お湯が出ない原因や対処法を解説します。以下の2種類の状況に分けて解説するので、まずは住宅全体の水栓を確認してください。
- お湯が出ないが水は出る
- お湯も水も出ない
意外と単純な原因で、すぐに解消できる場合も少なくありません。給湯器の故障だとあわてずに、落ち着いて対応してみましょう。
対応しても解消できない場合は、業者に相談してください。どのような業者に相談可能かも解説していきます。
お湯が出ないが水は出る原因・対処法
水は出ているのにお湯が出ないケースは、住宅内のすべての水栓(蛇口)を開けてお湯が出るかどうかを確認してみましょう。お湯が出る水栓があるなら、給湯器に問題がないと考えていいでしょう。
一部の水栓だけお湯が出ない原因・対処法
一部の水栓からはお湯が出る場合は、お湯が出ない箇所の設定などに問題があると考えられます。
水栓の温度設定が低い
知らないうちに温度設定が変わっていたのかもしれません。掃除をしているときなどに、うっかり触っている可能性があります。
設定温度を確認してみましょう。温度設定が変わっていたら、いつもの温度にすれば解決します。
水栓の故障
設定温度に問題がなければ、水栓(蛇口)の故障です。以下のような対応で、解決できます。
- バルブカートリッジを交換する
- 水栓を交換する
水栓の寿命は10年、水栓の部品類の寿命は5年といわれています。水栓を使用して、5年程度なら部品交換のみで解決するでしょう。
カートリッジの交換はご自分でも可能です。ただし、水栓のメーカーと型番を確認して、お使いの水栓にぴったりのカートリッジを購入する必要があります。間違えると、せっかく交換しても修理が完了できません。
どの蛇口からもお湯が出ない原因・対処法
住宅内の蛇口を開けてみて、どこからもお湯が出ない場合は、給湯器が機能していません。しかし、給湯器の故障を疑う前に、次の4つの点を確認してください。
- ガスの元栓が閉まっている
- 水抜き栓が詰まっている
- 給湯器の設定ミス
- 電気系統の問題
以上の4つの原因で給湯器が機能していないのなら、簡単に解消できるでしょう。しかし、いずれも問題がなければ、給湯器本体に何らかの不具合が生じている可能性があります。
ガスの元栓が閉まっている
お掃除のときや外出時に、ガスの元栓を閉めて忘れているケースです。ガスの元栓が閉められるとガスが供給されないので、給湯器が作動しません。
ガスの元栓が縦になっているかを確認してください。横になっているとガスが供給されていない状態です。
また、安全装置が作動してガスが供給されない場合もあります。
- 地震
- ガスの消し忘れ
- ガス漏れ
- ガス圧低下
- プロパンガスの残量不足
説明書を確認して、安全装置を解除しましょう。プロパンガスを利用してる場合、新しいプロパンガスを注文してください。
水抜き栓が詰まっている
給湯器には、水抜き栓が設置されています。寒い時期に給湯器内の水が凍結しないために、給湯器本体から水を取り除くために利用する栓です。
水抜き栓のフィルターが詰まっていると、以下のような給湯器の不具合が生じます。
- お湯が出にくくなる
- 水が温まらない
水抜き栓は、給湯器と配水管の接続部周辺に設置されています。給湯器の取扱説明書か、メーカーの公式サイトで確認して、水抜き栓のフィルターを掃除してください。古い歯ブラシを用意しておくと便利です。
水抜き栓を外すと水がこぼれるので、下にバケツなどを置いて床が濡れないように気をつけましょう。
給湯器の設定ミス
単に給湯器の設定ミスという場合もあります。
- リモコンの電源が入っていない
- 設定温度が低い
- 水栓のサーモスタットの設定温度が低い
以上の点を確認してみてください。リモコンに表示される文字が薄くなったら、電池が切れそうになっているので電池の交換をしてください。
電気系統の問題
ガス給湯器も電気で作動しています。電気が通っていないとお湯が出てきません。以下の点を確認してください。
- 電気プラグが抜けていないか
- ブレーカーが落ちていないか
- 電池が切れていないか(電池を入れるタイプの場合)
電池交換は約1年ごとが目安です。
給湯器の故障
給湯器の寿命は、10〜15年程度といわれています。しかし、使用頻度が高いと10年以内でも故障することがあります。給湯器はガスや電気が通っているため、ご自分での修理は難しいでしょう。
