トイレでチョロチョロと聞き慣れない音がしたら、水漏れしている可能性があります。
トイレで水を流すと、通常は数秒ほどで水の流れる音が止みます。いつまでも音が鳴り続ける場合は、以下に問題があるために、トイレタンクの水漏れが生じているのかもしれません。
- 浮き球
- 浮き球をつなぐ鎖
- オーバーフロー管
- ゴムフロート
- ボールタップ
今回は、トイレのチョロチョロ音が鳴りやまない場合、考えられる原因・対処法についてご紹介します。
トイレの水漏れはまずタンク内をチェック
水を流すためにトイレレバーを上げたりボタンを押したりし、自動で流れた後、タンクに水が適正な位置まで溜まります。チョロチョロという音がピタッと止まるまでの時間は、およそ30秒です。
チョロチョロという音がピタッと止まるまでのおおよその時間は、トイレの種類によって若干異なります。しかし、1分たっても鳴りやまない、1分どころかずっと鳴っていたら対処が必要です。タンクの中の何らかの故障が原因かもしれません。
加えて、鳴りやまないチョロチョロという音は、トイレの水道代を上げている原因とも考えられます。
適正な対処をするために、まずトイレのタンク内をチェックしましょう。タンクは水を流すために必要な装置です。
次に流すための必要な水量を溜めておき、サッと流すことができます。水を流すための重要な役割をもつタンクの中をチェックしましょう。
タンクをチェックする前に必ず止水栓を閉める
トイレの水漏れを疑い、急いで対処しなければと焦ってしまう気持ちもありますが、チェックする前にまずすべきなのは、止水栓を閉めることです。
チョロチョロという音は、タンク内の何らかが原因で鳴っています。タンク内をチェックする際に水が漏れてしまう可能性もあるので、チェック前に止水栓をしっかりと閉めましょう。
止水栓をしっかりと閉めたうえで、タンク内をチェックする主なポイントは3つあります。詳しく解説します。
タンク内の主なチェックポイントは5つ
チョロチョロという水音がしばらく止まらないときに疑うのが、タンク内の故障です。タンク内の故障の原因を知り、的確な作業を実施することで解決します。
ご自身でチェックしたいときのポイントは、5つあります。
- 浮き球がしっかりと働いているか
- 浮き球をつなぐ鎖は切れていないか
- オーバーフロー管まで水が溜まっているか
- ゴムフロートが劣化していないか
- ボールタップが故障していないか
上記のチェックポイントについて、それぞれ詳しく解説します。
ご自身でのチェックが難しいと感じる方は、業者に依頼すると安心です。トイレが故障しているか、その原因をチェックする作業も快く受けてくれます。
浮き球がしっかりと働いているか
最初に触れるチェックポイントは、浮き球です。浮き球とは球状で、タンク内で蓋の役割を果たしています。浮き球が上がっている間はタンク内に水が流れ込み、定量の水が溜まると浮き球が沈み、蓋を閉める役割を果たすのです。
浮き球の上下の動き、しっかりと働いているかをチェックしましょう。
浮き球が上がっているにも関わらず、十分に水が溜まっていない場合、チョロチョロと鳴る原因は浮き球にあります。
浮き球をつなぐ鎖は切れていないか
蓋の役割をするはずの浮き球が、その働きをせず、チョロチョロと音を立てているならば、浮き球をつなぐ鎖が外れているか、切れている場合があります。
浮き球と鎖の接着部分を確認しましょう。ただ鎖が外れているだけであれば、接着すれば解決です。
鎖自体が切れてしまっている場合は専用の鎖を購入し、浮き球と設置します。専用の鎖はホームセンターでも購入できますが、長さなど迷う際は、業者に依頼すると良いです。専用の鎖を用意してくれ、設置までしてくれるので安心です。
オーバーフロー管まで水が溜まっているか
続くチェックポイントは、オーバーフロー管。
オーバーフロー管とは比較的新しい装置で、浮き球に代わって以下の役割を担っています。
- 便器へ水を流し入れる
- 便器に水が流れるのを止める
先には、フロートバルブが付属。フロートバルブは、メーカーによってゴム製やプラスチック製など、素材が異なります。
オーバーフロー管は棒のような見た目で、下から上へとのびているのが特徴です。オーバーフロー管の頂上部分を超えない位置が、タンク内に溜めるべき適正な水位となります。
