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すっぽん(ラバーカップ)といえば、トイレつまりの解消によく使われる道具です。すっぽんの存在を知っている人は多いものの、正しい使い方はあまり知られていません。

 

そこで今回は、すっぽんを使用したトイレつまりの直し方を、イラスト付きで分かりやすく解説します。

 

すっぽんの種類やお手入れ方法もあわせてお伝えしますので、すっぽんを正しく使ってトイレつまりを解消しましょう。

トイレつまり発生時に使うすっぽん(ラバーカップ)の選び方

トイレつまりに使うすっぽん(ラバーカップ)には、いくつかの種類があります。

 

トイレの種類やサイズに合わせて、適したすっぽんを選びましょう。

トイレの種類に適したすっぽんを選ぶ

ラバーカップの種類

すっぽんには、主に3つの種類があります。

和式用 ・ゴム部分がお椀のような半円形
・100均で購入できる場合もある
洋式用 ・ゴム部分に出っ張りがある
・ゴム部分が大・小とサイズ展開されている
節水型トイレ用 ・帽子のつばが付いたような形をしている

 

トイレの種類によってすっぽんを選ばないと、十分に効果を発揮できません。

 

すっぽんは、ホームセンターやディスカウントショップ、ネットショップなどで購入でき、価格は約1,000円~2,000円です。

 

100均ですっぽんが販売されている場合もありますが、多くは和式用なので注意しましょう。

トイレのサイズに適したすっぽんを選ぶ

トイレつまりをスムーズに解消するには、トイレのサイズに合ったすっぽんを選びましょう。

 

トイレの排水口の大きさは、メーカーや機種によって異なります。スッポンと排水口の大きさが合っていないと、うまく圧力をかけられずにつまりを解消できません。

 

スッポンが小さすぎると隙間があいてしまい、大きすぎると圧力をかけられないので、適したサイズのすっぽんを選んでください。

すっぽん(ラバーカップ)で解消できるトイレつまり

すっぽん(ラバーカップ)を使って解消できるのは、トイレに流せるものがつまりの原因で、つまりが軽度の場合のみです。

 

以下のような原因の場合は、すっぽんでトイレつまりを直せます。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物
  • トイレに流せる製品(お掃除シートなど)

トイレに流しても良いとされている製品は、水に溶けるものです。水に溶けるもの以外が詰まったときは、すっぽんではつまりを解消できないと考えておきましょう。

 

トイレつまりは原因によって対処法が異なります。トイレつまりの原因が思い当たらない方は、以下の記事をチェックし、当てはまるものがないか確認してみましょう。

 

「トイレがつまって逆流しているが、原因が分からない」という方は、以下の記事を参考にしてください。トイレが詰まって逆流する原因と対処法を、分かりやすく解説しています。

トイレつまりですっぽん(ラバーカップ)を使う前に準備すること

トイレつまりでスッポンを使う前に、以下の道具を準備しておきましょう。

  1. 新聞紙
  2. ビニール袋
  3. ゴム手袋
  4. バケツまたは灯油ポンプ

新聞紙やビニール袋は、トイレから溢れた水で床が汚れないように敷いておきます。

トイレの止水栓を閉める

トイレの止水栓

作業を始める前に、トイレの止水栓を必ず閉めてください。トイレがつまっている状態で止水栓を閉めずに作業すると、水が溢れてくる可能性があります。

 

止水栓はトイレの後ろや横の壁に設置されており、時計回りに回すと閉まります。固くて止水栓を回せないときは、水道の元栓を時計回りに回して閉めましょう。

 

止水栓の場所や閉め方など、詳しい手順については以下のページでご確認ください。

 

水道の元栓については、設置場所や開閉方法を以下のページで詳しく紹介しています。

トイレを養生する

トイレを養生する

すっぽんを使うと、便器内の水やトイレットペーパーなどがトイレに飛び散る可能性があります。

 

トイレの汚れを防ぐために、新聞紙やビニール袋を使って養生しましょう。

 

ラバーカップ(スッポン)の柄をビニール袋から通す

養生のポイントは、次の通りです。

  • 新聞紙を床に敷き、養生テープでとめる
  • ビニール袋を敷く
  • ビニール袋を便器にかぶせる
  • ビニール袋に穴をあけ、ビニール袋からすっぽんの柄を通して作業する

