トイレ詰まりでスッポン(ラバーカップ)がないときでも、ペットボトルやビニール袋など、家庭にあるものを代用品として使えます。
この記事では、トイレ詰まりでスッポンがないときの代用品と使い方を紹介します。
身近にあるものや、コンビニですぐに購入できるものでトイレつまりを直す方法をお伝えしますので、今すぐトイレつまりを直したい方は、参考にしてください。
トイレが詰まりスッポンがないときは放置で良い?
水に流せるものが原因の軽度の詰まりであれば、放置してつまりが解消されるケースもあります。
一晩放置しても良いのは、以下のものが詰まったときです。
- トイレットペーパー
- 排泄物
- 水に流せるトイレシート
- 水に流せるティッシュなど
本来トイレに流せるものであれば、時間の経過とともに自然に溶けていくため、2~3時間で詰まりが解消される可能性があります。
放置する場合は一晩(約12時間)放置し、様子を見ましょう。
トイレに流せるもの以外が原因で詰まっているときは、放置しても直らないのですぐに対処してください。
トイレが詰まりスッポンがないときの代用品・解消法
トイレ詰まりを直すための道具は、スッポンだけではありません。スッポンがないときでも、家にありそうなもので代用できます。
- バケツや洗面器などの容器
- ペットボトル
- ビニール袋
- ラップ
- 重曹とお酢(クエン酸)
- 食器用洗剤
- 針金ハンガー
以上のアイテムを使って、トイレ詰まりを直す方法を紹介します。
バケツや洗面器などの容器
1つ目は、スッポンの代わりにバケツや洗面器を使ったトイレつまりの直し方です。
【バケツや洗面器を使う手順】
- ポンプなどで便器から水をくみ出す
- バケツに水を溜めて、排水口にめがけて勢いよく流す
- 水が流れるか確認する
便器に水がない状態の方が効果的なため、便器に水が溜まっているときは汲み出してから作業してください。
ポイントは、水を勢いよく流すことです。一度に大量に流すと便器からあふれる恐れがあるので、水量を調節しながら行いましょう。
調理用のボウルや鍋など、水を入れる容器ならどの家庭にもあると思いますので、スッポンの代用品としてお試しください。
トイレつまりを直す道具がなくてお困りのときは、以下の記事も参考にしてください。簡単にできるトイレつまりの直し方を紹介しています。
お湯を流すのも効果的
バケツで水を流してもトイレつまりが直らないときは、お湯で試してみましょう。
【お湯を流す手順】
- バケツに45℃程度のぬるま湯を用意する
- 便器に溜まった水を抜く
- お湯を高めの位置からゆっくり注ぐ
- 30分~1時間放置する
- 水が流れるか確認する
45℃ほどのぬるま湯を使うと、トイレットペーパーなどが溶けて流れやすくなります。
お湯は必ず45℃程度のぬるま湯を使用してください。熱湯を流すと、便器や排水管が破損する恐れがあります。
お湯を使ったトイレつまりの直し方は、以下の記事で詳細を確認できます。注意点や手順を詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ペットボトル
500mlのペットボトルを使っても、スッポンと同じような効果が期待できます。
ペットボトルなら自動販売機やコンビニでも購入できるので、時間帯を問わずすぐに用意できます。
【ペットボトルを使う手順】
- ペットボトルのフタを外し、ペットボトルの下側をカットする
- 便器の水を通常の量に調整する
- ペットボトルの口を手でふさぎ、トイレの水が溜まった部分に突っ込む
- スッポンと同じ要領で押したり引いたりする
ペットボトルをスッポンのように押したり引いたりして、詰まりを解消させます。
便器に傷がつくと傷に汚れが溜まりやすくなり、トイレ詰まりを招く原因になります。便器を傷つけないように、ペットボトルの下側を切るときは、なるべく丁寧にきれいに切り取りましょう。
ペットボトルを使ったトイレつまりの直し方は、以下の記事で確認できます。イラスト付きで分かりやすく解説していますので、スッポンの代用品をお探しの方はチェックしてみてください。
ビニール袋
次に紹介するのが、ビニール袋とゴム手袋を手にはめて、スッポンのように動かして使う方法です。
【ビニール袋を使う手順】
- 手にゴム手袋をはめて、上からビニール袋をかぶせる