ゴムフロートが劣化していないか
ゴムフロートが劣化していないかどうかも、確認してみてください。ゴムフロートとは、別名フロートバルブとも呼ばれるパーツのこと。タンク底にある黒いゴム栓で、排水管のフタとして機能しています。
長年使うと経年劣化によるひび割れが生じ、割れ目から漏れ出た水が便器内へと流れ出す構造です。劣化状態を知りたいときは、以下をお試しください。
- ゴムフロートに触れると手が黒くなる
- ゴムフロート表面がボロボロに剥がれている
上記どちらかでも該当すれば、ゴムフロートが著しく劣化している可能性が高いです。
ボールタップが故障していないか
トイレのタンク内に給水する役割を持つ、ボールタップが故障している恐れもあります。万が一、故障してしまうとオーバーフロー管から便器内に水が流れ、水漏れトラブルが生じてしまうのです。
ボールタップの故障の可能性が疑われる場合は、浮き球を持ち上げてみましょう。持ち上げた際に水漏れが止まらなければ、ボールタップが原因だと考えられます。
トイレのチョロチョロ水漏れを自分で対処する
チョロチョロという音が鳴り続けている場合、タンク内で水漏れが起きている可能性が高いです。タンク内の装置に故障はないか、浮き球や浮き球をつなぐ鎖、フロートバルブをチェックしましょう。
トラブルの原因が分かったら、交換する部品の型番・鎖の長さを確認し、ホームセンターで購入します。
交換する部品が揃ったら、タンク内に取り付けていきます。作業前は必ず止水栓を閉め、レバーを上げてタンク内にある水を取り除いた後、作業を開始します。
- 浮き球を交換する
- 切れた浮き球の鎖を交換する
- フロートバルブを取り替える
- ゴムフロートを交換する
- ボールタップを交換する
以降では、上記それぞれに対する対処法を解説します。
浮き球を交換する
タンク内において水栓の働きをする浮き球に異常が見つかった場合は、上部の手洗い台でもある、タンクの蓋を外します。浮き球をアームから外し、新しい浮き球を取り付けて交換します。
浮き球を動かす働きをたすけるアーム部分に取り付けたあと、動きを確認しましょう。
切れた浮き球の鎖を交換する
浮き球とレバーをつなぐ鎖が切れていたり、外れたりしている場合は、どこで切れているのかを確認して対処します。ただ浮き球から外れているだけならば、取り付けるだけで簡単に済みます。
鎖が途中で切れている場合は、鎖を交換する必要があります。新しい鎖を購入する際に大切なのは長さです。長すぎるとタンク内にある他の装置に引っかかってしまうことがあるので、少し余裕がある程度の長さにします。
切れた鎖を浮き球とレバーから外し、新しい鎖を取り付けます。
フロートバルブを取り替える
タンクから便器に水を流す、排水したり止めたりする水栓の働きをするフロートバルブ。
フロートバルブの取り替えるには、レバーとフロートバルブを繋げている鎖を外し、新しいフロートバルブに交換します。水栓がしっかりと閉まっていないと、排水し続けるのです。
また、トイレタンクの構造と直し方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
ゴムフロートを交換する
ゴムフロートを交換するにあたり、必要なのは新しいゴムフロートのみ。他の工具は一切不要ですが、新しいゴムフロートの購入時はメーカー・品番の確認を徹底しましょう。
交換の手順は、以下の通りです。
- レバーを回し、タンクの水を抜く
- レバーから鎖を外す
- オーバーフロー管からゴムフロートを抜く
- 新しいゴムフロートを取り付ける
- レバーと鎖を繋いだ後、適宜長さを調整する
- 止水栓を開け、水を流してみる
オーバーフロー管からゴムフロートを抜く作業は、ゆっくり行ってください。鎖は長すぎたり、短すぎたりするとゴムフロートが上手にはまらないので、長さにこだわる必要があります。
ボールタップを交換する
ボールタップによる水漏れは、ボールタップ交換で解消しましょう。作業は、次の流れに従って進めてください。
- レバーを回し、タンクの水を抜く
- 給水管・ボールタップ間のナットを外す