ビニール袋に穴をあけて、すっぽんの柄を通して作業すると、ビニール袋が汚れの飛び散りを防いでくれます。

便器の水量を調整する

ラバーカップ(スッポン)のゴム部分が隠れるくらいに水位を調節

すっぽんを使うときは、便器の水量を調節します。水量は、カップが隠れるくらいが適切です。

 

便器から溢れそうなほど水が多いときは、バケツやポンプを使って水をくみ出しましょう。反対に、水位が低いときは水を足して調節してください。

すっぽん(ラバーカップ)でトイレつまりを直す方法

ここからは、すっぽん(ラバーカップ)でトイレつまりを直す手順を解説します。

1.すっぽんを排水口に押し込む

まずは、すっぽんを排水口にゆっくりと押し込みます。

 

ポイントは、排水口とすっぽんのゴム部分をしっかりと密着させることです。

 

なるべくすき間ができないように密着させて、ぐっと押し込みます。

2.すっぽんを押し引きする

すっぽんを密着させたら、勢いをつけて素早く引っ張ります。

 

すっぽんでトイレつまりを直すコツは、勢いよく引っ張ることです。トイレつまりの原因を押し出すのではなく、引っ張り出すようなイメージで引いてください。

 

トイレのつまりが解消されるまで、押し引きを何度か繰り返します。

3.水を流す

「ゴポゴポ」と音がしたら、つまりが解消された合図です。

 

しかし、いきなりレバーやボタンで水を流すと、トイレつまりが解消されておらず水が溢れてくる可能性があります。

 

まずはバケツなどで少しずつ水を流し、しっかりと排水されることを確認してください。排水されることを確認できたら、トイレのレバーやボタンを使って水を流しましょう。

すっぽん(ラバーカップ)使用後のお手入れ方法

ラバーカップ(スッポン)使用後のお手入れ方法

すっぽんを使い終わったら放置せず、必ずお手入れをしてから保管してください。

 

すっぽんのお手入れのポイントは、以下の通りです。

  • 水洗いをする
  • スポンジを使って汚れを落とす
  • 洗剤・漂白剤・熱湯は使わない
  • 天日干しでしっかり乾燥させる

必ず汚れを落とし、乾かしてから保管しましょう。洗わずにケースに入れて保管していると、雑菌が繁殖し、悪臭の原因になります。

 

また、ゴム部分の劣化を防ぐため、洗剤・漂白剤・熱湯は使わないでください。

すっぽん(ラバーカップ)がないときのトイレつまり解消法

すっぽん(ラバーカップ)がない場合でも、ほかの道具を使ってトイレつまりを解消できます。

 

すっぽんの代用品として、以下のアイテムで試しましょう。

  • 45℃程度のぬるま湯を流す
  • ペットボトルをすっぽん代わりに使う
  • 重曹とお酢の発泡効果を利用する

家にあるものやコンビニで購入できるものでも試せますので、すっぽんが身近にないときにお試しください。

すっぽん(ラバーカップ)でトイレつまりが直らないときの対処法

すっぽんを使ってトイレつまりが直らないときは、以下の方法を試しましょう。

  • 真空式パイプクリーナー
  • 水道修理業者に修理を頼む

以上の2点について、分かりやすく解説します。

真空式パイプクリーナーを利用する

パイプクリーナーの使い方

真空式パイプクリーナーは、すっぽんよりも強い圧力をかけてつまりを解消する道具です。

 

【真空式パイプクリーナーを使う手順】

  1. パイプクリーナーを排水口に密着させる
  2. レバーを引き上げる
  3. レバーを押し下げる
  4. 引いて押す作業を繰り返す

真空式パイプクリーナーは、初めて使う方でも簡単に取り扱えます。ホームセンターなどで、1,000円~2,000円で購入できます。

 

真空式パイプクリーナーについては、以下のページで詳しく解説しています。使い方やつまりの直し方をまとめていますので、参考にしてください。

水道修理業者に修理を頼む

トイレつまりは早めに対処すっぽんや真空式パイプクリーナーを使ってもトイレつまりが直らない場合、自分で直すのは困難です。

 

無理に直そうとすると状況が悪化する恐れもありますので、水道修理業者に相談することをおすすめします。

 

トイレつまり修理の相場は、8,000円~15,000円くらいです。軽度のつまりであれば安く修理できますので、トラブルが悪化する前に業者に相談しましょう。

 

