を入れる

how-to-use- detergent

洗剤とお湯を使えば、トイレつまりを早く解消できます。手順は下記の通りです。

  1. 液体洗剤を100ml準備する
  2. 4Lの水を50℃前後に温める
  3. トイレの排水口に洗剤を入れる
  4. 排水口へゆっくりお湯を注ぐ
  5. 20~30分フタをして待つ
  6. 水を少し流して確認

トイレが割れるので、熱湯は厳禁です。沸騰させた2Lのお湯に、もう半分の水を混ぜれば、程よい温度になります。

 

食器用中性洗剤はタンパク質を分解し、便のつまりを溶かしてくれます。アルカリ性洗剤なら、トイレットペーパーや嘔吐物により有効。酸性であれば、尿石に効果が高くなります。

 

使用する洗剤は、必ず1種類にしてください。有毒ガスが発生するため、アルカリ性と酸性の洗剤を混ぜると大変危険です。

 

トイレつまりを洗剤で直す方法については、下記のページで中性・アルカリ性・酸性ごとに紹介しています。参考にしてお試しください。

重曹50mlとクエン酸(酢)100mlを入れる

how-to-use- sodium-bicarbonate

重曹とクエン酸(酢)も、トイレつまりの解消に役立ちます。酸性のクエン酸と、アルカリ性の重曹によって起こる化学反応を利用した方法です。

 

二酸化炭素の発生に備え、作業時は換気を徹底しましょう。

 

手順は、下記を参考にしてください。

  1. カップ1/4(50ml)の重曹を排水口に入れる
  2. クエン酸1/2カップ(100ml)を追加する
  3. トイレが半分浸かるまで、50℃前後のお湯を注ぐ
  4. フタを閉め、1時間待つ
  5. 水洗レバーの「小」で流して確認する

効果が薄くなってしまうので、重曹⇒クエン酸の順番を必ず守ってください。トイレが割れてしまうことを防ぐため、熱湯を注ぐのも厳禁です。

 

重曹とお酢(クエン酸)でトイレつまりを直す方法は、以下のページを参考にしてください。詳しい手順と注意点を解説しています。

針金ハンガーで異物を削る

針金ハンガーの使い方

針金ハンガーに細工をして、トイレつまり解消の道具として使えます。

  1. ペンチでハンガーの先端を輪にする
  2. 輪にした方を便器の中に入れる
  3. ハンガーの先がつまりに当たるまで入れる
  4. 小刻みに動かしてつまりの対象物を削る

針金を少しづつ動かしてみて、水が流れていけばつまりは解消されています。

 

針金ハンガーを使ったトイレつまりの治し方は、以下のページで詳しい手順を紹介していますので、ご覧ください。

トイレつまりを自分で対処する方法は、複数あります。以下の記事にまとめているので、チェックしてみてください。

自然に治らないトイレつまりは業者へ相談

業者に相談

異物や固形物が原因の自然に治らないトイレつまりは、修理業者に依頼するのがおすすめです。

 

原因に対して的確に対応し、素早くトイレつまりを解消してくれます。簡単な修理であれば、数分で終わるケースも多いです。

 

ただ、中には『修理業者は不安だ』と感じる方もいるかもしれません。修理業者へ安心して依頼できるよう、料金相場と選び方をご紹介します。

 

なお、賃貸物件にお住まいの方は、管理会社へ相談しましょう。

トイレつまり修理業者の料金相場

トイレつまりの解消を修理業者に依頼する際の料金相場は、8,000~25,000円ほどです。内訳は以下の通りですが、トイレつまりの原因や状態によって料金は変わります。

基本料金 0円~5,000円
作業費用 8,000円~30,000円
部品代 必要分で変動
出張料金 0円~5,000円
深夜料金 0円~10,000円

 

クリーンライフ』へのご依頼前には、下記の作業費用と目安時間もご確認ください。

作業内容 料金 所要時間
軽度なつまり(高圧ポンプ使用) 5,500円 30~60分
ドレンクリーナー使用 16,500円~ 30~60分
高圧洗浄機使用 27,500円~ 30~120分

修理業者へ依頼する前に、料金相場をしっかり把握しましょう。

 

⇒クリーンライフにトイレつまりの相談をしてみる

トイレつまり修理業者の選び方

修理業者を検討するなら、選び方が重要です。一部ではありますが、悪徳業者もいるため注意してください。

 

ポイントは以下の3つです。

  • 作業内容や料金が明確か
  • 実績はあるか
  • 利用者の評価が高いか

以上の3つのポイントを押さえて、必ず見積もりを取りましょう。

修理内容が分からないのは不安ですし、トラブルの元にもなります。トイレつまりの修理実績が、どの程度あるかも大切です。修理を実際に依頼した人の声は信頼できるので、口コミも確認してみましょう。

 

トイレつまり修理業者は、以下のページを参考に選んでください。修理料金を安く抑える方法も紹介しています。

トイレつまりの放置によるトラブル

自然に治るのであれば良いのですが、治らないケースでトイレつまりを放置するのは危険です。つまりが悪化し、新たなトラブルに発展してしまう可能性もあります。

 

面倒ではありますが、トラブルの内容を知っておけば、対処もしやすくなります。早めに対応するためにも、つまりの放置による危険性を把握しましょう。

便器から水があふれる

つまりを放置して悪化すると、便器から水が溢れる恐れがあります。

 

水が溢れると床や壁が汚れ、衛生面でも悪影響です。床材や壁紙の張り替え費用が発生する可能性もあります。

 

2階のトイレやマンションなどでトイレの水が溢れると、階下に浸水する可能性もあるでしょう。

 

つまりを放置して汚水が溢れる前に、トイレつまりを修理しましょう。

異臭が発生する

explanation

トイレつまりを放置していると、異臭が発生する原因となります。フタの役割をしているトイレの水が、『毛細管現象』によりつまっているものに吸われ、トイレの水位が下がってしまうのです。

 

