作業員待機中
13時25分現在、近くの作業員が最短30分〜でお伺いできます。
記事一覧

そろそろ新しい蛇口にしようかとご検討中の方に、蛇口にはどんな種類があるのか、設置場所ごとに合った蛇口はどんなものなのか解説します。

 

さまざまな種類のある蛇口の特徴を知って、設置場所にあったものを選びましょう。種類や名称を知っておけば、業者への依頼の際もスムーズです。

 

本記事では、コストを抑えるために、自分で蛇口を交換する手順も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

蛇口の種類

蛇口

蛇口の種類は、一般的に単水栓と混合水栓の2種類です。それぞれについて解説します。

単水栓

単水栓は、水またはお湯のどちらか一方だけが出るタイプの蛇口です。洗濯用や屋外に設置されている蛇口は単水栓が多く、シンプルな構造でハンドルやレバーを回すだけで開閉できます。

 

設置場所や用途によってさまざまな種類があり、「水栓コマ」または「ケレップ」と呼ばれる部品で水をせき止めています。

横水栓・立水栓

庭や駐車場で利用されている蛇口です。

 

横水栓は壁に設置されているタイプです。一方、立水栓は柱に設置されるタイプなので、適切な壁面がない場所でも設置できます。

万能ホーム水栓

万能ホーム水栓は、スパウトの向きを変えられる水栓です。学校の校庭に設置されていた水栓で、スパウトの向きを変えて水を飲んだ経験のある方は多いでしょう。

 

ガーデニングなどで、ジョウロに水を入れる場合に使いやすいタイプです。

自在水栓

自在水栓は、スパウトの向きが左右に移動するタイプです。古い住宅の台所で使用されていたため、レトロなデザインにしたい方が選んでいます。

混合水栓

混合水栓は、水とお湯のどちらも出るタイプの蛇口です。キッチンや洗面台、浴室などに設置されていて、ハンドルやレバーで温度調整をします。「バルブカートリッジ」と呼ばれる部品で水をせき止めています。

 

混合水栓の種類は主に、次の3種類です。

ツーハンドル混合水栓

ツーハンドル混合水栓は、水とお湯のハンドルが2つ付いている蛇口です。構造は単水栓と同じで、それぞれのひねり具合で温度調整をします。

 

昔はハンドルタイプがよく使われていましたが、現在はレバータイプが主流になっています。水量を調節しなければいけないので、温度調整が難しいのが特徴です。

シングルレバー混合水栓

シングルレバー混合水栓は、1つのレバーで水またはお湯の出る量や温度を調整できる蛇口です。簡単に水量と温度の調整操作ができるため、作業が多いキッチンなどに設置されています。

 

ハンドル操作は、左右で温度調整、上下で吐水量の調整操作ができます。ただし、上下の吐水量調整レバーは、2000年以降は上げるタイプで統一されています。

サーモスタット式混合水栓

サーモスタット式混合水栓は、一般的に浴室で使われる種類の蛇口です。サーモスタットカートリッジの性能で、設定した温度に水温を自動調節してくれます。

 

温度調整されたお湯が出るまでの時間が短く、一定温度を保ってくれて経済的にも優しいです。

設置場所に合う蛇口の種類

キッチン

蛇口は、設置場所や取付方法によって合う種類が異なります。それぞれに合ったタイプの蛇口を選んでください。

キッチン

キッチンに合う蛇口の取り付けタイプは、次の4つです。

台付きワンホール

キッチン天板に穴を1つあけて取り付けられている蛇口です。

 

取り付け穴は各メーカーにより異なりますが、33~55㎜が一般的です。基本、取り付け穴のサイズは共通のため、そのまま取り替えられます。

台付きツーホール

キッチン天板やステンレスプレートに穴を2つあけ、取り付けられている蛇口です。取り付け穴と穴の間は各メーカー共通で203mmのため、そのまま交換可能です。

 

ただし、アパートやワンルームマンションのミニキッチンの場合は、102mmが一般的な距離になります。

壁付き

シンク上の壁に取り付けるタイプの蛇口です。水とお湯の給水管の距離が、105~225mmであれば交換できます。壁の中にある配管はそのままで、本体と取り付けの脚のみのため、簡単に交換が可能です。

分岐水栓

分岐水栓は、キッチンに食洗機を設置する際に必要な水栓です。設置されている蛇口の種類(メーカー・型番)を調べ、マッチするタイプを取り付けましょう。

浴室

浴室に適した蛇口の取り付けタイプは、次の2つです。

台付き

蛇口が直接浴槽に取り付けられているものが台付きタイプです。一般的に壁付き蛇口が多いですが、浴槽のタイプによっては台付き蛇口が使われています。

 

浴槽から離れている場合でも、台についていれば台付き蛇口といわれています。台付き蛇口が故障して交換が必要な場合は、「浴槽のメーカーが提供している台付き蛇口」を選んでください。

壁付き

一般的に浴室の蛇口は、壁付きタイプです。壁の中に埋められた給水管と蛇口が繋がっています。そのため、交換の際は給水管の取り付け部分と、蛇口のアーム幅が一致したものを選んでください。

 

また、台付きか壁付きか確認した上で、温度調整できるサーモスタットの有無を選びましょう。

洗面台

洗面台に合う蛇口は、取り付けタイプ別に次の4つです。

台付きワンホール

洗面台の天板に穴を1つあけて取り付けられている蛇口です。取り付け穴は各メーカーともに直径35mm前後で、ほとんどそのまま交換できるでしょう。

 

現在使用しているメーカーと同じものがおすすめですが、互換性を確認できれば、他のメーカーでも問題ありません。

台付きツーホール

洗面台の天板に穴を2つあけて取り付けられている蛇口です。取り付け穴は、ほとんどのメーカーともに直径25mm前後で、穴と穴の間は102mmになります。現在使用中のメーカーと同じものがおすすめです。

 

台付きツーホールも、互換性を確認できれば違うメーカーでも問題ありません。

台付きコンビネーション

台付きコンビネーションタイプは、洗面台の天板や洗面器に操作部とシャワー部が独立しているタイプです。

 

ツーホール水栓にコンビネーションタイプ、またはコンビネーションタイプにツーホール水栓を取り付けることはできません。

 

商品によって異なるため、現在使用しているメーカーと同じものがおすすめです。

シャワーヘッド付き

シャワーヘッド付きは、名前の通り先端にシャワーヘッドが付いた蛇口です。現在は、洗面台の蛇口はシャワーヘッドが主流となっています。

 

ワンホールまたはツーホールかに限らず、「洗面台メーカーが提供している蛇口」に交換するのが基本です。

 

交換できる蛇口の種類は、各メーカーに問い合わせるか、インターネットで品番を検索して調べられます。

洗濯機

洗濯機に合う蛇口のタイプは、次の3つです。ただし、洗濯機の蛇口交換の際は、ニップルと給水ホースも適したものを選ばなければなりません。

万能ホーム水栓

万能ホーム水栓は、アパートまたは古いマンションに多く設置されているタイプです。昔、二層式洗濯機は、庭で使用するような水巻き用のホースで給水していたため、万能ホーム水栓の蛇口が設置されています。

 

ただし、現在の全自動式洗濯機の給水ホースは、そのままだと取り付けることができません。ニップルを取り付ける必要があります。

洗濯機用ワンタッチ水栓

洗濯機用ワンタッチ水栓は、ワンタッチで給水ホースを取り付けられます。

 

簡単に取り付けられますが、止水弁が付いていません。給水ホースが外れてしまえば水漏れが起こるので、注意が必要です。

洗濯機用ストッパー付き水栓

洗濯機用ストッパー付き水栓は、「オートストップジョイント」ともいわれています。主に、新築マンションや築浅マンションに設置されているタイプです。

 

万が一、給水ホースが外れてしまった場合でも、自動で水が止まります。

屋外

屋外に設置する蛇口のタイプは、散水栓と立水栓です。違いは形状で、それぞれについて説明します。

散水栓

散水栓は一般的に、玄関回りや駐車場付近に設置する地中に埋め込むタイプの蛇口です。

 

利用するときにフタを開けて、ホースに取り付けなければいけません。使用頻度が高い場合は手間がかかるので、不便に思われるでしょう。

 

また、蛇口にホースをつけたままにすることも可能ですが、きちんとフタが閉まらず、土や枯れ葉がボックスの中に溜まってしまう場合があります。使用頻度や設置場所に合わせて選んでください。

立水栓

立水栓は、同じ屋外で使用する散水栓とは形状が異なり、地面に設置する柱型のものです。毎回ホースを取り付けなければいけない散水栓とは違い、ホースを繋いだままで利用できます。

 

さまざまなデザインの立水栓があるので、おしゃれなものにしたい方や使用頻度が高い方におすすめです。ガーデニングの水やりや、ペットの足洗いなどにも活用できます。

蛇口のパーツ・機能の種類

蛇口の種類以外に、蛇口のパーツのデザインや機能の種類でも選べます。

ハンドル・レバー

蛇口の水を出したり止めたりするシステムは、以下の2種類です。

  • ハンドル式
  • レバー式

どちらが使いやすいというわけではありません。

 

ハンドル式は、ひねって回すタイプ。レバー式はレバーを上下に動かして水の開閉をし、左右に動かして温度調節をするタイプです。

スパウト形状の種類

スパウトの形は、キッチンの印象を大きく変えます。主に以下のような種類があり、形状だけではなく太さでも印象が変わるのでじっくりと選んでください。

  • ストレート
  • L字
  • U字
  • グースネック
  • フレキシブルスパウト

特に海外製は、おしゃれなデザインが豊富です。しかし、故障してもパーツを簡単に見つけられないことがあるので、その点も考慮して選びましょう。

機能付き

プラスアルファの機能がついたタイプの水栓です。以下のようなタイプが人気を集めています。

  • 伸縮自在のホース付きのシャワーがついたタイプ
  • 浄水機能付きでいつでも美味しいお水が飲めるタイプ

シャワー付きなら、キッチンのシンクや洗面台のボウル全体のお掃除が楽々です。シャワーで洗うと少しの水で綺麗になるので、節水効果も。

 

浄水機能付きは、たっぷり浄水を利用できます。浄水器の場所を取らず、ウォーターサーバーやミネラルウォーターよりコスパが良いのが魅力です。

蛇口の交換が必要なとき

蛇口

蛇口はどのタイミングで交換が必要なのか、知らない人も多いのではないでしょうか。そこで、蛇口の寿命や交換が必要なときについて説明します。

蛇口の寿命

使い方や使用頻度にもよりますが、蛇口の寿命は約10年といわれています。多くの家庭で、10年以上使用されていることも多いのではないでしょうか。

 

蛇口は経年劣化するので、耐用年数を超えて使用されている場合は、不具合が起こる前に交換を検討してみてください。

蛇口の故障

蛇口の故障でよくある症状は、以下の通りです。

  • 水が止まらない
  • 水の出が悪い
  • ハンドルが固い
  • 温度調節ができない

上記の症状が出た場合は、交換が必要です。自分で交換するか業者に依頼しましょう。

蛇口の交換方法

蛇口を点検する水道修理業者

蛇口の交換は、自分でするか業者に依頼するかの2択です。設置されている蛇口と同じタイプであれば、簡単に交換できるでしょう。それぞれについて詳しく説明します。

自分で交換する場合

蛇口の交換のみであれば、自分で行えます。自分で蛇口交換するときの手順は、以下の通りです。

交換手順

自分で蛇口交換を行うときは、必要な工具やアイテムを事前に準備しておきましょう。 新しい蛇口を購入するだけでなく、ドライバーやスパナなどの工具が必要になります。

 

蛇口の交換手順は以下の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. 交換したい蛇口を取り外す
  3. 付着している汚れやサビを取り除く
  4. 新しい蛇口を取り付ける
  5. 止水栓を開ける

水が出るかどうか、確認してください。

注意点

自分で交換すれば費用は軽減できますが、デメリットも把握した上で、自分で交換するかどうか判断してください。デメリットとして挙げられるのは、次の通りです。

  • 交換作業が失敗すれば、別のトラブルが発生する可能性がある
  • 必要な工具を準備しなければならない
  • 無駄な費用が発生する可能性がある

これらに注意し、蛇口の交換を行いましょう。

業者に修理を依頼する場合

自分で蛇口を交換できない・自信がない場合は、水道修理業者に依頼することをおすすめします。交換の際にトラブルが発生する可能性もあり、スムーズに交換するには業者に依頼するといいでしょう。

 

相場や業者選びの注意点などを紹介しますので、参考にしてみてください。

費用の相場

蛇口の交換にかかる費用は、取り付け場所や蛇口の種類によって異なります。そのため費用の相場は幅広く、10,000~50,000円程度です。

 

蛇口の種類別の、交換のみの費用相場は以下の通りです。

蛇口の種類 費用相場
ワンホール混合栓 7,000円〜11,000円
ツーホール混合栓 10,000円〜13,000円
壁付き混合栓 7,000円〜27,000円
台付き混合栓 10,000円〜13,000円
単水栓 15,000円~30,000円

水道修理業者によっては、出張費や深夜・早朝・休日の割増料金が加算されることがあります。問い合わせ時に、加算されるかどうか、加算される条件等を聞いておくと安心です。

業者の選び方

業者を選ぶ際、安いだけで選んでしまうと適切な対応がされなかったり、新たに水漏れが発生したりする場合があります。口コミ評価やアフターサービスがあるかどうかなど、依頼する前に確認しておきましょう。

 

信頼のおける業者を選ぶためにも、さまざまな情報を精査して依頼することをおすすめします。次の項では、業者選びの注意点を紹介していますので、参考にしてみてください。

業者選びの注意点

業者を選ぶときには、以下の注意点を押さえておきましょう。

  • 複数社の見積もりをとる
  • 出張費や見積もりに費用が発生するか
  • キャンセル料が発生するか

見積もりは、1社だけでは適正価格かどうかの判断が難しいです。そのため、複数社の相見積もりで比較してみてください。また、見積もりの内容に不明な点があれば、きちんと説明してくれる業者を選びましょう。

 

出張費や見積もりは無料の業者が多いですが、費用が発生する業者もあります。依頼する前に、公式サイトや電話で事前に確認してから依頼してください。キャンセル料も業者によって異なるので、なるべく費用を抑えるためにも事前に調べておきましょう。

蛇口の種類でお悩みなら

蛇口

蛇口と一言で言っても、さまざまな種類やタイプがあります。設置場所や使用用途によって、適した蛇口を選ぶことが大切です。

 

もし蛇口の種類でお悩みでしたら、私たち『クリーンライフ』にお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが親切・丁寧に説明し、お悩みを解決します。

 

24時間365日対応しており、メールやLINEでも無料相談を受けつけています。

 

⇒クリーンライフに蛇口の種類を相談をしてみる

2021.10.22

水道の水漏れを発見したときの最初にできる対処方法は、水道の元栓を止めることです。建物によって水道の元栓がどこにあるのか、どんな役割があるのかなどを詳しく解説します。

 

どこに水道の元栓があるのかを知っていればすぐに対処できますが、探している間にも水漏れは止まりません。

 

本記事では、元栓の設置場所や止水栓との違いも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

水道の元栓はどこにあるのか?建物別の設置場所

bathroom gda4198192 640

水道の元栓が設置されている場所は、建物によって違います。水道トラブルが発生する前に、それぞれの建物の設置場所を確認しておきましょう。

戸建て住宅

戸建て住宅の場合は、戸建てごとに個別に水道の元栓が設置されています元栓は、青色の四角いプラスチック、または金属製のフタで地中に埋め込んでいる水道のメーターボックスの中にあります。

 

フタを開ければ、水道の使用量のメーターと元栓が設置されているでしょう。フタ自体が見当たらなければ、土や枯れ葉などで隠れている場合もあるので、入念に探してみてください。