業者にトイレつまり修理を依頼する前に、以下のページをご確認ください。修理料金の相場や、修理を安く依頼する方法を紹介しています。

トイレつまりが解消されずお困りなら

すっぽんはサイズや種類を適切に選び、正しく使用することでトイレつまり解消に効果を発揮します。間違った使い方をするとつまりが悪化する恐れもありますので、正しく使いましょう。

 

すっぽんでもトイレつまりが直らないときは、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。24時間365日、最短30分で修理に駆けつけます。

 

出張見積もりは無料ですので、まずは気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフにトイレつまりを相談してみる

2021.10.22

トイレつまりが起きたとき、正しい対処法を知らないまま直そうとするのは危険です。

 

知識がないまま自分で適当にトイレつまりを直そうとすると、水が溢れたり便器が壊れたりと、事態が悪化する可能性があります。

 

この記事では、自分でできるトイレつまりの直し方10選を紹介します。

 

身近にあるものを使ったトイレつまりの直し方を分かりやすくお伝えしますので、ぜひトイレつまりの解消にお役立てください。

自分で直せるトイレつまりの原因

トイレつまりには、自分で直せるケースと専門業者による修理・対応が必要なケースがあります。自分で直せるトイレつまりは次のとおりです。

トイレに流せるものが原因

トイレットペーパーや排泄物など、トイレに流せるものが原因でトイレつまりが起きているなら自分で直せる可能性が高いです。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物
  • トイレに流せる製品

上記のアイテムが詰まりの原因であれば、自分でできる対処法があります。

 

しかし、無理にトイレつまりを直そうとすると、余計に悪化する恐れがあります。強引に水を流すのは避けてください。排水管が壊れる可能性もあり、注意が必要です。

トイレの水が徐々に引く

水が少しずつしか流れない場合

便器の水が徐々に引いていれば、何かがつまっている状態ではあるものの水は通っています。

 

完全につまっているわけではないため、自分でトイレつまりを直せる可能性は高いでしょう。

 

固形物やトイレに流してはいけないものを流してしまった場合、自分でトイレつまりを直すのは困難です。無理に直そうとすると異物が奥に行ってしまい、状況が悪化する恐れがあります。

 

トイレつまりを自分で直せそうにない場合は、修理業者に相談しましょう。以下の記事でトイレつまり修理業者の選び方をまとめていますので、業者をお探しの方はお役立てください。

自分でできるトイレつまりの直し方10選

トイレつまり
自分でできるトイレつまりの直し方をご紹介します。

道具を使う方法の他、家にあるものを使った直し方もお伝えするので、ぜひ試してみてください。

トイレつまりを直す前の準備

まずはどの直し方でも共通の、事前準備についてお伝えします。

 

【用意するもの】

  • バケツや灯油ポンプ
  • ゴム手袋
  • ビニール袋や新聞紙
  • ぞうきん

止水栓のタイプによっては、マイナスドライバーも必要です。

 

【事前にする作業】

  1. 電源プラグを抜く
  2. 止水栓を閉める
  3. 床にビニール袋や新聞紙を敷く
  4. 便器の水位が高ければ、水をくみ出す

濡れた手で電源プラグを抜くと感電の恐れがあり、非常に危険です。必ずゴム手袋を装着しましょう。

 

止水栓は手で回せるタイプと、マイナスドライバーで回すタイプがあります。止水栓はトイレの床や壁にあり、時計回りで閉まります。止水栓の閉め方は、以下の記事に詳しく解説していますので参考にしてください。

 

作業中は便器内の水や汚物が飛び散る可能性があるため、床にビニール袋や新聞紙を敷きましょう。

 

もしトイレつまりで便器の水位が高くなっている場合は、バケツや灯油ポンプであらかじめ水をくみ出してください。

トイレつまりの直し方1:バケツで水を流して直す

バケツで水を流すときの水の流れや、水圧を利用してトイレつまりを直します。

 

【トイレつまりのバケツを使った直し方】

  1. バケツに水を入れ、高い位置から細い線を描くように勢いを付けて排水口に水を流す。
  2. 水が流れ、通常の水位に戻るまで水を数回流す。

一気に大量の水を流すのではなく、1~2cm程度の細い幅の水を流すのがポイントです。

 

今すぐにトイレつまりを直したい人は、以下のページも参考にしてください。特別な道具なしでできるトイレつまりの解消法を紹介しています。

トイレつまりの直し方2:お湯を流して直す

お湯でトイレットペーパーや流れるシートなどを溶かし、トイレつまりを直す方法です。

 