- 手で拳を作り、便器に突っ込む
- 拳を排水口に向かって押したり引いたりする
- コポコポと音がして水が引いたら、少しずつ水を流してつまりが解消されたか確認する
水圧を変化させるために拳と排水口を密着させる必要があるため、手が小さい人は拳にタオルを巻いて調整しましょう。
ビニール袋やゴム手袋が便器に詰まってしまうと、トイレ詰まりが悪化します。うまく作業できないときは、他の方法を試しましょう。
ビニール袋を使ってつまりを解消する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。注意点などを事前にご確認の上、お試しください。
ラップ
多くの家庭にあるラップを使って、スッポンの代わりにトイレつまりを直す方法もあります。
【ラップを使う手順】
- トイレの便座を上げる
- 便器をラップでぐるぐる巻きにして覆う
- トイレの水を流し、ラップの中心を押す・引くを繰り返す
ラップと便器に隙間があると、空気や水が漏れてしまい効果を発揮できません。ラップは大量に巻き付け、ぴったりと密着させましょう。
また、ラップが破れてトイレに流れてしまうと、つまりが悪化する恐れがあります。作業は慎重に行い、ラップが破れそうになったときは追加でラップを巻いてください。
重曹とお酢(クエン酸)
重曹とお酢(クエン酸)の発泡効果を利用して、トイレ詰まりを解消する方法もあります。
【重曹とお酢(クエン酸)を使う手順】
- 重曹(50ml)を便器に入れる
- 重曹の上からお酢またはクエン酸100mlを入れる
- ぬるま湯(50℃程度)を便器の半分くらいの位置まで注ぐ
- 1時間ほど放置して、少しずつ水を流す
重曹とお酢(クエン酸)は、食品としても使える素材なので、安心して使用できます。
重曹を使ったトイレつまりの直し方については、以下のページで詳しく解説しています。重曹の代わりに使えるアイテムも紹介していますので、ぜひご覧ください。
食器用洗剤
ご家庭にある食器用洗剤も、スッポンの代用品としてトイレつまりの解消に使えます。
【食器用洗剤の使い方】
- 便器の水位を通常の状態に調整する
- 食器用洗剤を100ml便器に流す
- 45℃程度のぬるま湯を便器にゆっくり注ぐ
- 30分ほど放置する
- バケツで水を流して流れるか確認する
ぬるま湯を注ぐときは、水が溢れないようにゆっくりと注ぎましょう。また、熱湯は配管や便器にダメージを与える恐れがあるため、必ず45℃程度のぬるま湯を使用してください。
食器用洗剤を使ったトイレつまりの直し方は、以下のページでも紹介しています。洗剤の種類によって落とせる汚れやつまりの種類が異なりますので、試す前にご一読ください。
針金ハンガー
排水口の奥にある詰まりを解消するときに役立つのが、針金ハンガーです。
【針金ハンガーを使う手順】
- 針金ハンガーを1本の棒状に伸ばす
- ハンガーの先端をペンチを使って輪にする
- 輪にした先端を便器の排水口に差し込む
- 詰まりの原因に当たったら、ハンガーを動かして詰まりを削る
- 水が流れるようになったら、少しずつトイレの水を流してみる
針金ハンガーを動かすときは、便器や排水管を傷つけないように、優しく動かしましょう。
便器に傷がつくと傷部分に汚れが溜まりやすくなり、トイレ詰まりを招きます。ハンガーを使うのが難しいと感じたときは、無理に直そうとせず作業を中断してください。
針金ハンガーを使う方法では、直せる詰まりと直せない詰まりがあります。詳しい手順や注意点については、以下のページで解説していますのでご確認ください。
スッポンがないときにトイレ詰まりを直すときの注意点
スッポンがないときにトイレつまりを直す際は、以下の点に注意してください。
- 熱湯は流さない
- レバーやボタンで水を流さない
- 便器を傷つけない
以上の注意点について、作業の前に確認しておきましょう。
熱湯は流さない
トイレにお湯を流すときは、熱湯は使用しないでください。
便器は陶器でできているため、熱湯をトイレに流すと割れる恐れがあります。便器が割れると交換する必要があるため、トイレ詰まりよりも修理費用が高額になります。
熱湯は絶対に流さないようにして、必ず40℃~45℃程度のぬるま湯を用意しましょう。
レバーやボタンで水を流さない