『毛細管現象』は、細いすき間や溝に液体が流れ込みます。トイレットペーパーや掃除用シートなどがつまりの原因だと、繊維内に水が入り込むため起こりやすい現象です。

 

トイレの排水口を塞いでいる水がなくなると、下水の臭いが排水管から上がってきてしまいます。

近隣にも被害が広がる

トイレつまりを放置すると、近所の家まで被害が広がる恐れがあります。排水管つまりの影響が、近隣にまで及ぶためです。

 

マンションやアパートは、複数の部屋と排水管が繋がっているため、特に危険です。他の部屋にまで被害を出したことで、賠償問題にまで発展した事例もあります。

 

被害の拡大を防ぐためにも、トイレつまりは早めの対処が肝心です。

トイレつまりを予防する方法3つ

続いて、トイレつまりの予防法を厳選してお伝えします。自然に治るつまりでも、繰り返し起こると厄介です。

 

下記で3つ紹介しているので、ご確認ください。

トイレつまりの原因になるものは持ち込まない

必要最小限のもの以外は、トイレに持ち込まないでください。物を落としたために、トイレつまりが発生した事例は多くあります。

 

特に落としやすいのが、次の5つです。

  • スマホ
  • ハンカチ
  • おもちゃ
  • 置物

トイレに飾りを置いていると、お子さんのいるご家庭ではより危険です。つまりの原因になるものがトイレ内にあるなら、外に出しましょう。

十分な量の水を流す

状況に応じて十分な量の水を流さないと、トイレつまりの原因になります。流れる水の量が少ないと、トイレがつまりやすくなるからです。

 

大・小それぞれに必要な水量を計算して、メーカーはトイレを製造しています。トイレ後に毎回水を流すのはもちろん、便を出したあとは『大』を使ってトイレつまりを予防しましょう。

トイレットペーパーを使い過ぎない

トイレットペーパーの使用量は、1回につき3mまでにしましょう。トイレットペーパーの使い過ぎは、トイレつまりの原因になります。

 

ミシン目の端から端が、約15cm。ミシン目で切ったものを1枚とすれば、20枚が大体の上限です。

 

なお、トイレメーカーが発表しているトイレットペーパーの適正量は、次の通りです。

メーカー 大洗浄 小洗浄
TOTO シングル:~10m
ダブル:~5m
シングル:~3m
ダブル:~1.5m
Panasonic 水量設定による シングル・ダブル:~3m
LIXIL(INAX) ~5m 非推奨

上記はあくまでも目安です。海外製のトイレットペーパーは、日本製より溶けにくいのでさらに短く使ってください。

 

適正な使用量を事前に把握することで、トイレつまりを自ら防ぎましょう。

トイレつまりが自然に治らずお困りなら

トイレットペーパー・排泄物によるトイレつまりなら、自然に治ります。待てない方は、ご紹介した解消法を試してみてください。

 

しかし、異物が原因だと、自然に治ることはありません。放置により悪化する危険があるので、早めに業者へ対処を依頼しましょう。

 

依頼先に迷った場合は、24時間年中無休で水回りのトラブルに対応する『クリーンライフ』をご利用ください。確固たる実績や経験豊富なスタッフを武器に、深刻なトイレつまりもすぐに対処いたします。

⇒クリーンライフにトイレつまりの相談をしてみる

2024.12.03

トイレはそもそも、詰まりやすい構造になっています。中でも、詰まりやすいトイレの特徴は次の3つです。

  1. 節水型のトイレ(タンクレストイレ)
  2. 節約のためにトイレタンクに何かを入れている
  3. 家がマンションや高台にある

この記事ではなぜトイレが詰まりやすいのか、対処法は何かを分かりやすく解説します。

 

自力でトイレ詰まりを解消する方法や業者選びのポイント、予防対策もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

トイレは詰まりやすい構造になっている

便器の排水箇所にカーブしている場所があるため、トイレは詰まりやすい構造といえます。

 

まず詰まりやすい箇所は、排水管の『堰(せき)』と呼ばれる箇所です。封水から排水管につながる箇所で少し高さがあるために、トイレつまりが発生しやすいのです。

 

2ヶ所目は、排水路から排水管につながる手前で曲がっている箇所です。ほぼ直角に曲がっているので、トイレットペーパーなどが一旦ここに止まります。

 

2ヶ所目で詰まりが発生した場合は、便器の着脱が必要になるケースが多く、ご自分での対応は難しい可能性が高いです。

詰まりやすいトイレの特徴3つ

詰まりやすいトイレの特徴

トイレの中には、より詰まりやすいものがあります。

 

詰まりやすいトイレの特徴をお伝えするので、当てはまる項目がないかチェックしましょう。

節水型のトイレ(タンクレストイレ)

タンクレストイレで水が流れる仕組み

リフォームや家を新築した方の中には、節水型のトイレ、タンクレストイレを設置している方もいるでしょう。

 

従来のトイレと比較すると、およそ半分以下の水の量で流すことができるので、節水・節約の効果は抜群です。

 

しかし、節水型のトイレは水の量が少なく詰まりやすいため、注意してください

節約のためタンクに何かを入れているトイレ

タンクにペットボトルを入れない

「トイレタンクの中にペットボトルを入れると、節水できる」という方法が広く知られています。たしかに流れる水の量を減らすことができるので、節水効果はあります。

 

しかし、水の量が減れば、トイレットペーパーや排泄物が流れにくく、排水管の中が詰まりやすい状態です。

 

また、タンク内部でペットボトルと部品がひっかかると、トイレの故障の原因にもなるので、タンクに入れるのはあまりおすすめできません。

2階以上や高台にあるトイレ

マンションの2階以上、もしくは高台にあるトイレも、詰まりやすいトイレの特徴の一つです。高い場所にあるトイレは、1階にあるトイレと比較すると、水圧が低くなってしまいます。

 

通常のトイレは、タンクの中で水が落ちる勢いを利用して便器内に水流を起こすので、そこまで影響はありません。

 