【トイレつまりのお湯を使った直し方】

  1. バケツでお湯を数回流す。
  2. 約1時間そのまま放置し、様子を見る。
  3. 放置後はバケツで水を流し、排水されて水位が戻るか確認する。

お湯は40~60℃のぬるま湯を目安とし、70℃を超えるような高い温度にはしないでください。ほとんどの便器は陶器で作られているため、熱湯を流すと便器が割れる可能性があります。

 

ヤカンで沸かす場合、泡が少し立ち、湯気が出始めたくらいが40~60℃の目安です。くれぐれも熱湯は流さないでください。

 

お湯を使ったトイレつまりの直し方は、手軽にできる簡単な方法です。家にあるものですぐに試せますので、より詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

トイレつまりの直し方3:重曹とクエン酸(お酢)で直す

TC 6

重曹とクエン酸を混ぜて使うと泡が発生し、汚れを落とします。

 

炭酸ガスが発生するため、トイレの換気扇を回して部屋のドアや窓を開けてから作業を始めましょう。炭酸ガスが充満すると、体調が悪くなる可能性があります。必ず換気をしてください。

 

【用意するもの】

  • 重曹:計量カップ1/4(50ml)
  • クエン酸(または酢):計量カップ1/2(100ml)
  • 50~60℃のぬるま湯:便器の半分程度の量

【トイレつまりの重曹とクエン酸を使った直し方】

  1. 便器内の水溜りに重曹をかける。
  2. 重曹と同様、水溜り部分にクエン酸を入れる。
  3. お湯(50℃~60℃のぬるま湯)を入れる。
  4. 泡立ったら、その状態で約1時間放置する。
  5. 放置後はバケツで水を流し、排水されるか確認する。

クエン酸がご家庭にない場合には、お酢を代用できます。

 

重曹とクエン酸は、トイレの臭い予防にも効果が期待できます。重曹とクエン酸を使った対処法は以下の記事で詳しくまとめていますので、お試しになる方はご一読ください。

トイレつまりの直し方4:食器用洗剤(中性洗剤)で直す

TC 2 2

洗剤を使う直し方は手軽ですが、洗剤をたくさん使う点に注意しましょう。

 

【用意するもの】

  • 食器用洗剤:100ml
  • 50℃前後ぬるま湯:便器の半分程度の量

【トイレつまりの食器用洗剤(中性洗剤)を使った直し方】

  1. 食器用洗剤(中性洗剤)を便器に入れる。
  2. 便器の半分ほどぬるま湯を入れ、約20分放置する。
  3. 水位が下がったら再度ぬるま湯を入れ、水が流れるか確かめる。

食器用洗剤(中性洗剤)は1種類だけ使ってください。複数の洗剤が混ざると有毒ガスが発生する場合があり、危険です。

 

食器用洗剤を使う方法については、以下のページを参考にしてください。市販で購入できるおすすめの洗剤も紹介しています。

トイレつまり直し方5:ラバーカップ(すっぽん)で直す

トイレつまりの直し方でもっとも有名なのが、ラバーカップを使用する方法です。ラバーカップは「すっぽん」「吸引カップ」「プランジャー」などと呼ばれることもあり、ホームセンターなどで購入できます。

 

便器の水や汚れが飛び散るのを防ぐためにビニール袋に穴を開け、ラバーカップの柄を穴に通して使いましょう。便器をビニール袋で覆って作業するのもポイントです。

 

【トイレつまりのラバーカップを使った直し方】

  1. カップ部分が水に浸かるように、水位を調整する。
  2. カップ部分を排水口に密着させる。
  3. ラバーカップをゆっくりと押し込んだ後、勢いよく引く。
    排水されるまで、これを繰り返す。
  4. バケツで水を流し、きちんと排水されるか確認する。

ラバーカップを使うコツは、一気に勢いよく引っ張ることです。押し込むときはゆっくり行ってください。押し込む前に水を足して水位を調整すると、便器とラバーカップの間が密閉され、効果的です。

 

ラバーカップ(すっぽん)にも種類があり、トイレに適したものを使う方が効果的です。また、ラバーカップで対処できるつまりと、できないつまりがありますので、以下の記事を参考に対応してください。

トイレつまりの直し方6:ビニール袋で直す

ビニール袋でトイレつまりを直す方法は、ラバーカップと似た働きをします。

 