トイレの水が流れないときは、レバーやボタンで水を流さないようにしましょう。
レバーを回して強引につまりを直そうとしても、ほとんどの場合はつまりは解消されません。トイレ詰まりが直るどころか、水が溢れる恐れがあります。
水が流れないときは、つまりを解消するのが先決です。水を流すことでつまりは解消されませんので、まずはつまりを解消してから水を流してください。
便器を傷つけない
トイレつまりを直すときは、道具で便器を傷つけないように気を付けてください。
特に、ペットボトルや針金ハンガーなど、先端が鋭利な道具を使う際は注意が必要です。便器に傷がつくと、トイレつまりを招いたり、別のトラブルが起きる可能性があります。
便器に傷がつくと、かえって修理費用が高額になりますので、便器を傷つけないように慎重に作業しましょう。
スッポンがなく業者に任せた方が良いトイレ詰まり
トイレ詰まりには、自分で直せるものと、業者に任せた方が良いものがあります。
自分でトイレつまりを直せるのは、つまりの原因がトイレに流せるもので、かつ軽度な場合のみです。
以下の場合は、スッポンの代用品で無理に直そうとせず、業者に任せることをおすすめします。
- 固形物を落とした
- 生理用品や紙おむつなど、水を含むと膨らむものを流した
- トイレに流せないティッシュを流した
- 水が溢れてくるほど重度なつまり
このような状態のときは、スッポンでも代用品でも詰まりを解消できません。
放置すると悪化する恐れがありますので、できるだけ早く業者に相談し、修理を依頼してください。
トイレ詰まりの修理業者の選び方
トイレ詰まりの修理業者を選ぶときは、以下のポイントを参考に選んでください。
- 水道局指定工事店から選ぶ
- 口コミの評価が高い業者を選ぶ
- 対応スピードが早い業者を選ぶ
トイレつまりは時間が経つと悪化する可能性がありますので、なるべく早く対応してくれる業者を選びましょう。
また、信頼できる業者を選ぶために、水道局指定工事店の中から選ぶと安心です。
修理業者を選ぶ前に、以下のページを確認してください。業者の選び方や安心して頼むための注意点を、分かりやすくまとめています。
トイレ詰まりの修理料金の相場
トイレつまり修理を業者に依頼した場合の料金相場をまとめました。
【基本料金】
基本料金 | 5,000円 |
出張費 | 0円~5,000円 |
割増料金(夜間・早朝) | 5,000円~10,000円 |
見積もり | 0円〜 |
【修理料金】
軽度のトイレつまり修理 | 3,000円~5,000円 |
中度のトイレつまり修理 | 5,000円~10,000円 |
高圧洗浄 | 15,000円~30,000円 |
薬剤を使用 | 10,000円~ |
便器の着脱 | 15,000円〜50,000円 |
軽度のトイレ詰まりなら、修理料金の相場は3,000円~5,000円です。
便器の着脱作業や薬剤を使用すると、料金は高額になります。つまりが悪化する前に、修理を依頼することが重要です。
詳しい修理料金の内訳については、以下の記事が参考になります。修理費用を安く抑える方法も紹介していますので、修理を依頼する前にご確認ください。
トイレ詰まりが起きる原因
トイレ詰まりが起きる原因は、主に4つあります。
- 便器に異物を落とした
- 大量のトイレットペーパーやシート類を流した
- トイレを流すときの水圧が弱い
- 便器の奥に尿石が溜まっている
この中でも多いのが、異物やトイレットペーパーのつまりです。
トイレを流すときに「小」のレバーを使っていると、水圧が弱いためにスムーズに流れず、詰まることがあります。
トイレつまりを解消するには、原因に合わせた対処を行う必要があります。以下のページでトイレつまりの原因と対処法を解説していますので、参考にしてみてください。
トイレ詰まりをすぐに解決したいときは
トイレ詰まりの解消に使えるのは、スッポンだけではありません。スッポンがないときにご家庭にあるもので対処できるケースもありますので、まずは身近なアイテムで試してみましょう。
しかし、詰まりの原因が分からないときや、対処しても直らないときは、修理業者に相談するのが得策です。
『クリーンライフ』は、トイレ詰まりの修理に最短30分で駆けつけます。全国300以上の市区町村で、水道局指定工事店に登録されていますので、安心してご相談ください。