また、水圧を利用して水を流すタンクレストイレの場合は、特に水の勢いが足りないため、詰まりの原因に繋がりやすくなっています。

トイレが詰まりやすい原因7つと対処法

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トイレが詰まりやすい原因7つと、それぞれの対処法を解説します。

 

トイレが頻繁に詰まり、心当たりのある原因があれば、対処してみましょう。

流している水の量が少ない

流したいものに比べて、流している水の量が少ない場合、汚物やトイレットペーパーなどが奥まで流れません。排水管の途中に残ってしまい、トイレが詰まる原因となります。

 

たとえば、「大」で流す量であるにもかかわらず、いつも「小」で流し続けていると、詰まってしまうことがあります。

 

水が少しずつしか流れない場合

また、水の量だけではなく、以下のように水が流れる勢いが弱くても詰まりやすいため、注意が必要です。

  • 節約のために意図的に水を減らしている
  • タンクなどの故障で水が少なくなっている

タンク内にペットボトル等を入れて、水量を減らしてる場合はやめましょう。

 

タンクにペットボトルを入れ、故障により水が少なくなるケースもあります。以下の記事ではトイレの水がたまらない原因・修理方法をまとめているので、参考にしてみてください。

大量のトイレットペーパーを流した

意外かもしれませんが、トイレ詰まりの原因で多いのが、トイレットペーパーです。

 

トイレットペーパーは水に溶けるようにできているため、常識の範囲内で流している分にはもちろん問題ありません。しかし、一気に大量に流すと、便器や排水管で詰まってしまいます。

 

途中で水を1度流して、2、3回に分けて流すようにすると、トイレつまりを防止できます。

 

トイレットペーパーがトイレ詰まりの原因の場合、自力で対処できる可能性があるので、後ほど解説する解消方法を試してみてください。

水に流せる製品を大量に流した

水に流せるお掃除シート、ペット砂などがありますが、やはり大量に流すとトイレが詰まる原因になります。

 

トイレに流せると便利ですが、一気に流すのはトラブルの元なので、絶対にNGです。

 

水に流せるお掃除シートやティッシュをトイレに大量に流すのは避け、ゴミ箱などに入れましょう。ペット用トイレ砂はできるならばトイレには流さず、通常ゴミとして処分することをおすすめします。

吸水性の高いものを流した

紙おむつ、生理用品をトイレに流す人がいますが、これらはトイレットペーパーと違って水に溶けにくい素材でできています。

 

特におむつや生理用品は、水を吸収することで排水管内で膨れ上がるので、排水をせき止めてしまう原因になりやすく、注意が必要です。必ず適切な方法で処分しましょう。

固形物を誤って流してしまった

トイレに落としやすいのがスマホや時計、財布やたばこ、掃除用具です。便器に落としたことに気付かないまま、水を流してしまうこともあるでしょう。

 

これらの固形物は、当然水には溶けません。つまようじや硬貨のような小さなものでも、排水管などで引っかかり、そこをきっかけに汚物や紙類が絡んで、詰まりの原因になります。

 

うっかり流しても水に浮くものなら、排水口付近に残っている可能性があります。ゴム手袋をして確認してみましょう。

 

排水口から見えないときは無理に取ろうとせず、業者に相談するのが賢明です。無理に自分で対処しようとすると、固形物が奥に移動し、トイレつまりが悪化するケースがあります。

汚れや尿石が溜まっている

汚れや尿石の蓄積しているトイレは、トイレが詰まりやすくなります。尿石は、尿がカルシウム等と結びついて、石のように硬くなった物質です。

 

尿石は、サンポールのような強酸性の洗剤でしか除去できません。サンポール等を使うときは、換気をよくして、衣服や皮膚に洗剤が飛び散らないようにしましょう。

 

便器内に黒い汚れを見つけたら、尿石や水垢などが頑固にこびりついている可能性があります。黒い汚れの落とし方は、以下の記事が参考になります。

経年劣化で排水されにくい

トイレが経年劣化して排水量や水圧が弱くなると、洗浄力も低下してつまりが起きやすくなります。

 

また、築年数が長いと、少しずつ蓄積された汚れが排水管にこびりつき、排水管の中が狭くなっていることも、流れにくくなる原因の一つです。

 

排水管の状態はご自分での判断が難しいので、一度水道修理業者に点検してもらいましょう。プロの業者は専用の機器類を使って、蓄積した汚れを落とす方法も知っています。

トイレ詰まりを解消する方法

OKと示す女性

トイレが詰まってしまった場合、原因や状態によっては業者に頼まずとも、自力で詰まりを解消できることがあります。

 

ご家庭でもできる、トイレ詰まりの解消方法を6つご紹介します。

お湯で詰まりを解消する

まずは「お湯」を使って、トイレ詰まりの原因物を溶かす方法です。トイレ詰まりの原因が、トイレットペーパーなどの水溶性の紙類のときに効果が期待できます。

  1. 便器の中の水を極力バケツなどに汲みだす
  2. お湯(45℃くらい)を用意し、少し高めから便器の中へ注ぎ入れる
  3. 2の作業を2~3回繰り返す
  4. 1時間程度放置し、ふやけさせる

トイレの便器は主に陶器でできており、熱湯をかけると割れてしまうため、絶対に使わないでください。

 

注意したいこと等、お湯を使ったトイレつまり解消法を下記の記事で詳しく説明しています。

重曹とクエン酸で解消する

TC 6

お湯に加えて、「重曹」と「クエン酸」を一緒に使えば、さらに効果が期待できます。

 

便器内の水位が上がっている場合は、あらかじめ水を汲みだしておき、電源コードも抜いておきましょう。

  1. 重曹(50g程度)を便器内に入れる
  2. クエン酸(100g程度)も入れる
  3. お湯(45℃くらい)を注ぎ入れ、1時間程度放置する

放置した後に水を入れるときは、詰まりが解消できていない可能性も考慮して、ゆっくり注ぎましょう。

 