手が小さい、または大きい方は拳が排水口に密着しないため、他の直し方を試しましょう。

 

【用意するもの】

  • ビニール袋:2枚
  • ゴム手袋

 

【トイレつまりのビニール袋を使った直し方】

  1. ゴム手袋をはめた手の上に、ビニール袋を2枚重ねる。
  2. 拳を作って排水口に押し当て、密着させる。
  3. ラバーカップと同様に、拳を押し引きする。
  4. 何度か繰り返し、排水されたらバケツで水を流し、トイレつまりが直ったか確認する。

ビニール袋がトイレに流れないように、拳を押し引きするときはもう片方の手でビニール袋をつかんでおきましょう。

 

ビニール袋を使う際は、トイレの水が飛び散らないように事前準備をしておきましょう。事前準備や詳しい手順については、以下のページを参考にしてお試しください。

トイレつまりの直し方7:ペットボトルで直す

ペットボトルもビニール袋のように、ラバーカップの代用品として使えます。

 

【用意するもの】

  • ゴム手袋
  • 500mlペットボトル
  • ハサミやカッター

ペットボトルの底を約3〜4cm切り取り、使用します。切り取った底とフタは使わないため、捨てても構いません。

 

ハサミやカッターでペットボトルを切り取る際、ケガをしないように注意しましょう。

 

【トイレつまりのペットボトルを使った直し方】

  1. ゴム手袋をはめて、ペットボトルの口に親指を入れ、下部を排水口に差し込む。
  2. ラバーカップと同じように、ペットボトルを上下させる。
  3. トイレつまりが解消されたらバケツで水を流し、排水されるか確認する。

ペットボトルを上下させるときは水が飛び散る可能性があるため、気をつけましょう。

 

また、ペットボトルを切る際には、切り口をきれいに整えましょう。切り口が整っていないと便器内を傷つける可能性があり、注意が必要です。

 

ペットボトルなら自宅にあることも多く、自動販売機やコンビニに行けばすぐに用意できます。以下の記事で分かりやすく解説していますので、参考にしてください。

トイレつまりの直し方8:真空式パイプクリーナーで直す

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも吸引力が強い道具です。1回でトイレつまりが直る場合もあります。

 

【トイレつまりの真空式パイプクリーナーを使った直し方】

  1. ラバーカップと同じく、吸引カップが浸かるように水を調整する。
  2. ハンドルを押した状態で、便器の水溜りにカップ部分を押し付ける。
  3. ハンドルを勢いよく引く。
  4. 1回でトイレつまりが解消しないときは、数回押し引きを繰り返す。
    再度ハンドルを押し付ける場合は、一度水の外へ出した後に押す。

カップの内部が真空状態になるように、便器へ強く押し付けるのがポイントです。

 

真空式パイプクリーナーは、トイレ以外の水回りにも使えるので、1つ持っておくと便利です。詳しい使い方・対処法については、以下の記事を参考にしてください。

トイレつまりの直し方9:ワイヤーブラシで直す

ワイヤーブラシを使えば、排水管を掃除できます。2,000~4,000円ほどで購入可能です。

 

ただし、他の直し方よりも少し難易度が高く、使用にはコツがいります。

 

【トイレつまりのワイヤーブラシを使った直し方】

  1. 排水口にワイヤーブラシの先端部を差し込み、ハンドルを回して押し下げる。
  2. ワイヤーが入りにくいときは強引に押し込まず、ハンドルを回して先端部を回転させる。
  3. 異物があれば、先端部を引っかけて取り出す。汚物は押し流す。

無理にワイヤーブラシを動かすと、排水管や便器が傷ついてしまいます。使うのが難しいため、お持ちでない方やトイレつまりが直らない場合は専門業者に相談しましょう。

 

ワイヤーブラシは慎重に扱わないと、余計なトラブルを招くことになります。使い方は以下のページで解説していますので、使用する前に確認しておいてください。

トイレつまりの直し方10:針金ハンガーで直す

針金ハンガーは、ワイヤーブラシのように使います。

 

固すぎる針金ハンガーは排水管の奥に入らないため、簡単に曲げられる柔らかい針金ハンガーを使いましょう。

 

【トイレつまりの針金ハンガーを使った直し方】

  1. ハンガーの取っ手辺りをペンチで切る。
  2. 排水口に入れる側の先端を曲げて、輪を作る。
  3. 先端を排水口に入れ、奥まで押し込む。
  4. ハンガーを少しずつ動かし、トイレつまりの原因を徐々に削る。
  5. 水が流れ出したらハンガーを取り出し、バケツで水を流して排水されるか確認する。