 

水道の元栓の場所を事前に知っておけば、万が一のトラブルの際すぐに対処できるので、被害を最小限にできます。

マンション

マンションの場合は、玄関のすぐ近くにある鉄製扉の中に水道の元栓が設置されています。扉の中に水道メーターやガスメーターがあり、住戸ごとに取り付けられているので、比較的見つけやすいでしょう。

 

設置場所は、マンションだけでなく、団地などの集合住宅でも同様の配置になります。間取り図には、「PS(パイプシャフトあるいはパイプスペース)、MB(メーターボックス)」と記載されています。

アパート

アパートの場合は、築年数によって井戸水を使用していることもありますが、水道の元栓は一般的に戸建て住宅と同様、地中に埋まっているメーターボックスの中にあります。部屋ごとに埋め込んであったり、敷地内の隅に設置されていたりします。

 

水道局に確認すれば、水道の元栓の設置場所を教えてくれますが、管理会社や大家さんでも把握しているので、分からなければ聞いてみるといいでしょう。

 

万が一、アパート全体の元栓を閉めてしまったら、全部屋の水道が止まってしまいますので、気をつけてください。

ビル

ビルの場合、水道の元栓はビル全体をコントロールできるので、基本的に関係者以外は立ち入れないところにあります。元栓を閉めると、ビル内全ての水道が止まってしまうため、ビルの管理者が管理しています。

 

そのため、やむを得ない事情などでどうしても水道の元栓を閉めなければならないときは、ビルの管理者に相談してください。

水道の元栓の役割

給水管の凍結防止対策6選

水道の元栓には、どのような役割があるのでしょうか。役割を知っていれば、水道トラブルが起きたときに役立ちますので、それぞれ説明します。

水漏れを止める

どこかわからない水漏れが発生したときに、水道の元栓を閉めれば、水漏れを止めることができます。手に負えないような水漏れが発生したら、応急処置として元栓を閉めれば、素早く水を止められます。

 

ただし、元栓を閉めれば、供給されている水道設備すべてが使えなくなるので、生活に支障をきたしてしまうでしょう。そのため、なるべく早く水道修理業者に相談してください。

水道管の凍結防止

寒冷地方では、さまざまな要因で水道管が凍結してしまいます。水が凍結してしまうと、水が膨張して水道管に亀裂が入ったり、破裂したりします。

 

主な凍結の原因としてあげられるのは、以下です。

  • 外気温が0℃になったとき
  • 気温が氷点下に近く、風が強いとき

そのため、長期で家を留守にしたり、事前に冷え込むとわかっている日には、水道の元栓を閉めて水の流れを止めます。事前に対策をしておくことで、水道管の凍結を防げるでしょう。

 

ただし、元栓を閉めるだけでは不十分なので、水抜きもきちんとしてください。

水道の元栓の開閉方法

istockphoto 843817196 612x612 1

次に水道の元栓の開閉方法について、注意点も含めて説明します。

水道の元栓の開け方

水道のメーター横に設置されている元栓には、バルブがついています。水道の元栓の開け方は全国共通で、反時計回りにまわします。

 

ここで気をつけなければいけない点は、中途半端に開けておくことです。節水目的で「半分くらいに」と考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、中途半端にしておくと、止水機能に支障をきたす可能性があります。

 

そのため、水道の元栓を開けるときは、全開にしてください。ただし、バルブのタイプによっては、全開にした後に少し戻しておく方がいい場合もあります。

 

どれくらい開けたらいいのか分からない場合や不安なときは、管轄の水道局に問い合わせてみてください。

水道の元栓の閉め方

水道の元栓の閉め方も全国共通で、バルブを時計回りにまわします。元栓はハンドルのついているタイプと、溝のあるタイプの2種類です。

 

閉めるときに気をつけなければいけないのは、締めすぎることです。締めすぎるとバルブの故障にもつながるので、自然に回るところまでで留めておきましょう。

 

もし元栓を閉めても水が止まらない場合は、バルブの劣化や故障している可能性があるので、なるべく早く水道修理業者に相談してください。

 

水が止まったかどうかの確認はメーターが回っていないか、蛇口をひねって水がでないかなどで確認できます。

水道の元栓が回らない原因

istockphoto 1282472510 612x612 1 e1672061644875

水道の元栓が回らない原因には、いくつかあります。今回は、よくある原因を5つ紹介します。

サビが固着している

水道の元栓にサビが固着し、動かなくなる場合があります。その場合、サビ落としや潤滑剤を使用し、しばらくそのまま放置しておきます。しばらく置くことで、円滑に回るようになります。

 

潤滑剤を使用するときには、軍手やゴム手袋を使って手が滑らないようにしましょう。

 

また、工具の使用で力がない方でも元栓を回せるでしょう。よく利用される道具は、次の通りです。お持ちのものがあれば利用してください。

  • ペンチ
  • モンキーレンチ
  • 止水栓キー

バルブを工具ではさみ、時計方向に動かせば、元栓は閉まります。

 

昔の住宅の場合は、元栓が旧式の六角形のパイプを回す形のものもあります。その場合、手では回すことができないので、必要な工具を使用しなければいけません。

回す方向を間違えている

水道の元栓の開閉方向を、実際の方向と反対の方向にまわしている可能性があります。開閉方向は全国共通で、以下のようになっています。

  • 時計回りで閉まる
  • 反時計回りで開く

思い込みで回してしまっている場合があるので、おかしいなと思ったら、一度水道局や水道修理工事店などに相談してみてください。

元栓内部のつまり

水道の元栓内部に汚れなどが溜まってくると、バルブが固着してしまう場合があります。バルブの固着は、元栓自体を解体してバルブ内を掃除しなければいけません。

 

元栓は自治体の管理区分のため、勝手に掃除や修理はできないので、管轄の水道局に相談しましょう。

水道メーターバルブの故障

水道の元栓は、水道メーターバルブの故障が原因で回らなくなるケースもあります。水道メーターバルブが故障したときは、管轄の水道局に依頼し交換しなければなりません。

 

また、水漏れが発生したときは、被害が大きくなる前に水道修理業者に依頼しましょう。

ゴムパッキンの破損

水道の元栓内部にゴムパッキンがはめ込まれていて、ゴムパッキンが破損したり劣化したりすると、バルブを回転させるためのスピンドルに破片が入り込んでしまいます。

 

ゴムパッキンの破片などが入ってしまったことが原因で、元栓が回らなくなります。

 

また、ゴムパッキンだけに限らず、他の部品が劣化や破損すれば、その部品などが原因で元栓が回りません。いずれにしても、元栓内部の修理や清掃が必要なため、水道局に相談してください。

水道の元栓と止水栓の違い

istockphoto 1350605356 612x612 2

水道の元栓と止水栓は、同じものだと思っている方もいるのではないでしょうか。それぞれの違いについて説明します。

水道の元栓

水道の元栓とは、各家庭すべての水の流れをコントロールするもので、元栓を開閉すれば水が供給されたり、止めたりできます。いわば、家中の水のおおもととなる場所です。

 

水道の元栓は、水道のメーターボックスの中にあります。原因となる場所がわからない水のトラブル以外で使うことはほぼないでしょう。

 

もし水道の元栓にトラブルが起きたときは、管轄の水道局に相談してください。通常、元栓に関するトラブルは、水道修理業者では対応できません。

水道の止水栓

水道の止水栓とは、家庭内の水道設備にそれぞれついているものです。元栓は家庭内全ての水をコントロールしているのに対し、止水栓はそれぞれの水道設備の水をコントロールしています。

 

そのため、止水栓はキッチンや洗面台、トイレなど各水道設備のそばに設置されているのが一般的です。

止水栓の設置場所

istockphoto 1333889068 612x612 3

それぞれの水道設備には、止水栓が設置されています。水漏れが発生する前に場所を確認しておきましょう。

キッチン

キッチンの止水栓は、すぐわかるタイプとそうではないタイプがあります。シンクの下の収納スペースにある給水管と給湯管にそれぞれ止水栓が設置されています。

 

キッチンの水を止めたい場合は、2つの止水栓をどちらも止めましょう。どちらも時計回りにまわせば、水道を止められます。

 

むき出しで設置されているタイプはすぐに分かりますが、止水栓をカバーで隠して見えないようにしているタイプは、分かりにくいです。また、カバーはドライバーなどでネジを取り外す作業が必要ですが、破損しやすくなっているので、注意してください。

トイレ

トイレの止水栓は、トイレタンクの横、またはウォシュレット下のどちらかに設置されています。2種類のタイプがあり、次のどちらかです。

  • 溝があるタイプ
  • ハンドルのついてあるタイプ

どちらも時計回りにまわせば、水を止められます。

 

ほとんどのトイレの止水栓は、タンクの背面の壁、または床から突出している場合が多いです。タンクと突出している部分がパイプで繋がっているタイプが一般的といえるでしょう。

 

また、トイレのタイプによって、止水栓は便器下のカバーの中に収納されている場合もあります。止水栓が見当たらない場合は、便器のカバーを取り除いて確認してください。

浴室

浴室の止水栓は、蛇口本体に設置してあるか、浴槽や鏡の下にあるパネル内に設置されています。パネル内の止水栓の場合、目立たない場所にあるので分かりにくいかもしれません。

 

水漏れが発生しているときは急を要するため、すぐに見つからないときは元栓を閉めましょう。元栓を閉めたあとで止水栓を探してください。

洗面台

洗面台の止水栓は、洗面台下の扉を開けたところにある収納スペースの中に設置されています。

 

給水管と給湯管にそれぞれ止水栓がついており、ハンドルタイプと溝タイプがあります。ハンドルタイプは蛇口をひねって、溝タイプはマイナスドライバーを使用して開閉してください。

 

ほかの止水栓同様に、時計回りで水を止められます。

水道の元栓がどこかわからなかったら

d54c1ae18c0ebd7f9f30419e92ae1fc4 e1672063533514

水漏れが起きたときに水道の元栓の場所を知っていれば、被害は少なくできます。元栓を閉めれば、水が漏れ続けることはありません。

 

ただし、「元栓がどこにあるのか分からない」「場所を分かっていても閉め方が分からない」など、お困りの際はお気軽にクリーンライフへご相談ください。

 

急なトラブルにも最短30分で駆けつけ、どんな小さなお悩みも対応します。

⇒クリーンライフに水道の元栓の相談をしてみる

2021.10.22

名前の如く、住宅等の水を止めるために設置されている止水栓。

 

きちんと役割を理解していれば、水漏れを自分で解消したり、業者に依頼するまでの応急処置として活用できたりと、さまざまなメリットがあります。

 

今回は、止水栓とは何かということをはじめ、役割や元栓との違いについて解説。

 

種類別の回し方や万が一回らない時の対処法も伝授するので、突然の水漏れの発生に備え、適切な扱い方を理解しておきましょう。

止水栓とは

止水栓

住宅の水回りに設置されている止水栓。日常生活で触れる機会が少ないため、どんな役割を持っているのかご存知ない方は多いのではないでしょうか。

 

また、「元栓と何が違うのかよく分からない」という声もよく耳にします。

 

本項では、止水栓の役割や元栓との違いについて解説するので、いざという時に両者を適切に使い分けられるようにしておきましょう。

止水栓と元栓の違いとは

止水栓はトイレやキッチン、お風呂等、住宅内の全ての水回りに設置されている栓です。それぞれ設置箇所の水流を調節していて、止水栓を止めた水回りでは蛇口の水が使えなくなります。

 

つまり、トイレの止水栓を閉めた際に水が使えなくなるのは、トイレのみ。キッチンやお風呂の水が、同時に出なくなる心配はありません。

 

一方、元栓とは住宅全体の水流を調節するもので、一つ閉めれば全ての水回りへの給水をストップできます。水漏れが発生した際、原因が分からない時はまずこの元栓を閉めるようにしてください。

 

また、止水栓のトラブルが水道修理業者への依頼で解決できるのに対し、元栓のトラブルは水道局に対応をお願いする必要があります。

止水栓の役割とは

止水栓の主な役割は、次の2つです。

  • 水回り別の水を止める
  • 水回り別の水の勢いを調節する

元栓と違い、水回りごとの水流を調節できる止水栓。特定の水回りへの給水をストップできるため、水漏れ発生時に原因が分かっている場合は、対象の蛇口に繋がる止水栓を閉めるだけで、余計な水道代の発生を防ぐことが可能です。

 

閉める強さによって、蛇口から流れ出る水の勢いを好きに調整することもできます。シャワー・洗面台といった水回りのみに適用される話ですが、水流をもう少し強めたり、弱めたりしたい時に試してみてください。

 

シャワー・洗面台以外の水回りで同様の問題があれば、止水栓ではなく元栓に原因がある可能性が高いです。

止水栓とはどこにある?水回り別の場所

水回り

止水栓は、住宅の水回りごとに設置されています。主な設置場所は、次の5つです。

  1. トイレ
  2. キッチン
  3. お風呂
  4. 洗面台
  5. 給湯器

一般的に、各水回り周辺の誰もが扱いやすいところにある場合が多いです。水回り別に大体同じ位置なので、いざという時スムーズに止めることができるよう、本項で具体的な場所を押さえておきましょう。

トイレ

トイレの止水栓の多くは、次の場所で見つかります。

  • トイレタンク後方の壁
  • 便器背面や床

大抵は、トイレタンクから伸びるホースの先に設置されています。見つからなければ、カバーパネルで覆われた床をチェックしてみましょう。

 

タンクレスタイプのトイレを使用している場合は、便座下部のカバー内に設置されているかもしれません。いずれも取扱説明書を読むことで、容易に場所を特定できます。

 

また、ウォシュレット付きのトイレには、ウォシュレットの水流調節に使う止水栓が設置されているケースもあります。トイレ自体に備え付けられたものと間違えないよう、注意してください。

キッチン

キッチンの止水栓は、シンク真下の扉を開けると見つかります。

 

普段シンク下の空間を物置として活用している家庭では、少し探しにくいかもしれません。床下から蛇口まで伸びる2本の給水管の途中に設置されているので、分かりやすいです。

 

給水管にカバーが付いている場合は、固定用のネジを外す必要があります。施工中は、むやみに止水栓に触れないようにしましょう。

お風呂

お風呂の止水栓は、水道の蛇口周辺に設置されているケースが多いです。向かって右が水用、左がお湯用となっており、大抵は回すのにマイナスドライバーを使います。

 

見つからない時は、壁の見えにくい場所にあるかもしれません。壁に直接埋め込まれている場合は、止水栓には触れず、元栓で水流調節を行ってください。

洗面台

洗面台の止水栓はキッチン同様、蛇口の真下に設置されています。

 

洗面台下の扉を開けば、給水管が通っているのを確認することが可能。そして、管の中間あたりに、止水栓が見つかるはずです。

給湯器

給湯器の止水栓は、給湯器本体から下方に伸びる管の真ん中あたりに設置されています。メーカーによっては、給湯器の上部に止水栓があるタイプもあるので、取扱説明書を参考にするのが安心です。

 

日常生活で触る機会は少ないですが、水漏れが発生した際には止水栓を閉めることにより、給湯器への給水をストップさせる必要があります。

止水栓の種類と種類別の止め方とは

止水栓の種類

一口に止水栓といっても、種類は全部で3つ存在します。具体的な呼び方は次の通りです。

  1. 外ネジタイプ
  2. 内ネジタイプ
  3. ハンドルタイプ

それぞれの特徴や、回し方等をご紹介します。

外ネジタイプ

初めにご紹介する種類は、外ネジタイプの止水栓です。主に、トイレの止水栓に使われています。

 

開閉に使うのは、マイナスドライバー。溝が突き出ているので、ドライバーを差し込みやすいのが特徴です。給水をストップさせる場合は時計回り、水を出す場合は反時計回りに回しましょう。