さらに効率的にするコツがあるので、以下の記事を参考にしてください。

食器用洗剤で解消する

TC 2 2

「重曹もクエン酸も持っていない」という方は、液体の食器用洗剤でも代用できます。

 

重曹・クエン酸のときと同様、水を調整し、電源コードは抜いておきます。

  1. 液体の食器用洗剤(100cc程度)を便器の中に入れる
  2. ゆっくりお湯(50〜60℃くらい)を注ぎ、20分程度放置する

放置後に無事水位が下がっていれば、もう一度お湯を流し入れて最終チェックをしましょう。

 

食器用洗剤も含めた洗剤を使ったつまり解消法は、以下の記事が参考になります。

ラバーカップで詰まりを除去する

「ラバーカップ(スッポン)」も、トイレ詰まりの解消におすすめです。万が一のときに備えて、1つ用意しておくと便利です。

  1. カップ部分が水に浸かるように水位を調整する
  2. カップを便器に密着させる
  3. 棒をゆっくり押し込み、勢いよく引っ張る ※噴きこぼれ注意
  4. 詰まりが解消できるまで、3の作業を繰り返す
  5. バケツで水を流し、詰まりが解消できたか確認する

ラバーカップは、トイレットペーパーの詰まりなどには効果的ですが、スマホなどの固形物を取るのには向いていません。

 

ラバーカップがご自宅にない場合は、ペットボトルで代用できます。以下の記事を参考にして、ペットボトルでつまりを解消してみましょう。

真空式パイプクリーナーを使う

ラバーカップをより強力にしたものが「真空式パイプクリーナー」です。

 

基本的な流れは、ラバーカップと大きく変わりません。

  1. カップ部分が水に浸かるように水位を調整する
  2. 真空式パイプクリーナーのハンドルを押したまま、便器に押し付ける
  3. ハンドルを引いたり、押したりを繰り返す
  4. バケツで水を流し、詰まりが解消できたか確認する

真空式パイプクリーナーはパワーが強く、かつハンドルがあって操作しやすいので、ラバーカップでは取れなかった詰まりの解消も期待できます。

 

真空式パイプクリーナーの選び方など、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

ワイヤーブラシを使う

「ワイヤーブラシ」を使って、詰まったものを直接かき出すという方法もあります。

 

この方法だと、紙類だけではなく固形物も取り除くことができますが、若干テクニックがいります。

 

トイレに無理矢理ワイヤーを突っ込むと、以下などの危険があります。

  • 便器や排水管を傷つけてしまう
  • 詰まりの原因物を排水管の奥に押し込んでしまう

行き詰ったときはあまり無理せず、専門業者に依頼した方が良いでしょう。

 

⇒クリーンライフにトイレつまりの相談をしてみる

トイレ詰まりの修理を業者に頼む際の料金相場

料金相場

トイレが詰まったときに無理矢理水を流そうとしたり、異物を取ろうとしたりすると、詰まりの状態を悪化させてしまう可能性があります。

 

「自力で直すのは難しい」と感じた場合は無理せず、トイレの修理業者に相談しましょう。

 

ここでは、専門業者にトイレ詰まりの修理を依頼した場合の費用目安を紹介します。

作業内容 料金相場
軽度のトイレつまり 5,000円~6,000円
中度のトイレつまり 15,000円~80,000円
重度のトイレつまり(便器の着脱含む) 20,000円~150,000円
トイレに物を落とした 20,000円~50,000円

業者やトイレつまりの状況によって、料金に差があります。

 

また、作業料金以外に、基本料金(3,000円〜5,000円)や出張費、休日や深夜・早朝の割増料金などが業者によっては加算されます。必ず見積もりをしてもらってから、正式に契約しましょう。

 

なお、『クリーンライフ』は24時間365日営業し、出張費・割増料金はかかりません。お見積り・キャンセル料金も無料ですので、お気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフにトイレ詰まりの相談をしてみる

トイレ詰まりの修理業者を選ぶポイント3つ

POINT

相談するトイレ修理業者を選ぶとき、注目すべきは料金だけではありません。さまざまなポイントを比較して、総合的に判断して業者を選ぶ必要があります。

 

チェックすべきポイントを3つに分けて、紹介します。

1.水道局指定工事店か確認する

業者選びに迷ったら、「水道局指定工事店」に指定されている業者がおすすめです。

 

水道局指定工事店は給水装置の工事を適切にできるとして、自治体の水道局から認められた業者です。一定の知識と技術があり、工事に必要な設備が整っているため、対応力が期待できます。

 

安心してトイレつまりの修理を任せるためにも、水道局指定工事店であることを確認しておきましょう。

 

水道局指定工事店の詳細は、以下のページでご確認いただけます。

2.見積もりで料金を確認する

トイレ修理の作業に着手するまでに、見積もりを出してくれるかもポイントです。

 

余計なトラブルに巻き込まれないためにも、作業開始前に必ず正確な見積もりを出してもらい、金額や作業内容に納得した上で話を進めましょう。

 

トイレ詰まりなどの水回り修理は状態によって金額が変動するので、直接トイレを見て点検してくれる「出張見積もり」がおすすめです。

 

また、初めから業者を決めることはせず、複数の業者に「相見積もり」を依頼して、料金や修理内容、アフターフォローなどについて比較しましょう。

3.スピーディーに対応するか確認する

依頼してからどれくらいのスピードで対応してくれるかも、大切なポイントです。

 

おすすめは「即日対応可能」なトイレ修理業者です。ちなみに、弊社『クリーンライフ』は24時間365日対応で、最短30分で現場へ駆けつけます。

 

ただし、スピード対応が良いとはいえ、必要以上に修理を急がせる業者には注意しましょう。

 

万が一、少しでも不審に感じるところがあれば絶対に契約せず、水道局・各自治体の消費者センター・警察などに相談しましょう。

 

⇒クリーンライフにトイレつまりの相談をしてみる

詰まりやすいトイレを放置するリスク

注意マーク

「詰まりやすいトイレ」や「詰まってしまったトイレ」をしばらく放置する人がいます。

 