針金ハンガーの先端が奥まで入らない場合は、作業を中止してください。力を加えて無理に押し込むと、便器や排水管を傷つける恐れがあります。

 

針金ハンガーでトイレつまりを直す際は、以下の記事を参考にしてください。針金ハンガーで直せるトイレつまりと直せないトイレつまりの見極め方や、注意点もわかりやすく解説しています。

 

ご自身では難しいと感じたときには、無理をせずに業者に相談しましょう。

 

⇒クリーンライフにトイレつまりを相談してみる

トイレつまりを放置して直るケース

以下がトイレつまりの原因であれば、放置して直る可能性があります。

  • トイレットペーパー
  • 大便
  • 流せるシート類

これらは本来水に流れるため、放置して自然に直る場合もあるでしょう。

 

放置する時間は2~3時間が目安です。放置してもトイレつまりが直らなければ、60℃程度のお湯を流し、さらに1時間放置しましょう。

 

それでもトイレつまりが直らない場合、ご紹介した直し方を試してみてください。

トイレつまりを放置しても直らないケース

放置してもトイレつまりが直らないのは、以下が原因のケースです。

  • おむつ
  • 生理用品
  • 尿漏れパッド・尿漏れシート
  • おもちゃやスマホなどの固形物

おむつや生理用品、パッド・シートは吸水性が高く、放置すればトイレつまりがさらに悪化する可能性があります。水を吸って膨張するほどトイレつまりを直すのは難しくなるため、早めに取り出しましょう。

 

くれぐれも、ラバーカップは使わないでください。異物が余計に奥へ入り込み、取り出すのが難しくなります。

 

自分で取り出せないときは、なるべく早く専門業者へ相談しましょう。

 

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トイレつまりを放置して起こるトラブル

トイレつまり
トイレつまりに気づいたにもかかわらず放置すると悪化し、トラブルに繋がる可能性があります。

 

どのようなトラブルが起きるのか、具体的にご紹介しましょう。

トイレが故障する

トイレつまりを放置するとトイレが故障し、以下のトラブルが生じる恐れがあります。

  • 水が便器から溢れる
  • 便器の電気系統に水が付着し、故障する
  • 排水口や排水管が傷つく
  • 便器が破損する

トイレつまりを放置してトイレが故障すれば、修理料金が余計に高くなるかもしれません。早めに対処しましょう。

 

トイレつまりの修理料金については、以下の記事が参考になります。修理内容別に料金をまとめていますので、ご確認ください。

下水が逆流する

トイレつまりを放置していると、排水管から汚水や排泄物が逆流する可能性もあります。

 

床や壁に汚水が染み込むと非常に不衛生で、掃除も原状回復も大変です。漏電の恐れもあります。トイレつまりが軽度なうちに直しましょう。

 

排水される水が排水管1本に合流する部屋の場合、トイレつまりかと思いきや、排水管のつまりが原因のケースもあります。

 

その場合はトイレ以外の場所から水を流しても下水が逆流し、キッチンや洗面所などが使えなくなる可能性もあり、注意が必要です。

 

トイレの水の逆流については、以下の記事で原因と対処法を解説しています。トイレつまりから逆流することも多々ありますので、参考までにご一読ください。

近隣に被害を与えてしまう

集合住宅でトイレつまりを放置して水が溢れると、床に水が染み込んでしまい、下の階に被害を与える可能性があります。

 

集合住宅はトイレの配管を共有しているため、1部屋のトイレつまりによって他の部屋もトイレつまりが起きるケースも少なくありません。

 

集合住宅にお住まいの方は「トイレつまりは自分の部屋のトラブル」とは軽視せず、すぐに直すことが大切です。

 

もし不注意で近隣に被害を与えてしまうと、高額請求される場合もあるでしょう。

トイレつまりの4つの症状

スマホが詰まったトイレ
トイレに以下のような症状があると、トイレつまりが起きている可能性があります。

  1. トイレの水の流れが悪い
  2. トイレの水を流した後に水位が上がる
  3. 便器に溜まる水の量が少ない
  4. トイレの水を流すと「コポコポ」と音がする