内ネジタイプ

続いてご紹介する種類は、内ネジタイプの止水栓です。先ほど触れた外ネジタイプ同様、マイナスドライバーで開閉します。

 

溝が突き出ていないため、ドライバーを差し込みにくいのが難点です。溝自体のサイズは大きいので、マイナスドライバーで回すのが難しければ、水回り用の水栓ドライバーを使うようにしてください。回す方向は、外ネジタイプと同じで覚えやすいです。

 

ちなみに水栓ドライバーとは、先端部分の形状が水栓の開閉に特化した製品のこと。ホームセンター等で手軽に入手できるうえ、価格もマイナスドライバーと変わらないため、一本所持しておくと重宝します。

ハンドルタイプ

最後にご紹介する種類は、ハンドルタイプの止水栓です。名前の通り、蛇口のハンドルと同じ形状をしています。

 

蛇口から水を出すように、手で捻るだけで簡単に水を出せるタイプです。開閉にドライバーを介さなくて済む手軽さから、今日多くの方に注目されています。回す方向は、外ネジタイプや内ネジタイプと同様です。

 

開閉が容易というメリットを持つ一方、少し手が触れただけで止水栓がすぐ回ってしまう点には要注意。トラブル防止のため、水回りの手入れや掃除をする時は、作業前後にハンドルが元の位置にあるかどうかを必ず確認しましょう。

止水栓が回らない時の対処法とは

対処法

適切な方法で回しているのに、なぜか「止水栓が固くて回らない」時は、次の3つの対処法が有効です。

  1. プライヤーで回す
  2. ハンマーでたたく
  3. 水栓グリスを使用

止水栓というのは、本来誰でも容易に開閉できるよう配慮されています。強く回してしまうと止水栓を破損させてしまい、修理費用がさらに高額になる恐れがあるので、絶対にやめましょう。

プライヤーで回す

外ネジタイプが固くて回らない場合には、溝がある突起部分をウォーターポンププライヤーでつかみ、回す対処法をためしてみてください。

 

設置して以降、長年触れていなかった止水栓は汚れや水垢が溜まったり、サビついたりしている可能性があります。特に、溝部分が汚れ等で埋まってしまうと、ドライバーを差し込むのは難しいです。

 

直接つかむと、ネジ穴が潰れる「ネジなめ」や変形を引き起こす恐れがあります。対策としては、プライヤーとネジの間に布等を挟むのが有効です。

ハンマーでたたく

ハンマーでたたく対処法は、止水栓に溝がある場合に役立ちます。溝にマイナスドライバーを当て、柄の部分をゴムハンマーで軽くたたき、適度な衝撃を与えるようにしてください。

 

すると内部に溜まった汚れやサビが取れ、ドライバーが回しやすくなる場合があります。力を入れ過ぎると止水栓自体が破損したり、部品のかみ合わせが悪化したりする恐れがあるため、優しくたたくことを心がけましょう。

水栓グリスを利用

止水栓に汚れやサビが固着してしまった場合には、水栓グリス(シリコングリス)という水回りの補修パーツを使うと、ドライバーが回しやすくなるケースもあります。

 

止水栓以外に蛇口や洗濯機のホース等、配管すべてのメンテナンスに使える水栓グリスは、一つ持っておくと何かと便利。ホームセンター等で手軽に入手できるので、いざという時のために用意しておきましょう。

 

初めて触れる場合、作業は次の手順で進めるようにしてください。

  1. 止水栓についた汚れや水垢を拭き取る。
  2. ドライバーで回す部分に水栓グリスを塗る。
  3. グリスが馴染んできたら、止水栓を回してみる。

上手く馴染めば、簡単に回るようになるはずです。

止水栓を閉めるときの注意点とは

注意点

止水栓で特定の水回りの給水をストップできると、水漏れ発生時に助かります。ただ、いざ止水栓を閉める時にはいくつか注意点があるので、トラブル予防のためにも覚えておきましょう。

 

注意点の詳細は、次の通りです。

  • 水を使っていないか確認
  • しばらく水か使えないことを共有する
  • 作業終了後は元の位置に戻す

水を使っていないか確認

初めに、建物内で他の誰かが水を使っていないことを確認してください。万が一、水を使う作業をしている方がいれば、突然止水栓を閉めてしまうと困ってしまう恐れがあります。

 

作業前には必ず、住居を共にする全員に対象の水回りの給水がストップすることを伝えましょう。確認不足によって、後々トラブルを発生させないことが大切です。

しばらく水が使えないことを共有する

洗濯機や食洗器を使っていたり、お風呂を沸かしたりしている最中、各水回りの給水が止まってしまうと機械の故障に繋がる恐れがあります。作業前には、水を利用する家電製品を使っていないかどうかも確認してください。

 

稼働中の家電があれば、運転が終わってから止水栓を閉める必要があります。また、栓を閉めている間、水が使えないことを周囲に伝えておくようにしましょう。

作業終了後は元の位置に戻す

水回りのトラブルが完全に解決したら、一度閉めた止水栓を元の位置まで開け直すようにしてください。しっかり戻していないと、不具合が生じて水の勢い等に問題が発生する場合もあります。

 

だからこそ、作業前には止水栓が元々どの位置にあったのか、覚えておくことが重要です。

止水栓に関するトラブルがあったら

止水栓から繋がる水道

本記事では、止水栓とは何かという基礎的な知識や、種類別の回し方等について解説しました。正しい閉め方や注意点を知っていれば、突如自宅で水漏れが発生した際にも安心です。

 

自力での水漏れ修理が難しそうならば、プロの水道修理業者にお任せすると良いでしょう。私たちクリーンライフでも止水栓トラブルの解決に尽力しているので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに止水栓トラブルの相談をしてみる

2022.12.12
2023.01.23

「トイレタンクから異音がする」「便器内にチョロチョロと水が流れている」などの症状があるときは、トイレタンクの水漏れが原因と考えられます。

 

そこで今回は、トイレタンクの水漏れの原因と直し方を紹介します。水漏れの原因によっては自分で直すことも可能ですので、この記事を参考にお試しください。

 

トイレタンクの水漏れの予防方法や、修理費用の相場もあわせてお伝えします。

トイレタンクの水漏れ修理前に対応すべきこと

トイレタンクの水漏れ修理をする前に、対応すべきことを紹介します。

  • どこで水漏れしているのか確認する
  • トイレの止水栓を閉める
  • 賃貸の場合は管理会社や大家さんに連絡する

上記の3点について、具体的に解説します。

どこで水漏れしているのか確認する

まずは、トイレタンク内・外の、どこから水漏れしているのか、確認する必要があります。

 

タンク内の部品が原因 ・タンク内から水漏れの音がする
・手洗い管から水が落ちる音がする
タンクの外側が原因 ・トイレの床が濡れている

タンクの中で水漏れの音がする場合や、手洗い管で水漏れしているときは、タンク内の部品に原因があります。

 

タンク内の部品が原因の場合、漏れた水は便器の中へ流れるため、水漏れに気付けないケースが多いです。

 

一方で、タンクの外側に原因がある場合は、トイレの床が濡れるため、水漏れを早期に発見できます。

トイレの止水栓を閉める

トイレの止水栓

水漏れしている場所を確認したら、止水栓を閉めて水を止めてください。止水栓を閉めると、水漏れの応急処置にもなります。

 

止水栓は、壁や床から出ている配管の突起部分をマイナスドライバーで右に回せば、閉じられます。ハンドル式タイプの場合は、手で時計回りに回しましょう。

 

止水栓の種類や回し方については、以下のページで詳しくまとめていますので、参考にしてください。

止水栓が固くて回らないときは、水道の元栓を閉めます。元栓の場所が分からないときは、次の記事をご覧ください。

賃貸の場合は管理会社や大家さんに連絡する

賃貸の方は、管理会社や大家さんへ最初に連絡しましょう。賃貸の場合は、使える状態にする義務が貸す側にあるため、水漏れの原因によっては無償で修理してくれます。

 

場合によっては、管理会社や大家さんが水道修理業者を紹介してくれることも。マンション・アパートで水漏れを放置すると、階下の部屋にまで被害が拡大することもあるので、賃貸の場合は速やかに管理会社に相談してください。

【部品別】トイレタンクの中で水漏れする原因・直し方

トイレタンクの構造

トイレタンクの水漏れを直すには、原因と発生箇所をまず把握しましょう。

 

トイレタンク内の水漏れにかかわる部品は、以下の3つです。

  • ボールタップ・浮き玉
  • ゴムフロート(フロートバルブ)
  • オーバーフロー管

以上の部品が誤作動や劣化を起こしていないかを確かめ、必要であれば修理しましょう。これらの部品の寿命は10年ほどです。10年以上使っているなら、交換を検討してください。

 

原因が分かったら、修理をします。修理に必要なものは、以下の3つです。

  • ゴム手袋
  • 洗面器やタオルなど、水を受けられるもの
  • モンキーレンチかウォーターポンププライヤー

交換部品も含め、道具はホームセンターやネットで手に入ります。

 

それぞれの部品の交換方法、水漏れの原因を以下で紹介します。

ボールタップ・浮き玉

給水管とタンク内で繋がる部品がボールタップです。浮き玉とともに、トイレタンクへの給水を操作します。

 

玉の割れやボールタップの劣化は、水漏れの原因になります。次に当てはまれば、ボールタップごと交換しましょう。

  • 浮き玉を上げると水が止まる
  • 流していないのにボールタップから水が出る

準備するものはマイナスドライバーに、モンキーレンチかウォーターポンププライヤーです。

 

作業方法は以下の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉める
  2. タンクの水を抜く
  3. トイレタンクのカバーを開ける
  4. ボールタップと給水管を繋ぐナットをはずす
  5. タンクの内側にボールタップを引き抜く
  6. 新しいものに交換して元に戻す

タンクのフタにも管があるなら、取りましょう。

ボールタップのアームの調整方法

ボールタップのアームを以下のように調整すると、水位を変えられます。

  1. 止水栓を閉める
  2. タンクのフタを開ける
  3. オーバーフロー管の目盛りで正常な水位を確認する
  4. 浮き球のアームの根元にあるナットを緩める
  5. アームを曲げて水位を調整する
  6. 止水栓を開けてタンクに水を貯める
  7. レバーを回して水を流す
  8. タンク内の水位を確認して正常なら完了

アームを曲げる方向は、水位の高さによって違います。

  • 水位が低いときは、アームを下方向に曲げる
  • 水位が高いときは、アームを上方向に曲げる

以上の手順で、水位を正常に調整します。

ゴムフロート(フロートバルブ)

タンクの底にフタをする部品がゴムフロートです。オーバーフロー管と呼ばれる筒の根元にあり、ハンドルレバーとチェーンで繋がっています。

 

劣化により切れたり溶けたりすることで、水漏れの原因になります。ゴムを触って手が黒くなれば、交換時期です。

 

手順は次の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉じる
  2. タンクの水を抜く
  3. トイレタンクのカバーを開ける
  4. レバーに繋がるチェーンをはずす
  5. オーバーフロー管からゴムフロートを取り外す
  6. 新しいゴムと取り替える
  7. チェーンをレバーに戻す

ゴムフロートを水平にゆっくり引き抜きましょう。力をかけすぎると、オーバーフロー管が折れます。

 

張った状態から3、4玉はチェーンをたるませてください。

オーバーフロー管

タンク内の余分な水を流す部品が、オーバーフロー管です。筒状のプラスチック部品で、タンクの底に繋がっています。目盛りが書かれており、その線の2、3cm下が普段の水位です。

 

劣化すると、割れたり折れたりして水漏れの原因になります。

 

取り替え方法は次の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉める
  2. タンクの水を抜く
  3. トイレタンクのカバーを開ける
  4. レバーに繋がるチェーンをはずす
  5. 給水管に繋がるナットをはずし、ボールタップを引き抜く
  6. タンク下部とトイレを繋ぐナットをはずして、トイレタンクを取りはずす
  7. タンク底にあるナットをはずして、オーバーフロー管を取り替える

トイレタンクはかなり重いので、要注意です。

トイレタンクの外側で水漏れする原因・直し方

トイレタンクの外側で水漏れする原因は、以下の4つが考えられます。

  • パッキン
  • トイレレバー
  • 給水管
  • トイレタンク本体

以上の原因について、直し方を解説していきます。

パッキン

トイレの給水管のパッキン交換

パッキンのゴムが潰れると、トイレタンクから水漏れしやすくなります。

 

パッキンが使われているのは、以下のような場所です。

  • 給水管との接続部分
  • タンク下
  • トイレレバー

モンキーレンチかウォーターポンププライヤーと、マイナスドライバーを準備してください。

 

パッキンの取り替え方法は、それぞれ次の通りです。

  1. 止水栓を右に回して閉じる
  2. タンクの水を流す
  3. トイレタンクのフタを開ける
  4. トイレレバーのナットをはずす(レバーパッキンは8へ)
  5. 給水管に繋がる部品を支え、タンク外のナットをはずす(給水管パッキンは8へ)
  6. トイレと繋がっているタンク下のナットをはずす
  7. タンクを取り外す
  8. 部品を交換して元に戻す

タンクのフタと本体は重いので、注意してください。

トイレレバー

以下の理由で、ハンドルレバーが正常に動かないことがあります。

  • タンク内の部品や物に、レバーに繋がる鎖が引っ掛かっている
  • 鎖の長さが合っていない
  • レバーが劣化して動きが固い

トイレタンクの中を見て、水漏れの原因を特定してください。

 

レバーの交換が必要なら、次の通りに行いましょう。なお、取り外して汚れを掃除すると、動きが良くなることもあります。

  1. 止水栓を右に回して閉じる
  2. トイレタンクの水を流す
  3. タンクのフタを開ける
  4. ハンドルレバーの根元にあるナットをはずす
  5. 外側に引き抜いてレバーを取り出す
  6. 交換して元に戻す

ナットを手で取れるタイプもありますが、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーなどを必要に応じて用意してください。

給水管

トイレの使用年数が長いと、給水管の接続部分の部品が劣化して、水漏れが起きることがあります。

 

接続部分のパッキンは消耗品ですので、長期にわたって使用していると劣化してしまいます。

 

パッキンの劣化が原因であれば、パッキンを交換すれば水漏れは直るので、パッキンの交換方法を参考に交換しましょう。

トイレタンク本体

トイレタンク本体の水漏れの原因は、タンク本体の破損が考えられます。

 

トイレタンクの多くは陶器製です。そのため、何かをぶつけた衝撃でひび割れてしまうことがあります。ひび割れや破損がひどい場合には、トイレタンク本体を新しいものと交換しなければなりません。

 

トイレタンク本体の水漏れを自分で直すのは、おすすめできません。タンクは非常に重いため、交換は難易度の高い作業です。必ず修理業者に交換を依頼してください。

 

⇒クリーンライフにトイレタンクの水漏れを相談してみる

トイレタンクの水漏れ修理を業者に頼む基準

トイレタンクの水漏れを自分で直せるのか業者に頼むべきか判断できないときは、次の基準を参考にしてください。

  • 水漏れの原因や発生箇所を特定できない
  • 自分で直そうとしても直せなかった
  • 専門知識がなくて不安
  • トイレタンクの水漏れがひどい
  • 修理を急いでいる

上記に当てはまる場合は、水道修理業者に相談することをおすすめします。

 

この記事で紹介した方法を試しても直せないときも、水道修理業者に相談しましょう。

 

無理に直そうとすると、かえって状況が悪化するケースもあるので、修理に自信がない方、不安な方も最初から業者に相談しましょう。

 