「自宅に2つ以上トイレがある」「しばらく家をあけるので使わない」などの理由で、詰まったトイレをすぐに直さず放置する人がいますが、放置は控えてください。

 

放置したせいで、以下のように、さらに事態が悪化するリスクがあります。

自力で直せなくなる

トイレ詰まりは、放置し続けると詰まりがどんどん悪化していくことがあります。

 

気付いたときは「あれ、少し水が流れにくいかな」程度だったものが、そのまま使い続け、完全に詰まってしまうことはよくあります。

 

初期段階で対処していれば、自力で解消できたかもしれませんが、悪化したことによって専門業者に修理を依頼しなければいけなくなることもあります。

 

トイレの状態が悪化すればするほど、修理費用は高くなるので、「詰まりやすい」と感じたら、深刻化する前に対処することが大切です。

水が逆流してくる

トイレが詰まると、水が流れないだけではなく、排水が逆流してくるリスクも抱えています。

 

便器の中の水や汚物があふれ出し、臭いも衛生的にも最悪で、細菌に感染する危険性もあります。

 

軽度の詰まりであれば、便器の水が逆流してあふれるようなことにはならないので、早めに対処することが重要です。

 

トイレの逆流については、以下の記事で原因や対処法を詳しく記載しています。

下の階にトラブルが拡大する

もしあなたがマンションなどの集合住宅に住んでいるなら、トイレ詰まりのトラブルは、下の階の人にも影響を与えかねません。

 

集合住宅の場合、排水管は各部屋で共有しているため、1つのトイレが詰まると、他の部屋のトイレにも悪影響を及ぼす危険性があります。

 

他の部屋のトイレが詰まる、逆流する、水漏れするなど、かなり深刻なトラブルに繋がりかねませんので、集合住宅にお住まいの方は特に注意が必要です。

 

マンションのトイレ詰まりについては、下記の記事でも詳しく解説しています。

詰まりやすいトイレのトラブル予防策

トイレをブラシでこする様子

普段からできる「トイレを詰まらせないための予防策」についても紹介します。

特別難しいことをするのではありません。大切なのは、日々の小さな気遣いの積み重ねです。

排泄物・トイレットペーパー以外は流さない

トイレを詰まらせないためには、まず「排泄物・トイレットペーパー以外のものは流さない」ことを徹底しましょう。

 

「水に流せる〇〇」系のシート類も、トイレットペーパーより厚手になりがちなので、避けるのが賢明です。

 

どうしてもトイレで流したい方は、一気にまとめて流さず、1枚ずつ水に流すようにしてください。

タンクや便座付近にモノを置かない

「トイレの中に誤ってモノを落とさないようにしましょう」だけでは、なかなか注意のしようがありませんので、まずはタンクや便座の近くにモノを置かないことを徹底しましょう。

 

スマホをはじめ、トイレの掃除用具や置物などを便座近くに置かないように気を付けるだけで、誤って便器に落としてしまうリスクはほとんどなくなるはずです。

タンクの中にペットボトルなどを入れて節水しない

節水・節約も大切ですが、基本的にタンクの中にはペットボトルなど余計なものは入れないでおきましょう。

 

ペットボトルを入れるリスクは、水量が減ってしまうだけではなく、物理的にタンクの故障を引き起こす危険性もゼロではありません。トイレは正しく使いましょう。

トイレが詰まりやすくお困りなら

詰まりやすいトイレの対策はお早めに

トイレが詰まってしまうと、生活は一気に不便になってしまいます。まずは、普段の生活からトイレが詰まらないよう意識することが大切です。

 

しかし、万が一トイレが詰まってしまい、「自力で対処できない」と判断した場合は、なるべく早くプロの業者に相談することをおすすめします。

 

私たち『クリーンライフ』は24時間365日お問い合わせに対応しています。300以上の市町村から指定を受けた水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)なので、安心してご利用いただけます。

 

最短30分で駆けつけ、現地調査・出張見積もりは無料です。ぜひお気軽にご相談ください。

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2024.12.03

トイレでチョロチョロと水漏れするときの原因、対処法をご紹介します。

 

チョロチョロ程度の水漏れでも、水道料金に影響があるので、迅速な対応が必要です。今回は、トイレタンク内のチェック方法を、タンクのフタの開け方からわかりやすく説明しています。

 

交換が必要な部品の購入方法も含めて解説するので、参考にしてください。

賃貸のトイレでチョロチョロ水漏れするときの対応

賃貸のトイレでチョロチョロと水漏れしているときは、以下を対応します。

  1. トラブルの状態がわかる写真や動画を撮影する
  2. 賃貸契約書でトラブルが生じたときの対処法を確認する
  3. 火災保険の契約書を確認する

写真や動画があれば、トラブルの原因が特定されやすくなります。入居者の過失によるトラブルでないことがわかれば、貸主が修理費用を負担してくれる可能性があります。

 

賃貸契約書には、トラブルが生じたときにどこに連絡すべきか、費用に関することも記載されているはずです。また、火災保険で水漏れ被害に関する補償などについても確認しましょう。

 

確認後は、管理会社や大家さんへ連絡してください。

賃貸のトイレの修理費用

賃貸のトイレ修理費用は、借主と貸主でどちらが支払うべきなのかを説明します。

 

【借主(住民)負担になるケース】

  • 水漏れの原因が、借主の使用方法の誤りだった
  • 水漏れがあったのに、長い間放置していた
  • 修理しようとして失敗したため、悪化した
  • 勝手に修理業者を呼んで依頼した

 

【貸主負担になるケース】

  • 経年劣化による水漏れ
  • 前の入居者の使い方に問題がある

賃貸契約によっては、「すべて借主負担」と決められている場合もあるので、契約書の確認が必要です。

 

どちらが支払う場合でも、まずは管理者への連絡が必です。トイレが使えなくて自分で修理業者を呼びたいときも、依頼前に管理者へ確認しておきましょう。契約している業者があるかもしれません。