トイレつまりが悪化する前に対処しましょう。

トイレの水の流れが悪い

トイレの水の流れが悪い原因は、主に次の2つです。

  1. タンクに不具合が生じている
  2. 便器の排水口などがつまっている

タンクにペットボトルを入れない

節水するためにタンクの中にペットボトルなどを入れているとタンクの水量が減ることにより流す水圧が弱まり、水の流れが悪くなってしまいます。トイレつまりが生じやすいため、節水用品はタンクから取り除いてください。

 

タンクの水位線より水が少なければ、水量が不足しています。タンクの説明書を確認し、水量を調整しましょう。

 

もし水位線まで水が入っていればタンクの水量ではなく、便器の排水口などがつまっている可能性もあります。

トイレの水を流した後に水位が上がる

トイレで水を流した後に水位が上がる場合、便器の排水口や排水管のつまりが原因の可能性が高いといえます。

 

やがて水が引くケースもありますが、トイレつまりが起きやすい状態です。早めに直すことをおすすめします。

 

ただし、水を流し続けるのは避けましょう。排水口や排水管がつまっていると水が便器内に溜まり、溢れ出る恐れがあります。

 

トイレの水が溢れそうなときは、応急処置が必要です。以下の記事が参考になりますので、水位が下がらない症状でお困りのときは参考にしてください。

便器に溜まる水の量が少ない

便器に水が少ないという症状も、便器の排水口や排水管がつまっている可能性があります。

 

もし便器から異臭がしていれば、排水口や排水管に異物が引っかかり、腐敗して異臭を放っているとも考えられます。

 

また、通気不良が原因で水が少ないケースもあるでしょう。異物が引っかかって水や空気の流れが悪くなり、トイレつまりが起きている可能性もあります。

 

便器の水位が低いときは、以下の記事も参考にご覧ください。

トイレの水を流すと「コポコポ」と音がする

トイレの水を流して「コポコポ」と音がする症状は、空気を取り込んで水を流しているため、問題ないケースが大半です。

 

しかし、音に加えて以下の症状もあれば、排水管がつまっている可能性が高いので注意しましょう。

  • 水の流れが悪い
  • 以前にはなかった音がする

異音は、排水管や排水口のつまりのサインです。

 

トイレつまりの原因によって、適切な直し方は変わります。トラブルを放置せず、一緒にトイレを使っている家族や職場の方などへ何かを便器に落とした覚えがないか確認しましょう。

トイレつまりでよくある4つの原因

トイレットペーパー
トイレつまりの原因はさまざまです。異物を流したり、トイレットペーパーがつまったりなどの分かりやすい原因の他、意外な原因もあります。

 

トイレつまりの原因をご紹介するので、心当たりがある方は日頃から気をつけましょう。

大量のトイレットペーパーを流した

トイレつまりの原因で多いのが、大量のトイレットペーパーを流したケースです。

 

トイレットペーパーは水に溶けやすいですが、大量に流してしまうと排水管や便器でつまりやすくなります。トイレットペーパーを「小」で流すと特につまりやすいため、注意しましょう。

 

水に溶けやすい「流せる〇〇」と書かれたシート類も、大量に流すとトイレつまりが起きやすいため、注意してください。

トイレに流せないもの・異物を流してしまった

以下で挙げる水に溶けない異物・流せないものを流すと、トイレつまりが起こる恐れがあります。

  • ティッシュペーパー
  • おむつ
  • 尿漏れパッド・尿漏れシート
  • 生理用品
  • スマホ
  • ハンカチ
  • おもちゃ
  • その他、水に溶けない異物

おむつや尿漏れパッド、生理用品などは吸水性が高く、トイレに流すと水分で膨張し、トイレつまりを招きます。

 

また、おもちゃなどの小さなものがトイレつまりの原因になる可能性もあるため、注意してください。

 

これらの異物やトイレに流せないものが詰まってしまった場合にはご自身で直すのは難しいため、放置せずに業者に相談しましょう。

 

異物を流してしまった場合には、便器の着脱が必要になるケースもあります。以下の記事で詳細をまとめていますので、ご自身のケースと照らし合わせてご確認ください。

トイレに流れる水の量が少ない

トイレのタンクには、大便やトイレットペーパーを流すのに適切な量の水が溜まっています。タンク内の水の量が少なければ、大便やトイレットペーパーが流れず、トイレつまりが起こりやすくなります。

 

以下は水の量が少なくなる可能性が高いため、控えましょう。

  • トイレは常に「小」で流している
  • タンクの中に節水用品を入れている

節水でトイレつまりが起これば、節約した水道代よりも高い修理代がかかるかもしれません。

 