保証期間内ならメーカーに相談してください。
お湯も水も出ない原因と対処法
お湯も水も出ない場合は、給水に問題があります。次の点を確認してみましょう。
- 断水している
- 凍結している
- 水道の元栓・止水栓が閉まっている
- ガス給湯器の給水元栓が閉まっている
それぞれについて解説していきます。
断水している
ご近所でも水が出ないか確認してみましょう。ご近所も水が出なければ、断水の可能性があります。また、マンションなどの集合住宅なら、設備点検の際も水が止まります。
断水している場合は、そのまましばらく待っていましょう。
凍結している
外気温がマイナス4度以下になっていると、凍結の可能性が出てきます。以下の箇所が凍結していないか確認してください。
- 水道管
- 水道メーター
- 給湯器内の水
特に屋外に設置した給湯器や屋外で剥き出しになっている水道管は、凍結しやすいので注意が必要です。凍結した場合は、自然に解凍するまで待つか、ぬるま湯をかけて解凍しましょう。
すぐに解凍したいからといって熱湯をかけると、トラブルの原因になるので絶対に熱湯や高温のお湯を使わないでください。
水道の元栓・止水栓が閉まっている
箇所によって水もお湯も出ないなら、出ない箇所の止水栓が閉まっているのかもしれません。住宅全体で水もお湯も出ないなら、元栓を確認してください。
ガス給湯器の給水元栓が閉まっている
給湯器の給水元栓が開いているかどうかを確認してください。
給湯器は、水が給湯器に入って温められた後、蛇口や浴槽に送られます。給水元栓が閉まっていると、給湯器内に水が送られないため、お湯が出ません。
給湯器の給水元栓は、給水器本体の下に設置されています。触ってみてネジ状のものがあれば、それが給水元栓です。しかし、ガス管の元栓と間違えないように注意してください。
賃貸のマンション・アパートでお湯が出ない場合の注意点
賃貸住宅に住んでいる方は、給湯器にかかわらずどのようなトラブルでも、まずは大家さんや管理会社へ相談してください。設備点検をしている可能性もあります。
また、勝手に自分で修理すると、トラブルの原因になる可能性も。良かれと思って自分で修理した結果、悪化したら買い替えや賠償などの責任問題が発生するかもしれないので、注意が必要です。
給湯器などもともと設置されている設備に不具合が生じたら、大家さんが修理費用を負担するケースがほとんどです。老朽化が激しい機器類に関しては、交換もしてもらえるでしょう。
対応に時間がかかる可能性もあるので、少しでもおかしな点がある時点で早めに相談してください。お湯が全く出ないような緊急性のある場合も、大家さんや管理会社に対応を確認しましょう。
お湯が出ない給湯器の修理・交換かの見極め方
給湯器を設置して2〜3年程度なら、修理がおすすめです。商品保証が1~2年ついているほか、購入店によっては独自の延長保証があるので、保証期間を確認してください。保証期間なら無料で修理可能です。
給湯器の寿命は約10年。10年以上使っている場合は、修理代が高額になりがちなので、交換を検討してください。
以下のような症状があれば、交換が必要な可能性が高いです。
- 点火しにくくなった
- 点火したあと、不燃焼が原因で異臭がある
- お湯の温度が上下する
- 給湯器の排気口周辺が錆びている
- 給湯器から異音がする
新製品は、省エネにも配慮しており、ガス代の節約になる機種が数多く販売されています。
お湯が出ない際に相談できる業者
給湯器からお湯が出ないときに、次のような業者に相談できます。
- ガス会社
- 給湯器メーカー
- 水道修理業者
メリット・デメリットを確認して、ニーズにあった業者に相談してください。
ガス会社
ガスの契約をしているガス会社なら、安心して依頼できます。ただし、修理に来てくれる業者は外注のケースが多いため、少し割高になる傾向です。
- メリット:安心感
- デメリット:高額になる可能性・機種を選べない可能性
新しい給湯器を設置する際に、ガス会社が取り扱っている機種のみになるので選択肢が限定されます。
給湯器メーカー
お使いの給湯器の製造メーカーなら、部品をすぐに調達し迅速に対応してくれるでしょう。また、安心感がある点がメリットです。