専門知識を持つ水道修理業者に任せた方が、確実に安全な方法で対処してもらえます。

トイレタンクの水漏れ修理の料金相場

料金相場

「初めに聞いた金額は安かったのに、実際に修理してもらうと高かった」という事例もありますので、注意が必要です。相場を知っておけば、不要に高い料金を支払うことを避けられます。

 

トイレタンクの水漏れ修理の料金相場をまとめたので、参考にしてください。

パッキンの交換 1,000円~
トイレレバーの修理 3,000円~
ボールタップ・浮き球の修理 3,000円~
ゴムフロート(フロートバルブ)の修理 8,000円~
オーバーフロー管の交換 8,000円~
排水管の修理 10,000円~
トイレタンク本体の交換 50,000円~100,000円
便器の着脱 15,000円~

 

上記の作業料金に加え、基本料金や割増料金がかかる場合もあります。相場を以下にまとめました。

基本料金 0円~5,000円
見積もり 0円~
夜間・休日の割増料金 0円~10,000円
出張料金 0円~5,000円

水漏れ修理の料金相場は8,000〜17,000円ほどです。ある程度の相場は上記の通りですので、把握しておきましょう。

 

なお、地域による差・交換部品代・出張費や時間外料金などの有無、そして水漏れの状況によって正確な料金は変わります。

 

トイレの水漏れ修理の料金相場を、以下のページで詳しくまとめています。料金を安くする方法も紹介していますので、参考にしてください。

トイレタンクの水漏れ修理業者の選び方

水道修理業者のスタッフ

トイレタンクの水漏れ修理を業者に依頼するなら、ポイントを押さえましょう。残念ながら、悪徳業者が一部にはいます。

 

頼む前に悪徳業者か見分けられるよう、修理業者で確かめるべきことを3つお伝えします。

水道局指定工事店か確かめる

トイレタンクの水漏れ修理は、給水装置工事を適正に行えるとして指定を受けた「指定給水装置工事事業者」に修理を依頼しましょう。指定給水装置工事事業者のことを、一般的に水道局指定工事店といいます。

 

水道局指定工事店に依頼すると、次のようなメリットがあります。

  • 対応できる工事の範囲が広い
  • 一定の知識と技術を持ち合わせている
  • 有資格者が在籍している
  • 適正価格で依頼できる

水道局指定工事店をお探しの場合は、自治体のホームページや業者の公式サイトで確認してください。

 

水道局指定工事店の特徴をまとめていますので、以下のページをご参照ください。

評価や口コミの内容を確かめる

トイレタンクの水漏れ修理を実際に依頼した人の評価や、口コミは参考になります。いくら情報を調べても、依頼しないと分からないこともあります。

 

同じ業者でも、担当者や利用する人によって感じ方はさまざまです。Googleマップや口コミサイトで第三者の意見を見ることが大切です。評判が出ているかどうかをSNSで検索するのも良いですね。

 

ただ、いずれも”サクラ”の可能性が残ることは念頭に置いておきましょう。最終的には問い合わせて、口コミの真偽をあなた自身で確かめてみてください。

見積もりを3社ほど依頼する

見積もりは3社ほどに依頼し、比較してから決めることも大切です。

 

相見積もりを取ったら、以下の点を確認しましょう。

  • 料金と内訳
  • 施工内容の説明の有無
  • スタッフの対応
  • 対応スピードの早さ

上記を比較して、納得のいく業者に修理を依頼します。

 

料金の内訳や施工内容について、気になることや不明点は、見積もりの時点で明らかにしておきましょう。

トイレタンクの水漏れによる水道代は減免できることも

電卓や軍手

トイレタンクの水漏れにより水道代が高くなってしまった場合は、減額してもらえる可能性があります。

 

請求金額の50〜70%ほどが目安で、無料にはなりません。2〜4ヶ月程度の通常使用量を参考に、水漏れ分を判定します。

 

減免を受ける条件は、主に次の4つです。

  • 不注意や故意ではなく、通常使用で起きた水漏れ
  • 床下や壁中など、気付きにくい場所の水漏れ
  • 以前起きた水漏れとは違う箇所
  • 適切に修理されている

細かな条件を定めている自治体もありますので、詳細は地域の水道局などに問い合わせましょう。

 

減免の申請時期は直したあとですが、業者への依頼前に確かめるべきです。修繕の担当が「水道局指定工事店」でなければ、対象外になることがあります。

トイレタンクの水漏れを予防する方法

トイレタンクの水漏れが収まったら、予防することが大切です。水漏れがまた起きては、無駄な費用がかかってしまいます。

 

ちょっとした気配りだけで、水漏れが起きる可能性を下げられます。中には、ついやってしまいがちな過ちもあるので要注意ですよ。

 

しっかり対策をして、水漏れする状況を防ぎましょう。

トイレタンクに物を入れない

タンクにペットボトルを入れない

節水のためにと、トイレタンクにペットボトルなどをいれると、タンク内の部品に干渉して劣化を早めてしまうことがあります。

 

部品が劣化・破損すると、トイレタンク内での水漏れの原因になるので、タンク内に物を入れるのはおすすめできません。

 

水道代を節約しても、水漏れの修理費用がかかれば逆効果です。水の量がどうしても気になるなら、節水トイレへの取り替えを検討しましょう。

トイレ掃除時にタンクの周りを確認する

トイレ掃除の際にタンク周りも確認することで、水漏れの前兆に気付きやすくなります。

 

掃除の際にチェックしたいのは、次の3点です。

  • タンク内の部品が破損・劣化していないか
  • タンク内の水量が適切か
  • タンクの接続部に異常がないか

部品や接続部に異常がないか確認しておけば、水漏れが起きる前に対処できます。

トイレを掃除するときに強い洗剤は使わない

トイレ掃除をする際、強い酸性やアルカリ性の洗剤をタンク内部に使うのは、避けてください。部品の劣化を早めてしまう可能性があります。

 

性質が強いため、汚れが落ちやすく掃除に有効ではありますが、トイレの種類によっては使わないほうが良い場合もあります。

 

お使いのトイレの説明書などを見て適切に掃除し、タンク内の部品状態を保ちましょう。

 

トイレタンクの掃除方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

トイレ内をしっかり換気する

手軽な予防法の一つが換気です。湿気を逃がすことでサビの発生を抑え、配管の劣化を防ぎます。

  • 換気扇をつけっぱなしにしておく
  • 窓を開けて適度に空気を入れ替える
  • トイレのドアを少し開けておく

このように、トイレはしっかり換気して、タンクから水漏れする可能性を下げましょう。

トイレタンクの水漏れが直らずお困りなら

トイレタンクの水漏れは、原因をまず確かめてください。原因によって、交換する部品が異なります。

 

もし自分で修理を試みてもトイレタンクの水漏れが止まらないときは、水道修理業者に依頼しましょう。業者ならプロの技術で、トイレタンクの水漏れの原因を見極めます。

 

私たち『クリーンライフ』は24時間年中無休で、水回りの水漏れ・つまりのご相談を受付中です。トイレタンクの水漏れでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

⇒クリーンライフにトイレタンクの水漏れを相談してみる

2021.10.22

キッチンやトイレなどの汚水を下水道管まで送り出す「排水管」は、快適な暮らしを送るうえで欠かせないものです。

 

そんな排水管ですが、寒くなってくると凍結し、水を流せなくなってしまう恐れがあります。破裂して高額な修理費用が発生する場合もあるため、注意が肝心です。

 

今回は排水管の凍結を防ぐための6つの予防策のほか、万が一凍結してしまったときに役立つ対処法などをご紹介します。

排水管の凍結防止方法

排水管の凍結を予防する方法を、大きく6つに分けて紹介します。

水抜きしておく

水抜き栓を使う

そもそも排水管が凍結する理由は、水道管内部に水が溜まっているからなので、水抜きによる防止方法は非常に効果的です。

 

具体的には、次のような手順で進めていきます。

  1. 家中の蛇口を閉める
  2. 水抜き栓を閉める
  3. 高い位置から順に、全ての蛇口を開ける
  4. 水が抜けたら、全ての蛇口を閉める

水を完全に抜くには、開いた状態の蛇口に空気を取り込ませる必要があります。最後は必ず蛇口に手を当てて、空気を吸い込んでいるかどうか確認しましょう。

水を流しっぱなしにする

少量の水を出しっぱなしにする

絶えず流動する川が凍りにくいという原理を活かし、蛇口から水を流しっぱなしにしておくのも凍結防止に有効です。水の量は、チョロチョロと流れ出るくらいを保つ必要があります。

 

ただし、大寒波では水を流しっぱなしにしても凍結する可能性が高いので、寒冷地域に住む方は他の対策での予防を検討するのが無難でしょう。また、流しっぱなしにした分の水道代がかかる点にも注意が必要です。

 

家計への負担が気になるのであれば、他の方法で排水管の凍結を防ぎましょう。

寒冷地用蛇口に交換

従来の蛇口から耐寒性能に優れた寒冷地用蛇口に交換し、排水管凍結のリスクを軽減することも可能です。

 

寒冷地用蛇口とは、水抜きができる仕様の蛇口のこと。従来付属している逆止弁がなく、内部の水を抜いて凍結防止対策が講じられるようになっています。

 

最近は、機能性とデザイン性をあわせ持つ商品が多数存在。蛇口の老朽化が気になるようになったら、買い替えを検討しましょう。

 

商品選びで迷った際は、以下のようなタイプがおすすめです。

  • コマとスピンドルが一体型になった「固定コマ」
  • 水が内部に溜まりにくい形状のもの

いずれかを選択すれば、より効果を実感しやすくなります。

タオルやスポンジで温める

自宅にあるタオルやスポンジを巻き付けて保温すれば、いざ外気が低下した日にも排水管凍結を防げます。より大きな効果を得るためには、隙間を一切つくらないのがコツです。

 

排水管を覆うように巻き付けた後、上から水に強いビニールテープやラップ等でしっかり固定してください。屋外の排水管に施す際には、雨対策として上からビニール袋等をかぶせるといった工夫も必要です。

 

いずれも相当の数を要することになりますが、一つひとつの値段はそれほど高くありません。さまざまな凍結防止グッズの中でも、家計への優しさが特徴です。

配管保温材を取り付ける

保温材を巻きつける

タオルやスポンジよりも保温性が高く、見栄えも良い配管保温材は、見た目重視の方におすすめです。主な種類には、次のようなものが挙げられます。

  • ロックウール
  • ポリスチレンフォーム
  • グラスウール

そしてこれらは、用途や予算別に使い分けられています。排水管の凍結防止に重宝されているのが、3つの中でも安価に購入できるグラスウール素材です。

 

最近では、ネットショッピングやホームセンターなどでも販売されており、簡単に入手できます。

 

タオルやスポンジ同様、雨対策は欠かせません。屋外の排水管に施す際は、ビニールテープやラップでしっかり防水対策をしましょう。

凍結防止ヒーターを導入する

配管保温材以上の保温性を求める場合は、凍結防止ヒーターの導入を検討してみてください。

 

凍結防止ヒーターとは、自動で外気を感知して、保温機能を作動させる便利なグッズです。さらには、一定の気温に達すると、自動で通電を停止させる機能まで持ちあわせています。

 

初期投資が必要ではあるものの、一度購入すれば、約10年~20年に渡り活躍してくれるのがポイントです。

 

消費電力が15Wや12Wなどさまざまなタイプを展開しているので、購入時は選び間違いのないように注意しましょう。一般的に、消費電力が大きい方が優れた保温性能を発揮し、値段も高い傾向にあります。

 

寒冷地では12Wだと保温性能が足りず、凍結してしまう可能性があるので、注意してください。

排水管が凍結する原因

排水管が凍結する原因
冬が近づくにつれて発生リスクが高まる排水管の凍結は、次のような原因から発生しています。

外気の低下

排水管が凍結する最大の原因は、気温の低下によるものです。一般的には、外気がマイナス4℃を下回ると凍結のリスクが高まるといわれています。

 

万が一、排水管が凍結してしまうと、日常生活を送るのも大変です。家で使用した水が排出できなくなるので、料理や皿洗いといった家事も、ままならなくなってしまいます。

 

真冬日(最高気温が0℃未満の日)が数日続いた場合も、凍結の可能性が高まるので注意しましょう。

風が強い

たとえ外気がマイナス4℃を多少上回っても、油断は禁物です。

 

風が強い日や日陰では、排水管周辺の気温が下がりやすくなるため、凍結のリスクが高まります。 特に、自宅の北側や風通りの良い位置にある排水管は、要注意です。

 

昼間でも冷たい風が吹きつけると、かなり肌寒く感じられるので、夕方から夜にかけて排水管が凍結してしまう可能性は大いにあり得ます。

排水管が浅い位置にある

排水管を含む屋外配管は、凍結深度より浅い位置にあると凍結トラブルが生じやすいです。

 

凍結深度とは、地中温度が0℃になるまでの地表からの深さのこと。その位置よりも深く埋設しなければ、凍結のリスクを高めてしまう恐れがあります。

 

ご家庭の排水管がどこに設置されているか、前もって確認しておきましょう。

排水管が凍結した際の対処法

十分な対策をしても、排水管が凍結してしまう可能性があります。ここでは、実際に排水管が凍結してしまった場合、手軽に試せる対処法をいくつかご紹介します。

 

あわせて作業時の注意点もお伝えするので、ぜひご一読ください。

ドライヤーの温風やホッカイロで温める

ドライヤーの温風やカイロで温める

比較的簡単に排水管の凍結を解決できるのが、ドライヤーの温風を当て続ける対処法です。ドライヤーを使い、時間をかけてじっくり温めることで、排水管内部の解凍を目指します。

 

もう一つ手軽に実践できるのが、ホッカイロを用いた対処法です。作業手順は、以下にまとめました。

  1. 使い捨てカイロを十分に温める
  2. 排水管に密着するようにテープなどで固定する
  3. 凍結状態が解消されるまでゆっくり温める

ただし、外気が低いとあまり効果を期待できない可能性があるので、その際は別の対処法も検討しましょう。

お湯で溶かす

お湯やタオルで解凍する

ドライヤーの温風で解凍できなかった場合は、お湯で溶かす対処法が効果的です。具体的には、排水管にタオルを巻きつけ、上からお湯をかけます。

 

漏電する可能性があるので、あらかじめ周囲に電気配線がないことを確認しましょう。

 

お湯は50℃程度のぬるま湯を使い、タオルなどに含ませて間接的に温めてください。熱湯を直接かけてしまうと、急激な温度変化によって凍結部分が膨張・破裂する恐れがあるためです。

 

再凍結しないよう、タオルは冷えてきたら都度交換してください。

 

もしも排水管が破裂してしまった場合は、なるべく早く業者に依頼しましょう。下手に触れると、症状が悪化しかねません。

自然に溶けるまで待つ

排水管に損傷がなければ、自然に溶けるまで待つのがおすすめです。下手な対処により、排水管が傷つくリスクを回避できるため、最も安全な対処法といえるでしょう。

 

ただ、地域によっては昼間でも気温が低く、凍結状態がなかなか解消されない可能性があります。なるべく早く解凍したければ、別の対処法を試すようにしてください。

排水管の凍結を解決できない際は業者に依頼

排水管の凍結は、自力で解消できる可能性もあります。いずれの方法でも問題解決まで至らなかった場合には、専門業者に依頼することをおすすめします。

専門業者がおすすめの理由

これまで水回りのトラブルを解決してきた業者は、プロの目線で最適な対処法を実践し、早期に排水管の凍結を解消してくれます。

 

凍結部分に膨張や破裂が見られ、急を要する問題にも迅速に対応してくれて安心です。

 

料理や皿洗いなど、日常生活において水を使うシーンは非常に多く、なかなか解決できずにいると衛生環境の悪化に発展してしまう恐れもあります。自力の対応に限界を感じ次第、早期に業者への依頼を検討しましょう。