タンクに異物を入れないように注意喚起しているメーカーもあります。ペットボトルや節水用品などで節水している方は、トイレの説明書を確認することをおすすめします。

便器の奥に尿石が溜まっている

尿石とは、尿に含まれる尿素やタンパク質などの成分が変質して固まった汚れです。なかなか取れない黄ばみは、尿石の可能性が高いでしょう。

 

以下に当てはまれば、尿石が溜まっているかもしれません。

  • 長期間トイレの掃除をしていない
  • トイレの臭いが日に日に強くなっている

便器や排水管に尿石が溜まってしまうと、トイレつまりや臭いの原因になります。

 

尿石を通常の掃除で落とすのは困難です。以下のページで尿石の落とし方も紹介していますので、参考にしてください。

トイレつまりの原因は、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

トイレつまりを未然に防ぐ4つの方法

トイレ付近でOKサインを示す女性
トイレつまりを防げば、余計な出費や手間を減らせます。また、トイレは日常生活に欠かせないため、つまってしまうと生活に支障をきたすかもしれません。

 

トイレつまりを防ぐ方法をお伝えするので、ぜひ日頃から気をつけましょう。

トイレットペーパーを大量に使わない

トイレットペーパーを一度にたくさん流してしまうと、トイレつまりが起こりやすくなります。トイレットペーパーを大量に使うのは控えてください。

 

一度に流せるトイレットペーパーの量は、水量によって異なります。以下が目安です。

  • レバーの「大」:シングルは10mまで、ダブルは5mまで
  • レバーの「小」:シングルは3mまで、ダブルは1.5mまで

排泄後に拭き足りないときは、一度水を流した後に拭きましょう。

 

ダブルのトイレットペーパーでトイレつまりが何度も再発するのであれば、シングルに変えるのも効果的です。

トイレットペーパー以外は流さない

流せるシート類を大量に流すと、トイレつまりが起こりやすくなります。

 

たとえば、流せるお掃除シートでトイレ掃除をした場合、ホコリや髪の毛が大量に付着することもあるでしょう。

 

シート類はトイレットペーパーよりも分厚いため、流さない方が賢明です。トイレつまりを防ぎたいのであれば、トイレに流さずゴミとして処分しましょう。

 

排泄物、トイレットペーパー以外はトイレに流さないようにしてください。

トイレで子どもが遊ばないように対策する

トイレで子どもが遊んでいると、おもちゃやクレヨンなどの異物を落とす可能性があります。

 

また、子どもがトイレで遊ぶのは不衛生です。汚水を触ったり、雑菌で炎症したりする恐れもあります。

 

言葉を理解できない小さなお子様は、注意してもトイレで遊ばないようにするのは難しいかもしれません。

  • トイレに鍵をかける
  • トイレに子どもが入ったと気づくように、ドアベルを設置する
  • トイレに極力ものを置かない

トイレで子どもが遊ばないように、このような対策を行いましょう。

定期的にトイレを掃除する

トイレにはさまざまな汚れが付着しています。便器や排水管を定期的に掃除し、トイレつまりを防ぎましょう。

 

使う洗剤の種類は、汚れによって異なります。

  • 塩素系のトイレ用洗剤:カビ、黒ずみ
  • 酸素系のトイレ用洗剤:水垢、黄ばみ、尿石

ただし、塩素系と酸素系の洗剤を混ぜると、有毒ガスが発生します。違う洗剤を同時に使用するのは、絶対に避けてください。違う洗剤を使いたいときは、日を改めて掃除しましょう。

 

尿石が溜まるとトイレつまりが生じやすいため、特に注意が必要です。自力で尿石を取り除けないときは、専門業者に相談してください。

トイレつまりを自分で直せないときは

間違った直し方でトイレつまりを解消しようとすると、便器の故障や水漏れなどを招く可能性があります。最悪の場合には、近隣にも迷惑をかけてしまいます。

 

トイレつまりが起こったら、ぜひ今回お伝えした直し方をお試しください。なかなかトイレつまりが直らないときは無理をせず、専門業者に相談しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でもトイレつまりのご相談を受け付けております。

 

24時間365日フリーダイヤルでお電話できるため、早朝や夜間の急なトイレつまりもぜひご相談ください。無料でお見積もりいたします。

 

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2021.10.22

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