 

あとで貸主が修理費用を負担するときのために、必ず領収書と明細書を保管しておいてください。

トイレでチョロチョロ水漏れするときの修理前の対応

トイレタンク

トイレでチョロチョロと水漏れするときは、自分で修理することも可能です。

 

修理する前に、以下を済ませましょう。

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. どこから水漏れしているか確認する
  3. トイレタンク内の水位を確かめる

それぞれについて、順に説明していきます。

止水栓を時計回りで閉める

トイレの止水栓

まずは、トイレの止水栓を閉めて、給水を止めます。水道の元栓を閉めても給水は止まりますが、元栓を閉めると住宅内の水全てが止まってしまうので、止水栓を閉めるのがおすすめです。

 

止水栓は、給水管とタンク(便器)の間にあるので、以下の箇所を確認してください。

  • 便器の真後ろ
  • 便器の左側、または右側

 

止水栓の形状は、次の3種類です。

  • ハンドル式
  • 外ネジ式
  • 内ネジ式

ハンドル式は手で回せますが、外ネジ式と内ネジ式はマイナスドライバーが必要です。いずれの場合も時計回りで閉めます。

 

以下の記事で、トイレの止水栓についてわかりやすく説明しているので、参考にしてください。

どこから水漏れしているか確認する

チョロチョロと水漏れしている場所を特定すると、原因が想定できます。

 

【水漏れ箇所と原因】

水漏れしている場所 原因
便器内で水漏れ ・ゴムフロート(フロートバルブ)の劣化
・鎖が切れている、絡まっている
・ウォシュレット(温水洗浄便座)の不具合
トイレタンク内で水漏れ ・オーバーフロー管の破損
・ボールタップの劣化や破損
・ボールタップの調整ミス

 

トイレの床が濡れているときは、雑巾などで拭いて乾かしましょう。換気をよくして、カビなどが増殖しないようにしてください。

トイレタンク内の水位を確かめる

オーバーフロー管の適切な水位

トイレタンク内の水位が正しい位置にあるか、確認する方法を説明します。

 

トイレタンク内には、オーバーフロー管という筒状の細長い部品が設置されています。正しい水位は、以下のとおりです。

  • オーバーフロー管に記載された「-WL-」と同じ高さ
  • オーバーフロー管の先端から2〜3cm下

オーバーフロー管には「-WL-」の記載がないものもあります。

 

水位が適切ではない場合は、タンク内の給水システムにトラブルがあると考えられます。

トイレタンクのフタの外し方

トイレタンクのフタに手洗い器がついていないなら、フタを持ち上げるだけで外せます。一方、手洗い器がついているタイプは、フタにつながっている給水ホースを外します。

 

給水ホースは、以下の2種類です。ホースの種類によって外し方が異なります。

  • 蛇腹ホース
  • ゴムホース

 

【蛇腹ホースの場合】

  1. トイレタンクのフタについているナットを反時計回りに回す
  2. ホースを外す
  3. フタを外す

 

【ゴムホースの場合】

  1. トイレタンクに設置されたゴムバンドを外す
  2. トイレタンクのフタを持ち上げて、ホースを外す
  3. フタを外す

 

トイレタンクのフタは、陶器製で重く、落とすと割れてしまうので注意が必要です。バスタオルなどを床に敷いて、その上にそっと置きましょう。

トイレでチョロチョロ水漏れする原因・修理方法

タンク式トイレで水が流れる仕組み

便器に水が流れるプロセスは、以下の通りです。

  1. レバーを回す
  2. レバーと鎖がゴムフロートを引っ張りあげる
  3. タンク底部の排水弁が開いて、タンクの水が便器に流れる
  4. 水に浮かんだ浮き玉が沈む
  5. 浮き玉にアームで繋がったボールタップが感知し、給水が始まる
  6. ゴムフロートが排水弁を閉じる
  7. 水が増え、浮き玉が定位置に上がると給水が止まる

いずれかの部品で不具合が生じると、チョロチョロと水漏れする場合があります。

 

タンク内の以下の部品をチェックしましょう。

それぞれチェックして、トラブルの詳細と対処法を見ていきましょう。

浮き玉に不具合が生じている

浮き玉は、アームでボールタップと接続している球状の部品です。水に浮かんだ状態で、水位によって位置が変わり、水位に関する情報をボールタップに伝えます。

 

浮き玉がスムーズに上下運動するかを確認してください。浮き玉が水に浮く性質を用いて、給水をオン・オフしています。

 

しかし、以下のような原因で浮き玉がうまく動かなくなっていたら、水がタンクにたまっても感知できずに、チョロチョロと給水が続きます。

  • 浮き玉が破損しており、水に浮かない
  • 浮き玉を繋いでいるアームが錆び付いている

錆び付いている箇所を歯ブラシでこすってみましょう。それだけで、水漏れが解消する可能性があります。

 

しかし、サビを落としても解消しない、または浮き玉が破損している場合は、浮き玉の交換が必要です。

浮き玉を交換する方法

浮き玉は、メーカー公式サイトやホームセンター、通販サイトで250円〜800円で購入できます。同じものが買えるかどうか不安な方は、取り外した浮き玉をホームセンターに持って行って、相談してください。

 

新しい浮き玉を用意したら、以下の手順で交換します。

 

【用意するもの】

  • マイナスドライバー(止水栓の開閉)
  • モンキーレンチ
  • 新しい部品
  • 雑巾

 

【交換手順】

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. レバーを回して、トイレタンクを空にする
  3. ボールタップ本体と浮き玉をつないでいるナットをレンチでゆるめる
  4. 浮き玉を外す
  5. 新しい浮き玉に交換する
  6. 止水栓を開けて、水を流してみる

全体に劣化していたら、ボールタップごとの交換がおすすめです。

鎖が外れている・切れている

レバーを回すと、鎖でレバーと繋がったゴムフロートが持ち上がり、水が流れます。その後、ゴムフロートが元に戻るシステムですが、鎖に不具合があるとゴムフロートの動きに問題が出てきます。