排水管の凍結修理の料金相場

排水管の凍結修理を業者に依頼する場合の料金相場は、20,000円~50,000円程度と幅広いです。

 

凍結の症状によって費用は前後しますが、作業しやすい場所で20,000円~30,000円程度、作業が困難な場所で30,000円~50,000円程度を見積もっておくと良いでしょう。

 

また、依頼時間が早朝や深夜だと、通常の料金に深夜料金が上乗せされる場合もあります。後に業者との間で齟齬が生じないよう、事前に見積もりを出してもらって納得したうえで、修理を依頼しましょう。

 

⇒クリーンライフに排水管凍結トラブルの相談をしてみる

drainpipe cta1

排水管の凍結に困ったら

排水管排水管が凍結すると普段の生活にも支障をきたすため、早期解決を目指すのがベストです。トラブルの発生場所や症状の具合によって業者に依頼した方がいい場合もあるので、適宜判断してプロにお任せしましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でも排水管凍結時のご相談を受け付けています。水道にかかわるさまざまなトラブルに対応しているので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに排水管凍結トラブルの相談をしてみる

2021.10.22

給水管の凍結を防止する対策、凍結する原因について解説します。給水管が凍結しないための保温材もまとめました。

 

寒冷地では、気温が低い状況が続くと給水管が凍結し、破損してしまう可能性があります。事前に対策をとっておかなければ、水が出なくなり生活に支障をきたすため、注意が必要です。

 

また、本記事では給水管が凍結したときの対処法、修理費用も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

給水管の凍結防止対策7つ

給水管が凍結しないためにはどのような対策ができるのでしょうか。主な防止対策7つを紹介します。

少量の水を出しっぱなしにする

少量の水を出しっぱなしにする

給水管に少量の水を流し続けることで、水の凍結を防止します。一般的な目安は、水が途切れない程度の量です。

 

ただし、水の量が少なすぎてポタポタと落ちる程度では、かえって蛇口付近で水が凍ってしまう可能性があるので注意しましょう。

 

また、当然ながら、水を流し続けるので水道料金が発生します。そのため、厳冬期には一時的な対策として利用し、凍結予防アイテムの使用や水抜きがおすすめです。

水抜き栓を使う

水抜き栓を使う

水抜き栓とは、冬場に給水管などが凍らないようにするためのアイテムです。

 

寒冷地では水抜栓が設置されていることが多く、凍結防止に役立っています。水抜栓で水抜きしておけば、当然水はないので、凍ることはないでしょう。

 

水抜栓にはさまざまな種類がありますが、一般的な操作方法を紹介します。

  1. 水抜栓を閉める
  2. 蛇口を開けて水を出し切る
  3. 水が全て出たら、蛇口を閉める

給水管の凍結防止のためにも、適切に水抜きをおこないましょう。

 

また、温度が下がる冬に限らず、旅行や引っ越しなどで長期間給水管を使用しない場合も、水抜きをしておけば水漏れの心配がありません。

不凍液を入れる

不凍液を入れる

不凍液を使うと、給水管の凍結予防に役立ちます。不凍液とは、寒冷地において氷点下でも凍結しないように作られた液体のことです。

 

寒冷地以外であれ、寒波の襲来前には給水管や排水管に十分な対策を施しましょう。水まわりの中でも、以下の水は凍結しやすいので注意してください。

  • 排水トラップ内に溜まっている水
  • トイレタンク内や便器に溜まっている水

排水トラップには、下水の臭いや害虫の発生を防ぐ役割があります。その内部に溜まった水が、凍結する恐れもあるので直接不凍液を流し入れ、トラブルを回避しましょう。

メーターボックス内を保温する

メーターボックス内を保温する

メーターボックス内は空洞になっているため、冷気が入り込みます。

 

そのため、濡れないようビニール袋に詰めた発泡スチロールや布切れなどをすきまに敷いて、直接冷気が当たるのを防ぎましょう。

凍結防止ヒーターを使用する

凍結防止ヒーターは、屋外の給水管などの凍結を防ぐアイテムです。メーカーにもよりますが、外気温約3℃で通電し、約10℃で停止するようになっています。

 

凍結防止ヒーターにはさまざまな種類があり、選び方のポイントは次の通りです。

  • 配管材に適したものを選ぶ
  • 必要な長さを確認する
  • 凍結防止能力の特徴で選ぶ

 

凍結防止ヒーターを設置するときの方法や注意点は、次の通りです。

  • 樹脂製やホースには使用しない
  • 一定間隔を開けてゆるく巻く
  • 電源とつなぐ部分は熱の影響を受けないようにする
  • 使用しないときはコンセントを抜く

寿命は約10~20年といわれていますが、使用環境によっても状態は変わってくるので、10年を目安に交換を検討するといいでしょう。

給湯器を保温する

給湯器を保温する

現在ほとんどの給湯器は凍結防止機能として、「凍結予防ヒーター」や「自動ポンプ運転」が備わっていることが多いです。

 

メーカーによりますが、どちらも0~5℃の間で凍結防止機能が自動的に作動するようになっています。

 

機種により機能や使用方法は異なるので、使用している給湯器の取扱説明書を確認してください。

凍結予防ヒーター

一定の温度に下がったときに自動的にヒーターが作動し、給湯器内の配管をあたためることで凍結を予防します。なお、浴槽の水が循環アダプターより5cm以上ある状態が必要です。

自動ポンプ運転

追い焚き機能がついているお風呂で水を自動で循環させて、給湯器の凍結を予防します。

 

ただし、給湯器と浴槽をつなぐ配管の凍結防止にはなりますが、給湯器の水道管の凍結防止には効果がありません。

給水管を保温する

保温材を巻きつける

室内であれば、給水管を暖房の温かい空気に触れるようにするだけで予防対策になります。

 

また、直接外気に触れないように給水管をタオルや毛布で巻くだけで、保温効果が得られます。簡単かつ気軽に凍結防止対策ができるので、おすすめです。給水管がむき出しになっている部分をなくせば、凍結予防効果があります。

 

給水管に取り付ける保温材も便利です。ホームセンターなどで購入できるので、給水管が外気に直接触れないように対策をとりましょう。露出している配管に以下の保温材などを取り付けることで、凍結予防ができます。

ライトカバー・ライトチューブ

ポリエチレンフォーム素材の配管用保温筒で、高い断熱性や柔軟性を持っているのが特徴です。筒状になっているため、簡単に取り付けができます。

 

柔らかいので巻きつけやすく加工しやすいですが、しわが寄りやすく、経年劣化しやすいアイテムです。

パイプガード

硬質ウレタンフォームと硬質塩化ビニル製の表面素材を合わせたアイテムで、断熱・保温効果がとても高く、耐久性があるのが特徴です。比較的加工がしやすく、10年経過してもキレイなままを保っています。

 

ライトカバーと比較すると3~4倍の値段がしますが、長持ちするのでコスパはいいアイテムです。

グラスウール保温筒

ガラスを主原料としたグラスウール素材でできた保温筒は、パイプガードより保温性が高く、防湿性や耐熱性も兼ね備えているのが特徴です。

 

加工はしやすいですが、施工は難易度が高いため、専門業者に依頼することをおすすめします。

 

給水管が凍結する原因

凍結

外気温が0℃以下になると、給水管が冷やされて内部の水が凍ってしまいます。特に屋外にある給水管は凍りやすいため、事前に凍結防止対策を取ることが大切です。

 

外気温だけではなく、強い風にも影響されるため、凍結しない気温だとしても決して安心はできません。特に寒冷地では、さまざまな要因で給水管が凍結する可能性があります。

 

給水管が凍結する主な原因は、次の4つです。

  • 外気気温がマイナス4℃以下
  • 気温が氷点下に近く、風が強い
  • 給水管が屋外に設置されている
  • 給水管の埋設場所が浅い

給水管が凍結深度より浅い位置に埋められている場合も、凍結のリスクは高まります。

 

凍結深度とは、地中で水が凍ってしまう深さを表す数値のこと。具体的には、地中の温度が0℃になる深さを指します。給水管の凍結リスクを抑えたければ、この凍結深度よりも深く埋設する必要があります。

 

給水管が凍結したときの対処法

蛇口

給水管が凍結した場合、無理に蛇口を開けてはいけません。内部のパッキンが破損し、漏水につながる恐れがあります。

 

給水管が凍結したときの対処法としては、主に3つの方法があげられます。正しい知識で対処しましょう。

ぬるま湯をかける

給水管が凍結している部分にタオルや布を巻いて、ぬるま湯をゆっくりかけます。焦らず時間をかけ、給水管の凍結部を徐々に溶かすのが、おすすめの方法です。

 

早く凍結部分を溶かしたいからといって、直接熱湯を給水管にかけてしまうと、給水管が破損や破裂してしまう可能性があります。給水管は、急激な温度変化に耐えられないためです。

 

ゆっくりとお湯の温度を上げていき、凍結部分を徐々に溶かしましょう。決して熱湯はかけないように注意が必要です。

ドライヤーやカイロを使う

ドライヤーは一定温度を保てるので、給水管をゆっくりあたためる場合に効果的です。あたためる場所によっては、コードや電源の問題がありますが、延長コードで対応できるでしょう。

 

狭い場所では、カイロを給水管に貼ってもドライヤーと同様の効果が得られます。カイロを貼る方法であれば、その場を離れることも可能なので、ずっとその場にいる必要はありません。

業者に修理依頼する

凍結により給水管が破損や破裂、水漏れしている場合は、止水栓を閉めてすぐに業者へ連絡することをおすすめします。

 

自分で直そうと間違った対処をしてしまうと、給水管の状態が悪化し、二次災害につながる可能性があります。

 

給水管の破損など自分で対処できない場合は、迷わず専門業者に依頼しましょう。

⇒クリーンライフの修理の流れを見てみる

給水管が凍結したときの修理費用

費用や見積もり

給水管が凍結したときの修理費用は症状によって異なるので、それぞれ説明します。

給水管が凍結したときの修理費用

給水管が凍結したといっても、症状はさまざまです。給水管が凍結しているだけのときと、凍結によって二次被害が起きているときでは費用が異なります。

給水管が凍結しているだけのとき

給水管が凍結しているだけで、他に破損などがない場合は、8,000円~15,000円程度が相場です。

 

多くの業者は、電気解氷機か高温スチーム機を使用して凍結を溶かす「解氷」という作業を行います。使用する道具の違いによる費用の差はそれほどありません。

 

ただし、凍結している箇所や状態によって、30,000円程度かかることもあります。

給水管が凍結により破損しているとき

給水管の凍結が原因で破損している場合は、解氷作業より費用が高額になります。

 

作業がしやすい場所であれば、20,000円~30,000円程度が相場です。

 

逆に床に埋まっている給水管などの作業しにくい場所であれば、30,000円~50,000円程度かかることもあるかもしれません。また、二次被害で水漏れなどが起きている場合は、さらに費用がかかってきます。

 

実際に状況を調べてみなければ修理の程度がわからないため、必ず業者に見積もり依頼することをおすすめします。

追加費用が必要なとき

給水管が破損している場合は、早急に処置が必要です。以下のようなケースをはじめ、自力でどうしようもないときには夜間や休日であれ、早めの依頼を心がけましょう。

  • 止水栓を閉めても水漏れが止められない場合
  • 修理箇所がわからず、どうしようもない場合

ただ、夜間や休日の依頼は特別対応として扱われ、別途追加料金が必要になる可能性があります。業者によって異なりますが、10,000円程度が相場です。

 

出費を抑えたければ、夜間や休日の追加料金がかからない業者を選ぶとよいでしょう。

水道料金の減免

給水管の凍結が原因で破損や水漏れが発生した場合、救済措置として減免制度があります。お住まいの地域や自治体によって異なりますが、水道料金の約2~6割を免除してもらえます。

 

ただし、全額免除してもらえません。すぐに修理できなかった場合は、高額な水道料金が発生する可能性があるので、注意が必要です。

給水管の凍結にお困りなら

トイレの排水管トラブルにお困りの方へ

給水管が凍結する前に対策をしておくことで、凍結予防は可能です。ただし、給水管が凍結してしまい、お困りであれば、専門業者へ依頼した方が賢明でしょう。

 

水道局指定工事店の『クリーンライフ』は24時間365日、給水管凍結の修理を受け付けています。

 

現地での調査や出張見積もりは無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに給水管凍結の相談をしてみる

2021.10.22

トイレが凍結したときの対処法、凍結時の修理費用を紹介します。

 

凍結した際に簡単にできる対処法をお伝えするので、参考にしてください。トイレの水が凍結して流れなくても、焦らずに対処しましょう。うっかりやりがちな、NG行動もお伝えします。

 

また、本記事では、トイレの凍結防止の対策についてもお伝えします。トイレの故障や破損などの被害を最小限に抑えるためにも、事前の対策が大切です。

トイレが凍結したときの対処法

トイレ

トイレが凍結したときの直し方には、いくつか方法があります。

 

まずは以下で、給水管と排水管のどちらが凍結しているかを判断しましょう。

症状 凍結している場所 対処法
・タンクに水が溜まらない
・水が供給されない
給水管 自然解凍
室温を高くする
ドライヤー・カイロの使用
お湯をかける
・便器内の水が流れない 排水管 自然解凍
室温を高くする
ぬるま湯を流す

どちらが凍結したかわかったら、以下の対処法を試してみてください。凍結し、すでに水漏れや破損している可能性がある場合は業者に相談しましょう。

自然解凍するまで待つ

気温が上がって日中の外気温がプラスの気温になっていれば、自然に解凍するので待っていましょう。自然解凍は、便器や配管にダメージを与えない最良の方法です。給水管、排水管のどちらにも有効です。

 

排水管内が凍っているときは、水を流すとあふれてしまいます。自然解凍がどこまでできているか、水を少しだけ流してみて確認してください。

暖房器具などでトイレの室温を高くする

多くの家庭ではトイレは室内にあるので、部屋の温度をあげれば、簡単に凍結が解消する場合があります。

 

トイレの室内面積は小さいので、暖房器具を入れればすぐに温まります。特に給水管に有効です。排水管の解凍には時間がかかりますが、待っていればいずれ解凍するでしょう。

タオルを巻いてお湯をかける

凍結している給水管にタオルを巻いて、直接お湯をかけ、凍結を解消させる方法もあります。お湯の温度は45〜55度くらいです。

 

ただし、注意しなければいけないのは、決して熱湯をかけてはいけない点です。熱湯をかけると、急激な温度変化に対応できず、配管が破裂してしまう可能性があります。

 

タオルは凍結防止にも利用できます。以下の記事を参考にしてください。

ウォシュレット(温水洗浄便座)の凍結時もお湯が効果的

ウォシュレットが凍結し、洗浄水(シャワー)が出ない場合は、お湯に浸した布などを給水ホースや給水接続部に当てて温めます。

 

濡れると故障の原因になるので、機器類にお湯をかけるのはやめましょう。

カイロやドライヤーで温める

給水管にカイロを当てたり、ドライヤーの温風を当てたりすると、時間はかかりますが徐々に解凍します。

 

ドライヤーの温風を当てる時は、給水管から20㎝ほど離してください。また、カイロを使う場合は、ゴムやビニールテープで固定しておけば、解凍するまで放置できます。

 

給水管の凍結防止や解凍の方法は、以下の記事を参考にしてください。

ぬるま湯を便器に流す

トイレの排水管が凍結しているときは、ゆっくりとぬるま湯を流して解凍します。ただし、大量にぬるま湯を入れると溢れてしまうので、様子を見ながら流してください。

 

また、ぬるま湯は45〜55℃にしましょう。熱湯を流すと、排水管や便器が破裂・破損する恐れがあります。

 