ただし、給湯器メーカーに修理を依頼すると、修理が不要でも故障診断料が発生します。メーカーや事業所から自宅までの距離で異なりますが、4,000円程度必要です。
- メリット:部品調達が迅速で、的確な修理が可能
- デメリット:修理が不要でも故障診断料が発生・給湯器本体の値引率が低い
給湯器を交換する場合の値引き率が低いので、費用が高額になりがちです。
水道修理業者
給湯器に対応している水道修理業者なら、迅速な対応が期待できます。
多くの水道修理業者は年中無休で対応しているので、いつでも相談可能です。すぐに来てほしい場合も、即日対応。点検して見積もりだけなら料金が発生しない業者がほとんどなので、気軽に相談できる点もポイントです。
また、業者間での競争があるため、アフターサービスや料金も良好で、比較して最適な業者を選べます。
ただし、慎重に業者選びをしないと、トラブルになることもあるので注意が必要です。
- メリット:迅速に対応可能・多くの業者で点検は無料・最適な業者を選べる
- デメリット:慎重に業者を選ばないとトラブルになる可能性
業者選びに迷ったら、給湯器の修理・交換の見積もりが無料の『クリーンライフ』にお任せください。
お湯が出ない際に依頼する業者の選び方
修理業者を選ぶ際は、以下の5つの点を確認して選びましょう。
- 即日対応が可能
- 適正価格で運営
- 給湯器修理の実績が多い
- ご自宅の給湯器メーカーに対応している
- 水道局指定工事店に登録されている
それぞれをもう少し詳しく説明します。
即日対応が可能
お湯が出ないとき、「すぐに修理をしてもらいたい」「少なくとも原因を突き止めてもらいたい」場合には、即日対応してくれる業者がおすすめです。
仕事から帰ったときにお湯が出なくて困るような際にも、すぐに対応可能な24時間受付している業者なら、理想的です。
適正価格で運営
中には、高額請求してくる業者もいるので注意が必要です。
特に給湯器の交換が必要な場合は、高額出費になるので、複数の業者に相見積もりをしてもらってください。最低3社以上の業者への相見積もりがおすすめです。
給湯器を修理すればまだ使えるのに、交換をすすめる業者もいる可能性があるので、複数の業者への相談は必須です。相見積もりをすれば、適切な対処法と適正価格が分かります。
給湯器修理の実績が多い
給湯器はガスや電気が通っているので、経験のあるスタッフに来てもらわないと危険です。
給湯器修理には、以下のような資格者が必要なので、どの業者でも依頼できるわけではありません。
- 第二種電気工事士
- 給水装置工事主任技術者
- ガス機器設置スペシャリスト
公式サイトで、給湯器修理の実績が多いかどうかを確認すれば、給湯器に正式に対応している業者だと分かります。
ご自宅の給湯器メーカーに対応している
業者がご自宅の給湯器メーカーに対応していないと、部品が必要な際に問題が生じます。業者の公式サイトで、対応メーカーを確認してください。メーカーに対応していれば、部品の調達が迅速です。
また、対応しているメーカーなら、スタッフが各機種のトラブルになりやすい傾向なども熟知しているので、修理がスムーズに進みます。
水道局指定工事店に登録されている
給湯器の交換や修理に、以下のような水道局指定工事店のみできる施工が必要なケースがあります。
- 給水管や水栓の新設が必要
- 給水管の種類を変更しなくてはならない
給湯器交換にいつでも必要なわけではありません。しかし、万が一必要となった場合に備えて、最初から水道局指定工事店に依頼しておけば安心です。
また、公的に認められた業者なので、安心感があります。技術面でも設備面でも信頼できるので、水道局指定工事店に指定されている業者がおすすめです。
お湯が出ないとお困りの方へ
お湯が出ない原因や対処方法をご紹介しました。ご紹介した方法で解決しない場合は、水道修理業者に相談するのがおすすめです。即日対応できる業者なら、すぐに原因を突き止めてくれます。
業者選びに困ったら『クリーンライフ』にお任せください。年中無休で24時間対応しています。お電話をいただいたら、すぐに駆けつけて点検しますので、お気軽にご相談ください。
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