 

鎖の不具合でゴムフロートが排水弁をおおえなくなっていて、チョロチョロと水漏れしているケースです。鎖の状態を確認してください。

鎖を元の位置に戻す方法

鎖が絡まっていてうまくゴムフロートを操作できなくなっていたら、鎖を元の状態に戻します。

 

タンクにペットボトルを入れない

節水のためにペットボトルを入れると、鎖が絡まりやすくなるので注意が必要です。

鎖を交換する方法

鎖が切れていたら、交換が必要です。鎖はタンクのメーカー・型番を確認して、ホームセンターや通販サイトで1,000円~3,000円で購入します。同じ長さの鎖を選びましょう。

 

ただし、ゴムフロートとの接続部分が壊れて、鎖を設置できない場合は、ゴムフロートも交換が必要です。

 

【鎖の交換方法】

  1. 止水栓を時計回りで閉めて、レバーを回しタンクの水を抜く
  2. タンクのフタを開けて、鎖を取り外す
  3. 新しい鎖を設置する
  4. 止水栓を開けて、水を流してみる

鎖が長すぎたり、短すぎたら機能しません。長すぎる場合は、調整してください。

ゴムフロート(フロートバルブ)で不具合が生じている

ゴムフロートはフロートバルブとも呼ばれる、トイレタンクの底の排水栓を開閉する部品です。黒いゴムでできているものが主流でしたが、最近では樹脂製のものも増えてきました。

 

ゴムでできた黒いタイプは古くなると、触ったときに手に黒い汚れがこびりつきます。樹脂製は劣化するとヒビが入って、排水弁を塞ぎにくくなります。

 

ゴムフロート(フロートバルブ)を触ってみて、古くなっていたら排水弁からチョロチョロと水漏れが続きます。10年以上使っていたら、交換の時期と考えられます。

ゴムフロートの交換方法

タンクのメーカー公式サイトで、タンクの型番からゴムフロートの型番を確認できます。カインズなどのホームセンターや通販サイト、公式サイトで500円〜1,000円で購入可能です。

 

【ゴムフロートの交換方法】

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. レバーを回し、タンクの水を抜く
  3. ゴムフロートの鎖を外す
  4. 新しいゴムフロートに鎖を設置する
  5. 鎖の長さを調整する
  6. 止水栓を開け、水を流してみる

タンクに適合したゴムフロートが、廃盤になっている場合があります。廃盤になっていても、サイズがほぼあっていれば問題なく使えるケースもあるので、ホームセンター等で相談してください。

オーバーフロー管の水位が正常ではない

オーバーフロー管は、タンクの中央にある筒状の部品で、水が溢れ出(オーバーフロー)そうになった際に、余分な水を外に流す働きをします。

 

オーバーフロー管が折れたり、ヒビが入っただけで、水がチョロチョロと流れ続けてしまう原因になります。

水位の調整方法

オーバーフロー管で水位が低すぎる、または高すぎる場合は、ボールタップで水位を調整します。ボールタップの形状で、やり方が異なります。

 

【水位調節リングがあるタイプ】

  1. ロックを外す(リングを引き上げる)
  2. 水位を高くしたい場合は右回り、水位を低くしたいときは左回りに回す
  3. リングを引き下げてロックする

 

【水位調節リングがない球体型の浮き玉設置タイプ】

  1. 水位を下げたいときは浮き玉の棒を下に、上げたいときは上に曲げる
  2. 浮き玉のアームの根元にあるネジを締める

アームの端に力を入れすぎると折れてしまうので、中心部で操作してください。

 

【水位調節リングも球体型の浮き玉もないタイプ】

球体タイプの浮き玉のついていないタイプは、円柱タイプの浮き玉を回して調整します。

  1. 円柱型の浮き玉レバーの根元を手で押さえる
  2. 水位を低くしたいなら右回りに、高くしたい場合は左回りに回す

1時間経過して、水位が正常なら終了です。

オーバーフロー管の交換方法

オーバーフロー管の交換では、タンクを取り外す必要があります。技術的に高度な作業なので、基本的には業者への依頼がおすすめです。

 

自分で交換する際は、タンクのメーカー・型番を確認して、新しいオーバーフロー管を用意します。メーカー公式ショップのほか、Amazonなどの通販サイトやカインズなどのホームセンターで購入可能です。

 

不安な場合は、取り外したオーバーフロー管をホームセンターに持って行き、同じ種類のものを購入してください。

 

【オーバーフロー管の交換方法】

  1. 止水栓を締めてタンクの水を抜く
  2. モンキーレンチでタンクの底のナットを緩める
  3. タンクを取り外す
  4. オーバーフロー管の接続部をウォーターポンププライヤーで外す
  5. オーバーフロー管を交換する
  6. タンクを設置し直す
  7. 止水栓を開けて水漏れがないか確認する

交換できそうにないときは無理に作業せず、水道修理業者へ相談しましょう。

 

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ボールタップが故障している

ボールタップは、給水管と浮き玉に繋がっている部品です。浮き玉の位置によって、ボールタップは給水を開始したり、終わらせたりしてタンク内の水位を調整します。

 

ボールタップを調整しても水位が正常にならないなら、ボールタップが故障している可能性があります。浮き玉を持ち上げてみても、水漏れが止まらないのであれば、ボールタップの交換が必要です。

ボールタップの交換方法

ボールタップには、以下の2種類があります。

  • 浮き玉がついたタイプ
  • 浮き玉がついてないタイプ

給水管の位置、手洗い管との接続位置を確認して購入してください。接続位置までの距離が異なると、設置できません。

 

コーナンなどのホームセンターや通販サイトで、4,000円〜9,000円です。不安な方は、取り外した部品をホームセンターに持参して選んでもらいましょう。

 

【ボールタップの交換方法】

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. レバーを回し、タンクを空にする
  3. 給水管とボールタップの接続部のナットを外す
  4. ボールタップを交換する
  5. 給水管とナットで固定する