排水管の凍結の対処法や業者に依頼した場合の修理料金などを、以下の記事で解説しています。

水道修理業者に相談する

トイレが凍結して以下のような場合は、水道修理業者への相談がおすすめです。

  • 給水管が破損している
  • 便器から水漏れしている
  • すぐにトイレを使いたい

凍結などで排水管や給水管にトラブルがある場合は、必ず水道局指定工事店に指定されている業者に依頼しましょう。給水設備の対応は、水道局指定工事店に任せたほうが安心です。

 

水道局指定工事店とはどのような業者なのか、以下の記事を参考にしてください。

トイレが凍結したときのNG行動

トイレ

トイレが凍結したときにしてはいけないのは、排水レバーで水を流し続けることです。

 

トイレが凍結しているからといって排水レバーを動かし続けていると、便器内から水があふれてくる可能性があります。

 

無理に排水レバーで水を流し続けないで、45〜55度のお湯を便器に少しずつ流し込むだけの方が効果的です。便器内からあふれさせないように、ゆっくりと少量ずつ流してください。

トイレが凍結したときの修理費用の相場

費用や見積もり

トイレが凍結したときの作業の費用は主に、基本料金と作業料金の合計です。

 

ここでは、それぞれの費用相場を紹介します。

基本料金の相場

まず、基本料金の相場をお伝えします。基本料金は、作業内容に関係なく加算される料金で、業者によって異なります。

見積もり料金 0円~
キャンセル料 0円~3,000円
基本料金 3,000円~5,000円
出張料金 0円~4,000円
早朝・夜間の割増料金 0円~5,000円

凍結は早朝や深夜に起きることが多いので、割増料金のない業者への依頼がおすすめです。

 

私たち『クリーンライフ』のように、時間を問わず同じ料金で作業している業者に相談してみましょう。

作業料金の相場

作業料金の相場は、以下のとおりです。

作業内容 相場料金
電気解氷機を使用した解氷作業 8,000円〜20,000円
高温スチーム機を使用した解氷作業 8,000円〜20,000円
配水管の補修作業 20,000円〜50,000円
漏水検査 10,000円~30,000円

解氷作業の料金は、作業時間がどのくらいかかるかで上下します。たとえば、凍結している箇所がわかりにくい場合は、時間が必要です。

 

また、トイレの水道管が破損した場合、作業しやすい場所なら相場は20,000円~30,000円程度で、作業しにくい場所は30,000円~50,000円程度かかります。

 

依頼する業者、お使いのトイレによっても費用は変わるため、必ず見積もりを確認しましょう。

トイレを凍結防止するための対策

トイレ

トイレ凍結の防止策は、大きく分けて4つあります。

  • 水抜きをしておく
  • 不凍液(凍結防止剤)を使う
  • 便座温度を高くする
  • 凍結防止ヒーターを使う

どのようにトイレの凍結を防止するのか、それぞれ解説します。

水抜きをしておく

トイレ凍結の防止策として、まずはトイレタンクの水抜きをすることが効果的です。トイレの種類によって方法が異なるので、必ずトイレメーカーの説明書などを参照して行ってください。

 

基本的な方法は次の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. 給水を止める
  3. ボタンやレバーを押して水を出し切る

止水栓を閉めただけでは配管内に水が残り、その水が凍結の原因になるので、止水栓を閉めた後に水を抜きましょう。

 

ただし、水抜きを行った場合でも、「封水」と呼ばれる水が便器の底に溜まっています。封水は下水からの臭いを防ぐためのものなので、水抜きを行ったときでも残しておきましょう。

 

凍結の恐れがあるときは、トイレ以外の水抜きも必要です。以下の記事を参考にしてください。

ウォシュレット(温水洗浄便座)の水抜き方法

温水洗浄便座(ウォシュレット)の水抜きもメーカーによって異なるので、各メーカーの説明書を参照して行ってください。

 

概ね、以下のような手順です。

  1. 電源プラグをコンセントから抜く
  2. 本体固定板が現れるまで本体を引き出す
  3. 本体の後ろ側についている水抜き栓を緩めて、取り外す
  4. 水抜きをして、元に戻す
  5. 電源プラグをコンセントに差し込む

周囲が濡れるので、バケツなどを用意して水を受けましょう。

不凍液(凍結防止剤)を入れる

不凍液を入れる

便器内に溜まっている水(封水)に、不凍液を注いでおくと安心です。

 

封水が凍結すれば、トイレ自体が破損したり、ひび割れたりする可能性があるので、不凍液を使用しましょう。不凍液はエタノールやグリセリンを主成分とした薬剤で、トイレの封水に混ぜれば、凍結を防いでくれます。

 

特に、一晩中トイレを使わないかもしれないなら、不凍液を以下のように注いでおきましょう。

  • タンクの水を抜いてタンクに入れる
  • 便器内の水が溜まっている箇所(封水)に入れる

 

車用の不凍液は安い点が魅力ですが、絶対に使用しないでください。車用には、下水道に流してはいけない物質に指定されている「エチレングリコール」が含まれており、浄化槽や終末処理場に悪影響を与えます。

便座の温度を高めに設定する

ヒーター機能のある便座であれば、水抜きをした上で温度を高めに設定し、便座のフタを閉めておくと、より確実に凍結を防げるでしょう。

 

電気代は多少高くなるかもしれませんが、凍結で水が流せないことは避けられます。

 

ただし、長期間留守にする場合は、節電や火災防止のために電源は切っておいた方が無難です。

凍結防止ヒーターを設置する

凍結防止ヒーターをトイレに設置

配管に直接巻き付ける凍結防止ヒーターの使用で、トイレ配管の凍結を防ぐのもおすすめです。

 

メーカーによって異なりますが、「約3度になると通電し、約10度になった時点で停止する」など、凍結防止ヒーターは決まった温度になると作動します。

 

凍結予防について、以下の記事も参考になります。

トイレが凍結して起こりやすい不具合

トイレ

トイレが凍結すると、以下のような不具合が生じます。

  • 水が流れない
  • 給水管や排水管の破損・破裂
  • ウォシュレットの故障
  • 便器の破損
  • タンク内の部品の故障

トイレが使えなくなるだけではなく、修理料金がかかるので注意が必要です。

トイレが凍結して対処できそうにないときは

80b64c027886e229ef848814bb569c2e e1730731850425

トイレが凍結したとき、軽度であれば自分で対処できる可能性はあります。

 

ただし、凍結している場所や状況によっては、自分で対処できない場合もあるので、無理をせず専門業者に相談しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でもトイレ凍結のご相談を受け付けております。24時間365日フリーダイヤルで対応しているので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフにトイレ凍結のトラブルを相談してみる

2021.10.22

排水管の清掃を定期的に行わなければ、つまりの原因になってしまうため、業者に依頼したり自身で掃除したりしなければいけません。

 

そこで今回は、排水管清掃の方法や業者に依頼した場合の料金について解説します。排水管からの異臭を感じたり、つまりをがある場合は、まず掃除してみましょう。

 

また、排水管が詰まる原因、業者の選び方もあわせて解説します。

排水管を詰まらせる主な原因

排水管のつまりは、汚れが原因です。こまめに排水管の汚れを清掃しておかなければ、つまってしまう可能性があります。

 

しかし、ひとえに汚れといっても、場所によって汚れの種類は異なります。

 

以下で主に汚れが残りやすい3つの部分を見ていきましょう。

キッチン排水管の主な汚れ

キッチン排水管の汚れは、主に以下の3つです。

  • 油汚れ
  • 食材の残りカス
  • 洗剤の残りカス

とくに厄介なのが、油汚れです。油は排水管にまとわりつき、食材の残りカスや汚れカスを吸着してしまいます。

 

一度排水管にまとわりつくと、簡易的な掃除では落としきれない可能性があるので、普段から油を流さないように気を付けましょう。

浴室排水管の主な汚れ

浴室排水管の主な汚れは、以下の2つです。

  • 皮脂汚れ
  • カビ
  • 髪の毛

浴室の汚れは、基本的にはお湯と一緒に流れていきます。しかし、髪の毛のような固形物は、簡単に流れていきません。

 

さらに、髪の毛が排水管に残ると、石鹸カスや皮脂汚れが付着しやすくなってしまい、つまりの原因となります。

トイレ排水管の主な汚れ

トイレ排水管の主な汚れは、以下の3つです。

  • ヘドロ
  • 尿石
  • トイレットペーパー
  • 排泄物

基本的には水で流れていきますが、一度排水管に付着してしまうと、清掃しなければ落としきれません。

 

経年とともに少しずつ蓄積されているケースもあるので、つまりが表面化していなくても、定期的な清掃を行うべきです。

自分でできる排水管掃除

トイレの排水管トラブルにお困りの方へ

排水管の汚れは、自分で掃除して落とせる場合があります。いずれも簡単にできる方法ですが、多少の知識とコツは必要です。

 

以下では、自分でできる5つの排水管掃除方法を解説するので、ぜひ行ってみてください。

 

自分で掃除しても、つまりが解消されなかったり異臭がしたりする場合は、業者へ依頼しましょう。

45~50℃のお湯を流す

手軽な方法は、45~50℃のお湯を流す方法です。お湯を流すだけで、油が浮いて流れていきます。

 

ただし、熱湯は流さないように注意してください。

 

排水管は主に塩化ビニール管という素材が使われており、耐熱温度が約60~70℃です。そのため、熱湯を流すと排水管そのものが変形してしまう可能性があります。

市販のパイプクリーナーを使う

こびりついた汚れには、市販のパイプクリーナーも効果的です。薬局などで購入でき、排水管に注ぐだけなので、手が汚れる心配もありません。

 

目安の使用量は商品に記載されていますが、あまりにもつまりがひどい場合は、一本丸々使用して様子を見ても良いでしょう。

 

ただし、市販のパイプクリーナーは業者用と比べると洗浄力が弱いので、一定の効果しか期待できません。

重曹+クエン酸

家にある、重曹とクエン酸を使った掃除も可能です。家にない場合は、100円ショップでも購入できるので、安価に抑えられます。

 

掃除のやり方は簡単です。

  1. 排水口全体に重曹をかける
  2. 重曹の上からクエン酸をかける
  3. ぬるま湯でゆっくり流す

お湯で流した後は、30分~1時間待って、最後にもう一度流します。

 

つまりの解消方法としてはパイプクリーナーよりも効果は低いものの、簡単な汚れ程度であれば効果が期待できるでしょう。

ペットボトルで汚れ除去

ペットボトルを使った排水管掃除方法もあります。空気を排水管へ送りこんで、つまっていた汚れを除去する方法です。

 

掃除のやり方は、以下のとおり。

  1. 排水口のフタやゴミ受けなどをすべて外す
  2. むき出しになった排水管の口にペットボトルの口を差し込む
  3. ペットボトルを数回押しつぶす

上手くいくと、つまっていた汚れが浮いてきます。空気の量も関係してくるので、2リットルのペットボトルが望ましいです。

ワイヤーブラシで掃除

ワイヤーブラシは、排水管のつまりや汚れを除去するための、専門的な器具です。ホームセンターなどで購入できます。

 

使い方は、ワイヤーブラシを排水管に挿入して、回転させたりこすったりするだけです。

 

ただし、ワイヤーブラシを使うにはコツがいるので、使い方が難しい場合には無理に自分でやらないようにしましょう。無理にワイヤーブラシを使うと、トラブルが悪化する可能性があります。

 

業者に依頼した場合の排水管清掃作業

しつこい排水管の汚れは、業者に依頼した方が良いです。家庭で行える掃除では、どれだけやっても汚れを除去できない可能性があります。

 

業者は、専門的な器具や薬剤を使った排水管洗浄ができるので、自分で掃除をするよりも、確実な効果に期待できるでしょう。

 

以下では、業者に依頼した場合にどのような排水管清掃を行うのかについて解説します。

ワイヤーブラシを使った清掃

家庭と同じように、業者もワイヤーブラシを使った排水管清掃を行います。ただし、業者が扱うワイヤーブラシは、市販のものよりも強力であり、強度も高いです。

 

また、ワイヤーブラシの使い方を熟知しているので、ワイヤーブラシのみで汚れを除去できる可能性もあります。

 

ワイヤーブラシのみの排水管清掃であれば安価で依頼できるので、軽度のつまりはワイヤーブラシで清掃を行ってもらいましょう。

高圧洗浄機を使った清掃

業者の排水管清掃のなかで最も効果が期待できるのは、排水管洗浄です。専門の機器を使って、排水管高圧洗浄を行ってくれます。

 

高圧洗浄の機器は一般の方でも購入できますが、出力には大きな差があるため、一般の機器では大きな効果は期待できないでしょう。また、高圧洗浄は機器の扱いに慣れていなければ、効果的な洗浄は行えません。

 

薬剤を使った清掃

業者には、業者専用の汚れを除去する薬剤があります。軽度の汚れであれば、薬剤だけで除去できるでしょう。

 

しかし、業者専用であるため、とても強力なもので危険性もあります。薬剤を使用した後の扱いについては、業者からしっかり説明を受けておきましょう。

排水管の分解清掃

どうしても排水管のつまりや汚れが解消できない場合は、排水管を分解して清掃する方法があります。分解清掃自体は自分でも不可能ではありません。

 

しかし、分解した後に元に戻せなくなったり、別のトラブルの原因になったりする場合もあるので、必ず業者に依頼してください。

排水管清掃を業者に依頼した際の料金相場

23521725 m

排水管清掃を業者に依頼した際の料金は、作業内容によって異なります。数千円の場合もあれば、数万円になる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

 

たとえば、ワイヤーブラシや薬剤のみの排水管清掃であれば、3,000円~9,000円程度です。高圧洗浄機を使ったり排水管分解をしたりする場合は、10,000円~30,000円になります。

 

つまりや汚れの度合いによっても異なるので、事前に現場で見積もりをとってもらうと良いでしょう。

排水管清掃後の注意ポイント

一度排水管を清掃しても、安心してはいけません。清掃後の日常生活で気を使わなければ、すぐに汚れはたまってしまいます。

 

以下で排水管清掃後の注意ポイントについて解説するので、日常生活から心がけてみてください。

 

少し意識して生活するだけで、排水管からの異臭やつまりの可能性を下げられます。

排水トラップの定期的な清掃

排水管に汚れが落ちていかないように、排水トラップは定期的に清掃してください。基本的な汚れは、一度排水トラップに溜まります。

 

しかし、汚れをそのままにして使い続けてしまうために、排水管まで流れてしまうのです。

 

排水トラップを常に清潔にしておけば、排水管まで汚れが流れなくなります。毎日掃除をする必要はありませんが、月に1回程度、排水トラップを確認しておきましょう。

固形物を流さない

排水管がつまる大きな原因は、固形物です。大きな固形物はもちろん、小さな固形物を流してしまうと、つまりの原因となります。

 

たとえば、キッチンであれば、食材の種や皮などです。一つひとつは小さいですが、排水管をつまらせる大きな要因となってしまうので、流さないようにしてください。

排水管清掃業者を選ぶポイント

排水管清掃業者を選ぶ際は、安心できる優良な業者を選びましょう。なかには、高額な請求をする業者もいるため、注意しなければいけません。

 

以下では、どのようなポイントで排水管業者を選ぶか、いくつかのポイントを解説します。スムーズにトラブルを解決してもらうために、参考にしながら業者を探してみてください。

料金のわかりやすさ

費用面で安心して依頼するために、料金表を確認しておきましょう。料金がわかりにくい場合、高額な請求をされる可能性があります。

 

基本的には公式サイトに料金表が掲載されているので、細かく記載されている業者を選んでください。もし料金が記載されていない場合は、お問い合わせで確認してみましょう。

 

電話やメールでも料金がわかりづらい場合は、他の業者を選んだ方が良いです。

口コミ評価

一つの参考として、口コミ評価も確認しておくと良いでしょう。口コミは、実際に依頼した経験のあるリアルな意見です。

 

口コミからは、以下の内容がわかります。

  • スタッフの対応
  • 丁寧な作業説明
  • 適切な料金設定
  • 作業時間
  • 作業の丁寧さ

いずれも、実際に経験しなければわからない内容ですが、口コミである程度の情報は収集できます。ただし、口コミは主観的な意見がほとんどなので、あくまで参考程度としてください。

損害賠償保険の有無

必須ではありませんが、もしものときのために、損害賠償保険に加入している業者を選ぶと良いでしょう。損害賠償保険とは、業者が作業時に何かしらを破損した際に適用される保険です。

 

優良な業者であれば、家のなかの物を破損するということはありませんが、万が一を考えると、損害賠償保険に加入している方が安心できます。

排水管清掃作業監督者の有無

必須ではありませんが、排水管清掃作業監督者の講習を受けている業者であれば、確実に安心して作業を依頼できます。排水管清掃作業監督者とは、排水管の清掃作業の監督としての必要技能を習得している証です。

 

厚生労働省認定の資格なので、非常に安心できる業者といえます。

排水管のつまりを業者に依頼するなら

排水管の定期的な清掃は、できるだけ業者に依頼した方が良いです。自分での掃除は、あくまで軽度の汚れ対策であり、完全に綺麗にはなりません。

 

もし、排水管清掃を業者に依頼するのであれば、ぜひ私たちクリーンライフまでご相談ください。クリーンライフは、排水管清掃はもちろん、水漏れからつまりまで対応しています。

 

定期的な清掃から突然のトラブルまで、排水管のお悩みは、ぜひお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに排水管のつまりを相談をしてみる

2021.10.22

家庭で使う水の供給に欠かせない給水管。普段あまり目にしない部分であるうえ、各家庭に取り付けられた給水管の種類などにより、交換の適期が異なります。経年劣化による変化、異常に気付かない方も多いと思います。

 

しかし、水漏れやつまりといった問題をそのまま放置してしまうと、さらに被害が深刻化する恐れもあるため、注意が必要です。

 

今回は、給水管の種類や素材別の特徴についてご紹介します。また、交換時期の目安や工事の費用相場、業者選びのポイントなども解説します。給水管の交換工事を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

給水管(水道管)とは?