- ボールタップを取り外す
- 新しいボールタップを取り付ける
- 給水管との間にあるナットで固定する
- 止水栓を開け、水を流してみる
新しいボールタップで水位を上手く調整できない場合は、ボールタップの水位調整リングを活用しましょう。右に回すと水位が上がり、左に回すと下がるようになっています。
作業後は止水栓を開け、水漏れがきちんと解消されたかどうかをきちんと確認しましょう。
賃貸のトイレでチョロチョロ水漏れが発生した際の対処法
マンション・アパートなどの賃貸物件でトイレの水漏れが発生した場合は、大家さんや管理会社への連絡が最優先事項です。
誰が修繕費を負担するかは、契約内容や水漏れの原因別に異なります。一般的には大家さんが負担するケースが多いものの、契約書の記載内容次第では、住人側に支払い義務が生じることもある点に注意しましょう。
住人負担となる場合、トラブルの解消方法は以下の通りです。
- 自力で修理する
- 業者に依頼する
自分で修理する方は、正しい手順を押さえたうえで作業を始めてください。業者を利用する際は、依頼先選びのポイントや修理費用の相場について、知識をつけておくと安心です。
チョロチョロ流れる水漏れ放置は水道代を上げる原因
トイレタンク内の故障に注目してきましたが、次は水道代について確認します。
2ヶ月ないし、1ヶ月に1度、水道使用量票でもある水道使用量の明細を受け取って初めて、どのくらい使っていたのかを知る方が多いでしょう。前回受け取った明細票と比較し、水道料金の上昇に驚いてしまうことはありませんか。
使用水量が増えている原因は、チョロチョロと流れ続けている水漏れかもしれません。流れ続けていると一体どのくらいの水道代金になるか、タンク内のチョロチョロという音からすると、およそ1ヶ月で7,600円程といわれます。
水道料金はお住まいの都道府県により上下はありますが、東京都水道局の例をあげました。
少量の水漏れでも早いうちに解決
トイレでチョロチョロという音が鳴りやまないということは、ずっと水は出続けています。放置し続けた場合、少量の水が流れ続けることによって、水道代の高騰に繋がるので早期対処を心掛けてください。
チョロチョロという音がしたら、まずはタンク内をチェックしましょう。原因が分かれば、ご自身での対処・修理を行うことも可能です。
どんな小さな違和感にも早めに対処を施し、問題をなるべく早いうちに解決するよう努めましょう。
トイレの水漏れを自分で対処するのが不安なら業者に依頼も
水漏れは少量でも積み重なれば、大量になってしまいます。目では発見できない水漏れもあるかもしれません。水漏れが床から階下へと進めば、集合住宅被害が予想されます。階下の方への漏電といった危険につながる可能性もあるので、放置は避けたいものです。
素人の目ではやはり不安な状況もあります。異常に気づいたときにすぐ対応すれば、大きなトラブルへの発展を防ぐことが可能です。夜間でも24時間対応している専門業者もあります。
『クリーンライフ』では、トイレの水漏れ修理が3,300円~で対応が可能です。自分では対処が難しいと感じる方はお気軽にご相談ください。
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定期的に点検してトイレの水漏れトラブルを起こさない
トイレはご家庭において頻繁に使う場所です。水回りでもあるため、劣化はどうしても防げません。日頃からお手入れを心がけていても、タンク内の装置の劣化・故障は起こりうるのです。
トイレを正常に利用できる、いわばトイレの寿命は約10年といわれています。寿命を迎える前に定期的な点検を専門業者に依頼することで、安心して利用し続けられます。
定期的な点検は、トイレの水漏れといったトラブルを防ぐことができるのです。
トイレからチョロチョロと水漏れが気になるなら
トイレのチョロチョロ水漏れの原因・対処法をご紹介しました。
トイレのタンク内は消耗品が多く、定期的な修理・交換が不可欠です。ご自身での対処が不安であれば、水回りの専門業者を利用しましょう。
困った時は、私たち『クリーンライフ』が力になります。24時間365日対応でトイレの水漏れ解消にあたっているので、緊急時もお気軽にご相談ください。