交換後は止水栓を開けて、ボールタップで水位を調整してみましょう。

ダイヤフラム式のボールタップの交換方法

ダイヤフラム式のボールタップは、空気圧と水圧を利用して水位を調整するタイプのボールタップです。

 

【ダイヤフラム式ボールタップの交換方法】

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. レバーを回して、タンクを空にする
  3. ボールタップカバーを外す
  4. 新しいダイヤフラムに交換する
  5. ボールタップのカバーを設置する
  6. 止水栓を開いて、水漏れが改善したかを確認する

タンクのフタを閉める際に給水管と手洗い管の接続が甘いと、水漏れが始まるので、しっかり接続してください。

タンクの底にあるパッキンが劣化している

タンク内の部品に問題がない場合は、タンクの底にあるパッキンの劣化が原因と考えられます。

 

タンクの底のパッキンは、排水弁の水漏れを防止するための部品です。パッキンが劣化すると、隙間からチョロチョロと水漏れが始まります。

 

タンクの底のパッキンは、メーカーとタンクの型番を確認して購入してください。カインズなどのホームセンターや通販サイトで500円〜1,000円で購入可能です。

タンクの底にあるパッキンの交換方法

タンクの底のパッキン交換作業だけなら、難しくはありません。しかし、タンクの底に設置されたパッキン交換は、タンクの着脱作業がある点で難易度が上がります。

 

タンクを取り外した際、割れないように注意が必要です。バスタオルなどを床に敷いて、取り外したタンクを置く場所を作ってください。

 

【パッキンの交換方法】

  1. 止水栓を時計回りで閉める
  2. レバーを回して、トイレタンクを空にする
  3. トイレタンクと給水管の接続を外す
  4. トイレタンクを固定しているナットをモンキーレンチで外す
  5. トイレタンクを外す
  6. トイレタンク底部のパッキンを交換する
  7. 元に戻して完了

タンクの下からの水漏れが起きなくなったか確認して、終了です。

トイレのチョロチョロ水漏れが止まらないときの対処法

水が流れているトイレタンク

トイレタンク内の部品を交換しても水漏れが止まらないなら、以下の方法を試しましょう。

  • 水道修理業者に相談する
  • 新しいトイレに交換する

それぞれについて解説します。

水道修理業者に相談する

部品を交換してもチョロチョロと水漏れが続くなら、本当の原因が特定できなかったのかもしれません。プロの水道修理業者に相談して、原因を特定してもらいましょう。

 

給水装置に問題が生じている可能性があるので、水道局指定工事店への相談がおすすめです。水道局指定工事店は水道局からの指定を受けた業者で、技術力が高く、安心して修理を依頼できます。

 

以下の記事で、水道局指定工事店とはどのような業者なのかを詳しく解説しているので、参考にしてください。

新しいトイレに交換する

便器やタンクは陶器でできているため、壊れることは稀です。しかし、タンク内の部品や接続部のパッキンの寿命は、10年です。

 

陶器は壊れにくいですが、尿石などで汚れが蓄積します。また、地震などの影響でヒビが入ることも。

 

トイレを設置して10年以上なら、水漏れだけではなく、これからも次々と不具合が生じる可能性もあるので、新しいトイレにすることも検討してみてください。

 

節水式や、掃除のしやすいデザインのトイレも選べます。

トイレのチョロチョロ水漏れにおける修理代の相場

トイレのチョロチョロ水漏れを修理依頼した場合の相場料金をお伝えします。相場料金に近い適正価格で運営している業者がおすすめです。

 

【作業料金の目安】

作業項目 費用目安
パッキンの交換 1,000円~
タンクの下のパッキン(密結パッキン)交換 1000円〜+部品代(500円〜1,000円)+タンク着脱料金
ボールタップの交換 3,000円~+部品代(2,000円~8,000円)
浮き玉の交換 3,000円〜+部品代(1,000円〜2,000円)
ゴムフロート(フロートバルブ)交換 8,000円~+部品代(500円〜1,000円)
オーバーフロー管の交換 8,000円~+部品代(5,000円〜10,000円)
トイレタンク本体の交換 50,000円~100,000円(タンク価格込み)
トイレタンクの着脱 15,000円~

 

上記の作業・部品代のほかに、業者によっては以下のような固定料金が加算されます。

 

項目 相場料金
基本料金 0円~5,000円
見積もり 0円~
夜間・休日の割増料金 0円~10,000円
出張料金 0円~5,000円

正式に依頼する前に、必ず見積もりをしてから検討してください。

 

トイレの水漏れの修理料金については、以下の記事でさらにわかりやすく解説しています。

トイレのチョロチョロ水漏れによる水道代

電卓とお金

トイレのチョロチョロと流れる水漏れは、水道料金にも大きく影響します。わずかな水なので油断しがちですが、水道料金は使用量が増えると、1㎥あたりの料金が上がります。

 

自治体によって料金の計算方法は異なりますが、驚くほど高額になる例もあるので注意が必要です。例えば、東京都水道局の公式サイトによると、「便器内の水面がわずかに動いている」程度の水漏れで、月約69,000円がかかります。

 

トイレが使える状態なので、チョロチョロ程度の水漏れは放置しがちですが、少しでも水漏れがあるならすぐに対処が必要です。

トイレのチョロチョロ水漏れをすぐに直したいときは

トイレの修理業者

トイレでチョロチョロと水漏れする原因と、対処法をご紹介しました。

 

ご自分での対処も可能ですが、無理をすると悪化させてしまう可能性も。「難しそう」「失敗しそうで不安」という方は、水道修理業者への相談がおすすめです。業者に依頼すれば、短時間でトラブルが解消します。

 

業者選びに迷ったら、私たち『クリーンライフ』にご相談ください年中無休で24時間対応し、最短30分で水漏れの修理に駆けつけます。点検・お見積もりは無料なので、お気軽にご連絡ください。

 

⇒クリーンライフにトイレトラブルについて相談してみる

2024.12.03
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