2151080 m

私たちの生活に欠かせない水は、ダムや池などからあらゆる水道管を通じて家庭まで届いています。中でも家庭の近くの本管から分岐し、各家庭の配管と繋がっているのが給水管。場合によっては、水道管と呼ばれることもあります。

 

給水管は、上本管を通ってくる水を各家庭に引き込み、飲料水として供給する役割を担っています。マンションなどでは、給水管を通ってきた水は、一度「貯水槽」という場所に送られます。そこから蛇口に供給するには給水ポンプを通過する必要があります。そのポンプも給水管の一つに分類されるものです。

給水管と排水管の違い

上本管を通ってくる水を各家庭に引き込み、飲料水として供給する給水管。

 

それに対し、排水管にはトイレやお風呂、キッチン、洗面所といった生活設備から流れる汚水などを下水処理場へ送るという役割があります。これらが同時に機能しているからこそ、私たちの生活に必要な水が、いつでも手に入る仕組みが整っているのです。

給水管の種類

 

9f37bff2c8b6b8f5984bf9451925f4ef

給水管というと、金属製の固い物体をイメージする方が多いのではないでしょうか。あながち間違いではありませんが、最近の建物の施工では樹脂製のものを採用するのが定番化されています。

 

ここではさまざまな給水管の種類や、それぞれの特徴について一挙解説していきます。

 

本来給水管工事というのは業者に依頼するものですが、自宅の給水管に用いられている素材などを押さえておけば、いざというときにも安心です。

鉄管(鋼管)・鉛管

日本の家庭に水道が普及し始めた頃、主に使われていた鉄管(鋼管)。金属特有の性質として、丈夫で耐久性に優れている点が長所とされてきました。

 

しかし、内部の錆びによって小さな穴があいたり、蛇口から出る水が赤くなったりと、さまざまなトラブルが発生。また、加工のしにくさといったデメリットも確認されるようになったため、近年はあまり使用されなくなりました。

 

鉛も鉄に並ぶ定番の素材でしたが、水漏れトラブルの多さや飲料水に鉛が溶け出す危険性が懸念されるようになり、最近では樹脂製などの他の素材に乗り換える人が増加中です。居住地域によっては、鉛管の交換に補助金制度を設けている自治体もあります。

ステンレス鋼管

錆びにくく、鉄のような強度もあわせ持つ、ステンレス鋼。衛生的で飲料水などが赤く染まる危険がないうえ、再利用が可能というサステナブルな素材としても注目されています。

 

他の素材と比べて値段が跳ね上がってしまう点は気になりますが、元々の耐久性の高さゆえにメンテナンスはほぼ不要。長期的な目で見た際に修理費用の軽減も期待でき、ランニングコストに優れた素材といえるでしょう。

 

近年はゴムシール材を活用するなどの工夫により、初期費用が抑えられている傾向にあるため、今後ますます需要が高まっていくかもしれません。

銅管

名前から想像できる通り、銅を素材とする給水管のことです。鉄や樹脂製よりも耐熱性に優れていることから、給湯管に使われることが多く、地域によっては給水管などにも使用されています。

 

表面を覆う保護膜の効果により、マイナス50度ほどの環境にも耐える耐食性を備えているのも魅力です。しかし、腐食の可能性が全くないわけではありません。

 

局部腐食で空いてしまった「ピンホール」と呼ばれる小さな穴から水漏れしてしまうリスクもあるため、その際は修理・交換などの工事が必要となることを覚えておきましょう。

 

また、パイプと継手の接続作業で「はんだ付け」を行う必要があり、修理などの際に手間がかかるのもデメリットに挙げられます。

VP管

金属製の給水管よりもメリットが多いとされ、注目され始めたのがこのVP管。プラスチック樹脂をメイン素材としてつくられたもので、錆びにくさと水漏れの心配がないのが特徴です。また、加工がしやすいというメリットもあります。

 

一方で衝撃に弱いという性質をあわせ持っており、修理などの施工中に破損してしまう可能性があります。低温下ほどそのようなトラブルが発生しやすくなるため、寒冷地にはあまり向いていません。

HIVP管

HIVP管とは、VP管の素材に手を加え、耐衝撃性を大幅にグレードアップしたものです。聞き慣れない方も多いと思いますが、給水管ではメジャーな部類に入ります。

 

通常の塩化ビニルは透明ですが、強化剤として加えている耐衝撃性改良剤によって、紺色に変化しています。VP管同様に錆びにくく、水漏れしにくいのが特徴。衝撃にも強くなりましたが、急な温度変化には弱く、冬季に水漏れや給水管破裂といったトラブルを発生する可能性があります。

 

紫外線や高温にも弱いため、給湯管の素材には不向きです。しかし、加工のしやすさゆえに修理などの工事費用を安く抑えられるというメリットもあり、一般家庭では重宝されています。

ポリ管

ポリ管ことポリエチレン管も、メジャーな給水管の種類です。取り外しや取り付けが非常に楽な点で人気を集めています。多くの給水管工事では、接着剤や工具を用いる接続の工程を踏む必要がありますが、ポリ管は手ではめ込むだけの作業で繋げることが可能です。

 

耐熱性と耐震性に優れ、さらに化学物質に強いという特徴もあります。ただ、日光には弱く、紫外線の影響でピンホールが開くこともあるため、そういった場合には取り外しや取り付けをする必要が出てきます。

 

他の素材に比べて多少値段が高いことから、用途に応じてHIVP管と使い分けている家庭が多く見られます。

ライニング鋼管

ライニング鋼管は、亜鉛メッキ鋼管の内部に、硬質塩化ビニルやポリエチレンをライニングしたものです。

 

耐久性と耐食性に優れているほか、取り付けもねじ接合で簡単。メリットの多さとは裏腹に、値段が比較的安いのも魅力です。

エルメックス管

近年登場したばかりのエルメックス管は、給水管に使用された例がそう多くありません。その最大の特徴は、耐熱性と体感性が圧倒的に優れている点です。

 

マイナス75〜95度ほどまでの幅広い温度下で使えるだけでなく、凍結時も破損のリスクが少ないです。塩素水への耐久性を備えているほか、内部の酸化のしにくさもあり、安心の水質を維持できます。

 

接続には電気の力を用いた「電気融着工法」を採用。これは専用の電気融着器を使う特殊な工法で、一般的な接続作業よりも簡単なうえ、水漏れしにくい配管が可能な点で話題を集めています。

給水管の口径(口径サイズ)について

水道の口径(口径サイズ)は、各家庭の配管と繋がる給水管の大きさを示すもので、具体的には給水管の内寸(内径)のことを指します。

 

サイズ展開は、13mm、20mm、25mm、40mm、50mm、75mm、100mm、150mm…と幅広いのが特徴です。数値が大きくなるほど一度に流せる水量が多くなり、それに伴って基本料金も上がっていく仕組みとなっています。ちなみに、一般家庭に採用される給水管は20mmがメジャーです。

 

数値を決めるのは自分ではなく、工事を手掛ける業者側。最大使用水量などの条件を考慮し、ベストなサイズを決定しています。それを自治体が審査したうえで、正式な口径が決まる流れになっています。

給水管の交換時期の目安

良質な水道業者

ここまでご紹介してきたように、給水管は種類が豊富で、耐久性などもさまざまです。そのため、確実な交換時期がいつ頃かと言い切ることはできません。

 

ただ、東京都水道局や給水管修理などを手掛ける業者の見解によると、設置してから15年ほど経ったものは交換が必要という考え方が一般的だといいます。

 

また、その目安に達していないものであっても、下記のような変化や異常が見られた場合には、迅速に工事を依頼する必要があります。

水の変色が見られる

水の変色は、金属製の給水管を使っている家庭にありがちなトラブルです。

 

取り換えてから時間が経つほど、錆びや腐食などが進みます。錆びや腐食といった部分が剥がれ落ちることで、蛇口から出る水の色味に変化が見られるようになります。

 

このような異常が見られた場合、その給水管から供給される水には衛生上の問題が生じる恐れもあるため、早めの修理が肝心です。

水漏れが発生している

給水管そのものが古くなったり、パッキンに劣化・ゆるみがあったりすると、水漏れのような深刻なトラブルが発生することもあります。

 

そのまま放置してしまうと、

  • 水道料金の高騰
  • つまりによる水量の減少

といった、さまざまな問題に繋がりかねません。

 

また、水漏れした箇所によってカビの発生、付近の木材の腐敗といった二次被害が引き起こされる可能性もあるため、早期に交換する必要があります。

給水管の交換工事の費用相場

給水管の交換工事にかかる費用相場は、10〜30万円ほどです。交換時の状態、新たに取り付ける給水管の種類によって費用が大幅に変動することから、相場の上限と下限の差が大きくなっています。

 

一部の交換で済む場合は費用を安く抑えられることが多いですが、給水管全体の修理が必要な際は20万円を上回るケースも少なくありません。施工前には、必ず詳細な見積もりを出してもらいましょう。

 

ちなみに、内訳は基本料金に工事費用、給水管の本体代金を足した金額になるのが一般的です。基本料金は工事を依頼する業者によって異なるため、ホームページや問い合わせを通じてチェックしておくと安心です。

 

複数の業者の見積もりをとっておくと、費用を比較してより安い方に頼むこともできます。

給水管の交換工事はDIYでできる?

自宅で安くDIYできるなら、DIYで済ませたいと思う方も多いかもしれません。

 

しかし、給水管の交換工事は素人には到底難しいうえ、配管の工事はそれに関わる資格を持っていなければ行ってはいけないという決まりもあります。

 

パッキン、カートリッジの交換程度ならDIYで対応できるケースもありますが、基本的にはプロの業者に依頼するのがおすすめです。

給水管工事の業者選びのポイント

専門業者の選び方 3つのチェックポイント

いざ給水管の工事が必要になった場合、DIYという選択肢がないのであれば、依頼先の業者を選ぶ必要が出てきます。

 

しかし、どの業者が信頼できて品質の高い施工を行ってくれるのかは、実際に任せたことがなければ見極めるのが難しいのが現実ですよね。そんな時に判断材料となる、業者選びのポイントをご紹介します。

水道局の指定工事店である

前提条件としてチェックすべきなのは、その業者が水道局の指定工事店であるかどうかです。

 

指定工事店以外の業者に依頼した場合、見積もりになかった追加工事で高額な費用を請求されたり、施工直後の水漏れに対応してもらえなかったりと、さまざまなトラブルが発生することも。

 

一方、水道局が指定した業者には丁寧な施工、充実のアフターサポートを提供してくれるところが多く、安心できます。

有資格者がいる

給水管の工事に着手するには、原則として「給水装置工事主任技術者」という資格が必要です。特に配管に関わる工事は、有資格者以外は行ってはいけないという決まりがあります。

 

資格の認定を受けているかどうかは、その業者が位置する自治体のホームページを見ればチェックできます。

説明が分かりやすい

給水管の工事に限らず、担当者が分かりやすい説明をしてくれる業者ほど信頼性が高く、不明点などを質問しやすい傾向があります。

 

逆に、専門用語を多用して依頼主が納得していない状態のまま、施工に入ろうとするような業者は後々トラブルを起こしやすいです。

 

決して安いとはいえない給水管の交換工事を任せるのですから、納得いくまでしっかり説明してくれる業者を選びましょう。

見積もり書の詳細がハッキリしている

工事内容別に、内訳がハッキリ出ている見積もり書を発行してくれるかどうかも要チェックです。

 

業者によっては、合計金額を記載するだけという大雑把な見積もりを出すところもあります。合計金額だけでは、各サービスの価格が適正なのか全く見当がつきません。

 

見積もり作成まで無料で対応してくれる業者は多いので、最低3社は見積もりを出してもらうようにしましょう。サービスの詳細や料金をよく比較したうえで、ベストな1社を選ぶようにしてください。

対応が迅速である

水回りのトラブルには緊急性の高いものが多いため、何かあったときに迅速な対応をしてくれる業者を選ぶことも非常に重要です。

 

給水管全体を交換する場合、深刻な問題に繋がるリスクは低いですが、一部の交換時には接続の甘さなどが理由で水漏れを引き起こす可能性があります。

 

修理後もすぐに連絡がつき、誠実な対応で問題解決に向けてベストな姿勢で向き合ってくれる業者を選ぶと、いざというときも安心です。

給水管の種類別の交換時期に悩んだら

本記事内で触れたように、給水管を設置してから15年ほど経つと、交換のタイミングを迎えるといわれています。ただ、あくまで目安であり、実際には種類の違いなどを理由に、もっと早い段階で修理しなければならないケースも多いです。

 

いつもより水道料金が高い、水量に変化が見られる…など、自宅の給水管に少しでも異常が見られた場合には、早めに水道局の指定工事店に相談しましょう。依頼先に悩んだ際は、今回ご紹介した業者選びのポイントなども活用してみてくださいね。

 

私たちクリーンライフでも給水管の修理を受け付けています。多くの地域の水道局指定工事店で、24時間365日お問い合わせ可能ですので、給水管トラブルにお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに給水管のつまり・水漏れの相談をしてみる

2021.10.22

今回は、給水管から水漏れしたときの原因や対処方法を紹介します。適切に対処するためにも、正しい方法を確認しておきましょう。

 

給水管で水漏れしたときにチェックする場所を、キッチンやトイレなど水回り別にまとめています。

 

また、給水管の水漏れ修理を頼む業者の選び方、修理費用も紹介するので、「自分で給水管を修理する自信がない」という方もぜひ参考にしてみてください。

給水管から水漏れしたときの自分でできる対処方法

SOLUTION

給水管で水漏れを見つけたときは、すぐに対処しなければなりません。水漏れしている箇所が判明しているかどうかでも、対処方法は変わってきます。

 

まずは、止水栓または元栓を閉めて水の流れを止めることが先決です。

 

止水栓の場所は、以下の記事でまとめています。


止水栓の場所がわからないときや止水栓をうまく閉められない場合は、以下を参考に元栓を閉めましょう。

水漏れを放置すれば、床材やクロスが剥がれてきたり、カビが発生したりと二次被害にも繋がります。また、水道料金が高額になりかねないので、一刻も早く対処することが大切です。

テープで応急処置をする

給水管で水漏れしている箇所がわかっている場合は、補修用テープを巻くなどして応急処置が可能です。ただし、使用するのは、水漏れの勢いが弱い場合に限ります。

 

応急処置として使用するテープには、水で濡らして使用するものや、テープをそのままぐるぐる巻きにして使えるものなど、さまざまな種類があります。

 

使いやすいものや、どのような水漏れに対応しているかを基準に選ぶとよいでしょう。ホームセンターなどで購入が可能な、水漏れ補修テープとして使われる主な3種類をご紹介します。

  • 自己融着テープ

石油が原料の合成ゴムで、伸ばして巻きつけて使用する補修テープです。接着剤やのりは使用されていないので、通常の状態では粘着力がありません。

 

伸ばすことによってテープの表と裏が密着して一体化し、テープとしての役割を果たします。耐老化性・耐水性が高く、高度な電気絶縁性もあるので、配管の水漏れの応急処置にも使われています。

  • 防水補修テープ

防水気密テープとも呼ばれ、ポリエチレン製などの防水性・気密性の高い防水補修テープです。

 

粘着剤が使われており、テープの表面が防水仕様となっています。曲線面でもぴったり貼り付けられるので、配管の水漏れだけでなく、配線の養生などさまざまな場面で活用されています。

  • 水道用ラップテープ

主に、排水管の水漏れに使用する補修テープです。シリコン製でテープ同士が密着するため、接着剤不要で手がベタつきにくく、剥がしてもあとが残りません。

 

水道用ラップテープは伸縮性が高く、給水管の凹凸部にも簡単に巻き付けられます。

パッキンを交換する

パッキンの劣化で水漏れするときは、パッキンを新しいものと交換しましょう。パッキンの交換は、ある程度知識があれば自分で対処できます。

 

給水管の太さにより、パッキンのサイズも異なるので、現物をホームセンターなどに持ち込んで購入するのがおすすめです。

 

自分でできるパッキンの交換方法は、以下の通りです。

  1. 水漏れしている箇所の止水栓を閉め、水の流れを止める
  2. 給水管のサイズを確認し、適切なパッキンを用意する
  3. 水漏れしている箇所のパッキンを新しいものに交換する
  4. 止水栓または元栓を開き、水を流す
  5. 水漏れが解消されているか確認する

もし水漏れが解消されなければ、水道修理業者に依頼することをおすすめします。水回りのプロである業者に修理を頼むと、適切に対処してくれますよ。

ボルトやナットを締める

ボルトやナットのゆるみが原因で給水管から水漏れしているときは、ボルトやナットを締めなおすことで水漏れを直せます。

 

必要な道具は、ボルト・ナットのサイズに合ったレンチです。以下を参考に、ボルト・ナットを締めなおしましょう。

  1. 止水栓を閉める
  2. 水漏れしている場所のボルト・ナットをレンチで締めなおす
  3. 止水栓を開けて、水漏れが止まったか確認する

上記の作業は、必ず止水栓を閉めて行ってください。

 

ボルトやナットを閉める際は、力加減に注意しましょう。無理に閉めると、部品や配管が歪む原因になります。

修理業者に依頼する

自分で対処できない給水管の水漏れに関しては、業者に依頼しましょう。前項で述べたパッキンの交換、ボルトやナットの締めなおしで解消されれば問題ありません。

 

しかし、水漏れの主な原因は、給水管自体の老朽化や破損が多いため、一般的に素人が修理できないことが多いです。安易な考えで応急処置だけ済ませていると、被害が大きくなる場合もあります。

 

専門の知識や技術のある水道修理業者に依頼し、なるべく早く修理してもらうのが賢明です。

給水管から水漏れしたときの場所別チェック方法

CHECK

給水管から水漏れをみつけた場合のチェック方法を、水回りの場所別に紹介します。すぐに修理業者を呼べるとは限りませんので、まずは自分でできる範囲で水漏れをチェックしてみましょう。

キッチン・洗面台の給水管の水漏れ

キッチン・洗面台の下の収納扉を開くと、中には3~4本のパイプがあります。その内の直径3cm程度の太めのパイプは排水管で、それ以外が給水管または給湯管です。

 

給水管自体や床が濡れていないかをチェックします。もし濡れていたとしても、必ずしもこれらの場所から水漏れしているとは限りません。

 

部品のゆるみは、手で触ればすぐにわかります。亀裂などの破損は、目視で確かめましょう。

 

キッチン・洗面台では、以下の部分で水漏れすることが多いので確認してみましょう。

蛇口と給水管の接続部分

止水栓と蛇口をつなぐ接続管があります。接続部は、通常ナット止めされていることが多く、ナットに取り付けられているパッキンの劣化により水漏れが起きます。

 

また、長年使用していると、ナットが緩んでしまうこともあります。

給水管本体

床や壁までの配管と、止水栓を結ぶ給水管があります。主に鋼管が使用されているので、サビなどで劣化し、亀裂や破損した部分より水漏れが起きます。

 

給水管本体が破損することは多くはありませんが、長年使用していると起こり得ます。

 

洗面所の給水管から水漏れしたときの対処法は、以下の記事でも紹介しています。

トイレの給水管の水漏れ

トイレの給水管のパッキン交換

トイレの給水管からの水漏れは、キッチン・洗面台と同じ構造です。キッチン・洗面台では、接続管が蛇口までつながっているのに対し、トイレは蛇口ではなくトイレタンクにつながっています。

 

トイレの場合、ウォシュレットやトイレタンクから水漏れする場合もあります。一般的にトイレの水漏れは、止水栓を閉めることで一時的な対処は可能です。

 

チェックする際は、必ず水を止めた状態で行います。電源を抜いて給水管や接続管、便器の脇を拭き、数分経って拭き上げた箇所からの水漏れがないか確認します。

給水管とタンクの接続部

タンクと給水管の接続部分も、水漏れしやすい場所です。タンクは水を溜めるために給水管と直接つながっているため、ナットが緩んだりパッキンが劣化したりすると、水漏れします。

分岐水栓と給水管の間

給水管とつながっている分岐水栓は、給水管の水を2つに分けるために設置されています。

 

片方はトイレタンク、もう一方は温水洗浄便座(ウォシュレット)につながっており、不具合が生じると水漏れすることがあります。

給水管の止水栓

トイレの止水栓も、水漏れしやすい場所です。水道管の水は止水栓を通ってトイレに給水されているため、止水栓で水漏れすると水が止まらなくなります。

 

トイレタンクなどで水漏れした場合、止水栓を閉めれば水漏れを防げます。しかし、止水栓で水漏れしているときは止水栓を閉めても水漏れを止められないため、水道の元栓を閉める必要があります。

 

トイレの給水管の水漏れについては、以下の記事で詳しく紹介しています。対処法や費用もまとめていますので、参考にしてください。

浴室の給水管の水漏れ

浴室では、主にシャワーホースや蛇口からの水漏れが多いです。

 

浴室は床や壁にさまざまな配管が巡らされており、目では見えない部分で劣化や腐食が起きている可能性もあります。

 

目視で水漏れを見つけるのは難しいので、壁の中から水漏れの音が聞こえるか確認してみましょう。水漏れの音がするときや乾いたはずの床や壁が濡れている場合は、業者に依頼することをおすすめします。

その他の確認方法

その他に給水管の水漏れを確認する方法として、水道料金と水道メーターを確認する方法があります。

 

水道料金が急に高くなっている場合は、水漏れの可能性を疑いましょう。明細などがない場合は、水道メーターで確認できます。

水道メーターのパイロット回転運動

水道メーターを確認するときは、家の中の蛇口を全て閉めてください。水道メーター横にあるパイロットを確認し、水を使用していない状態でメーターが回っていれば、どこかで水漏れが起きているということです。

給水管の水漏れの原因

給水管の水漏れには、さまざまな原因があります。

 

水漏れの原因によっては自分で直せるケースもありますが、業者に修理を頼まなければならない水漏れもあるので注意が必要です。

 

ここからは、給水管の水漏れトラブルの原因を説明します。

経年劣化

給水管は素材によって異なりますが、サビや腐食によって劣化し、水漏れを引き起こします。

 

現在多くの住宅で使用されているのは耐久性に優れた塩ビ管で、経年劣化は避けられません。そのため、給水管本体の破損やひび割れ、接続部のパッキンの劣化になどによって水漏れが起きてしまうのです。

 

給水管にも寿命があり、約15年が交換の目安といわれています。寿命は使用頻度や水回り設備の使い方によっても変わりますが、使用年数が長い場合は、給水管の寿命で水漏れが起きている可能性が高いでしょう。

樹脂管は耐用年数30年

樹脂管は、平成に入り使用されるようになった素材で、耐用年数は30年と長いです。

 

他の素材と比べて初期費用・価格ともに高めになりますが、長持ちすることに加えてメンテナンスもしやすく、長い目でみればおすすめです。

硬質塩化ビニルライニング鋼管は耐用年数20~25年

硬質塩化ビニルライニング鋼管は、樹脂で管の内部をコーティングしています。そのため、直管部分の劣化が起こりにくく、耐用年数は20~25年です。

 

ただし、平成元年(1989年)以前のものは、接続部に亜鉛メッキが使われているものが多いので、サビや腐食が発生しやすい傾向があります。

水道用亜鉛メッキ鋼管は耐用年数15~20年

水道用亜鉛メッキ鋼管は、鉄管に亜鉛メッキ加工されたものです。昭和30年~40年代頃までに建てられたマンションの給水管として使用されていました。

 

耐用年数は15~20年ですが、錆びやすく、赤水の流出など水質にも悪影響を及ぼすため、現在は給水管への使用が禁止されています。

自然災害による影響

台風や洪水などの自然災害により、給水管で水漏れが起こることがあります。地震などの大きな揺れでは、接続部の金具がゆるんだり、破損したりして水漏れを起こします。

 

目には見えない部分がダメージを受けることもあるので、災害後は水道メーターを注視しておくといいでしょう。

給水管の水漏れ修理にかかる費用

専門業者に依頼した場合の料金
給水管の軽度の水漏れ修理にかかる費用は、8,000円~25,000円程度です。修理内容や業者によってもさまざまで一概にはいえませんが、パッキンの交換のみであれば8,000円~10,000円程度でしょう。

 

ただし、給水管自体の交換ともなると35万円~50万円が相場です。あくまでも目安ですので、まずは複数社から見積もりをもらうことをおすすめします。

給水管の水漏れ修理を安く頼む方法

給水管の水漏れ修理は、症状によっては高額になることもあります。

 

少しでも安く修理を頼むには、次の方法をお試しください。

  • 業者の割引キャンペーンを利用する
  • 症状が悪化する前に修理を依頼する
  • 交換部品を自分で用意する

水漏れがひどくなると修理費用は高額になるため、被害が拡大する前に業者に依頼してください。

 

業者によっては、独自の割引キャンペーンを行っていることもあります。『クリーンライフ』でもWEB限定の3,000円OFFキャンペーンを実施していますので、給水管の水漏れでお困りの方は、無料相談をご利用ください。

 

⇒クリーンライフに給水管の水漏れを相談してみる

給水管の水漏れ修理を頼む業者の選び方

チェックポイント給水管から水漏れして業者に依頼し、修理してもらったのにきちんと直っていなかったり、高額請求されたりすることもあります。

 

トラブルを避けるために、修理業者を選ぶポイントを3つ紹介します。

「水道局指定工事店」に依頼する

各自治体の水道局から認められた事業者は、「水道局指定工事店」として登録されています。

 

正式名称は指定給水装置工事事業者で、「給水区域内における給水装置工事を適正な技術によって施工できる」と認められています。

 

給水管の修繕工事や撤去は、水道局指定工事店しか対応できません。給水管で水漏れが起きたときは、必ず水道局指定工事店に修理を依頼しましょう。

 

業者の公式サイトなどに「水道局指定工事店」と記載されているか確認する他、水道局のホームページで指定業者の一覧を確認できる場合もあります。

 

水道局指定工事店については以下のページで詳しく解説していますので、業者選びにお役立てください。

見積もりは複数社に依頼する

業者によって金額が異なるのは、よくあることです。相場範囲内かどうか確認するためにも、最低3社に見積もりを依頼しましょう。

 

修理内容は実際に確認してみないとわからないことが多いので、出張・見積もり料が無料の業者がおすすめです。他社との比較をしたいのに見積もりに金額が発生すると、「これくらいならいいかな」と妥協しかねません。

 

また、見積もりは、具体的な内容が記載されたものを出してもらいましょう。きちんと作業内容・説明を受け、納得した上で業者を選んでください。

口コミで評判を確認する

水道修理業者に修理を依頼する前に、業者の評判を確かめておきましょう。

 

SNSや口コミサイトで口コミを検索し、業者の対応や評判をチェックしてください。

 

施工前・施工後の写真付きの口コミなど、信頼できる口コミを中心に確認しましょう。実際に業者を利用した方の意見は、とても参考になるはずです。

 

以下のページでも、業者選びのポイントを解説していますので、参考にしてください。

給水管の交換の目安

給水管は、以下を目安に交換しましょう。

耐用年数が超えたとき

給水管の耐用年数は、素材によって15年~30年程度です。

 

しかし、耐用年数はあくまで目安であり、素材や設置環境・使用状況によっても変わってきます。給水管は健康や衛生面に直結するものなので、時期がきたら交換しましょう。

水の状態に異常が発生したとき

水の見た目や味がおかしい、異臭がするなど、異変が現れたときも交換の目安となります。特に金属製の給水管は、長年使用することでサビが発生し、水に溶け出すことで水質に異常をもたらします。

水漏れが起きたとき

給水管で水漏れが起きたときは、何かしらの原因で異常が発生している場合があります。目には見えない部分の劣化や破損が原因の可能性もあるので、自分で解決できない場合は修理業者に依頼しましょう。

 

パッキンやボルト、ナットの交換で水漏れが解消される場合は、この限りではありません。

給水管の水漏れを適切に対処したいなら

給水管の水漏れが起こる原因はさまざまありますが、サビや劣化によるものがほとんどです。水漏れが起きて放置していれば、水質の異変や水の流れが悪くなることもあります。

 

生活に欠かせない給水管は、健康や衛生面に影響があるので、自分で解決できない場合はなるべく早くに修理業者へ依頼しましょう。

 

私たち『クリーンライフ』でも、給水管の水漏れ修理に対応しています。お見積もりは無料で、深夜や早朝の割増料金はかかりません。電話またはLINE、メールでお気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに給水管の水漏れの相談をしてみる

2021.10.22

水道トラブルはなんでも
ご相談ください!

トイレつまりや水漏れ、部品交換修理などクリーンライフでは水道に関わるあらゆるトラブルを解決いたします。漏水場所が判明しない場合でも水漏れ箇所の特定からご対応することが可能です。お困りごとがありましたら是非クリーンライフにご相談ください。

お電話1本
駆けつけます!
13:25 現在、お電話いただけましたら即日修理対応可能です!
24時間・365日対応
お見積無料
0120-423-152